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March 2007

March 31, 2007

昇太ムードデラックス

30-Mar-2007 19:00-21:15
本多劇場

オープニング
神田山陽「長短槍試合」
春風亭昇太「長命」
春風亭昇太「空に願いを」
仲入り
春風亭昇太「崇徳院」


満足満足♪

 オープニングではエレベーターに中学生に追いかけられた話と閉じこめられた話。
20分くらい話してたでしょうか、時間が延びたせいで「長短槍試合」は超早口短縮版となりました。

「長命」はネタおろしだそうです。

「長命」も「崇徳院」も、江戸前というよりも、完全に”春風亭昇太の世界”になっています。いろんな演者で何遍も聞いた話なのに、まるで初めて聞く噺のように感じます。笑った~♪

最後の挨拶で、本日のネタを紹介。
 「長命」を「長短」
 「空に願いを」を「星に願いを」
って言ってた。劇場出て階段下りるところで「あれは長命だよなあ」と、はじめて言い間違いに気がつく。あれだけキッパリといい間違えられると、かえってわからないものなんだな(笑)

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おまけ
下北沢で見かけた、キティさんのおともだち(?)、BANANA FISHのTシャツでつ♪
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March 27, 2007

月蝕歌劇団「白夜月蝕の少女航海紀」

月蝕歌劇団
25-Mar-2007 14:00~ /詩劇ライヴ 17:15~
阿佐ヶ谷JAMBJAMB

Corich公演情報

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実験室公演「白夜月蝕の少女航海紀」


高取英が21歳の時に喫茶店で上演することを
計画して書いた処女戯曲。その臨場感は
他ではめったに味わえない作品。必見!

ホントにお店(バー)のカウンターが舞台なのですね。
最前列、手を伸ばせば役者さんに届く…どころか、何もしなくてもぶつかる距離で、そりゃあ臨場感ありまくりでした。

お話の内容云々よりも、間近で月蝕の世界にひたるのが正しい見方かと。

 木塚咲さんの男装、宝塚退団間際の朝海ひかるのようで、とてもヅカっぽいのです。痩せて、頬がこけていけばいくほど、どんどんシャープになっていく主演男役さんのよう。逆にスギウラユカさん、山本貴子さんは、宝塚には居ないタイプの男役だと思います。

詩劇ライヴ「人魚姫の約束」

詩劇ライヴは、オンディーヌ美帆さんの歌につきます。目の前で生歌が聞ける幸せ♪

寸劇(「静かなるドン」より)が面白かったです(笹生さん、大島さんの中学男子が似合ってました)。

 「白夜月蝕の少女航海紀」で、明らかに笑わせようとするシーンがいくつかあったけれど、単なる寒いギャグで終わってしまうのは、きっとアングラムードが漂ってる中でギャグを言うからでしょう。おちゃらけたBGMでも流して雰囲気かえちゃえばいいのにな。


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「橋を渡ったら泣け」

「橋を渡ったら泣け」特集ページ
24-Mar-2007 19:05-21:20
シアターコクーン

Corich公演情報

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 過酷な状況に残された人々の生活と心情...というよりも、人類が誕生し、次第に社会を形成してきた歴史を見ているようでした。権力者の横暴、恐怖政治、宗教、反乱、支配する者とされる者。人数の規模が違っても、人間のすることって同じなのかなと思います。

 「缶詰(食料)」をいかに管理し分配していくか。とても農耕民族的なコミュニティなのは、やっぱり作る側も見る側も日本人だからなのでしょうか。(魚を取る、狩をするという方向にはいかないのですよねー)

 ハッピーエンドなのは、気持ちよく帰られるのでありがたいです。暗い気持ちで渋谷の街を歩きたくは無いものね(笑)

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TOMMY

Tommy Official blog
24-Mar-2007 13:00-15:05
日生劇場

Corich公演情報

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「つまらない」「お金の無駄」など、よろしくない評判を聞いていて、ほとんど期待せずに観劇しましたが、そのせいか、予想以上によかったです(笑)。いや、十分面白くて満足だったのです。

 ハッピーエンドなのかそうでないのかよくわからない終わり方は、正直好みではないのですが(予定調和でもなんでもいいからおめでたく盛り上がってほしいな)、ミュージカルというよりストーリー性のあるショーのようで、それぞれのシーンはとても楽しく感じました。

 1F席での観劇、シート通して音楽が響いてきて、これが生の迫力。
アシッドクイーンのシーンは圧巻でした。あと、ミニスカナースやメガネっ子サリー、クレーン使ったピンボールのシーン(ベルばらのペガサス思い出した)など、楽しいシーン満載。ただ、日生劇場よりも、もっと小さい劇場で見たかった気はします。

 高岡早紀さん、歌はいまいちだったけど、母子家庭になってやつれちゃった姿、酔っ払ってTommyに不満をぶつける姿など、雰囲気がとっても良い感じ。

 新感線の舞台のような、クライマックスへ向かい盛り上がっていく構成では無いし、ストーリーもあるような無いような感じなので、「期待はずれ」だと思われちゃうのだろうな。

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March 21, 2007

野鳩「君は人のために死ねるか」

野鳩
18-Mar-2007 18:00-21:15
駅前劇場

Corich公演情報

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 野鳩は初見です。。ロリータ男爵「来来!図書館」で初めて佐伯さち子さんを見て、独特な雰囲気にハマったクチですが、劇団そのものというか芝居そのものが彼女の雰囲気そのものなのですね。

お芝居というより不思議なコントを見ているようで、ぬる~い笑いは好きです。

約1時間でしたが、これだったら1日3公演にして、単価下げてもいいのじゃないかという気がしないでもない。

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KUDAN Project「美藝公」

KUDAN Project
18-Mar-2007 15:00-21:15
ザ・スズナリ

Corich公演情報

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 文字や音声でしか表現できない不条理な世界...っていうものは無いのじゃないかと。どんな世界だろうと、工夫次第で舞台化・映像化できちゃうのだぞって気がしました。

 不条理落語「あたま山」はアニメ化されましたが、舞台化も可能じゃないでしょうか。「胴切り」とかKUDAN Projectで見てみたい。(個人的には三遊亭白鳥さんの「新説・あたま山」「白鳥版死神」が見たいな)

後半はビデオドラッグを生舞台で見ているようなシーンもあり。クラクラしますた~♪

 モノトーンではないのだけれど、色調抑えて、モノクロ映画のような雰囲気を出してました。もし総天然色だったらどうなるのだろう?見てみたいですね。


...原作を読もうと思いきや、なかなか本屋さんで見つけられない今日この頃。立ち読みしてから買いたいのだじょ♪


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March 19, 2007

深夜寄席・新真打卒業公演

17-Mar-2007 22:00-23:15
新宿末広亭

 柳家喬之助「寄合酒」
 五街道佐助「火炎太鼓」
 柳家太助「厩火事」
 古今亭菊朗「鈴ヶ森・湯屋番」
 春風亭朝之助「鹿政談」

 下北沢でDotoo!「お産と遺産」終演が9:00、そこから新宿三丁目へ移動。末広亭到着が5分前くらいかな。案の定すでに立ち見でした。

通常4人のところ今回は新真打の5人が出演。やっぱり終演時間延びた。

インターネット落語会の収録あり。

古今亭菊朗「鈴ヶ森・湯野番」は、ネタ出しは「鈴ヶ森」だが、やりたい噺は「湯屋番」だったようで、銭湯で鈴ヶ森の追剥ぎの二人が口上の稽古をするというシーンを挿入した湯屋番。

深夜寄席の卒業公演は、毎度活気があって、しかもたったの500円っていうのがうれしいのでございます。

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第67回朝日名人会

17-Mar-2007 14:00-17:05
有楽町朝日ホール

三遊亭歌ぶと「たらちね」
古今亭菊朗「羽織の遊び」
三遊亭歌武蔵「強情灸」
古今亭志ん橋「井戸の茶碗」
仲入り
柳家喬太郎「白日の約束」
桂歌丸「お若伊之助」

大相撲開催期間は、やっぱり歌武蔵の高座を見ないとネ(笑)
マクラは大相撲八百長問題ネタですた。

喬太郎、前回出演の際、新幹線が大雪で止まって穴をあけてしまったお詫びから。
志ん橋・歌丸目当てのお客さんが多いのかな、お客さんの笑うポイントが喬太郎独演会なんかとはぜんぜん違うのだなあとヘンなところで感心してしまったです。

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March 18, 2007

劇団Dotoo!「お産と遺産」

劇団Dotoo!
17-Mar-2007 19:00-21:00
劇・小劇場

Corich公演情報

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「観たーっ!」という充実感がありました。


とんでもないキャラのお兄ちゃんが活躍、というか騒動を起こすが、実は彼の行動はいつも物事の核心を突いている。
でも普段とりつくろって生きている妹たちにはそれが大迷惑。
実際にこんな兄がいたら泣きたくなること間違いなし。
『愛すべき』というのは【いかにもかわいらしい。好ましく感じられる】という意味だが、彼はかわいらしくもないし好ましくもない。
でも、彼こそ愛すべき人物なのだ。
そんな兄と妹たちがパワーアップして戻ってくる!!

”お兄ちゃん”、登場からインパクトありまくり。
傍から見たら迷惑かもしれないけれど、もし”お兄ちゃん”のように生きたられたら、それはとても幸せ(というかおめでたい)かもしれません(笑)。だって一般人が越えられない世間の常識やら考え方を、生まれながらにして越えちゃってるような性格だもの。あんな人ばっかりなら、きっと世界は平和だな...

 でも、「お兄ちゃんと同じ血が、妹たちにも流れているなあ」と思わせるシーンもあって、”愛すべきお兄ちゃん”と同時に”愛すべき小峰一家”なのですね。

 始終笑いっぱなしで、すっかり涙に対して全く無防備になってるところに、最後のホロっとさせる展開へ。ロスタイムにはいって「もう大丈夫だろ」と思って油断した隙に1点入れられちゃったみたいな気分。うーん、やられた~って感じです♪

 ちょっと恐い”看護婦の万丈目さん”は見た目もキャラクターもリアルに病院に居そう。(っていうか、多分、そっくりな看護婦さんを、どっかの病院で見てるな>じぶん)

 ちなみ役の桜岡さんは、みぞおちのあたりに響いてくるような、よい声です。落語やって欲しいな。

蛇足

前回公演「おいないさん」DVD購入。翌朝鑑賞、結末わかってるのに、最後にウルっときてしまいました。


ブログで検索「お産と遺産」

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March 17, 2007

絹14

絹産業
14-Mar-2007
しもきた空間リバティ

ヨージ
・学校ネタ
裏購買部とか裏校長室とか、下克上で用務員さんが校長先生になるって面白いな♪

サンプリアン(藍原直樹・小野野球・なしお成・吉田誠 /台本:故林広志)、
・数学の授業
正統的なコントで、かつ台本がちゃんとしてるから安心して見てられる。
やっぱり発声がちゃんとしてるのは正しい。
なしお成さん出演の舞台って「電動夏子安置システム」なのね。

山本光洋
・冬燃える
・チャーリー山本
marishiroの号外で3/10のライブが「オススメ!」とのお知らせがあったものの、都合つかず。
今回、見て納得。パントマイムベースの一人芸ですが、とにかくすごかった。

モロ師岡
・夕方のスーパー
・靴下
生モロ師岡は初めてだったりする。それだけで満足。

清水宏
・ペコちゃん、風見鶏
・映画予告編 名古屋版007
すさまじい破壊力。劇団宝船の舞台で見て以来ですた。
帰りにイープラスで、月末のサタデーナイトライブのチケットを思わず購入。

ナギプロパーティ
・モンチッチ
・森進一
・思いやり貯金
森進一の「おふくろさん」著作権問題ネタ。BGMが森まさこの「せんせい」って、よくできた話じゃん。


最後に全員登場し、告知のコーナー。本編はともかく、告知のコーナーこそ気合を入れるべきじゃんね(笑)だれか一人、きっちき仕切れる人がいると良いのになと思う。

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March 15, 2007

「寒空はだかカラフルロスタイムショーvol.3withポカスカジャン&柳家喬太郎」

ざぶとん亭風流企画プレゼンツ
10-Mar-2007
六本木SUPER DELUXE

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MICABOX feat.Ayako Takato
寒空はだか
柳家喬太郎「ハワイの雪」
~仲入り~
ポカスカジャン
はだか&ポカスカジャン
出演者全員+春風亭昇太+今野英明(ウクレレ) 「ダイナ」
フィナーレ「東京タワーのうた」

(^o^)(^o^)(^o^)(^o^)(^o^)(^o^)

笑い疲れますた♪
ずーっと笑ってると、ほっぺたの筋肉がマヒしてくるんだなあ。

MICABOX feat.Ayako Takato の「愛ちゃんはお嫁に」妙に耳に残る。
Ayako Takatoのお色気歌謡風「東京タワーのうた」が良かった。
物販コーナーにてMICABOX feat.Ayako Takatoの「ひねもす」購入

寒空はだか、ヒップホップ「与作」、不二屋ネタ面白かった。
柳家喬太郎「ハワイの雪」、会場中、聞き入る。
ポカスカジャン、ボサノバ風「おらぁ東京サ行くだ」かっこよすぎ(笑)


19:30はじまりで、終わったのが22:40頃だったでしょうか?
こりゃ笑い疲れるはずである。


次回は5/27。

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March 13, 2007

ラムネ☆天色堂「受付の女たち」

ラムネ☆天色堂
11-Mar-2007 14:00-15:50
中野MOMO

Corich公演情報

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「いつも愛想よく受付スマイルしてるからって、何でもかんでも受け付けると思ったら大間違いよ」
今、受付嬢たちの反逆が始まる!

 ある日の始業前の受付。ある受付嬢が、もう一人の受付嬢に「会社に反逆してやる」と宣言します。面白いのは、反逆のきっかけとなった出来事を回想シーンで再現、その回想シーンのなかでさらに回想シーンがあり、回想シーンが入れ子になっているところ。そして最初のきっかけにたどりつくと、積み上げたスタックを一つずつ取り去っていくように、冒頭の時間に戻り、いよいよ反逆か!?...でも、結局は反逆できずにいつものように受付業務を初めてしまい、おしまい。

 未遂に終わってしまったけれど、反逆を決意し、まさに実行しようとしているときの高揚感っていうのかな、とても爽快でした。
・日沖和嘉子さん、キザって登場するところが可笑しい。

・渡辺順子さん、皆から口説かれる受付嬢役だけど、なんか納得。ブリッジしたままキレて大声で叫んでましたが、ホントに頭の血管が何本か切れていそうで迫力ありますた。

・神之田里香さん
 社員みんなと付き合ってて、ばれても動じない受付嬢。こういう娘はいるなあ(笑)

 客演の女優さんは、なんか一癖も二癖もありそうな方ばかりで、たかだか1シーンか2シーンの登場なのに、印象に残りまくっています。江藤亜耶さん、辻良江さん、そして磯見麦子さんは夢にでてきそうだ(笑)

 セクハラ専門の谷課長役の橋本直樹さんは、気持ち悪さと可笑しさのバランスが絶妙♪

 伊東由美子さんの、生卵をパックごと落っことすのは気持ちよさそうだなと。

1時間50分、大笑いで楽しい舞台でした。前日ポツドールなんか見ちゃってるので、「やっぱりこーゆー正統のコメディが最高だよな」と心から思う日曜日の午後でございました♪

 チラシに月影瞳さんが出てなかったら、そのままスルーしてたと思います。チラシって大事なんだなあ。月影さん、OLの制服とおせんべいがヤケに似合ってますね。

ブログで検索「受付の女たち」

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ポツドール「激情」

ポツドール
10-Mar-2007 14:30-16:40
本多劇場

Corich公演情報

070310a


 “裏切り”をテーマに「田舎ならではのやるせなさ、どーしょうもなさ、虚しさ」という【愛憎】を“リアル”に“真摯”に人間関係を追って描いた嘘のない物語
 閉ざされた田舎町。
 農地拡大に失敗した両親が自殺し、多額の借金を背負うことになった菅原(米村亮太朗)は、気力がうせ、何もかもバカバカしくなり、仕事を辞めてしまう。その上、両親の通夜で知り合った人妻・岩田(安藤玉恵)と関係を持ち、益々“なるようになれ”的なズルズルした毎日を過ごし出す。そんな堕落しきった様子を見兼ねた幼なじみの遠藤(脇坂圭一郎)と先輩・久保(小林康浩)が借金を毎月少しずつ返済してくれているにも関わらず、尚もダラダラと過ごす菅原。そんな菅原の前に久保と遠藤はかつての嫌われ者・杉山(古澤裕介)を連れて来た。事業に成功した杉山が借金の半分を肩代わりしてくれるという――。
「劇団演技者。」より。

 借金・自殺・不倫・障害者差別・被差別部落...全く救いの無いラスト。観終わって、しばらく立ち上がりたくない芝居でした。でも、ラスト間近で、登場人物が一気に堕ちていくところは、逆に爽快感があるからフシギ。ダムが決壊するように、常識やモラルや理性で押さえ込んでいた本性が一気に噴出すからなのでしょう。

 人間って、少なからず、他人の不幸・悲惨な姿を見てみたいという願望があると思うのですが、その願望を満たすにはふさわしい舞台ではないかと思うのです。

 前作「恋の渦」に続き、2回目のポツドール体験なのですが、共通して感じるのは

1.登場人物たちを無性に説教したくなる

 物語そのもんは作為的であっても、登場人物の言動はとてもリアルに描かれているからなのでしょう、イヤな奴も情けない奴も、ホントに居そうで、リアルに腹が立ってくるのです。

 そして、なぜ、彼らがもう一歩広い世界に踏み出さないのか、とてももどかしく思うのです。「激情」では、田舎独特のしがらみに無意識のうちにとらわれて、自分で自分を追い込んでいるようにしか思えないのです。(ただし町田マリーさん扮する関根だけは、恐らくそのしがらみを平気で断ち切っていけるキャラではないでしょうか。)


2.やっぱり落語ってすげえな

 しがらみの中であがき、やがて自滅していく登場人物をリアルに描いているのは見事だと思うのですが、その状況の先を描き、笑い飛ばしてしまう落語はすごいなと思うのです。立川談志の言うところの「落語とは業の肯定」、ポツドールはその「業」であがいている姿をあかさまにみせてはくれますが、じゃあその先は何があるのかと。その業を肯定してしまったところに、人間の本質があるのじゃないかと思うのです。

 「黄金餅」という噺があります。金に執着するあまり金を餅で包んで食って死んでしまう西念。その西念を火葬にして腹のなかの金を盗んだ金兵衛が餅屋を開くという噺。ポツドールの描く世界って西念の世界なのです。ただし関根だけは、金兵衛になり得ると思うのだけれど...


 そんなわけで、「救いのないラストシーン」の、さらに先の展開を激しく見てみたいと思うのでございました。


ブログで検索「ポツドール 激情」

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March 10, 2007

映画「さくらん」

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さくらん公式

 賛否両論、少なくとも2chでは酷評であったので覚悟して見に行きましたが、そのおかげが結構面白く見られました(笑)

なぜ見たかと言うと、遊女役で出演している元宝塚月組の月船さららさんを見たいから。冒頭の張り見世のシーンで、土屋アンナのおとなりに座ってました。なんだかちゃーんと花魁になってた(笑)

 時代考証がメチャクチャとか、全然吉原っぽくないとかで期待はずれというおともだちが多いようだけれど、「土屋アンナが花魁」という時点で、そんなもん期待していはいけないと思うのです。案の定、吉原の世界を借りて現代っ娘の紆余曲折を描いたようなお話になってました。

 極彩色といっても、墨絵のフィルターをかませたような、ちょっと暗めの原色なので、目が疲れるようなことはありませんでした。

 椎名林檎の音楽が秀逸。JAZZ風だったりタンゴ風だったり...およそ時代劇らしくない音楽。この音楽が無かったら多分退屈する映画。でも、音楽が流れると実にかっこよいのです。(BGV用にDVD買いたいと思いました)

 夏木マリが、幕末太陽伝の女将(山岡久乃)にそっくり。ラストで清治と日暮が吉原抜け出し桜の下を走っていくシーンは、現世のしがらみから逃れていくようで、幕末太陽伝でフランキー堺が走り去っていくところに似てなくも無いよーな。

 土屋アンナは、ヤンキーの花魁以外の何者でもないのだけれど、かっこよくて好きだな。男装(っていうのかな)のアンナはちょっとたまんねえですね(笑)

酷評されていても、自分的にはかなり好きな映画。作品の世界・雰囲気が心地よいのです(椎名林檎の音楽の貢献度が70%以上だとは思うけれど)

<おまけ>

...映画鑑賞後、初めて原作「さくらん」を読む。「笑う鬼」のくだり、映画じゃわかりにくいなあ。

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March 08, 2007

あぁルナティックシアター「アストロ劇団」

あぁルナティックシアター
7-Mar-2007 19:15-21:30
駅前劇場

Corich公演情報

070307


 うぉりゃーっ! 俺たちゃ腕にアザのある演劇超人でぇ!! アストロ劇団を俳優座や文学座、劇団四季すら押しのけて日本一の劇団にしてやるぜ!
だがその前に、裏切り者の劇四郎率いるビクトリー劇団をぶっ潰す!
そうさ、俺たちの夢は日本一なんてチンケなもんじゃねぇ! 世界制覇さ! 目指せアメリカ! 打倒ハリウッド!!
ルナティック史上初のスポ根モノ(!?)、演劇のメッカ・下北沢に上陸!! うぉおりゃあぁあ

 ということで、「アストロ球団」の演劇版で、クライマックスでは、野球ではなく、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」で演技対決をします。

 コメディというよりも長編コントで、こちらも演劇モードから演芸モードにすっかりチェンジ(笑)

 (初日のせいか)すべってるところも多々ありましたが、それも含めて大笑いでした。

 メインの役どころの橋沢・佐々木・NC赤英の御三人さんは、多分リアルタイム・アストロ球団世代でしょう。客席も、同世代と思われる方が多かったように思います。(うちのくまさんは、小学生の頃、床屋で読んだ「ジャコビニ流星打法の巻」がはじめてのアストロ球団)

 乾恭子さんが超人に豹変するところと、大村琴重さんのバロン森の濃すぎる演技は、一見の価値あり。っていうか、皆さん、暑っ苦しいくらい熱い演技だったなあ(笑)

 お笑い・コントが好きで、アストロ球団が好きな人にはオススメ~♪
金土はチケットあるそうです。

ブログで検索「アストロ劇団」

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March 04, 2007

空間ゼリー「ゼリーの空間」

空間ゼリー
3-Mar-2007 14:00~15:30
シアターグリーン BOX in BOX THEATER

Corich公演情報

070303


まだあどけなさの残る少女たちの抱える秘密。
その秘密から明らかになっていく彼女たちのルール。
学校という社会の縮図を舞台に確かなモノを求める女学生の物語。

飽きさせない90分でした。

 学校、そしてクラスという、極めてちっちゃな世界が中心の彼女たち。そこからはみ出して孤立してしまう恐怖。はみ出したものへの差別(これがイジメの構図なのですね)。

 教師→生徒、生徒→教師へのイジメの構図まで描いてあります。そのなかで真剣に悩む者、イジメへの罪悪感を感じている者、自分は悪くないと思っている者、その狭い世界から抜け出そうとする者...と、いろんな人間を登場させており、とってもよくできてるなと感じました。

 学生時代が遠い昔となった自分としては、「そんなんで悩むなんて若いよなあ。その枠から一歩踏み出せれば、楽になれるのに。でも昔は自分もそうだったかも...」と思うのでした。


 ラストは、ちょいとびっくりさせられます。いろんな解釈ができそうですが、これは見てのお楽しみ…

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March 03, 2007

TPT「薔薇の花束の秘密」

TPT
25-Feb-2007 15:00~17:20
ベニサンピット

Corich公演情報

070225

 安奈淳・毬谷友子の二人芝居。元宝塚のお二人と聞いては行かなくは!

 毬谷友子さんというと、NHKのドラマか何かで初めて見て、その演技に思わず引き込まれてしまった記憶があるのですが、今回初めて生で見て、やっぱりすごい女優さんだなと再認識。
 安奈淳さんは、昨年の「花嫁付添人の秘密」以来。お金持ちで意固地な老婦人で、貫禄十分。(何箇所かセリフをかんでたのが惜しいです)

 とにかく、実力のある女優さんががっぷりよつに組むと、ここまですごい舞台ができるのかと、素直に感動でした。

 有料パンフレットには台本がまるまる載っていました。

 ブラインドの開閉の音をきっかけに回想シーンになり、そのたびに二人の女優さんがいくつもの役を演じます。油断すると、重要なシーンを見逃してしまい、老婦人と付添人の過去がわかりにくくはなりますが、休憩中あるいは終演後に、すぐに台本で確認できるっていうのは良いですね(笑)

 実際、見終わった後、少々「?」だったけれど、帰りの電車のなかで台本読んで氷解した部分がありました。些細なことかもしれませんが、付添い人がどこまでウソでどこまでがホントか最後まで曖昧なままだったように思います。すべてが明らかになるかと思ったらそうでもなくて、ちょっと肩透かしな気分でしたが、ここは想像におまかせということなのでしょう。

 付添い人の看護で次第に老婦人の心は癒されていきますが、話が進むにつれ、付添人が精神的に次第に壊れていきます。どちらが患者なのかわからなくなってきます。最後は老婦人が付添い人の心を救うことになるのですが、患者と付添人という立場を超え、人間同士の関係のなかで、はじめてお互いに心が救われるということなのかもしれません。

 毬谷友子さんが、老婦人が残した食事をがっつくシーンは、ホントにうまそうでした♪

 リピートしたいと思ったが都合つかず。再演もしくはNHK教育あたりで放送してくれないかと、切に願うのでありました。


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