宝塚歌劇団「赤と黒」
宝塚歌劇団
6-Ap-2008 15:00~17:40 2F-G-6
日本青年館

宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」(ドラマシティ初日)
原作は未読ですが、CS放送で放映した海外ドラマ版で予習してからの観劇。
裁判にかけられたジュリアンソレルの回想の形で物語が始まります。
一幕目はヴェリエール~ブザンソン編、出世への第一歩として市長の息子の家庭教師になったものの不倫が発覚し家庭教師解任、神学校でも派閥争いに巻き込まれてお先真っ暗となります。
二幕目はパリ編、パリの有力貴族の秘書になり、再び立身出生をめざすが、思いがけない悲劇へ。
と、ちょうどよいところで幕間になっていますね。
ジュリアンというのは、野心家で頭もよく誇り高いが、同時に小心で純粋で目標のためには冷徹になりきれない弱さと脆さを持ち合わせている。考えてみればヒーローに成りきれないフツーの若者ね。
前作で安蘭けいが演じたエル・アルコンのティリアンのような強さは持ち合わせていないわけです。安蘭けいがインタビューで「ティリアンにジュリアンと、悪役が2作続くが、同じ悪役にならないようにしなければ...」という趣旨のコメントをしていたけれど、見事にジュリアンソレルを演じていたと思います。
レナール夫人(遠野あすか)とジュリアン(安蘭けい)の濡れ場もアダルトな雰囲気でよろしい。
抱き合っていざっというところで、ダンスシーンに移行するのはいかにも宝塚ミュージカルっぽい(笑)
気持ちの高まりをダンスで表現しているのでしょうね。リアルに演じようとすると、抱き合って暗転になっちゃうでしょうから、ダンスで二人のやりとりを表現するというのは、とても正しいと思います。
ラ・モール侯爵(萬あきら)と ピラール校長(磯野千尋)は、さすが専科の風格。
コラゾフ公爵(柚希礼音)のアドバイスで、ジュリアン(安蘭けい)が マチルド(夢咲ねね)を落とすくだりは、ドラマでは、ジュリアンたちの戦略でマチルダの気持ちが次第に変化していく様が結構面白かったのですが、
芝居では、割とあっさりした展開でちょっと物足りず。
コラゾフ公爵というのは、貴族でありながらロシア人であるが故に、ジュリアンとフランス貴族のどちらにも属さない面白いポジションなのですね。ドラマ版ではかなりアクの強くてお気に入りのキャラだったのですが、本作では単にジュリアンに恋の手ほどきをする人でしかなかった点も物足りないところ。
でも、総じて満足なのでした。
オープニングテーマ曲の、トランペットはたまらなくかっこよい。
「はぐれ刑事純情派」「大都会」「ガッチャマン」を超えていると思う。
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