ピンクアメーバ「イヴの眠る海」
初日、補助席もでて、ほぼ満席。
演劇ユニット ピンクアメーバ
17-May-2006
「劇」小劇場
ある女性の魂が輪廻転生を繰り返します。
物語には太古、中世、現代の3つ時代の女性が登場します。
・大家族の長女。兄に、金持ちの倅との結婚を勧められるが...
・戦時下の母であり妻である女性。夫も子供も捨てどこかへ逃げてしまいたい衝動にかられる...
・現代。下着のデザイン会社の社長。社員の協力を拒み経営難の責任を1人で抱え込む。
ぞして過去の中で乗り越えられなかった問題を、現代に転生した彼女は、周囲の人間としっかりふれあうことで初めて乗り越えることができたのでした。彼女を応援し支えていこうとする会社の仲間たち。観客である自分も心の中で思わず「ガンバレー」とエールを送ってしまったです。
雨、海、川...「水」が大きくかかわり、舞台では布を使って水を表現しています。
生演奏あり、幻想的なダンスあり、芝居とショーが一緒になったような舞台でした。
さて、主役の大輝ゆうさんですが、元宝塚男役さん。ずいぶん前に退団されているので、宝塚歴数年の自分は宝塚時代の様子を観たことがありません。なのに、最近見たような気がするのはなぜだろー?よく考えたらWebコミック版ベルサイユのばらのオスカル役でみてたんだな(笑)
ネットで検索してみたら、宝塚当時も役替でオスカルを演じてビジュアル的にとても評判がよかったらしいですね。でも歌はいまひとつだともありました。
で、今回の舞台でも大輝さんがひとりで歌うシーンがあったのですが、ちゃんとトレーニングした人の歌で、そのへんの素人との歌の上手いというのとは明らかにレベルが違いました(ま、あたりまえですね)。小劇場ですからマイクを通さず生歌で、しかも情感たっぷり、かなり心に響いてきました。(一箇所、声がひっくりがえりそうになったところはご愛嬌ということで♪)
大和悠河のような、声を張れば張るほど収集がつかなくなるタイプの人なのかもしれませんが、少なくとも今回の舞台に限れば、大輝さんの生歌が聞けたのは予想外の収穫でした。(もし、マイクを通してだったら、あそこまで気持ちが伝わっては来なかったと思います)
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