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July 2007

July 30, 2007

あなピグモ捕獲団「イチゴ畑で靴紐を結ぶ」

あなピグモ捕獲団
29-Jul-2007 19:00-20:40
中野・スタジオあくとれ

Corich公演情報
070729

三組の、植物状態の患者と看護の人間。
ところが一人の患者がいなくなります。

看護する側の世界と、患者側の精神世界が、交互に、さらには平行して描かれていきます。


植物状態、正式には「遷延性意識障害」というそうで、

日本脳神経外科学会による定義(1976年)。
 1.自力移動が不可能である。
 2.自力摂食が不可能である。
 3.糞・尿失禁がある。
 4.声を出しても意味のある発語が全く不可能である。
 5.簡単な命令には辛うじて応じることも出来るが、ほとんど意思疎通は不可能である。
 6.眼球は動いていても認識することは出来ない。
以上6項目が、治療にもかかわらず3ヶ月以上続いた場合を「植物状態」とみなす。

ということらしいです。

 通常、我々は、言葉や文字や身振り手振りでコミュニケーションをとる。それは目耳口という肉体を使うのだが、本来人間には、その他にテレパシーのように肉体を介さずに精神だけでコミュニケーションする能力がある。ところが肉体という殻のなかに精神が閉じ込められているので、普段は肉体を介してのコミュニケーションしかできないらしい。

 しかし植物状態となり、肉体を介しての伝達手段を失ってしまうと、精神だけのコミュニケーションができるようになる。(人間以外の動物や植物とも、精神の世界ではつながっているらしい)

 患者同士は精神の世界でコミュニケーションできるし、患者から看護人を見ることも語りかけることもできる。しかし看護人は、その声を聞くことは出来ない。

 患者達の精神は、肉体の殻から飛び出して生きたいけれど、なかなかできないでいる。

 踏み出そうとしても裸足なので何歩も歩けないというのは、肉体というしがらみがら自由になれないことをあらわしており、「靴を履く」というのは、自由に飛び出していく手段を手に入れたということなのかな。

この話では、イチゴは命をあらわしているようだったけれど、「一期一会」の「一期」

「一期」人が生まれてから死ぬまでの間。仏教用語

からきているのだろう。

靴紐を結ぶのは歩き出すためだから、"命がある限り前へ進んでいこうという決意"が「イチゴ畑で靴紐を結ぶ」ということなのか。
ところで、「イチゴ畑で靴紐を結ぶ」というのは慣用句で、

いちごをつまんでると思われてもしかたない。誤解される行動はするなということ。

という意味があるそうで、
 誤解する側=看護する側
 誤解される側=患者の側
という意味もあるのか?

 オープニングとエンディングで、プロジェクタで(記憶が曖昧ですが)「表現は犠牲の上に成り立っている」というような内容の文が映されていた。
 表現=コミュニケーション
と、理解したのだけれど合っているのかな?


 一回見ただけじゃ理解し難いです(繰り返し見たらわかる保障もないけど)。


 筋肉マンネタやら、スターどっきりマル秘報告ネタなど、小ネタが微妙に古くてなつかしい。脚本・演出の福永郁央さんは1973年生まれらしい。納得。

 揶揄世役のますだようこさん、なんだかとっても面白い。

真昼遠藤咲子
うずめ 石井亜矢
矢吹 為平康規
中尊寺 長野慎也(本田ライダーズ)
松田 貝谷聡(レイテストアポロ)
西原 若林史子
金子 吉田恵太
揶揄世 ますだようこ
 
脚本・演出 福永郁央


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July 29, 2007

第2回 八王子寄席

日本文化情報会
28-Jul-2007 18:30-21:05 A-6
学園都市センター

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柳家小きち「松竹梅」
古今亭菊之丞「片棒」
柳家喬太郎「お菊の皿」
~仲入り~
古今亭菊之丞「棒鱈」
柳家喬太郎「華やかな憂欝」

この日、隅田川をはじめ、そこら中で花火大会あり。
多摩地区でも八王子花火大会、立川・国営昭和記念公園花火大会で、行きも帰りも電車は花火客多し。

喬太郎さん、「夏風邪で、喉の調子が悪くてすいません」と断ってから「お菊の皿」。しばらくすると、その声にも慣れて気にならなくなりましたが、サゲでは「明日は休むんだよ、こんな声だから♪」。

菊之丞さん、「片棒」に「棒鱈」、これは漢字のしりとりになっているのかな。

 お二人とも、女性の演じ方が妙に色っぽいのですが、菊之丞さんが芸者さんor女将さん風なのに対し、喬太郎さんは場末のスナックのママさん風...って、そのまま「棒鱈」と「華やかな憂欝」の世界の違いなのですが、たとえ同じ噺をしたとしても芸風は違うのだろうなと思うのでした。

 菊之丞さんの本寸法の古典に、喬太郎さんの変化球系の古典&新作という会になりました。

 日本文化情報会主催の八王子駅前寄席・南大沢寄席は近所なので何回か行っていますが、最近は、学割料金を設定し、近隣の大学生を多く呼び込んでいる模様。地域寄席って、割と高齢のお客さんばかりになりがち。若いお客が多いっていうのは素敵なことだなと思います。なんだか笑い声に元気があるですよ(笑)

 終演後、大学生たちが「面白い顔だったねー」「忘れられない顔だよねー」なんて話をしていました。たぶん喬太郎さんの、目が爛々としたときの顔のことだと思われます。

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SPIRAL MOON「おんわたし」(月組)

SPIRAL MOON
28-Jul-2007 13:00-15:00 A-8
劇・小劇場

Corich公演情報

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先週の星組につづき、月組の回。

 気のせいかもしれませんが、一週前の[星組]よりも、沖縄の方言が強くなっているように感じました。

キャストがかわると、やはり雰囲気がかわります。金城吾郎役の神戸誠治さんが、真面目なときとおちゃらけてるときの落差が激しく面白い。マリコ(浅野千鶴)の悟りきったような笑顔が印象的。

 みんなでショートケーキ食べるところ、イチゴのやり取りや、こぼれたクリームを舐める仕草が可笑しい。演出とアドリブの境はわかりませんが、食べ方も十人十色、食べているシーンっていうのは楽しいですね。

 この日、外はかなり気温が高く、劇場内も暑かったです。役者さんも大粒の汗流してました。でも、沖縄の暑い夏の話ですから、クーラーで寒いくらいの客席で見るよりは、多少汗かきながら見るほうが「雰囲気がでるじゃんね」と思うです。
 快適な温度があるように、演目に適した温度といのもあるのでしょうねー。

知念良夫 河嶋政規(プロペラ☆サーカス)
喜屋武珠代 秋葉正子
金城吾郎 神戸誠治
石川庄吉 高野ユウジ(studio salt)
石川伸子 戸谷和恵
平良謙吉 久堂秀明
新垣マリコ 浅野千鶴(味わい堂々)
戸田政男 福原雄一
中村節子 おぉじのりこ(SOULPROJECT)
西保 佐々木覚(820製作所)
松原君子 最上桂子
  
脚本 門肇
演出 秋葉正子

終演後の琉球ミニライブ:ユイ&岡ぴー


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July 27, 2007

Cafe 落語 5

25-Jul-2007 19:30-21:55
イベント カフェ アゲイン

 落語会に行くと、よく、Cafe 落語 のチラシがはいっているんで気になってはいたものの、なかなか行く機会に恵まれず、今回初参戦&初めての武蔵小山。駅を出て、意外にわかりやすい場所でした。

桂花丸「アンケートの行方」
桂三若「カルシウム不足夫婦」
露の新治「狼講釈」
仲入り
トーク 三若vs花丸
春風亭栄助「マイクパフォーマンス」
桂三若「寝床」

 拙者ムニエル「ヤバ口さんちのツトムくん」と、どちらに行こうか迷った挙句、こちらの落語会を選択したのは、もちろん木戸銭が半分以下というのが大きいのですが、結果として大正解のように思います。大笑いさせていただき大満足。

 机2段重ねらしく、高くて揺れている高座は、最前列に座っていると滅茶苦茶スリリングでしたが、「寝床」で激しく体を動かしても崩れないところを見ると、耐震構造というか、かなりの柔構造なのですね(笑)。

DVD購入。2000円也。

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July 23, 2007

椿組「花火、舞い散る」

椿組
22-Jul-2007 19:00~21:20
花園神社

Corich公演情報

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 普段は静かな花園神社が、賑わいでお祭りのよう。
おひざ送りあり、お茶やビールの販売あり、いかにも芝居小屋という雰囲気で、わくわくしてきますね。

 ある花火工場の、ひと夏のお話。これを暑い夏の夜に、ビール片手に団扇をあおぎながら見られるって、空調の効いた劇場で観劇するのが当たり前になってしまった現在では、とても贅沢なことだと思います。

 八重樫(モロ師岡)と野田(井之上隆志)のやり取りや、雑誌の取材に舞い上がる母(一柳みる)と長女(麻乃佳世)、リンコ(星野園美)は大笑い。長男(大関真)の事故死は、その怒りや悲しさをどこにもぶつけられないつらさ、そして無理をして視力を失った父親は、事故死の後、生まれてきた孫(長男の息子)の顔もはっきり見えない。

 花火のもつ華やかさと儚さが、そのまま物語とリンクしているようにも思うのです。

 最後はお祭りマンボの総踊りで大盛りあがり。楽しいなったら楽しいな♪


 野外だからこそ可能だと思うのですが、花火の打ち上げシーンで漂ってくる火薬の匂いがよいですね。


 平岩明菜役の内田もも香さん宛に、宝塚宙組の凪七瑠海・妃宮さくら他からのお祝いが届いてたので、同期生なのかなと思って「おとめ」見たら、どうやら89期の愛紗ももさんだったようです。

 麻乃佳世さんは、気風の良い長女の役で、顔はふっくら丸いのに手足が細くスラっとしています。宝塚のトップ娘役だった頃は、当時の映像と見比べると、いまよりはるかに細かったはず...って、そりゃ想像を絶する細さじゃないかと思ってしまうのでした。

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July 22, 2007

東宝「レ・ミゼラブル」

東宝
21-Jul-2007 17:00~20:15 1F-M-21
帝国劇場

Corich公演情報

Leskt

ジャン・バルジャン山口祐一郎
ジャベール阿部裕
エポニーヌ坂本真綾
ファンテーヌシルビア・グラブ
コゼット富田麻帆
マリウス小西遼生
テナルディエ安崎求
テナルディエの妻瀬戸内美八
アンジョルラス原田優一

今期、3回目のレ・ミゼラブル。

ジャベール(安部裕)は感動。
ファンティーヌ(シルビア・グラブ)は安定。

安崎求のテナルディエ、他のテナルディエが守銭奴風なのに比べ、根っからの悪人という感じがする。
瀬戸内美八のテナルディエ夫人はシャープで悪知恵が働きそうなところがよい。

山口祐一郎のバルジャン、声を張れば張るほど甲高い歌声になるのがちょいと(バルジャンとしては)馴染めない。
坂本真綾のエポニーヌは、蓮っ葉な外見がいかにもエポニーヌっぽい。歌は表現力あるのだけれど、もっと声量があれば迫力につながるのに。
小西遼生のマリウスは見た目はよいけれど、歌のインパクトは弱い。
富田麻帆のコゼットは、あんまり声でてなかったような。


不満点はあるものの、バルジャンが死んでからラストの全員のコーラスまでのくだりで感動させられてしまう。よくできたミュージカルだ。

次回8/19夜を予定。


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SPIRAL MOON「おんわたし」(星組)

SPIRAL MOON
21-Jul-2007 13:00-15:00 A-5
劇・小劇場

Corich公演情報

070721a

星組の回。本編90分+琉球ライブで約2時間


恩わたし。それは、人から受けた恩を、その人に返さずに、隣の人に渡すこと。

とある夏の午後に、海辺に流れ着いたコカコーラの空瓶。
中には10年前の手紙が入っていた。

これは、ここよりも1日がほんの少し長い小さな島でつないだ心のタスキの物語。

沖縄の、とある島の、町の集会場兼バスの待合室であり、雑貨も扱っているような郵便局が舞台。

悩み(心のキズ)をもって、この島にやってきた者たちが、島の人間から恩をうけ立ち直り、さらに"恩わたし"していくお話でした。

 きっかけとなる出来事は舞台(郵便局)の外で起きていて、実際にどんなことがあったのかは観ている側に想像させるような構成...たとえば保と吾郎、君子と吾郎との関係が変化していきますが、我々が見られるのは郵便局での彼らの会話だけで、きっと外や奥の部屋で、いろいろなやり取りがあったのだろうなと、自由に想像させる構成は面白いなと思います。そのせいでしょうか、ストレートに訴えかけてくるのではなく、漂う暖かさを自然に感じるような舞台となっています。

 郵便局のお手伝い(バイト)の喜屋武珠代約の最上桂子さんですが、イチゴ大福食べたりショートケーキ食べたりと、やたら食べてるシーンが多かったですが、食べ方がいかにも地元のおばちゃん風で役にぴったり、見事だと思います。やけにおいしそうに食べるので見入ってしまいました(笑)

知念良夫 東俊樹
喜屋武珠代 最上桂子
金城吾郎 保倉大朔(uncle jam)
石川庄吉 田中新一(東京メザマシ団)
石川伸子 環ゆら
平良謙吉 落合由人
新垣マリコ 村岡あす香(KUSARE芸道R)
戸田政男 桑島貴洋
中村節子 傳田亜紀子
西保 堀田勝(ブリングアップ)
松原君子 秋葉正子
  
脚本 門肇
演出 秋葉正子

終演後の琉球ミニライブは寿[kotobuki]

手拍子あり振り付けありの観客参加型ライブでした。しみじみとした本編のあとにライブで盛り上がって終わるというのは気分爽快でよいものですね。

次週、月組観劇予定。


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July 20, 2007

毛皮族・初夏の軽演劇「四姉妹」

毛皮族
19-Jul-2007 19:30~20:40
リトルモア地下

Corich公演情報

070719


元貴族の四姉妹の田舎での不条理な暮らしぶりが淡々と綴られる。世間から見離されたダメダメ四姉妹没落の顛末をシットコム風に描く意欲作。真に生きることの意味を軽く問うヒューマンコメディ軽演劇

 言われればそのとおりですが、そんなことよりも、どこまでが台本でどこからがアドリブだかわからないなかで、芸達者な4人の個人芸のぶつかりあいを楽しむような演目だったと思います。

 羽鳥名美子の文学座仕込みの芝居やら、町田マリーのポツドール・ジェットラグ風の芝居、さらにガジラ風・珍しいキノコ舞踊団風・宝塚風など、演劇ネタがいっぱい。

 終演後は、ステージにて物販。商品紹介も、おにぎやかで楽しゅうございました。

長女ハットリーナ  羽鳥名美子
次女オージュンコ  江本純子
三女マリーシャン  町田マリー
四女ユラー     高野ゆらこ

これでちょうど4本見たことになるので、ふりかえってみると...

 一番お話としてよくできてるなと思ったのが「新・白過姫無精記」、いちばん笑ったのが「おそばらんかい!」
お話とお笑いのバランスが絶妙な「四姉妹」、一風かわったダークでシュールな「おっぱいファミリー」といったところかなあ。

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July 17, 2007

大銀座落語祭(最終日)

16-Jul-2007 12:00-15:35
時事通信ホール

第1部「四天王一番弟子の会」

柳家〆治「初天神」
春風亭一朝「芝居の喧嘩」
古今亭志ん五「抜け雀」
~仲入り~
土橋亭里う馬「猫の災難」
三遊亭鳳楽「唐茄子屋(吉原田圃前まで)」

こうやってあらためて見てみると、大ネタばかり。(「初天神」はフルバージョン)
一朝さんの「芝居の喧嘩」が軽めだけれど、そのぶんマクラはたっぷりだし♪

第2部「柳家喬太郎におまかせ!の会」

子ほめ~寿限無~初天神~子別れ~寝床~文七元結~寿限無

「子別れ」が結構たっぷり。てっきり「子別れ」でおしまいだと思ってたのに、
「...というわけで熊さんは来られない」
と、まさか「寝床」につながるとは思わなかったです。

映画「タンポポ」のように前の話の脇役が次の噺の主役になるような構成。

なんだかすごいものを聞いてしまった。

...ちょっと早めの夕食をとって、コマツアミュゼに移動。


16-Jul-2007 17:00-20:30
ギンザ・コマツアミュゼ

普段、なかなか上方落語を生で聴く機会がないので、この会をセレクト。
小米朝さん以外は初めて見る噺家さんばかり。

天井が低いので圧迫感があるなあ。

第1部「普通じゃない落語会」

笑福亭智之介「マジカル時うどん」
桂枝曾丸「和歌山弁らくご」
桂米平「忠臣蔵立体紙芝居」
桂小米「鳥取弁らくご(夏の医者)」

「マジカル時うどん」は、マジック入りの落語なのですね。
普通の落語は、最後の「鳥取弁らくご(夏の医者)」のみでした。

第2部「上方らくごの四季」

林家染左「隣の桜」
笑福亭鶴志「天王寺詣り」
桂小米朝「まめだ」
笑福亭呂鶴「池田の猪買い」

ラジオやCDでは聞いたことがあっても、生で聞くのは初めての噺ばかり。
鳴り物が入ると、「上方~♪」って感じがして楽しいです。

しかし、疲れた(笑)

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July 16, 2007

ポツドール「人間♥失格」

ポツドール
15-Jul-2007 19:30~21:20 1F-A-7
三鷹市芸術文化センター 星のホール

Corich公演情報

070715c

 働きもせず寝てばかりで、何も"やる気"が無いダメ人間"イサム"

 太宰の「人間失格」を読んだイサムに対し、元カノ・ヨウコは「悩むだけで何もしないじゃないの。あんたは太宰にはなれない。ただのダメ人間」というようなことを言います。

 妄想の世界(もしくは、もしイサムが行動を起こしたらどうなるか?の世界)では、テレクラで出会ったシズカを友人と強姦し、美人局目的で乱入してきたマサシを殺してしまいます。これが人間失格。

 現実の世界では、「明日からちゃんと働く」と言いつつ、やはり寝てばかりいるイサムは"人間失格"にすらなれない、ただのダメ人間のまま、終幕。

 人間としてエントリーしないと「合格」か「失格」という判定は下されないということなのでしょう。だからイサムは人間失格以前の存在なのですね、きっと。

 妄想シーンは、強姦~殺人という凄惨な場面なのに、初めて行動的になった(ダメ人間から人間になれた)イサムに対して「やればできるじゃないか!」と褒めてやりたくなる。こりゃあ不思議な感覚でした。

 ポツドールは「恋の渦」「激情」と見まして、今回三本目なのですが、後方席でないと見づらい舞台設計というのは確信犯なのでしょうか?今回最前列だったので喜んでいたのですが、死角になる部分が結構ありました。(その見難さが、人の部屋を壁の節穴から覗き見しているな気分にさせてくれると言えなくも無いのだけれど。。。)
 そのかわり、イサムのおしりは見えすぎるほどよく見えた。いい席なのか悪い席なのかよくわからないぞ(笑)

 シズカ役の白神美央さんの肘に絆創膏が貼られていましたが、強姦シーンを見て納得、あれは生傷絶えないだろうなと思います。それでいて(役柄上ですが)ブス扱いでしょ。よくやるなあと思います。すごい役者根性ですね。

 カーテンコールが無く、客席の拍手が起きないのがデフォルトだと思うのですが、今回、終幕後に自然に拍手が起きました。最初に拍手した人はエラいと思います(笑)

なお、暗転時の音楽は「How Insensitive」というらしい。よい雰囲気の曲だな。

脚本・演出三浦大輔
イサム岩瀬亮
マサシ米村亮太朗
タケル古澤裕介/td>
シズカ白神美央
ヨウコ深谷由梨香


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珍しいキノコ舞踊団「あなたの寝顔をなでてみる。」

珍しいキノコ舞踊団
6-Jun-2007 16:00~17:00 1F-D-7
吉祥寺シアター

Corich公演情報

070715b

 「珍しいキノコ舞踊団」はWOWOWのダンス特番で初めて見ました。「なんだか不思議なダンスだなあ、生で見てみたいなあ」と、ずーっと思っていたところで、新作公演とのこと。さっそくチケットゲット。

 動きが面白いし、妙にかわいい。かなり高度なことをやっているのだろうけど、そう感じさせないところがすごいな。

 5人が同時多発的に舞台上でいろんな踊りをするところ、踊りながら日常会話をするくだりが面白い。カーテン越しにシルエットで踊るところは007のクレジットタイトルみたい。

 選曲がおしゃれ。ビルエヴァンスのライブ録音で踊るっていうのはちょっとビックリでした。

 みなさん、すごい筋肉。そうでないと、あのゆったりした動きで体を支えたりリフトしたりなんかできないのでしょう。


 とても楽しく面白い1時間、こりゃあ SOLD OUT するのも納得ですぅ。


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毛皮族・初夏の軽演劇「新・白過姫無精記-もうしわけございません-」

毛皮族
15-Jul-2007 14:05~15:55
リトルモア地下

Corich公演情報

070715a


この世で一番肌が白く、この世で一番の無精者「白過姫」。ある日彼女は、その帳面に名前を書いた者とは必ず恋が実るという不思議なノートを妖精から預かる。恋心の知らないわんぱく白過姫が巻き起こすラブファンタジー。後半30分は止めどなく涙が溢れてしまう必至の感動作。前回町田マリー主演の佳作「白過姫無精記」の新作、今回は白過姫役に武田裕子を起用、完全にリニューアルして送る話題の危険作。

 大人向けの童話風、この話は好きだなあ。

 前回の「白過姫無精記」は未見なので、どうリニューアルされたのかはわかりません。

 白過姫(武田裕子)、顔が丸いのに手足が細長いあたりが、絵本に出てきそうな女の子風。浮世離れした風情が何とも良いです。"わんぱく白過姫"...というより、フォレストガンプ風。(町田マリーさんだと、確かに"わんぱく白過姫"になりそうな気がします)

 年増の妖精(柿丸美智恵)と森の妖精(金子清文)の掛け合いが面白い。
 囲碁美(延増静美)とチェス子(平野由紀)、二人とも対極マークのメイクのため、最後までどっちがどっちかわからず(笑)
 黒川紀章子(水町香菜恵)、バナナ食べてた。おいしそうだ。
 黒い女医(江本純子)、黒塗りしてるせいか、妙に顔がかわいい。

 演出の関係上、空調が止められてしまうのだけれど、この日は雨、結構蒸暑かったです。劇中、小道具で扇風機が登場しますが、風がとても気持ちよかったなあ。

白過姫       武田裕子
年増の妖精     柿丸美智恵
森の妖精(森繁寿志) 金子清文
黒川紀章子     水町香菜恵
囲碁美       延増静美
チェス子      平野由紀
黒い女医      江本純子


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July 15, 2007

大銀座落語祭「エルヴィス・プレスリー物語」

14-Jul-2007 12:00-13:15
王子ホール
出演:
三遊亭亜郎
ピアノ:田畑優花
チェロ:小倉あづき
ドラム:山田俊幸

ミュージカル落語。
さすがは元劇団四季、声良すぎです。

 そういえば昨年の大銀座落語祭の演目は「オペラ座の怪人」でしたが、チケット取ってたのに、音楽座ミュージカルと重なってしまい、チケット代の安い「オペラ座の怪人」を断念した思い出があります。

カーテンコールではエルヴィスの扮装で登場...鬘がデカすぎて日本髪に見えたのはご愛嬌♪
(カーテンコールのある落語会、とても新鮮です)

ピアノの田畑優花さんって、元ミス水戸黄門なのだそうですね。

9月にはウエストサイド物語を口演予定だそうで、楽しみでござるです。

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MUSICAL「ザ・ヒットパレード ~ショウと私を愛した夫~」

公式ページ
14-Apr-2007 18:00~21:00
ル テアトル銀座

Corich公演情報

Stage1650_1


オープニングのヒットパレードメドレーで、いきなりワクワクした気分に♪
(アレンジがかっこよいし、よく知っている曲ばかりというのもうれしい。昭和歌謡っていいよねー)

戸田恵子さんは、やっぱり素敵。

原田泰三さん、戸田さんに比べると、歌はまだまだですが、声がいいからトレーニング次第で、ミュージカル役者の道もありなのでは。

堀内啓子&瀬戸カトリーヌの、見た目全く似てないのに、動きも言葉も見事にハモっているので双子に見えてくるから不思議(笑)
ピーナッツメドレーで「モスラ」まで歌うとは! 見事な選曲だと思います。名曲だなあ(笑)

升毅さんって、結構歌うまいのですね、知らなんだ知らなんだ。

北村岳子さん扮する洋子は、緊張のあまりリハーサルで声がひっくりかえるところがありましたが、下手クソに歌うあたりが上手いなあと思うのでした。

RAG FAIR のアカペラメドレーはすばらしい。


公演DVDの予約を受け付けてました。申し込んでる人が結構多かったように思います。11月発売だそうです。(申し込みはしませんでしたが、発売したら買っちゃいそうだ。)

DVDもよいけれど、サントラ出して欲しいかも。


蛇足

キャンディーズの歌が流れてきたとき、「そっかーピンクレディはワタナベプロダクションじゃないから出てこないんだな」...と。

脚本鈴木聡
音楽宮川彬良
演出山田和也
渡辺晋原田泰造
渡辺美佐戸田恵子
山崎升毅/td>
洋子北村岳子
ザ・ピーナッツ/妹・伊藤月子堀内敬子
ザ・ピーナッツ/姉・伊藤日出代瀬戸カトリーヌ
キダ・宮下・杉下・藤井・名倉杉崎真宏
長瀬・青山・司会者・堀内和田正人
クレイジーキャッツ他RAG FAIR

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July 14, 2007

カプセル兵団「ゼイラム THE LIVE」

カプセル兵団
11-Jul-2007 19:30~21:20
笹塚ファクトリー

Corich公演情報

070712
(写真は、開場まで時間があったので階上のゲーセンで拉致してきたキティさんでつ)

カプセル兵団も、「パワーマイム」という手法も初めて拝見しました。

 ※「パワーマイム」
 小道具などを一切使わずパントマイムと膨大な説明科白を駆使して場面描写や登場人物の心情を表現する手法

 アクションはもちろん、巨大宇宙船から空中戦まで、すべて身体で表現していく様は、能・狂言の趣さえありますね。人によっては合う/合わないがあるかもしれませんが、どんなアクションも舞台上で表現してしまおうという志は素晴らしいと思います。なんかもう、「とことんまでやっちゃってー♪」って言いたくなっちゃうくらい。

 おはなしは、ゼイラムの設定・登場人物を使ってのオリジナルストーリー。

ゼイラムを完全制御して利用しようとする「ゼイラムプロジェクト」を復活させようと企むテダン・ティッペダイ社副社長と、彼の下で働くカヌート一味。対するイリア・フジクロ、そしてゼイラムとともに蘇った戦士カイトらの戦いの物語です。

 映画「ゼイラム」の面白さは、ゼイラムVSイリアという対決を淡々と描いていることと、ゼイラムを倒した後にやっとイリア・神谷・鉄平の3人が出会える「すれ違い」の構造だと思います。

 さて、今回の舞台では、「ゼイラムプロジェクト」復活という陰謀や、テダン・ティッペダイという組織とイリアの戦いが描かれますが、そうすると、どうしても正義やら善悪というものが感じられてきてしまいます。映画のもつ、正義やら善悪以前の「殺らなければ殺られてしまう」という、野生動物の対決のような淡々とした勝負の世界の魅力が半減したのは残念。

 神谷も鉄平も出てこないので、彼らの出会いという感動はもちろん無いのはちょいと残念ですが、かわりにイリヤとカイトの恋愛感情の芽生えと別れのくだりはちょっと悲しくてグっときました。。

 イリヤ役の那珂村タカコさんがカッコイイ。ほとんど出ずっぱりでアクション多い。体力あるなあ。プロテクタ(スーツ)がいまひとつチープだったのは、ゼイラムの美術に費用かけすぎたからか?と邪推してしまう。

 カヌート役のアライタカシさん、フジクロ役の北出浩二さんはさすがというか、登場してくると舞台がギュッと締まるのですよね。


 蛇足


カーテンコールでゼイラムがゼイラムの格好のまま挨拶してたのは、なんだか可笑しかった。意外と礼儀正しい奴なんだな(笑)


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桂三若 全国落語武者修行ツアー2007

ナカノ芸能団
13-Jul-2007 19:30-21:40
なかの芸能小劇場

桂三若 全国落語武者修行ツアー2007
-陽の訪れのように-
「旅の途中」落語と旅トーク

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バイクで全国一周しながら各地で落語会を開いている桂三若さんの会です。
東京は7/9~7/18。

観客10人強という、ある意味とってもぜいたくな会(笑)。
なんだか自分が行く、なかの芸能小劇場の公演は、毎回ガラガラ、不思議なめぐりあわせでございます。


川柳つくし 新作「円楽師匠に入門しよう!」

まくらでは、鈴本の昼トリ川柳/夜トリ三枝のはなし。
 誰でも弟子にとる円楽師匠のもとには、今日もいろんな入門者が訪れる。
さて、大喜利形式の入門試験がはじまる...

桂三若   新作「ひとり静」

大阪にやってきた東京人に、大阪と東京の違いを懇々と説明する...

客席を見て「これだけ人数が少ないと、一人一人が自覚をもって笑わないと、たいへんなことになりますよ(笑)」と、話してましたが、自覚もたずとも十分面白かったです。

三遊亭丈ニ 新作「中村さん増殖」

中村さんが大発生したため、天敵である望月さんを投入して...
シュールですが可笑しな噺だなあ(笑)

~仲入り~

旅トーク  三若・丈ニ

冒頭でNHKニュースで紹介された映像。青森での落語会の様子。
お寺や葬儀場など、いろんなところで寝泊りした話、トイレで困った話、など。
大笑い♪

桂三若   古典「植木屋娘」

初めて聞きました。東京だと、まず聞くことができない噺のようですね。
「時間がないので一部ダイジェストで...」とのことでしたが、面白い噺でした。たっぷり聞いてみたいです。


 たった十数人って、実にもったいない会でした。これで1500円は安い。
「つくしの会」でもらったチラシで、今回の会を知ったのですが、それ以外は"かわら版"と"落語協会hホームページ"でしか見たことがなかったので、宣伝不足なのかなあ。

 やっぱり宣伝って、大事なのだなあと思うのでした。

桂三若探偵団通信
旅のブログは『桂三若 旅日記』で。

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「寒空はだかカラフルロスタイムショーvol.5withサケロック&春風亭昇太」

ざぶとん亭 風流企画
8-Jul-2007 19:00-22:00
六本木SUPER DELUXE

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満員御礼。

MICABOX feat.Ayako Takato
「胸の振り子」
「東京の屋根の下」
「東京タワーの唄」(愛犬チャッピーのサンプリング音付)

寒空はだか

ゆけゆけ久馬♪
江沢民のキューティハニー♪
ブルース~牧伸ニ♪
...他


春風亭昇太「力士の春」
超ロングな枕。「タイガー&ドラゴン」撮影中、伊東美咲からトローチをもらった話が、うらやましくも面白い。。

~仲入り~

サケロック
約10曲
ドラムス、ギターが上手側に背を向けるポジションだったため、下手側に座った自分からはユビ捌き、スティック捌きがよく見えてラッキーでした♪

出演者全員「スーダラ節」
昇太師匠はトロンボーンにて参戦。知ってると一緒に歌えるので楽しいですね。

フィナーレ「東京タワーのうた」

ゲストは毎回違うけれど、絶対間違いの無い会だと思うのです。
帰り道、つい「タワータワー♪」って口ずさんでしまうのでありました(笑)

次回は9/23。

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July 11, 2007

女王陛下のアラビアンナイト公演「レ・ザヴァンチュール・アラベスク ヨン」

女王陛下
8-Jul-2007 15:00~16:50
OFF OFF シアター

Corich公演情報

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「千夜一夜物語」をあの手この手と変えて見せる二人芝居の第4弾。
自分、原作は一巻の最初のあたりで挫折しているので、どこからどこまでが原作に忠実なのかよくわかりませんが(笑)


アラビアンナイト 第34夜-第169夜

元のアラビアンナイトのあらすじは
すみ&にえ「ほんやく本のススメ」「バートン版 千夜一夜物語」を見てね。

定式幕をバックに、裃をつけて登場。まずは口上。

ヌル・アル・ディン・アリと乙女、アニス・アル・ジャリスの物語 第34夜~第38夜

上板橋南口銀座商店街(だったかな?)の、とあるスナック。

上板橋には不釣合いな美人ママ(大地輪子)、以前は銀座のホステスだった。当時銀座一といわれたママの一人息子と結ばれたが、ママの突然の死後、転落の人生。借金から逃れるため流れ流れて上板橋。そこに、パチンコの景品交換所のおばさんに身をやつした銀座のNo.2のママ(ミドリちゃん)が現れる。

過去のいきさつが座布団に座った大地輪子が落語形式で語ります。

そして再び現代へ。二人の対決がはじまります。日本刀片手にキルビルの世界へ...

恋に狂った奴ガーニム・ビン・アイユブの物語 第38夜~第45夜

<最初の宦官ブハイトの話>
三人の宦官のうちの一人、ブハイトがなぜ宦官になったか語ったところによると、五歳で売られたブハイトは二つ年下の娘と一緒に育てられることになったのだが・・・。
<二番めの宦官カフルの話>
三人の宦官のうちの一人、ブハイトがなぜ宦官になったか語ったところによると、八つの歳から奉公を始めたブハイトは、毎年一回、嘘をつくという傷物で、それを承知である旦那が買ってくれたのだが・・・。


江戸時代。
瓦版屋風の男(大地輪子)が、三人のオカマ(ミドリちゃん三役)が埋めた棺桶を掘り出すと、でっかい美女(ミドリちゃん)。
本妻に毒を盛られた妾だった。やがて二人は恋に落ちる。

必殺仕事人ネタを織り込みながら、最後は歌謡舞踏ショーへ。


オマル・ビン・アル・ヌウマン王とふたりの息子シャルルカンとザウ・アル・マカンの物語 第45夜~第146夜

エヴァンゲリオン。
アスカ(ミドリちゃん)、綾波レイ(大地輪子)のコスプレで。


鳥と獣と大工の物語 第146夜~第147夜
隠者の話 第147夜~第148夜
水鳥と亀の物語 第148夜
猿と狐の話 第148夜~第150夜
はやぶさと鷓鴣
二十日鼠と猫、いたちの話 第150夜
猫と鳥の話 第150夜
狐と鳥の話 第150夜~第152夜
のみと二十日鼠の話
雄鷹と小鳥
雀と鷲
はり鼠とじゅずかけ鳩の話 第152夜
商人とペテン師
泥棒と猿の話
馬鹿な機械工
雀と孔雀の話 第152夜~第153夜

アニメのコラージュ風の映像で一気に展開...してるのかと思うのだけれど、原作とどう対応してるかはサッパリわかりません(笑)


アリ・ビン・バッカルとシャムス・アル・ナハルの物語 第153夜~第169夜

時をかける少女+ゾンビ
家が貧しい演劇部員(ミドリちゃん)と、腋臭で悩む弓道部キャプテン(大地輪子)。
ラベンダーの香を嗅ぎ、気を失うと...ゾンビになってしまう。誰かを噛むと正気に戻るが、今度は噛まれた人間がゾンビになり...「助けてーっ!」というわけで、再度エヴァのコスプレで登場し、ピンクレディ「SOS」でフィナーレ。

大地輪子さんの女子高生が、妙にリアルでした。

カーテンコールでピンクレディ「透明人間」。

アスカのコスプレでは、鏡獅子の髪洗いのごとく、付け髪をぶんぶん回して大サービス。

シュールでおバカなのですが、決してお下劣にならず、どことなーくオッサレーな感じがします。センスがよいのですね。
このシリーズ、前回の「アラベスク サン」から観ています。「イチ」「ニ」、観たかったなあ...

大笑いで腹筋がいたくなったですよ♪

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July 10, 2007

柳家喬太郎 みっちりナイト 七夕+愛+ミステリアス=

7-Jul-2007 19:30~21:50
なかのZERO小ホール

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柳家さん若 「真田小僧」

柳家喬太郎 「怪談のりうつり」
 マクラは学校公演の旅先での話。
 有線放送の落語・演者とネタ当て遊びの話など。
 本編歌入り。「東京イメクラ音頭」「大江戸ホテトル小唄」「コロッケそばの歌」他

~仲入り~

ペーソス

柳家喬太郎 「きさらぎ」
 映画キサラギの落語化版。
 「昔、品川に『きさらぎ』という女郎がおりまして...」で始まりました。
 映画はぜったいそんな話ではないはず...どんな映画なんだろう?

おまけ

翌日、気になって映画「キサラギ」を見る。なんだか、キサラギ落語化企画者の思う壺のような(笑)
思った以上に、多くの映画のネタが落語に入れ込んであったことが判明いたしました。

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July 09, 2007

宝塚歌劇団「エリザベート - 愛と死の輪舞(ロンド) - 」

宝塚歌劇団
7-Jul-2007 11:00~14:00 1F-1-37
東京宝塚劇場

Corich公演情報

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

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「最前列センター、ちょっぴりトナミちゃん側@フィナーレ銀橋」というすばらしい席だったので、300%増で良く感じました。大劇場公演での、好評不評さまざまな意見は耳にしており、覚悟もしていたのですが、やはり間近で観る迫力のほうが難点を上回っちゃったかな。

 ウィーンオリジナルの迫力のエリザベートが、まだ記憶に残っているのですが、ウィーン版と宝塚版は似て非なるもの。
宝塚ならではの甘く耽美なエリザベートであることを再認識しました。

 だってさ、トートも黒天使もすげーきれいなんだもん♪

トート(水夏希)
 エリザベートへの想いが叶わず、時折感情をあらわにするのですが、人前ではその感情を抑えクールにふるまうストイックさが、水夏希に合ってると思います。
 歌は、上手下手というより、なんでこの人はポルタメント多用するような歌い方するんだろう(スライドトロンボーンをタンギング無しで吹いてるような歌い方)。他の役者は、たいていピアノのように音程とアタックを明確にするような歌い方だから、コーラスになると、かなり違和感を感じます。(音程が定まらないから下手に聞こえちゃうのです)

エリザベート(白羽ゆり)
 顔がまん丸なので、相対的に体が細く見える。顔見てからウエスト見ると、「驚異のウエスト50cm」も、なんとなく信じられる(笑)。最初の「私だけに」は、いまひとつ声が出ておらず、高音が苦しそうに聞こえたのですが、1幕最後あたりからはちゃんと声が出てきました。大鳥れい・瀬奈じゅんのシシィは、どこか強くたくましい感じがあるのですが、白羽ゆりのシシィは、フランツにも誰にも頼ることができず、自立しようとすればするほど精神的に無理が重なっていく弱さを、王妃としてのプライドで必死に隠しているようなシシィに感じました。白羽ゆりが、典型的なお姫様系だから、そう思えるのかもしれません。

ゾフィー(未来優希)
スカステの映像を見た時は、ゾフィーにしてはいい人っぽいなと思ったのですが、今回生で見たら、時折見せる表情が実に厳しく感じられて、なかなかよいゾフィーだと思います。歌は声量、節回しともすばらしい。

ルドルフ(凰稀かなめ)
美しすぎる(笑)。しかも憂いがあるし。
歌が下手という声はよく聞くけれど、水夏希の歌い方に比べれば無問題でした。「闇が広がる」で水夏希と一緒に歌うと、凰稀かなめの方がちゃんとした歌に聞こえるから不思議ですね。

フランツ(彩吹真央)
歌はさすがに安定しています。感情を抑えた静かな皇帝。ラストのトートとの対決では、もっと感情を爆発させてもいいのじゃないかと。観劇後、帰宅して月組のエリザをDVDで観たのですが、初風緑のフランツ、最後は結構爆発してるのと、マデレーネに対してすげースケベおやじ風になっているのがさすがだなと思ったりして。

ルキーニ(音月桂)
見る前は「若すぎないか」と思ってたのですが、良いルキーニでした。最後にトートからナイフを受け取るときの狂気な表情は好きです。

マダムヴォルフ(晴華みどり)
声量があるなあ。マイクいらないんじゃないの(笑)
しかし若すぎる。娼館のマダムっていうより、まだ現役でーすって年齢ですもん。今の雪組、ちょうどマダムヴォルフをやる学年の層が薄いのだろうな。音月ルキーニと並ぶと新人公演に見える(笑)

リヒテンシュタイン(美穂圭子)
月エリザではゾフィークローンみたいなリヒテンシュタインでしたが、今回は、シシィに対する優しさを持ち、立派な皇后に育ててあげたいと苦労するリヒテンシュタインでしょうか。
蛇足ながら美穂圭子ゾフィーを見たいですね。


 フィナーレで銀橋総並びでは、真ん前に白羽ゆり。「うわ~となみだあ~近ぇ~♪」と、そのまんまの感想なのだけれど、思ったほど目と目は離れていませんでした。きっと顔が小さいから、それほど広く感じないのだろうな。


ブログで検索「エリザベート」

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July 07, 2007

上半期Best10

上半期Best10を選んでみようと思ったが、さて、どういう方法で選んだらいいのだろう?

とりあえず、今年最初に見た演目を暫定1位とし、その次に見た演目が、暫定1位よりも面白かったかどうかで順位付けをしていく。二者択一で選ぶことが出来るため、最終的に1位だけを選ぶのであれば、常に暫定1位と比べればよいのだが、総順位をつけようとすると、各順位ごとに比較しなくてならない。半期で83本なので、比較回数は

(1)1位のみ選出の場合 82回
(2)1~10位の場合  最大で775回
1~10本までは、それぞれ(n-1)回、11本目以降は常に10回比較。
よって 1 + 2 + 3 +...+ 8 + 9 + ( 10 x 73 )
(3)すべて順位をつける場合 最大で3403回
n本目に(n-1)回比較よって
1 + 2 + 3 + .... + 80 + 82

1回の比較に1秒かかるとすると、最大3403秒、つまりたったの56分43秒である。意外に時間はかからなそうだ。
(1秒で比較って、ほとんど直感だけで選んでいくようなものではあるなあ)

(2)または(3)の場合、順位が確定した時点で次の演目との比較に移ることが出来るので、実際にはもっと少ない回数で順位が決まる。1~10位のみを選び出す場合、常に下位側から比較するとして、見た順序=順位であるならば

      1 + 2 + 3 +...+ 8 + 9 + ( 1 x 73 ) = 118回

で済む。


とりあえず1~10位までを選び出してみた。

1.ウィーン版「エリザベート」コンサートバージョン
2.新感染「朧の森に棲む森」
3.「ひばり」
4.東宝「レ・ミゼラブル」
5.「ジキル&ハイド」
6.東京スウィカ「東風コチ 夕立 土用波」
7.KAKUTA「甘い丘」
8.TPT「薔薇の花束の秘密」
9.劇団ダミアン「憂鬱機械」
10.劇団桟敷童子「軍鶏307」

なんだか上位5本が、超重量級の作品になった。

6位「東風コチ 夕立 土用波」は、最近観たばかりで印象が強いせいか。
7位の「甘い丘」は、なんかツボだったんだろなあ。桑原さんが、ホントに机の角に頭ぶつけて気絶したと思っちゃったのですが、それが印象に残ってるのだと思う。
8位の「薔薇の花束の秘密」は二人の女優さんのやりとりの緊迫感。
9位の「憂鬱機械」は、とにかくびっくり。
10位「軍鶏307」は、鈴木めぐみさんの表情が脳裏にやきついている。

なんだか、芝居の良し悪しよりも、印象が強烈だったものばかりだ。


チケット代を併記してみる。

1.「エリザベート」 13000円
2.新感染「朧の森に棲む森」 12600円
3.「ひばり」 9000円
4.東宝「レ・ミゼラブル」 13500円
5.「ジキル&ハイド」 13000円
6.「東風コチ 夕立 土用波」 3500円
7.KAKUTA「甘い丘」 3200円
8.TPT「薔薇の花束の秘密」 6300円
9.劇団ダミアン「憂鬱機械」 3000円
10.劇団桟敷童子「軍鶏307」 2800円

おや、チケット代が高いものが上位を占めている。チケット代の差を考慮する必要があるのでは?

「エリザベート」を満足度を100、「軍鶏307」を80とした場合、1000円あたりの満足度に換算すると、

 「エリザベート」 100/13 = 7.69
 「軍鶏307」 80/2.8=28.57

と、順位は逆転する。この方法だと、恐らく

毛皮族・初夏の軽演劇「おっぱいファミリー1,2,3」 1800円

が第1位になってしまう可能性が大なのだけれど、いくらなんでも

「エリザベート」 < 「おっぱいファミリー1,2,3」

っていうのはウィーンのみなさんに失礼だろう。

「エリザベート」と「軍鶏307」の、満足対価格比が等しくなるようにチケット代を変換する。

 仮想チケ代=チケット代 x 0.196 + 7.45

演目 満足度 仮想チケ代満足度÷仮想チケ代
1.「エリザベート」 100 ÷10.00=10.00
2.新感染「朧の森に棲む森」 97 ÷ 9.92= 9.78
3.「ひばり」 95 ÷ 9.21=10.31
4.東宝「レ・ミゼラブル」 93 ÷10.10= 9.21
5.「ジキル&ハイド」 91 ÷10.00= 9.10
6.「東風コチ 夕立 土用波」 89 ÷ 8.14=10.94
7.KAKUTA「甘い丘」 86 ÷ 8.08=10.65
8.TPT「薔薇の花束の秘密」 84 ÷ 8.68= 9.67
9.劇団ダミアン「憂鬱機械」 82 ÷ 8.04=10.20
10.劇団桟敷童子「軍鶏307」 80 ÷ 8.00=10.00
番外.「おっぱいファミリー」 70 ÷ 7.80= 8.97

並べ替えると

1位「東風コチ 夕立 土用波」
2位「甘い丘」
3位「ひばり」
4位「憂鬱機械」
5位「エリザベート」
6位「軍鶏307」
7位「朧の森に棲む森」
8位「薔薇の花束の秘密」
9位「レ・ミゼラブル」
10位「ジキル&ハイド」

おー、順位がかわった。なんだか面白いなあ。

さて次は、最近観た演目ほど、印象が強いので、これも考慮しなくては...とやっていくと、そのうち天候やら体調やらも考慮しなくちゃならなそうで、際限が無いので、もうやめておこうっと♪

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ユニークポイント「もう花はいらない」

ユニークポイント
4-Jul-2007 20:00~21:00
アトリエセンティオ

Corich公演情報

Stage1896_1

 1時間1800円で、間近で味わえる楽しさ。秘密の倶楽部で観劇してるような気分でした。

 「場所がわかりにくい」というウワサ。JR板橋駅方面から歩いてセブンイレブンを過ぎて曲がるところ、「まさかこの路地じゃないよなあ」と思って曲がったらビンゴ(笑)暗い路地の突き当たりがボーッと光っていて、そこが劇場でした。

 受付が半畳くらいのスペースで、つげ義春の漫画に出てきそうな雰囲気。
靴を脱いで劇場に入ると、ちょっと迷路風の通路を歩き劇場内へ。壁床とも真っ白。中央に舞台セット、壁際(2面)に客席。
開演前のドリンクサービスはうれしいです。

 ナオミは、もっと魔性の魅力がある女優さんがよいのでは...と思うのですが、なかなかそういう人材を探すのは難しいのかもしれません。ロマンチカの横町慶子さんみたいな日本人離れした人が理想でしょうか?
 まあ、舞台と客席が一体となったような狭い空間で、そんな人が出演していたら観てて刺激が強すぎて疲れるでしょうねえ(笑)

 冒頭の、ナオミが男達を引っ張り込んで、雑魚寝するシーンは、寝室を覗いているようでドキドキしました。
時子(大野由美子)は、よくしゃべるなあ。調子がよいので聞き惚れました。


 なんだか原作読みたくなり、帰りに新宿のBook 1stで購入。


原作 谷崎潤一郎『痴人の愛』
脚本・演出 山田裕幸 
出演
河村  山路誠
ナオミ 高田愛子
濱口  寺尾恵仁(第七劇場)
大沢  中村匡克
関   北澤輝樹
時子  大野由美子
佐和子 宍戸かなえ


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July 02, 2007

毛皮族・初夏の軽演劇「歌謡ショー付連続OSOBA小説『おそばらんかい!』」

毛皮族
1-Jul-2007 18:00~19:30
リトルモア地下

Corich公演情報

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劇場の近所に住まいするネコさんに威嚇されました。


ある時は鬼畜系編集者、ある時は鬼畜系刑事、またある時は鬼畜系国会議員に扮し、様々な難事件を解決してきた鬼畜「敏腕レディー」こと達者田敏子。今回の新作では、敏子がなんと国民放送の連続ドラマのヒロインに抜擢されたところから物語が始まる。どうがんばってもセリフが8割しか覚えられない敏子が、親友の乞食のおっさんや、敏子を慕うアイドル志望の女・涼子に支えられ、オスカー女優にノミネートされるまでの艱難辛苦の過程を連続ドラマタッチで描く。終演後には敏子の機嫌次第で日替わりのおまけ歌謡ショーがセットで楽しめる。

大笑いでした♪

"江本純子"が"女役やってるときの英真なおき"に見えた(笑)
江本さん、一人大汗かいてました。とりあえず観客を共犯関係にもっていってしまうのは上手いし、とても楽しいのですが、同じ手法では本多劇場やシアターアプルのような大きな空間では、通用しないのだろうなあとも思うのでした。

※共犯関係といっても、演劇的な共犯関係ではなく、演芸的な共犯関係だけれど。

おまけ歌謡ショーはZARD特集でした。

達者田敏子(敏腕レディー) 江本純子
おっさん金子清文
おそ松涼子高田郁恵
謎の女(日替わり)羽鳥名美子

狭いからこそ楽しい公演でございました。

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東京スウィカ「東風コチ 夕立 土用波」

東京スウィカ
1-Jul-2007 14:00~15:50 B8
赤坂RedTheater

Corich公演情報

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岡崎波 山素由湖長女
原田優 吉田羊次女
野々村陸 比佐一成長男
岡崎さとる 堀本能礼長女の旦那
岡崎苑生 中根大樹長女の息子・中学生
原田英次 西嶋達矢次女の旦那
野々村佳美 もりちえ長男の嫁
野々村文香 田中彩瑛長男夫婦の娘・小学生
幸太郎 荒木健太郎ビーチサイドカフェのバイト
野々村博竹内正男波・優・陸の父親

 タイトルの「東風」は春の季語、「夕立」「土用波」は夏の季語だそうですが、学校が夏休みにはいったばかりの、これから本格的な夏がはじまる時分のお話...

 長女夫婦は、旦那が会社を辞め、社宅からの引越しで大忙し。いらない荷物を実家に運び込んでいる。旦那は妻にも息子にも辞職の理由を話していない様子。

 次女夫婦は、海の近くでサーフショップと、屋上でビーチサイドカフェを経営。その昔、事故で息子を亡くしています。

 長男夫婦は、父親と暮らしている。長男は売れない(?)作家で、父親の古本屋を手伝っています。

 旦那の辞職から気持ちがバラバラになりかけていた長女の一家が和解するまでの話を中心に、次女夫婦・長男夫婦・父親の見合い話までからんできます。

 とても丁寧につくられています。登場人物が多く、からみも複雑だったりするのですが、個々のキャラクタは明確だし、流れがスムーズで混乱することなく見ることが出来ます。

 東京スウィカは、前作の「皐月の天」が初見。そのとき、小劇場で子役が出ていたのにビックリしたのだけれど、今回も小学生役と中学生役の二人の子が出演していて、すばらしい演技をしてました。「子はかすがい」とはよく言ったもので、お話のなかでも大人たちの仲をとりもつ重要なポジションになっています。

 日曜だったこともあってか、客席にはちびっこのお客さんもチラホラ。ちびっこは、苑生や文香に感情移入できるだろうし、普段家で見ている親の姿を、客観的に舞台の上で見る面白さがあるかもれませんね。

山素由湖さんの、戸惑っているときの落ち着かない視線がやけにリアルでした。

吉田羊さんの江戸前なキップのよさは気持ちがよい。

 舞台中央が居間、下手側は古本屋の店舗、上手側二階がベランダ。住んでみたくなるような素敵な舞台セット。
携帯電話が登場しているので、時代設定はいまどきのようですが、家電が黒電話であるあたりは、なかなか憎い演出だと思いました。

 終演後、後ろで「あんなウチだったらお嫁さんとして入ってもいいよね~」みたいな話し声が聞こえました。ホントに素敵な家族だと思います。


 心がホンワカとする、とても素敵な作品でした。次回公演も、ぜひ見に行きたいと思います。


蛇足


壁に貼ってあった東西落語家系図と志ん朝カレンダー。
志ん朝カレンダーは激しく欲しいかも。


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July 01, 2007

毛皮族・初夏の軽演劇「おっぱいファミリー1,2,3」

毛皮族
30-Jun-2007 19:30~20:30
リトルモア地下

Corich公演情報

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おっぱいについて私が知っている2、3の事情。死ぬまでにしたいおっぱいとのあれこれ12章。おっぱいの裏社会に生きる「ファミリー」の暗躍と苦悩、仁義なき心理戦の攻防を描く。おっぱいの陰影を写実的に描きだすトリックアート風演出にも注目。バイオレンスとエロと家族愛が入り乱れ、骨太で硬派な作風はヤクザと子供向けの教育ドラマ風。

...というあらすじを読んだときには、いったいどんな舞台だろうと想像がつかなかったのですが、観終わると、まさにそのとおりの内容(笑)
 イタリア系おっぱいファミレスを経営する一族(ファミリー)の話で、おっぱい系ファミレス間の抗争あり・後継者争いありと、「ゴッドファーザー」の世界。

なんだよ、おっぱいファミレスって(笑)...バカバカしくて結構笑いました。

マイケル 町田マリー
トム 平野由紀
ソニー 延増静美
ビトー 江本純子
フレド 羽鳥名美子
ウェイトレス他 高野ゆら子
カレン他高田郁恵
よぼよぼ他金子清文

 江本さんはもちろんですが、町田・平野・延増・羽鳥の4人さんも男装で登場。
特にマイケル役の町田マリーさんは、甲高い声で早口でまくしたてるあたりは、まるで安蘭けいか一樹千尋といった感あり。彼女達の男装がみられたのは、大きな収穫。

 ニプレスのかわりに、銃口をとりつけてあるので、おっぱいマシンガンってところか。
途中でカレンの左右の銃口が二つとも落ちてしまったのはトラブルなのだろうなあ♪


出口でオロナミンC配布。久しぶりに飲んだけれど、すんげーウマかった。


蛇足

「天国と地獄」のDVD先行予約受付中でした。
豪華版は上演台本+特別プログラム付とのことだけれど、8800円って、公演チケットの値段よりも高いのだなあ。

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梅雨祓落語競演「さん喬・喬太郎 親子会」

30-Jun-2007 14:00~17:10
前進座

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柳家さん若 「子ほめ」
柳家喬太郎 「小言幸兵衛」
柳家さん喬 「水屋の富」
仲入り
柳家喬太郎 「午後の保健室」
柳家さん喬 「唐茄子屋政談」

 初めての前進座でしたが、吉祥寺駅から遠いことを除けば、大きからず小さからず、いい劇場ですね。

先代志ん馬師匠の小言のマクラから「小言幸兵衛」。
「水屋の富」、マクラは5代目小さんとの思い出話、冷蔵庫の桃缶、パイナップル缶を勝手に食べちゃった話など。

ここですでに1時間半。長いじょ(笑)

 仲入り後、「水屋の富」のマクラを受け、さん喬門下での話から青森~秋田での学校公演の話へ。本編より長いマクラのあと「午後の保健室」。20分以上マクラ喋ってたような。
最後はたっぷり「唐茄子屋政談」。

ブログで検索「梅雨祓落語競演」

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