城山羊の会「新しい橋」
城山羊の会
6-Feb-2008 19:40~21:33
駅前劇場

城山羊の会の公演は初見です。"ぴあ"を見ると、初日は取り扱い終了でしたが、金土は"余裕あり"となっていたので当日でも楽勝だと思って行ったのですが、ほぼ満席、補助席になりました。
1~2列目がアーチ状になっていて、上手側の2列目と3列目の間の隙間が補助席位置。
「ちょっと見難いかもしれませんが」といわれましたが、それほどでも無かったです。
過去作品の評判を見聞きした限りでは、"お昼のメロドラマの世界をブラックな笑いとともに描いた作風"という印象があったのですが、予想に反してシリアスで難解風。
"難解"...というほど難解でもないのですが、プロローグの後、なんの説明もなしに過去に遡る構成とシームレスな場面転換に、精神的に不安定らしき登場人物たちが
加わると、何が"まとも"で"本当で現実"なのかよくわからなくなってきます。
純造は保身のためには平気で嘘をつき部下に責任を押し付けるタイプの男でDVでもあるらしい。妻橋子は影でホテトル嬢、娘は父を恐れてかリストカットの常習になり、現在入院中。
部下の添島は、上司の純造へのいやがらせのために自殺をしようとする。純造と不倫している経理部の佐久間倫子はアダルトチルドレンっぽいところも。
橋子の妹の夫は、純造の部下で添島の後輩で、この二人は普通。橋子の客が添島で、ある日、添島がそのことを全員の前で暴露して...
...こうして見ると、まさに"お昼のドラマの世界"ですが、演出がとても演劇的のため、ちょっと不思議な物語を見ている気分がしました。
添島と橋子のHTのくだり、添島の暴露に対する裁判シーン、は可笑しい。
純造役の古舘さん、こういうのを怪演というのかな、一筋縄ではいかないキャラクタを見事に演じていらっしゃいました。NOVAのCMの"タケちゃん"をやっていた方なんですね。
深浦さんは、解離性同一性障害か?とも思える変わり様に見入ってしまう。あと、足きれい。
石橋けいさんは、愛人と、純造・橋子の娘の二役でしたが、入院中の娘を演じたときのイっちゃった風の目つきが印象に残りました。
ラストは、観客に解釈を委ねるような終わり方。自分としては、ハッピーでもデッドでもないけれど...少なくとも橋子の精神としては救われたのかなと思いました。
さて、タイトル"新しい橋"とは、いったい何だろう。もうひとつの人生へ渡る橋なのかな。橋子の"橋"にかけているっぽいですね。
| 真山橋子 | 深浦加奈子 |
| 真山純造(橋子の夫) | 古舘寛治 |
| 墨田トシオ(純造の部下) | 岡部たかし |
| 墨田すみれ(トシオの妻、橋子の妹) | 金谷真由美 |
| 添島竜彦(純造の部下、トシオの先輩) | 小浜正寛 |
| 佐久間倫子(同じ会社のOL) | 石橋けい |
| 作・演出 | 山内ケンジ |
| 舞台監督 | 森下紀彦 |
| 照明 | 佐藤啓 |
| 音響 | 藤平美保子 |
| 舞台美術 | 原田恭明 |
| 装置 | 福田暢秀(F.A.T STUDIO) |
| 衣装 | 加藤和恵、平野里子 |
| 宣伝美術 | 蛍光TOKYO+DESIGN BOY |
| 宣伝写真 | RIN |
| 照明オペレーター | 溝口由利子 |
| 舞台協力 | 橋本加奈子 |
| 制作 | 城島和加乃(E-Pin企画) |
| 主催・製作 | 城山羊の会 |
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