あなピグモ捕獲団「嘘とバッファロー」
あなピグモ捕獲団
5-July-2008 15:00~16:20
小劇場 楽園

記憶を選択的に消去できる新薬の開発チーム。
薬はまだ不完全。
周りが止めるのも聞かず、チームの一人・繭歌が被験者となるべく薬を飲む。副作用なのか意識不明に。
残りもメンバーも薬を飲み、彼女を追いかける。
全員同じ夢を見る。轟音とともに走るバッファローの群れを見る...
夢の中では、各々、自分がなぜそこにいるのか、相手が誰なのかわからなかったり。薬は、副作用はあるものの、"記憶の消去"には成功しているようだ。
ここで消去される記憶とは、おそらく本人が消したいと思っている記憶...ではなく、無意識下で本人を縛り付けているもの、たとえば義務であったり柵であったり常識だったり。で、それらを記憶が消去された世界は無秩序で、各々無茶苦茶のことをやり始めるのだけれど、いつしかバッファローの群れのように、全員走り去ってしまう。
常に泳いでないと死んでしまうマグロはのように、人間も本来は(意識として)走っているのがデフォルトなのかも。社会生活を行う上で自分にはめざるを得ない枷=消去したい記憶=嘘っていうことなのかな。(言葉を崩している箇所もいくつかあり、それは言語も足枷のひとつってことなのだろうな)
ラストは「研究者たちは、被験中の様子を記録したレコーダーだけを残し、姿を消してしまった。」となります。心身ともに、あらゆる柵から解放されたということでしょう。
昔の青春ドラマのラストシーンの、意味も無く海岸を全力疾走するような爽快感。日本サンライズのアニメも、昔は必ず最終回に全員が走るシーンで終わってたような気がする。
記憶を少しずつ無くした者たちのやりとりは、不条理コントのようで面白おかしい...のだけれど、これは精神に障害を持っている人の言動が、障害を持っていると知らずに見たときに、時に滑稽に思えてしまうのと同じなのではないか。
忘れてしまいたい嫌の記憶・恥ずかしい記憶は多々あるけれど、本当に自分が邪魔だと思っている記憶ってなんでしょうね。そして、その記憶が実際に失われたらどうなるのか?無意識の世界を意識するなんてできっこないのだから、そんなの誰にもわかるわけないじゃんね、脳の世界は摩訶不思議。
...と、正解かどうかはわかりませんが、思いつくまま書いてみますた。
薬の副作用で嘔吐するのだけれど、夢の中ではガソリンを吐いていることになっている。バイオ技術を駆使すれば可能だったりして。みんながゲロゲロ吐いているガソリン牧場かあ(笑)
遠藤咲子さんは目線の決め方がかっこよさげ。ますだようこさんは、おなじ町内に住んでほしい人、なぜなら町内が愉快になりそうだから。でもお隣さんだとタイヘンそう(あくまで役柄のキャラだけれど)。
| 繭歌 | 遠藤咲子 |
| タクト | 石井亜矢 |
| ロビンソン | 若林史子 |
| 魔倫 | 深見七菜子 |
| ゲルググ | 為平康規 |
| 不幸 | ますだようこ |
| ガソリン | 貝谷聡(レイテストアポロ) |
| 琴子 | 福崎望 |
| 脚本・演出 | 福永郁央 |
| 照明 | 黒木健史(TKB) |
| 音響 | 浜本竜太郎 |
| 宣伝美術 | Digi-太郎コーポレイション(D-T-C) |
| 美術 | 増田陽子 |
| 衣裳 | さる工房 |
| 舞台 | PIGMIX |
| 制作 | PIGMIX/稲葉久美子 |













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