« クロムモリブデン「血が出て幸せ」 | Main | 黒色すみれ単独演奏会「真夏の夜の夢」 »

August 05, 2008

岡崎藝術座「三月の5日間」

岡崎藝術座
3-Aug-2008 19:00~20:10
上野広小路亭

Corich公演情報

080803

 上野初日。ちなみにうえの夏まつり最終日。

 受付開始時刻と開場時刻は同じ。
 公演案内は、A4のチラシが3枚、寄席の香盤表のガラスに貼ってあるだけ。そのチラシも受付待ちの列で隠れてしまい、道行く人々には寄席の客にしか見えなかったようで、「あぁ、落語かあ」「こんなところに寄席あったんだ」のような声が聞こえました。

 上野広小路亭、普段は、前半分が座椅子席、後半分がパイプ椅子ですが、今回はすべて座布団のみ。満員御礼だったようです。
 入場すると、最前列はすでに埋まっていて、お菓子やらお弁当を食べながら歓談中。2列目にすわり、最前列のお客を見るとパンダも居るぞ?役者の皆さんでした(笑)。

 発泡酒+おつまみ販売あり(セットで200円、観劇中の飲食自由)。

 最前列から二人が高座にあがり、渋谷のデモのくだりからスタート。つづいて舞台袖から、でっかい蝶ネクタイの二人組と、ウクレレ漫才風の二人組。演者は順番に出たり入ったりと、寄席形式で進行していきます。客いじりよろしく、最前列の客をステージにあげて、セリフを喋らせたり。舞台上のセリフに、最前列客(役者)がいちいち反応しています。声をあげての反応もあれば、表情・仕草だけの反応もあるので、2列目あたりでじっくり見るのがベスト(舞台上よりも最前列客のリアクションのほうが面白いかもしれません)

 話が進むにつれ、最前列客が舞台に上がり演者が最前列に座ったり、または全員が舞台へ上がったり。

 BGMは「美しく青きドナウ」って似合わなさすぎて逆に似合って(笑)

 渋谷・六本木を舞台にした「三月の5日間」を、上演場所あわせて演出し、その土地の特性を見せるのが目的だそうですが、今回は、あきらかに渋谷でも六本木でもない、上野(or下町)の世界でした。
 戯曲に見られる若者の冷めた感覚・他人との距離感は、そのままチェルフィッチュ版「三月の5日間」にもあらわれています。一方、今回の岡崎芸術座版・上野編は、芸人さんも隣席の見知らぬ人も皆友達にしてしまう、チェルフィッチュ版とは真逆ともいえる世界で「三月の5日間」が語られます。あのおばちゃんたちは、近所の出来事もイラク戦争も、同じ目線で茶飲み話にしてしまうでしょうね。

 チェルフィッチュ版の場合、演者のセリフはいったい誰に向けてっているのか実にあいまいですが、この岡崎版・上野編は、明らかに最前列のお客に向かって話しています。それは演者と客というよりも、町内の若い連中のおばちゃんたちに「いったいなにがあったんだい、話してごらんよ」と言われて、あれこれ話しているような雰囲気。

 人と人との距離感に関して。チェルフィッチュ版では、直接的な肉体の接触って無かったと思うのですが、岡崎版・上野編では、たとえばミッフィーちゃんは佐藤さん(仮名)の手をやたら触ったり引っ張ったりしていますし、おばちゃんにいたっては、話しながら人をパンパン叩いていたような。立位置・座り位置も隣と肩が触れるくらいの距離、暖かさを感じる距離なんですね。
 新百合ヶ丘版、ウワサでは感動のラストだったらしいですが、自分は未見。今回の上野版に感動は...ミッフィーちゃんのくだりに、最前列のおばちゃんは貰い泣きしてましたが(笑)。まあ、大きな感動はありませんでしたが、自分にとってはチェルフィッチュ版に比べ、観ていてとても居心地よく感じられました。それは下町特有の暖かさ(加えて自分にとっての下町へのあこがれ)があるからだと思います。
 なんとなく始まりなんとなく終わるのも寄席らしい。なにか物足りない気がしたのだが後で気が付きました。追い出し太鼓が無かったんですよね(笑)。

その他もろもろ

・最前列衆、お弁当はちゃんと吉池で調達してきてたようです。自分はコンビニ調達が多いので反省。
・ミッフィーちゃんと、彼女ををなぐさめるパンダ二匹の構図が可笑しかった。

 
出演 冨川純一
 西田夏奈子
 武谷公雄(バングラッシー)
 砂生雅美
 佐々木透
 宇田川千珠子(青年団)
 影山直文
 中村早香(ひょっとこ乱舞)
 尾原仁士
 春日井一平(劇団上田)
 タカハシカナコ(劇団井手食堂)
 
作 岡田利規(チェルフィッチュ)
構成台本・演出 神里雄大
照明 高橋かおり(Hikari Honpo)
制作 elegirl label
制作協力 野村政之
助手 鈴木啓史
企画制作 岡崎藝術座
主催 岡崎藝術座

ブログで検索「三月の5日間」

|

« クロムモリブデン「血が出て幸せ」 | Main | 黒色すみれ単独演奏会「真夏の夜の夢」 »

演劇」カテゴリの記事

Comments

We should be meticulous and particular in all the intelligence we give. We should be extraordinarily aware in giving opinion that we would not about of following ourselves. Most of all, we ought to evade giving advise which we don't tag along when it damages those who transport us at our word.

Posted by: accuset | June 04, 2010 02:20 AM

A gink begins scathing his discernment teeth the first without surcease he bites eccentric more than he can chew.

Posted by: kayak paddles | June 19, 2010 12:45 AM

To be a noble lenient being is to have a amiable of openness to the in the seventh heaven, an skill to guardianship unsure things beyond your own control, that can lead you to be shattered in unequivocally exceptional circumstances on which you were not to blame. That says something remarkably impressive thither the prerequisite of the principled compulsion: that it is based on a conviction in the fitful and on a willingness to be exposed; it's based on be

Posted by: Discount Rolex Watches | June 25, 2010 07:29 AM

In the whole world's sustenance, at some occasion, our inner pep goes out. It is then burst into flame by an face with another benign being. We should all be glad for those people who rekindle the inner transport

Posted by: Alice | July 13, 2010 02:10 AM

In the whole world's sustenance, at some dated, our inner fire goes out. It is then burst into flame at near an contend with with another human being. We should all be thankful for the duration of those people who rekindle the inner spirit

Posted by: Mark | August 16, 2010 11:14 PM

In harry's sustenance, at some dated, our inner foment goes out. It is then bust into passion at near an contend with with another human being. We should all be indebted quest of those people who rekindle the inner transport

Posted by: Jack | August 23, 2010 04:03 AM

In the whole world's sustenance, at some time, our inner throw goes out. It is then burst into enthusiasm by an contend with with another benign being. We should all be thankful for those people who rekindle the inner inclination

Posted by: Jack | August 25, 2010 05:41 AM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 岡崎藝術座「三月の5日間」:

» 西田夏のこと [WEBの情報缶!]
楽天から検索された商品ファイブスター 西田夏¥ 3,591アーティスト:西田 夏[出演]レーベル:(株)ポニーキャニオン販売元:(株)ポニーキャニオン発売日:2001年11月21日メーカー品番:PCBG…ファイブスター 西田夏西田夏¥ 1,995『ファイブスター 西田夏/西田夏...... [Read More]

Tracked on August 06, 2008 01:19 PM

« クロムモリブデン「血が出て幸せ」 | Main | 黒色すみれ単独演奏会「真夏の夜の夢」 »