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September 19, 2006

宝塚花組「ファントム」

宝塚歌劇団
18-Sep-2006 11:00-14:05
東京宝塚劇場

060918

ENAKのSTAGE GRAPH「Phantom」

 なんだかんだで4回見てしまったのは、たまたまチケットが4枚も取れてしまったからなのだけれど、4回目ともなると、眠くなったときに寝ちゃっても大勢に影響ない場面がわかるようになってきます(汗)

 宙組ファントムとは随分テイストがかわっているようで...

1.キャリエールとエリック

 宙組版では「親と子・大人と少年」の関係が強いのに対し、花組版では大人同士の関係になっているように思う。宙組エリックは、少年の未熟さ・凶暴さ・やり場のない怒りや悲しみをもったまま成長してしまったのに対し、花組エリックはどこか自分の境遇を受け入れて達観しているようにも見える。

キャリエール、花組版(彩吹)は悩みや困惑を自身の心に押し込め、普段は感情を表にださないようにしているが、宙組版(樹里)では、割と感情が表に出てくる。親子の名乗りのシーンでは、花組版(彩吹)が我慢しきれず流れる涙を奥歯をかみ締めて必至にこらえようとする感があるけれど、宙組版(樹里)は、もうボロボロ、涙もろいおとっつぁんですね。

2.エリックとクリスティーヌ

(1)親子の名乗りによって過去の自分を清算
(2)そしてクリスティーヌに受け居られることで現在の自身の心の救済がなされる。
ということだと思うのだけれど、この(2)エリックとクリスティーヌの関係は断然花組版のほうがわかりやすい。宙組版は(1)の親子の名乗りまでの物語のような気がする。クリスティーヌとエリックとの結末がオマケみたくみえちゃうのだな。

桜乃彩音の、臨終のエリックを優しく抱き抱えるところは母性丸出しで、さすがに娘1に抜擢されただけのことはあるなと思いました。歌は、すげー上手いというわけではないけれど、最初はわざと下手に歌っているので(多分そうじゃないかと思うんだけれど)ビストロでの歌がとても上達したように聞こえる。歌に感情をのせるテクは、さすがに花總まりのほうが上。(花總さんも、決して歌の上手い人ではないけれど、感情をのせて歌うのは非常に上手い。特に泣きながら歌うテクは見事だと思います。新公の花影アリス、泣きながら歌ったら、歌がボロボロになってたっけ。)

蛇足ながら、花組は2007年に江戸川乱歩の「黒蜥蜴」を上演する。桜乃彩音が黒蜥蜴なのかな?
黒蜥蜴は花總まりで見てみたかったなあ。

3.シャンドン伯爵

 宙組では亜蘭けい、花組は真飛聖。シャンドン伯爵は先代から遺産を引き継いだ、いわばお金持ちのボンボンのはずだから、真飛聖はぴったり。亜蘭けいのシャンドン伯爵は、己の才覚により若くして一代で巨万の富を築き上げた才気あふれる男に見えて仕方がなかったんだよな。

(^o^)(^o^)(^o^)(^o^)(^o^)

セットも、宙組公演よりも豪華になっている。これは秀逸と思ったのはカルメンのリハーサルの次のシーン。花組では赤を基調にしていて、その後、カルロッタを殺すシーンで、全身真っ赤な衣装で登場するエリックを暗示しているようだ。

脚本、演出とも、前回に比べると、かなりわかりやすくなっていたけれど、唯一、ここだけは何とかしてくれというヤツをひとつ、

親子の名乗りのシーン、銀橋で互いに向かい合って歌うのですが、花組版では。キャリエールは始終エリックを見たままなので上手側だと表情が全く見えない。4公演とも上座側の席だったので、一度もキャリエールの表情が見られませんでした。宙組DVDを見直してみたら、キャリエールさん、ところどころ客先側を向いて歌っていました。歌がいくら上手くても、表情が見えないと「泣き」までには至らないのでした。やっぱりここは号泣したいでしょ♪


おまけ 印象に残った生徒さんBest3

桜一花(フローラ)
ちっちゃいので、かえって目立ってます。

花野じゅりあ(フルール)
逆に大きめで、なんとなく洋風な顔立ちなので目立ちます。

華耀きらり(メグ)
脇ながらコメディエンヌっぷりがよかったです。


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