芸術と風俗の同居するあんにゃもんにゃの池袋。
・池袋演芸場(昼席)
・東京芸術劇場 音楽座ミュージカル「とってもゴースト」夜の部
のはしごをしました。

池袋演芸場(昼席)は立見ありの超満員、幸いにも補助席に座れたですが、少々ガタがきているパイプ椅子なので長時間座ってると、おケツが痛くなるのでこまったもんですう。
柳家小きち「金明竹」
柳家小太郎「家見舞」
柳家権太楼「つる」
柳家禽太夫「権助芝居」
柳家とし松「独楽」
柳家福治「目薬」
柳家さん八「漫談」
入船亭扇橋「漫談」
花島世津子「マジック」
柳家花緑「漫談」
春風亭正朝「宗論」
ロケット団「万歳」
柳家三語楼「酔っ払い」
桂文楽「漫談」
林家正雀「豊竹屋」
春風亭一朝「看板のピン」
柳家小袁治「犬の目」
遊平かほり「漫才」
柳家小三治「粗忽長屋」
柳家権太楼「つる」がメタクソ面白かったですう。
柳家小三治は、ペットのわんちゃんの話から白熊のピースの話、そして「粗忽長屋」へ。小さん~小三治直系の「粗忽長屋」って、うちのくまさん的にはちょっと苦手で、いまいち大笑いにはいたらないのですが、場内は大爆笑でした。
蛇足ながら、うちのくまさんとしては1番が小柳枝の「粗忽長屋」で、次点が喬太郎の「粗忽長屋」、3、4が無くて5が小三治の「粗忽長屋」かなあ。
小柳枝の「粗忽長屋」は、八五郎の周囲の人間に有無を言わせない思い込みの強さが見事だし、喬太郎の「粗忽長屋」は熊さんの「いったいおれは誰だろう」という困惑ぶりがリアルだし、聞いている自分もホントにその死体が誰なのかわからなくなるような錯覚を覚えたです。
でも、小さん~小三治の「粗忽長屋」って、どこかしら「そんなわけないだろー」っていう気がしちゃって、いまいち話にのれず、だから苦手なのでございます。
さて、池袋演芸場を出て、ちょっと早めの晩ご飯。

140円均一だと計算しやすくてキティさんも大喜びです(笑)
夜は東京芸術劇場で音楽座の「とってもゴースト」を見る。

見てて思ったんだけれど、事故で死んじゃった主人公が、自分が死んだことに気がつかない。午前0時から3時の間だけ人に姿を見せることが出来るけれど、彼女をみた人間は、彼女が死んでいるとは思わない...って、なんだか粗忽長屋みたいじゃん(笑)。
「とってもゴースト」は幽霊と人間との愛の話で、個人的には、ラストのシーンがあと3分続いてたらホントに泣いちゃったかもしれないっていうくらい感動してしまったです。一方粗忽長屋は爆笑モノの滑稽話。
この2つの話、テイストは正反対ながら「死をどう認識するか」という部分では同じじゃないかと感じました。
この日、「とってもゴースト」の前に池袋演芸場に行き小三治の「粗忽長屋」を聞く...「粗忽長屋」自体が「とってもゴースト」のマクラになってしまったようだ。贅沢なマクラだ。こんな偶然ってあるものなんですねえ。
以下はどーでもよい感想の箇条書き~
・レストランの支配人の役者さん(五十嵐進)が、どことなく三木のり平似で、とっても桃屋♪。
・ミュージカルなので歌って踊るのはあたりまえだけれど、熱く踊る雑誌記者というのはホントにいたらイヤだなあ(笑)
・オケピが、シンセ+ピアノ+フルート+ベース+ドラムスとシンプルな構成。シンセがあれば、ストリングス何人も雇う必要ないもんなあとミョーに納得。ピアノのおねえさんがすごいきれいなひとですた。
・会場で、ハーゲンダッツの新製品のサンプル配布をしていた。この日は雨とはいえ、割とあたたかい日だったのでアイスもうまかったが、数日前の極寒状態ではさすがにアイスを食う気はしなかったであろう。
東京はひさしぶりの雨。

こんど「粗忽長屋」聞いたら、この雨のように泣いちゃうかもだぜ(笑)
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