ミナモザ「テーブルクロス」
ミナモザ
29-Dec-2006 14:00-16:10
OFFOFFシアター
ちょっとステキにロマンチックなおはなしでした。
ほとんど徹夜、仮眠とっただけで見に行ったので、爆睡しちゃうかもと心配だったのですが、杞憂におわりました。見入っちゃいましたね。
爆発事故で崩落した地下のレストラン。生存者は三名。
結婚記念日で妻との食事をするためにやってきた男。男には外に愛人があるようで、実はこの日、別れ話をするつもりでいたようだが、待ち合わせに遅れてレストランにやってきた、まさにそのときに事故に遭遇した模様。
もう一組は中学時代からの仲良しの二人の女性、綾子(木村桐子)と明里(川島早貴)。いじめられっ子だった綾子(木村桐子)の唯一の友人・明里は保護者のような、でも綾子に依存しているような、ベタっとした関係。
自分が事故で亡くなったことに気がついていない二人の幽霊が出てきます。男の妻と店のウェイター。その姿を、ケンジと綾子は見ることができますが、明里には見えません。幽霊たちは、事故のあったことにも気づいていませんから、妻は食事をするしウェイターはありがた迷惑にも思えるサービスをします。
瓦礫となったレストランですが、幽霊が登場するシーンだけは元のレストランに戻ります。その象徴がテーブルクロスなのです。
死んだ妻を目の前にし、あらためて妻を愛しく思い、初めてやさしく接することができた男。しかし妻は離婚の決意は固く、レストランから出て行きます(すなわち、今生の別れ)。これは切ない。
明里は、自分から離れ、ひとりだちしようとしている綾子に対し、感情をあらわにぶつけてきます。「自分だけの綾ちゃん、私がいないと生きてはいけない綾ちゃん」でいてほしいのですね。
何度か崩落が起こります。男も明里も命を落としていくようです(「ようです」というのは、死んだ瞬間を明確にしていませんし、最後の救出のシーンで綾子がレストラン唯一の生存者であることがわかるから。)
(^o^)(^o^)(^o^)(^o^)
幽霊モノの素敵なところは、幽霊と現世の人間との心の通い合いが儚いものだからなのでしょう。特にこの芝居のように、その儚さを片側(現世の人間)しかわからないところが、とても切ないです。
時折蘇る元のレストランが、とても暖かい雰囲気で素敵でした。
幽霊って、この世への想いが残っているからこそ彷徨い現れるので、その想いが恨み憎しみだと怪談じみてきますが、それが愛ならば、これほどロマンチックなお話も無いのではないかと思います。
<蛇足>
綾子の指輪の贈り主のくだり、新興宗教のくだりが、ちょっととってつけたような気がして違和感がありました。単純に好きな人からもらった指輪っていうのではダメだったのかな?
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