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April 2007

April 29, 2007

トムプロジェクト「とんでもない女」

トムプロジェクト
28-Apr-2007 18:00~20:00
ベニサンピット

Corich公演情報

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かつて妻と暮らしていた。二人は激しく惹かれ合い、愛し合い、やがて結婚した。出会ってから、たったひと月での出来事だ。そして妻は、突然姿を消した。男は今、別の女と暮らしている。15も歳の離れた、若くて、美人な女である。

その消えた妻が5年振りに現れたから、たいへんたいへんっ!

 ネタばれになると面白くないので結末が言えないのが悔しいが、いちばん良いカタチにおさまったかなと。気分よく劇場をあとにできるオチでありました。

下条アトムさんは、どう見てもオヤジですが、美人の奥さんと若い恋人って、なんだかいいなあ♪

若い恋人役の吉田羊さん、面白くて可笑しくて、しかもクライマックスではかわいそうで泣けてくる。素敵すぎる。

「とんでもない女」役の川島なお美さん、文句なくキレイ。台所に立ったときの後姿に威厳と風格があります。
(カーテンコールでは、”川島なお美”オーラが出まくってました)


 劇中でホントにごはん食べてましたが、舞台で見ると、やけにうまそうに感じますね。
しかし川島なお美がお茶漬け吹き出す姿を生で見られるとは思わなかったです。


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THE REDCARPETS 「愛人気質族」

THE REDCARPETS
28-Apr-2007 14:00~15:55
アドリブ小劇場

Corich公演情報

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【正しい愛人の条件】
1.本心を言わない
2.涙を見せない
3.身分と領域をわきまえる

隣にいないあの人の名を、尖った爪でシーツに刻む丑三つ時。
鉢植えのサボテンを叩き割り、あたしは愛人失格だ、と思った。

不倫でドロドロした話がすすむのかと思っていたら、予想に反してコミカルな展開でした。

秀逸なのは物語の中で挿入される「TV番組『正しい愛人講座』」

「不倫はいけません。人の道からはずれた行為です」

と断言しつつ、愛人歴20年の女性が「正しい愛人のあり方」を面白おかしく解説します。(これは大笑いでした♪)

 「不倫はよくないことだけれど、好きなんだからしょうがないじゃん。」とした上で、その先にあるものを描く...立川談志が言うところの「業の肯定」であると思います。「肯定」しちゃってるから、陰湿さも説教がましいところも無いし、どの登場人物も憎めない。よくできた落語のような面白さ。

 さすがに妊娠・中絶となると、ちょっと話が重くなりますが...

こーゆー人が新作落語書いたら、「品川心中」「三枚起請」のような大ネタの新作落語が生まれるのではないかとも思います。

期待以上の面白く、思わぬ収穫でございました。

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April 24, 2007

「マリー・アントワネット」(凱旋公演)

東宝
22-Apr-2007 13:00~14:15(25分休憩あり)+トークショー25分
帝国劇場

Corich公演情報

070422

昨年の11/18(初演)以来で2回目の観劇。

かなりよくなってました。というか今回は素直に感動できた(笑)

印象なのですが、

1.全体にまとまりがでてきた。
2.初演時の、カリオストロの存在の違和感が、今回は感じられなかった。
3.ラストシーン。初演時は重く暗くやり切れない気分で幕となったのだが、今回は(悲しい結末ではあるけれど)不思議とカタルシスがあった。


 具体的にどこがどう変わったのか、説明できるほど初演を詳細に覚えていないのでネットで検索していろいろ調べてみたところ、やはりラストは演出が変わったようです。

http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/200704110000/

で詳しく比較してくださっています。

マリーアントワネットの処刑の場面、初演時は、マルグリットに


≪誰がするの? 同情なんて
自業自得と人は言う
せめてあたし 見届けたいのよ
王妃の処刑を≫
と歌わせる。

凱旋公演では、


これが変わって、処刑台の前まで歩んで倒れてしまうマリーをマルグリットが介抱し2人が和解と親愛に包まれるという演出に変わっていた。

ラストの「自由」の合唱が、初演時は


群衆が
≪解放 幻想 血 愛 奇跡 決断 愛 自由≫
とバックコーラスするなか
ボーマルシェ ≪逃げろ≫
オルレアン ≪自由とは≫
マルグリット ≪愛が生む≫
ボーマルシェ ≪逃げ切れ≫
オルレアン ≪ちから≫
全員 ≪自由!≫

と、それぞれの役まわりが自分を歌って混沌をつくる、抽象画的結末で...

...これに対し


今回のヴァージョンでは、この場面もすっきりして、最後は全員が
≪愛こそ自由≫
と歌いあげて終わる。

...ということのようだ。


 さて、カリオストロの存在、初演時は、狂言まわしならばボーマルシェだけでじゅうぶんだと思ったのですが、

 ボーマルシェ 人の世界に属する傍観者
 カリオストロ 闇の世界に属する傍観者

で、陰と陽、表と裏、この世とあの世...異なる世界からフランス革命を見ている存在とすれば二人いるのも納得できます。
 初演時はカリオストロの在り方が不明確で、ボーマルシェと同じ位置から傍観している(と感じられる)場面が多かったように思うのですが、今回の凱旋公演では、我々観客側と同じ視点にボーマルシェが居て、舞台上の世界の向こう側からカリオストロがこちらを見ているように感じられました。(気が付くと不気味に山口祐一郎が盆に乗っかって奥から手前に登場してくる演出が、そう感じさせるのかも)

 涼風真世。第2幕にはいってから処刑されるまでの姿は、アントワネットの霊が降りてきてるんじゃないかと思ってしまうくらい圧倒的な迫力。これだけでも見る価値ありだと思います。


 おまけ


CD(2枚組)を購入。
マルグリットは、第1幕が新妻聖子、第2幕が笹本玲奈ですが、「100万のキャンドル」「心の声」「金が決め手」の3曲は、2人分収録されてました。聞き比べると、新妻さんのほうが、より激しいというか感情過多なきらいはあるけれど、泣けますね。笹本さんはたくましさを感じます。

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April 22, 2007

「モダン・ミリー」

公式サイト
21-Apr-2007 17:30~20:10(途中15分休憩)
新国立劇場・中劇場

Corich公演情報

070421

 肩肘張らず、お気軽に楽しめるミュージカルでした。

紫吹淳、Cute & 足長~♪
「グッバイチャーリー」以来、女役として歌うシーンをみるのは初めて。だから開口一番の歌声を聞いて「あぁ、こーゆー声してるんだあ」と思った。いかにもミュージカル風な歌い方も宝塚時代は聞いたことが無かった。宝塚の歌唱法って、オペラっぽいというか、典型的なミュージカルとはちょと違うのですね。高音になると声が細くなるのが難点かな。

樹里咲穂は天然ボケ系のお金持ちのお嬢様。おもしろ姐さん振り炸裂。
”金持ちのお嬢様”だからか、歌もオペラ風。低音から高音までちゃんと声が出ていて、「やっぱり歌うまいよな」と思う。

前田美波里はあきらかに格上の存在感。声量があるから歌の迫力が違う。すごい。

Rカンパニー「とってもゴースト」で熱い雑誌記者役だった久積絵夢がアンサンブルで出てた。


正装して観に行くのではなく、普段着でフラっと立ち寄ってアハハと笑って楽しむに相応しい、そんな感じがしました。


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シンプルプランプロデュース「マグネット」

20Apr-2007 19:00~21:00
武蔵野芸能劇場

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2本立て。

第1話「となりの人は何してる?」

とあるマンションの隣同士に住む夫婦2組。実はこの人たち、ちょっと変わった関係なのだ。ある日、一人の些細なミスから、この微妙なバランスが崩れる。

 両家とも、お隣の旦那(奥さん)と浮気関係にあり、妻同士は面識があるが旦那同士は面識が無く、妻達は自分の浮気相手が
隣家の旦那であることを知らないが、旦那は浮気相手が隣家の妻であることを知っている。

 シチュエーションとしては大爆笑コメディ...と思いきや、そうならない。もったいない気がします。脚本上、小ネタをいくらでも仕込めるのに実にシンプル。浮気はばれないよう取繕うシーンでは、必死であればあるほどおかしくなるはずなのに、それほどおかしくないのは、必死さが足りないからかなあ?

第2話「ステップバイステップ」

突然FA宣言したプロ野球選手。彼を引きとめようとする球団、獲得を目指す他球団。しかし彼がFA宣言したのには別の理由があった!その理由とは・・・

 こちらの方が、芸達者な役者さんが出演していた模様。

 途中の、桃太郎侍の殺陣のシーンは笑った。
 ラストの「あなたの夢は何ですか」と、客席に向かって叫ぶシーンは、青臭い学生演劇みたいでちょっと恥ずかった。

 プロ野球選手の妻役の上田ゆう子さん、ちょっと他の舞台も観てみたくなった。


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April 17, 2007

「ジキル&ハイド」

東宝
15-Apr-2007 13:30~16:25
日生劇場

Corich公演情報

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鹿賀丈史Finalです。初「ジキルとハイド」だったりするですが...

面白いっ!

 カーテンコールで、久しぶりに自主的にスタオベしたくなったミュージカル。(一応前列の人達が立ち上がるまで我慢しましたが)
これこそ金払って見る価値のある舞台だと思いました。

 鹿賀丈史がハイド氏になったときが何ともかっこよいんだな。

 マルシアの歌は、評判どおりのすばらしさ。圧倒的な迫力で、日生劇場が小さく感じられた。
「こんなすごい人と別れちゃうなんて、大鶴義丹はもったいないことをしたよなあ!」などと思ってしまうくらいすごかったです(笑)

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April 16, 2007

演劇キック-next wave 演劇計画-「天国と地獄」

「天国と地獄」
14-Apr-2007 19:15~22:10
シアターアプル

Corich公演情報

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 一人か二人を除いて(※1)歌が下手すぎるのが致命的。オペレッタで歌が下手って苦痛以外の何ものでもない。(キーがあってないとか、音が飛ぶので音程取り難いとか、結構広い音域が要求されるとか...難しい歌だとは思いますが)

 江本さんは、何をやっても江本さん以外の何者でもないので、本筋には絡まず、お賑やかし役としてピンポイントで登場するほうが良いと思います。(江本さんの出番が少ない2幕は割と楽しめたりして)

 町田マリーさんは、決して歌上手くはないのに、誤魔化し方が絶妙♪
第2幕冒頭、地獄で退屈するくだりはマリーさんの独壇場。エリザベートまで歌って、楽しませてくれました。

 澤田育子さんは、こってりと芸達者ぶりを発揮してましたが、喉の調子がいまいちだったようで。

 田口トモロヲさんは、低音が出しづらそうでしたが太くて良い声だな。

 しかし本編の欲求不満を一気に解消させるような終幕のフレンチカンカン、そしてカーテンコール(4回だったかな)でのカンカンの盛り上がりはなんだったんだろう(笑)。最後の最後に尋常じゃない楽しさ。もう全て許すみたいな(笑)
「ここでチケ代の元とらずにどうする!?簡単には終わらせないぞ」ってなもんで、カーテンコールの拍手にも気合がはいります。
最初からこのテンションだったらなと思う。

結局フレンチカンカンがやりたかっただけなんだろうなあ。


※1 デメテル役の鈴木陽子さんかな?突出して歌上手かった。全員このレベルだったらよかったのにと思ふ。

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宝塚歌劇団「明智小五郎の事件簿~黒蜥蝪/TUXEDO JAZZ」

宝塚歌劇団
14-Apr-2007 11:00~14:00
東京宝塚劇場

Corich公演情報

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詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

黒蜥蜴

 オリジナルの「黒蜥蜴」と異なり、明智小五郎と黒蜥蜴は、実は生き別れた兄と妹で、それを知らずに恋に落ちるという話。
脚本・演出の木村先生によると、『...黒トカゲを「少女」だと捉えました。その自己演出、行動の大胆さに、むしろ処女性を感じとったのです。実は少女こそ、少年と同じく残虐さを秘めているものですから...』とのこと。

 当初、「なるほど、少女の残虐性が人間の剥製につながっていくのが...」と思っていたのですが、観たら、美しい人間のコレクションじゃなく戦争孤児を養うための犯罪組織という設定。少女の残虐性どころか、これでは義賊です。

 最後に明智が黒蜥蜴に「結婚しよう」というくだり。これは「愛してる」だけにすべきではないかと。探偵と犯罪者という、決して結婚できない男女の恋の話=「黒蜥蜴」ではないのでしょうか?

 戦争で兄と生き別れになった少女が、大人に騙されて売られてしまい、それがもとで男性不信・人間不信になり犯罪に走り、屈折した愛情をもつようになってしまった...というほうがよかったんじゃないかなあ。

 人間の剥製コレクションが宝塚的に難しいなら、人間不信から宝石・美術品への異常な執着するようになったとか。やっぱり黒蜥蜴に慈善事業はして欲しくないでしょう。

 さて、明智小五郎は、浮浪児を集めて少年探偵団を組織していますが、小林少年の髪を優しく撫でるシーンがある。どうも明智に少年愛の気があるように見えて仕方がなかったのですが、そうなら明智が独身でいるのも納得だし、少年愛の明智と男性不信の黒蜥蜴が恋に落ちるのは、実は兄と妹の血によって互いに惹かれていたからだ、という解釈もできそう。

 改作のアイディアよかったの上手く料理できなかった感が強いけれど、冒頭の誘拐事件のくだりは緊迫感があったし、戦後の昭和っぽい雰囲気も好みで、実は結構面白かったのです。あと2回リピートするぜ♪

 お気に入りの人物・シーンを箇条書きで...

・桜一花の小林少年。
いくらなんでもかわいすぎる。(無理は承知だけれど)桜一花主演で「少年探偵団」を観てみたい。

・桜乃彩音のコスプレ
男装でホテル脱出は、オリジナル「黒蜥蜴」にもある有名なシーンなので想定の範囲内として、和服にメガネ・ほおかむりに割烹着はツボでした。蛇足ながら、桜乃彩音って、ほんとに昔の小説の挿絵に出てきそうな顔立ちなのだな。

・壮一帆の波越警部
自らプロポーズの言葉を歌で語るシーンは、しがない薄給の警察官の風情が出まくりで、おいらは泣いたね(笑)

・野々すみ花
大抜擢ですね。なかなかいいじゃん。がんばれー♪

・サソリの鈴懸三由岐
オリジナルでは”青い亀”の役ですね。アダルト~な雰囲気はさすが。

TUXEDO JAZZ

 荻田浩一作品にしては、やけにあっさりほのぼのしていて物足りず。

 JAZZっていうくらいだから、もっとダークで退廃的な雰囲気を想像していたのですが、プログラムにもあるとおり「朗らかな雰囲気のショー」でした。(前回の月組公演「ファンシーダンス」のほうが、よっぽどJAZZYだ)

 プログラムには「あくまでもタカラヅカ的な仮想世界のジャズ」とある。

 予想を裏切り、ひとひねりしたジャズの世界...やはり荻田先生、変化球を投げてくるのでした。

・桜一花のアメリカンガール
「明智・・・」の小林少年のイメージが強すぎたせいか、一瞬「ショーは娘役もやるのか」と思ってしまった。もともと娘役じゃんね(笑)

・鈴懸三由岐
中詰の総踊りで、ひときわ弾けて踊っていました。

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April 12, 2007

乞局「媚励」

乞局
11-Apr-2007 19:45~21:25
こまばアゴラ劇場

Corich公演情報

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初乞局。

 この劇団にしてはめずらしく明るい作品だとか、それでも初めて見るなら覚悟していったほうがよいとかWebで評判を見ていたので、とりあえず覚悟して行ってきました(笑)

 かつては隆盛を極めた色麻家も今ではすっかり落ちぶれ、屋敷は保存会の手で管理されている。空き部屋は女性専用に貸し出されている。

 睡眠障害でヒステリックな長女、アル中の予備軍みたいな三女、女性専用アパートなのに男を連れ込んでる住人、ホモだと思われてる管理人の男。その管理人の男を寝取ろうとする近所の人妻。、やる気があるのかないのかわからない保存会の面々...どこかおかしく、ちゃんとしていない連中ばかり。この集団生活が、ちゃんと成り立っているのが可笑しい。

 ところどころ人間のいやらしい部分が見え隠れし、最後の修羅場は衝撃的だったりするけれど、破滅に向かっていくわけでもなく、いつもと変わらない日常がやってくる。

 昔、「マカロニほうれん荘」ってマンガがありましたが、実はこんな感じのアパートではなかったのかなと、ふと思ったりして。
 身もふたも無い人の本性をリアルに描いている部分でポツドールと似ているように感じるのですが、ポツドールの登場人物はことごとく説教したくなるキャラなのに、この「媚励」の登場人物はしょうもないんだけれど憎めず、ちょっといとおしく感じてしまうキャラなので、(ポツドールのような)不快感は感じませんでした。

 プログラムのあいさつ文に、

「ところで今回は平和な作品です。
駒場近辺を散策してこんな家もあっていいかなと思いました。」

とありました。同感。


三女役の伊東さん、初めて見ましたがすごい役者さんだなあ。
惹きこまれちゃいました。

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劇団ダミアン「憂鬱機械」

劇団ダミアン
8-Apr-2007 19:00~21:00
中野光座

Corich公演情報

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 評判が良い割りにお客さんが入っていないということで、急遽楽チケ確保。
千秋楽だったからか、はたまた評判聞きつけて見に来た人が多かったのか、ほぼ満席でした。

 ネットで中野光座の場所調べたときに、館内の写真を見かけて、こじんまりした映画館だなあと思っていたのですが、劇場にはいったら椅子以外は映画館の面影はなく、歓楽街の廃墟そのもの。開演までの待ち時間、セット見てるだけで退屈しません。


塵を埋立て、造られられた土地にある和洋混在の艶街『常夜街』その街で発見される、一つの死体…その容貌は街で評判の娼婦「朝霧」とまるで同じだった。
時を同じく、街に現れた天才人形師「万世」彼が造りだす人形は、まるで生きているかの様だった。
やがて、街には一つの噂が広がる。「朝霧」は機械仕掛けだ!
限りなく人に近い人形を作る…愛する人を失った人形師は何を目指すのか?…人間と人形の違いは!?
作られた機械にも心はあるのか?あるとすれば、自分が生きていると感じるのだろうか?
いつしか…機械も憂鬱になるに違いない人形とヒト、男と女が入り乱れる超!愛憎劇!!

台本買ってこなかったので、はっきりしたことは言えないのだけれど...

常世街の主人「螺旋神」は、「朝霧」が死んだことを隠すために天才人形師「万世」に朝霧そっくりの人形を作らせた。ところが何者かに「万世」は襲われ、人形も奪われてしまう。そして時間は遡って「朝霧」が死ぬまでの様子が語られる...

...ってことだったのかな?やっぱり台本買えばよかったのかな?

 冒頭、黒子さんと娼婦が入り乱れて踊るシーンは淫靡で不気味で猥雑なのだけれど、不思議と宝塚のショーを見ているよな高揚感がありました。陰陽の違いはあれど、派手で過剰なところが似ているのかも。

 クライマックスは最後は機械の朝霧と死体の蔓の人形振り。人形と死体に、再び命が吹き込まれ踊る...そして雪が振り蓮の花が開く。セットも踊りも文句無く綺麗。

 朝霧役のKim Miyaさん、本業はダンサーさんなのですね。機械の朝霧としての動きが、無機質なのにどことなく悲しげで見入りました。最後の人形振りは見事としか言い様がありません。すごい人を見てしまったような気がする。

 頬杖役の赤澤ムックさん、見れば見るほど男前系の美人さん。計声も口調もなーんか江戸前な雰囲気があって、講談とか似合いそうだ。

 照明も音響もすべてゼロから映画館のなかに組み上げてるんですよね。すごい。

 座長はラブラドール(黒)のダミアンくん。ナデナデさせてもらいました♪でかくてカワイイです。
11歳というから、もう結構なおじいさんなのだな。


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演劇キック~next wave 演劇計画~「レミゼラブ・ル」

演劇キック~next wave 演劇計画~
8-Apr-2007 14:00~17:35
シアターアプル

Corich公演情報

070408a

バカバカしいのに不覚にも感動した逸品(なのかなあ?)


たった1枚のスクール水着を盗んだために、悲劇の主人公ジャン・バルジャンは19年間監獄に入れられた。
ジャン・バルジャンは出所後も〈変態〉のレッテルを貼られつづけ、世の中は彼に仕事も、住むアパートも与えない。自分の運命を呪い、そして世界を憎むジャン・バルジャン。

そんな彼を受け容れてくれた、ただひとつの町《ル・歌舞伎町》。
表の社会では生きていけない訳ありの者たちが暮らすその町に恩返しするため、ジャンは立ち上がるのだった。

ヴィクトル・ユーゴーの名作「レ・ミゼラブル」を、豪華な出演者たちが、ただの一度も経験したことないオペレッタによって、壮大なナンセンス傑作として蘇らせます!

 で、ジャンバルジャンはパン泥棒じゃなく性犯罪者、ファンテーヌはコゼットに養育費のために臓器売買、立ち上がる市民の敵は原発だったりと、現代的なテーマを取り入れながらも、お話の展開は意外にも本家のミュージカル「レ・ミゼラブル」に忠実で、笑い所は多いのですが、ファンテーヌやエポニーヌが死ぬくだりなどは本家と同じように感動してしまうのでした。

 ユーゴーの「レ・ミゼラブル」というよりもミュージカル「レ・ミゼラブル」のパロディとなってるので、ミュージカル版を見た経験のある人のほうが100倍楽しめたと思われます。(見てないと1/100しか面白くないとも言えるなあ)

印象に残ったBest3

高木珠里コゼット
前半のカワイソウ度は、東宝版レミゼを越えてるんじゃないでしょうか(笑)。洒落でいいから東宝のオーディション、受けてみませんかねー?

新井友香ファンテーヌ
9列目という微妙に遠い席からだと、とても三十路過ぎには見えないかわいらしさ(笑)
心臓を売った後もコゼットへの想いだけで生きているなんて、やっぱり「母は強し」だな♪

池谷のぶえマダム・テルナディエ
この人も、本家レミゼに出て欲しいかも。


原発のメルトダウンでみんな死んじゃうという結末はちょいと後味悪いですが、原作どおりにしないよう、わざとデッドエンドにしているんだろうな。


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April 10, 2007

宝塚歌劇団「A/L(アール)-怪盗ルパンの青春-」

宝塚歌劇団
7-Apr-2007 11:00~13:45
日本青年館

Corich公演情報

070407

あらすじはこちら

 大和悠河の魅力全開、陽月華はお転婆天使炸裂、歌が調子ハズレな二人ですが、そんなのどーでもよくなってしまう、楽しさ大爆発の宝塚ミュージカルでした。

 キャッチーな曲多し。劇場出てからずーっとテーマ曲が頭の中でリピート。

 和音美桜のカゲソロはさすがのうまさ。

 この公演で卒業の初嶺磨代はパリ市警の警部役。銭形警部チックで面白い。

 ”面白い舞台”というのは世間に結構あると思うですが、「A/L」にように”楽しい舞台”っていうのはなかなかお眼にかかれないように思います。

大満足なのでした。

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April 07, 2007

風琴工房「紅の舞う丘」

風琴工房
6-Apr-2007 19:30~21:30
ザ・スズナリ

Corich公演情報

070406


1980年代東京。
谷本咲子は、長年勤めた化粧品会社を辞め、
ほんとうに自分の納得いく化粧品を作り売っていこうと
元レンズ工場を倉庫兼事務所として起業する。
しかし、会社時代はいろいろ引き立ててくれた人々も、
ブランドをなくした咲子には冷たい。
会社時代の先輩である都築真知子を巻き込み
逆風を逆手にとっての咲子の巻き返しがはじまる。

 前半は、起業早々順調すぎて嘘くさくも感じてしまったですが、だからこそ後半の倒産の危機のくだりが際立ってくるんですね。初めて見せる咲子の涙、今まで隠していた真知子の本音、二人の会社・仕事への想いのぶつかり合い...これは起業家の話というより働く女性の話なのでした。

 夢に向かって進んでいく咲子は魅力的で、沼宮内のような押しかけ社員が来てしまうのも納得。咲子を支える真知子のクールなかっこよさ。心から彼女達を応援したくなります。

 反面、登場する男達はいい意味でも悪い意味でもバカばっかで、やっぱり女性ってえらいなと思います。

最後、咲子が、子供が出来て退職していく百岩に紅をさすシーンは限りなく美しく、すべてはこのシーンのためにあるといってもいいくらいです。

日替わりゲストは葛木英さん。場違いな峯不二子風というか、お色気女社長っぷりが可笑しくてたまりませんでした。

 笹野鈴々音さんは販売員の役、「化粧品はなんたるべきか」自ら提唱する”ドリーム理論”で社員を圧倒してしまうくだりは強烈。あんな販売員がウチにやってきたら、羽毛布団だろうが金貨だろうが、なんでも買っちゃうだろうな(笑)

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April 04, 2007

メタリック農家「癖」

メタリック農家
31-Mar-2007 19:00~20:30
中野MOMO

Corich公演情報

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 エロスが題材でタイトルが「癖」なので、ドロドロした恋愛モノかSMものかと想像していたのですが、解離性同一性障害(多重人格)の女性と、その主治医との恋愛のはなしでした。まさかそーくるとはおもってもいませんでしたので、びっくり。

 聖名子(葛木英)のもとへ中学時代の友人である苗(古市海見子)がやってきますが、物語の後半で、苗が聖名子のもう一人の人格であることが判明します。ということは、前半、聖名子と苗が登場しているシーンは、それぞれ人格が、もう一つの人格を別人として認識していて、これを聖名子(or苗)の眼から見た情景が舞台上で表現されているということなのでしょう。

 で、固体としての聖名子と、人格としての聖名子が葛木英さんが演じているので、ずーっと聖名子が主人格だと思っていたのですが、一晩寝て思い返してみたら、苗こそが多重人格になる前の、本来の人格であり、性的虐待を受けたショックで、新たに聖名子という人格が生まれ、虐待を受けた人格を”苗”として別人に仕立て上げているようです。

 "苗"がやってきたというのは、いままで心の奥に押さえ込んでいた本来の人格があらわれてきたということなのかな?

 治療が進めば、相田正之が愛した人格の"聖名子"が消え、"苗"の人格になっていくかもしれない。そして"苗"の人格は、男性不信から自分を殺すかもしれない、それでもいいから"聖名子"を愛し続ける。まるで女郎蜘蛛の巣に迷い込んだ虫のよう...それでチラシが蜘蛛の巣に(女郎)蜘蛛のデザインなのですね...恐いけど甘美だな。

 構成や展開(特に、現場検証のくだりや、ラストシーンの見せ方)は、もっとうまいやり方がありそうな気がするのですが、ヘタに解離性同一性障害につっこまず、あくまで恋愛の方を主にしたのは正解だと思います。

その他

・殺陣が面白かった。日本刀vsモップの二刀流、日本刀vs出刃包丁ってナイスアイディア。
・古市さんの声は、あいかわらずどてっぱらに響いてきて心地よいです。
・葛木さんは、なんか美人のエヘン虫て感じがするなあ(笑)

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April 02, 2007

第1回indian summer寄席

カフェ落語
1-Apr-2007 17:30-18:55
高円寺CAFE indian summer

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三遊亭金翔「転失気」
田辺駿之介「三方ヶ原軍記」
恩田えり「お囃子講座」
三遊亭金翔「紙入れ」

座席数だと2、30人くらいですが第1回ということもあってか、半分くらいの入りかなあ、客席めちゃめちゃゆったりです。

おもしろいとウワサに聞いていた、恩田えりさんの高座を見たくて行ったのですがホントにお囃子さんにしておくのはもったいない面白さでした。

シークレットゲスト(?)の田辺駿之介さん、初めて見ますが、こんな愉快な講談師さんがいたとは。思わぬ収穫♪
段ボール箱の釈台も笑いましたが、聞き慣れると結構いい音ですた。

金翔さん、前回見たのは早朝寄席だったかなあ、早朝とくらべると別人のようにノリノリでした。やっぱり早朝って演るほうも見るほうも眠いもんな(笑)。「紙入れ」のおかみさんがGoodでした。

新宿末廣亭の真打披露興業を蹴って、こちらに来て正解でした(笑)

楽しい時間を、この少人数で味わえる贅沢さ。
第2回があるといいな♪

出囃子クイズ正解の景品でいただいたブラックサンダー
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初めて食ったけど、めちゃくちゃうめえな、これ♪


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