パラドックス定数「東京裁判」
パラドックス定数
2-Dec-2007 18:30~20:00
pit北/区域
濃密な90分。
弁護団側の言葉だけで東京裁判を見事に再現しているのはすばらしい。
それは観客側が検察・判事・被告を想像しているからなのだけれど、想像するに十分な情報を発しているということなのだから、本当によくできた本であり舞台だと思います。
1300円という中途半端な価格にもかかわらず公演台本完売も納得の内容。
吹き抜けの2階を傍聴席として座席を設置してました。「上から見るんじゃ表情とか見えにくいよなあ」と思って普通席にしましたが、終演後、2階から舞台を見たら机の上に広げられた書類やらメモ帳やらがよく見える。一人が発言中に書類調べたりメモ書きを渡す場面が多々ありましたから、上から見るのも面白そうでした。椅子席でゆったりしていて楽そうだし(笑)
照明が、天井から吊るされた電球ひとつ。わざとボール型の蛍光灯を使ってました。青白い無機質な光で、しかも一灯だけなので顔の陰影が強調され、厳しい表情をされると実に怖かったです。
1階席に向かう通路が、狭いよ暗いよ怖いよで、軍部の施設のようでした。
2面観客席なのも、裁判も膨張しているような臨場感があるし、"巣鴨プリズン"なんて言葉がでてくると、結構近いのでリアリティがあったり。
もし、再演するとしてもこの劇場以外での公演は想像できないです。
チケットが傍聴許可証風でよい感じでした。
鵜沢聡明 | 西原誠吾 |
星之宮衛 | 井内勇希 |
水越英世 | 植村宏司 |
柳瀬秋午 | 十枝大介 |
末永令甫 | 小野ゆたか |
作・演出 | 野木萌葱 |
照明 | 木藤歩 |
舞台監督 | 渡辺陽一 |
小道具 | 桜井徹 |
宣伝美術 | 蛍 |
写真 | 渡辺竜太 |
販促 | 副島千尋 |
監修 | 赤沼かがみ(G-up) |
制作 | 村上朋弘(オフィスFLIP-TOP) |
企画製作 | パラドックス定数研究所 |
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Comments
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Posted by: sacramento cremation services | February 22, 2015 03:15 AM