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December 25, 2007

シベリア少女鉄道「俺たちに他意はない」

シベリア少女鉄道
23-Dec-2007 14:00~15:30 B-6
赤坂RED/THEATER

Corich公演情報

071223a

 演劇のくくりで語らえる団体ではあるけれど、志は演芸だと思うので、落語ネタを引用しつつ考察したい。

 で、前作「永遠かもしれない」では、前振りを本編と錯覚させておいて「実は前振りだったんだよ」と落とす構造を、多重的に構築し、さらにサザエさんや忠臣蔵という、人類が生きている限り無限に存在し続けそうなネタをかぶせてくるという、緻密な構成で笑いを取る構造になっていた(ほんとか(笑))。

 今作では、構造はシンプル、前振りの"誘拐事件"の世界の緊迫感あふれるセリフが、スクリーンに映される全く関係のない質問の回答になっていて笑いを取る構造であった。笑えるもの、しょうもないもの含め、365個あったらしい。
 スクリーン上の質問に対し、いかにタイミングよく、スケッチブックに書かれたセリフを見せながら発声するのかが重要で、もしセリフを噛んだり間がずれたりしたら、一気につまらなくなると思う。「大工調べ」「金明竹」「黄金餅」などの言い立てと同じで、噛んで流れが途切れたら興ざめというのと同じじゃないかな。

 観客側は、スクリーンの質問とスケッチブックの回答を追いかけるのに精一杯で、そのセリフが誘拐事件側の世界のセリフとしてつじつまがあっているかどうか確認するヒマがない。でも、それも狙いなんでしょうね。冷静に確認できる余裕があったら、あんなくだらないネタにいちいち笑ってなんかいられませんって(笑)。


 さて、前作と今作を、落語ネタに例えてみる。

 前作「永遠かもしれない」は、仕掛けが多く、色々な場面が登場するので、「地獄八景亡者戯」のような独演会向きの大ネタ。一方、今回の「俺たちに他意はない」は、「金明竹」「子ほめ」「牛ほめ」のように、"言い立ての可笑しさ"につきるし、「小言念仏」のように、あらゆるところを切れ場に出来る構造だから、いかなる上演時間にも柔軟に対応できる、便利な寄席向きのネタじゃないかなーなんて思っちゃったりして。

 質問のネタには、ガンダム(アムロ)、巨人の星、ハイジなど、あまり若いお友達にはなじみのないネタあり。あ、だから若者(25歳以下)割引なんて制度があるのかなと、思いました。終演後、客席で大リーグボールについて説明している声が聞こえました。確かに、今の若い女性だと、”大リーグボール”なんて言われてもわからないだろうなあ。(私は、ほとんどがストライクゾーンなので、たっぷり笑わせていただきました。)

古葉友晴 前畑陽平
仁科幸 篠塚茜
井村章宏 加藤雅人
竹中博子 吉原朱美
大井久 横溝茂雄
三原洋二 豊田浩文
辛島秋奈 菊池敦美
 
作・演出 土屋亮一
スーパーバイザー 藤原幹雄
舞台監督 谷澤拓巳+至福団
音響 中村嘉宏
照明 伊藤孝(ART CORE design)
映像 冨田中理(Selfimage Produkts)
衣裳 さかくらきょうこ
大道具製作 C-COM舞台装置
小道具 畠山直子(TEXAS)
宣伝美術 チラシ撲滅委員会
票券 保坂綾子
制作 安元千恵
製作 高田雅士
企画・製作 シベリア少女鉄道

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