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June 2008

June 30, 2008

青蛾館「恋火~岸田理生の言霊、そして薔薇(わたし)の美学~」

青蛾館
28-Jan-2008 19:30-21:20
千本桜ホール

Corich公演情報

080628b

青蛾館、15年振りの復活なのだそうですね。

「日曜日のラプソデー」
「身毒丸」
「恋」
「出張の夜」
「火學お七」

の五本からなるオムニバス。

 入場すると入り口付近に人形?...と思ったら、これがMASAMiさん。やおら動きだし、ゆっくりと踊る。上手バスタブの中に詰まった真っ赤なバラの花びら。耽美な空気に期待大。

 日曜日のラプソデーは、水芸人姉妹というか兄妹の禁断の恋なのかな?あきらかにまっとうな姉妹でない不思議世界。

撫子役の川崎裕子さんは、目に力があって怖かったな。定式幕のような色合いの着物、扇の透かしのような模様があって綺麗だった。
 恋は、遊女と妻の争いか。夫の取り合いといっても全く恋愛感の違う二人の異種格闘技戦だもんな。野水佐記子さんの遊女の、見た目妖艶ながら心はドライな雰囲気がよかったり。背が高くて綺麗なので遊女とかいかにも似合いそう。

 「出張の夜」、八重樫聖さんって、声聞いたら「あの人かあ」って感じ。

 「火學お七」は女優さんがキャンドル持って登場。生火うれしい♪

 コトバが綺麗で酔わされる。妖しく美しい。内容的には 五話オムニバスのためどうしてもエッセンスだけを取り出した形になっていて(多分)、捉えきれないところはあるのだけれど、これは仕方がないところだろう。個々の話を、一作ずつじっくり見てみたい。

水野空、身毒丸 他 野口和彦
冴子(出張の夜) 八重樫聖(劇団DA・M)
水野海(日曜日のラプソデー) 他 野水佐記子
撫子(身毒丸) 川崎裕子
妻(出張の夜) 他 川上史津子
妻(出張の夜)  近藤理枝
 岩本薫
 MASAMi
作 岸田理生
構成・演出 青蛾
音楽 落合敏行
照明プランナー 山本佳奈
照明オペレーター 大島早保子
音響 甘糟佐久美
美術協力 福永アキコ
衣装 竹内陽子
野口衣装製作 竹内よしみ(HOT*ICE)
舞台監督 圓屋 円
宣伝美術 森崎偏陸
制作協力 菊地廣・馬場敦子・kazuko
制作助手 下出拓也
企画・製作 青蛾館
協力 ユニットR・花伝[KADEN]シアターカンパニー・プロトシアター
提携 (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催 理生さんを偲ぶ会
 

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June 28, 2008

競馬予想屋人情喜劇「そのまま!」

THEATRE1010
27-Jan-2008 19:00-20:40 1F-け-21
なかのZERO 小ホール

Corich公演情報

080627

 2005年にNHKで"スタジオ演劇"として放送、これが結構面白かったのと、舞台版のキャスティングも興味があって見てまいりました。

 スタジオ演劇版は人情ドラマでしたが、舞台版は笑いの部分が多く、まさに人情喜劇になっていました。立花役の上杉祥三氏は、怪演ともよべるコミカルさ。ベンガル氏とでんでん氏は自由自在に笑いをとってました。

 理恵役の藤谷美紀さんは、自分的にはTV「京都祇園入り婿刑事事件簿」の三田村邦彦の奥さんのイメージが強いのだけれど、生で見たら思っていた以上に大人っぽく、細くて綺麗。陽子役の星奈優里さんはさらに綺麗で、しかもキャリアウーマンとしての男前なカッコよさも見せてくれてたまらないですね♪

 会社の命運を競馬にかけるのはどうかと思うけれど、万馬券当ててメデタシメデタシな展開は、ある意味爽快。予想が外れて「人生なんてうまくいかない」なんて教訓めいた結末じゃ哀しい帰り道になってしまうですもんね。

 ひさしぶりに競馬場に行ってみたくなりますた。

 それにしても星奈優里が綺麗だったなあ、足もめちゃくちゃ綺麗だったなあ♪

 帰宅後、スタジオ演劇版を見直す。スタジオ演劇版は、娘の名前が"美紀"(愛華みれ)なのね。今回はキャストが藤谷美紀だから"美紀"じゃなくて"理恵"にしたのかニャ?

石橋照男(予想屋稼業30年) ベンガル
石橋理恵(照男の娘) 藤谷美紀
成田修二(照男の弟子) 大沢健
坂井亮(予想屋) 小宮孝泰
大村泰造(飲み屋の主人) でんでん
原田陽子(健康雑誌編集長) 星奈優里
瀬川 うえだ峻
中村豊子(飲み屋の従業員) 山本ふじ子
眞山祥太郎(元ジョッキー) 三田村賢二
徳永 鹿島信哉
村井 堀本能礼
矢部 山地健仁
牧チエミ(理恵の部下) 山田まりや
立花敏之(健康雑誌出版社社長) 上杉祥三
 
脚本 水谷龍二
演出 加納新平
美術 松野 潤
照明 五十嵐正夫
音響 原島正治
衣裳 山本皓子
ヘアメイク 山崎潤子
演出助手 渡邉さつき
舞台監督 武川喜俊
企画 松本亘弘
プロデューサー 松野 潤、佐野葎子
制作 彩崎 苺
企画・製作 オフィスイレブン、おふぃす佐野
主催 株式会社足立コミュニティ・アーツ

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六月大歌舞伎(夜の部)

六月大歌舞伎
26-Jan-2008 19:56-21:16 幕見
歌舞伎座

Corich公演情報

080626

ホントは夜の部を通しで見たかった6月大歌舞伎ですが、気が付けば千秋楽間近。幕見でGOしてみますた。

生きている小平次
 映画化もされており、1957年版と1982年版があります。
舞台版のあらすじは、映画の1957年版とほぼ同じなので、そちらを参照されたしです。

 舟の上、太九郎に「おちかさんを俺にくれ」と言い出す小平次。言い争いからもみ合いとなり、小平次を殴る太九郎。額を割り沼へ落ちる小平次。沼から這い上がらんと舟べりにしがみつく小平次を何度も殴り、白塗りの顔に真っ赤な血が流れ、形もきまってとっても不気味。

二幕、太九郎内。おちかの前にあらわれる小平次。「おまえの旦那、太九郎を殺してしまったので、一緒に逃げてくれ」と言う。逃げ仕度をしていると、そこへ太九郎が帰ってくる。「まだ生きていたのか」と、今度は本当に刺し殺してしまう。

 さて、そんな事があったとは知らないおちかのもとへ、傷だらけでひょっこり現われる小平次。亭主の留守にやってきた間男にワクワクするくだりが可笑しい。
見た目がどうであろうと怖いかどうかは見る側次第で、ちょっと怪我をした間男としか見ていないおちかにとっては小平次は全く怖くないんですね。

 場面はかわり、海岸沿いの道。

 逃げる太九郎とおちか。太九郎は、道中で見た男が小平次に似ていただの、まだやつは生きていて追いかけてくるはずだのと、小平次の幻影におびえ、夜通し旅を続ける。

 一方おちかは小平次の影におびえる太九郎に長襦袢でせまったり、「お前は怖くないのか」という太九郎に対し「だって、あの人(小平次)は、あたしを殺したりはしないだろさ」と言いかえす。太九郎が恐れているのは小平次であるのに対し、おちかは役人に捕まること、あるいは太九郎に置いて行かれて一人っきりになることを恐れて、一緒に逃げているだけ。

 おちかを無理矢理引っ張りながら花道を引っ込む太九郎。その二人を眺めるように、せり上がってくる小平次。幕。
歌舞伎では、すっぽんから出てくるのは幽霊や化身などで、普通の人間役は使用しない決まりがあります。さて、舞台の前セリから上がってきた小平次は、生きているのか死んでいるのか...というニュアンスを残したまま幕となります(小平次も、自分がホントに死んだかどうかわかっていないのでしょう)。

 小さな劇場で、じっくり怖さを味わってみたい演目。どこかの劇団でかけないかなあ。

那古太九郎 市川幸四郎
小幡小平次 市川染五郎
おちか 中村福助

三人形
 傾城、若衆、奴の人形が踊りだすという常磐津舞踊。
 内容は、廓にやってきた若衆と共の奴に、傾城が廓のはじまりを語り、「それなら遊んでいかなくては...」という流れのようだが、そんなのはどうでもよくて、三者三様の踊りを楽しむ演目っぽい。
 後半、三人が一緒に踊る場面がありますが、それぞれのキャラで踊り様の違いがはっきりわかって面白い。

作 鈴木泉三郎
演出 九代琴松
傾城 中村芝雀
若衆 中村錦之助
奴 中村歌昇

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June 24, 2008

「細雪」

東宝
22-Jun-2008 12:00~15:30 1F-T-13
帝国劇場

Corich公演情報

080622a

 美しきことは良きことかな♪

 父親の七回忌の日、次女幸子が本家にやってくる場面から始まります。
四ン姉妹の着物、同じ小豆色ながら、妹になるほど明るい色になっていて、4人が並ぶととても綺麗なグラデーション。粋な趣向。

 着物の虫干しの場面は、客席から声があがるほど、華やかで美しい。

 長女鶴子(高橋恵子)・次女幸子(賀来千賀子)は、船場の老舗に育った姉妹にふさわしい、立ち振る舞いが綺麗。
三女雪子(檀れい)は、姉たちの会話をよそに、横座りして柱にもたれかかって折り紙おるなど、子供っぽい仕草が残っているけれど、おっとりしたところがいかにも老舗の三女なのかも。
四女妙子(中越典子)は、舞姿から洋装まで、バラエティに富んでいて面白い。大嵐の晩、幸子に家に担ぎこまれたときの様子が妙に艶かしかったです。

 それぞれ生き方は違っても、また、衝突しても、辰夫(磯部勉)や貞之助(篠田三郎)らに到底入っていけない姉妹の絆の強さが伝わってくる。桜の下に並ぶ四姉妹のラストシーンは単なるビジュアルだけでなく、美しい姉妹愛とでもいうのか、そのようなものが感じられて、本当に美しい場面だと思います。

 3幕構成で、休憩2回。2回目の休憩は10分と短いけれど、1幕が1時間程度だと、集中力が途切れなくていいかも。
場面転換中の暗転は結構長く感じられたが、幕間の弦楽曲のBGM、某CMにも使われている曲で、その映像が頭に浮かんできて困りました(笑)。クラシック曲は、往々にしてこーゆーことがありますね。

 舞台版細雪は今回が初見。1983年度版「細雪」は何回か見ていて、そのときは出てくる男連中が、割と無粋であんにゃもんにゃで、唯一三好だけがかっこいい印象があったのだが、この舞台の辰夫・貞之助は妻想いのよい旦那さんで好印象でした。

三女雪子の返事「ふーん」は耳に残る。

太川陽介の啓ぼんは、空気読めない感が絶妙。

 演目が演目だけに、年配のお客様多し。
開演中のおしゃべりも多し。飴ちゃんの包みを開く音もまた多かったが、あまりに多いと逆に気にならなくなるものだなあ(笑)。観劇用に、音の出にくい袋や包みを開発すべきだと思う>飴屋。
檀れいさん、真っ直ぐ立っても微妙に傾いているのはあいかわらずでありました。

 終わると、外は雨。夜は世田谷シアタートラムへ。
この帝劇からシアタートラムの場合、全く濡れずに劇場to劇場ができるのだな。

長女・鶴子 高橋恵子
次女・幸子 賀来千賀子
三女・雪子 檀れい
四女・妙子 中越典子
長女の夫・辰雄 磯部勉
次女の夫・貞之助 篠田三郎
啓三郎 太川陽介
板倉 新藤栄作
御牧 橋爪淳
お久 冨田恵子
蒔岡商店の番頭・音吉 安宅忍
戸祭吾助 松田隆男
井谷夫人 大川婦久美
分家の女中頭・お春 永吉京子
原作 谷崎潤一郎(中公文庫版)
脚本 菊田一夫
潤色 堀越真
演出 水谷幹夫
装置 石井みつる
照明 塚本悟
音楽 橋場清
衣裳 河原彰、宇野善子
効果 呉東彰
振付 西川瑞扇
邦楽 米川敏子
方言指導 大原穣子
メイクアップ 青木満寿子
演出補 伏見悦男
製作統括 酒井喜一郎
プロデューサー 坂本義和

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彩乃かなみインストアイベント

23-Jun-2008 19:00~19:45
タワーレコード新宿店

080623

CD「千の風になって AYANO Kanami Crystal Dream」発売イベント。

トークの詳細はサンスポ SUMiRE STYLE の記事に詳しい。

・歌は2曲、「一度ハートを失ったら(Once You Lose Your Heart)」と「千の風になって」。絶品なり。

・司会の渋谷亜希さん、"瀬名じゅん"の名前を言い間違って「こんなことで笑いをとってしまってすみません」と平身低頭のところ、「いいんです、いいんです、いいんです♪皆さんも喜んでいるようだし」とにこやかに言い切るかなみん。

・ランベスウォークの振り講座。まずは曲なしで振りをひとつずつ説明、"腕をくるくる"の次、足をポンと打つところ抜かしてしまって、「ゆっくりやるとわからなくなりますね♪」。その後、アカペラで歌うランベスウォークにあわせて会場全員でランベスウォーク...って、混んでて狭くて踊れませんですた。しかしアカペラを聞けたのは貴重かも。

・彩乃さんのランベスウォークのカウント、「なんとか、3、4」に大笑い。普段、稽古場でそう言ってるみたい。

・エスカレーターを上がったあたりで見ていたけれど、イベント中も某海外グループのPVが延々流れていて、「インストアライブ中は音消さないんだ」と思いました。まー無料の会だもんね(笑)。

・もらったタワレコの団扇、帰りの電車の中に忘れてきたっぽい(泣)

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KAKUTA「Root Beers ~ルートビアーズ」

KAKUTA
22-Jan-2008 18:00-20:10 B-13
シアタートラム

Corich公演情報

080622b

 ロサンゼルスのとあるコリアンモーテル。
 ヒットマンとしてはるばるロサンゼルスにやってきたヤクザ、二堂欽次(青木勝)とその手下たち。
だが、ある事件で、欽次は記憶喪失となり、自分が誰なのか、何のためにここにいるのかわからない...

 ヤクザの欽次は、手下も恐れるほどの残虐非道な男だが、記憶喪失となった欽次はとてもやさしい男。欣次の夢の中での、妹・冬子(高山奈央子)との会話を聞いていると、やさしい兄の一面ももっているようである。女衒の沫冨吉(鈴木歩己)やなんでも屋のCHILL(奥田洋平)が、彼を親しげに"欽ちゃん"と呼んでいるけれど、それは"残虐非道ではない欽次"を知っているからなんでしょうね。

 モーテルには暗殺の証拠を探っていた情報屋・尾灯辰弥(成清正紀)、欽次を車ではねたので捕まってしまった一般人の戸川慎一(若狭勝也)が監禁されています。記憶喪失となった欣次が、彼らと次第に心を通わせていく過程がおもしろく、アメリカに住む欣次の妹に会うため三人が手を取り合ってモーテルから脱出する決意をするくだりは、気分が高揚しました。

 後半、BGMで「雨にぬれても」が流れる場面が素敵。映画の内容を知っていると、「これは結末を暗示しているのか?」と勝手に物語の展開を予想しちゃったりして、ちょっと切なくなったり。モーテルのパーティの場面のムーンライトセレナーデも、ちょっと涙をさそいますね。

 「漢まつり」というので、ハードボイルドタッチの男くさいドラマを想像していましたが、終わってみればちょっと切ないファンタジー。ハードボイルドなんていうものは、弱い自分を硬い殻で覆って強がっている男を描いた世界であり、表向き男臭くても、内面は結構女々しかったりする。今回は、記憶喪失で、殻が破れて内面が表に出てしまった男の話であり、それはある意味「漢」の本質ではないかと思うです。

 自分的にはとんでもなく面白かった。上半期ベスト10に入るかも。

 青山勝氏と高山奈央子嬢、素顔もなんとなく似ていて、本物の兄妹のよう(笑)。


おまけ

 終演後、物販コーナーでルートビア(100円)を購入。帰り道で飲んでみた。
薬草入りペプシみたい。パクチーみたいなもんで、好きな人は癖になるだろうなと思う。

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 こーゆー味だとわかって飲んでる分にはどうってことはないけれど、ビールだと思ってコイツを飲んだなら、間違いなく暴動を起すと思うぞ(笑)。

 こんな飲み物を作り上げたアメリカ人の味覚はどっか変だと思った、下高井戸駅のホームでございました。

二堂欽次(にどうきんじ) 青山勝(劇団道学先生)
戸川慎一(とがわしんいち) 若狭勝也
尾灯辰弥(びとうたつや) 成清正紀
小津朝雄(おづあさお) 川本裕之
瀬戸山湯太郎(せとゆうたろう) 馬場恒行
山田蔵助(やまだくらすけ) 神保良介
御園琶子(みそのわこ) 桑原裕子
沫冨吉(まつとみきち) 鈴木歩己
尻山尚(じりやまひさし) 凪沢渋次(ナギプロ)
ヒバリ(ひばり) 大枝香織
ゼグン(ぜぐん) 松田昌樹
ジャスミン(じゃすみん) 原扶貴子
CHILL(ちる) 奥田洋平
冬子(ふゆこ) 高山奈央子
 
作・演出 桑原裕子
舞台監督 野口毅
舞台美術 袴田長武+鴉屋
照明 西本彩(青年団)
音響 島貫聡
選曲 真生
衣装 山崎留里子
宣伝美術 川本裕之
宣伝写真 相川博昭
演出助手 田村友佳、野澤爽子
制作助手 宮崎由
制作 前川裕作
企画・製作 K.K.T.
提携 世田谷パブリックシアター

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June 23, 2008

柿喰う客「俺を縛れ!」

柿食う客
21-Jun-2008 19:00~21:15
王子小劇場

Corich公演情報

080621b

 徹底したエンタテイメントぶりに圧倒された2時間15分。

 全員で歌って大団円かと思いきや、それを根底から覆すようなエンディング。発散してしまった舞台がグっと締まり、かつ深い(笑)テーマを我々に提示しているかのよう。映画「未来世紀ブラジル」のラストシーンのごとく、このエンディングの有無で、作品自体が全く別物になってしまうでしょうね。
 「縛られる=束縛・規制」の不自由さと規制があるが故の安心感や自身のアイデンティティというか、ハチャメチャななかにも意外に深いテーマがひそんでいるっぽい。

江戸時代(の真ん中らへん)を舞台に繰り広げられるドM全開な時代劇!

衣装も何もかも時代考証を無視した時代劇ではあるけれど、そんなことは全く気にならず。

 花組芝居の堀越氏が主演で、ほぼ全編を歌舞伎口調で通しています。
もともと歌舞伎自体、室町時代の話も鎌倉時代の話も、すべて江戸の風俗・衣装・文化で表現するという、時代考証なんぞ端から無視している(いろんな大人の事情があったと思われるけれど)。そして奇抜な衣装、隈取等も、実生活ではあり得ないわけで、当時は、すべてがポップな存在であったにちがいありません。
 だからハチャメチャな時代劇「俺を縛れ!」も、その表現方法における精神は歌舞伎と同じものを感じます。堀越氏の歌舞伎口調が妙にしっくりくるのも、そのせいではないかと。

 たった一人が歌舞伎風芝居というのも、最初は、素人に無理に歌舞伎口調でセリフを言わせてもみっともないからだろう程度にしか考えていなかったのですが、切羽詰丸が、キャラ令に縛られ"裏切りキャラ"を真剣に演じるあまり、キャラと自分自身の区別がつかなくなった唯一の登場人物であるわけで、計算された演出なんでしょう。すごいすごい♪

 前日に予約確認&案内メールが来ました。これはうれしいサービス。

劇中の辞世の句にあやかって、

 「お尻には ちょっと厳しい 2時間余」

 椅子に見合った上演時間というものがあると思います。パイプ椅子も、お尻側よりも太腿側が高くなっていると、長時間座っていても楽なんだけどなあ。

瀬戸際切羽詰丸(幸の薄い田舎大名) 堀越 涼(花組芝居)
瀬戸際ざくろ(瀬戸際家の一人娘) 村上誠基
阿多風太(瀬戸際家の家老) 本郷剛史
士道廊戻郎(瀬戸際家の武士) 森 桃子
好感堂鷹目(とっても裕福な大名) 七味まゆ味
好感堂保之輔(好感堂家の次期当主) 石橋宙男
徳川家重(徳川幕府第九代将軍) 丸川敬之(花組芝居)
大岡忠光(家重のマジ側近) 佐藤みゆき(こゆび侍)
お幸の方(家重の側室。ケバい) 梨澤慧以子
徳川家治()家重の嫡子、生意気) 川畑舞香
西尾忠直(老中、メガネ) 浅見臣樹
松平武元(老中、雑魚っぽい) 花戸祐介
服部半蔵(幕府の隠密) こいけけいこ(リュカ.)
水戸光圀(大昔の副将軍) 中屋敷法仁
地味変坊主(諸国を旅する僧侶) 高木エルム 
浦見深左兵衛(九州の大名) 佐野 功
加羅廻宮(都に住む皇族) コロ
族合軍兵衛(軍事コンサルタント) 玉置玲央
 
作・演出 中屋敷法仁
舞台監督 藤本志穂(うなぎ計画)
舞台美術 世多九三
音響プラン 上野 雅(SoundCube)
音響オペレーション 平井隆史
照明 富山貴之
殺陣 佐野 功
衣装 浅利ねこ(劇団銀石)
演出助手 加藤槙梨子、野田裕貴
映像 高橋希望
記録写真 渡辺佳代
記録映像 山川享平
宣伝美術 山下浩介
制作補佐 清水建志、吉澤和泉
制作 田中沙織
OTHER MEMBER 半澤敦史、深谷由梨香
協力 にしすがも創造舎

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SPIRAL MOON「日射し」

SPIRAL MOON
21-Jun-2008 14:00~15:40
「劇」小劇場

Corich公演情報

080621a

 リーディングで始まり、リーディングで終わる。
本編の芝居は、"三姉妹の思い出の一日"といった構成。

 SFファンタジーな趣があります。西方浄土から故人がやってくる、ちょっと早い"お盆"な風情。

 「みちかける」では月の光、「サクラソウ」では雨上がりの日差し、この「日射し」はタイトルそのものでもあり、差し込む光が、登場人物の心へ差し込む光でもあるというのは共通しています。作の長堀氏によるものか演出の秋葉さんの発注によるものかはわかりませんが、毎回、光の差し込む場面がとても美しい。

 「日射し」では、故人から現世の家族への優しい眼差しという意味もあって、とても温かい気持ちにさせてくれます。

 食事のシーンで、本当に食べているのも、毎回のこと。前回「夜のジオラマ」は野菜炒めだったかな?よい匂いが会場に広がりました。今回は"そうめん"と"すいか"。"すいか"がよい匂いでしたね。"そうめん"は、完食していたのがすばらしい。残したらいかんとですもんね。

 この話、いったい時代設定はいつなんだろう?
娘は携帯電話を持っているけれど父親は持っていないようだし、両親は戦前の生まれのようだし、実家の電化製品は時代物だけれど家の電話はそこそこ新しいようだし...姉妹の会話の端々には昭和の香りがしました。

 縁の下で鳴くネコ、結局姿は見せずじまいでしたが、終演後、会場出て階段を下りていくとの踊り場に座っていて、発見できてちょっとうれしい気分。

 副題を「すいかとそうめん」としてもいいのじゃないかと思った100分でした。

日向(長女) 最上桂子
日知(次女) 環ゆら(SPINNERS)
日刈(三女) 秋葉正子
父 小野坂貴之
母 千吉良麻恵
男の子 戸谷和恵
お嬢 山本真規子
じい 田中新一(東京メザマシ団)
桧山 東俊樹(SPINNERS)
豆腐屋 松本恭典(かやくごはん)
猫(声のみ) 大畑麻衣子(RAKUENOH+)
脚本 長堀博士(RAKUENOH+)
演出 秋葉正子
舞台監督 小沢真史
照明 南出良治
音楽 羽山尚
音響 齋藤瑠美子
美術 田中新一
チラシイラスト 秋葉陽子
チラシデザイン 岡村一也
記録写真 竹内英和
企画製作 SPIRAL MOON、落合由人

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6月歌舞伎鑑賞教室「神霊矢口渡」

6月歌舞伎鑑賞教室
20-Jun-2008 11:00~13:05
国立劇場 大劇場

Corich公演情報

080621

河竹登志夫=監修
解説 歌舞伎のみかた
坂東亀寿

福内鬼外=作
神霊矢口渡 一幕
国立劇場美術係=美術
  頓兵衛住家の場
頓兵衛娘・お舟 片岡孝太郎
新田義峰・新田義興の霊 坂東亀寿
傾城うてな 澤村宗之助
渡し守頓兵衛 片岡市蔵
下男六蔵 嵐橘三郎

ひさしぶりですが、学生代表お二人が舞台に上げられ、太鼓たたいたり舟に乗ったりと、ちょっとうらやましいぞ。

「歌舞伎の見方」は、学生さんの、ちょっとしたことでも大きなリアクションが愉快。

「神霊矢口渡」、孝太郎が一途な田舎娘を好演。

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June 21, 2008

コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」

公演ページ
19-Jun-2008 18:30~20:35 1F-花-4
シアターコクーン

Corich公演情報

080619

 前売入手できず、当日券にて。立見席のつもりでしたが、PAブースが当日一等席として販売されており、たまたま座布団席が空いていたので購入。

 おにぎり弁当食べたけれど、まだ小腹が空いていたので薩摩揚げ(揚げたて)を食す。激ウマ♪

 開演前から出演者が場内ウロウロ。一階後方扉からの入り出が見やすい席でラッキー。

 親殺しの場。差し出しの蝋燭から、途中でスポットライトの手持ちに変わる。光が強いので役者の表情ははっきり見えるけれど後ろ幕に影が写るし、コントラストが強くなるし、又、役者の動きに手持ちスポットが追いついていけない部分もあって、ちょっと見ていて疲れますね。その点、蝋燭は、光量は絶対的に低いけれど、ほんわかと対象を浮かび上がらせるので意外に見やすい。もともと歌舞伎の化粧は、蝋燭の暗いあかりでもはっきり表情が見えるように考えられているはずなので手持ちスポット照明無くてもよかったんじゃないかなあ。蝋燭の灯りでうかびあがる義平次が不気味なんですよねー♪

 歌舞伎座では絶対にお目にかかれないであろう照明が随所に。特に2幕九郎兵衛内の場の部屋に差し込む朝日が綺麗。くっきりと影ができてよい雰囲気。

 2幕の立ち廻りは、もう何にも言う事はありません。ただただ大興奮。

 演出の斬新さに関しては、いまの伝統芸能化した歌舞伎を見ているから斬新と思うのであって、江戸時代の芝居は、きっとコクーン歌舞伎のように、新しいものは何でも取り入れていたのではと思います。

 全員総立ちのカーテンコールはまるで千秋楽のようでした。バルコニー席しか見えませんが2階席のお客さんもスタンディングオベーション。シアターコクーンの上演作品って2Fで見るといまいちって芝居が結構あるように思うのですが、コクーン歌舞伎に限っては2階席の最後列のお客さんをも十分満足させるパワーがあります。昨年は2階席で観ましたが、燃えたですもん。がんばれ、ほかの作品!

 コクーン歌舞伎では、客席での飲食が自由になってますが、上演中は結構客席が暗くなるので、お弁当類はおかずの判別がつきにくくなるのがちょっぴり悲しい(笑)

団七九郎兵衛 中村勘三郎
一寸徳兵衛 中村橋之助
徳兵衛女房お辰/役人左膳 中村勘太郎
傾城琴浦 中村七之助
三河屋義平次 笹野高史
大鳥佐賀右衛門 片岡亀蔵
釣舟三婦 坂東彌十郎
団七女房お梶 中村扇雀
三婦女房おつぎ 中村歌女之丞
玉島磯之丞 中村芝のぶ
祭りの世話役 中村小三郎
こっぱの権/祭りの世話役 中村山左衛門
役人堤藤内/祭りの世話役 中村勘之丞
 
演出・美術 串田和美
補綴 竹柴徳太朗
照明 齋藤茂男(㈱シアタークリエイション)
大道具 金井勇一郎(金井大道具)
特殊効果 田中義彦
舞台監督 藤森篠次
制作 岡崎哲也 他
主催 松竹株式会社、Bunkamura
製作 松竹株式会社

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June 17, 2008

四畳半革命~白夜に死す~

公式ページ
15-Jun-2008 15:00~16:30 (予告編+80min)
シネマアートン下北沢

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 三鷹の「柳家さん喬一門会」の後、下北沢に移動、シネマアートン下北沢の最後の最後の上映に行ってきました。


 70年代の学生運動。
 社会的思想からではなく暴力的な衝動から学生運動に身を投じている男・直也。
争いの最中に相手を殺してしまう。逃げ込んだ先は、スナックの2Fの売春宿。
そこで、純真無垢な娼婦アッコと出会う...

 時代設定は70年代ですが、心のなかの雑多な衝動から社会的運動に走るというのは、いつの時代でも形を変えて存在していると思います。現代ならば、内外に数多あるテロ活動であったり。自分としては、幕末の京都がオーバーラップしてきました。若き勤皇の志士と遊郭の女郎。売春婦のアッコが関西弁で長襦袢を着ているので、余計に当時の遊郭を想像させるのでしょうが、学生運動家と幕末の志士たちは、重なる部分が多いように思います。

 "掃き溜めに鶴"というか"荒れ地に咲く一輪の花"というか純真無垢な売春婦アッコ役の結木彩加嬢が良い雰囲気。

 暴力しか無かった男は、彼女のために行動しようと思うようになります。理想の実現のためになんていうよりも、何か・誰かのために戦うっていう方が明確で強く、そして正しいと思うです。

 "青春バイオレンス映画"と銘打ってますが、直也とアッコのデートのくだりはファンタジーな風情で、なかなかよさげ。

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ドモ又の死

公式ページ
15-Jun-2008 15:00~16:30 (予告編+80min)
渋谷・シアターイメージフォーラム

080614c


 ドラッグ中毒者のための更生施設、ハマー・ナナの家。
更正プログラムとして、戯曲「ドモ又の死」を演じることになるのだが...

 更正プログラムとしての演劇に、どんな効果があるのかはよくわからないのですが...

 劇中劇「ドモ又の死」、その稽古場風景、施設での彼女たちの生活が入り混じって、ジャンキーの彼女たちは、はたしてそれぞれ区別ができているのか?虚構と現実が交錯してるんじゃないかと思わせる。

 副題として、「アーティストはなぜジャンキーになるのか」
自分的には、ジャンキーになるよーなアーティストは偽者、薬物使わずに脳内麻薬自在に出せるのが真のアーティストと思うです。(劇中の更正プログラムのひとつに油絵があった。ジャンキーの彼女たちなら傑作を生む可能性も大だろうが、更正したら凡人に戻ってしまうでは?)

 更正施設という場を舞台としているのは面白いかも。彼女たちの行為が過去のドラッグの影響なのか心の問題なのか(多分後者が大と思う)、そしてその施設は心のケアはしているのか、ただ更正プログラムをこなすだけではないのか(院長入院で、もはや真の心のケアはしていないように感じらる)。中途半端な"今の彼女たち自身"が際立って見えてくる。

 藤谷文子嬢、久しぶりに見た。ガメラ以来(笑)。なんだかすごい存在感のある女優さんになっていてビツクリ。

 出演もしているつるうちはな嬢の音楽が秀逸。ピアノでパンクって、なるほど納得。

 高野ゆらこ、意外にも男前で◎。

 江本純子さんは、パっと見、銭ゲバ。このひと、岡田以蔵とか演ったら似合うんじゃないかと思った。

 自傷シーンあり。思わず目を背けてしまった(笑)。特にカミソリの場面は苦手だなあ...。

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トワイライトワイライツ

トワイライトワイライツ
永遠異来灯TWILIGHTs
天野天街監督全映像作品上映

映画表現育成協会Filme
14-Jun-2008 11:00~12:30
シネマアートン下北沢

080614a

短編上映
「オレンジ」3min
「百二十秒伝」2min
「ペダル」3min
「チカチカ」5min
トークショー あがた森魚X天野天街
~休憩~
「トワイライツ」33min

「オレンジ」3min
カメラを固定したままで、という縛りで撮った作品だそうな。

「百二十秒伝」2min
2分という時間縛りで撮った作品だそう。
百二十秒でとある一家の半生を語る。
昔のニュース映像をうまいことコラージュしていて、大笑いの名作と思う。
(編集次第で如何様にも真実を曲げることができるという、恐ろしい実例でもありますが...)

「ペダル」3min
「チカチカ」5min
遊星ミンツのPV。

「トワイライツ」
少年が死の一瞬に垣間見たノスタルジックな幻影。
少年の魂が体から抜け、この世からあの世へ行くまでの道行の世界なのでしょう。

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流山児★事務所「双葉のレッスン」

流山児★事務所
16-Jun-2008 19:10~21:00 補-7
ザ・スズナリ

Corich公演情報

080616b

 6/14におとなりのシネマアートンで「天野天街監督全作品上映会」を見てぶっとびまして、スズナリで公演中の「双葉のレッスン」のチケットを前日に予約。
満席札止。

 大雨で水没し、人類のほとんどが雑滅した近未来。
そこは、かろうじて水没から逃れた高台にある一軒家。
生き残った女性が一人。人類の再生のために彼女と番わせる男を連れてくる者、拒否する女性。
はたして人類とはなんだったのか、その家にしみ付いた人々の記憶が、彼女の前に再現される...

...っていうような話じゃないかなと思います。

 生き残った女性が、連れてこられた男を窓から捨てるたびに、過去の思い出が再現されるが、それは再現される毎に微妙に異なっている。
記憶というものは曖昧で、思い出すたびに異なるということか。古いテープを繰り帰し再生しているかのように、ノイズやら音飛びを繰り返しながら、何度も繰り返される。

 ラストは、きっと人類の何たるかを理解した女性の心境を、そのまま実体化(だと思いますが)、舞台装置が全面に移動してくる。映像のズーム操作を舞台で実現しているかのよう。

 全編、両手で頭つかまれ揺さぶられ脳震盪起こしてしまったような気分。ドラッグでもやったら、こんな映像が頭に浮かぶのじゃないか。でも、シラフでこんなことを思いつく天野天街という人の頭の中は、いったいどうなっているのだろう。前日見た映画「ドモ又の死」は、サブテーマが「なぜアーティストはジャンキーになるのか」とあったけれど、ジャンキーにならずとも、こんな世界を生み出せる人間がいる。ドラッグに頼るアーティストは真のアーティストでは無いと思う。

 エキサイティグでファンタスティックな1時間50分でございました。

鯨岡良一 藤井びん
  良二 井村昴(少年王者館)
  良三 上田和弘(流山児★事務所)
蟹坂兄 里美和彦(流山児★事務所)
蟹坂妹 坂井香奈美(流山児★事務所)
鯖江 伊藤弘子(流山児★事務所)
カイ 深山洋貴(Studio Life)
鮫森 平野直美(流山児★事務所)
虫合父 小熊ヒデジ(KUDAN Project/てんぷくプロ)
虫合母 木内尚(流山児★事務所)
虫合娘 小林七緒(流山児★事務所)
西水母 小暮拓矢(流山児★事務所)
東雲丹 武田智弘(流山児★事務所)
打保 甲津拓平(流山児★事務所)
女 立原麻衣
犬老 さとうこうじ
流山児祥(流山児★事務所)
作 ごまのはえ(ニットキャップシアター)
演出 天野天街(少年王者館)
音楽 本田実
美術 水谷雄司(王様美術)
照明 小木曽千倉
音響 島猛(ステージオフィス)
振付 夕沈(少年王者館)
映像 濱島将裕
舞台監督 伊東龍彦
演出助手 藤村一成
宣伝美術 アマノテンガイ
大道具 王様美術
人形制作 サイカニア
制作 米山恭子
芸術監督 流山児祥
企画・制作 流山児★事務所
主催 社団法人日本劇団協議会 創作劇奨励公演

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「DRACULA」―ドラキュラ伝説―

公式ページ
16-Jun-2008 13:00~15:50 1F-13-32
新国立劇場中ホール

Corich公演情報

080616a

 宝塚OG出演(紫吹淳、真織由季、初風緑、初嶺磨代)&演出:藤井大介(宝塚歌劇団)というので、チケットをとったものの、正直、松平健座長公演お祭り企画だろうと勝手に想像、それほど期待もしていなかったのですが...

 予想外の出来の良さ、最近の東宝ミュージカルのレベ○カやルド○フなんぞよりも断然面白い。

 藤井先生演出なだけに、宝塚のような場面転換のはやさでテンポよく話が進む。
 ヴァンパイア三人娘(真織由季、初風緑、初嶺磨代)が、狂言廻し的な役割で随所に登場。

 音楽は、どことなく聞き覚えのあるようなないような...スタッフリスト見たら音楽:青木朝子さんで、「A/L」「A-"R"ex」の音楽担当の方、納得。ルーシー(紫吹淳)の歌うアイドル歌謡、トランシルバニアのダンスシーンはジプシー音楽風タンゴ、音楽もバラエティに富んでいて面白い。

 松平健を中心に適材適所のキャスティング。

 松平健=ドラキュラは、西洋の話だけれど、400年以上生き長らえている男の役ですから、時代劇役者としての面目躍如ではないかと思います。歌はミュージカル風ではないですが甘い歌声で聞かせてくれる。いかにもミュージカル的な歌は鈴木綜馬氏等劇団四季系役者さんがたっぷり歌い客席を満足させたところでマツケンの歌に引継ぐ。

 400年越しの想いが成就して舞い上がっている様子をフライングで表現って、そりゃマンガだ(笑)。フツーだったら恥ずかしくって、こんな演出はしないんじゃないか。それをやってしまったスタッフ&マツケンに拍手。飛んでるマツケンの、なんて気持ちのよさそうなこと。

 海外ミュージカルのいいとこどりのような気がしないではありませんが、本歌取りした作品の方が出来がよいことはいくらでもあり、この「DRACULA」もその類ではないかと思います。(墓場の場面は「オペラ座の怪人」、森の場面は「ウーマンインホワイト」、ロンドンの街の場面は「ジキルとハイド」、ラストは「エリザベート」、三人娘は「イーストウィックの魔女たち」いや「花吹雪恋吹雪」かも)

 終演後トークショーあり(真織由季(司会)、紫吹淳、初風緑、初嶺磨代)。真織由季さん司会うますぎ。
・やってみたい役は?
紫吹淳:ルーシーの役を追及したい。
初風緑:ドラキュラ伯爵...というよりフライングがしたい。
初嶺磨代:本役(ローラ)がドラキュラ伯爵に片思いの役なので、ドラキュラ様への想いが通ずるミーナがやりたい。

・失敗のエピソード、
真織由季:ダンスで、大澄賢也が身体を真織由季に預ける場面、大澄賢也を支えるのを忘れて、大澄賢也が舞台上に倒れちゃったこと。
初風緑:三人娘登場の場面で出トチリの話。奈落で、他の二人がステージ上で歌ってる声を聞いてびっくりしたこと。
初嶺磨代:大澄賢也のズボンが脱がせられなかったこと。

 初嶺磨代さんが、最下級生ということもあって緊張している様子が面白かった。がんばれはっちゃん♪

 9.24にDVD発売予定とのこと。第一幕見て、あまりに出来がよかったので、休憩中に購入申し込みしようか悩んだものの、WOWOWかSKAYSTAGEでの放送を期待して我慢(まあ、放送しないだろうな)

 有料パンフ2500円。これ、正式にはフォトブックで、書店の店頭に並んでるんですよね。
「プログラムは無いの?」と聞いている御婦人を見かけました。
パンフレットとプログラムってどう違う?
厳密には、プログラム=番組表なので、きっと、その御婦人は、無料の曲リスト、キャスト&スタッフリストのようなものを望んできたのでしょう。東宝ミュージカル(含宝塚)の場合は、「公演プログラム」として販売していますね。

 月~土は結構空席あるらしく、劇場ロビーにてS席半額で販売中。E+の得チケも同金額で販売中。
"マツケン"ということで、フツーのミュージカルファンが敬遠しているのじゃないかと思うが、この公演はミュージカルファンも十分満足できる内容になっていると思います。

再演希望♪

ドラキュラ伯爵(吸血鬼) 松平 健
ヴァン・ヘルシング(アムステルダム大学名誉教授) 鈴木綜馬
ミーナ・マリー(ハーカーの婚約者) 剱持たまき
ヴァンパイヤー・ゼルマ(ドラキュラ伯爵の手先) 真織由季
ヴァンパイヤー・ナディア(ドラキュラ伯爵の手先) 初風 緑
ヴァンパイヤー・ローラ(ドラキュラ伯爵の手先) 初嶺麿代
アーサー・ホルムウッド(ルーシーの婚約者) 藤本隆宏
メフィスト(悪魔) 園岡新太郎
ジャック・セワード(ルーシーの叔父で精神科医) 安崎 求
執事バベル(ドラキュラ伯爵に忠実に仕えている) 光枝明彦
ジョナサン・ハーカー(弁理士) 大澄賢也
ルーシー・ウェステンラ(ミーナの幼友達) 紫吹 淳
【アンサンブル】
饗庭大輔 市川紗也子
香取新一 柏木ナオミ
笹木重人 小牧祥子
楢原潤也 坂本法子
町田正明 白木原忍
森田浩平 丸山知津子
 
企画・原案 赤坂雅之
演出 藤井大介(宝塚歌劇団)
作詞・脚本 高橋知伽江
作曲 青木朝子
振付 広崎うらん
音楽監督 塩田明弘
美術 金井勇一郎
照明 高見和義
音響 山本浩一
衣裳 朝月真次郎
ヘアメイク 宮内宏明
歌唱指導 安崎 求・清水恵介
演出助手 小川美也子
舞台監督 二瓶剛雄
制作 クリームエンタテインメント
ドラマチック・デパートメント
制作協力 レイネット
運営協力 ディスクガレージ(東京公演)
チラシ・ポスターデザイン 東学
カメラ 谷敦志

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Dotto!「タイマー」

Dotoo!
14-Jun-2008 14:00~16:00 E-4
赤坂RED/THEATER

Corich公演情報

080615a

 1968年の新宿。潰れた水商売の店を借り、タウン誌創刊の準備をしている編集者たち。
酔って電話線を引きちぎって持ってきた赤電話が突然鳴る。

 2008年の新宿。風俗情報誌の編集室。印刷所への支払いも出来ず、このままでは廃刊もやむなし。
未払いで通話停止となったはずの携帯が突然鳴る。

 1968年と2008年が、繋がらないはずの電話で繋がります。

 1968年の新宿を主たる舞台として話は進みますが、実は、2008年の中年の編集者が自分が学生運動に身を投じていた頃の熱い心を思い出して再起するまでの話、主体は2008年の小野田保(平川和宏)にあるのでしょうね。
 宣伝コピー「カルチャーギャップコメディ」から、40年の時を隔てたドタバタコメディを想像していましたが、「メトロに乗って」や、そのネタ元(だと思う)「月夜の願い」のようなタイムスリップ系ハートウォーミングコメディでした。

 Dotoo!の芝居は、「笑わせて、最後に泣かせる」スタイルのようですが、その塩梅は作品毎に様々で、"笑い"なら前々作の「お産と遺産」が大爆笑だったし、"泣き"は「おいないさん」は本気で泣けた。じゃあ、今回はというと、前半は笑いというよりも楽しく活気のある雰囲気、後半は涙というよりちょっと切ない思い出にホロリというところか。
 女優さんが、それぞれ個性的(アクが強い)で面白い。脚本上、男優さんが彼女たちに振り回されているようですが、現実も(なんとなーくですが)女性陣の方が強そうに思います。

 桜岡あつこさん、場面転換のたびに服変えてファッションショーの趣。前回公演よりもお痩せになったっぽい。

 劇中歌「ゲリの歌」CDをロビーにて販売、お土産に最適な300円。後で思ったのだけれど、洒落でジャケットだけでもEPサイズにしたら面白かったのに。

 早割制度を廃止し、ファンクラブ制度を立ち上げるとの事。年会費1200円。
会員先行予約や特典がつくので、実質、早割制度と同等かそれ以上らしいけれど、実際に稼動してみないと、ホントに得かどうかわかんないもんね。
 定期公演&ロングランが約束されていれば、ファンクラブメリットもありそうだけれど(年一回公演で日程合わず観劇できずとなったらもったいないじゃん)。
 ...ってなわけで、今回ファンクラブには入らずですが、きっと次回公演は観にいくと思う(笑)

【2008年】 平川和宏
小野田保(ジョイマップ編集長) 平川和宏
井上美佳(ジョイマップ編集者、元風俗嬢) 森下いづみ
岡林真治(岡林印刷) 鈴木克昌
【1968年】 
森山あやめ(ジョイマップ編集長) 桜岡あつこ
坂本久留美(ジョイマップ編集者兼アングラ女優) 三上綾
北原幸一郎(ジョイマップ編集者兼学生) 前田剛
山下健介(大阪からやってきた幸一郎の友人) 松下哲
今井忠信(新宿のヤクザ、高倉健の大ファン) 片平光
中島雄三(組長の息子) デ☆ら
権藤三郎(ヤクザの手下) 青木拓也
山岸優二(ヤクザの手下) 片山裕亮
広田千賀子(ヒッピー、ぢつは...) 二村愛
吉田樹里(イラストレーター) 初田せつ
 
作・演出 福田卓郎
美術 西川成美
照明 田所太郎
音響 小笠原康雄(OFFICE my on)
舞台監督 赤坂有紀子/高橋京子
大道具 イトウ舞台
宣伝美術 ラヴ&ピース川津
制作協力 宮田さゆり(㈱オフィス・REN)
写真協力 高橋芳(JPA)
協力 ちぃ~む1K、route one、BQMAP
サポート 東海林奈美、タケシタユウジ(JPA)
制作 ドトォ!
製作 Dotoo!

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June 13, 2008

「ばけもの模様」

公式ページ
12-Jun-2008 21:00-23:30
池袋シネマロサ

080612

 主役が元宝塚花組主演娘役の大鳥れいということで拝見しましたが、なんだか大鳥れいさんがすごいことになってました(笑)。

 登場人物がおかしな者ばかり、社会倫理や道徳本性よりも本能に正直な者ばかりで面白い。この人間のおかしさ具合がとても落語っぽい。「品川心中」や「算段の平兵衛」を思い出させるような場面もあったり。順子(大鳥れい)の言動は理論的には明らかにおかしいのに、かかわった人間はそのペースに巻き込まれていく。これが可笑しい。

 便秘は肉体的にはもちろんだが、精神的にもよくない。

 夫役の潮見諭氏は黒色綺譚カナリア派「リュウカデンドロン」でサーカス団の団長やってた人だ。この映画では妻に殺されかける役だけれど、「リュウカデンドロン」ではホントに奥さんに殺される役だったので、きっと、そーゆー仁の人なんだと思う(笑)

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シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録

公式ページ
11-Jun-2008 21:10-22:55 22:55-23:10
ポレポレ東中野

080611

 藤井由紀(女優・劇団唐組)×大島新トークショー開催の6/11に行ってまいりました。

 「行商人ネモ」の公演初日までのドキュメンタリなのだけれど、コピーに7割真実、2割虚構、1割は虚実不明とあるとおり、どこまでホントなのかよくわからない。7割の真実の部分も、唐十郎がカメラの前でどこまで真実の姿を見せているかわからないけれど、虚実入り混じった人間=唐十郎であるならば、これはリアルなドキュメントにちがいないぞ。

 一度でも唐組を観たことのある人だったらたっぷり楽しめるドキュメンタリでありエンタテイメントであると思う。

 一度も唐組を観たことがない人だったら、紅テントに行ってみたくなると思う。

 急に怒り出したり、宴会が突如稽古になったり。劇団員の素の姿も見られて面白い。
思わず吹き出してしまう場面が結構あって、他のお客さんも大笑いしてました。

気に入った場面
・丸山厚人氏のカレーの食べ方が意外に綺麗なところ
・一人500円の食費をもらって大阪の町をさまよう場面

 アフタートークでは、いくつかのフィクションのうち、一つだけをネタばらし。残りはパンフに書いてあるのでぜひご購入を、とのこと。術中にはまって買って帰った人多数(自分も)
 藤井さんによると、某劇団員に関するフィクションの部分を事実だと思って、心配して観劇後アンケートにコメント書いている人が結構いたとのこと。
 実は自分もそのくだりは事実だと思ってたんでびっくり(ウソと見抜けなかった人は、きっと女の涙に騙される人だと思う)。

 映画内での藤井さんへの質問、「将来の夢は?」に対しては、「きっと"結婚"という答えがほしいのんだろうから、意地でもその手にはのらないぞと」思って「小栗旬と共演」と答えたらしい。
 台本の表紙裏に小栗旬の写真を貼ったのは人気がブレイクする前だったので、単なるミーハーじゃなくて、ちゃんと先見の明があったということらしい。

 生月のお土産の岩礁の置物、実は生月のお土産ではなく、佐助くんの飼っているメダカの水槽のなかの置物だったらしい。

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June 11, 2008

オカシネマ イン シネマアートン

おかしな監督映画祭 オカシネマ
10-Jun-2008 20:30~22:20
シネマアートン下北沢

080610

 シネマアートン下北沢、突然の閉館
6/6に映画館としては閉館しているのだけれど、6/15までは自主上映という形で上映が続く。

...なので、これで見納め!さっそく行って来ました。

■「おかしな監督映画祭5」アートン賞受賞6作品一挙上映会。
「科学ガンマン」
「UNPLUGGED」
「待ち伏せ」
「灰とシーツ」
「風雅~fuga」
「NAVIGATOR」
上映後、監督+女優さんのトークショーあり

それぞれどんな映画かは、こちらをどうぞ(オカシネマは6/13まで)

個人的には「待ち伏せ」と「風雅~fuga」が面白かったなあ。「灰とシーツ」のエンディングは思わず吹いた。

6/14,15は「四畳半革命」
6/14(土) 18:30/20:30
6/15(日) 20:30/22:00←これがホントのラストだそうな。
 以降は、シネマボカンとトリウッドにて7/4まで上映。

6/14,15昼間は天野天街監督全作品上映&トーク(これも面白そうニャ)
フィルミィ

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June 09, 2008

水族館劇場「Noir 永遠の夜の彼方に」

水族館劇場
8-Jun-2008 19:00~21:15
駒込大観音

Corich公演情報

080608b

 5月の唐組公演の際にもらったチラシで名前を初めて知り、どうやらとんでもない舞台装置らしいとの評判も聞き、行ってきました駒込へ。
 初めての駒込は、本駒込駅を出て、いきなり反対側に歩いてしまったりしてたいへんたいへん。

 会場である駒込大観音境内、観音様よりも高い足場のテント・外から見ても、なにやら大仕掛けがありそうな雰囲気。
 受付を済まし整理番号の書かれた木札を受け取る。

 境内の男女共用トイレエリアに楽屋エリアにあるため、トイレに行ったら、衣装着てメイクした役者さんがすでに役に入り込んでいて、とても不思議な空気がただよっておりました。

 石碑だと思ってたものが、実は屋外プレステージ用のセット(銀杏写真館)だとわかり、びっくり。プレステージ開演後、そのセットが廻り舞台になっていて、さらにびっくり。


 海底炭鉱を舞台にした映画を撮る、監督・カメラマン・主演の大部屋女優。
炭鉱夫として徴用され、過酷な労働でいった半島の男たち、外国人の子を妊娠して引き揚げてきた女性(慰安婦)たちと彼女の堕胎を行う秘密病院...炭鉱で生きるものたちの映画。
しかし、その場所で死んでいったものたちの霊がよみがえり、舞台の上には夢とも現実ともいえない世界がひろがります。

 落盤・浸水の場面、大掛かりな屋台崩し、天井から落ちる何トンもの本水は圧巻。観ているだけでアドレナリン放出。三列目に着座してましたが、水しぶきが飛んできました。ビニールシートで防御できる最前列よりも水かかったんじゃないかと(笑)
 舞台美術も、ここまでいくと土木・建築の世界ですね。美大出身の劇団が見せてくれるような観念的な世界とは違う、体育会系特有のカタルシスのある世界じゃないでしょうか。

 2大看板女優なのでしょうか、千代次さんと風兄宇内さんの存在感。姫草ユリさんは本公演のために九州から出てきたと紹介されてましたが、目に力がある人でした。

 活舌がいまひとつな役者さんも見受けられましたが、パンフに"その手の稽古はしない劇団"と明言してあったので、変に納得。

 古本市併設。なかなかめずらかな本が多く、「買おうか、でも荷物になるしどうしよう?」と迷いつつ、ビール飲んでトイレ行って戻ってきたら、お目当ての本はもう売れていた。後悔先に立たずでやんす♪

キリハ 千代次
鏡子 姫草ユリ
にあんちゃん 上山薫
おキミ 増田千珠
雪華 絲月繭
樽平 杉浦康博
リリー 夜叉姫
明哲 赫十牙
上塚 臼井星絢
ヨブ 淺野雅英
梶本 髙橋明歩
信介 高坂明宏
泉靖一 原口勇希
はちのす大将真田 津田三朗
磯吉親分 山谷玉三郎
そらみつ 風兄宇内
 
作演出桃山邑
制作 中原蒼二、真生雲母
音楽 マディ山崎、新倉実
星野利美江、星野沙織、星野安彦
照明 渡辺修一
音響 鈴木都
美術 淺野雅英、髙橋明歩
映像記録 KUMA
舞台 及部文人、近藤史晴
宣伝美術 近藤ちはる
劇場設計・舞台監督 杉澤靖昭
企画製作Koola Lobitos

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演劇集団キャラメルボックス「ハックルベリーにさよならを/水平線の歩き方」

演劇集団キャラメルボックス
8-Jun-2008 14:00~15:00、16:00-17:00
シアターアプル

Corich公演情報

080608a

 初日、座布団席も出て満席。
セット券売り切れのため、14時と16時の回を個別に購入。席は違うが同じ21列。

「ハックルベリーにさよならを」
 12年振りの再演とのことですが、自分は初めて。
離婚した父親の再婚話が発端となり、たった一人の川下りを通して、もう一人の自分と向き合い成長してゆく物語。井の頭公園から神田川を下り隅田川に出るまでの道中言い立てが聞きどころ。(神田の源が井の頭池って、初めて知りました。)
 シアターアプルで本水使えるのね。

「水平線の歩き方」
 23年前に死んだ母親との再会。
コミカルな部分と涙の部分のバランスが絶妙。後半はかなり泣ける話で、客席のそこやかしこから涙をすする音が聞こえてきましたが、そんな場面でも、母親の幽霊が冗談を言ったりして、ほのぼのと泣け、心温まっちゃう世界。
23年間の人生を、カットバックのようにてテンポよく見せるあたりが、とってもキャラメルボックスっぽい。このテンポの良さ、場面切替の速さ、笑いと涙の按配がとても落語的に感じます。

 落語が原作で芝居化された演目といえば、「文七元結」「芝浜革財布」等あるけれど、芝居化されると、たいてい上演時間が長くなる。それはひとつの動作や場面をじっくり描くからなのだろうけれど、キャラメルボックスの芝居というのは、話芸のテンポをそのまま芝居にしたものといえるのじゃないかなあ。

 「水平線の向こうには死者の国がある。母さんもそこに居るのかなあ」というケンジに対し、「水平線までの距離はたった4.4Kmなんだよ」という叔父。

 計算してみた。

身長150cmならば4.3817807km。

 たった4.4km、でも常に4.4km。近づこうとしても決してたどり着けない4.4kmなのですね。

 身長170cmならば4.6647618km

 成長するに従い水平線は遠くなっていくのか。水平線の向こうに死者の国とは、ケルトの言い伝えだそうだけれど、なかなか奥が深い。ビバ、ケルト人♪


 「ハックルベリーにさよならを」の23年後の物語で、共通する登場人物が出てきます。
それぞれ一話完結になっているので、片方だけ見ても何の問題もないですが、できれば両方みた方がよさげ。
 「ハックルベリーにさよならを」はいかにも"短編"という内容でしたけれど、「水平線の歩き方」は2時間モノにしてもよいのじゃないかと思うくらいのボリューム感あり。

 どうしても片方だけしか見られないとなれば、断然「水平線の歩き方」がおすすめ。

「ハックルベリーにさよならを」 
ボク 大内厚雄
ケンジ 實川貴美子
カオルさん 岡内美喜子
父さん 篠田剛
母さん 坂口理恵
アベさん 井上麻美子
コーキチくん 多田直人
セコ先輩 阿部祐介
「水平線の歩き方」 
幸一 岡田達也
アサミ 岡田さつき
阿部 前田綾
豊川 左東広之
一宮 青山千洋
勇治 小多田直樹
菜穂子 久保田晶子
進太郎 鍛治本大樹
 
脚本・演出 成井豊
共同演出 白井直
美術 秋山光洋
照明 黒尾芳昭
音響 早川毅
舞台監督 矢島健(太郎屋)、二本松武
振付 川崎悦子
スタイリスト 遠藤百合子
ヘアメイク 山本成栄
小道具 高庄優子、和合美幸
音楽監督 加藤昌史

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June 08, 2008

乞局「杭抗(コックリ)」

乞局
9-Mar-2008 19:00~20:40 + 20:50~21:10(グレムリンの工程)
こまばアゴラ劇場

Corich公演情報

080607b

 平和島に戦犯収容所があった時代【平和島創成期】。戦地で強姦したとして戦犯とされた茉門(まつかど)は、強姦ではなく現地妻だと主張し、面会にくる本妻(日本人)を拒絶し続けます。

 戦犯の子供たちの時代・閉鎖された収容所は撤去自転車の保管所として使われている【平和島安定期】
父親に会いたいと来日、差別に合いながらも日本で暮らす、茉門の現地妻の娘モランと彼女の子供。

 戦犯の曾孫の時代・廃墟となり非合法な商売が行われている【平和島晩期】。
戦争は過去のもの、自分の祖先が戦犯だったということもあっけらかんと話していたりして。

 「気持ち悪い」「後味悪い」という評判の劇団。人間のダークな面をあからさまに見せてくれる点が"気持ち悪さ"に通じるのでしょうが、自分としては、あまりにあからさまなのでかえって気持ちよく感じますし、可笑しくも見えてきます。

 「黄金餅」という落語があります。金を飲みこんで死んだ死体を火葬し、焼き場で金を抜き取って餅屋を開くと、かなーりダークな世界ですが耳で聞く分には愉快。これを映像化したらさぞ気持ち悪いだろうと思いますが、乞局って、そーゆーことをやっているのだろうなと思います。人間のダークな部分っていわゆる人間の業の部分であり"笑い"と"気持ち悪さ"と表裏一体なんでしょうね。

 強姦か現地妻かというのは、生まれてくる子供・子孫にまで影響を与える問題であるけれど、【平和島晩期】で行われているのが、"ルーツ"や"子供"に関係する商売であるのは面白い設定、時が流れるといろいろ変わるものだと...

 ラストはちょっと泣けました。

※喪服割引に挑戦してみました。昼間は下北沢で動物電気を見物しまして、その時はネクタイだけ柄物着用で、駒場東大前駅で黒いネクタイに換えて劇場へ。葬式でもないのに妙に厳かな心持ちになって楽しい。香典袋でチケ代持って行ったら面白いでしょうね。

短編「グレムリンの工程」

 出荷する予定も無いのに柿の種をピーナッツとおかきに分けるという無駄な作業をし続ける、寓話的な短編。
餡子とおもちを分ける作業は、"無駄"ではなく"無駄にしない"ための、とても意味のある労働であったのだなと思う。

【平和島創成期】 
茉門(まつかど):第三級戦犯 三橋良平
椋陽(りょうか):茉門の元妻 玄覺悠子
呉村(くれむら):第二級戦犯 池田ヒロユキ(リュカ.)
ヤヱ(やえ):呉村の妹 野津あおい
監視員1 大塚秀記
監視員2 佐野陽一(サスペンデッズ)
 
【平和島安定期】 
モラン:茉門の娘 岩本えり
尋御(ひろみ):モランの息子 下西啓正
為楠(いりな):モランの娘 西尾佳織
搗繪(つくえ):呉村の家系 野津あおい
侑佑(ゆうすけ):戦犯の家系 村岡正喜(Not in service)
宍道(しんじ):高校教師 數間優一(スロウライダー)
繊降(せんぶり)兄:保管所職員 大塚秀記
繊降(せんぶり)弟:保管所職員 佐野陽一(サスペンデッズ)
夫 三橋良平
妻 玄覺悠子
 
【平和島晩期】 
羽無田(わんだ):為楠の家系 墨井鯨子
梧亀楚(こぎそ):搗絵の家系 池田ヒロユキ(リュカ.)
刳裡子(くりこ):児埜の妻 岩本えり
児埜(にの):刳裡子の夫 數間優一(スロウライダー)
礼畝(あやせ):戦犯の家系 
バイト君1 佐野陽一(サスペンデッズ)
バイト君2 村岡正喜(Not in service)
バイト君3 大塚秀記
 
【短編:グレムリンの工程】 
出演 岩本えり
 三橋良平
 村岡正喜(Not in service)
 西尾佳織(声のみ)
 佐野陽一(声のみ)
 大塚秀記(声のみ)
 
脚本・演出 下西啓正
舞台美術 袴田長武+鴉屋
照明 吉村愛子(Fantasista?ish.)
音響効果 平井隆史(末広寿司)
演出助手 田中元一(田中兄弟)
舞台監督 谷澤拓巳、棚瀬巧
衣装・メンク 中西瑞美
スチール 鏡田伸幸
撮影 テアトルプラトー
宣伝美術 サノアヤコ
WEB 柴田洋佑(劇団リキマルサンシャイン)
制作 西岡よどみ、民谷柚子

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動物電気「すすめ!!観光バス」

動物電気
7-Jun-2008 14:30~16:20 B-8
駅前劇場

Corich公演情報

080607a

 風景以外、何の名物もない湖のほとりのホテル。富永一家と朝比奈夫妻の二泊三日のおはなし。大学のサークルの合宿もあったり...

 動物電気、「三女の食卓」以降見てますが、いずれも根底には「家族とは何か...」というテーマがあるのでしょうね。

 田中あつこさんのホテルの支配人(かな?)が出色。所属劇団のバジリコFバジオではぶっとんだキャラが多いですが、人格のちゃんとした人間役をやると、そこはかとなく色っぽくなっちゃうひとっぽい(笑)。

 ホテル従業員サキエが、やる気のないメイド喫茶の従業員みたい(笑)。

 辻氏の"焼き石でリアクションしよう"のくだりでは、裏で何かを焦がしたらしく、香ばしい匂いがただよってきました(笑)

 小林健一氏の全裸コーナー、ガニ股になったため、後ろからお稲荷様が拝見できる場面がありました。何か御利益があると、うれしく、思います。

 ドタバタ人情喜劇な風情が愉しい110分でした。

富永五郎 小林健一
富永かほ子 政岡泰志
富永陽介 姫野洋志
朝比奈慎也、他 鬼頭真也
朝比奈結実 伊藤美穂
川村明生、他 辻修
川村しょう子 田中あつこ
原田、他 森戸宏明
サキエ 谷部聖子
マミ 森山夕子
タカフミ、他 松下幸史
竹田ちひろ 國武綾
増本 吉井憲一
女医 二面由希
大学生1 古家ウィリアム康
大学生2 田島慶太
大学生3 千葉綾
大学生4 松下晃治
 
作・演出 政岡泰志
舞台監督 松嵜耕治
舞台監督助手 伊藤久美子
舞台美術 田中敏恵
大道具 横尾友宏
照明 清水朋久
音響 田上篤志(atSound)
選曲 小笠原静香(Mr.COCKROBIN)
衣装 大田家世(自由創作師)
小道具 清水克晋(SEEMS)
舞台収録 原口貴光(帝斗創像)
宣伝美術 岡屋出海
宣伝写真 山本ひとみ
舞台写真 和田咲子
演出助手 長澤真理絵
制作 動物電気、恒川稔英
製作 ハイレグタワー

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ロリータ男爵「プリマ転生」

ロリータ男爵
6-Jun-2008 19:30~21:40 D-4
吉祥寺シアター

Corich公演情報

080606

 舞台美術が凝ってました。仕掛けにびっくり。

 ゆるくてくだらないのだけれど、ラストの"死霊の盆踊り"ならぬ"死霊のバレエ"は圧巻(笑)。精霊役の4人の踊り子さんはともかく、他のメンバーは抜群に上手いわけではないのだけれど、テンションが高く、しかも大人数でステージ狭しと踊るので妙に盛り上がります。踊り終わったあと、客席で自然に拍手が起きたのも納得。

 天草四郎の復活(転生)をからめて、時代劇スペクタクルな青春スポ根モノになってるのが秀逸。

 CD購入。なんだかんだで、ロリータ男爵公演に行くと必ずCD買ってます。
 「みんなの歌」のチビっ子が歌ってるよーな下手ウマ風の曲で、他ではなかなか聞けない類だと思うです。

 で、せっかく吉祥寺に来たので、帰りにCat Cafe きゃりこに寄ってきました。やっぱり夜はネコ元気で面白い。

ジャネット 斉藤マリ
綾小路祭麗子 新井友香(劇団宝船)
チカ 松浦羽伽子
ピエール先生 大佐藤崇
メグミ 斉藤麻耶
ミドリ 白井暁子
ジャイコ 草野イニ
ひばり 吉田麻生(むっちりみえっぱり)
八神くん 足立雲平
綾小路祭亀光 役者松尾マリヲ
ハマイ 福屋吉史
天草四郎 加瀬澤拓未
地獄の番人 丹野晶子
清水俊樹
森知行
稲垣博子
店長 田辺茂範
精霊 大長紗希子
首藤まゆら
野村早希
今村優子
天使 濱井海
悪魔男 津久井亜以
閻魔大王、映像出演 森田ガンツ(猫のホテル)
 
作・演出 田辺茂範
舞台監督 海老沢栄
照明 中山仁(⑭アートプラス)、萩原賢一郎
音響 中村嘉宏
音楽 佐藤こうじ(SugarSound)
バレエ指導・振付 石川寛子
ダンス振付 依田朋子
映像 赤間祐一
舞台美術 仁平祐也、濱井海、森知行
衣装 田辺雪枝
小道具 清水克晋(SEEMS)
宣伝美術 森田涼子
裏面イラスト 星ぽえ夢
演出助手 清水俊樹、津久井亜以
当日運営 三村里奈(MRco.)
制作 佐々木のの、今井香月

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June 05, 2008

ワワフラミンゴ「長春:ぐあいが悪くてお休み」

ワワフラミンゴ
4-Jun-2008 20:00~20:45
下北ファインホール

Corich公演情報

080604

 「ぐあいが悪くてお休み」しちゃった娘さんの一日の出来事。
はちみつ飲んだり、りんごむいたり、本をいいのとわるいのとに分けたり、たずねてきたともだちに耳掻きしてもらったりジュースをもらったり...と、ただそれだけの話。でも、見ていて飽きない。(動物園で、動物の動きを見ていて飽きないのと似ていると思う)

 他人から見たらおかしな嗜好というものは、誰しもひとつくらいはあるはず。それらを集結したら、この話の登場人物になるのじゃないかな。観客からみれば、舞台を見ていて「あ、それわかる」っていう部分が必ずあると思うです。

 「インド人は理系」の一言で、つい噴出してしまったけれど、前半は登場人物の言動が可笑しくて涙がでました。後半は、"笑い"からダークな雰囲気に。それまでは波留のペースで進んでいた時間が、たずねてきた友人のペースに変わってしまうからなのだろうな。
 "ぐあいが悪い"っていうのは絶妙な表現で好き。具体的にどこが悪いってんじゃなくて"ぐあいが悪い"のだから。
"ぐあい"って素敵なことばだな♪

波留 北村恵
福島 菊地千里
潮見 すどうりえこ
鵜当 宍戸円
スズ ニコ
馬場 菅谷和美(野鳩)
作・演出 鳥山サチ
小道具 和田由里子
撮影 佐藤拓央
制作 宍戸円、ワワフラミンゴ

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June 03, 2008

落語教育委員会

夢空間
2-Jun-2008 19:00~21:10
なかのzero 小ホール

080602

携帯コント
柳家喬太郎/中学教師、赤いジャージに輝く6の文字。
三遊亭歌武蔵/中学生の林くん、学生服は6Lサイズ。
柳家喜多八/林くんのお父さんは泥棒髭の土方です。今日は雨でお休み。

春風亭栄助「新・生徒の作文」
「はやく人間国宝になりたい」の挨拶、「寄席でメモとる男たちの攻防」のマクラから「新・生徒の作文」へ。

柳家喜多八「盃の殿様」
今日もまた半病人の体で登場。
飄々としたお殿様。道中の言い立て、吉原に近づけば近づくほど路順が詳しくなっていいて、なかなか到着しないのね、聞いてるこっちもくたびれた(笑)

柳家喬太郎「稲葉さんの大冒険」
数々の小ネタ・入れ事に、袖で待機中の歌武蔵さんもつい笑っちゃったらしい。
「古典をやれば新作が聞きたかったと言われ、新作やれば古典がよかった言われ、稽古しようと同じ噺を繰り返しやると、聞き飽きましたと言われ~」と心の叫びも混ぜながら(笑)
桂枝雀(2代目)の真似、リードを引っ張られた犬の仕草、千草忠夫、マグマライザー、など、小ネタ満載。


三遊亭歌武蔵「かんしゃく」
初めて聞きました。
時代は日本に車が入ってきた頃、お金持ちのお屋敷の、ちょっとかんしゃく持ちの御主人のおはなし。
ちょっと岸田國士戯曲の舞台を見ているかのような雰囲気でした。
で、調べてみたら益田太郎冠者という明治~昭和にかけての劇作家さんの作らしい。(「宗論」も同氏作だそうですね。)
御主人のかんしゃくに耐え切れず実家に戻ってきた娘を、父親が「お屋敷の奥方がどうあるべきか」を説いてやさしくお屋敷へ帰すくだりが、ひとつの山場。
これ、一幕劇で見てみたいかも。
歌武蔵さんの髪型・風貌が、いかにも明治~昭和初期風でベストマッチ。でっかな身体で小さなアイスを食べてる仕草がキュートでした(笑)

栄養バランスのとれた食事のような落語会でした。
年内はあと2回。次回は9/6(土)なかのZERO。12/10(水)は博品館っぽい。

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寒空はだかカラフルロスタイムショー Vol.10

ざぶとん亭風流企画
1-Jun-2008 19:00~22:10
六本木SUPER DELUX

080601b

Welcome act 高遠彩子。
 格子柄の着物は羽織って登場 「愛ちゃんはお嫁に」。何回見ても、「この人って何者?」と思わせる謎の昭和歌謡歌手風情だなあ♪

寒空はだか
 はだかさん、十数年前に鈴木慶一氏作曲のCMソング(某インスタントラーメン)のコーラスとして参加したとのこと。貴重な音源を披露。
 ネタ帳(歌詞カード)が見つからなかったとのことで、手ブラで登場。
皇族演芸会、ハードボイルドディズニーランドなど。カバヤコーヒーの歌は伴奏付きでフルコーラス。

ゲストその1 柳家喬太郎「孫帰る」
 久しぶりの六本木、お弁当片手に着物のはいったリュック背負い、すっかりおのぼりさん状態で麻布警察署でSuperDeluxへの道を聞いた話。
昨今の禁煙ブームへの怒りをたっぷり語ってから、「実は禁煙の話しようか、牡丹燈篭にしようか迷ったんだけど、もう牡丹燈篭を演る時間ないし~♪」
と、とりあえずさわりだけ喋って、「ボタン取ろう」のナイスな小噺も入れつつ、再び禁煙の話に戻る。
で、短めの話をということで「孫帰る」。マクラの禁煙の話と、「孫帰る」でおじいちゃんに禁煙すすめる孫のくだりが妙にリンク。
この構成が計算済だとしたらすごいな。

ここで休憩。

MICABOX featuring AYAKO TAKATO
 支笏湖の日の出の映像を背景にオリジナル曲。
歌ってる最中にヒールが、パレットのコーナーの隙間に落ちてたいへんたいへんだったと語る高遠嬢と、我関せずな雰囲気の三上氏(笑)。ラストはムーンライダースの曲をリズムのみで。「曲知ってる人は、自分で頭の中でコード鳴らして補完してねとのこと。

鈴木慶一ソロライブ
ノベルティソング特集
バートンクレーン「うちへ帰りたい」
「俺はガンなのだ」「煙草路地」 他

正面2列目でアンプの音がダイレクトに聞こえてきちゃったせいか、ちっとばかしギターの音がでかすぎた気がする。


 アンコールの拍手が途中で鳴り止んでしまったので、スタッフ(かな?)が、再度アンコール拍手を促すように拍手しはじめましたが、「だって拍手しなくてもいつもどおり最後に全員でてきて何かやるんでしょ。っていうか狭くて拍手し難いし(笑)」ってことじゃないかと思うです(笑)

全員登場で「マスカットココナッツバナナレモン」
飛び入りゲスト
・清水宏
・今野英明
・安宅浩司
・ハマケン(サケロック)
・林家彦いち

 浪曲乙女組(春野恵子、玉川奈々福、菊池まどか)のシアターアプル公演の告知あり。

 つづいて「日本ホテトル音頭」by柳家喬太郎

 最後は「東京タワーの歌」を歌っておひらき。

 次回7/27(日)のゲストは遠藤賢司&清水宏
同日は、喬太郎師匠の怪談噺の会って、どっちにしようか迷いましたが、怪談噺は別のところでも聞けそうな気がするので、次回カラフルロスタイムショーの会場先行予約をしてしまいました。

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八王子寄席

日本文化情報会
1-Jun-2008 14:00~16:10
学園都市センター

080601a

八王子でいちばんホットな落語会(多分)。
地域落語会なので、御年配のお客さんが多いのはもちろんですが、明星大学の日本文化研究会(だったっけ?)からみで、大学生のお客さんも多いのが、この会の面白いところかも。

春風亭正太郎「たらちね」
開口一番は正太郎さん、山登りに行って「熊出没注意」の看板をみつけて...のマクラから「たらちね」へ。

古今亭菊之丞「初天神」
大相撲に招待されたら向こう正面の席でTVにうつってしまい、寄席の主任を休んで相撲観に行ったのがバレちゃった大幹部の話。
永谷園の懸賞のアナウンスの真似に観客大拍手。
菊之丞さんの初天神って初めてでした。こまっしゃくてつつもかわいい金ちゃんでした。
いつもながら腰の煙草入れが小粋。

柳家喬太郎「百川」
この日の午前中、御子息の運動会でビデオを回していたら腕を日焼けしてヒリヒリ。噺家はインドアの職業なので、日に焼けるといえば、夏の圓朝祭りのときくらい...と、祭りの話から「百川」へ。
四神旗と四神剣の仕込みで言い間違って、どこまで本気かわからないけれど、「まさか自分でも『百川』やるとは思わなかったもん」なんておっしゃってました。
今は、"しじんき"と聞いて「大王四神記」を思い浮かべる人も多いかも。
(そーいえば、大王四神記を宝塚で舞台化するそうです。)
人のよさげで怪獣ブースカみたいな百兵衛さん、田舎者の大らかな感じが絶妙でした。

古今亭菊之丞「唐茄子屋政談」
「品の良いお客様ばかりなので廓話でも」と「唐茄子屋政談」へ。円菊師匠の真似もあり。
吾妻橋の身投げまではさらっと、初商いから吉原田圃のくだりをたっぷり。

柳家喬太郎「ぺたりこん」
昨今の禁煙ブームへの怒りをたっぷり語って「ぺたりこん」。
不条理だけど、サラリーマンの悲哀がただよってて泣ける。
この噺の就業規則のくだり、「犬にお尻をかまれてはいけない」「手を机にくっつけてはいけない」というのが荒唐無稽すぎて、もうちょっと実際にありそうな規則にはできなかったのかなあと、聞くたびに思う。(しかし、荒唐無稽だからこそ、最後に出てくる「就業規則」が現実味をおびてくる気もする...)

9/20の小三治独演会with一琴@八王子を会場にて予約受付中。まだまだ前の方が空いてたっぽい。

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June 01, 2008

トリのマーク(通称)「マチルドハイタワー」

トリのマーク(通称)
31-May-2008 19:00~20:00
ザ・スズナリ

Corich公演情報

080531b

 初見。

 入場すると、スズナリがギャラリーのようになっていてびっくり。

 "みち"にまつわる話。

 そこは元は劇場だったけれど、劇場のなかに"みち"が通ることになって、でも、劇場としても機能しているのだという。
 "みち"にやってきた男の前に、いろんな人間があらわれる。

 「このみちはどうやってつくられたのでしょうか」という小冊子が配られます。中身はいろんな国の道の在り方作り方。

 舞台の上の"みち"は、いろんな"みち"が混在している、その都度あらわれる人にとっての"みち"の顔をみせる。


 "みち"であり"劇場"であることを、男が理解したところでEnd。"みち"を定点観測してると、さまざまな人物・出来事が見られるから"みち"こそ"劇場"なのかも。

 自分にとって歩くだけの道が、定番の待ち合わせ場だったり、近所のおばちゃんの井戸端会議場だったり、子供の遊び場だったり、犬にとっては縄張りだったり猫にとってはひなたぼっこの場所だったり...。

場所(みち)は単なる場所(みち)でしかなく、そこにやってくる人間、演じる人間がいて、はじめて劇場たりえるとも読めそう。

 禅問答のような会話が可笑しかったです。

 "みち"の思い出についてのアンケートがありましたが、「みっちゃんみちみち」が真っ先に思い浮かぶ自分もどうかと思う土曜日の夜でした。

出演者 柳澤明子
櫻井拓見
大畑麻衣子
藤田早織
川島むー
山中正哉
台詞・演出・音響・照明 山中正哉
音響操作 坂本絢
照明操作 原田優理子、出月勝彦
会場 遠山元気、中村智弓、出月勝彦、渋谷橙
舞台監督 原田優理子、大畑麻衣子、藤田早織
製作補助 田中真実
衣装、製作 柳澤明子
 

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トツゲキ倶楽部「ゴドーを待ちながらを待ちながら」

トツゲキ倶楽部
31-May-2008 14:00~16:00
池袋シアターグリーン BOX in BOX

Corich公演情報

080531a

 新版「ゴドーをまちながら」の稽古中の劇団、ロケットフィッシュカンパニー。
ところが本番二日前なのに、まだ脚本があがってこない...
 『「ゴドーをまちながら」(の脚本を)待ちながら』っていうことなんですね。

 新版「ゴドーを待ちながら」にはミュージカルシーンがあって、その練習シーンからスタート。スリラー風ダンスシーン(笑)。浮浪者風のダンサーたちのなか、センターで踊る権藤あかねさんが綺麗でかっこよい。

 ノルマの代金を徴収にくる制作・加藤と金のない劇団員、元アイドルの桜井の彼女が実は出演者篠原の娘とわかってひと悶着、作家の家へ向かった演出助手は行き先を間違って後楽園に行ってしまったり...と、
次から次へトラブル。

 こうなったら自分達で作るしかないと、エチュードを通して新版「ゴドーをまちながら」を作り出す出演者。バラバラになりかけていた出演者・スタッフが、やがてひとつに。ここで大団円と思いきや、さらにオチがあって...このおとし方が、演出助手・桜井のキャラとの相乗効果で絶妙(笑)。

 オリジナルの「ゴドーを知りながら」を知らない松尾に、元役者で今は衣装係の相田が「ゴドーを知りながら」について解説する場面があり、「ゴドーを知りながら」を知らないおともだちにも優しい仕組みになっています。

 カテコで、挨拶&役者紹介があると、客としてもたくさん拍手できるのはうれしい。(よくわからないまま終わってカテコも無いような芝居が、たまにありますが、拍手できなくてちょっぴり欲求不満。ま、演目にもよるとは思いますが)

桜井 渡辺一哉
松尾 青木忠宏(FCプラン)
中川 市森正洋(シリアルナンバーズ)
泉 権藤あかね
田村 おかおゆき
篠原 中野順二
演出家:稲川 松山幸次
制作:加藤 横森文
衣装:相田 鬼塚真貴
舞台監督:鈴木 丁田政二郎
演出助手:桜井 久保広宣(カウンタックーズ)
道具:江原 北村清治
リエ 中谷奈津子
 
作・演出 横森文
照明 小川勝司
音響 権藤まどか
舞台監督 HiRoE
振付 
写真・WEB協力 八木橋正司
主題歌『ゴドーは来たかい?』 作曲・小寺久美子 作詞・横森文
企画・製作 トツゲキ倶楽部

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伊東四朗一座「喜劇 俺たちに品格はない」

伊東四朗一座
30-May-2008 19:00~21:20 1F-I-1
本多劇場

Corich公演情報

080530

 前売は完売。毎回当日券販売(補助席)とのこと。補助席含め満員の本多劇場。

 現総理の任期満了が近づく。次期総理と期待される政調会長と、同じく総理の座を狙う幹事長。
あるとき幹事長は友人の週刊誌記者から、政調会長と八千草ルリ子との不倫のスキャンダルネタを手に入れる。
次期総理の座はどちらへ...と思いきや、現総理がとんでもないこと言いはじめて...

 伊東四朗さんは、政調会長の秘書官役、ちょと意外な完全ボケキャラでした。後半歌いまくりのシーンあり、Perfumeまで歌うとは(笑)...ってPerfumeはアミューズ所属なのですね(笑)

 戸田恵子さんは、どんな歌を歌っても悲しい曲調になってしまうという歌手。爆風スランプまで歌ったり。
お約束(?)の、アンパンマンの声も披露してくれて、場内大喜び。

 昇太師匠の登場はインパクト大。

 初日ならではのグダグダのシーンや、トチったシーンも多々あったようですが、皆さん芸達者、ちゃんと笑いに変えてしまうのはさすが。

 カテコでは、伊東さんの挨拶の他、三宅裕二氏から渡辺正行氏&ラサール石井氏へのダメ出し、戸田さん挨拶、昇太師匠小噺など。
 ロビーは提灯&花で埋め尽くされてました。

 王道の喜劇、安心して大笑い。小ネタ・アドリブ満載で、日々変化していくのだろうなあ。

西園寺為朝/政調会長の秘書官 伊東四朗
鈴木弘/政調会長 三宅裕司
八千草ルリ子/歌手 戸田恵子
週刊誌記者 渡辺正行
幹事長 ラサール石井
多村正一/総務会長 小倉久寛
総理 春風亭昇太
IT会社社長 東貴博
週刊誌記者 他 坂田鉄平
ルリ子の付き人 他 河本千明
 
脚本 妹尾匡夫
演出 伊東四朗、三宅裕司
美術 金井勇一郎(金井大道具)
音響 今村太志(サウンドクラフトライブデザイン社)
小坂登記
照明 塚本悟
照明オペレーター 清家玲子、斉藤拓人、畠山聖
衣装 小川光江(松竹衣装)、村越由香
音楽 大崎聖二(楽踊舎)、会田敏樹
舞台監督 津田光正(バックステージ)
企画制作 オルテ企画、アミューズ、アタリ・パフォーマンス

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