二兎社「歌わせたい男たち」
二兎社
8-Mar-2008 19:00~20:50 C-12
紀伊国屋ホール

卒業式の国歌斉唱をめぐる騒動。
国家斉唱に反対し不起立を遂行しようとする拝島先生、なんとか全員に校歌を歌わせたい校長、しかし、その校長も昔は内心の自由を主張していて...
思想の自由を主張する拝島と、平穏無事に卒業式を済ませたい校長の、ひたすら平行線の会話は"宗論"を聞いているようで面白い。
過去の自分と現在の自分の折り合いをつけるかのように"内心の自由"を拡大解釈する校長のスピーチも、真剣に語れば語るほど可笑しい。
でも、その可笑しさも第三者の立場で見ているからであり、当事者(学校関係者)にしてみればリアルな問題に違いないですよね。
そのなかでミチルは、内心の自由などどうでもよく、ピアノが間違いなく弾けるかどうか、校歌を弾かなかったらようやく就いた音楽講師の職も危ういのではと、とても正直でわかりやすい動機で行動しています。
思想云々なんてのは、ちゃんと飯が食えた上でのことだと思うですけどね。
途中、拝島が、体制側の横暴をナチスになぞらえて、ナチスの支配下で自由を切望する内容のシャンソンを歌いますが、国家斉唱にからむ思想には関心のないミチルが実は元シャンソン歌手、これは憎い設定だと思います。
ラスト、戸田恵子さんがアカペラで歌うシャンソンは絶品でした。
| 音楽講師 仲 ミチル | 戸田恵子 |
| 校長 与田是昭 | 大谷亮介 |
| 養護教諭 按部真由子 | 小山萌子 |
| 英語教師 片桐 学 | 中上雅巳 |
| 社会科教師 拝島則彦 | 近藤芳正 |
| 作・演出 | 永井愛 |
| 美術 | 大田創 |
| 照明 | 中川隆一 |
| 音響 | 市来邦比古 |
| 衣裳 | 竹原典子 |
| 演出助手 | 鈴木修 |
| 舞台監督 | 菅野將機 |
| 歌唱指導 | 荒井洸子 |
| 宣伝美術 | マッチアンドカンパニー |
| 制作担当 | 弘 雅美・安藤ゆか |
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