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September 03, 2006

劇団ブサイコロジカル。「イロトリドリノセカイ」

劇団ブサイコロジカル。
2-Sep-2006 14:00-16:00
アイピット目白

060902a1


舞台は、空が今よりも少しだけ薄暗かった頃の東京。
江戸川のほとり、打ち捨てられた廃屋。

保健所によって両親を殺されて以来、人間の影に怯えながら生活を続けている兄妹の猫がいた。
妹のソラは物心付く前から廃屋で暮らしている為に外の世界というものを知らず、夜毎、食べ物を漁りに外へ出る兄の背を眺めては下界への羨望を募らせていた。兄のダイチはそんなソラに対し「何者にも脅かされる事なく暮らせる世界」をプレゼントするために、人間への復讐を兼ねた一大犯罪計画を練り上げた。

かくして「猫が人間の赤ん坊を誘拐する」という前代未聞の大事件は発生した。

ということで、いつ誘拐事件が発生するのかと思って見ていたけれど、前半は延々と兄妹猫の会話が続くのみ。後半になり、実は物語は誘拐事件発生から17年後の現在であることがわかる。

ダイチは人間の少年。弟(妹?)の死産に悲しむ両親のためにダイチは新生児室から女の子を誘拐し、両親にプレゼントしようとする。しかし女の子が消えたことで病院中は大騒動。ダイチは女の子をつれ、廃屋に隠れ住む。そして、自分達はネコなんだと言って女の子を育てる。その子の名前はソラ。

そして17年後、ある探偵が、二人の廃屋にやってくる。ここから外に出て、彼女を両親のもとへ返すように説得するが、外の汚い世界にソラを放り出すことはできない、今のままのほうがよっぽどいいと言う、ソラは、この廃屋の世界しか知らず、今のままで十分だとという。その考えに明確な反論はできない探偵、しかし、たとえ汚い世界であっても外に出るべきだと主張する。

外の世界では、だれもが人間の汚い部分(ここでは放漫、軽蔑、欲望)を隠し、それこそ猫をかぶって生きている。ダイチ、ソラ、探偵の三人は、「おれたちもネコをかぶって、それこそネコとして生きていけばいい」と言って、外の世界へ飛び出していく。

...という話で、チラシ作成時から、だいぶお話がかわったようですね。チラシのあらすじ通りに進まない物語に、前半かなり頭のなかがモヤモヤしておりました。あらすじ読まない方がよかった。(笑)

引きこもり、誘拐、監禁、洗脳というタイムリーなテーマが織り込まれています。
過剰な純粋さは社会性の欠如につながり、社会から孤立せざるを得なくなる。その閉じた世界は、本人にとっては幸せなのかもしれない。ならば、その世界から我々の社会へ連れ戻すことは正しいのかどうか?

「イロトリドリノセカイ」では、外の世界(我々の社会)に飛び出していくこと選択したけれど、それはきっとひとつの選択肢にすぎない。正しいかどうかは彼らの今後の生き方次第なのだろうな。

一見happy Endingなようで、実は観客側に数々の疑問を我々に投げかけています。深いなあ♪

ソラ役の南さゆりさんは、今回が初舞台で、過去演技経験無しだそうですが、全くそんなことを感じさせませんでした。これからも役者さんとして活躍して欲しいです。あえて言えば、やっぱりアドリブが弱いのかな?ダイチ役の福山剛史さんの振った(おそらくアドリブの)ギャグをうまくかえせなかったような個所がいくつか見られました。前半のギャグがすべってしまったところが残念。(ギャグ無しでやったほうがよかったかもしれないですね)


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