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September 13, 2008

「グーグーだって猫である」

公式ページ
9-Sep-2008
MOVIX昭島

 原作本は、映画化が決定した頃に1巻を読みまして、エッセイなので「そのまま映画化できないだろうな」と思ったのですが、今回映画を見たら、やはり原作とは趣きが異なっていました。

 サバの擬人化、原作は背の高い男性でしたが、映画では若い女性。自分の場合、原作の記憶が実に薄らぼんやりしていて、この違いが気にならなかったのですが、原作ファンは違和感があるでしょうね。擬人化は、飼い主が猫にもつイメージそのものだろうから、大島弓子氏はサバを男性として、小島麻子氏は若い女性として見ていたようです。大島弓子≠小島麻子なのですね。

 サバを失い、ペットロス症候群となった漫画家・小島麻子さんが、グーグーと出会い、病気を乗り越え生きていく希望を見つけるまで。猫映画と呼べるほど猫の登場はなく、あくまで漫画家・麻子さんの話。だから、精神的にも物理的にも、麻子さんとグーグーとの距離が離れる後半は、グーグーの出番がほとんどなくなります。そーなると、麻子さんの孤独感が際立ってくる。

 吉祥寺と猫と麻子さんの生活を、時として謎の外国人の視線、またある時はアシスタントのナオミの視線で語られるので、オムニバス作品のようにも感じられますね。

 自由気ままで居るようで、ちゃんと飼い主を見ている猫。死んだサバが人間の姿であらわれ、麻子さんと話すくだりはちょっと泣けました。
 入院中の麻子さんのお見舞いにきたナオミの服の中からグーグーが顔を出す場面が可愛かったですね。。

 楳図かずおのグワシッのアップは、本筋には全く関係ないけれど、吉祥寺タウンガイドには必須でしょう(笑)。自分は、月に2~3回、吉祥寺に行く程度ですが、一度、楳図かずお氏に遭遇したことがあります。ボーダーのシャツを着ていて遠目でわかりました。ウワサでは、グワシで挨拶するとグワシで返してくれるそうな。

 主題歌「グッド グッド good good」(小泉今日子/細野晴臣)はよい曲。

 出版記念パーティの司会で小林健一氏が出ていて笑っちゃいました。

 いろんなレビューを見ると、「つまらない」という意見もあれば「泣けた」という意見もあり。自分は後者のほう。

おそらく

・キョンキョンが好き。
・猫が好き、もしくは飼っている(飼っていた)。
・吉祥寺が好き。
・アラフォー独身。

のどれにもあてはまらないと面白くないのかも。

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