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July 09, 2007

宝塚歌劇団「エリザベート - 愛と死の輪舞(ロンド) - 」

宝塚歌劇団
7-Jul-2007 11:00~14:00 1F-1-37
東京宝塚劇場

Corich公演情報

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

070707a

「最前列センター、ちょっぴりトナミちゃん側@フィナーレ銀橋」というすばらしい席だったので、300%増で良く感じました。大劇場公演での、好評不評さまざまな意見は耳にしており、覚悟もしていたのですが、やはり間近で観る迫力のほうが難点を上回っちゃったかな。

 ウィーンオリジナルの迫力のエリザベートが、まだ記憶に残っているのですが、ウィーン版と宝塚版は似て非なるもの。
宝塚ならではの甘く耽美なエリザベートであることを再認識しました。

 だってさ、トートも黒天使もすげーきれいなんだもん♪

トート(水夏希)
 エリザベートへの想いが叶わず、時折感情をあらわにするのですが、人前ではその感情を抑えクールにふるまうストイックさが、水夏希に合ってると思います。
 歌は、上手下手というより、なんでこの人はポルタメント多用するような歌い方するんだろう(スライドトロンボーンをタンギング無しで吹いてるような歌い方)。他の役者は、たいていピアノのように音程とアタックを明確にするような歌い方だから、コーラスになると、かなり違和感を感じます。(音程が定まらないから下手に聞こえちゃうのです)

エリザベート(白羽ゆり)
 顔がまん丸なので、相対的に体が細く見える。顔見てからウエスト見ると、「驚異のウエスト50cm」も、なんとなく信じられる(笑)。最初の「私だけに」は、いまひとつ声が出ておらず、高音が苦しそうに聞こえたのですが、1幕最後あたりからはちゃんと声が出てきました。大鳥れい・瀬奈じゅんのシシィは、どこか強くたくましい感じがあるのですが、白羽ゆりのシシィは、フランツにも誰にも頼ることができず、自立しようとすればするほど精神的に無理が重なっていく弱さを、王妃としてのプライドで必死に隠しているようなシシィに感じました。白羽ゆりが、典型的なお姫様系だから、そう思えるのかもしれません。

ゾフィー(未来優希)
スカステの映像を見た時は、ゾフィーにしてはいい人っぽいなと思ったのですが、今回生で見たら、時折見せる表情が実に厳しく感じられて、なかなかよいゾフィーだと思います。歌は声量、節回しともすばらしい。

ルドルフ(凰稀かなめ)
美しすぎる(笑)。しかも憂いがあるし。
歌が下手という声はよく聞くけれど、水夏希の歌い方に比べれば無問題でした。「闇が広がる」で水夏希と一緒に歌うと、凰稀かなめの方がちゃんとした歌に聞こえるから不思議ですね。

フランツ(彩吹真央)
歌はさすがに安定しています。感情を抑えた静かな皇帝。ラストのトートとの対決では、もっと感情を爆発させてもいいのじゃないかと。観劇後、帰宅して月組のエリザをDVDで観たのですが、初風緑のフランツ、最後は結構爆発してるのと、マデレーネに対してすげースケベおやじ風になっているのがさすがだなと思ったりして。

ルキーニ(音月桂)
見る前は「若すぎないか」と思ってたのですが、良いルキーニでした。最後にトートからナイフを受け取るときの狂気な表情は好きです。

マダムヴォルフ(晴華みどり)
声量があるなあ。マイクいらないんじゃないの(笑)
しかし若すぎる。娼館のマダムっていうより、まだ現役でーすって年齢ですもん。今の雪組、ちょうどマダムヴォルフをやる学年の層が薄いのだろうな。音月ルキーニと並ぶと新人公演に見える(笑)

リヒテンシュタイン(美穂圭子)
月エリザではゾフィークローンみたいなリヒテンシュタインでしたが、今回は、シシィに対する優しさを持ち、立派な皇后に育ててあげたいと苦労するリヒテンシュタインでしょうか。
蛇足ながら美穂圭子ゾフィーを見たいですね。


 フィナーレで銀橋総並びでは、真ん前に白羽ゆり。「うわ~となみだあ~近ぇ~♪」と、そのまんまの感想なのだけれど、思ったほど目と目は離れていませんでした。きっと顔が小さいから、それほど広く感じないのだろうな。


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