月蝕歌劇団「『津山三十人殺し』幻視行」
月蝕歌劇団
20-Aug-2008 19:30~21:30
ザムザ阿佐ヶ谷

『津山三十人殺し』の事件の場面から始まります。懐中電灯の照明のなかで浮かび上がるムツオ(合沢萌)の青白い顔がなんとも不気味かつ悲しげで印象的。
大量殺人犯を兵士として日中戦争に投入しようと計画する日本軍、ムツオを救うべく活躍する三人の男たち(江戸川、須崎、鬼志本)。ムツオの運命の相手とされる阿部定。それらが複雑に絡みながらムツオがなぜ事件を起すことになったのかが語られます。
江戸川、須崎、鬼志本は、ムツオの書いた小説の登場人物で、ムツオを守るために小説の世界から抜け出してきた存在。悪の張本・日本軍の登場は月蝕のお約束か。いつも日本軍将校を演じるスギウラユカ嬢が、今回はムツオを守る江戸川役のため、姫宮みちりが日本軍将校を演じていました。敵役の首領としての凄味は、スギウラ嬢と比べると弱いのが残念だけれど、これは実力云々というより、仁じゃないからだと思うです。敵役の人材不足な公演だったかも。
日本軍vs三人衆の戦いの場面も、いまひとつ盛り上がらなかったような。
一方、ムツオや阿部定の人生の物語は面白い。阿部定、娘時代から事件を起すまでの流転の様子を紫乃原実加嬢が公演。少年時代のムツオの笹生愛美嬢、ホントに少年っぽくて良い感じ。
最後は「みかんの花咲く丘」斉唱でお別れ。心が洗われる心地ぞするです。
| 青年ムツオ | 合沢萌 |
| 定 | 紫乃原実加 |
| 真樹 | 三坂知絵子 |
| 鬼志本 | あおい未央 |
| 少年ムツオ | 笹生愛美 |
| 姉ミサ | 有村深羽 |
| 須崎 | 大島朋恵 |
| ユリエ、看護婦山下 | 白永歩美 |
| ナミ、軍人根本 | 高田ゆか |
| 軍人大崎 | 安東彩 |
| お蝶、女将校 | 姫宮みちり |
| 雑貨屋のせがれ、看護婦田中 | 大室優絵 |
| トモミ、軍人吉河 | 藍山みなみ |
| 和、軍人山裏 | 鈴木真理 |
| 軍人石井 | 橘ひかる |
| 良 | 341 |
| 祖母イネ | 佐倉萌 |
| 江戸川、大友 | スギウラユカ |
| 乱堂博士 | 阿部能丸 |
| 脚本・演出 | 高取英 |
| 音楽 | J・A・シーザー |
| 照明 | 小境春二 |
| 照明操作 | 外川千代 |
| 舞台監督 | 門田京三 |
| 音響 | 阿部健司 |
| 舞台美術 | 北崎正人 |
| 宣伝美術 | 吉田光彦 |
| 写真 | 濱口太 |
| 振付 | 三坂知絵子、大島朋恵、藤田実加 |
| 制作 | 月蝕歌劇団制作局 |
| 製作 | 月蝕歌劇団 |
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