月蝕歌劇団「「金色夜叉」の逆襲~月蝕を自ら操作する~」
月蝕歌劇団
15-Mar-2008 19:00~21:30
あうるすぽっと

尾崎紅葉の「金色夜叉」のモデルは児童文学の巌谷小波。彼の悲劇を救うために、小波の小説「こがね丸」の主人公と
少年少女読者が時間をさかのぼり活躍する物語。
小説「こがね丸」の活劇場面、月蝕踊りはあるものの、若き巌谷(合沢萌)と、彼を取り巻く人々との出会いを中心に、物語は静かに進みます。1時間が過ぎたあたりはちょっと退屈感もあったのですが、最後の30分で大きく物語は動きました。"今月今夜のこの月を..."で、自ら月蝕を起そうとする、そして現実の世界と小説の世界が入り混じっての立ち回りとなります。
前半が、もうちょっとドラマちっくな展開な方が個人的には好みかも。
少数精鋭なのかどうかはわかりませんが、(以前の公演で見た)段違いにレベルが低い役者さんが居ないので安心して見られました。歌を、歌える役者さんだけにまかせたのも正解だと思います。
"歌い手"役のオンディーヌ美帆はさすがの上手さ。
"こがね丸"はWキャスト(大島朋恵/あおい未央)、大島朋恵の回を観劇。口調がいいです。
脇で目を引いたのが、牡丹・女中たま役の高野直子、聴水役の鈴木真理(バイオリン生演奏付)のお二人。かなり芸達者っぽいので、他の舞台もぜひ見てみたいですね。
藤田実加はヒロインの女性役で、しっとりとした日本女性の風情でしたが、ラストの立ち廻りでは「こがね丸」の登場人物(星瀬?)ではっちゃけていて、ちょっと面白かったりして。
スギウラユカ様の挨拶は、いつもながら名調子。彼女司会でポストパフォーマンストークなんてのも面白いのじゃないかと。
一部歌謡曲をBGMにした場面がありましたが、なかなか風情があってツボでした。巌谷の若い頃の場面は、全編歌謡曲っていうのもありじゃないかなあ(幻想場面だけJ.A.シーザーで)。
6割程度の客入り。会場前に整理番号順に整列するとのことでしたが、結果として並ぶほどの人数ではなかったとみえて、整理番号札の色別のみ番号不問でかなりフリーダムな入場でした。ゆったりのんびりしていて、いい感じでした(笑)
劇場がかわってもスタイルは変わらないというのは、ある意味すごい思います。あの舞台セットは万能なのだな(笑)
| 綾子/花瀬/星瀬 | 藤田実加 |
| ますみ/勇子 | 三坂知絵子 |
| 月丸/女郎A 他 | あおい未央 |
| さおり/人魚姫 | しほの涼 |
| 音和/庄屋の家内/女郎D | 有村深羽 |
| 鳥圓(ナースA、女中よね)/女郎D | 山本貴子 |
| 弓彦(実は、こがね丸 | 大島朋恵 |
| 真一郎/子供/女郎C | 白永歩美 |
| 少女綾子/阿駒/ナースS/お宮3 | 島田早希 |
| まこと | 矢部美希 |
| 歌い手 | オンディーヌ美帆 |
| 照射(ナースF、女中ふね)/お宮2/女郎B | 姫宮みちり |
| みさ/女郎E/お宮1 | 藍山みなみ |
| 聴水(ナースM)/貫一1 | 鈴木真理 |
| ナースY(女中ちよ) | かはらめぐみ |
| 鷹/黒衣/貫一3 | 橘ひかる |
| 朱目の翁1/もう一人の小波/助手A | 渡邉創 |
| 朱目の翁2/助手B | 大堀海 |
| 助手・田中(鷲郎)/医師 | 宮田剛志 |
| 文角 | 佐倉萌 |
| カルシュ博士/金眸/貫一2 | スギウラユカ |
| 大木太郎/ヘーリング | 門田京三 |
| 老小波/小波の父/庄屋 | 岡崎哲也 |
| 牡丹(女中たま) | 高野直子 |
| 尾崎紅葉/男 | 阿部能丸 |
| 若い小波 | 合沢萌 |
| 脚本・演出 | 高取英 |
| 音楽 | J・A・シーザー |
| 照明 | 小境春二 |
| 照明操作 | 外川千代 |
| 舞台監督 | 門田京三 |
| 音響 | 松本昭・青蔭佳代(音スタ) |
| 舞台美術 | 北崎正人 |
| 宣伝美術 | 吉田光彦 |
| 写真 | 濱口太 |
| 振付 | 三坂知絵子/大島朋恵/藤田実加 |
| 制作 | 月蝕歌劇団制作局 |
| 製作 | 月蝕歌劇団 |
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Comments
初めてコメントさせていただきます。
観に来てくださってありがとうございます
ラストの犬、星瀬は私の中では密かな楽しみでした。
今後ともよろしくお願いいたします
Posted by: 藤田実加 | March 18, 2008 at 12:54 AM