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November 2006

November 27, 2006

TPT「黒蜥蜴」

TPT
26-Nov-2006 14:00-17:00
ベニサンピット

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黒蜥蜴は麻実れいさん。
(美輪版を見たことが無いので比較できないのが残念)立ち姿も座っている姿も、とにかく姿が美しいです。毒飲んで死んで倒れてる姿も美しいのです。背中の開いたロングドレス、背中も綺麗でした。

男装してホテルから逃げ去るシーンは、きっと宝塚現役時代を知っているファンにとってはたまらないと思われます。客席に向かってニヤッと笑いながら後ろを向き、そのまま舞台後方に消えてゆきます。元男役の本領発揮ですね。

 高さと奥行きを生かしたセットも美しいです。(洋館なんてのは、お金持ちの館であればあるほど天井が高くなくっちゃいけないと思うのです。まさにそんな舞台セット)

 場面転換、薄明かりのなかでの場面転換が多く、ガラっと場面が変わるプロセスが見えて面白いし、次のシーンへの期待が自然と沸いてきます。

 BGMの生バイオリンと生ピアノ。特に生バイオリンのソロが、物語の怪しさ&妖しさにピッタリ。

 浅利香津代さんがはじめて登場するお屋敷の台所のシーンで、3人のメイドさんが出てきます。台所でタバコ吸ってたり雇われ用心棒と馬鹿話したりグチってたりとリアルなメイドさんで、そのちょっとハスっぱで庶民的な感じが、個人的には、萌え系のメイドさんよりもはるかに魅力的に感じるのですが...ま、本編とは関係ないか。


 明智小五郎、変装から本人に戻るところは、やはりTV版の天知茂のように、一気に服を脱ぎ捨てスーツ姿になってほしいと思います。引き抜きの衣装にするとか、うまく替え玉を使うとか、舞台でも可能だと思います。


 来年は宝塚花組で「黒蜥蜴」。ヅカ版がどうなるのか、いったい誰が黒蜥蜴をやるのか気になるところ。今となってはもう無理な話だけれど、花總まりの黒蜥蜴(もちろん明智は和央ようか)が見たかったな。

 本日、植田景子先生も「黒蜥蜴」御観劇のようでした。宝塚版は木村信司演出と発表済なのだけれど、植田景子先生でお耽美な「黒蜥蜴」も激しく見てみたいですね。


開始時間は10分ほど遅れたけれど、ちゃんと予定終了時刻の17:00に終わってたのがフシギといえばフシギ(笑)

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November 26, 2006

舞丸「丸棘 人妻仮面」

舞丸
25-Nov-2006 19:35-20:40
下北沢ファインホール

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一人芝居。


新婚の奥さんが主人公。旦那の日記を見たら自分のことはちっとも愛していないことに気付き、よい妻のふりをしつつ、いつの日か旦那を殺そうと…

なんであたしのことを愛してくれないの?私はこんなに好きなのに。食べてしまいたいくらい...

耽美系ホラーになるのかな、約一時間ほどの舞台。
主演の舞丸さんですが、とにもかくにも声がよいのでセリフが耳に心地よいのです。(もちろん内容が内容だけにセリフ自体はかなりこわいです)


下北沢ファインホールという町の公民館風の会場だったのがちょっと残念。ちゃんとした小劇場で、しかも、新宿のゴールデン劇場とかサニーサイドシアターとか、立地からして怪しげな小劇場で見たら怖さ倍増ではないかとおもうのです。

物語のプロット自体は割と王道なので結末も予想どおりなのだけれど、名人の落語は何遍聞いてもよいのと同じで、その芸を堪能するのが正しい姿勢だと思います。

マジで、ちゃんとした小劇場で再演希望なのです。
その際はスタッフや衣装・舞台に金かけて、ビジュアル的にも、より耽美な舞台で見てみたいです。
(いや、逆に限りなくシンプルに朗読劇っていうのもアリかもしれません)

<蛇足>

 会場が、なんとなーく永谷演芸場系だったからでしょうか、この話、落語か講談にしたらどんな感じなのだろう?って思っちゃったです。

 落語・講談に怪談噺は数ありますが、耽美系ホラー噺はさすがに無いでしょう。誰かやらないですかねー♪

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November 21, 2006

虚飾集団廻天百眼「変身前夜X極楽鳥」

虚飾集団廻天百眼
19-Nov-2006 18:00~19:30
阿佐ヶ谷 ひつじ座

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 昼間の「蕎麦屋の嫁さん」とは180度おもむきの異なるアングラ系の舞台。


 廻天百眼三発目の本公演は、フランツ・カフカの『変身』を土台とした大島朋恵の一人芝居『変身前夜』と、詩吟オペラ最新作『極楽鳥』の狂気の豪華二本完全同時上演!!本当に同時にやっちゃうんです。

 で、2本立てじゃなくて、交互に話がすすむんでもなくて、ほんとに2本同時にすすむ。2本の違う芝居が、同時にセリフ発してたりして、同時に聞き取れるわけはない。でも、たとえ聞き取れても、やっぱりよくわからなかったりするので、これは素直に混乱に酔うのが正しい姿勢だと思うのです。

 この手の演劇は、やっぱり言葉が命。そして難解だろうが意味の無い言葉あそびだろうが、その言葉を声として発したときに、どれだけ観客を引き込むことができるかが役者さんのチカラなのだと思います。この声のチカラという面では、やや役者さんによってレベルの差があるようです。で、看板女優の大島朋恵さんは、さすが、その声を聴いているだけで闇の世界に吸い込まれてしまいそうになります。

 身の危険を感じるような尋常ならざるコワサがあるとよいのにな。たとえば王子が狂って剣を振り回すシーンなど、客席にいても殺されるのではと思わせるくらいの迫力があってほしかったし、シャンセア殿下が死ぬところも、ホントに死んだかもっていうコワサがあれば完璧なのに、惜しいなー。

 実のところ、終演後に放心状態になるような怪しげで危険な世界を期待していたのですが、意外にも客席は安全でした(笑)
期待に対する物足りなさはあったものの、世界は好きです。きっと次回も見に行ってしまうでしょう。

蛇足

 開演前と終演語後の劇場のBGMがかっこよすぎでした。どうやら夏木マリの曲らしい。
「二の腕」という曲なのかな?「馬鹿な男」って繰り返す歌詞が耳に残ったぞなー。
ここで試聴可能だぜ♪
すっかり夏木マリがマイブームになったぞう(笑)

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November 20, 2006

池田塾「蕎麦屋の嫁さん」

池田塾
19-Nov-2006 14:00-16:00
中野ザポケット

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タイトルだけで「見に行こう」と決めました。いいタイトルだなあ。

 定年を目前に教師をやめ蕎麦屋をはじめる藪北盛男。彼は新婚さん、相手は昔の教え子、岡目温子。盛男の子供たち、温子の兄弟。みーんななんだかいろんな秘密をもってるらしい。

 お蕎麦屋さんを舞台にしたホームドラマ。昔で言えば「ありがとう」シリーズのような面白さかな。連ドラで、それもシリーズものにしたら、すげーおもしろいんじゃないかと思いました。
 それぞれの抱える問題が、それなりに解決して大団円...と思いきや、盛男の別れた奥さんがやってきて...この続きは次回!...というシリーズ化を匂わす終わり方でした。またホントかウソかわかりませんが、パンフレットに「やくざの嫁さん」「坊主の嫁さん」の予告がでてるし(笑)

 ほのぼのアハハと笑える日曜日の午後にふさわしい芝居でございました。


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November 19, 2006

帝劇 マリーアントワネット

公式ページ
18-Nov-2006 17:30-20:45(途中休憩25分)
帝国劇場

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Wキャストのマルグリット役は新妻聖子さんでした。

マリー・アントワネットとマルグリット・アルノー、同じMAのイニシャルをもつ二人の話。

 マルグリットは、貧しい民衆を人間とも思わぬ貴族、とりわけアントワネットへの反感・憎しみから革命を先導する立場へと身を投ずる。アントワネットを監視するため、小間使いとして彼女に仕えるが、次第に「アントワネットも自分たちと同じ人間なんだ」と考え始め、一方で、民衆たちが貴族・王室への残酷な仕打ちを見て、その革命のあり方に疑問を持ち始める。民衆は貴族を人間とも思っていない、それは、革命以前の貴族の、民衆への態度と同じではないかと...

...ということではないかと思うです。

 全体に重く暗い雰囲気なのは、革命前夜からアントワネットが処刑されるまでの話であり、かつ救いがないからなのでしょう。これが「ベルばら(ヅカ版)」だと、オスカルとアンドレの恋の成就という救いがありますし、アントワネットに関しては王妃としての誇り持ったまま断頭台に向かうシーンまでしか描かれません。ま、その後に豪華なフィナーレがあるわけで(笑)

アントワネット役 涼風真世さん

 冒頭の宮廷でのわがままな姫君から、白髪になり髪も切られ処刑される悲劇の女王まで、その変わりっぷりは見事。特に裁判から処刑にかけての存在感はさすが。

マルグリット役 新妻聖子さん

 レミゼのエボニーヌ以来ですが、当時と比べると、歌が上手くなっているように感じました。実に力強い歌声。鳥肌モノの迫力です。

 山口祐一郎演ずる錬金術師カリオストロ、彼の魔力によりフランス革命当時を再現する設定ではじまり、狂言まわしのように各場面に登場しますが、実質の狂言まわしはボーマルシェ(山路和弘)。カリオストロ、いらないじゃん(笑)山口祐一郎を出演させるためだけの役に感じてしまうのです。オルレアン公を高嶋政宏とWキャストでもよかったんじゃねえかと。

 シスター役の土居裕子さん、音楽座「リトルプリンス」の王子役の方だったのですね。


 内容に関しては賛否両論のようですが、自分としては、涼風&新妻の歌と芝居を堪能でき十分にチケ代のもとはとった感があります。今回は世界初演、2007年4月の再演までには、いろいろ手直しもはいることでしょう。次回は笹本玲奈でぜひ見たいぞなー。

 今回は2階S席での観劇でしたが、オケピの上に両花道渡して客席からの登場のシーンあり。その上り口付近での芝居も多いので、2階S席よりも1階A席の方がよろしいかと思います。処刑場のシーンも、高さ生かした舞台構成になっているため、下から見上げる方が迫力がありそうに感じました。


...涼風さんと新妻さん、すごかったな。

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November 14, 2006

バジリコ・F・バジオ「トブダケ」

バジリコ・F・バジオ
12-Nov-2006 14:10-16:20
中野ウェストエンドスタジオ

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永遠の命が得られるという「火の人」の生き血をもとめ、過去、現代、未来へ。
時空を超えてバラバラになってしまった家族は再び出会えるのか?

という大筋のもと、おバカの大放出、大笑い♪
このところ、真面目な舞台ばっかり見ていたので、こーゆー頭パーにして楽しめるものも見ないとバランスがとれません。

開演早々キン肉マンがでてきたのは笑った。

その他

 デロリアン
 ベネズエラ人の腰元
 ボケ老人の吉良上野介とネコの間にうまれた猫娘
 お殿さまサッカー
 デ○ノート
 拓郎を熱唱するアンジェラアキ
 ブラックジャックのお弁当屋さん
 キティちゃん山
 大量佐藤浩市
 恐怖の大王(大きな王監督)
 チャップリンさん

おバカって素敵ですね♪

最後は、ちゃんと「おしまい」と言って終わるあたりが親切です(笑)
冒頭で、主人公のホールデンが妹のフィービーへのプレゼントのレコードがでてきます。お話の最後にレコードがフィービーの手に渡るのですが、あまりに大量で、筋なんてどーでもよいおバカシーンの連続で、レコードことなどすっかり忘れちゃうんですよね。だから最後にレコードが出てきたときは、「あー、ちゃんと考えて作られているんだあ」と、ちょっと感心してしまいました(笑)

田中あつこさん、怪演というのかどうかわかりませんが、いろんな意味で最終兵器だと思いました。
最後の、どことなくA-Pop風の歌はよかったです。
バックで踊っていた木下実香さんの過剰にさわやかな笑顔も印象的でした。

ネコの人形がかわいかったです。火のヒトが住むといわれるキティちゃん山の落石がキティの顔型岩というのも笑った。ちょっと欲しいかも(笑)

中込恭史さん、はじめて見ましたが面白すぎ、芸達者さん。

500円割引と100円キャッシュバックで実質1700円、映画より安いのだな♪


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この日、東京は木枯らし一番が吹きました。外でたらすげー寒かったぜい。

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November 13, 2006

Rカンパニー「リトルプリンス」

Rカンパニー
11-Nov-2006 18:00-20:30(途中15分の休憩あり)
東京芸術劇場

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「昼は王子で農家の芝居、夜は王子がでる芝居」

王子小劇場でメタリック農家「食」を見た後、池袋に移動し、Rカンパニーの「リトルプリンス」です。

 原作はサン=テグジュペリ「星の王子さま」。

 心の琴線を見事に刺激してくれるというか、涙のツボがあるとすれば、そのツボを的確についてくるのです。
照明が幻想的で、たとえば上からのスポットが、天井のライトではなく本当に空高くから一筋の光が差しているように感じられるのです。

 音楽がまたよいのです。自分的には「砂漠は美しい」という曲がツボで、劇中この曲が流れ始めた瞬間に、毎回ウルっときちゃいました。

 客席側も含め劇場の天井全体がすべて星空になるシーンがあります。このときは、ステージと客席の垣根がなくなり、物語の世界に自分がいるかのように思えてきます。

ちょいとエコーが効き過ぎで音がこもって聞こえたのですが、これは最前列の左ブロックだったせいかもしれません。

ヘビ役の森川次朗さんの踊りがなんとも妖艶で◎

最後に、登場人物が順次登場しそれぞれのテーマを歌います。本編+グランドフィナーレ付といった風で、お得感強し。

 スタンディングオベーションありでカーテンコールは4~5回。
毎回思うのですが、Rカンパニーのミュージカルは、観客の拍手がとても暖かく感じます。

 終演後、出演者の皆さんが衣装にままロビーへ。王子役の野田久美子さん、本当の小さくてかわいらしい方で、ファンの方に囲まれ、文字通りすっぽりと隠れてしまっていました(笑)

 ちらほら空席が見受けられましたが、実にもったいない。もっと多くの人に見てもらいたいですね。


<蛇足>

終演後、新宿末広亭の深夜寄席に寄ったら、
入船亭扇里が「王子の狐」を演っていました。

なんだか「王子」づいた一日になってしまった。恐ろしい偶然だ。


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November 12, 2006

メタリック農家「食」

メタリック農家
11-Nov-2006 14:00-16:00
王子小劇場

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満員。椅子席の前には、座布団席3列。

初日の劇評では、座り芝居が多く最前列の桟敷席でないと見にくいとのことだったけれど、おそらく演出も座席も舞台も手をいれたのでしょう、座席の最前列だったからかもしれないけどそれほど見にくくもなし。


これは、夢見がちになってしまったおばあちゃんが最後に話してくれた朧気で、曖昧な、長い長い恋の日本昔話。

おばあちゃんの昔話とは...

完全に閉ざされた雪国で発生した食糧不足。
妖怪、共食い、近親交配、奇形児、間引き、差別、肉骨粉?、家畜、ドナドナド~ナ~♪

冬になると雪で外界から閉ざされる山形のとある村。
ベチョラと呼ばれる妖怪を、人間は雪かきの労働力=家畜として飼いならしている。
新たに人間の姿のベチョラが現れる。ベチョラの管理を任されている千代は、彼に、昔失った息子の姿を重ね、「藻吉」と名づけ、人の言葉を教えはじめる。やがて二人の間に生まれる淡い恋心。
(隔離された村ゆえか近親交配が行われる。近親交配が原因で生まれた奇形児は始末される。明示してないけれど、人間型ベチョラはおそらく川に捨てられた赤ん坊が妖怪になったものではないかと思われる)

あるとき、屠畜場で殺した動物の肉を食った者たちが次々と死ぬ。伝染病か?もう、肉は食えない。深刻な食料不足。人間は、ベチョラを食料とした。最後には藻吉までも食料に...

栄養失調で倒れた千代の前に出された肉入りの汁。「藻吉は逃げた。それは保存しておいた安全な肉」といわれるが、千代にはわかっていた。それは藻吉の肉にちがいないと。それでも千代は肉を食う...

そして現代、千代の葬式。千代の孫娘の夫・いずる。部屋で一人きりになったいずるは千代の遺骨を食べはじめる。(彼は、藻吉の生まれ変わり?それとも人間となった藻吉なのか?)

...民話調ですが、内容はかなりダーク。衝撃のラストは、「おばあちゃんの話は単なる昔話ではないのだぞ」と言っている様でかなり怖い。


「食べちゃいたいくらい好き♪」っていうセリフがあるけれど、愛する相手が食料となって目の前に出てきたら、末尾に♪マークなんかつけてる場合じゃないです。

相手のために自ら食料となるといえば...

手塚治虫の短編で遭難した宇宙飛行士(地球人以外もいる)たちが食糧危機に陥った際、とある星の飛行士が自ら食肉となる話があったのを思い出します。「荒野の七ひき」ってやつでした。

当分、肉食う気しなくなりました。

--------------

ベチョラの造形が、これまた民芸品のようで秀逸。オープニング・タイトルバックのミュージカルシーンと、千代がベチョラたちを引き連れて舞台に登場するシーンがツボでした。ベチョラ、妖怪ですがカワイかったですよ。

最後の雪のシーンでは、客席にも紙ふぶきが降る。いちばん降りが激しい席だったようだ(笑)

蛇足

※調べてみたら、遺骨を食べるという習慣は、結構あるらしい。
カニバリズム(wikipedia)

ある意味サービスシーンになるのかな?雪女で登場の葛木英さん、高飛車な態度の雪女が実によく似合います♪

猟銃、どうみても先込め式なのに、何故ライフルを扱うような仕草だったのだろう...というのは重箱の隅ですね(汗)


指定席特典の「黒米・もみ発芽玄米」
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非常食にとっておかなくては(笑)

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劇団桟敷童子「海猫街」

劇団桟敷童子
10-Nov-2006 19:30~
ベニサンピット
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 初見。

 夏に阿佐ヶ谷南南京小僧「黄金街の首縊りの家」を観まして、そのダンボール造形にえらく感心。美術担当がヨネクラカオリさんで、劇団桟敷童子にも出演されているということで「劇団桟敷童子」は気になっていたのですが、難解でアングラなイメージがあり躊躇しておりました。

 ところが、えらく評判がよいので急遽観劇することに決定。


 日露戦争に勝利し、ますます軍備増強・重工業化をすすめる日本。そんな時代の流れからは隔離された海賊の末裔の集落・通称「海猫街」が舞台。しかし工業化の波はその集落にもおとずれる。「海猫街」の発展のため、政府指定の軍港に指定してもらうべく玄海憂鯨社の視察団を歓迎する住人たち。しかし彼らの真意が、海をつぶし石炭の採掘場を作ることだと知った住人たちは、彼らと対立する。

 一昔前の近代日本というか、近代化の波に巻き込まれる古き日本の風景というのが、かなり好みの世界でありました。多分にアングラテイストではあるけれど、全然難解ではなく、きわめてストレートで明快でした。(アングラだから難解という思い込みはいけませんね)

 セットのすばらしさ、特にクライマックスの嵐のシーンの舞台全体が揺れ動く様はすげーの一言。
たった半月の公演なのに、あれだけ大掛かりなセットを作ってしまうなんてなんとまあ贅沢な。専用劇場でネコものミュージカルをロングラン公演する劇団○季が急に色褪せて見えてくる...(笑)


印象に残った役者さん Best5

板垣桃子さん
人見知りで内気な娘の表情が、いざとなると海女としての厳しい表情へ変わる。そのかっこよさ。
嵐のあと、海に向かって涙するシーン、最前列桟敷席中央で見てたせいもあるけれど、もらい泣きしそうになりますた。

鈴木めぐみさん
海女のおばばですが、細かいところで笑いをとってました。やられました(笑)

南谷朝子さん
イサナたちに対するやさしそうな目と、玄海憂鯨社の会長に戻ったときの冷ややかで厳しい目、役者さんだから当然なんでしょうが、その目の表情の豊かさはすごいものがありました。

ヨネクラカオリさん
海賊の血を引く嶽崎家の男勝りの長女役、たくましくもかっこよろし。目ヂカラというのかな、迫力ありました。

朱源実さん
どっかで観たことがあるような...と持ったら、結構いろんな映画やドラマにも出ているらしい。
嶽崎を捨てた男の役で、悪役っぷりがたまりません。


 ところでヨネクラカオリさん川原洋子さんの胸が露出するシーンは賛否両論みたいですね。川原洋子さんのシーンはお外でまぐわってるシーンなので置いといて、ヨネクラさんのシーンは金さんがモロ肌見せるようなもの。

 その昔は、海賊やら海女さんやらって、自然に胸だしてたりしたものでしょう。客席で見ると、ちょっとびっくりしますが、物語の時代背景を考えると、あっても不自然なシーンではないと思います。


2時間強、桟敷席のお尻の痛さも何のその。終幕後、ジェットコースターに乗った後のような心地よい放心状態。

次回公演も必ず見に行こうと心に決めた、両国の夜でございました。


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November 09, 2006

ひざまくらみみかき

池袋演芸場に行ったついでに近所を散策していたら、

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 ちゃんとまじめな店で山本耳かき店というそうです。すげー行ってみたい。しかしよくまあ誤解を受けそうな地域にお店を構えたものだと思うです(笑)

耳かき屋さんはある、風俗があるかと思えば東京芸術劇場もある、ちょっと歩けば立教大学。

池袋って、なんだか文化の坩堝だな♪

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November 08, 2006

CAFE RESTONE AUNTY NAVEL 'CUZN

御徒町から秋葉原に向かう途中で、ゆかいな看板を見つけました。

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昼はランチタイムのカフェからスタート
夜6時からはパブスタイル
12時からはバーまたはDJ bar
朝5時までお食事ありのバーです。

って店だそうですが

「すぐ そこだし」

っていうのがなんだかよいですね♪

CAFE RESTONE AUNTY NAVEL 'CUZN

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November 07, 2006

ラゾーナ川崎と南武線の悩ましい関係

11/4(土)、天然スパイラル観劇のため、JR川崎駅前にできた巨大商業施設「ラゾーナ川崎」に行ってきました。

新しい、綺麗、デカい、人いっぱいで食事時はどの店も行列...で、ゲーセンもシネコンもスポーツジムもあり、一日中遊べる施設になっているので、近隣に在住のおともだちがウラヤマシイぜってなもんですが、ラゾーナ川崎へのアクセスを調べた際に気になったことがひとつ、

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川崎には南武線も乗り入れているのに、なぜその記述がないのだろう。

「東京、横浜からの都会のお客様ようこそ!あっ、西東京方面の方はわざわ川崎なんぞ出てこないで立川あたりでお買い物すればいいんじゃない?」

みたいな感じがして、ちょっぴりプンスカな気分なのですた。
いまでこそきれいになったけど、その昔はソープが名物の小汚い街だったじゃねえかと毒づいてみたくもなるっていうもんです♪

そうは言っても、ラゾーナ川崎からの帰り、南武線に乗ると、ひどく田舎に向かって帰っているような気がするのは確かだな。南武線沿線、ミョーに寂しいんだもん(泣)

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November 06, 2006

燐光群「チェックポイント黒点島」

燐光群
5-Nov-2006 14:00~16:15
ザ・スズナリ

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燐光群、初見です。
竹下景子さん出演ということでチケット確保。

竹下景子さんが、三人のヒロコを演じます。
 主婦、ヒロコ。
 彼女が夢中になっている漫画の作者であるヒロコ。
 その漫画に登場する科学者ヒロコ。

それぞれのヒロコの世界の、チェックポイント(検問所)の周辺の物語がパラレルに存在し、語られていきます。

・主婦、ヒロコの普段の通り道に突如できたチェックポイント。
・黒点観察のため、突如現れた新島の観測所兼チェックポイント。
・チェックポイントを模倣して作った漫画家ヒロコの仕事場。

その他、職員と学生が対立する学校の正門(検問所)、ベルリンにある検問所"チェックポイント・チャーリー"が登場します。

 どのチェックポイントも、最初は、それこそ東西ドイツの境界の検問所のように、その先へ生かせないための関所として描かれます。しかし物語が進むにつれ、次第に人と人が集まり交わり、そこから新しい未来が始まっていく、その起点としてのチェックポイントに変化していきます。

暗転時のBGMは無国籍な中近東風(笑)の曲で、検問所のもつスリリングな雰囲気に実にあっていたように思います。

 ひさしぶりに、アングラ風味の芝居の観劇。

 最後の壮大なオチというか、漫画の世界の新島は、その後どうなったか...これは実際に舞台を見てからのお楽しみですが、
「国境でもめるなんてバカバカしいじゃねえか」
と、地球が言っているようでした。

 竹下景子さん、Over50なのに、なんだかかわいらしい。これは、すごいことだ♪

 お客さんの層が、かなり高齢だったこともあってか、空調ちょっと温度高め。半袖でちょうどよかった。和服の御婦人もチラホラ見かけたけれど、スズナリの急な階段はたいへんだったでしょう。

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November 05, 2006

天然スパイラル「HEAVY MENTAL★HEAVEN」

天然スパイラル
4-Nov-2006 19:00~21:30(途中休憩あり)
ラゾーナ川崎プラザソル

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ラゾーナ川崎プラザソル柿落とし公演♪

ラゾーナ川崎は、JR川崎駅に直結した巨大ショッピングモール。ホントにデカかった。しかし南武線で行くと、なんだか田舎から在来線使ってはるばるやって来たような心持になる(笑)

 ラゾーナ川崎と南武線の悩ましい関係については、あらためて述べさせていただくとして...


天然スパイラルは初見。「専門学校のミュージカル科で出会った女だけのグループ」とのこと。

 今回の舞台は癒しがテーマ。
とあるコーヒーショップ。店のオーナーは「癒し」で著名な作家。高いストレスを溜め込んだ常連客を監禁し、癒しのためのプログラムが進められる...

 悩みや苦しみで社会から逃げても、それは根本的な解決にはならず、人と人との関係のなかではじめて解消される。「人間っていいもんだよう」というあたたかさが根底にあるように感じました。

 要所要所で本格的なダンスシーンがあります。特に第1幕最後のダンスシーンがヅカ風でたまらなくかっこよかったです。作・演出兼でコーヒーショップ店長役の金房美加さんは、背が高く男前でマジ宝塚の男役のようでしたし、メガネ秘書役の平島茜さんは、このときばかりと、メガネとってひっつめの髪を解いていきなりセクシー系のダンスを見せてくれます。

選曲のセンスが、個人的にかなりツボでした。ダンスシーンの曲がRATS&STAR、東京事変風「サザエさん」や安田姉妹風「北斗の拳」。ジブリのパロディシーンでは、オリジナルではなく平原綾香カバーの「千と千尋」を使うあたりが素敵ですね。

 結構人気のある劇団らしいが、わかるような気がします。天然スパイラルのサイトで過去公演の一覧を見たけれど、どれもこれも面白そう。どうやら今回の公演は、かなりシリアスな部類に入りそうです。

次回作は「俺、そんなヘアスタイル見たことないっすよ!」。
激しく見て見たい(笑)。


蛇足

 最後列、おそらく座席をひな壇にしているからだと思われるが、背後に空調の吹き出し口がある。直接で風があたることはないのだけれど、結構ウルサイ。ひな壇を設営してみたら「あっ、こんなところに空調の吹き出し口がきちゃったけど、いまさらどーにもならねーよな」ってヤツなんだろうな(笑)


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November 04, 2006

第10回喬弟仁義

3-Nov-2006 18:00~20:50
お江戸日本橋亭

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柳家小きち 「蟇の油」
柳家喬之進 「強情灸」
柳家喬太郎 「鬼背参り」
仲入り
柳亭左龍  「居酒屋」
大喜利
左龍、喬之進、喬四郎、小きち
       はりせん 小ぞう
       司会   喬太郎

受付 はやかわわたる

満員御礼。

 「はやかわわたる」:さん喬一門の10番目のお弟子さん、184cmとか言ってたかな、一門で最大だそうです。そのひとつ上の兄弟子の小ぞうさんは、一門最小なのかな? 喬太郎さんいわく「トムとジェリー」みたいだって。

 「居酒屋」、強面の左龍さんからは想像できないような、かわいらしい小僧さん。
 「鬼背参り」、マクラ含め、役1時間の長講。

 大喜利は、「とんち相撲」「なぞかけ」。もちろん笑点よりも面白いわけです。

 こーゆーのはDVD化して、次回の喬弟仁義の会場で売るとか、通販するとか、さん喬一門会の前売りチケットのおまけにしたりすると面白いんじゃないかと思うのですが、落語協会的にNGなのかもしれませんね。

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第25回神奈川華高座

group噺道楽
3-Nov-2006 13:30~16:00
横浜市西公会堂

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一龍斎貞寿「村越茂助、左七文字」
柳家初花 「悋気の独楽」
柳家喬太郎「うどん屋」
 仲入り
柳家初花 「反対俥」
柳家喬太郎「鬼背参り」

普段60人程度の入りのところ、ほぼ満席で90人だそうです。

 一龍斎貞寿さんは、前座の女流講談師。初見でしたが、また聴いてみたい講談師さん。次回の華高座にも出演予定らしいので、また行こうかな♪

 初花さん、お向かいのマンションに干してある黒いパンティのマクラが面白かったです。なんだか、その後の初花さん、黒いパンティをかぶってる様に見えて仕方がなかったですう(笑)

 喬太郎さん、「今日は、夜の勉強会(喬弟仁義)で『鬼背参り』をやるので、その稽古で...(笑)」と言いながら「鬼背参り」。若旦那を背中に乗せた鬼が屋根の上を飛び回るくだりでは、初花さんの「反対俥」を受け、向かいから人力が走ってきました。

「反対俥」~「鬼背参り」、飛び跳ねるたびにきしむ高座(会議机かな?)に、あの体重に耐えられるのかな?ひょっとしたら途中で壊れるんじゃないかな?...と、ちょっぴりスリリングな文化の日の午後でした(笑)

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福袋演芸場「文七元結リレー起承転結」

3-Nov-2006 10:00~11:15
池袋演芸場

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口上

それぞれの「文七元結」について一言。
企画は佐助さんによるとのこと。
天どんさんは、開演15分前に書いたという作文「僕と文七元結」を読む。
彦丸さん、鹿芝居でお久を経験済みだけれど。落語は初演とのこと。
喬之進さんいわく、「他の三人は古今亭風だが、ウチのはさん喬風の長くてくさい文七元結だから(笑)」

三遊亭天どん「達磨横丁長兵衛宅」

長兵衛は「ダメダメなのに憎めない」人だと思うのですが、天どんさんご本人が、まさにその「ダメダメなのに憎めない」雰囲気を持っているのです。落語の出来不出来など、どーでもよいくらいピッタリなのです。

林家彦丸  「吉原佐野槌」

演者がかわり、一転して本寸法の落語風に(笑)
口跡が、いかにも師匠の正雀さん直伝でした。

柳家喬之進 「吾妻橋」

50両を文七にやってしまうくだり、不覚にもホロリ。

五街道佐助 「大団円」

さすが、何回も高座にかけているだけのことあり。終演時間を考えてか、若干刈り込んでいるように感じましたが、気のせいかもしれません。

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November 01, 2006

ぶたさん?

ぜんぜんかわいらしくないブタさんとうのは置いといて、

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首から下はタヌキっていうのは、よく考えて見ると、恐ろしげな化け物のようだ。

このブタタブキを見れば見るほど、ここのラーメン、なにかよからぬモノが入っていそうでこわいぞう。

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