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April 2008

April 30, 2008

廻天百眼 過虚飾展「ファイナルエロスグロテッサ」

廻天百眼×アムの解散のエログロ詩吟オペレッタショウ

廻天百眼
29-Apr-2008
新宿眼科画廊

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国立演芸場の花形演芸会、仲トリの喬太郎師匠まで聞いて新宿に向かおうと思っていたのだけれど"小泉ポロン""イワイガワ"という、初見の芸人さんへの興味を抑え難く、結局最後まで見てしまい、新宿眼科画廊到着が16:30。

入場すると、立見で入り口まで詰まってました(笑)

 場内サウナ状態、汗かいて毒がすっかり外に出た感じ。途中退場されるお客さんもいた模様。自分は最後列だったので、中央で前後左右囲まれるよりマシだったかもしれません。

 前半が"アムの解散"ミニライブ、後半は廻天百眼メンバーが加わり詩吟オペレッタショウ。

 年表朗読の体で、過去から現代そして予測される未来を描く。
 人と人の隙間から様子がうかがえる程度で、ほとんど見えなかったのですが、音楽と語りを聞いてるだけで内容はだいたい把握できたのと、ダンスは直に見えなくとも壁に影が映っていて、ちょっと007シリーズのオープニングタイトルっぽい気分が味わえたり(笑)。
 客席抜けて行き来する場面もあり。最初、コスプレのお客さんが調子悪くなって這って退場しているのかと思ったら、役者さんでした(笑)。
 位置付けとしては七月公演のプレイベントだと思うのですが、よく見えなかった分、七月公演が見たくなりました。
"アムの解散"、初めて聞きました。前半は一般受けしそうなおとなしめの曲でしたが、後半はかなり暗黒面剥き出しでGood。

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第347回 花形演芸会

29-Apr-2008 13:00~15:55
国立演芸場

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柳家小ぞう「金明竹」
林家たけ平「紀州」
Wコロン「漫才」
翁家和助「曲芸」
柳家喬太郎「初天神」
仲入り
小泉ポロン「マジック」
イワイガワ「コント」
三遊亭丈二「極道のバイトたち」

落語、系劣は林家・柳家・三遊亭、ネタは地語りモノ・古典・新作、色物さんは漫才・曲芸・マジック・コントとバラエティに富んだ演芸会でした。
Wコロン、イワイガワ、小泉ポロンの御三方は初見。

小ぞうさんは、バカの兄弟・親子の小噺から金明竹へ。

たけ平さんは、ほぼ一年ぶり。髪型かわって、ちょっと丸くなったかな?パッと見、別人でびっくり(笑)。

Wコロン、初めての色物さんの場合、「どんな芸風なのか?」「つまらなかったらどうしよう?」と、探りながらの見物になるので、けっこうスリリングだったりしますが、心配ご無用で、最後には大笑いでした。

和助さん、ピンでの高座は、どこかの落語会で一回見たことあり。「家庭で使える曲芸」は、御本人のキャラに合っていて可笑しい。

喬太郎師は、今回から花形演賞の審査対象から外れたので伸び伸びできると言ってましたが、文字通り伸び伸びやっていた様子。時間も5分延びてました。

小泉ポロン、ステファニー軍団の方なのですねー。まだまだこれからっていう感じはあるが、高座が華やかで楽しい。(ステファニー軍団って、なかなか見る機会が無いのだよなあ。大師匠の北見マキさんは、寄席でよく見るのだけど。)

イワイガワ、"コントに転身しようとするが、,漫才のクセが抜けない漫才師"が可笑しい。

Wコロンやイワイガワ、なかの芸能小劇場のお笑いLiveによく出ているっぽいので、機会があったら観に行ってみよう。

トリの丈ニさん、ひさしぶりに拝見。トリ故かテンション高めの様子。(丈ニさんって、テンパってた方が可笑しい噺家さんですよねー)

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April 29, 2008

天然スパイラル「THE★ベスト天」

天然スパイラル
27-Apr-2008 19:30~20:30
恵比寿 天窓switch

もともとギリギリ到着予定が、湘南新宿ラインに遅れ発生で、約5分の遅刻。
会場に入るとすでにスタートしていて、特攻服着て歌を歌ってました。

過去作品の名場面集のようですが、すべてお笑いの場面なので、コント集になってました。

 オープニングの歌とダンス、芝居(コント7本)、フィナーレのダンス。
トークがあって、歌。あっという間の60分弱。

 自分的には、竹内由布子にライバル心を燃やす話(「女の妄想」)、竹輪でなんでもつくってしまう妹(「姉妹」)、「男と女」が面白かったなあ。

 コント7本で、全員コメディエンヌにしか見えなくなったところで、ダンスシーン。
さっきまでコントやってた人だとは思えぬかっこよさ(笑)

 終盤、厨房方面からカレーの良い匂いが漂ってきました。カレーで打ち上げかなあ。

 ライブハウスなので飲食自由ですが、芝居の最中はなかなか席を立ち難いので、合間に、歌とダンスをもっと入れたほうがよかったんじゃないかと。休憩いれて2ステージ構成にするのもよかったのでは。物販タイムになるし、アルコール飲むとトイレも近くなるし(笑)

 前回公演の「トワイライト女王」DVDを購入。
薄型ケースで、場所とらないのがうれしいニャ。

♪「浮船」
   第5回公演「つまさき立ちの女」より
♪「ジャミラの巡回」
   第9回公演「バス女」より
1「力女VSバス園」
   第9回公演「バス女」より
2「来世で!」
   第7回公演「麗しき崩壊」より
3「女の妄想」
   第7回公演「麗しき崩壊」より
4「姉妹」
   ラジオ劇より
5「ガールズトーク」
   第9回公演「バス女」より
6「男と女」
   第5回公演「つまさき立ちの女」より
7「コンビネーション」
   第9回公演「バス女」より
♪「go the distance」
   第9回公演「バス女」より

キャスト 中塚未乃
 小比木まゆみ
 竹内あすか
 丹羽あおい
 平島茜
 
スーパーシャドー 遠藤尚
宣伝美術 木村茜
振り付け 渡邊夏樹、天然スパイラル
制作 加藤浩之

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Zokky「ZOKKYののぞき部屋コレクションPart2」

Zokky
26,27-Apr-2008
王子小劇場裏エレベータB1

Corich公演情報

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 部屋に通され、白線の内側に立って待っていると、壁が近づいくる。のぞき穴を覗くと、まだ真っ暗。派手な音と光のオープニングのあと暗転。
 のぞき穴の扉が開いて芝居スタート。

 見えない部分の想像力で補完するわけで、話の全貌が見えない最初のシーンなどは、頭のなかではとんでもない場面がひろがってきます。
 で、見えないところを無理やり見ようと覗き穴を斜めから覗き、ちょっとがっかりしたりして...(笑)。


「男と女」
出演
 小玉慶晴(ビッグアップル)
 佐々木なふみ(東京ネジ)

 見た目は大人心は6才の男と、身も心も大人の女性とのやりとり。
女性役の佐々木なふみさんの雰囲気がそう思わせるのでしょうが、フランスB級お色気ムービーっぽさがたまらなく良い。


「君の胸に抱かれたい」
出演
 畔上千春(ボーダビッチ)
 碓井清喜
 大塚秀記

 巨乳に悩む女。彼氏が胸を思い切りわしづかみにすると、突然胸が爆ぜてコンプレックスから解放。
爆ぜた後の光景が、まるでアルプスの少女ハイジに出てきそうなさわやかな草原のように感じられ、バカバカしいけれど、この上も無い爽快感(笑)

「冥土の果て」
出演
 清水那保(DULL-COLORED POP)
 田中龍
 大塚秀記

 元はメイド喫茶だったけれど、今ではお客さんがメイドの扮装で攻められる新手のお店の話。
向こうからのぞきかえしてくる場面は、三本中一番多く、ドキドキ度高し。
ロウソク越しに見られると、向こうからこっちが丸見えのような気がして恥ずかしい(笑)。


 どの作品がベストかというと...「おかかとシャケと昆布、どのおにぎりが好き?」っていうのと同じで、それぞれ違ったよさがあって甲乙つけがたし。

 後ろめたい気分になりますが、それゆえ、ものすごく楽しい。

 初日、王子着が20:30過ぎ。駅を出たら雨降ってたのでam/pmで傘購入。休憩あけの20:50を待って受付へ。「男と女」を見る。およそ10分待ち。耳栓がわりのCDプレイヤーは、最初はどこがどのSWだかわからず。適当に押してたら音でた。
 パンフ見たらテーマ曲のRimixアルバム版だそう。ボサノババージョンがライブ風というか宅録風なのだけれど、結構気持ちよい。「男と女」終了後、購入。

 2本目を受付、約30分待ちだったので外へ。すでに雨止んでた。ビニール傘さん、短い任務だったね、ありがとう。今川焼の屋台発見。昼間観たパラドックス定数「HIDE AND SEEK」の劇中に今川焼が出てきてたっけ...ってんで衝動買い。ここはやっぱり小倉餡。
 さすがの夢野久作も、後の世でチョコだのカスタードだの変り種が登場するなんて想像できなかっただろうなあ。

 戻って2本目拝見。3本目は別途。(なんだかこの日は客多数で終了時間延長したっぽい)

 翌日。日比谷で「レベッカ」を見た後、京浜東北線で王子へ。伊東線で人身事故の電光掲示。今朝は中央線でも人身事故あった。最近多いぞ人身事故。
 受付は17:10頃だったか、休憩はさんでの90分待ちとのことで、外へ出る。
そーだ、「Sister」のチケット引取しとかなくちゃってんでファミマさがしたけれど、王子駅周辺にファミマは無いのね。北とぴあにチケットぴあカウンターがあるのを思い出す。
早めの晩御飯。回鍋肉定食with生。なんだかすげー満腹。中華屋なのに有線で演歌が流れていた。日中友好。

 今日も今川焼の屋台は出ていたが、満腹中につき通過。

 三本目拝見。

 「覗き」という後ろめたい行為だからか、会場がいかがわしい雰囲気だからか、見終わると、さっさと外でなくちゃって気分になる。アンケート用紙もはいってたけど、書いた人いるのかな。アンケート書き書きスペースでもあればいいのに。それか表にアンケート投函用のポスト置いとくとか。


蛇足

音楽が耳についてはなれませぬ(笑)

作・演出・音響・舞台美術
宣伝美術・WEBデザイン 
小林タクシー
舞台監督・制作 佐伯風土
照明 兼子慎平(La Sens)
写真撮影 堀奈津美
楽曲提供 JUN、佐藤拓馬、nem
渡辺端文、STELF
遠藤留奈、JME

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レベッカ

公式ページ
27-Apr-2008 13:30~16:30 4列5
シアタークリエ

Corich公演情報

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 原作も映画版も見ていないので正真正銘の初「レベッカ」。ミステリとしては2幕が特に面白い。リーヴァイの音楽がドキドキワクワク感を盛り上げます。

 レベッカの死の真相、今の感覚では、法律にしたがって罪を償わなくても良いのかと思うのだけれど、法律よりも家としての秩序を重んずるというか、それがゴシックロマンなんでしょうね。

 大塚ちひろさんは、ぱっと見がサザエさんに見えてしょうがなかったのですが、上流階級出身ではない部分も、後半の活動的な部分も、ある意味サザエさん的だから適役なのでは。

 山口祐一郎さん。客席にファン多し。カテコでは「ユーイチロー」の掛け声あり。
活躍するというよりも、マキシムとしてそこに居るのが役どころなのかな。活躍するのはまわりの人間だから。これも適役。

 シルビアグラブさん、最強。
"わたし"を追い詰めるダンヴァース夫人の怖いこと。彼女の歌う「レベッカ」が耳に残りました。

 石川禅さん。なんだかとっても浜畑賢吉というか高橋"うっかり"元太郎ライクないい味出してました。雰囲気。歌い手というより役者さんとして脇を固めてました。


 今回4列目での観劇。役者さんが近いのなんの。役者さんの位置とPAから聞こえる声の向きのズレは三分で気にならなくなりました(笑)
 本来は日生クラスの劇場が適当かと思うですが、シアタークリエという中規模な空間で観る贅沢さはあったかと思います。

 賛否あるようだけれど、久しぶりのミュージカルの醍醐味を感じてリピートしたくなりました。いや、4列目で見たから、そう思うのであって、後方席で見たら狭苦しく感じたりしてね(笑)

マキシム 山口祐一郎
わたし 大塚ちひろ
ダンヴァース夫人 シルビアグラブ
フランク 石川禅
ファヴェル 吉野圭吾
ベン 治田敦
ジュリアン大佐 阿部裕
ジャイルズ KENTARO
ベアトリス 伊東弘美
ヴァン・ホッパー夫人 寿ひずる
 
フリス、宿泊客、群衆 他 松澤重雄
ナサニエル・ホーリッジ、召使い、影 他 武内耕
ヘッドウェィター、召使い、ゴルファー 他 齋藤裕加
ロバート、宿泊客、ゴルファー 他 俵和也
宿泊客、召使い、ゴルファー 他 名児耶洋
ボーイ、召使い、ゴルファー 他 
 
クラリス、宿泊客、ゴルファー 他 河合篤子
ミセス・ラザフォード、ゴルファー、招待客 他 鈴木結加里
宿泊客、メイド、ゴルファー 他 水谷祐紀
宿泊客、メイド、招待客 他 碓氷マキ
ホテルフロント、メイド、ゴルファー 他 中村友里子
メイド、ゴルファー、招待客 他 石田佳名子
 
脚本・歌詞 ミヒャエル・クンツ
音楽 クリストファー・リーヴァイ
原作 ダフネ・デュ・モーリア
演出 山田和也
翻訳・訳詞 竜 真知子
音楽監督 甲斐正人
歌唱指導 山口正義、ちあきしん
美術 伊藤保恵
照明 成瀬一裕
衣裳 小峰リリー
ヘアメイク 川端恵理子(スタジオAD)
音響 本間俊哉
ステージング 田井中智子
オーケストラ (株)ダット・ミュージック
 東宝ミュージック(株)
指揮 西野 淳
演出助手 末永陽一
舞台監督 鈴木政憲
翻訳 長谷川真実
翻訳協力 迫 光
プロダクション・コーディネーター 小熊節子
プロデューサー 横田優希
スーパーバイザー 岡本義次
製作 東宝

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月影番外地「物語が、始まる」

公演ページ
26-Apr-2008 18:00~19:45 I-6
赤坂RED/THEATER

Corich公演情報

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 原作は川上弘美さんの同名小説。未読です。

 いい話でした。今度、原作を読んでみようと思う。

 自分よりも寿命の短い相手を世話して看取る過程の気持ちは、犬や猫を飼っていた人には共通の、とても身近な気持ちなだと思うのですが、この話に登場するのはペットではなく、恋愛対象としての男の雛型だから、さらに感情は複雑になりますね。

 舞台上にセットらしいセットは無く、劇場の壁剥き出し。
中央に山台。場面に応じて机やら椅子らしき黒い直方体が登場するのみ。

 静かにはじまり、静かに終わります。それは三郎の一生のようでもありますね。
(寝不足だと、絶対寝てしまうと思います。)

 不思議なのは、静かな場面ほど、妙に鮮明に脳裏に焼き付いていたりすること。いろんな想像が働いて、頭の中では濃密な場面になっちゃってるからなのだろうなあ。

 子供から老人までを演じた辻修さんがすばらしい。動物電気で見せるお笑い系迷惑ジジイではなく、しんみりと泣かせる老人の姿でした。

山田ゆき子 高田聖子
本城 加藤 啓
三郎 辻 修
 
原作 川上弘美
演出 木野花
脚本 千葉雅子
照明 宮野和夫
照明操作 林美保
音響 内藤勝博
   小笠原康雄
振付け 小林顕作
演出助手 柏木俊彦
舞台監督 福澤論志
 棚瀬、巧十至福団
演出部 渡邊亜沙子
大道具制作 C-COM
運搬 帯瀬運送
宣伝美術 東學(一八八)
宣伝写真 谷敦志
宣伝ヘアメイク 西岡達也
制作助手 湯川麦子
制作 岩本理恵
プロデュース 岩間多佳子
提携 赤坂RED/THEATER
企画・制作 株式会社アール・ユー・ピー

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パラドックス定数「HIDE AND SEEK」

パラドックス定数
24-Feb-2008 15:00~17:00
ザムザ阿佐ヶ谷

Corich公演情報

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作家と作品のキャラクタが対話し虚実入り混じる設定というのは、割とよくある手法(特にマンガでは、作中にわざと作者を出すのは常套手段だと思います)。映画の「RAMPO」も乱歩の世界と明智の世界が入り混じっていました。

ところが、この「HIDE AND SEEK」の面白いところは、
・三人の作家とそれぞれの生んだキャラクタが(キャラクタが作品の枠を飛び出して)入り混じる。
・別のキャラクタを同じ役者が演じている。(乱歩の小林少年=久作の呉)
三人とも、単に交流があったというだけでなく、作品上でも大きく影響しあっていたということでしょう。

 自分は作家ではないのですが、横溝の言う「作品のキャラクタが自分に語りかけてきてくれて、作品ができあがる」というのは、俗に言う「勝手に筆が進む」ということでしょうし、逆に書けない状況が、作品の登場人物がどんどん逃げていってしまうようなもの、というのはわかる気がします。

 編集者と称してあらわれる黒服の男、貪欲に作品を求める読者の総体であり、時として作者を追い詰める脅威の存在。自分は読者側の立場なのですが、黒服の男に自分を投影し、自分自身を舞台上に見てしまうせいか、ちょっとへこみました。実際は、読者のおかげで作者は飯が食えているのだから、堂々と読者であればいいんですよね(笑)

 作家とキャラクタの「HIDE AND SEEK」であり、読者と作家との「HIDE AND SEEK」。

 「作家は死んでも、作品が残る限りキャラクタは死なない」というくだり。そのとおり、作家たちは亡くなっても、作品は今世にも残っています。作家でない者としては、とてもうらやましい。

 作家と作品キャラクタが楽しく語り会うながら幕となります。これは、作家は死ぬ...でも作品が残る限り、作家の心も作品とともに行きつづけるというとかと思います。この終わり方がとてもさわやかで爽快に感じられました。

 「東京裁判」のような一分の隙もない濃厚な舞台を期待していたので、ちょっと肩透かしをくらった気はありますが、笑いも多く幻想的な味わいもあり、十分面白い。欲言えば、乱歩・久作・正史の当時の実年齢に近い役者さんで演ってもらえたらなあ。


 ドグラマグラを読んで知っている客さんは、明智小五郎シリーズや金田一耕介シリーズを知っているお客さんほど多くはないと思います。終演後も、そんな声がチラホラ聞こえました。自分は、読んだ記憶ははっきりしてますが中身はほとんど忘れてました。また読もうっと。

 犬神家の一族、遺言書公開のくだりをホームドラマ風に再現した場面は、やはり元ネタを知っているお客さんが多く、会場は大爆笑。犬神家ってミステリーのイメージが強すぎて気づきませんでしたが、本質的に遺産をめぐるホームドラマだったのだなあと、目からウロコな気分。

 横溝正史役の今里真さんは、あの関西弁は正しいのかどうかは、自分はネイティブでないので判断しかねるけれど、大坂の大店の道楽息子っぽい雰囲気がよいですね。「たちぎれ線香」の若旦那なんかピッタリなのでは。

 先行予約特典の「ぱ」のマーク入り巾着袋をいただいた。
けっこういい布使ってるっぽい。土足厳禁のザムザを意識してのことか、靴袋にしては寸が足りないのが素敵(笑)。だっていい布だもの、きれいに使いたいもんね♪

夢野久作 植村宏司
江戸川乱歩 十枝大介
金田一耕介 西原誠吾
明智小五郎 井内勇希
横溝正史 今里真
呉一郎 酒巻誉洋(elePAHNTOMoon)
編集者 小野ゆたか
 
作・演出 野木萌葱
照明 正村さなみ(RISE)
舞台監督 渡辺陽一
小道具 桜井徹
音響 古場田良子(オフィスFLIP-TOP)
宣伝美術 
写真 渡辺竜太
販促 副島千尋
監修 赤沼かがみ(G-up)
制作 村上朋弘(オフィスFLIP-TOP)
企画製作 パラドックス定数研究所

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soulstory「蜻蛉の華 ~クサリメグリ~」

soulstory
26-Apr-2008 13:00~14:00
遊空間がざびぃ

080426a

 パンフによると、スパイとの恋という、敵対する者同志の恋を描きたいというというのがそもそもの動機だったらしい。で、これを蜻蛉と蜘蛛という互いに捕食関係にある虫になぞらえたのが、この舞台。

 蟻を食う蟻地獄、蜻蛉の屍骸を喰らう蟻など、蜻蛉と蜘蛛以外の虫の在り方・絡み方が面白い。

 見る限り、皆さん、かなり実力のある方ばかりのよう。もっと広い空間で伸び伸び踊ったなら、今以上に迫力のある舞台になったのじゃないかと思うのでした。

薄羽蜻蛉(露)成虫 風戸蒔
蟻地獄(露)幼少期 鈴木愛(SAN-March)
紫蘭 小藪有未(Dance Arabesque)
バッタ 中川涼
蜘蛛(朱知) 小村作真
蜘蛛 執印徳枝
   高倉亜樹
   長谷川真弓
   花田千紘(劇団日本児童)
蟻 加藤郁子
  桑原薫
  谷山知宏(花組芝居)
  花田麻由子(劇団美舞和)
 
脚本・演出・振付 小村作真
エンディング音楽製作 秦修
音響 大石和洋
照明 南出良治
衣装 園山織衣((株)つばさプロジェクト)
宣伝美術 秋山諭、木下尚子
制作 SOULPROJECT(大路 紀子、小村 作真)
制作協力 川井麻貴(SEABOSE)
写真撮影 武藤奈緒美
ビデオ撮影 本間明

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April 27, 2008

廻天百眼 過虚飾展「ファイナルエロスグロテッサ」

廻天百眼
25-Apr-2008
新宿眼科画廊

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金曜日、新宿末廣亭のロケット団定例の前に展示を見に行ってきました。

夢屋の目玉親父の体の一部(だよね?)がありました。虫系や標本っぽい展示もありましたが、壁床天井すべて真っ白な空間で見ると、病院の片隅で繰り広げられる怪しい実験のような風情。

入場無料だけれど、とってもわかりやすいところにおみやげ売場があるので、何か買って出て行くのが大人のような(笑)

小心なのでいちばん高い写真集を御祝儀気分で買っちゃいましたが、1冊千円だったら2種類買ったかもしれないなあと思いながら末廣亭にむかったのでした。(そんときはお客は自分一人だったので、こっそり値切れたのじゃないかと、後で思ったり)

蛇足

もらったチラシのなかに「ミドリ通信」(だったかな)っていうのがあって、「少女椿」がアニメ化されているとの記載あり。すげー見たい。(...って探したら発見♪わーい)

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ロケット団定例その三十

ロケット団公式
25-Apr-2008 21:30~23:05
新宿末廣亭

080425

30回記念で過去ネタのリクエストコーナーあり。コーナー司会の中津川さんのコメントがいちいちおかしくて笑えました♪

シークレットゲストは…

三浦さんの春風亭一之輔直伝(?)の初天神、金坊をイタリア人と日本人のハーフにアレンジして一席披露。

落語としての出来不出来を超越したおかしさに大笑い♪

そして倉本さんによるSAX演奏「アメイジンググレイス」で感動のフィナーレ(笑)

ロケット団は面白い。

次回は5/18(金) 21:30~

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神田京子バトルロイヤルミルクティ

神田京子公式
24-Apr-2008 19:30~21:20
横浜にきわい座 のげシャーレ

080424

「清水次郎長伝」シリーズの第一回目っぽい。
マクラというか漫談の部分での仕草・動きが愉快で楽しい。

ずーっと前、「繭から」で中国珍道中記もおもしろかったが、今回の清水旅日記もさわりだけだったけれど相当面白い。

本編もおもいっきりポップにしちゃえばいいのになんて思ってたら、ご本人も「覚えたら全部棄てますっ♪」そして再び作り直すみたいなことを言ってたので、きっと楽しい次郎長伝ができあがるのだろうなあ♪

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April 22, 2008

バジリコFバジオ 人形劇「赤ちゃん探偵アクトンベビー」

バジリコFバジオ
20-Apr-2008 19:00~19:30
OFFOFFシアター駅前劇場

Corich公演情報

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 会場に入ると余分な椅子は片付けられて、中央に三列(お客さんは30人くらいだったかなあ)。
こじんまりしていて、いかにも人形劇って風情でよいですね。
4列目特設席には本編登場の人形たちが座っていて、お客と一緒の観劇でした(笑)
人形へのお触りこそNGでしたが、間近で見放題。ホントによく出来てます。オイラも一匹作ってみようかな♪

 「最北端の姉妹~長女のヒグマ」の劇中に登場したマンガを人形劇化。

 赤ちゃん探偵アクトンベビー
元は団塊の世代の中年オヤジ。団塊の世代を憎む悪の秘密結社により、見た目を赤ん坊にされてしまった。
見た目は赤ん坊、中身はオヤジ。しかし彼にはクジラの肉を食べないと、見も心も本当の赤ん坊になってしまうという弱点があった。
 赤ちゃん探偵アクトンベビーは、助手の山○紅葉とともに、今日も戦う...

 とあるマンションの一室で起きた事件を解決するために呼ばれたアクトンでしたが、話はどんどんおかしな方向に転がっていって
鯨の肉をめぐり太平洋で反捕鯨団体との戦うというムダに壮大なラストへ(笑)

 あっという間の30分の人形劇。

 ステージの奥行き生かして、人形が奥から手前を行き来するところは3Dな趣で面白い。
今回は独立した人形劇の回でしたが、スペシャルイベントとして、どこぞの回に付けてもらえるとありがたいかも。

次女のフクロウ 
アクトンベビー 横島裕
モミヂ 三枝貴志
ナギサ 田中あつこ
フナコシ 武藤心平
テツコ:黒柳 中込恭史
青マチャアキ 近藤佳秀
黄マチャアキ 松本大卒
バックベアード 松本大卒
ミワさん 武田論
クリステル 本田留美
猫A 本田留美
猫B 田中あつこ
猫船長 武藤心平
反捕鯨団体の人 近藤佳秀
唇男爵 松本大卒
その他諸々 豊田裕樹
 
作・演出 佐々木充郎
照明 今西理恵(LEPUS)
音響 筧良太(Sound Cube)
スチール撮影 安みさと
衣装協力 近藤真紀
特殊小道具 丹羽敬之・アルマジロウ
舞台美術 稲田美智子
舞台監督 中西隆雄
制作 田辺恵瑠
人形制作・宣伝美術 木下実香
企画・製作 バジリコFバジオ

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バジリコFバジオ「最北端の姉妹」

バジリコFバジオ
18-Apr-2008 19:35~21:15 「次女のフクロウ」
20-Apr-2008 14:00~15:40 「長女のヒグマ」
OFFOFFシアター駅前劇場

Corich公演情報

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【次女のフクロウ】

 次女マサエは最北端の島、カフカ島の診療所で働く看護士。

 悪夢のような現実を夢の中の出来事に変えてしまうという"フクロウ"の不思議な力で、地下にかくまっている夫を無実の人とするために……。

 このフクロウ、かなりの曲者で、マサエとの約束など反古にし、人に悪夢は見せるなどのやり放題。
凍傷で診療所に運ばれてきたナゾの少女、このフクロウに夢と現実を入れ替えられてしまったらしく、元通りにさせるべくフクロウの前にあらわれたらしい。
 やがて、このナゾの少女は、マサエの娘クロエが15歳になった姿だとわかる。
不幸な現実と夢を入れ替えることは、現実の世界の存在である娘を失うことでもあると知るマサエ。
クロエは、自分はいつか必ず生まれ変わるからと、母親に現実と夢の入れ替えを促す...

 ラストは、失踪中の長女オリエが大きなお腹で登場。マサエが「クロエ」と叫ぶと、オリエのお腹の子が元気よく反応して...幕

【長女のヒグマ】

 オリエに命を救われた仔熊による「仔熊の恩返し」。

 『次女のフクロウ』から一ヵ月後の世界。
次女マサエがオリエが出産したという乳児とともに蒸発する……

 「約束どおり、三女のイリエが15歳になるまでにイリエを幸せにすること」
約束を思い出せないオリエ。姉をなじるマサエ。
やがて、イリエの出生のナゾが明らかになります。カギを握るのは異空間に住むクチビル男爵はオリエに言う。
「イリエを幸せにすることが無理なら、イリエに、"幸せとは何か"を教えること」
仔熊のチカラで再び夫婦の幸せ、姉妹の幸せを取り戻す...

-----------------

 2本ともコメディの要素は強く、特に「長女のヒグマ」の今藤さんのコメディエンヌっぷりが見事で大笑いさせていただきました。しかし、後半はファンタジー色強く、"ちょっぴり泣けるいい話"。

 「次女~」と「長女~」、まるで「ウィキッド」と「オズの魔法使い」の関係のよう。
緑顔のキャラが出てきたくらいなので、絶対意識して作っていると思う。

印象に残った場面をリストアップ
次女のフクロウ
・ユメノの寝言。多分武藤心平さんのアドリブと思われ。面白い。
・田中あつこさんのフクロウ(弟)、インパクト大。
・オッサンウニモドキ、ロシアンルーレット
 中身はプリンっぽかったけど、練乳かけて食べてた。超甘で気持ち悪そう♪
・リアルゴールドを"黄金色の現実"と称し、夢と現実を入れ替える魔法の水として使われています。
 照明の加減もあるのでしょうが、グラスに注がれるリアルゴールドが綺麗。

長女のヒグマ
・仔熊をあやしているオリエ。絶妙のコンビネーション。熊かわいい♪
・オリエが青年医師とわざとイチャつくくだりの手の握り方、誰の演出なのかわからないけれど上手い。
 (...っていうか、アレ、ちょっとやってほしいな(笑))
・田中あつこさんのゴスロリコスプレ似合いすぎ。
・武藤さんの中国人芸(チャンさん)は秀逸。

 画鋲ネタ、フリスクネタはどちらにもあり。「次女~」のキャラが一瞬「長女~」に出てくるお遊びもありましたが、異空間を通して、二つの時間が繋がっているとみるのは、考えすぎか?(考えすぎだろうな)


 すべて、前説担当の美○明宏(人形)が見せた幻だったような気がしないでもない。

次女のフクロウ 
マサエ(次女) 木下実香
オリエ(長女) 今藤洋子
イリエ(三女) 田中あつこ
ジロ:タロの弟 近藤佳秀
オオワダ:漫才師、ジロは昔の相方 武田論
ユメノ:ナルコプレシーの患者 武藤心平
タロ:マサエの夫 豊田裕樹
凍えた少女 本田留美
チキチータ:タロの愛人 中込恭史
ヒロシ:イリエの同級生 三枝貴志
モヤシ:イリエの同級生 横島裕
イワノフ(声):自称ロシア人のピロシキ売り 豊田裕樹
フクロウ(声) 横島裕
 
長女のヒグマ 
オリエ(長女) 今藤洋子
イリエ(三女) 田中あつこ
マサエ(次女) 木下実香
フジオ:オリエの夫 樋山剛一
青年医師:診療所に赴任 松本大卒
ヒロシ:イリエの同級生 三枝貴志
モヤシ:イリエの同級生 横島裕
急患の患者 中込恭史
チャンさん:求人でやってきた中国人 武藤心平
ジロ 近藤佳秀
仔ヒグマ(声) 本田留美
唇男爵(声) 横島裕
 
作・演出 佐々木充郎
照明 今西理恵(LEPUS)
音響 筧良太(Sound Cube)
スチール撮影 安みさと
衣装協力 近藤真紀
特殊小道具 丹羽敬之・アルマジロウ
舞台美術 稲田美智子
舞台監督 中西隆雄
制作 田辺恵瑠
人形制作・宣伝美術 木下実香
企画・製作 バジリコFバジオ

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「どん底」

BUNKAMURA
19-Apr-2008 19:00~22:15 1F-M-8
シアターコクーン

Corich公演情報

080419b

 豪華な役者さんと、素晴らしい美術。
笑える場面も多い。生演奏も楽しい。
エンタテイメントな「どん底」という印象を受けました。

 2階建てのセット(1F:地下室 2F:野原)。
2Fのさわやかな緑と汚い地下の対比が面白い。屋外の場面では風音の効果的に使われていました。
(1F前方は、2Fがよく見えなかったらしいので、1F席後方席でよかった)
クライマックスの、ペーペルが大家を殺してしまうくだり。雪を降らせたのは今回のオリジナルでしょうか?
照明、音、風向き(雪の舞い散る様)が見事でした。ひたすら美しい。

 荻野目慶子さん恐ーい。
山崎一さんのアル中すばらしい。
池谷のぶえさんが瀕死の病人って出落ちですよねえ(笑)
休憩中、ピロシキ@300円購入。やっぱり食べたくなる。商売上手。
緒川たまきさん綺麗。掃き溜めに鶴。

 1昨年の年末から、ザムザ阿佐ヶ谷で某劇団が「どん底」を上演していて、2年連続で拝見しています。(10年間は上演しつづけるとのこと)
 役者さんも美術も、コクーンの「どん底」がはるかにレベルは上なのですが、ただ1点、時(上演時期)と場所(劇場)と演目の組み合わせに関しては、「年末・ザムザ・どん底」は最強。ザムザでどん底を見たあとに年末の阿佐ヶ谷を歩くなんともいえない気分は、4月の渋谷では味わえないと思います。(ん?渋谷に向かわず、神泉に向かえばよかったのかな)

ルカー(巡礼) 段田安則
ペーペル(泥棒) 江口洋介
ワシリーサ(大家の妻) 荻野目慶子
ナターシャ(ワリシーサの妹) 緒川たまき
大家(コストゥイリョーフ) 若松武史
サーチン 大森博史
錠前屋(クレーシチ) 大鷹明良
アンナ(錠前屋の妻) 池谷のぶえ
帽子屋(ブーブノフ) マギー
男爵 三上市朗
娼婦(ナースチャ) 松永玲子
万頭(クワシニャー) 犬山イヌコ
メドヴェージェフ(ワリシーサとナターシャのおじ/警官) 皆川猿時
役者 山崎一
兄と呼ばれる男 あさひ7オユキ
弟と呼ばれる男 黒田大輔
靴屋(アリョーショカ) 富川一人
衛生局の男(セルゲイ) 大河内浩
浮浪者(ミュージシャン) 
  トランペット鈴木光介(時々自動)
  サックス日高和子(時々自動)
  アコーディオン高橋牧(時々自動)
  パーカッション関根真理
  西川浩司
警官 植宗一郎
 猪岐英人
 荒木秀行
 田村健太郎
 
作 マクシム・ゴーリキー
上演台本・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
音楽 朝比奈尚行、パスカルズ
美術 松井るみ
照明 小川幾雄
衣装 黒須はな子
音響 水越佳一
ヘアメイク 西川直子
アクション指導 栗原直樹
演出助手 山田美紀
舞台監督 福沢論志
プロデューサー 加藤真規
制作 佐貫こしの、北島由紀子
企画・製作 Bunkamura

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風間杜夫落語会「春の杜」

19-Apr-2008 14:00~16:10
草月ホール

080419a

川柳つくし「金明竹」
風間杜夫「夢の酒」
川柳川柳「ガーコン」
対談
~仲入り~
風間杜夫「火焔太鼓」

高座に向かって歩く姿は大真打ちの風情あり。声が通るし調子もよい。本職の噺家さん並の面白さで、会場もドッカンドッカンうけてました。ただマクラは、話自体は面白いけれど、「噺家口調を真似た風間杜夫御本人」って感じで、微妙な違和感があったり。

ゲストの川柳師匠は毎度お馴染み「ガーコン」ですが、何回聞いても何故か飽きない。世界の七不思議だと思う。

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April 14, 2008

ポツドール「顔よ」

ポツドール
13-Apr-2008 15:10~17:40 1F-B-19
本多劇場

Corich公演情報

080413b

 千秋楽。座布団席も立ち見も出て超満員でした。

 顔(見た目)の良し悪しに翻弄され右往左往する4組の男女の物語。
ブスとブ男、顔に火傷を負った女性と火傷させた張本人の男、顔に大きな痣を持つ男と美人だが性悪女、美人だが欲求不満の妻と不細工と浮気している旦那。

 誰もが、幼い頃は「人間は見た目ではありません、中身です」と教えられ、やがてそれが単なる絵空事・理想論であること知るわけで、この顔(見た目)と中身(心)の関係は関しては永遠のテーマですよね。民話・童話で昔から語られています。見た目は悪いが心が清らかだったり、逆に見た目で判断したがゆえに大失敗したり...

 さて、「顔よ」で迎えた結末は、かなり壮絶。
 久美は、贖罪から自分とつきあいはじめた(火傷させた張本人である)男が、久美のキズが治ると知り自分から去っていこうとすると、今度は男の顔をキズだらけにしてしまう。醜さ故に得ていたものが失われてしまう怖さと、だったら相手を傷つけようとうる残酷さ。
 人妻の智子は、夫のような顔では満足できないという欲求不満のあまり、最後にはストーカーだったアパートの2Fの男のもとへ走り抱かれます。

 壮絶ではあるけれど、カタルシスあり(爽快感とちょっぴりの涙)。

 それは、いままで抑圧されてきた意識が解放されて結果の行動だから、その行動がどうであれ"解放"された姿が爽快に感じられると思うのです。逃れられない「業」を受け入れた姿は、ある意味とても人間らしい姿であるけれど、普段われわれは社会規範だのかんのと言いつつ理性で必死に「業」なるものを押さえ込み、結果ストレスを溜め込んでいるんじゃないでしょうか。

 雨のシーンの智子は「業」を受け入れ「業」のままに行動していると思うのです。

 前作の「激情(再演)」も壮絶なラストでしたが、「激情」は逃れられない負のスパイラルを落ちていった挙句の壮絶な結末でしかなく、爽快の微塵も無い、実にイヤーな後味の悪ーいラストでした。

 さて、このあとにくる「すべては、実は醜女であった智子の妄想であった。」という妄想オチ。
妄想となると、いままで異様なまでに登場人物が顔(見た目)にこだわっていたのもが、智子の顔に対する執着からくるものだと、腑に落ちますね。

 単なる夢オチは、最低のオチだったたりしますが、今回のオチは、有り無しで180度ニュアンスが異なるように思います(180度変わるあたりは「未来世紀ブラジル」みたいですね)
 雨のラストシーンまでなら、「不細工でも美人でもやっぱり顔で悩むんだなあ。どっちが良いのか単純には決められないかもなあ」などと思っていたかもしれない。しかしすべてが醜女の妄想だとすると、美人になりたい願望と美人への恨みや嫉妬が混ざった情念が見えてきて恐ろしささえ感じる。

 また、「客席=現実、舞台=虚構」だったものが、ラストのオチの瞬間、舞台上に「智子の妄想=虚構、智子の現実」があらわれ、智子の現実と客席の現実がシンクロしたように感じました。

 「いままで見ていたのは実は智子の妄想だったんだよ。おまえらだって智子とおんなじなんだよ」

と、つきつけられたような気がしました。ちょっと被害妄想が入ってるかもしれないが、これが一番の衝撃でした。

 摸写はリアルだし場面は壮絶だけれど、あまりにテーマが普遍なせいか、はたまた雨のシーンの爽快感のせいか、大人のためのおとぎ話、ちょっとダークなファンタジーって捉え方もできるのじゃないかしらん。


その他、雑感

智子と旦那とストーカー男はエリザベートみたい。
欲求不満の妻・智子はシシィ、妻を満足させられず外では浮気の旦那はフランツ。智子シシィを誘う、黄泉ならぬエロの国の帝王トート閣下(笑)

久美とその男は、スチュワーデス物語のマリコと村沢っぽい。

「親しき仲にも礼儀あり」は名言だと思ふ(笑)

「主観」と「客観」のくだりは大笑いだけれど、深いテーマだ。自分の彼女彼氏を果たして客観的に見られるのか?

ブス役の白神美央さん、前作・前々作ではブス化粧ベタベタでしたが、今回は素に近いメイク。意外にかわいらしい顔していたのでびっくり。他の女優さんが客観的美人群なので、ブスポジションは揺るがないのですね(泣)

なんだかんだ言って、ケーシー高峰って偉大だと思う。

今井裕一 米村亮太朗
橋本智子 内田慈
田村 古沢裕介
裕子 白神美央
浩二 井上幸太郎
隆司 脇坂圭一郎
里美 安藤聖
上村 岩瀬亮
久美 松本翔子(チェルフィッチュ)
小野 横山宗和
山本 後藤剛範(害獣芝居)
絵里 片倉わき
香織 新田めぐみ
女 梶野晴香(国分寺大人倶楽部)
 
脚本・演出 三浦大輔
照明 伊藤孝(ART CORE design)
音響 中村嘉宏
舞台監督 矢島健
舞台美術 田中敏恵
大道具制作 夢工房
映像 冨田中里(Selfimage Produkts)
小道具 大橋路代(パワープラトン)
衣裳 金子千尋
写真撮影 曳野若菜
チラシイラスト 桔川伸
宣伝美術 two minute warning
制作 木下京子
広報 石井裕太
運営 山田恵理子(Y.e.P)
企画・製作 ポツドール

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MOKK Project「ましろ」

MOKK Projecty
13-Apr-2008 12:00~13:00
神楽坂・赤城神社境内

Corich公演情報

080413a

 神楽坂の赤城神社の境内での野外公演。

 この日は、今回公演、初めての雨で、レインコート着用しての見物となりました。
開演前は小雨でしたが、開演してすぐに雨は止みましたので、お客も出演者もスタッフさんも、きっと行いのよい人ばかりだったんでしょう。

 境内の一角を土で敷き詰め、一箇所、身長を超えるような高さで土が盛られています。
舞台を囲むように雛壇の客席が2面。

 白いワンピースの女性が現れて、野菜を食べたり、立ったまま力んで野菜を生んだり(笑)
 やがて水をまき、泥となった舞台で、泥を擦り付けたり転がったり倒れ込んだり...

 どんなテーマなのかは、チラシにも一切説明はなかったのですが、死(土にかえる)と再生(土から生まれる)という世界なのかなと思いました。盛土は死骸を埋めた墓のようでもあるし、盛土の上で踊る姿は、生まれた鳥が羽ばたいていくまでの姿のようにも見えました。水をまき、泥と戯れる姿は、種をまき水をまき、やがて芽が出て茎が伸び葉を出して...のように感じられました。

 神社でかつ、野外だからこそ、そう感じたのかもしれません。屋内の劇場だったら、別の印象を受けたかもしれません。

 音楽無しで踊る場面もあり。そのときは参詣客が鳴らす鈴や街のノイズ(神社なので静かですが)がBGMなのですね。
場所のせいか、日頃の忙しない時間の流れから開放され、悠久の時の流れの中に居るような、不思議な1時間でした。

 野外だし、遠くから立ち見したら無料でみられるじゃん♪なんて思ったですが、終演後、座席の後ろに回ったら、しっかり
「立見お断り!」
と張り紙がありました(笑)

蛇足

 童心に返って泥んこ遊びをしてみたくなりました。

出演 江角由加
   北島栄
   菅彩夏
   手代木花野
   寺杣彩
   広瀬梨江
 
演出・振付・出演 村本すみれ
美術・照明 影山雄一
音楽 衣袋宏輝
衣裳 本多あゆみ
舞台監督 大畑豪次郎
舞台監督補 江原早哉香
宣伝美術 菅渉宇
宣伝写真 和知明
制作 上栗陽子、加藤小百合
企画・製作 MOKK

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第52回扇辰喬太郎の会

国立演芸場18:30~21:15 6列-20

080412b

春風亭一左「鈴ケ森」
柳家喬太郎「饅頭こわい」
入船亭扇辰「百川」
~仲入り~
入船亭扇辰「鮑のし」
柳家喬太郎「宮戸川(全)」

・柳家喬太郎「饅頭こわい」
中華まんと月餅もあった。
おまんじゅうの食い分け面白し。

・入船亭扇辰「百川」(※ねたおろし)
なんだかキュートな百兵衛さん。
痩せているせいか、くわいが超ビッグに感じられた。

・入船亭扇辰「鰒のし」
こーゆー甲斐性なしの亭主やらせたら扇辰さんは日本一の噺家さん...ってことは世界一の噺家さんだと思ふ。

・柳家喬太郎「宮戸川(通し)」(※ねたおろし)
はじめて聞いた宮戸川の通し。後半の七五調は鳴りモノありで黙阿弥モノを見ているよう。わざわざ舟の上で赤の他人に自分の悪事をしゃべるのはなぜか?っていうのは不思議といえば不思議だけれど、舟の上だから支障があれば相手を始末しちゃえばいいとでも思ったのか、それともどこかで懺悔しち気持ちがあったのか、いろんな理由は考えられるのだけれど、結局夢オチだったのねってんで、理にかなわないことが当然のように行われるのが夢の世界てもんだろうし。

めずらかなモノをきくことができ大満足なのでした。

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the company「BALM in GILEAD(バーム・イン・ギリヤド)」

the company
12-Apr-2008 14:00~16:15 B-6
新宿シアターモリエール

Corich公演情報

080412a

 開演前から役者が舞台にあらわれます。
2Fのバルコニーにも女子が行ったりきたり、見上げると目線を合わせてくるのでドキドキしちゃいますね(笑)

 開演と同時に、役者全員が舞台から客席降りで登場、役になりきっての客いじり。ドラッグをせびる奴、金を乞う奴、客引きする娼婦...自分んところにはフラニーが誘いに来ましたが、断ったら、「フンっ」とか言って隣の人の乗り換えてました。そのときは綺麗だけど顔のでかい女だなあと思ったのですが、実は男で、眞藤ヒロシさんだったのでビックリ。つい最近、黒色奇譚カナリア派「葦ノ籠」で学ラン着て男子中学生してたじゃんか(笑)

 ダイナーを舞台に、同時多発的に芝居が繰り広げられるのですが、さわぐ奴・ケンカする奴・ドラッグでとんじゃってる奴、バカっ話する奴など。ダーリーン(宮光真理子)とジョー・コンロイ(パク・ソヒ)の話が中心だけれど、ほかのキャラ、ほかのテーブルの様子を追っていても面白い。上野公園でお花見中の酔っ払い連中を眺めているとの同じような面白さ。

 2幕の最初、ダーリーン(宮光真理子)が自分の生い立ちをアン(中川安奈)語る場面だけは舞台上は二人の会話のみ、普通に芝居らしいのですが、同時多発的喧騒を見てしまった後だと、まっとうな芝居っぽくてつまらない(笑)
 もっとも、この場面って、人が聞いてはたして面白いのかどうかわからないダーリーンの話を、アンはちゃんと相槌を売って聞いてあげているという場面だと思うので、つまらなくて正解のような気も。

 劇場ではなく、ライブハウスのような出入り自由・移動自由な場所で、見たい時に好きな場所で見られたら最高に面白いのではないかと思います。シアターモリエール自体もあまり劇場っぽいところは演目にふさわしいと思いますが、舞台と客席の境がない、贅沢言えば実際の店舗での公演だったらもっと面白いのに、なんて思いました。

 安い値段で、(立ち見でよいので)フラっと言ってフラっと見られたら、何度もリピートしたいです。

ジョー・コンロイ パク・ソヒ
ダーリーン 宮光真理子
アン 中川安奈
フィック チョウソンハ
ティグ 瀬川亮
ボブ 鈴木信ニ
ティム 矢内文章
マーティン 前田剛
ペイブ 呂美
ジミー 今村洋一
トミー 江前陽平
マイキー 逮藤典史
リジー 松田愛子
ジョン 玉置孝匡
ケイ 有希九美
フランク 深貝大輔
レイク 倉本朋幸
エルネスト 鈴木剛生
ドービィ 斉藤直樹
ゼイビア 浜田学
フラニー 眞藤ヒロシ
デヴィッド 野口卓磨
ポニー 町田マリー
カルロ カトウシンスケ
ストレンジャー 羽田昌義
アル 中嶋しゅう
ジュディ 岡野真那美
テリー 水野顕子
ドロシー 青山みその
ラスト 香里菜知子
 
作 ランフォード・ウィルソン
翻訳 薛珠麗
演出 ロバート・アラン・アッカーマン
美術 加藤ちか
照明 沢田祐二
音響 高橋厳
衣裳 伊賀大介
ヘア&メイク 鎌田直樹
舞台監督 小川亘
歌唱始動 門司肇
アクション指導 村上潤
宣伝美術
 パンフレットデザイン Coa Graphics
 イラスト SHOHEI
制作 斎藤努
プロモーションプランナー 牛山晃一、二宮大(Gene & Fred)
プロデュース 伊藤達哉
主催 ゴーチ・ブラザーズ
企画・製作 the company

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MOSAiC presents「遥か彼方で...」

下北沢MOSAiC
11-Apr-2008 19:00~21:00過ぎ

080411

松田樹利亜
森若香織
MASA☆(Dear Loving)
奏(Sugar Call)

松田樹利亜と森若香織という、あまりになつかしい顔付に、急遽、下北沢MOSAiCでのアコースティックライブに行ってきますた。

森若香織@元GO-BANs、たぶん見るのは20年振りくらいかと思うですが、見た目も声も話口調も当時のまんまっぽくてびっくり♪(おいらより2才年上とは思えないでつ)

松田樹利亜は今年デヒュー15周年だそうで。なんだかじっくり聞くのは「銀座じゅわいよくちゅーるマキ」以来のような気がするですが、当時の曲も歌ってくれて懐かしかった。魂を絞り出して歌っているような迫力があってすごかったなあ。

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April 10, 2008

entiendo 「~HIGH WIRE 2 DAYS~」

Entiendo
9-Apr-2008 19:00~21:00
北沢タウンホール

080410

某テーマパークの男子ダンサー四人によるエンタテイメントショーの第二弾で、おともだちのおさそいで観に行ってきますた。

さすがプロのダンス…これはあたりまえとして、コントのパートがメタクソ面白い。

・マイケルジャクソンの振りが完璧なおじいちゃん「LOVE M.J.」
・他人の会話のなかから"あいうえお作文"を探し出す不思議な女が登場「暮らしの中の50音」
・映像「情熱戦士ホワイトファイヤー」
・バレエ版北斗の拳「クラッシン拳(僕の復讐)」

ダンスコント集団としてやっていったら大成功するのでは?
"おもしろいダンサーさん"よりも"踊りがめちゃくちゃ上手いコメディアン"の方が、なんかかっこよいような気がするです。

個人的には北島玄さんの女装がツボ。キャラとして確立すべきだと思いました。
...っていうかフツーに美人だと思う(笑)


#01 HIGH WIRE DAYS
作/P.P.PUDING
#02 気にしてくれなくてもいいのに2008
振付/尾崎英世 出演/entiendo
#03 WE ARE ACE
振付/石岡貢二郎 出演/ACE
#04 LOVE M.J.
作/北島玄 主演/oza gen atsuko
#05 0 GRAVITY
作/上垣内平 出演/gauti ACE
#06 FORTUNE
振付・出演/石岡貢二郎 バイオリン/樽村海香
#07 暮らしの中の50音
作/P.P.PUDDING 出演/gen oza gauti
#08 CRYSTAL CHILDREN
振付/kyoko 出演/CRYSTAL CHILDREN
#09 MUSICA CORAZON
振付/shoe 尾崎英世 出演/shoe oza koh
#10 SO SICK
振付/上垣内平 出演/gauti atsuko
#11 虹の向こう
振付/尾崎英世 出演/oza koh
#12 情熱戦士ホワイトファイヤー
作/北島玄
#13 クラッシン拳(僕の復讐)
作/北島玄 振付/尾崎英世、福原いくみ
出演/gen koh gauti oza B-Blue
#14 SCREAM
振付/石岡貢二郎 出演/koh ACE
#15 HIGE-LOCK
作/上垣内平 振付/尾崎英世
出演/oza gauti
#16 HELLO
振付/石岡貢二郎 出演/sylphy
#17 GITANO
振付/尾崎英世 出演/entiendo

entiendo 
尾崎英世 北島玄
石岡貢二郎 上垣内平
 
ACE 
佐藤和也 大本克樹
佐藤亮太 横尾瑠慰
福田香織 落司智子
佐々木容子 石内麻友
須崎圭子 徳本萌
阿部汐里 飯島奈々
高橋由果 
 
B→Blue 
shin-3 KaTuKi
ミウ ゆま
 
Tap 
 Shoe
 
Violinist 
 樽村海香
 
Dancer 
 麻莉あつこ
 
sylphy 
岡綾絵 神野史帆
武田麻有子 森澤碧音
crystal children 
後藤メグ 住谷香
田辺栞 藤原紗耶
山下真央 横澤美波
 
作・演出・構成 entiendo
作曲・編曲 北島玄(P.P.PUDDING)
舞台監督 金安凌平
音響 斎藤裕喜
照明 礼ノ辻淑恵
映像制作・アートデザイン P.P.PUDDING
ヘアメイク 小宮英子(eew!)
衣装協力 fenice

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立川談志独演会

8-Apr-2008 19:00~21:00
なかのzero 小ホール

080408

柳亭市馬「掛取り」
立川談志「黄金の大黒」
お仲入り
立川談志「黄金餅」

テーマは貧乏とお金っぽい(笑)

喉の調子がお悪いようで、黄金餅は短縮版。サゲのあと、省略した部分を説明。
解釈がはっきしているので、変則的な黄金餅であっても、本質はぶれていないっぽい。
談志さんの落語は明解だから、噺を聞いた客は、百人が百人、全くおなじ映像を頭の中に浮かべているように思う。
じゃあ、説明くさい落語かというと、ある部分はいい加減だったり、その塩梅が絶妙。

でも、一番の魅力は70歳過ぎて、いまだにキュートでお茶目さんなところだと思います。芸よりも、高座で何をしようが、"談志を生で見ている"こと自体が楽しいです。(聞いた話では、晩年の志ん生がそんな感じだったらしいですが、その領域に達しつつあるってことかな)

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innerchild「(紙の上の)ユグドラシル」

innerchild
6-Apr-2008 19:00~21:00 D-43
青山円形劇場

Corich公演情報

080406c

 北欧神話と日本の御神木信仰をからめ、時空を越えた人と樹のつながりを描いた作品。

 秋田県のとある場所でありながら、北欧神話の神々があらわれるって、ここはいったい何処なのだろうと疑問がわいたのですが
舞台中央の樹は、時に世界樹であり御神木であり、あらゆる樹を象徴した存在なのでしょう。樹にかかわる人間も、時間と場所を越えて、樹を通じて繋がっていると。

 北欧神話について予習していけば、理解しやすかったと思うのですが、人智を超えて、自然と人間は繋がっているのだよーってことかもしれない。円形劇場の中心に樹を置き、客席を樹の周辺に見立てた美術と演出のおかげで、作品の世界観が劇場全体に満ちていました。そのなかに自分が浸っていられるのが気持ちよかったです。終演後もしばらくその場で余韻を味わっていたいほど。


 日本青年館出演中の宝塚星組・立樹遥さんから菊岡理紗さん宛に花が届いてました。同級生か何かなのかな?

出演 大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス)
 石村みか
 武智健二(JAE)
 進藤健太郎(無名塾)
 井俣太良(少年社中)
 菊岡理紗
 土屋雄
 三宅法仁
 宍倉靖二
 石川カナエ
 小手伸也
 
脚本・演出 小手伸也
舞台監督 筒井昭善
美術プロット 筒井昭善/小手伸也
照明 榊美香((有)アイズ)
音響 尾林真理
映像 神戸ちぎ
衣装 渡辺まり
メイク 荻原麻弥
小道具 桜井徹
スチール撮影 引地信彦
宣伝美術 Gauntlet
演出助手 三嶋義信(innerchild)
制作 田中絵美(J-Stage Navi)/インナーチャイルド制作部
企画・製作 innerchild

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宝塚歌劇団「赤と黒」

宝塚歌劇団
6-Ap-2008 15:00~17:40 2F-G-6
日本青年館

Corich公演情報

080406b

宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」(ドラマシティ初日)

 原作は未読ですが、CS放送で放映した海外ドラマ版で予習してからの観劇。
裁判にかけられたジュリアンソレルの回想の形で物語が始まります。
一幕目はヴェリエール~ブザンソン編、出世への第一歩として市長の息子の家庭教師になったものの不倫が発覚し家庭教師解任、神学校でも派閥争いに巻き込まれてお先真っ暗となります。
二幕目はパリ編、パリの有力貴族の秘書になり、再び立身出生をめざすが、思いがけない悲劇へ。
と、ちょうどよいところで幕間になっていますね。

 ジュリアンというのは、野心家で頭もよく誇り高いが、同時に小心で純粋で目標のためには冷徹になりきれない弱さと脆さを持ち合わせている。考えてみればヒーローに成りきれないフツーの若者ね。
 前作で安蘭けいが演じたエル・アルコンのティリアンのような強さは持ち合わせていないわけです。安蘭けいがインタビューで「ティリアンにジュリアンと、悪役が2作続くが、同じ悪役にならないようにしなければ...」という趣旨のコメントをしていたけれど、見事にジュリアンソレルを演じていたと思います。

 レナール夫人(遠野あすか)とジュリアン(安蘭けい)の濡れ場もアダルトな雰囲気でよろしい。
抱き合っていざっというところで、ダンスシーンに移行するのはいかにも宝塚ミュージカルっぽい(笑)
 気持ちの高まりをダンスで表現しているのでしょうね。リアルに演じようとすると、抱き合って暗転になっちゃうでしょうから、ダンスで二人のやりとりを表現するというのは、とても正しいと思います。

ラ・モール侯爵(萬あきら)と ピラール校長(磯野千尋)は、さすが専科の風格。

 コラゾフ公爵(柚希礼音)のアドバイスで、ジュリアン(安蘭けい)が マチルド(夢咲ねね)を落とすくだりは、ドラマでは、ジュリアンたちの戦略でマチルダの気持ちが次第に変化していく様が結構面白かったのですが、
芝居では、割とあっさりした展開でちょっと物足りず。
 コラゾフ公爵というのは、貴族でありながらロシア人であるが故に、ジュリアンとフランス貴族のどちらにも属さない面白いポジションなのですね。ドラマ版ではかなりアクの強くてお気に入りのキャラだったのですが、本作では単にジュリアンに恋の手ほどきをする人でしかなかった点も物足りないところ。

 でも、総じて満足なのでした。

 オープニングテーマ曲の、トランペットはたまらなくかっこよい。
「はぐれ刑事純情派」「大都会」「ガッチャマン」を超えていると思う。

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宝塚歌劇団「黎明(れいめい)の風/Passion 愛の旅」

宝塚歌劇団
6-Apr-2008 11:00~14:05 1F-20-44
東京宝塚劇場

Corich公演情報

080406a

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」(東京初日)


「黎明の風」

 日本が軍国への道を歩き始めた1920年代から、第2次世界大戦~敗戦~サンフランシスコ講和条約調印で再び独立国となるまでが、白洲次郎とマッカーサーの二人の男を中心に語られます。
 戦前~戦後の日本の姿を、白洲次郎(轟)とマッカーサー(大和)の両方からの視線で描かれているため見応えのある歴史物に仕上がっています。轟悠特出でWトップ状態となったことが良い方向に作用していると思われます。
プロパガンダ放送の東京ローズ(美風舞良)や、天皇の人間宣言後に自ら正統な皇位継承を主張した熊澤天皇(夏大海)を登場させ、それとなく日系アメリカ人問題や天皇問題を匂わせるあたりは憎い。一般民衆の悲劇や混乱の代表のような存在になっており、作品に深みを与えています。
 朝鮮戦争のくだりでは、次郎が将来の北朝鮮に対する危惧を露骨に表現していましたが、あのセリフは事実だったのか創作だったのか?宝塚でそんな気骨のあるセリフが聞けるとは思わなかったので、ちょっとびっくり。(宝塚だから無問題っていうのはあるかもしれないですね)

 次郎が正子へ求婚する京都の夜の場面は、石田先生らしく大衆芸能風味というか「宝塚って関西の劇団だなあ」と感じさせてくれて、宝塚っぽいかどうかは別にして、個人的には好きな場面。

 神風特攻隊の出陣を轟歌う"群青"をバックにダンスで表現した"レクイエム"の場面は、ベルばらのバスティーユに匹敵する名場面かも。

ラストシーンで全員登場...しかし、ソ連大使テレビャンコ(天羽 珠紀)と熊澤天皇(夏大海)だけがセリで下げられるます。その場は笑って見ちゃいましたが、結構皮肉が効いた演出ですよね。

 歌劇にもグラフにもENAKのSTAGE GRAPHにも写真が無くて残念なのは、マッカーサーのミニスカ女性秘書(華凜もゆる)。
007シリーズのマネーペニーみたいな役割だけれど、男主体の物語には、本筋にからまないお色気要員って必須だと思うので、"主な配役"リストに載せてあげてください(笑)

 骨折で休演した陽月華の代役・和音美桜。先進的でありながら大地に根ざしたような母性もあってよろしかったと思われます。これが陽月華だったら、かなり攻撃的な、それこそ「将軍の妻は、将軍の将軍」的な最強の奥さんだったでしょうね。冒頭とラストのソロ歌がすばらかったですが、休演しなかったら陽月華が歌ってたってことでしょうか?想像するとちょっと怖い(笑)。

 吉田茂(汝鳥 伶)は、世間の評判とおり見事でした。ラストに流される「サンフランシスコ講和条約調印」のニュース映像の中の本物の吉田茂を見ても、違和感無し。

 東京ローズ(美風舞良)の歌う"蘇州夜曲"は聞き応えあり。美風舞良って、ちょっと小生意気な雰囲気が魅力だと思うのですが、そんな彼女が涙ながらに歌うと、哀愁が出てたまらないです。

 ブギの女役の音乃いづみは、本公演にて退団。また、歌える娘役さんが居なくなっちゃった。残念。意外に戦後の洋装が似合わないのね。

 2Fロビーに白洲次郎コーナーあり。リアル男性よりもかっこよいのが宝塚の男役ですが、今回は、白洲次郎氏御本人が
見た目の生き様も、男役に匹敵もしくはそれ以上のかっこよさがあるですね。劇中「タカラジェンヌに手を出して英国留学という島流しに会った」というくだりがありましたが、実際に10才年上のタカラジェンヌと付き合っていたそうですね。そんな白洲次郎を芝居にしてしまう宝塚、懐が広いなあ(笑)


「Passion 愛の旅」

 幕開早々、黒燕尾・黒ドレスに真っ赤な照明。シックな衣装に淫靡でゴージャスな雰囲気が漂い、いきなり期待度120%増。
ミラーボールを手に持って踊るのも妖しげで面白い。

 続いては「Passion 大空へ」。スチュワーデス物語か愛と青春の旅立ちか、青空バックにさわやかな群舞。

 アラビアンナイト風の「Passion 砂漠の薔薇」では、夢先案内人の怪しげ親父っぷりがいかにも美郷真也。

 ショーでの娘1の代役は美羽あさひと凪七瑠海。美羽あさひは陽月華とは対照的に非常にしなやかな踊り。言ってみれば本寸法の娘役さんなのでしょうね。
 「Passion 砂漠の薔薇」のみ凪七瑠海が代役。長い手足を生かして妖艶かつダイナミックな踊りで活躍。もともと陽月華の魅力全開の振付け(by KAZUMI-BOY)だったのでしょうが、その代役が男役から選ばれるって、やはり陽月華って破格な娘役さんなのですね(笑)。

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東宝ミュージカル「ラマンチャの男」

東宝ミュージカル
5-Mar-2008 17:00~20:05 1F-I-17
帝国劇場

Corich公演情報

080405b

 歌舞伎で見る、どの"幸四郎"よりも、ラマンチャの"幸四郎"のほうがしっくりきているように感じます。

 ドンキホーテの物語は劇中劇なのだけれど、幸四郎さん演じるドンキホーテ(正確には幸四郎さん演じるセルバンテスが演じるドンキホーテか)を見ていると、劇中劇であることを忘れてしまいますね。

 松さん、汚れの役がよく似合ます。相変わらず強い喉というか、数人で歌う場面でも、声が立って聞こえてくるんですよね。もっとミュージカルに出て欲しい。

ドンキホーテ、キチガイにはちがいないのだけれど、真っ直ぐに立ち向かっていく姿が次第にかっこよく見えてくる。時代遅れの騎士道だけれども、同時にあこがれる部分があるのでしょうね。勿論、いまさら騎士になろうなんて思わないけれど。(正義の味方になる気は無いが、ヒーローもののドラマは好きっ!っていうのと同じか)

 初日のため、業界関係者多数観劇っぽい。1FロビーにはTVカメラはいってました。

 男性客多数、めずらしく男子トイレの扉の外まで列が伸びていてビツクリ(笑)

セルバンテス&ドン・キホーテ 松本幸四郎
アルドンサ 松たか子
サンチョ 佐藤 輝
牢名主 瑳川哲朗
カラスコ 福井貴一
アントニア 月影 瞳
神父 石鍋多加史
家政婦 荒井洸子
床屋 駒田 一
 
アンサンブル 
隊長 鈴木良一
ペドロ 大塚雅夫
ギター弾き 水村直也
ムーア人の娘 萩原季里
マリア 塚本理佳
 
片岡身江 美濃 良
山本真裕 祖父江 進
佐嶋宣美 中尾和彦
土屋研二 藤田光之
山本直輝 石丸隆義
板垣辰治 市川裕之
栗林昌輝 斉藤義洋
柴崎義則 高野史郎
安部幸太郎 真島邦英
松之木天辺 高木裕和
松本錦一 仲由幸代
 
脚本 デール・ワッサーマン
作詞 ジョオ・ダリオン
音楽 ミッチ・リー
訳 森岩雄/高田蓉子
訳詞 福井 崚
日本初演の振付・演出 エディ・ロール
演出 松本幸四郎
演出補 松本紀保
演出助手 小島 靖
振付 森田守恒
装置 田中直樹
照明 吉井澄雄
音響設計 本間 明
衣裳協力 宇野善子
音楽監督・歌唱指導 山口琇也
音楽監督・指揮 塩田明弘
歌唱指導 桜井直樹
プロデューサー 齋藤安彦/宮崎紀夫
製作 東宝

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梅田芸術劇場「カラミティジェーン」

梅田芸術劇場
5-Apr-2008 12:00~15:40 1F-24-1
ルテアトル銀座

Corich公演情報

080405a

 カラミティジェーンの生涯を描いた音楽劇。
アンサンブルの踊り子姉さんたちは歌ウマー。銃撃シーンは火薬もたくさん使って迫力あり。
 1幕目はワイルドビルヒコックとの結婚~出産~離婚~ビルヒコックの死まで。ビルヒコックの死は、同時に西武開拓時代の終焉でもあり、2幕目は、銃を捨てて新しい
 人生を不器用に生きていく、その後のジェーンの一生となっています。この2幕目、バーの踊り子、看護婦、駅馬車の御者、サーカスのガンマン...と彼女の怒涛の人生が展開されて、俄然面白い。
 ラストは彼女の晩年。偏屈老婆となったジェーンと、人手にやった実の娘(彼女はジェーンが母親ということを知らない)との会話は、いままでのジェーンの不器用な人生を見ているが故に泣けちゃったりします。
 あの世から迎えに来たビルヒコックとともに、ガンマンだった頃のジェーンの姿で旅立っていく場面は、なかなかかっこいいじゃん♪

 最初は湖月わたるがカラミティジェーンなんて、あたりまえすぎて観る気が起きなかったのですが、カンフェティで半値以下でチケットが売られていたので急遽観劇した次第。思っていた以上にお客が入っていなくて、後ろ半分はガラガラ、実質自由席状態。

 こんなに面白いのに、なぜガラガラなのだろう?

 西部劇って、やはり日本じゃ弱いのでしょうかねー。特に日本の演劇は女性客中心だからなおさらかも。
共演が三木良介、小林綾子、黒田アーサー、大浦龍宇一、田畑 亜弥、小林十市って、いまいち地味なような気がするしなあ。

 三木良介、小林綾子は、和物のイメージが強いかったのだけれど、ちゃーんと西部のガンマンと婦人になってた。さすが役者さん♪
 小林十市は、ナレーションも兼ねていて、目をつぶって聞いてると、弟の家禄の声とそっくり♪
 今井清隆のバッファロービルは見た目どおりではまり役。

 ロビーがやけに広く感じた土曜日の昼下がり、トイレと売店の行列が短いのはありがたいナ(笑)

歌姫/カラミティ・ジェーン 湖月わたる
ビル・ヒッコック 美木 良介
ナンシー・オニール 小林綾子
ナレータ/ジム・オニール
ダンサー 
小林十市
バーク(食料品店主) 大浦龍宇一
ライアン・マッコール/グリム牧師
ジェレミア/カーター保安官 
黒田アーサー
ジェニー(ジェーンの娘) 田畑亜弥
バッファロー・ビル 今井清隆
 
ジェルモ(インディアン)/強盗
ホワイト/ベン(黒人のボーイ) 
海津義孝
シド/インディアム・ドラム/ダグ
ハッケンキング/アレン 
結樺健
ロウエラ
(酒場の歌手でジェーンの親友) 
伊東恵里
グリム夫人
(キリスト教若妻会の会長) 
伽代子
腰痛持ちの踊り子
ソニア/スミス 
ももさわゆうこ
若い踊り子/ミミ/アグネス 汐夏ゆりさ
酒場の客/ならず者
インディアン/他 
加藤照男
酒場の客/ならず者
インディアン/他 
進藤ひろし
酒場の客/ならず者
インディアン/他 
水谷悟
酒場の客/ならず者
インディアン/他 
津村雅之
 
作 ジャン=ノエル・ファンウィック
訳 浜 文敏
脚色・演出 吉川 徹
音楽 八幡茂
美術 島川とおる
照明 高見和義
衣装 出川淳子
振付 青木美保
アクション指導 渥美博
音響 山本浩一
ヘアメイク 川端富生
演出助手 佐藤薫
舞台監督 やまだてるお/石黒勝巳

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味わい堂々「春を待つ」

味わい堂々
3-Apr-2008 19:40~21:10
スタジオあくとれ

Corich公演情報

080403

 娘の帰りを待つ父親。娘は男友達の部屋に居続け。父親は会社の年下の同僚に、「ずいぶん会話をしていない」と言う。その同僚の男は、結婚10年目で子供は無し。残業・徹夜で家に帰らない夫をひたすら待つ妻。たまに帰っても、妻の言葉は右から左。この二組の家族は家も近くバス停で顔をあわせる。そのバス停には、いつも謎の女性が座っている。

 結婚10年目の夫婦、夫は、妻が母親の看病で実家にしばらく戻るということさえ聞いておらず、気が付くと居るのがあたりまえだった妻がおらず慌てる始末。お互い気持ちがすれ違いながら待ちつづけているのですね。夫がもっとも待ち望んでいたのは、妻の「離婚しよう」の一言だったといオチ。

 男友達の部屋に居続けの娘、実は10年前のバス事故以来意識不明であり、男友達の部屋は、娘の夢の世界。10年ぶりに目を覚ました娘、喜ぶ父親。
 娘の夢の中の男は、バス事故で死んだ男。バス停で待ちつづける謎の女(ハチコ)は、男の帰りを待ちつづける恋人であり、幽霊(?)となって再び彼女の前に現れた男とようやくの再開。

 バラバラだった"待つ"話が、うまいこと繋がっていき、最後は「なーるほど」と思わせる、とってもよくできているお話でした。
タイトルは「春を待つ」ですが、まーいろんな「春」があるものだなあ。

 途中、バス停で待つ女が、弁当を喰らう場面があるのですが、本物の弁当を一人前平らげていました。
これがまたおいしそうに食べるので、見ていて楽しいのなんの。まずいものでも、うまそうに食べれば、絶対うまく感じてくると思うのでありました。

弁当以外でも、うまい棒や飲み物も、ちゃんと本物飲み食いしている点は正しいと思います。

 箸と茶碗だけで食べてるフリの芝居って、いつも見ていて中途半端な気がします。無いはずの食べ物が見えてくるほどの演技をしてくれるのなら何の文句はないのですが、そうしないのならリアルに本物を食べるべきじゃないかな。(そーゆー意味では飲食行為を仕草だけで表現することで"芸"に昇華させちゃった落語はすごいと思う。)

蛇足

 受付が、表の民主党ながつま昭事務所前だったので、道行く人々は民主党の集まりと思ったのでは?
いま民主党シンパだと思われるのはとっても恥ずかしいことと思われ(笑)

ハチコ 川口 恵理
主婦っぽい人 浅野 千鶴
サラリーマンっぽい人 井黒 英明
家出娘っぽい人 宮本 奈津美
お父さんっぽい人 神戸 誠治
スカジャンの人 吉田 海輝(サンチャゴ)
ハルコ 岸野 聡子
 
作・演出 岸野 聡子
舞台監督 小沢 真史
音響 UC-WORKER
照明 古川 睦子
舞台美術 田中 新一
映像 荒船 泰廣
宣伝美術 浅野 千鶴
制作 宮本 奈津美
企画・製作 味わい堂々

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April 04, 2008

亜細亜象演劇卸売市場「みんなの目の黒いうちは」

亜細亜象演劇卸売市場
2-Apr-2008 19:30~21:05
OFFOFFシアター駅前劇場

Corich公演情報

080402

 集団自殺をするために集まった6人、しかしなかなか足並みがそろわず。
怖気づく者、生きようと思い始める者、思いとどまる様説得しはじめる者、逆に自殺をするよう説得する者...

 話がすすむにつれ、個々の自殺しようとする理由が明らかになってゆきます。それらが微妙に関係していたり、ある者の自殺の理由の告白が他の者の自殺をあきらめさせるきっかけになったりと、複雑にからみあっていて面白い。

 "可笑しな展開が次々と繰り広げられる密室サスペンスコメディ"とのことですが、コメディというより人情喜劇という方がしっくりくるようにも感じます。

 で、死を前にして体調を気にしたりする自殺モノの常套ギャグが随所にちりばめられているのですが、お芝居でシリアスと笑いを同居させるのはやはり難しいですね。落語の場合、どんなに登場人物が多い場面でも噺家が演じている人物しか観客には見えず(残りは観客の頭の中だけに居る)わけで、人物の演じ方で、一瞬にシリアスな場面から可笑しげな場面に転ずることが可能。
 ところが芝居ですと、特に登場人物が多いと、一人がギャグを言っても、まわりにシリアスな顔つきの面々が居るわけで、寒いギャグになってしまうのが難点。

 笑い一切無しで、シリアスな演出で本作を見てみたい。きっと怖い舞台になるだろうなあ...

沓掛 史郎 中村浩人
右京 昌明 加藤栄一郎
物集女 円 桜乃まゆこ
松尾 都 日向みつか
桂川 稔 安藤亮司
西小路 綾音 清水久美(劇団026)
 
脚本・演出 寺師良克
舞台監督 半田倫丈
音響 芳賀明子
照明 安永瞬
宣伝美術 松本光弘
撮影 松岡 寛
制作 亜細亜象演劇卸売市場
企画・製作 亜細亜象演劇卸売市場

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