宝塚歌劇団「Hollywood Lover」
宝塚歌劇団
20-Jan-2008 15:00~17:30 2F-D-46
日本青年館
映画のような、ちょいと小粋で泣ける恋愛ドラマ。
宝塚らしからぬという声が多かったA-"R"exに引き続いての公演ですが、こちらはいかにも宝塚らしい物語。大空祐飛の魅力が十二分に引き出されていました。
The Last Party に登場したシーラ(五峰あき)が、同役で今回も登場。The Last Party から数年後の設定になっています。
劇中、「そいうえば彼(フィッツジェラルド)に似ている...」というセリフがありましたが、
The Last Party を見た観客にとっては、当時の感動がよみがえり、二重に涙することになるのではないでしょうか。植田景子先生、なかなかの策士(笑)。
よりをもどそうとするステファーノとローズ、それを知ったリチャードのとった方法は予想を超えてましたが、ローズを自分のもとにとどめておくには最も確実な方法でしょう。(それを、言われずとも察してしまうレイ、恐るべし)
悲しみをこらえてイタリアへ戻るステファーノに対し、人並みに幸せなビリーとマーガレット・夢と希望にあふれるサムとナンシーを配置するあたりはウマいなあと思うのでした。
タイトルの"Hollywood Lover"、実はステファーノが若い頃にローズを主役に撮った映画のシリーズ名、ステファーノが去り舞台暗転、スクリーンに"Hollywood Lover"の文字が浮かび上がる...憎たらしいほど洒落たエンディングですね。
短時間ながら黒燕尾に娘役の真っ赤なドレスというこれぞ宝塚的フィナーレ。
大空・城咲のデュエットダンスは、ステファーノの思い出の一場面のようにも感じられました。
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