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March 2008

March 31, 2008

イトーカンパニー「TDL≒USJ」

イトーカンパニー
30-Mar-2008 19:00~20:50 A-8
駅前劇場

Corich公演情報

080330b

 てっきりテーマパークのバックステージものだと思って早々にチケット取っていたのですが、テーマパークの話ではなく、隕石で滅亡の危機にある日本の高校生たちの話(TDL)と、選挙事務所を舞台にした大人たちの話(USJ)でした。

TDL:とりあえず、男子ラブ by 葛木英

巨大隕石で、いつ地球が滅亡するかわからない日々。日常的に小隕石が降る。生徒も教師も集まらず、授業も有名無実。
理化実験室に集まる5人の女子高生。彼女たちの関心は、隕石でも地球の滅亡でもなく恋。

途中、それぞれの個人にしか見えない"男"がいろいろな姿であらわれます(スーツ姿の王子だったり、アラビア人だったり、解剖で死んだ蛙の魂が切腹した侍姿(浅野匠頭風)だったり...)
どうやら、それぞれの心の中のもう一人の自分が、具現化した存在のようです。.、
終盤で、凛が振った相手でBの兄でもある拓郎が、凛をあきらめきれず乱入してきますが、彼女たちの話に入っていけないくだりが面白い。
鴻上S史や野田H樹の芝居を真似た場面ありました、

メール文体で語る手法は、「箱」でも使っていたので、葛木さんのマイブームだったのかも。

USL:唄わない、白いジュークボックス by 千葉雅子

選挙に出馬する元グラビアアイドルと年下の夫。潰れたスナックを借り、選挙事務所にする。
ボランティアとして事務所にやってきた"りえ"は、17年前、突如姿をけした夫の姉と瓜二つ。
一方で、事務所の内部事情が週刊誌にリークされ、"りえ"は相手陣営のスパイではないかとの疑われる。
ラジオのニュースは「隕石の影響か、各地でフシギな現象が起きている...」と伝えている。
エリは、17年前失踪した彼の姉なのかも...
以前、スナックで働いていた女性が尋ねてくる。倉庫からでてきた懐かしい白いジュークボックス。
ジュークボックスが鳴ったとたん、エリは跡形も無く消えてしまう...

 現代の話のような昭和のはなしのような。昨年、"電界"を観たときも感じたので、きっと千葉さんの持ち味なのだと思いますが、個人的にはどうもしっくりこなくて「どっちかにしてくれー」って思っちゃうです。
 当日パンフによると千葉雅子さん45才とありますが"ジュークボックス"というアイテム、BGMで"また会う日まで"の使い方を見る限り、1970年代に20代だった世代の方のような気がしてなりません。

 自分的は、ダークでポップなファンタジーなTDLが好み。USJは郷愁やら悲哀やらが感じられて切なくなっちゃうので、日曜の夜に観るのはつらいです(笑)

 この2本、隕石が起こす不思議な出来事=大人向けのファンタジーなのですね。高校生たちのファンタジーがTDL,大人たちのファンタジーがUSJと、テーマパークのコンセプトとは似通っているように感じます。きっとそういう狙いでつけられたタイトルなのでしょう。

蛇足

 客席にチビッコがいたけれど、自分と同様、テーマパークものと勝手に誤解して、観に来ちゃったのだと思います。TDLは笑いながら観ていたようだけど、USJは面白かったのかどうか、聞いてみたいな。

TDL
とりあえず、男子ラブ 
輪島凛子 岩井七世
地井若菜 坂田彩
金田智乃 原嶺衣奈
東 小依 山内映美莉
奥田 藍 笹丘明里
金田拓郎 三浦竜一(ピチチ5)
男 湯澤竜一
 
脚本 葛木英(メタリック農家)
演出 福原充則(ピチチ5)
 
USJ
唄わない、白いジュークボックス。
宇佐美フジコ 石井美奈子
宇佐美洋司 岡本光太郎
片岡りえ すほうれいこ
加藤あつみ 柚木佑美
奥田 藍 笹丘明里
福井 いけだしん(猫のホテル)
秋田 三浦竜一(ピチチ5)
山口 平野靖幸
ミカリ 柚木佑美
コバヤシ 平野靖幸
マツダ いけだしん(猫のホテル)
男 湯澤竜一
青田三郎 三浦竜一(ピチチ5)
見黒金治 いけだしん(猫のホテル)
小森清美 柚木佑美
塚本 平野靖幸
 
脚本 千葉雅子(猫のホテル)
演出 福原充則(ピチチ5)
 
舞台美術 橋本尚子
舞台監督 金安凌平
照明 河上賢一(LaSens)
音楽 高塩 顕
衣装 名村多美子
演出助手 三浦竜一
宣伝写真 内藤芳美
ヘアメイク mi-co(minoya creative vox)
宣伝美術 岩根ナイル(mixed)
制作 G-up
プロダクションマネージャー 東野陽一、舩津孝生、赤堀公美、定免拓也
プロデューサー たちばなやすひと、高橋麗、赤沼かがみ
エグゼクティブプロデューサー 伊藤久美子
企画・制作 イトーカンパニー

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演劇集団キャラメルボックス「きみがいた時間 ぼくのいく時間」

演劇集団キャラメルボックス
30-Mar-2008 14:00~26:30 2F-2-8
サンシャイン劇場

Corich公演情報

080330a

 昨年、たまたまクロノスジョウンターシリーズ2作をCS放送で見たのが、初めてのキャラメルボックス。テンポのよさと絵に描いたようなハッピーエンドにびっくりした記憶があります。

 今回シリーズ最新作&一年ぶりの上川隆也出演ということで、観てみることにしました。

 自分を犠牲にしても、愛する者と未来を救う。"犠牲"に対しては涙しつつ、"救いたいという想い"は見事に報われる。その「こうなって欲しい」と我々が望んだ通りの結末は、ご都合主義だろうがなんだろうが気分爽快ですね。

 冷静に考えたらタイムパラドックスがありそうに思うのですが、「その詮索は無粋なこと、一途な想いはタイムパラドックスをも凌駕する!」と思わせる力が舞台にはありました。

秋沢里志 上川隆也
梨田紘美 西川繭子
秋沢真帆 岡内美喜子
野方耕市 西川浩幸
若月まゆみ 温井摩耶
山野辺光夫 阿部丈二
佐藤小百合 渡邊安里
広川圭一郎 筒井俊作
柿沼純子 坂口理恵
柿沼浩二 岡田達也
柿沼英太郎 左東広之
萩原芽衣子 青山千洋
栗崎健 三浦剛
12歳の紘美 小林千恵
 
原作 梶尾真治「きみがいた時間ぼくのいく時間」
脚本・演出 成井豊
共同脚本・演出 隅部雅則
美術 伊藤保恵
照明 黒尾芳昭
音響 早川毅
舞台監督 村岡晋
振付 川崎悦子(BEATNIK STUDIO)
スタイリスト 遠藤百合子
ヘアメイク 武井優子
小道具 和合美幸、高庄優子
音楽監督 加藤昌史
企画・製作 株式会社ネビュラプロジェクト

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「MIDSUMMER CAROL(再演)」~ガマ王子VSザリガニ魔人~

公演ページ
29-Mar-2008 18:00~20:30 1F-A-20
PARCO劇場

Corich公演情報

080329b

 初演版は観ておらず内容も知らぬまま、キャストだけでチケットを取り、勝手にガマ王子VSザリガニ魔人のドタバタコメディだと思い込んだまま当日になりました。

 まさか、こんな笑えて泣けて、心が暖かくなるお話だったとは...(笑)

で、お目当ての三人...

 春風亭昇太氏扮する堀米、かなり重要な役なんですね。ちょっとひねくれた、売れない(であろう)絵本作家という役はピッタリだと思います。最後の一言がまた泣かせる。

 口は悪いが心はまっつぐな看護士・光岡役の新妻聖子さんがかっこよい。青森生まれの江戸っ子な風情ですね(笑)

 雅代役の月船さららさん、しっかり者の看護婦役の口調もよろしく...と思ってたら、ザリガニ魔女のメイクはすごかった。今年封切りの映画では大胆濡れ場、ここまで振り幅の大きい元ジェンヌも居ないと思う(笑)。

 素敵な大人向けのファンタジーでございました。

大貫 吉田鋼太郎
パコ 志村玲那
室町 笠原浩夫
光岡 新妻聖子
龍門寺 山内圭哉
滝田 中山祐一朗
浩一・浩二 戸次重幸
雅美 月船さらら
木之元 楠見薫
掘米 春風亭昇太
浅野 岡田浩輝
 
作 後藤ひろひと
演出 G2
美術 古川雅之
照明 小川幾雄
音響 井上正弘
音楽 佐藤史朗
衣裳 前田文子
劇中歌 瓜生明希葉
演出助手 高野玲
舞台監督 榎太郎
企画 パルコリコモーション
製作 キューブ、G2プロデュース

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March 30, 2008

Hula-Hooper「静かなる演劇」2回目

Hula-Hooper
29-Mar-2008 15:00~16:30
ギャラリーLE DECO

Corich公演情報

080328

 2回目は、5Fを通しで。

 4Fの内容から想像していたものとは大きく異なっておりました。
 「冒険活劇系ミュージカル」かと思っていたですが(だって嵐の音と立ち廻りの音があるんだもん)、"片思い"や"気持ちのすれ違い"など、自分たちの等身大の気持ちを素直に演劇にした"恋"の「静かな森のミュージカル」。バックヤードでのお互いの関係やら感情が、芝居に大きくリンクしている模様。「静かな森のミュージカル」で語られる"好き""嫌い"の感情が、役者本人の感情とも取れるような構造になっているみたいですね。

・ほぼアカペラのミュージカルで、確かに"静かなミュージカル"っぽい。
・ネズミの王子・ラスクとハリネズミのモンブランが結ばれないのは、ハリネズミのジレンマの片思い版ってことか。
・ミュージカルシーンでは、4Fの"仲直り"の場面が、いちばん好き。
・ミュージカルシーン。5Fでは、わざと目線を入れてきたりと観客を意識したミュージカルシーンだけれど、4Fの場合はリハ風だったり単純に本人たちだけで盛り上ってたりと、観客を無視したミュージカルシーンになっていて、これがかえって面白かったりする。
・樹になってしまう呪い。愛することで呪いは解けるのに、偽りに愛することはせず樹になることを選択するラストは興味深い。
・リアル編で途中、"梅澤和美"と"菊川朝子"の「二人だけにして」と、5Fへの強制移動があるので、そのときの二人にどんなやり取りがあったかは想像するしかないけれど、これがリアル編のラストの「なんじゃこりゃ」につながってくるのだろうし、おそらく5Fのラストも関係していると思います。

 で、4Fと5Fがどうリンクしているか検証したい気はあるのだけれど、一晩はさむと記憶が不確かになっていたのと、4Fと5Fの体感時間が異なるので、うまいこと検証できないぞう♪(こーゆーのをマルチアングルのDVDで売ったら面白いと思うのだけど)

その他気に入った場面など。

5F
・チャイ(上田遥)のピコピコ足音。
・ラスク(上枝鞠生)の「アイコ~」のイントネーション。
・樹にぶら下がった蝙蝠(平川道子)
4F
・足場で寝る場面。
・腹筋
・"上田遥"の一人踊り
・"ヤッくん"と"モッくん"のどっちが歌うまいかのくだり。"フッくん"が一番下手っていうのしか覚えてないや(笑)

 「何かのプレイバック」ではドリカムベストを、「鱈の『へ。』」ではピンクレディベストを、観劇後に衝動買いしてしまったけれど、シブがき隊は...買っても聞かないよなあ。


蛇足

当日パンフにあった気になる一文、

「THANK YOU!! スチュワーデス物語、シベリア超特急、パフューム・・・」

シベリア超特急(笑)、パフュームは三人組じゃなくて映画の方かな?

ターメリック 坂本絢
呪い 梅澤和美
アイコ サンヨウコ(危婦人)
パン 平川道子
クルトン 菊川朝子
ラスク 上枝鞠生
チャイ 上田遥
モンブラン 墨井鯨子
 
作・演出・振付・出演 菊川朝子
舞台監督 吉川悦子
舞台美術 土岐研一
音響 中田摩利子(OFFICE myon)
照明 松本大介(enjin-light)、上田剛
衣裳 竹内陽子
撮影 伝井幸洋
舞台写真 maru
WEB 浅木康之
制作 ふらぴすと

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March 29, 2008

Hula-Hooper「静かなる演劇」1回目

Hula-Hooper
28-Mar-2008 19:30~21:00
ギャラリーLE DECO

Corich公演情報

080328


4階と5階で2つの異なる演劇が同時に始まり、終わります。
演者は両階をいったりきたりします。
観る人もいったりきたりできます。

5階では静かな森のミュージカルを、
4階では静かなリアルバックヤードをやります。

 極力移動せずに各階分けて見ようと2回券を購入したものの、どちらを先に見るべきか?
やっぱり裏舞台があっての表舞台のような気がするので、なんだか4階を先に見たほうがスジのような気がして、まずはバックヤード編から。

 時折聞こえる5階のBGMやSEと衣装と4階での会話、そして途中一回の5階への強制移動の際に見た様子から察するに、5階のミュージカルの内容は...

・森のどうぶつたちと、王子様と村娘?が出てくるファンタジーっぽい。
・立ち廻りがあるっぽい。
・森に嵐がくるっぽい。

 で、きっと森の平和に危機が訪れて、それを樹の精(呪いで樹にかえられちゃった人かな?)が救うというような話じゃないかなと思うのだけれど、あってるかどうかは見てみるまでのお楽しみだニャ。
 想像の世界では、メチャクチャ面白いミュージカルになっちゃってるんですけど、大丈夫でしょうか(笑)

4階を見ていて、ふと思い浮かんだのは、ポール牧が残した有名な一句

   「ドーランの下に涙の喜劇人」

でした(笑)

(2かい目につづく...)

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March 27, 2008

志ん朝DVD BOX(上)

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 3/25、中野の「つくしのシークレットライブ」に行く前に、ミュージック・テイト新宿紀伊国屋店に寄って、予約しといた志ん朝DVD BOX(上)を受け取ってきました。

 一枚目の一席目が「文七元結」って、いきなり大本命。

CDでは何度も聞いたけれど、映像では初めて見る志ん朝の「文七元結」。

さっそく見た。

すげー...

どれくらいすごいかというと、「DVDでこのすごさってことは、生で見てたら絶対おもらししちゃうだろーなー」って思っちゃうくらいのすごさですう♪

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March 26, 2008

第2回アミュー笑ホール寄席

26-Mar-2008 19:00~21:15
立川市市民会館小ホール

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立川らく八「真田小僧」
桂三木男 「猿後家」
立川らく次「桑名船」
~仲入り~
柳家初花 「CR落語協会」
柳家喬太郎「おせつ徳三郎」

当日券にて。ほぼ満席っぽい。

なんだか出演順に面白くなる、ある意味まっとうな落語会でございました(笑)

「CR落語協会」は大笑い。
前座リーチやら志ん生リーチ。小さんリーチは5並び確変6並びは単発、さらに文楽リーチ...は生々しいなあ(笑)
マニア向けというか、トンデモ系っぽい新作なので、立川(たちかわ)の会より立川(たてかわ)の会にぴったりかも。

最後は一変して本寸法の古典「おせつ徳三郎」を堪能。夏冬関係無しに聴く噺なので今まで気がつかなかったが、花見時分の噺なのだなあ。

バラエティに富んだ演目、とにもかくにも仲入り後の二席が両極端で印象に残りまくり(笑)

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March 24, 2008

黒色綺譚カナリア派「葦ノ籠~アシノカゴ~」

黒色綺譚カナリア派
23-Mar-2008 18:00~20:00 B-20
青山円形劇場

Corich公演情報

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 舞台、河原の中のススキで囲まれた中州。舞台下手側最前列で、ちょうどススキ越しでの観劇。
 終演後、下手から上手まで、ぐるっと回ってみたが、角度によってえらく印象がかわるもので、違う席から鑑賞してみたかったです。(ネットラジオによると「お客さんは河原の小石になったつもりで中州のでの出来事を見てください...」ということらしい。) これって、中野光座で公演した劇団ダミアンの「憂鬱機械」と同じ趣向で、「憂鬱機械」は客席を沼地に見立てていました。
ダミアンの主宰がカナリア派の照明さんだし、赤澤さんも「憂鬱機械」に出演されていましたので、相互に影響しあっているのでしょうね。(そーいえば、先日の「夜想08」で使われていたBGMも今回使われていました。いい曲っすね)

 出色は笑顔女(齊藤けあき)と美少女(牛水里美)で、まるで丸尾末広の漫画から抜け出してきたよう。美少女(牛水里美)は、見た目も仕草も、さらには飛び跳ねる様が、動線が描かれた漫画の中の動きと全く同じでなのですよね、このキャラが見られただけで、チケット代のもとをとった気分でした。
 少年十字軍のような学生一二三も、いかにも丸尾末広の漫画に出てきそうな少年。

 男娼や、妻子を失った男の、哀しく残酷な運命に対し、あくまで美しい照明、この耽美具合がたまらない。

 唐組や桟敷童子のような圧倒的な迫力で観客を巻き込んでいくのではなくって、どこか一歩引いた位置から見ているような心持ち(のぞきからくりを覗いているような感じとでも言うか)。その距離感が黒色綺譚カナリア派らしさで、自分は結構すきなのだけれど、人によっては物足りないと感じるだろうなーと思います。

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 河原乞食連中は、けっこうすごい役者さんが多いのに、誰が誰だかわからない。もったいないと見るか贅沢とみるか。
自分は贅沢だなあと思ってみてました。河原乞食がショボくなると、多分、舞台全体がショボくなっちゃうから、力のある役者さんを使って正解じゃないでしょうか。

 カーテンコールで皆さん、今回皆さんかなり濃いキャラなので、舞台衣装・メイクのまま素で挨拶されるとちょっと興ざめ。役柄のキャラのままカテコに出て欲しかったなあ(笑)

 劇中のすきやきを食す場面。千秋楽は、いつもより"良い肉"を使っていたらしい。それにしてもうまそうだったなあ...ってんで、結局すき焼きを作ってしまいましたよ。

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男・息子を水害で亡くし、妻にも去られた優男 大沢健
少年・幼き男娼 升ノゾミ
老婆・徒党を組む老婆群の頭領役 下総源太朗
老婆二・世の中を理解する婆 中里順子
老婆三・高齢者に世話になった婆 立元竜生
老婆四・その場しのぎの婆 山下恵
老婆五・時折主張する婆 吉川博史
老婆六・よく芝居がかる婆 堀越涼
老婆七・快楽主義婆 芝原弘
老婆八・老婆十の姉婆 湯田昌次
老婆九・難癖をつけたがる婆 尾崎宇内
老婆十・姉の陰に潜む老婆八の妹婆 堀川炎
老婆十一・活発な最高齢婆 佐々木富貴子
老婆十二・耄碌した二番目に高齢の婆 渡邉とかげ
学生一・ジャイアンは区議会議員の息子 宮地大介
学生二・スネオは大手医院の息子 伊藤新
学生三・のび太は大手スーパーの息子 眞藤ヒロシ
太鼓男・姿無き旦那様に仕える異様な美人局 星耕介
美少女・姿無き父親に怯える気高い美少女 牛水里美
笑顔女・美少女に寄り添う教育係 斉藤けあき
女・男の妻であったろう女 赤澤ムック
 
舞台監督 中村貴彦
美術 吉野章弘
照明 奥田賢太
音響 中村義宏
衣裳 西荻カナリア工房・中西瑞美・吉田正宗
演出助手 小松明人
演出補 三浦香
票券管理 堀内淳
制作 黒色綺譚文鳥派・高田雅士
制作協力 RIDEOUT・横内里穂
ビデオ撮影 テアトルプラトー
宣伝写真 宮川舞子
宣伝美術 冨田中理
提携公演 こどもの城 青山円形劇場
(担当・劇場事業本部 志茂聰明)
企画製作 黒色綺譚カナリア派

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赤坂RED/THEATER presents「東京」

公演ページ
23-Mar-2008 14:00~15:50 D-8
赤坂RED/THEATER

Corich公演情報

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赤坂RED/REVOLUTION、

 「いい戯曲・演出家」そして「力のある俳優」を有名・無名問わず、積極的に発掘し、オーソドックスでも、地味でも、とにかく「いい芝居」を創りあげることを目的にスタートした劇場発信の新企画。

今まで体験したことのない奇蹟のような素晴らしい舞台が見られると、期待いっぱいだったのですが...

 和歌山から、成功を夢見て東京へ出てきた三人を中心にした青春群像劇。
時代設定はバブル終焉後、おそらく1990年代後半ではないかと思われるのですが、和歌山と東京の距離感が、1950~60年代のように思えて違和感が拭えませんでした。(休日に地方からTDLに遊びに行く時代の話ではないよなあ)。
 そりゃあ成功を夢見て上京し、厳しい現実の前に挫折...という構図は、いつの時代でも同じかもしれませんが、時代に沿った感覚やメンタリティというものがあると思うのです。

 わざわざこのような物語を上演するというのは、なにか意図するところがあったのでしょうか?

 REVOLUTIONとありますが、集客力のある役者を前提とした公演ではなく作品ありきの演劇を創ることが革命ということなのでしょうか?でも、その結果として素晴らしい舞台が出来上がらなければ、一般の観客には何の意味もないし、革命じゃなくて単なるクーデターにしぎないじゃんと思ってしまうのでした。

 終演後、2回目のカーテンコールを求め拍手し続ける客(関係者かな)と、さっさと帰り支度をはじめる客。すごい温度差。まず、このあたりをどうにかすることからはじめるのが真の革命なのじゃないかしらん。

 招待客、関係者排除してのロングラン公演、最初はガラガラでも口コミで客が増え、千秋楽は満員御礼。劇場が協力すれば可能じゃないのかなあ。

 この日、上野の桜を見てから赤坂へ移動、赤坂見附駅から劇場まで走っちゃったけど、そのまま上野でお花見してたほうが正解だったかも(笑)

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以下雑感。

・ラストで、8年間引きこもっていた主人公(清水優)が行動を起こすくだりは、それなりにカタルシスがあってよろし。心の中でガッツポーズとってしまいました。
・堀田役の佐藤氏が、宮崎駿に見えて、観劇中、頭のなかをジブリ作品がよぎったのには参ったです(笑)
・松永裕子さん綺麗。

古川学 清水 優
沢田孝一 佐藤晴彦
臼井康弘 粕谷吉洋
井上美紀 吉牟田眞奈
田所純 ゆかわたかし
遠藤宏明 木村 悟
田所節子 いせゆみこ
大谷由紀 松永裕子
服部伸子 新田めぐみ
安部久子 井端珠里
堀田玄  佐藤幾優
本条めぐみ 小林 愛
青木由紀夫 野本光一郎
車順一 井筒大介
池田典子 海老原礼子
 
作・演出 赤堀雅秋
照明 杉本公亮
音響 田上篤志(atSound)
舞台美術 福田暢秀(
照明操作 高円敦美
音響操作 井上直裕(atSound)
衣装進行 熊井絵里
演出助手 相田剛志
演出部 戸田美江
舞台監督 棚瀬巧
宣伝写真 長谷川洋三taro
宣伝美術 いちのへ宏彰
制作 佐々木康志
企画・製作 上谷忠(ジェイ・グリップ)
伊藤達哉(ゴーチ・ブラザーズ)
プリジェクトメンバー 山家かおり(Me&Herコーポレーション)
石井久美子(石井光三オフィス)
主催 赤坂RED/THEATER

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March 23, 2008

Orega Challenge vol.2「岡本でございます!」

Orega
22-Mar-2008 18:00~19:50 A-6
THEATER/TOPS

Corich公演情報

080322b

 "なんとなく"という思いつきで市議会議員選挙に立候補した岡本多喜男(西村雅彦)と、彼に雇われた12戦不敗のウグイス嬢・寿暁子(中本奈奈)。しかし選挙についてはズブの素人の岡本、選対も後援会も無い。寿暁子のイニシアティブのもと、選挙戦が始まる...

 岡本は、地元の工場を辞め(実質的にはクビ)、具体的な公約は全く無いが、ただ「自分が生まれ育った町のために何かしたい」という理由で立候補する。あまりに純粋なその動機は、おそらくいままで選挙の汚い裏の面を見てきたであろう寿暁子の心を動かします。

 対立候補の片岡勝也は、国会議員で副大臣の兄の思惑から市議選に立候補させられている状態、本人に政治家としての自覚は全くない。しかし党の公認、優秀な選挙参謀と、体制だけは万全...だが、しかし選挙選の汚い面を目の当たりにし、「この汚い政治を変えなくては」と覚醒します。

 立場は違えど二人とも"無垢"で"まっすぐなバカ♪"なんですね。打算が通用しないからこれは強い(笑)。

 片岡勝也陣営のウグイス嬢・伊刈冷夏(鎌田有紀)はしゃべりはド下手だが幹事長の孫娘でクビにもできず。寿暁子とは学生時代の同級生で、当時からライバル関係(冷夏→暁子への一方通行っぽいが)。選挙戦は二人の代理戦争の趣もあったりして面白い。

 多喜男(西村雅彦)と暁子(中本奈奈)のやりとりが可笑しかったなあ。

岡本多喜男 西村雅彦
柴田憲司 川口真五
片岡勝也 阿部英貴
片岡勝明 加瀬竜彦
上谷幸一 池田真一
星野圭一 北嶋哲也
三木本たかし 竹匠
古茶順平 深来勝
寿暁子 中本奈奈
坂井三恵
伊刈冷夏 鎌田有紀
 
作 池田真一
演出 石山英憲(heatre劇団子)
美術 中根聡子
照明 松村光子
音響 秀島正一
音楽 中村康隆
衣装 (有)モマワークショップ、増田恵美、忠内もも、大島ひろみ
舞台監督/大道具制作 (有)ニケステージワークス、岩崎健一郎
舞台監督助手 伊藤ひでみ
照明操作 佐藤公穂
稽古場音響操作 堤真紀子
票券 インタースペース
 
演奏・piano 中村康隆
夜長オーケストラ・Violin 帆足彩
         violincello 高橋美保
         saxophone 安川信彦
録音 辻村篤紀
企画 西村雅彦
プロデューサー 井口淳、大木玉樹
企画制作 Doris&Orega

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演劇実験室◎万有引力「奇想番外奇劇 わがザッツ・エンターテーメントのための予告篇」

演劇実験室◎万有引力
22-Mar-2008 15:00~16:45
新宿村ライブ

Corich公演情報

080322a

 「映画に予告編があるなら書物に予告編があってもいいじゃないか」ではじまる、寺山修司著作のレビューとでもいうべき舞台。
歌とダンスのレビューではなく文学のレビュー。なるほど、それでザッツ・エンターテーメントなのですね。

 三ヶ所のステージと、ステージ間に設けられた席。役者さんは客席を通ってステージを行き来します。

 途中、寺山修司の著作の一部を朗読し、タイトルを当てるクイズコーナーあり。賞品はオリジナルサントラ「夢のコンタジオン劇 螺旋階段」。誰も解答者が居なかったのでジャンケン大会へ。なんだか最後まで勝ち残ってしまい、CDいただいてきました。どうもありがとうです♪

 本火を使っての踊りの場面は、テンポがよくって迫力あってかっこよい。マッチを擦っては消し、消しては擦って...マッチならではの擦った瞬間だけパっと明るくなる感じが、なんとも怪しげでよろしいです。マッチを擦ったあとの匂いも好き。

ラストに次回公演「引力の法則 2008版」の予告編あり。なんだかメチャクチャかっこよいので先行前売り券衝動買い。

出演 伊野尾理枝
井内俊一
小林桂太
小林拓
木下瑞穂
吉野俊則
大島睦子
金川和彦
森陽子
高橋優太
岩井藍子
手代木正太郎
堀内まゆ
宮本邦男
山本千代美
 
構成・演出・音楽 J・A・シーザー
照明 松本昭弘(BE NATURAL)
音響 尾崎弘征、内海常葉
照明 松本昭宏(BE NATURAL)
舞台監督 小林拓
美術 大沢智美、小林創新、倶楽部「点滴」
制作 演劇実験室◎万有引力

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March 22, 2008

リリパットアーミーII「罪と、罪なき罪」

リリパットアーミーII 春公演
21-Mar-2008 19:00~21:10 H-6
ザ・スズナリ

Corich公演情報

080321

 リリパットアーミーII初見です。

 「大津事件」と日本の裁判制度の夜明けを虚実おりまぜて描いた舞台。(あらすじ

 ドタバタあり、歌あり、ネタコーナーあり、しかし後半の裁判シーンは一転してシリアス、泣かせる展開に。
いろんな要素が入り混じって面白いエンタテイメント作品に仕上がっています。キャラクタの濃い役者さんいっぱいの"豪華幕の内弁当"といった風情で、おなかいっぱいでございました(関西風のベタさ加減はもしかすると好みが分かれるかもしれませんが)

 狂言回しである旭志堂安斎(千田訓子)、ずーっと本職の講談師の方かと思っていたのですが、劇団員さんだったのですね。

 わかぎゑふさんというと、「宝塚名作Check It Out !」のナレーションで声だけはやたらと聞いていて、"女優・エッセイスト"というより"宝塚に詳しい姐さん"のイメージが強かったのですが、初めて生で拝見、あー、どっかで見たことあった方、やっと名前と顔が一致しました(笑)

 コング桑田さんは、ミュージカルで何度か拝見し存在感と美声は知っていましたが、こんな面白い方だったとは。
"歌う明治天皇"のキャラもさることながら、後説と物販コーナーのコングさんの口上がめちゃくちゃ可笑しい(笑)。

 日下正太郎(朝深大介)と久馬源八(曾我廼家八十吉)の二人の会話の場面、"大津事件"について語る重要な場面だけれど、二人のやり取りが可笑しくてツボでした。

 JAZZのBGMが明治時代にピッタリ。

 「関西在住のおともだちは、こんな面白い劇団がみられるのか」と、ちょっぴりうらやましく思いました♪

日下正太郎 朝深大介
日下歌子 美津乃あわ
谷山ヨシ 谷川未佳
河野トキ 福井千夏
久馬源八 曾我廼家八十吉(新生松竹新喜劇)
大倉益次郎 粟根まこと(劇団☆新感線)
溝ノ内智明 八代進一(花組芝居)
日比野幸健 森崎正弘(MousePiece-ree)
吉川宗明 木村基秀(南河内万歳一座)
岸辺光太郎 福田靖久(デス電所)
岸辺春輔 橋田雄一郎
中上川棋左衛門 祖父江伸如
木村士女 小山茜(売込隊ビーム)
津田三蔵 上田宏
明治天皇 コング桑田
明治皇后 生田朗子
溝ノ内の女 わかぎゑふ
旭志堂安斎 千田訓子
 
作・演出 わかぎゑふ
舞台監督 山本真一郎
舞台美術 池田ともゆき(TANC!池田意匠事務所)
照明プラン 高山晴彦(PAC)
照明オペレーター 千原悦子(PAC)
音響 宮崎孝幸(エッグシェルスタジオ)
衣裳・小道具 リリパットアーミーⅡ
宣伝美術 東學(188)
宣伝写真 伊東俊介(伊東俊介写真事務所)
演出助手 谷山佐知子
制作 谷山未佳、中村祐子、祖父江伸如
制作協力 岡本康子(Trash')
主催・企画 玉造小劇店

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メタリック農家「箱」

メタリック農家
20-Mar-2008 13:00~14:08
ギャラリーLE DECO

Corich公演情報

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 どこか変な登場人物(この変具が絶妙)のシニカルな描かれ方や、白を基調としたセンスのよい衣装・美術が、(「アメリ」みたいな)どことなーく小洒落たB級ヨーロッパ映画っぽく感じさせます。宣伝文には「1時間のコント」とありますが、品のよいコメディだと思います。
 かわいくなりたい二人の女性"あひる"と"踊り子オデット"も、"自分はかわいくない"と思い込んでいるけだけで、気の持ち様でいくらでもかわいくなりそうじゃんっぽくもあり、健気でかわいらしいですね。

 プロローグとエピローグの、ギャラリーに訪れた夫婦が登場する「価値無価値」は、安手の数茶碗が天皇の箱書きが加わり千両の値がついた「はてなの茶碗」のごとく、絵そのものではなく、そのタイトル・作家・能書きで評価をします。その他にも...

・自称黒人の九州女と、彼女を黒人だと信じて疑わない男。
・右翼の中年女性と、かわいくなりたい娘と、イラストレーター志望の息子。
・セーラー服を着て中3を自称する23才女性と、彼女が中3だと信じて貢いでいる男。
・自分たちの美しさを当然のように振る舞い、化粧品・美容器具を売るビューティーコロシアムの面々。
・ONLINE RPGで知り合った、暗い女性と、2次コンの男。

 この「箱」、中身よりも外見「箱」にこだわり翻弄される人たちの話なのでしょう。

 ラストシーン、ギャラリー職員が、紙屑の中から宝石(?)を取り出します場面。
つまり「中身の輝きが大切」ということか。でも「外見が伴わなければ宝の持ち腐れ」ということでもあるのだなあ。


蛇足

・ちょうど5Fで、別劇団の公演があり、その音が漏れててきた。集合住宅の騒音問題は根が深いからなあ...。

・葛木英さんは、素敵な女王様系コメディエンヌだと思ふ。

・新メンバー(特に女優陣)を見て、「あぁ、主宰の女王様の地位を脅かすようなキャラは、絶対に入団できないのだろうなあ」と思った、ちょっぴり寒い雨の渋谷なのでした。

【価値無価値】 ~ゴミ箱は宝石箱に変わる~
タカネ 七味まゆ味(柿喰う客)
武藤さん 武藤心平(7%竹)
古市さん 古市海見子
ギャラリー職員 高松一毅
【フィギア】 ~白鳥の湖~
踊り子オデット 酒井杏菜
僧侶ジークフリート 小笠原佳秀(ボスカレ)
【コロシアム】 ~みにくいアヒルの子~
村上あひる 森桃子
友梨(クリニック) 葛木英
愛(スタイリスト) 谷部聖子
IKKO(ヘアメイク) 福田高徳
【雨夜の品定め】 ~女のこれはしもと難つくまじきはかたくもあるかな~
御堂筋 高松一毅
さだっち 武藤心平(7%竹)
あっくん 福田高徳
オージ 小笠原佳秀(ボスカレ)
 
キャシー 古市海見子
昌子さん 三科喜代(ブルドッキングヘッドロック)
早紀ちゃん 谷部聖子
梨枝さん 駒橋誉子
 
村上隆司 伊藤一将
 
脚本・演出 葛木英
音響 中村嘉宏
照明 工藤雅弘(Fantasista?ish)
記録・映像 浦島啓(PURE DUST)
演出助手 今城文恵
稽古場助手 駒橋誉子
イラスト リタジェイ
宣伝美術 金属女王
展示衣装提供 鈴木美帆
制作助手 山崎友博
当日運営・票券 藤井敦子
企画・製作 メタリック農家

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March 19, 2008

アミューズ「歌謡シアター「ラムネ」~木綿のハンカチーフ編~」

公式ページ
18-Mar-2008 19:00~21:00(+30min アフタートーク)
新宿FACE

Corich公演情報

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 ノーチェックだったのですが、TAKARAZUKA SKY STAGE の OGエンターテイメントTV NAVI で、咲花杏(松田沙紀)ちゃんが出ているのを初めて知り、ぜひ観たいと思ったものの、休日の予定は埋ってるし、平日はその日にならないと行けるかどうかわからないし...で、結局、平日当日券狙いで新宿FACEへ。新宿駅から走って開演5分前に到着し当日券購入。

 現代、人生をほぼ半分生きた年代の克夫と東海林がスナックでカラオケを歌っている場面で始まります。
そして思い出話から、舞台は彼らの中学時代へ...

 選曲が見事すぎ。全曲、小中高大でリアルタイムに聞いていて、しかも今でもカラオケ定番の曲ばかりじゃん(笑)
一緒になって歌いたい衝動を抑えるのに一苦労でした(30代後半~40代のおともだちは皆同じだと思うぞ)

JAZZバージョンの"東京"と、克夫&裕一のアカペラ"初恋"が出色でした。

 物語は、まさに「木綿のハンカチーフ」の世界。曲の内容・順序に沿った展開(引越し~上京~別れ)で、恥ずかしいくらい正統的な青春モノなのですが、ここに70年代歌謡曲が流れると、懐かしさも手伝ってなんとも気持ちよいのです。

 松田沙紀(咲花杏)さんは、リアル高校生かのように制服姿が似合ってましたし、ダンスではちょっとした振りが妙に色っぽかったりして、とてもよい感じ。早期に宝塚退団して正解だったように思います。

 出演者最年長の野添義弘さん、予想外に"歌って踊れる"のでびっくり。

 スナックでのカラオケの場面、スナックに似つかわしくない歌の上手さでした(笑)

M1 五番街のマリーへ
M2,M15 木綿のハンカチーフ
M3 学園天国
M4 気になる17才
BGM1 いとしのレイラ
M5 気になるお前
M6,M22 岬めぐり
M7 夏にご用心
M8 ハートのエースが出てこない
M9 情熱のあらし
M10 ペッパー警部
M11 恋のダイヤル6700
M12 失恋レストラン
M13 かけめぐる青春
M14 青春時代
BGM2 微笑がえし
M16 東京
M17 初恋
M18 なごり雪
M19 かもめはかもめ
M20 22才の別れ
M21 ジョニィへの伝言




克男 小西遼生
しおり 松田沙紀
裕一 東山光明
武、借金取り、ギターの青年 植木豪(PaniCrew)
ママ、教師、しおりの母 麻生かほ里
あけみ、ユリ エンレイ
恵子 竹田侑美
東海林、酔っ払い 野添義弘(SET)
 
作、演出 田村孝弘(ONEOR8)
音楽 長谷川雅大
美術 中根聡子
照明 川谷祐之(イルミカ東京)
音響 松山典弘(カムストック)
振付 TETSU(BUGS UNDER GROOVE)
衣装 千佳
ヘアメイク 武井優子
歌唱指導 泉忠道
稽古ピアノ 種村久美子
演出助手 石内エイコ
舞台監督 津田光正、荒智司(バックステージ)
宣伝美術 kazepro OZ Inc.
宣伝 清水こずえ、薮下貴成、下井健一
制作 山東章代、元誌恵
プロデューサー 柴矢敏彦
エグゼクティブ
プロヂューサー 
大里洋吉
主催 アミューズ、ニッポン放送
企画、製作 アミューズ

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March 17, 2008

チェルフィッチュ「フリータイム」

チェルフィッチュ
16-Mar-2008 18:30~20:05
SuperDelux

Corich公演情報

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 チェルフィッチュは昨年NHKで放送した「深夜劇場へようこそ(三月の五日間)」で初めて見ました。
生で見るのは今回が初。

 ある女性がファミレスで過ごす出社前30分間のフリータイム。店員、他の客は、その30分を勝手に想像・分析して語るのですが、そのたびに、女性の時間に、語る者の時間が重なってくる。
 いろんな人間の時間が同時に存在して、"今"が存在しているのだなと感じます。椅子と机の上だけが床から飛び出したようなセット、脚のないセットの上で行き来するのは、肉体から解き放たれて自由に考えることのできる意識そのものなのかも。
 舞台と客席の明確な境目のないセットと演技で、舞台上の"フリータイム"を我々も共有しているような、リアルにファミレスに居る感覚。ほかのテーブルから聞こえてきた会話に対して「それは違うだろ」「俺はそうは思わないぞ」と心のなかでツッコミをいれてる自分にふと気づいたりして、面白い体験をさせてもらいました。

 手法については、一部受け入れ難い部分もあって...

 帰宅後、あらためて「深夜劇場へようこそ(三月の五日間)」の前半の岡田氏へのインタビューの録画を見ました。
最初にイメージがあり、それが言葉や動きになるというのはよくわかるのだけれど、それは感情的なものに限るのではないでしょうか。ファイヤーフォックスで「ロシア語で考えろ」というセリフがありますが、論理的な思考というのは頭の中で言語によって構築されるものではないかと思います。
だから劇中で他人を分析するくだりなどは、ジェスチャーのように説明くさい動きになって当然だと思うのですが、それが、いわゆる"イメージからくる動き"であるのは、ちょっと違和感を覚えます。
蛇足ながら、時として、その動きが、「体の不自由な人」に見えることがあり抵抗を感じます(小学校時分、友達と不自由な方の動きを真似して遊んでいて、先生にこっぴどく怒られたことがトラウマになっているのかもしれませんが)

 Super-Deluxは、カラフルロスタイムショーという演芸と音楽のコラボの会(じゃなり演芸寄りの会)で数回行った事がありますが、演劇となると、ずいぶん会場の雰囲気が異なるものですね。
 カラフル~の会では、ステージ上からスタッフが大声で空席へ観客誘導していて、そのせいか客入れがスムーズ(大声だと、その場での一回の説明で済むので)。物販コーナーはそれこそ大声で客引きしてます(笑)。
 片や、今回のチェルフィッチュの公演では、静かな案内で、場内の案内自体はスムーズだったと思うのですが、大声で案内してたらもっと早く客入れできたのではと思うのです。
 物販は、せっかく有料パンフつくったんだから、もっと大声でしつこくセールスしないともったいない。
 戸外の案内は、国道沿いで車の音がうるさいですから、もっと大声でないと聞こえないです。開場街の客が歩道を塞がないように整理しないと、近所から苦情がでるんじゃないか。
 開場から開演まで1時間というのは、「ドリンクでも飲みながらご自由にお過ごしください」ということなのだろうけれど、満席+増設席で、奥の座席に座るとドリンク買いに行くのが億劫になりますね。開演前のフリータイムを楽しむには、ちょいと人が多すぎました(笑)

出演 山縣太一
 山崎ルキノ
 下西啓正
 足立智充
 安藤真理
 伊東沙保
 
作・演出 岡田利規
舞台美術 トラフ建築設計事務所(鈴野浩一、禿真哉)
音楽 小泉篤宏(サンガツ)
照明 大平智己
音響 牛川紀政
舞台監督 鈴木康郎
制作 中西茜、但馬美菜子(プリコグ)
主催 チェルフィッチュ
国際共同制作 KUNSTENFESTIVALDESARTS08
Wiener Festwochen
 Festival D'Automne
企画・制作 precog

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康本雅子「チビルダミチルダ」

康本雅子
16-Mar-2008 13:30~14:40
アサヒアートスクエア

Corich公演情報

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 気になる金雲オブジェのアサヒアートスクエアに初めて行ってきました。入り口は道路沿いではなく、向かって右側なのね。
エレベーターの扉も金張りでちょっと笑い。

 中央の椅子席はほぼ埋まっていたので、中央ちょっと上手よりの最前列の桟敷席に座る。舞台までのスペースが広く足が伸ばせて割と楽チン。

 上手側客席から、おもちゃの小鹿(?)を引っ張りながら静かに登場。
"時計のようなダンス"、"ウサギやネズミとの運動会"、"キツネと厚揚げ"、"雨"...全体としては一夜の夢の物語なのかな?

 ソロダンスは、コミカルな動きのなかに、ビシッときまるかっこよさがありますね。縦横無尽、自由自在...例えは変ですが、酔拳みたい。
集団のダンスは、これも変な例えですが、まるで生でクレイアニメを見ているような面白い動きでした。

 客入れ時のBGMも含め、かっこよい曲ばかり。セットリストを公開してほしいですね♪

 ドリンク一杯無料サービス付。この手のサービスでは、アルコール類を飲んで公演中に眠くなるという失敗を毎回繰り返しているのだけれど、今回は"楽しいダンス公演"ということもあり、セーフでした。

 次回の吾妻橋ダンスクロッシングは10月っぽい。


蛇足

この土日、宝塚に月蝕歌劇団、そしてチビルダミチルダと見たが、三作品連続でキツネ面が出てきた。何かの因縁か(笑)

作り手 康本雅子
演り手 新鋪美佳
 佐藤亮介
 関本麻須美
 羽太結子
 吉村和顕
 康本雅子
禁じ手 奈良ちゃん
 
企画 桜井圭介
企画協力 紫牟田信子
舞台監督 原口佳子(Office モリブデン)
照明 森規幸(balance,inc.DESIGN)
音響 木下真紀
衣装製作 早川すみれ
ヘアメイク協力 SUMI
フライヤーデザイン 松本弦人
制作 中村茜・奥野将徳
制作スタッフ 黄木多美子、櫻井英子、保坂豪一
制作協力 PRECOG

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March 16, 2008

月蝕歌劇団「「金色夜叉」の逆襲~月蝕を自ら操作する~」

月蝕歌劇団
15-Mar-2008 19:00~21:30
あうるすぽっと

Corich公演情報

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 尾崎紅葉の「金色夜叉」のモデルは児童文学の巌谷小波。彼の悲劇を救うために、小波の小説「こがね丸」の主人公と
少年少女読者が時間をさかのぼり活躍する物語。

 小説「こがね丸」の活劇場面、月蝕踊りはあるものの、若き巌谷(合沢萌)と、彼を取り巻く人々との出会いを中心に、物語は静かに進みます。1時間が過ぎたあたりはちょっと退屈感もあったのですが、最後の30分で大きく物語は動きました。"今月今夜のこの月を..."で、自ら月蝕を起そうとする、そして現実の世界と小説の世界が入り混じっての立ち回りとなります。

 前半が、もうちょっとドラマちっくな展開な方が個人的には好みかも。

 少数精鋭なのかどうかはわかりませんが、(以前の公演で見た)段違いにレベルが低い役者さんが居ないので安心して見られました。歌を、歌える役者さんだけにまかせたのも正解だと思います。

 "歌い手"役のオンディーヌ美帆はさすがの上手さ。

 "こがね丸"はWキャスト(大島朋恵/あおい未央)、大島朋恵の回を観劇。口調がいいです。

 脇で目を引いたのが、牡丹・女中たま役の高野直子、聴水役の鈴木真理(バイオリン生演奏付)のお二人。かなり芸達者っぽいので、他の舞台もぜひ見てみたいですね。

 藤田実加はヒロインの女性役で、しっとりとした日本女性の風情でしたが、ラストの立ち廻りでは「こがね丸」の登場人物(星瀬?)ではっちゃけていて、ちょっと面白かったりして。

 スギウラユカ様の挨拶は、いつもながら名調子。彼女司会でポストパフォーマンストークなんてのも面白いのじゃないかと。

 一部歌謡曲をBGMにした場面がありましたが、なかなか風情があってツボでした。巌谷の若い頃の場面は、全編歌謡曲っていうのもありじゃないかなあ(幻想場面だけJ.A.シーザーで)。

 6割程度の客入り。会場前に整理番号順に整列するとのことでしたが、結果として並ぶほどの人数ではなかったとみえて、整理番号札の色別のみ番号不問でかなりフリーダムな入場でした。ゆったりのんびりしていて、いい感じでした(笑)

 劇場がかわってもスタイルは変わらないというのは、ある意味すごい思います。あの舞台セットは万能なのだな(笑)

綾子/花瀬/星瀬 藤田実加
ますみ/勇子 三坂知絵子
月丸/女郎A 他 あおい未央
さおり/人魚姫 しほの涼
音和/庄屋の家内/女郎D 有村深羽
鳥圓(ナースA、女中よね)/女郎D 山本貴子
弓彦(実は、こがね丸 大島朋恵
真一郎/子供/女郎C 白永歩美
少女綾子/阿駒/ナースS/お宮3 島田早希
まこと 矢部美希
歌い手 オンディーヌ美帆
照射(ナースF、女中ふね)/お宮2/女郎B 姫宮みちり
みさ/女郎E/お宮1 藍山みなみ
聴水(ナースM)/貫一1 鈴木真理
ナースY(女中ちよ) かはらめぐみ
鷹/黒衣/貫一3 橘ひかる
朱目の翁1/もう一人の小波/助手A 渡邉創
朱目の翁2/助手B 大堀海
助手・田中(鷲郎)/医師 宮田剛志
文角 佐倉萌
カルシュ博士/金眸/貫一2 スギウラユカ
大木太郎/ヘーリング 門田京三
老小波/小波の父/庄屋 岡崎哲也
牡丹(女中たま) 高野直子
尾崎紅葉/男 阿部能丸
若い小波 合沢萌
 
脚本・演出 高取英
音楽 J・A・シーザー
照明 小境春二
照明操作 外川千代
舞台監督 門田京三
音響 松本昭・青蔭佳代(音スタ)
舞台美術 北崎正人
宣伝美術 吉田光彦
写真 濱口太
振付 三坂知絵子/大島朋恵/藤田実加
制作 月蝕歌劇団制作局
製作 月蝕歌劇団

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宝塚歌劇団「舞姫」

宝塚歌劇団
15-Mar-2008 15:00~17:35 2F-D-44
日本青年館

Corich公演情報

080315a

宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」(バウ初演版)

 2007年6月の初演が好評だったものの、当時はバウホールのみの公演で観ることかなわず。SKY STAGEの放映待ちの状況でしたが、今回東京上陸、日本青年館で公演されることとなり、さそくの観劇。ありがとう、正規料金よりちょっぴり安いカンフェティ(笑)

 やはり評判通りの素晴らしい出来ばえ。

 エリスへの想いと祖国への想いの間で揺れている豊太郎を第三者の視線(=観客の視線)で描いています。原作は一人称で書かれているため内省的な色が濃く、ついつい豊太郎に対して批判的な感情をもってしまいがちなのですが、本作では素直に豊太郎の心情に共感できる構造になっていると思います。

 "ゆれる豊太郎"を表現するための、中央に豊太郎、舞台の下手にエリス、上手に日本の母妹を配した演出は効果的。音楽も然り、基本は洋楽ですが、時折挿入される和楽器の旋律が郷愁を誘って良いですね。

 エリスの妊娠が、豊太郎を思うあまりの想像妊娠であったことは、原作よりも救われる気がします。精神を病み入院したエリスが失敗しながらも要返しを練習し続ける姿を見て、エリスの手を取り、要返しを教える豊太郎。これはエリスに扇をプレゼントした日と同じ光景=二人が幸せだった頃の思い出であると同時に、二人の別れの挨拶でもあるのでしょう。これも原作にない、救いをかんじさせる場面となっていますね。

 日本に戻った豊太郎は日本の近代化に尽力し、大日本帝国憲法の発布で物語は終わります。同時期、大劇場では宙組公演「黎明の風」、これは大日本帝国の終焉と民主国家・日本のスタートの話。なぜか"舞姫"の結末がとても儚く感じられてしまうのでした。退団の決まった舞名里音、ちょっと宙組主演娘役の陽月華に似ているのも何かの因縁か?

 梨花ますみの風格はさすが。舞城のどかは、士族としての誇りを持ちつつも兄を慕う妹の健気さ・弱さが見え隠れして好演。星原センパイは大臣の貫録十分。

 華形ひかる扮する美術留学生の恋人役の華月由舞、ドイツ人もびっくりなお胸♪

 いつの日か再々演して欲しいし、景子先生の演出で外部の公演も見てみたい気がします。

蛇足

客席からすすり泣く声が聞こえましたが、感動で泣いているのか、単に花粉症のせいなのかわからない季節ではあるなあ。

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March 15, 2008

ロケット団定例集会その29

14-Mar-2008 21:30~22:50
新宿末廣亭

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ロケット団
中津川弦
チャンス青木
よしだかわい

前説 よしだかわい
ロケット団「最近の出来事」
ロケット団「春になると…」
中津川弦コーナー
ゲスト チャンス青木
ロケット団「面接とは」

「最近の出来事」では、ドリーファンク引退・三浦和義逮捕・米大統領予備選挙ネタなど。ドラマに出たら…で、刑事モノ・学園モノ・時代劇コント。

「春になると」は花粉症のはなし。花粉症を防ぐ心得をお得意の"振付き長セリフ"で。
「面接とは」は就職試験面接シミュレーション。ひとり"北の国から"の純とゴローの物真似に大笑い。

初めて見るチャンス青木師匠、異空間な趣。

中津川弦さんの広末離婚を"子別れ"仕立てで語る「マジで"子別れ"5秒前」のネタは、同氏のネタとしては出色の出来ばえだと思いました。

次回は4/25(金)、30回目なのでなんだかスペシャルゲストが来るっぽい。

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March 13, 2008

立川談春独演会

立川談春
12-Mar-2008 19:00~21:10
麻生市民館

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「紺屋高尾」まくらあり約60分
お仲入り  
「文七元結」まくらなし約55分

 人物の性格・行動の動機が実に明解。いままで他の演者で聞いた「紺屋高尾」「文七元結」が、いかに説明不足な部分が多かったか気づかされす。

 談春さんの「文七元結」は、数年前にCDで聞いて以来。CD版は、ちょっとくどい感じで好みではなかったのだけれど(説明過多だったのだろうなあ)、今回の「文七元結」は、ほどよい塩梅で満足でした。

 しかし、大ネタ2本、"トンカツ定食"と"うな重"が続いた感じ。どちらも美味なのだけれど、こってりした料理が二品続くと、あっさりしたデザート(軽くて笑える噺)が欲しくなるです。これって贅沢なのかな(笑)

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March 10, 2008

五反田団「偉大なる生活の冒険」

五反田団
9-Mar-2008 19:30~21:40 アフタートークあり
こまばアゴラ劇場

Corich公演情報

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 ここに登場するダメ男は、とにかく何もしようとしない。何もしないことを"良くない"とも思っていないようです。
きっと深層心理には罪悪感があると思うのだけれど、その罪悪感に蓋をし一切を考えないようにしているのではないでしょうか。

 でも、生きている。これは一種の才能かもしれない。これで天寿をまっとうできれば、それこそ"偉大な生活の冒険"だと思います。
 どんな説教も、"のれんに腕押し"。説教する側にしたらイライラすると思うのですが、第三者の我々には、その受け答えが可笑しくてたまらないわけです。

 落語にもダメ男は数多くでてきます。観ながら、貧乏神の主人公や、湯屋番や紙屑屋の若旦那が思い浮かんできました。
ただ、ちょっと違和感があって、それは落語のダメ男が総じて"愛すべきダメ男"なのに、この作品の主人公には"愛すべき"感情が沸いてこないのですね。それはきっと彼が何もしていないから。
 何もしない姿をそのまま描くというのは落語的に物語が進まないからというのもあるでしょう。ダメ男は口八丁手八丁で渡り歩く様子や、反対にやることなすことすべて頓珍漢な姿を、笑いとばすのが落語の常套手段。そんな姿に同情したり反感を持ったりできるからこそ"愛すべきダメ男"なんてことも有り得るのでしょう。

 いままでも、そしてこれからも続くであろう”何もしない人生”の一部分をスケッチしたような作品。これが実に見飽きないスケッチなのです。("サゲ"が必要な落語では表現できない描き方でしょうね。)

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アフタートークメモ
 前田司郎、安倍健太郎(青年団)、中川幸子

「二人いる景色」とは言ってみればポジとネガの関係。
同じダメ男でも「二人いる景色」は即身仏になろうと"死"にむかっていくが、「偉大なる生活の冒険」はひたすら"生"にむかっていく話。

ちらかった部屋のセット、モノの位置は稽古を繰り返し、熟考されたものっぽい。

設定はオンタイムらしい。(現在と4年前が行き来する)。
部屋のコミックがパタリロなのは105円で売ってたからっぽい。

主演までやってしまったのは、国立小劇場の仕事が忙しくてなかなか本が出来ず、人にふれなかったっぽい。

小説の原作を戯曲化したのは、最近は戯曲の小説化がはやっているが、その逆は誰もやっていないので先にやってしまおうということっぽい。

ニモのぬいぐるみは内田慈さんがどこぞから持ってきたっぽい。

男(村上) 前田司郎
女(加奈子) 内田慈
村上の妹 石橋亜希子(青年団)
田辺 安倍健太郎(青年団)
田辺の彼女 中川幸子
 
作・演出 前田司郎
照明 山口久隆(S-B-S)
宣伝美術 吉田悠軌
制作 榎戸源胤
票券管理 三橋由佳
制作補 清水建志
主催 五反田団

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東宝ミュージカル「ベガーズ・オペラ」

東宝ミュージカル
9-Mar-2008 13:00~16:30 1F-F-41
日生劇場

Corich公演情報

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 観客巻き込んではじまる劇中劇、18世紀当時の劇場に紛れ込んだようでした。

劇中劇自体は、下世話な大衆演劇って風情ですが、

 ・豪華な出演者陣。
 ・観客を劇中劇の客に見立てて進行。
 ・三回席まで客席降り。
 ・舞台に観客あげて、みんなで踊ってフィナーレ。

 と、御趣向たっぷり、客いじりたっぷり、観客参加型ミュージカルなのですね。
ステージ上の両サイドに設けられたXA,XB席、一般人で日生の舞台にたてるのだから、考えようでは安いチケットです。

 いつかは"ステージサイドシート"だなあ!

マクヒース 内野聖陽
ピーチャム 髙嶋政宏
ロキット 村井国夫
老役者 近藤洋介
トム/フィルチ 橋本さとし
ルーシー・ロキット 島田歌穂
ポリー・ピーチャム 笹本玲奈
ミセス・ピーチャム
ダイアナ・トレイプス 
森公美子
ジェニー・ダイヴァー 入絵加奈子
ミセス・スラムキン 高谷あゆみ
造幣局のマット 三谷六九
スーキー・トードリー 山崎直子
くすね屋ネッド
ミセス・コークサー 
水野栄治
ドーリー・トラル 山崎ちか
ペチコート・チャーリー 小西のりゆき
ボブ・ブーティ
ベティ・ドクシー 
Kuma
ジェミー・トゥイッチャー 高野 絹也
鉤指ジャック 幸村吉也
ベン・バッジ 照井裕隆
ハリー・パディントン 村上勧次朗
ミセス・ヴィクセン 泉 里沙
モリ―・ブレイズン
トム・ティップル 
宮菜穂子
「もってこい」 原田優一
「やってこい」 小此木麻里
 
演出・脚色 ジョン・ケア―ド
原作 ジョン・ゲイ
音楽 イローナ・セカッチ
翻訳 吉田美枝
訳詞 松田直行
音楽監督 山口琇也
美術 島川とおる
照明 中川隆一
衣裳 半田悦子
振付 広崎うらん
音響 本間俊哉
演出家アシスタント 垣ヶ原美枝
プロデューサー 田口豪孝、小林香

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March 09, 2008

二兎社「歌わせたい男たち」

二兎社
8-Mar-2008 19:00~20:50 C-12
紀伊国屋ホール

Corich公演情報

080308b

 卒業式の国歌斉唱をめぐる騒動。

 国家斉唱に反対し不起立を遂行しようとする拝島先生、なんとか全員に校歌を歌わせたい校長、しかし、その校長も昔は内心の自由を主張していて...

 思想の自由を主張する拝島と、平穏無事に卒業式を済ませたい校長の、ひたすら平行線の会話は"宗論"を聞いているようで面白い。

 過去の自分と現在の自分の折り合いをつけるかのように"内心の自由"を拡大解釈する校長のスピーチも、真剣に語れば語るほど可笑しい。

 でも、その可笑しさも第三者の立場で見ているからであり、当事者(学校関係者)にしてみればリアルな問題に違いないですよね。

 そのなかでミチルは、内心の自由などどうでもよく、ピアノが間違いなく弾けるかどうか、校歌を弾かなかったらようやく就いた音楽講師の職も危ういのではと、とても正直でわかりやすい動機で行動しています。

 思想云々なんてのは、ちゃんと飯が食えた上でのことだと思うですけどね。

 途中、拝島が、体制側の横暴をナチスになぞらえて、ナチスの支配下で自由を切望する内容のシャンソンを歌いますが、国家斉唱にからむ思想には関心のないミチルが実は元シャンソン歌手、これは憎い設定だと思います。

 ラスト、戸田恵子さんがアカペラで歌うシャンソンは絶品でした。

音楽講師 仲 ミチル 戸田恵子
校長 与田是昭 大谷亮介
養護教諭 按部真由子 小山萌子
英語教師 片桐 学 中上雅巳
社会科教師 拝島則彦 近藤芳正
 
作・演出 永井愛
美術 大田創
照明 中川隆一
音響 市来邦比古
衣裳 竹原典子
演出助手 鈴木修
舞台監督 菅野將機
歌唱指導 荒井洸子
宣伝美術 マッチアンドカンパニー
制作担当 弘 雅美・安藤ゆか

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「屋上庭園/動員挿話」

公演情報
8-Mar-2008 13:00~14:50 1F-C4-1
新国立劇場 小劇場 THE PIT

Corich公演情報

080308a

 国立小劇場での初演は見てないのですが(NHKでの放送を録画したけれど、まだ観ていなかったりする)、ナイロン100℃の「犬は鎖につなぐべからず」や、横濱リーディングコレクション「岸田國士を読む」を通じて岸田國士の面白さを知りまして、そしてこのたび「屋上庭園/動員挿話」再演。さっそくチケット確保。

 何気ない仕草やセリフですが、それぞれの性格や立場を的確に表現していて、戯曲も演出も、実に緻密につくられているなと感心します。

 屋上庭園、並木が、三輪と二人きりのとき・お互いの夫婦同志のとき・妻と二人きりのときで、自分を抑えたり虚勢を張ったりと、その変わる様が悲しくも面白い。貧乏がそうさせるのでしょうが、奥さんもそれは百も承知で、ラストの涙につながるのでしょう。

 動員挿話で、社会的立場を大事にしたい友吉と、夫婦一緒に居ることを第一に考える数代。理屈で論破し得ない、どちらかが妥協するしか解決方法がない平行線の会話が面白い。(立川志の輔の「はんどたおる」の、夫婦の平行線の会話を思い出します)

 山路・神野、小林・七瀬という組み合わせは変わらず、しかし屋上庭園では、山路・神野が貧乏で小林・七瀬が金持ち、動員挿話では山路・神野が主人、小林・七瀬が使用人と、関係が逆になっているのが面白いですね。

 神野三鈴さん扮する、屋上庭園での可愛らしい妻と動員挿話での気丈な妻が、同じ役者さんが演じているとは思えないほどの変わりようで驚きました。
 一方、七瀬なつみさんの役は、我の強い(というか主張の強そうな)女性という点では似ているのかな。

 ふんどし一丁の小林さん、すげー筋肉質でびっくり。

 自分は「七瀬なつみさんといえばオールナイターズ」という世代なのですが、まさかこんな素敵な女優さんになるとは、当時は想像すらできなかったなあ...

屋上庭園 
 並木 山路和弘
 その妻 神野三鈴
 三輪 小林隆
 その妻 七瀬なつみ
動員挿話
 宇治少佐 山路和弘
 従卒太田 太田宏
 馬丁友吉 小林隆
 少佐夫人鈴子 神野三鈴
 友吉妻数代 七瀬なつみ
 女中よし 遠藤好
 
作 岸田國士
演出
 屋上庭園 宮田慶子
 動員挿話 深津篤史
美術 池田ともゆき
照明 磯野 睦
音響 上田好生
衣裳 半田悦子
演出助手 川畑秀樹
舞台監督 米倉幸雄
芸術監督 鵜山 仁
主催 新国立劇場

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March 08, 2008

雷電「雷電甲子園」

雷電
7-Mar-2008 19:30~21:30
シアターサンモール

Corich公演情報

080307

 定時制高校野球の県大会の決勝戦。雨で中断した数十分間の三つの話。

 力のある役者さんによる、とてもわかりやすい笑いにベタな下ネタ、夢・希望・挫折・努力・仲間という要素、地方都市を舞台にした人情喜劇で、コマ劇に居るかのような錯覚。

 チラシの笹峰あいさんの写真見て反射的にチケット取ったので、誰が出演するのかも知らぬままの観劇となりましたが、"磯野フネ"の声でおなじみの麻生美代子さんが出演していてびっくり。初めて生で拝見しましたが、声はホントに"磯野フネ"で感激。

 第一部、マドンナ役の桑原裕子さんが濃い役で可笑しい。五十嵐(成清正紀)とのダンスシーンは、何でそこで踊るんだい(笑)って気もしましたが小粋で面白いのからOK。

 第二部、笹峰あいさん、"ミス七日市"も納得の綺麗さで目が離せなく...なるかと思いきや、原扶貴子扮する昴さんのインパクトが強くて、そちらに目を奪われました(笑)

 第三話「野球部」では"織田裕二"(声だけ織田裕二にそっくり)が死ぬほど可笑しかった。

 ラストは全員総出で、歌って踊って幕。やっぱりコマ劇っぽい。小劇場風の舞台かと思っていたので正直予想外でしたが、頭使わずに楽しめる舞台で、これはこれでアリだと思います。

 聞き覚えのある声が多いなあと思いましたが、声優として活躍されている方が多数出演されていたのですね。納得♪

新聞部 
 五十嵐(部長) 成清正紀
 猫田(副部長) 大谷典之
 浦木(記者) しおつかこうへい
 マドンナ(カメラマン) 桑原裕子
 きよ(記者) 蘭胡蝶
 平岡(雑務) 鶴ひろみ
 ジョン(ハンギョル新聞の記者) キムユス
チアリーディング部 
 愛葉美波(ミス七日市) 笹峰あい
 歩村加純(元副キャプテン) 川原万季
 常陸稔子(保健医) 野澤爽子
 昴典枝(主婦) 原扶貴子
 熊井彰(マネージャー) 菊地明香
 佐伯甘利(マネージャー) 田仲祐希
野球部 
 雨宮直己(監督) 奈良橋孝行
 綾波球子(ピッチャー) 小橋めぐみ
 菅乙一(キャッチャー) 植田裕一
 米山一郎(ファースト) 横山真二
 日比木鷹敏(セカンド) 中野順一朗
 壇吉男(サード) 田中完
 辻健一(ショート) 谷中啓太
 染乃宮幸太郎(レフト) 和田太美夫
 前坊駿介(センター) 斉藤祐介
 織田裕二(ライト) 執行利一
 イ・シン・スー 太田善也
 富村扶二夫壇(大会実行委員) 松井基展
 瀬戸内さん(大富豪) 麻生美代子
 
演出 堤泰之
作 第一話「新聞部」 大田善也(散歩道楽)
  第二話「チアリーディング」 桑原裕子(KAKUTA)
  第三話「野球部」 しおつかこうへい(桜丘社中)
照明 久賀和浩
音響 島貫聡
舞台美術 田中敏恵
衣装 渡辺まり
宣伝美術 川本裕之
宣伝写真 相川博昭
チラシモデル 笹峰あい
Web制作 ngvaiiton.com
効果音協力 野口かおる
楽曲アレンジ協力 佐藤こうじ
演出助手 米内山陽子(トリコ劇場)
舞台監督 横尾友広
制作 制作集団QuanterNote
企画・製作 成清正紀

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March 07, 2008

あなざーわーくす「2010年のエレクトラ」

あなざーわーくす
6-Mar-2008 19:40~21:10
遊空間がざびぃ

Corich公演情報

080306

 はじめて"あなざーわーくす"を見たのは「Hula-Hooperの忘年会」の1コーナー「オペラ座の怪人」だったのですが、観客参加型のスタイルが楽しく、今回の本公演を待ちわびておりました。

 当日パンフによると、


「ギリシャ悲劇とお昼のメロドラマはとてもよく似ています。
殺人、愛憎、家族のドロドロ。
破綻したストーリー、無理のある展開。
大げさな演技にわざとらしいセリフまわし。」

 ギリシャ悲劇を、2010年の日本を舞台として昼メロ風に再構築していますが、"無理のある展開に大げさな演技"という点では、昼メロよりも大映ドラマに近いように感じます。いままでそーゆー目でギリシャ悲劇を見たことは無かったので"目からウロコ"な気分。

 座布団お尻につけ車座になって見物、間近で見る大げさな芝居が面白くてたまりませんでした。

 ラストのキューピーさんの宙乗りは、バカバカしくも感動的な場面、そして見事なランディングに感激(笑)

 空調はかなり暖か、普通なら眠くなっちゃいそうな環境温だけれど、踊ったり動いたり、いつ来るかわからない客いじりにドキドキしながらなので無問題。

 客いじりでは、岩井秀人さんが、もっとも本寸法の客いじり。観客を参加させるだけではなく、ちゃんと"いじって"いて、しかも面白い。

あー楽しかった♪

蛇足

西荻窪は十年振りくらいじゃなかろうか。駅前の店が、かなり変わっていてびっくり。ごちゃごちゃしてて面白い駅前っすね。

出演 大西智子
 高木雅代
 高橋美貴
 油絵博士
 岩井秀人(ハイバイ)
 中島美紀(ポカリン記憶舎)
 西田麻耶(五反田団)
 
作・演出・音響 わたなべなおこ
照明 鈴村淳
しかけ 岩田暁(チュウルス)
受付運営 新野彩子(ダムダム弾団)
宣伝美術・チラシイラスト 笹野茂之
宣伝美術・チラシデザイン 高雄一徳(自己批判ショー)
小道具・かぶりものデザイン・製作 笹野茂之
記録撮影 小口宏、高橋理恵子
主催 あなざーわーくす

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March 03, 2008

ピンズ・ログ「火の鳥にキス」

ピンズ・ログ
2-Mar-2008 19:05~21:10
中野MOMO

Corich公演情報

080302b

ピンズログ公演観劇は、前回の原形質に続き、2回目になります。
高木さん出演というだけの理由で軽い気持ちでチケット取ったのですが、丁寧につくられた舞台で予想以上の面白さに大満足。

旅館清明荘にやってきたコミックのプロダクション御一行。千尋と美由紀は"小田嶋ミチ"名義のコンビの漫画家。
2度の連載打ち切りとコンビ別れのウワサで、不安を感じるアシスタントたち。
清明荘の主人・啓輔と千尋と美由紀(高校時代の啓輔の片思いの相手)は高校の同級生。啓輔の妻・綾子もまた同級生。
小田嶋ミチ担当の編集者は、千尋の恋人。地元の雑誌社に勤め"小田嶋ミチ"の取材にやってきた啓輔の妹。
啓輔の叔母・恵美子は離婚暦があり、元旦那は綾子の実家の土地の人間で...

主軸は美由紀と千尋の話ではあるけれど、登場人物のエピソードが無理なく絡まり、ひとつの物語になっていました。
才能はあるが妥協しないが故に身勝手な千尋と人望はあるが才能では千尋に敵わないことに気づいている美由紀、
都会の編集者と田舎の編集者、
アシスタントの道を選んだ元漫画家と独立を夢見るアシスタント、
それぞれの対立関係の絡み具合が絶妙だと思います。

最初、ゆったりとしたテンポだったので「寝ちゃうかも」と不安はあったのですが、ちゃんとドラマとしてのメリハリがあましたし、かえって"田舎らしい時間の流れ"に身を置いていることが心地よく感じられました。
(わかりやすく言うと、「田舎の温泉行きてぇ」ってことですかね(笑))

高木珠里さん扮する千尋は、身勝手で周囲を巻き込むタイプのキャラですが、"宝船"や"マンションマンション"で観るキワモノ系キャラに比べると至極まっとうな役、
"こんな役もできるんだ"という軽い驚き、静かな場面でのちょっとした表情や仕草の上手さに感動。
美由紀と二人で取材を受けている場面、編集者から視線を外した先が、ちょうど自分の座ってた席あたり。
うつろな視線がちょっと怖かったです(笑)
あと、美由紀役の二木奈緒さんがすげー綺麗でした。


蛇足

客室で無線LANが使えるかは別にして、どうやら帳場のPCもネットに繋がっていないっぽい。お客を増やすためにも、まずは帳場のネット環境整備を!無線LANとネットカフェに頼る編集者もどうかと思う。携帯もってるなら携帯でつなげばいいじゃん♪

秋山啓輔 石塚義高
秋山綾子 寺田未来
秋山里美 竹原千恵(散歩道楽)
秋山恵美子 川崎桜
藤元克也 古賀裕之
関良枝 小島幸子
野村泰造 青木十三雄(ヒューマンスカイ)
嶋田美由紀 二木奈緒
久保田笙子 森脇由紀(青年座)
堀之内繭 真下かおる(くねくねし)
仁科つかさ 森口美樹(ロスリスバーガー)
小野千尋 高木珠里(劇団宝船)
永井聡一郎 迫田圭司
 
作・演出 平林亜季子
音響 高塩顕
照明 シミズトモヒサ
舞台監督 吉川悦子
舞台美術 吉川悦子、平林亜季子
ビデオ撮影 佐々木孝憲
宣伝美術 オカヤイヅミ
制作協力 森千江子(イマジネイション)
企画・製作 ピンズ・ログ

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イキウメ「眠りのともだち」

イキウメ
2-Mar-2008 14:00~15:40 D-3
赤坂RED/THEATER

Corich公演情報

080302a

・眠りにはレイヤーがあり、レイヤーが深くなるに従い、死に近づく。レム睡眠はレイヤー4に該当する。
・レイヤーによって、同時刻に同じ場所で眠っている人間の夢とシンクロしたり、その場所でみた過去の夢の世界とシンクロできる。
・夢のなかで「これは夢だと気づいてしまう」と、夢の世界から抜け出せなくなる(目が覚めない)

...という設定で、

 別居中の夫婦。夫は諸事情から一時的に妻の部屋に居候しているのだが、二人とも同じ夢を見ているらしきことに気づく。
夢の中でも、普段と同じように二人は会話していているようなのだ。

 いま会話している瞬間は、現実なのか夢なのか?妻は「夢の世界である」と自覚する。その自覚が強すぎるあまり、夢の世界から現実の世界に戻れなくなった妻。
深いレイヤーへと落ちていく妻。再び眠りから覚めることはできるのか...

 「とにかく声をかけること」と言われた夫は、いままで面と向かって言えなかった自分の気持ちを眠りつづける妻に向かって語ります。その声は妻に届いており、妻を目覚めさせるために夢のなかにあらわれた夫に対し、妻も本当の気持ちをぶつける。

 夢の中で初めて本音で語り合えるというのは、ちょっとロマンティックでもありますね。

 妻の友人の失踪事件が、その部屋の前の住人の仕業であることに夢のなかで知り、事件の解決につながるくだり。
 これは夫と妻の夢の中での会話が、単に夫の妄想ではなく、眠りつづける妻の意識とシンクロしていることの確信につながるのですが、エピソードとしては中途半端な気も。もっと本筋にからめるか、いっそ、妻と夫だけの話にしたほうがよかったのではとも思います。

ラスト、妻は目を覚まします。目覚めの瞬間が美しい。美しいのは小島さんなのか演出なのか、よくわからないけれど。てっきり"眠り姫を起こすのは王子さまのキス"という展開かと思ってたのですが、そうではありませんでした~(笑)

 このSFの設定、いろんな料理方法があると思いますが、ちょっと観てみたいのは...
大切な人を救うため、事件の真相を明らかにするために、深い自ら深いレイヤーへと落ちてゆく。夢のなかでの二人の別れ...という泣けそうな展開も見てみたい。

 場内暖かめ。観ている自分も、ついつい"眠りとともだち"になりそうに。あぶないあぶない(笑)

早坂水穂(夢の世界に迷い込む) 小島 聖
早坂郁夫(別居中の水穂の夫) 浜田信也
寺越真弓(水穂のルームメイト) 岩本幸子
鎮目道彦(警察官) 奥瀬 繁
佐野忠行(水穂の部屋の元住人) 盛 隆二
中沢知也(佐野の後輩) 緒方健児
国枝洋治(夢の世界の住人) 日下部そう
塚田十郎(国枝のパートナー) 森下 創
車田和哉(医師) 宇井タカシ
 
作・演出 前田知大
舞台美術 土岐研一
照明 松本大介(enjin-light)
音響 鏑木知宏
楽曲提供 安東克人(MARS NEON)
衣裳 今村あずさ(SING KEN KEN)
ヘアメイク 前原大祐
演出助手 矢本翼子
舞台監督 谷澤拓巳、棚瀬巧
宣伝美術 末吉亮(図工ファイブ)
web 渡邊由布
宣伝写真 taro
宣伝スタイリスト 古池慶次郎
宣伝ヘアメイク 高橋まゆみ
制作 中島隆裕(HB)、吉田直美

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FUKAI PRODUCE 羽衣「宿題と遠吠え」

FUKAI PRODUCE 羽衣
8-Feb-2008 20:05~21:20
こまばアゴラ劇場

Corich公演情報

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 今年1月、ザムザ阿佐ヶ谷で上演された「15 minitus made」の七作品のなかで、個人的にはずば抜けて面白かったのがFUKAI PRODUCE 羽衣でした。

 いつ行こうか迷っていたらカンフェティの815円市にチケットが出たので即購入(笑)

 夜、野犬のような連中が遠吠えとともにやってきて、服を着替え化粧をし、夜の繁華街へくりだしていく...そんな始まり方。

 夜のネオン街を舞台に、売春婦や、乱交する若者たちの姿を、歌と踊りと芝居でスケッチし、オムニバスのようにつないでいく構成でしょうか。

 ミュージカルというよりもレビューに近いですが、ふつうのレビューではなく、むしろダンス公演の"ダンス"の部分が"ミュージカルシーン"になったような感じでした。

 狭い空間で、大音量とともに狂ったように歌い叫び踊る姿は、フツーの商業ミュージカルでは絶対に味わえない面白さだと思います(好き好きはあるでしょうが)

 もし、歌とダンスが、商業ミュージカル並の技術レベルだったら、すごい舞台になるのにと、ちょっと惜しい気も。この日、昼間、宝塚を見てきたので、余計そう思うのかもしれません。

客演の伊藤昌子さんによる、昼に起きる女を描いた一人芝居に大笑い。

「15 minitus made」で上演した「丸い絨毯の喫茶」の場面もあり。アングラ私小説風で秀逸だと思います。

終演後、物販にてダイジェストDVD(300円)購入。うーん、リーズナブル♪

出演
 藤一平
 日高啓介
 寺門敦子
 本山夏子
 鯉和鮎美
 高橋義和
 伊藤昌子(劇団阿佐ヶ谷南南京小僧)
 東谷毬子
 糸井幸之介
 深井順子
 
作・演出・音楽 糸井幸之介
プロデュース 深井順子
舞台監督 渡辺了(ジ・アクト)
照明 松本永(光円錐)
舞台美術 糸井幸之介
振付 糸井幸之介、鈴木海嵐
演出助手 井出智子
衣装 吉田健太郎(yu-GEN CRaFTS)
写真 田中流
宣伝美術 天野史朗
制作 大石丈太郎

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宝塚歌劇団「君を愛してる-Je t'aime-/ミロワール」

宝塚歌劇団
1-Mar-2008 11:00~14:00 1F-17-29
東京宝塚劇場

Corich公演情報

080301a

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

ラブ・ロマンス「君を愛してる-Je t'aime-」(作・演出/木村信司)

 「父親の遺言で、半年以内に貴族か上流階級の娘と結婚しないと遺産相続権を失う。こりゃえらいこっちゃ」と、なんだかありがちなコメディなのだけれど、こーゆーお気楽ラブコメディって、やはり宝塚にはぴったりだし、いかにも万人受けしそうなお話。

 主軸はジョルジュ(水夏希)とマルキーズ(白羽ゆり)の恋物語ですが、アルセスト(凰稀かなめ)とセリメーヌ(大月さゆ)の恋の行方や、アルガン(彩吹真央)を誘惑するレイチェル(美穂圭子)のくだりも、サブストーリーながら、ふくらめたら面白いシーンができそう。二幕モノのミュージカルだったら、きっと見所の場面ができあがるでしょうね。

 アダルトに乱れる美穂圭子さんってものずごく見てみたい。

 セリメーヌの父親でドシャレット家の家業の重役でもあるドビルバンの一樹千尋さん、鬚ツラなのにラストの総踊りでの仕草がとってもキュートで微笑ましい。一樹さんの甲高くて早口な口調って大好きなのだな。

 仮面舞踏会、男役連中の淑女に、ちっちゃい娘役連中の男装の組み合わせがとってもかわいらしくて愉快。

ショー・ファンタジー「ミロワール」(作・演出/中村暁)

 「君を愛してる-Je t'aime-」のマルキーズが登場したり、微妙に芝居とリンクしているあたりは御趣向。

 冒頭から金キラ衣装で客席降りあり、ちょうど通路際の席だったので気分は高揚♪

 "ハートダンスの、彩吹と音月の鏡をはさんでのダンスは面白い。アメリカングラフティみたいな雰囲気も楽しくって◎。

 スタンダードナンバーで踊る、万華鏡の場面が個人的にはお気に入り。
彩吹真央の"Night and Day"も聞かせるけれど、未来優希と美穂圭子の歌う"Night and Day"は、もう別格の上手さ。たまらないっす。

 今回、芝居とショーのバランスが非常によい。強烈なインパクトはないけれど、誰が見ても楽しめる内容で、初めて宝塚観る人には最適じゃないかなーと思いました。

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危婦人「江波戸さんちのにぎやかなひなまつり」

危婦人
29-Feb-2008 19:30~21:30 F-6
中野 ザ・ポケット

Corich公演情報

080229

 ザンヨウコさん、少年社中への客演では"遣り手"やマダマダムーンの公演では"こわい奥さん"の役など脇ながらインパクトの強い役を何度か拝見していて気になる女優さん。

 今回、初めてホームグラウウンドである危婦人の公演を見ることができました。

 冒頭、だるま食堂のような三人官女の歌と踊り、なんじゃこりゃーと思って見続けていると、これが結構まっとうなホームドラマでした。

 同級生三人が、よしかの家で卓袱台囲んで飲む場面、家飲みのまったりした感じが妙に心地よくて、この場面だけで2時間観たいかも(それぞれ計算された動きやセリフだと思うのですが、ホントに飲み会っぽくて好きな場面)。

 康博役の大佐藤さんが個人的にツボで、大笑い。特にうさぎのデイジーをからかうくだりが可笑しい。

 ザンヨウコさんの"よしか"、濃いキャラが多い中で"癒し系"キャラということもあるのでしょうが、外部客演でのインパクトの強いキャラを演じた人と同一人物?と疑問に思うくらい、かわいい女性でしたね。すごっ。

 TVの連ドラとして見てみたい、気楽に楽しめるホームドラマでした。

長女・よしか ザンヨウコ
三女・ゆん 長岡初奈(チャリT企画)
ふゆみ(よしかの同級生) 田端玲実(カムカムミニキーナ)
泰博(ふゆみ兄) 大佐藤 崇(ロリータ男爵)
酒々井みつき(よしかの同級生) 小玉久仁子(ホチキス)
苫篠節子(隣人) キキコロモ
庄野タエコ(酒屋) ハルテロコ
カオル 山川ありそ(少年社中)
デイジー 菊地美里(トリコ劇場)
白鳥松子 金子春奈
柏原トキオ 森大(少年社中)
森山みかも 加藤弘子
 映像友情出演
昌春 今林久弥(双数姉妹)
父・伸介 代田正彦(北区つかこうへい劇団)
毅郎 夏目慎也(東京デスロック)
元彦(節子の旦那) 藤崎成益(タテヨコ企画)
次女・はなえ 金輪雅子
 
作・演出 スギ タクミ
舞台監督 中西隆雄
音響 井上直裕atSound)
照明 兼子 慎平(La Sens)
美術 寺岡崇
衣装 カオリン
衣装協力 CAN TWO
演出助手 毛利亘宏(少年社中)
宣伝美術 寺部智英
映像 木野正好
楽曲提供 ジョー長岡
アクセサリー提供 ヤビマーヤ
小道具 辻本直樹、手作り本舗
チラシイラスト・スチール撮影 ヤマネエミオ
WEB担当 半沢さとこ、ウンノアヤ
制作助手 藤田陽子
企画・製作 マダマダムーン

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March 02, 2008

一徳会「蔵の中」

一徳会
24-Feb-2008 17:00~18:30
ザムザ阿佐ヶ谷

Corich公演情報

080224b

 何気なくザムザ阿佐ヶ谷のホームページ見てたら公演案内で「蔵の中」を発見。
横溝の「蔵の中」の舞台化だそうで、さっそく予約。

 舞台に、不自然に大きい机と椅子。その周辺は机より一段高くなっており鏡台やら葛篭やらが置かれている。
雑誌の編集室を囲むように蔵の中があり、それは蔵の中から編集室を覗いているようでもあり、編集室で笛二の書いた小説を読むイソガイが想像している蔵の中のようにも見える。
 繰り広げられる場面も、現実なのか、笛二の小説の中の出来事なのか、どちらともとれるようになっており、観ている側としては虚実の迷路に迷い込んだような不思議な気分でした。

 殺しの場面がとてもエロティックで見入ってしまいました(イソガイが不倫相手である玉枝を殺す場面と、事件の真相を知った笛二を殺す場面)。観客が"蔵の中""編集室"を覗き込んでいる風情です。(まさに蔵の中そのもののような)ザムザ阿佐ヶ谷という劇場が、余計そう感じさせるのだろうなあと思います。

 玉枝が机の上で踊り狂う場面、タイトスカートがずるずると上がってきて、こちらはとってもわかりやすいエロティックさでした(笑)

真野玉枝 小助川玲凪
イソガイサンシロウ 前島謙一
蕗谷笛二 沖渡崇史
磯貝三四郎 鈴木正孝
 
構成・演出 石井幸一
照明デザイン 飯尾健人
照明操作 武者輝
美術 一徳会
衣装 伊藤祥子
宣伝写真 小池智子
制作 一徳会
スチールモデル 上田善美
原作 横溝正史
協力 角川書店

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楽天エンタープライズ「空白に落ちた男」

公演案内
24-Feb-2008 14:30~16:10 I-1
ベニサンピット

Corich公演情報

080224a

動きも美術もすべてが騙し絵みたいな世界。すごかったなあ。チケット代高いので行くつもりはなかったのですが評判よさげなので勇気をだしてチケット購入。観終わってみると納得、これだけのものが見られるなら逆に安いかも。

 開演後、しばらくしてやっと気がついたことですが、壁や天井にも扉や家具があって、天地の無い部屋になっていました。

・壁の引き出しが順に階段状に飛び出し、その階段を上り、天井間際の扉にはいってゆく女性。
・椅子の上を歩く男、全員が男の行く先に椅子を順繰りに持っていく場面。
アニメや特撮モノだと、崩壊する城から逃げていく場面で、主人公を追いかけるように道が壊れていくけれど、まさにその逆で、進む方向に勝手に道ができてゆくのですが、こちらはすべて人の力、特撮でもなんでもないのが驚き。

・ガレキに埋ったり、元にもどったりを繰り返す場面。
これは動画の早送り巻き戻しを繰り返しているような不思議な場面。

・男の影のようにつきまとう女
ナメクジのようにからみついたり、まさに男の影のように床に張り付いて男の動きをトレースしたり。

...と、動きそのものも騙し絵のよう。

終盤での首藤氏のソロダンス、かっこよすぎ。
(子供のときって、男でバレエ習ってたりすると、"女みたいだ"といってバカにされがちだと思うのですが、そうして埋もれてしまった才能って、結構あるのじゃないかと思ったり)


たぶん、口ぽか~んと開けてみていたのだろうなあ>じぶん


CD購入。会場限定とは、実に惜しいクオリティ。

M1 空白に落ちた男
M2 Oの日常
M3 しつこい女
M4 失われし物からの誘惑~逃走
M5 刑事と部下
M6 妻の帰宅
M7 人生の落とし穴~証人喚問
M8 簡易食堂
M9 空白に落ちた男~密告
M10 終わらない落し物
M11 空白に落ちた男

刑事S 首藤康之
ある女、しつこい女、ウェイトレス 梶原暁子
Oの妻、刑事Sの部下 藤田桃子
ガレキ男 丸山和彰
男O 小野寺修二
 
作・演出 小野寺修二
音楽 coba
美術 松岡泉
美術製作 夢工房
照明 磯野眞也
音響 田中裕一、楠瀬千花
衣装 斉藤絵美
舞台監督 矢島健
制作 川口眞人
制作統括 高樹光一郎
宣伝写真 操上康之
宣伝写真(稽古場) 下坂敦俊、MITSUO
宣伝美術 アタマトテ・インターナショナル

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