劇団ダミアン「憂鬱機械」
劇団ダミアン
8-Apr-2007 19:00~21:00
中野光座
評判が良い割りにお客さんが入っていないということで、急遽楽チケ確保。
千秋楽だったからか、はたまた評判聞きつけて見に来た人が多かったのか、ほぼ満席でした。
ネットで中野光座の場所調べたときに、館内の写真を見かけて、こじんまりした映画館だなあと思っていたのですが、劇場にはいったら椅子以外は映画館の面影はなく、歓楽街の廃墟そのもの。開演までの待ち時間、セット見てるだけで退屈しません。
塵を埋立て、造られられた土地にある和洋混在の艶街『常夜街』その街で発見される、一つの死体…その容貌は街で評判の娼婦「朝霧」とまるで同じだった。
時を同じく、街に現れた天才人形師「万世」彼が造りだす人形は、まるで生きているかの様だった。
やがて、街には一つの噂が広がる。「朝霧」は機械仕掛けだ!
限りなく人に近い人形を作る…愛する人を失った人形師は何を目指すのか?…人間と人形の違いは!?
作られた機械にも心はあるのか?あるとすれば、自分が生きていると感じるのだろうか?
いつしか…機械も憂鬱になるに違いない人形とヒト、男と女が入り乱れる超!愛憎劇!!
台本買ってこなかったので、はっきりしたことは言えないのだけれど...
常世街の主人「螺旋神」は、「朝霧」が死んだことを隠すために天才人形師「万世」に朝霧そっくりの人形を作らせた。ところが何者かに「万世」は襲われ、人形も奪われてしまう。そして時間は遡って「朝霧」が死ぬまでの様子が語られる...
...ってことだったのかな?やっぱり台本買えばよかったのかな?
冒頭、黒子さんと娼婦が入り乱れて踊るシーンは淫靡で不気味で猥雑なのだけれど、不思議と宝塚のショーを見ているよな高揚感がありました。陰陽の違いはあれど、派手で過剰なところが似ているのかも。
クライマックスは最後は機械の朝霧と死体の蔓の人形振り。人形と死体に、再び命が吹き込まれ踊る...そして雪が振り蓮の花が開く。セットも踊りも文句無く綺麗。
朝霧役のKim Miyaさん、本業はダンサーさんなのですね。機械の朝霧としての動きが、無機質なのにどことなく悲しげで見入りました。最後の人形振りは見事としか言い様がありません。すごい人を見てしまったような気がする。
頬杖役の赤澤ムックさん、見れば見るほど男前系の美人さん。計声も口調もなーんか江戸前な雰囲気があって、講談とか似合いそうだ。
照明も音響もすべてゼロから映画館のなかに組み上げてるんですよね。すごい。
座長はラブラドール(黒)のダミアンくん。ナデナデさせてもらいました♪でかくてカワイイです。
11歳というから、もう結構なおじいさんなのだな。
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