女王陛下「罪と罰」
女王陛下
26-Jan-2008 14:00~16:00
駅前劇場
女優と作家の夫。夫婦でデンマークに旅行した際、夫は事故で崖から落ち、頭に怪我をする。以来、そのときの記憶が無い。
ある雨の夜、見知らぬ女性が尋ねてくる。彼女は、デンマークで海に落ちた夫を助けた人魚が、人の姿で現れたのだった。
夫は、妻に内緒で、水槽で人魚を飼い始める...
そんなこんなで、夫の快気祝いのパーティの日。
集まったのは女優の運転手と、その彼女、マンションの上階に住む夫の編集者。夫の友人。
しかし、運転手の彼女が風俗嬢だとか、風俗ライターである"夫の友人"は彼女から梅毒をうつされ余命いくばくもないとか、
編集者はロリコンで、婚約者は虚言癖があり、自分は拉致されていると言って逃げ出してきたり、運転手は女優はにSMを強要されているkとを暴露したり...個々の秘密があからさまになる。そして夫は事故当時の記憶がよみがえったと言い出す。
クライマックスでは人魚が水槽から這い出し、彼らに襲い掛かります。
冒頭の"謎の女性"で登場した後は、なかなか出てこないミドリちゃんですが、終盤、2tの水を張った水槽のなかで泳ぐ人魚として再登場。そのインパクトの大きさは、ほんとん出落ちに近いものがあります。これがやりたいがための今回の企画だったのでしょう♪人魚のミドリちゃんが這いまわり人間に襲い掛かる場面は、怖くも面白い。
人間に襲いかかる人魚と、人魚を退治しようとする人間たち。争いの中で、包丁が"田中"の腹に刺さり絶命してしまいます。
暗転。争いの前に時は遡ります。人魚はおらず、替わりに大きな真珠がひとつ。人魚が自らの命と引き換えに、田中の命を救ったということなのでしょうね。
サスペンスあり、ミステリーあり、メルヘンあり、コメディあり、最後はとてもファンタジー。
お手伝いさん役の大久保さんがよい味を出していました。無愛想で、カトリックのお手伝いさん。ロザリオと聖水で人魚に立ち向かう様子がなんともおかしかったです。
出演 | 大地輪子(女王陛下) |
ミドリちゃん(女王陛下) | |
大久保佳代子(オアシズ) | |
川瀬忠行 | |
出月勝彦(泰木窯) | |
木村壮平 | |
ちかまろ(松竹芸能) | |
鷲田桃子(吉本興業 TRAPPER) | |
白石直也 | |
作・演出 | 後藤英臣 |
舞台監督 | 比嘉正哉 |
照明 | 佐藤啓・溝口由利子 |
音響 | 眞澤則子・別所ちふゆ |
衣装 | 後藤英臣 |
衣装制作 | 西原宣子 |
制作 | 遠藤理子 |
スチール | 辺見真也 |
宣伝美術 | マキコージ Maki Koji Activity |
映像 | 山本博之 |
プロデュース | サナザワノリコ |
企画制作 | 女王陛下執務室 |
制作協力 | 松竹芸能株式会社 |
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