KAKUTA「目を見て嘘をつけ」
KAKUTA
13-Jan-2008 19:30-21:40 B-13
シアタートラム

性同一性障害の長男、傷害事件を起こし罪を償って戻ってきた男、生徒のいじめにあう教師等、秘密や苦悩を抱えた人々。
兄が女性となったことを、どう扱ってよいのか、どう整理したらよいのかわからない父と弟たち、その微妙な空気が絶妙だったなと思います。次男・澄義は長男・真路に「汚い!」と叫ぶ場面もあり、好意的に受け入れているわけではなさそう。また、母親の浴衣を着た長男は、母親とよく似ているようであり、それも家族の混乱の原因か。母の死後、長男が弟達の面倒を見ていたという父親の語りもあり、家族にとっては複雑な感情があるのだろうなと思います。
それらの感情をはっきり描かず、家族同士の距離感から、観客に自由に想像させる構成で、これはうまいなあと思うのです。
ラストで「私女だよ!」と叫ぶ長男の真路。それを聞いた次男・澄義がうつむいて目頭に手をやる。思わず涙を流したようにもし、長男への怒りを必死でこらえようとしているようにも見えました。どっちなんだろう?
アフアートークショーで筒井真理子さんの役についての話。
最初のプロットでは性同一性障害の設定ではなかったそう。桑原さんが筒井さんと会った後に、そのような設定を思いついたとのこと。なんで思いついたのか具体的な話はありませんでしたが、自分としては、昔TVで筒井真理子さんを見たとき「綺麗だけどオカマっぽい感じがするなあ」と思ったことを思い出しまして、なんだか納得しちゃいました。
学校の事務員・佐々木衣斗役の高山奈央子さん、ますます声が低くなってきてるような。夏祭りの夜、無愛想な事務員から一転して可愛らしい浴衣姿への変貌は、高山奈央子ファンにはたまらないと思われます。
舞台が蕎麦屋、劇中で全員がもりそばを食べる場面があります。うまそう♪
夏目翁子(桑原裕子)がビール片手にきゅうりやらだいこんの漬物をつまむ場面もあります。やっぱりうまそう♪
観劇前に近くの立ち食いで天玉ソバを食べたおいらは勝ち組か~なんて思いましたが、モリソバ食いたくなって、翌朝の朝ごはんは「もりそばwithおしんこ」にしましたよ。

飲食物の販売は難しいのだろうけど、物販で「名物梅せいろそば(だっけ?)」なんかあったら売れるんじゃないかな。
| 雉本瑛(きじもとてる) | 成清正紀 |
| 永詩炉鯛吾(ながしろだいご) | 内海賢二 |
| 永詩炉真路(ながしろまさみち) | 筒井真理子 |
| 永詩炉澄義(ながしろすみよし) | 若狭勝也 |
| 永詩炉荒志(ながしろあらし) | 松田昌樹 |
| 永詩炉火穂子(ながしろかほこ) | 大枝佳織 |
| 梶吹雪(かじふぶき) | 原扶貴子 |
| 梶雪乃丞(かじゆきのじょう) | 川本裕之 |
| 羽間二平(はざまにへい) | 佐藤滋 |
| 佐々木衣斗(ささきいと) | 高山奈央子 |
| 鳥飼卓史(とりがいたくし) | 馬場恒行 |
| ゆうやけ鮒夫(ゆうやけふなお) | 横山真二 |
| 夏目翁子(なつめおうこ) | 桑原裕子 |
| 大津百恵(おおつももえ) | 高橋里枝 |
| 水木さよ(みずきさよ) | ヨウラマキ |
| 曽根絢子(そねあやこ) | 大塚あかね |
| 作・演出 | 桑原裕子 |
| 舞台監督 | 野口毅 |
| 舞台美術 | 横田修(タテヨコ企画) 袴田長武+鴉屋 |
| 照明 | 西本彩(青年団) |
| 音響 | 島貫聡 |
| 選曲 | 真生 |
| 衣装 | 山崎留里子 |
| 宣伝美術 | 川本裕之 |
| 宣伝写真 | 相川博昭 |
| 演出助手 | 田村友佳、野澤爽子 |
| 制作助手 | 宮崎由 |
| 制作 | 前川裕作 |
| 企画・製作 | K.K.T. |
| 提携 | 世田谷パブリックシアター |
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