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October 2008

October 31, 2008

SWAクリエイティブツアー「ブレンドストーリーPart.3」

SWA公式
29-Oct-2008 19:00~20:50
新宿明治生命ホール

081029

新宿明治生命ホール3DAYSの最終日。DVDの収録あり。

テーマは「願い」
プロローグ(柳家喬太郎)
林家彦いち 「掛け声指南」
三遊亭白鳥 「奥山病院奇譚」
春風亭昇太 「空に願いを」
柳家喬太郎 「カラダの幇間」

プロローグで手術直前のサチコちゃんの一場面。
そして本編へ。サチコちゃんの手術にまつわる4つの噺。
「願い」に沿ってアレンジされた既存三本と書き下ろしの一本。

林家彦いち 「掛け声指南」
 日本でボクシングのトレーナーを目指すタイ人のムンチャイ、しかし言葉の壁は厚く帰国を決意する。
心の支えは、社長の一人娘のサチコちゃん。お別れの挨拶に、サチコちゃんの入院する病院に向かう。
「ガンバレ」しか言えなかったムアンチャイが、街や病院で覚えた言葉で立派な(?)トレーナーへと成長する物語。

三遊亭白鳥 「奥山病院奇譚」
 今回書き下ろされた一本。
 奥山病院からサチコちゃんの入院する病院へ手術用の血液を輸送することとなった。新任の警備員が運転する軽自動車は、かつて奥山病院で働いていた病院給食のおばちゃんの霊が憑依していた。はたして血液は間に合うのか!

春風亭昇太 「空に願いを」
 小学生のフリタくんは、運動会に出られないサチコちゃんと、徒競走で1等をとると約束をするが、実はフリタくん、学校一の鈍足。運動会が雨で中止になることをひたすら願い、おじいちゃんと一緒に「雨乞い」をはじめるフリタくんなのでした。

柳家喬太郎 「カラダの幇間」
 病人を元気付けるのが仕事のホスピタル幇間の一八、昏睡状態のサチコちゃんの体にはいって、その原因を探ることになる。針医堀田先生伝より。

 構成の勝利。

 サチコちゃんの病気回復の「願い」とは別に、他人にとっては迷惑たりうる「身勝手な願い」も登場させており、この「身勝手な願い」の顛末が各噺のテーマになっているのは興味深い。
 それぞれの噺のつながり・伏線の回収が見事で、Totalで一本の作品として十分に成立している。

 「奥山病院になぜ、そんな血液型が?」とか「サチコちゃんのおなかに何故ワカメチャーハンが?」など、あれこれ考えるのが楽しげなナゾ(ツッコミどころともいう)が数多くちりばめられているのはお客さんへのサービスかな(笑)。

 エンディング映像、心にしみる。

 今回のクリエイティブツアー、SWAの存在意義を示した素晴らしい会だったと思う。

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October 27, 2008

オルガンヴィトー「バロウ 2008」

オルガンヴィトー
26-Oct-2008 19:00~21:40
築地本願寺和田堀廟所・野外特設劇場

Corich公演情報

081026b

 早く到着したので、駅の近くの中華屋で肉入リ野菜炒メ定食を食したのだが、さすが学生の町だけあり、デフォルトが一般の大盛サイズ。劇場の最前列でひざ抱えて座ったらお腹が苦しかったぞなもし。

 墓地のなかに派手な色の小屋。遠方から見ると墓地の中で赤く光っていて不気味でした(笑)

 DNAに刻まれた先祖の記憶・進化の記録。夢は先祖の記憶をよみがえらせ、進化の記録は突然変異として身体に現われる。
島原の乱で殉教した一族の末裔は、救いの主を求め旅をする。その主は天草四郎の子孫であった。彼らが出会い、やがて先祖の記憶が蘇える。意識は再び島原の乱の世界へ...って話ですよね?
 後半の島原の乱の場面は、夢と現実の入り混じった世界なんでしょうか?夢の世界であるけれど、夢の中の死=現実の死であるような世界なんでしょうね、きっと。

 四郎が進化論を唱えたために、本国(ポルトガル?)からも異端扱いされてしまったというのは面白い設定。動物への転生含めた輪廻という思想は、ある意味進化論に近いのかもしれません。

 弥生の右手が勝手に意思を持ったように人を殴るというくだりは、なんだか痴漢の言い訳みたいでちょっと可笑しかったです。

 廃線となった地下の線路は、現世と冥府をつなぐ道なんでしょうね。読経のBGMとともにトロッコを押して演者が近づいくると、とても現実の人々とは思えないですもん。すげえセットと演出。

 最前列で見る殺陣は、マジ怖かったです。客にあたらないようにやってるのは百も承知なのですが、でも当たりそう(斬られそう)に感じる距離なのですニャ。

 高橋茶太朗氏は、骨折のため車椅子での出演となったそうですが、"車椅子の脳科学者"っていうのも、アングラテイストに満ちていて十分アリだと思います。むしろ自分で自由に動けない方が、役にあっているんじゃないでしょうか。

 おかっぱの村田弘美さんが、ちびまる子ちゃんみたいでかわいかった日曜の夜でした。

脳医学者 沢渡四郎 高橋茶太郎
七転署警部 沼田十兵衛 下総源太朗
その部下 泉刑事 七海大洋
その部下 小池刑事 救仁郷将志
容疑者 三月弥生 井内俊一
愛の友の会リーダー 背曲り雪彦 保村大和
雪彦の双子の弟 背曲り星彦 尾崎宇内
雪彦星彦の叔父 赤鼻の鼻一朗 森澤友一朗
雪彦星彦の従兄 外れ顎の顎六 宮崎敏行
雪彦星彦の端弟 頬瘤の珠代 村田弘美
雪彦星彦の端弟 頬瘤の珠美 ほりゆり
雪彦星彦の祖父 垂耳の耳三郎爺 阿野伸八
雪彦星彦の曽祖母 でこ瘤の千代婆 野口和彦
雪彦星彦の曽曽祖父 出臍の臍吉爺 桑原滝弥
木箱に眠っている女 真珠郎、沢渡四郎の母 米澤美和子
赤とんぼを歌う被害者 蜂谷久美
私設清掃嬢 キン婆 不二稿京
 
作・演出・美術 不二稿京
音楽 寺田英一
音響操作 飯塚ひとみ
照明 石田道彦
殺陣 佐藤正行
制作協力 玉木康晃、玉木千裕、長野由利子
受付 中田祐子、木下瑞穂、中村恵子
企画・製作 オルガンヴィトー

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アタリ・パフォーマンス「学おじさん」

アタリ・パフォーマンス
26-Oct-2008 14:00~15:45 1F-B-19
本多劇場

Corich公演情報

081026a

 内容に関しては予備知識ゼロで観劇。
てっきり「学問をするおじさんの話」、伊東四郎扮する叔父さんが学生になって勉強するドタバタコメディだと思ってましたが、大ハズレで、学(まなぶ)という名前のおじさんが登場する物語、安心して笑えて、ちょっとほんわかする人情喜劇でした。

 直也(平田満)は、会社が倒産し休職中の身、妻・和江(片桐はいり)と叔母の家に居候している。
叔母の海外旅行中、叔母の元旦那で風水師の学(伊東四郎)が弟子を伴い訪ねてくる。叔父と甥の45年ぶりの再開。学の目的はいったい何?

 直也は、人がよく優しいだけが取得の男。妻・和江はそんな夫にイライラしつつ、日々パートに出かけている。それぞれ平田さん片桐さんのイメージどおりのキャラ。
 三人の弟子、これも当て書きと思いますが、キャラがたっていて面白い。吉田嬢と馬渕嬢が、それぞれ陰と陽で対照的。バーテンはやけに落ち着いていて「いったい何者?」といった風情が妙に可笑しい。
 息子・克彦は、平田さんと片桐さんには、似ても似つかぬよい男なのですが、この、"似てない"こともストーリーに絡めてくるとは恐れ入り谷の鬼子母神でした。

 本水を使った雨のシーンあり。「雨降って地かたまる」ということなのでしょう。学おじさんの来訪によって、ぎくしゃくしかけた米村一家は、再び家族の絆を取り戻します。

 カーテンコールでは、アンケート紹介あり。「読まれるなら一生懸命書こう」と、いっぱい書いてきちゃいましたが、読まれる日に自分が観劇しているわけではないのですよねえ

蓮見学(スナックマスター・風水氏) 伊東四朗
米村直也(いまは失業中) 平田満
米村和江(直也の妻) 片桐はいり
米村克彦(直也の息子) 森本亮治
丸岡秀子(ホステス・学の弟子) 馬渕英俚可
青木孝正(バーテン・学の弟子) 飯田基祐
河辺美香(ホステス・学の弟子) 吉田麻起子
 
脚本・演出 水谷龍二
美術 中根聡子
照明 五十嵐正夫、古橋亘浩
音響 原島正治、大塚重之
衣裳 牧野純子、小林菜摘、森彩子、中村暁美
舞台監督 武川喜俊
企画・製作 (株)オルテ企画、アタリ・パフォーマンス

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the company world premiere「1945」

the company
25-Oct-2008 19:30~21:50
世田谷パブリックシアター

Corich公演情報

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 舞台上に瓦礫、中央頭上高くに、原爆ドームを思わせるドーム状の傘(骨組のみ)
原作「藪の中」となっていますが、もともとは「藪の中」を原作とした映画「羅生門」を終戦直後の日本に置換えようとしたものらしい。

 総勢80名が舞台上に表れる"闇市"の場面は圧巻、それぞれに色々な芝居をしていて、見ていて飽きません。もっと長時間見せてほしかったかも。

 高橋氏、パク氏が好演、引き込まれました。
 中村ゆりさん迫力あり。しかも綺麗。ただ、昭和の匂いが感じられず、現代風に見えてしまったところに違和感を覚えました。高橋氏・パク氏はいかにも昭和って感じなのですが。

 実は、戦争の闇を描き、隠された歴史の真実を描き出す...というような世界を期待していったのですが、男女間の闇が話の中心で、ちょっと物足りず。観劇後、公式ブログを読んだらでロマンチックスリラーと書いてありました(笑)。最初からそのつもりで見ていれば十分満足できたでしょう。

 瓦礫だらけの街の一部を、事件現場である地下室に見立てていますが、ぜひ、ベニサンピットやシアターモリエールのような暗い倉庫のような場所で見たかったですね。天井の高いSePTにあのセットでは地下室特有の閉塞感は出しきれないのではと思いました。

 全編JAZZ(マイルスっぽい)のBGMはよい感じでした。

GI  Jun Tyler
パンパン女 呂美
半田 高橋 和也
哲 瀬川 亮
タミ 松浦 佐知子
麻薬を売る愚連隊の男 松本 晶
露店のオヤジ 谷 昌樹
客 女 吉田 昌美
客 女装の男 酒井 和哉
客 男 廣畑 達也
ストッキングを売る愚連隊の男 川辺 邦弘
矢島 三嶋 義信
ユキ 宮光 真理子
山根 斉藤 直樹
光武弘 山本 亨
光武紗耶子 中村 ゆり
大木を連行する日本人警官 矢内 文章
大木襄 パク・ソヒ
紗耶子の母 有希 九美
タミを案内する日本人警官 深貝 大輔
若いポン引き 倉本 朋幸
MP Jacob Sandelin
イモ売り 園部 まりあ
夫を探す妻 タリン
女学生 猪瀬 早紀子
女学生(妊婦) 吉田 真理
買い物客 加藤 華子
買い物客 柴田 淳
買い物客 額田 麻椰
買い物客 守 美樹
学生ヤクザ 巖 大介
傘売り 石原 身知子
缶詰売り 水谷 友子
看板待ち 菅原 達也
着物売り 尾崎 舞
着物売り 中井 奈々子
着物売り 堀川 炎
靴売り 土山 紘史
靴磨き 飯田 元子
靴磨き Zinzy
愚連隊 永栄 正顕
愚連隊 松井 美宣
乞食のふりをしたスリ 中尾 裕美
子供を探す母親 藤田 千穂
子をおぶる母 渡辺 文香
修道女 日高 恵
傷痍軍人 古谷 佳也
せっけん売り ヒザイ ミズキ
戦災孤児 青山 みその
戦災孤児 及川 千春
戦災孤児 山脇 ゆい
そば屋 本郷 剛史
タオル売り 神藤 恭平
薪売り 大倉 マヤ
卵売り 五百蔵 久子
男娼 日下 諭
チンピラ 露敏
鍋売り 山崎 和代
博打打ち 兼多 利明
パンパン 伊東 沙保
パンパン 岡田 あがさ
パンパン 小出 奈央
パンパン 髙橋 来花
パンパン 竹内 さやか
パンパン 塚田 弥与以
パンパン 山崎 えり
人探し 渡辺 直子
復員兵 寿 寿
復員兵 永井 輝久
復員兵 中島 広隆
復員兵 中村 伝
復員兵 宮下 泰幸
浮浪者 伊藤 公一
浮浪者 下垣 隼一
浮浪者 松田 愛子
文学青年 水沢 昭彦
ポン引き 岡田 さやか
野菜売り 吉岡 亜紀子
山に篭ってた男 カトウ シンスケ
原作 芥川龍之介「藪の中」
脚本 青木豪  ロバート・アラン・アッカーマン
演出 ロバート・アラン・アッカーマン
美術 今村力
照明 沢田祐二
音響 高橋巌
衣裳 朝倉摂
ヘア&メイク 鎌田直樹
演出補 薛珠麗
舞台監督 小川亘
アーティスティック・プロデューサー 玉塚充
制作 斉藤努
稽古場進行 三浦瞳
票券 西川悦代
宣伝 吉田プロモーション、牛山晃一、二宮 大
プロデューサー 伊藤達哉
アートディレクション&デザイン 隆俊作(5fret)
撮影 taro
スタイリング 神波憲人
ヘアメイク イオギユミ
制作 二宮大(Gene & Fred)
企画 the company
製作 ゴーチ・ブラザーズ

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Dotoo!「『Dotoo! ア・ラ・ドーモ』~ちょいと!ムッシュ 裏メニューをシルぶプレ?~」

Dotoo!
25-Oct-2008 15:00~17:10
シアターPOO

081025b

  ファン感謝祭の趣き(歌舞伎でいうところの俳優際みたいな)。

インド宮廷料理「マサラ・マニア~B級マサラムビー風~」
 アヤーナ:三上 綾
 デラビン:デ☆ら
 インド人:青木拓也
 インド人:片山裕亮

 インドの、とある宮廷のお姫様と、彼女の危機を救った若者の恋物語をモチーフとしたダンス。三上嬢のベリーダンス、キラキラシャカシャカ。


フランス料理「みつ de シャンソン」
 片平 光

フランス観光レポート(映像)+シャンソン3曲。

日本料理「落語 死神」
 平川和宏

 ストーリーテリング重視の(くすぐりを入れない)NHK教育の"おはなしらくご"のような雰囲気。役者さんだけあって表情がいい。布団反転のくだりやラストで、ちゃーんと笑いも取れてたし、いい出来だったと思います。笑わせる噺ではなく、聞かせる噺である"死神"を選んだのは正解。

 さてここで、プロジェクタがハングアップ?リモコン入力受け付けなくなってたいへんたいへん。リモコンの電池交換しても本体の電源ボタン押しても反応せず。最後は電源コードを抜くという、とってもプリミティブな方法で解決。会場大拍手。舞台と客席が一体化した瞬間でした(笑)。

バイキング料理「クッキー&クリーム~セミドキュメンタリーMovie~」
 全員出演
 主演:初田せつ

 楽屋の冷蔵庫に名前を書いてしまっておいたハーゲンダッツのアイスが消えた。いったい誰が食べたのか。あわや劇団解散かという大問題へと発展します。大笑い、やがて涙の大作でした(笑)。

ジャンクフード「音劇 シンデレラ」
 全員出演+金子二郎(guest:guiter)

 ナレーション:二村 愛
 王子様:森下いづみ
 姉:青木拓也
 姉:片平 光
 シンデレラ:片山裕亮

 生ラジオドラマ風のセリフ・効果音・音楽にあわせて役者がシンデレラを演じる。"王子様"のレミゼ熱唱のくだりが秀逸。
途中、若干のトラブルがありつつもあっという間の2時間でございました。

総合案内:桜岡あつこ
サポート:東海林奈美
総合演出:福田卓郎

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宝塚歌劇団「銀ちゃんの恋」

宝塚歌劇団
25-Oct-2008 11:00~13:40 2F-D-41
東京宝塚劇場

Corich公演情報

asahi com ステージレビュー

081025a

 名作だなあ。結末わかってるのに泣けちゃいました。

 宝塚的には異色な作品。主役の銀ちゃんもヤスも、まったくヒーローではないしクールでカッコよいわけでもないですし、相手役にいたっては"落ちぶれた女優で妊娠して捨てられる役"と、娘役としてはギリギリの役かもしれません。

 "小夏"は、娘役がお飾り的な役になりがちな宝塚オリジナル作品とは対照的に物語上重要で、娘役にとってはかなりおいしい役。野々すみ花が貫禄・情感たっぷりに見事に演じていました。ちょっと野々すみ花マイブームになりました(笑)
 回想シーンでの、任侠の姐さんが、また色っぽくよいですね。

 大空祐飛は、どこか影のある役の似合うひとで、"孤独や弱さを隠して精一杯カッコつけている銀ちゃん"はある意味敵役。ラストの電飾スーツはトンデモファッション...のはずなのに、宝塚の舞台で見るとノーマルに見えるなあ(笑)

 華形みつる、およそ宝塚らしからぬボサボサ髪にジャージに靴下、チョビ髭がやけに似合ってました。どこまでも銀ちゃんについていこうとするヤスを好演。

その他

 女秘書・初姫さあやの小芝居が可笑しい。悠真倫の、決して大監督ではない中間管理職っぽさもツボでした。

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メタリック農家「氷 ICE」

メタリック農家
24-Oct-2008 19:30~21:15
OFFOFFシアター

Corich公演情報

081024

 自分の父親はどんな父親だったのか。娘は父親が住んでいたという冷蔵庫を訪ねます。そこでカウは父親と母親のなれそめを語りはじめます。
 娘(ムガコ)がいる以上、カミヤ(父親)とギワコ(母親)は結ばれるというハッピーエンドは明白、では、どうやって障害を乗り越えたのだろうか...という目で見ることになります。
 予想通り二人は結ばれるのですが、次の場面は、抱きしめた腕のなかからカミヤは消え、たったひとりで立つギワコの場面になります。
 カウは、「そのとき(カミヤに会ったとき)にはすでに(別れた前の旦那さんの子を)妊娠してたんだと思う」と言います。そして、ムガコの腕を見ると、そこにはカミヤと同じ白い模様があって...幕、ちょっと捻りの効かせたハッピーエンドなところが憎いですね。
 
 冷蔵庫のなかの話ですが、とても温かいファンタジー。絵本で読んでみたいお話でした。

 カミヤとギワコが手を握り「はなさなくちゃならないけどはなしたくない!」と応酬する場面、いいセリフだなと思います。
 
 巨大冷蔵庫のセットはファンタジー系テーマパークにある「~の部屋」といった感じ。転換でギワコのBarになったり、ラストは屋台崩しで高原の花畑になったりと凝ったつくりで素晴らしい。

 トウモロコシの芯でカミヤが作っていたお城の模型。完成したところで客席からは「わぁ」という歓声。セットに負けず劣らずの出来。

 ピンポイントで登場の葛木英さんは恐妻家の妊婦。亭主に向けて容赦無さげなビンタ攻撃、なんかとっても楽しそうに見えました。

カミヤ 嶋村太一(親族代表)
ギワコ 古市海見子
ムガコ 酒井杏菜
カウ 伊藤一将
タダ 福田高徳
ニナ 今城文恵
ヨイ 原田紀行(reset-N)
レミ 葛木英
 
脚本・演出 葛木英
舞台監督 大友圭一郎
美術 袴田長武+鴉屋
照明 工藤雅弘(Fantasista?ish)
音響 中村嘉宏
映像 浦島啓(PURE DUST)
小道具 辻本直樹
衣装協力 さっちゃん(風みどり@新中野)
演出助手 今城文恵
イラスト リタ・ジェイ
宣材撮影 金属女王
宣伝美術 two minute warning
制作協力 林みく(karte)
協力 ハイレグタワー、イマジネイション、親族代表
企画・製作 メタリック農家
助成 平成20年度芸術文化振興基金

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「そのだりん ひゃくものがたり(第二十一話)」

シアターPOOプレゼンツ2008
20-Oct-2008 20:00~21:15
シアターPOO

 ひゃくものがたりは5回目。今回は怖かったなあ。

底本
「真珠庵本」百鬼夜行絵巻
『書物の王国19王朝』より「悪夢の森」小沢章友
『中国怪奇小説集』より「白猿伝」岡本綺堂

スペシャルゲスト/安田 理英(ささらほうさら主宰)

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唐組「ジャガーの眼 2008」

唐組
13-Oct-2008 19:00~21:20
三鷹の森ジブリ美術館横・木もれ日原っぱ

Corich公演情報

081019b

 土曜の夜よりは日曜の夜のほうが空いているかなと思い、日曜夜のチケットを買っておいたのだけれど、予想に反して満員すし詰め。4列目の通路沿いの席を確保。休憩で中座するたびに通路側に飛び出していくような(笑)。休憩で表に出たら、「満席につき入場できません」の札が入り口にかかってました。

 赤松さん、白スーツの男装では、キザでスマートな動きが柔らかすぎて女らしく見えてしまう。決めるところで、ビシッと力強く決めてくれると男前度アップすると思う。逆に、女の恰好で、シンイチ(久保井研)に迫るところは、野性的で熱くて迫力があります。ある意味男装よりも男前でカッコよい。

 少年、「こんな目を引く役者さんいたっけ?」と思ったら唐氏愛娘の美仁音嬢。やっぱり血筋か。ときたまセリフが不明瞭になるのが惜しいけれど将来楽しみ。

 丸山氏のDr.弁はインパクト大。ただでさえ身長があるのに、白衣に下のプロテクタのせいで二割増巨大に見えました。

 シンイチ(久保井研)が、移植された角膜の運命に従い冒険の旅に出るくだりは興奮。

 リンゴから出た煙を掃除機で吸い取るところが、直前までがシリアスなだけに可笑しかったのですが、その煙をストローで吸ってリンゴに戻すところは、さらに馬鹿馬鹿しくて大笑い。

 全体に赤松さん・丸山氏という中堅メンバ-を中心にして、ベテランが脇を固めているように感じました。次世代の唐組を見せてもらったような気がしました。

 物販にて「シアトリカル」DVD購入。劇場で見たときは、最後の「事実7割、嘘2割、残り1割不明」のテロップにびっくりしました。DVDは、虚の部分がどこか知った上で見てみましたが...なんだか全部が嘘に思えてくるなあ(笑)。

田口
 迷探偵・灰田の前身 
稲荷卓央

この業界に田口をひきこんだ男 
鳥山昌克
サラマンダ
 蝋のような田口の助手 
藤井由紀
マーケットの闇坂(商人)
 歌あり、注射器持ち
 元サラマンダの男バイヤー
唐十郎
少年ヤスヒロ
 チロ(犬の死骸)と共にさまよう 
大鶴美仁音
父親
 ヤスヒロを説得するが・・・ 
鈴木英暢
くるみ
 移動した恋人の角膜を追い続ける、
 田口のもう一人の助手 
赤松由美
しんいち
 肉体市場で角膜を買った青年 
久保井研
夏子
 しんいちの婚約者 
多田亜由美
看護婦
 白衣の門番 
野村千絵、土屋真衣
Dr.弁
 臓器交換手術を専門とする怪人医師
丸山厚人
老婦長
 Dr.弁のために処女を貫く婦長
辻孝彦
住人
一~八の戸 
大美穂
高木宏
気田睦
土屋真衣
野村千絵
岡田悟一
大嶋丈仁
井上政志
鈴木秀暢
成田慎平
寺山修司
 登場しない天下一の詩人
シンジ
 登場できないくるみの恋人
 
作・演出 唐十郎
作曲 小室等、大貫誉
舞台美術 劇団唐組
制作 劇団唐組制作部
デザイン 及部克人
絵 合田佐和子
データ制作 スタジオ・サラ
協力 ㈱文化印刷

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hula-hooper「光る女」

hula-hooper
13-Oct-2008 14:30~15:45
OFFOFFシアター

Corich公演情報

081019a

 「なにかのプレイバック」以降、拝見してますが、女子の気持ち女子同士のややこしい関係を、ちょっぴりミュージカル仕立てで描くのがお得意の劇団だと思います。
 で、今回はSFに挑戦ということですが、今回は"気持ち"や"関係"を一旦抽象化しSF的設定のなかで再構築してみたということなのでしょう。難解に感じるのは、きっと設定がよくわからないからで、舞台を"砂漠"ではなく"学校"、宇宙服(のようなもの)ではなく制服に置き換えると、意外にわかりやすい(と思います)。

 抽象化も再構築も不完全な部分があって、例えば"姉らしきおんな"が彼氏と別れたことを思い出して泣く場面は、リアル感がありすぎて、SFという枠のなかでは逆に不自然に感じました。難解で構わないから思い切り抽象化したほうがよかったんじゃないか。

 難解な世界で淡々と話がすすむので、日曜の午後だと眠くなるのが難点。難解でも謎解き・スリル・サスペンスなどのドキドキがあると退屈しないのですが。

 上田嬢がポーズとる場面で、菊川嬢・上枝嬢の両名とも吹きだしてました。何がそんなに可笑しかったのかな(笑)
上田・上枝の両嬢は、カワイイんだけれど、どことなく赤塚不二夫のマンガにでてくるキャラに表情が似ていますね。

 チープに感じたSF的ガジェットも、ラストのパヒュームの曲には妙にフィットしていたので結果OK。

 ラストのダンス、目の前で宮沢嬢が踊っていて、なんだか眼福ニャ♪

蛇足

 前売りチケット購入したら、完全手作り(手書き)チケットに前回公演の生写真付きでした。うひゃ♪

姉らしきひと 菊川朝子
妹らしきひと 上田遥
知っているひと 上枝鞠生
ずっといたひと 太田幸絵
来たひと 宮沢紗恵子
 
脚本・演出 菊川朝子
照明 松本大介
音響 中田摩利子(OFFICE my on)
舞台美術 土岐研一
舞台監督 吉川悦子
衣装 竹内陽子
宣伝美術 菊川朝子
制作 ふらぴすと

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October 19, 2008

「東京残酷警察」

公式ページ
9-Oct-2008
シアターN渋谷

091018c

 壮絶なスプラッターですが、コミック・アニメ・映画から引用された膨大な大ネタ小ネタに大笑い。

 最終対決直前でちょっとペースダウンする感じが惜しいかも。シーンが長いので、見ている側の緊張が途切れてしまうのかも知れないなあ。

 ルカ登場~出撃の場面、ラストの見得を切る場面は絵的にかっこよい。

ツボだった役者さんたち

Sexy DJ風の警察無線担当、町田マリーさん、メチャクチャおいしい役どころ。
劇中のCM映像「遠隔処刑」に羽鳥名美子さん。
澤田育子さん、水商売のママ役、主人公ルカの姉or親的存在。結構強い(最期はバラバラにされてしまうが)。
廻天百眼の常連メンバーの泉カイさんは、犬女役だってさ。
挿入歌・母檸檬(この日、Vocalの花女嬢が御鑑賞、上映後挨拶あり)

 8~9割の入り。いくら土曜日とはいえ、レイトショーで、この混み具合とは?と思いましたが、この日、急遽舞台挨拶が追加されたのだそうだ。納得。

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「芸者vs忍者」

公式ページ
9-Oct-2008
渋谷シアターTUTAYA

080909

 へぇ、TUTAYA が映画館をつくったのねん。2008年8月30日OPNEだったそう。新しいせいかシートふかふか♪

 山部流の剣の使い手でもある芸者・琴乃が父親の仇を討つという、それだけの話。

 海外向け日本映画の逆輸入バージョンなのかな。外国での誤解された日本のイメージをそのまま映像化しているようで、ある意味御趣向。ヲタ向けに戦闘美少女アニメの要素もたっぷりいれてあります。

 冒頭、お寺の本道で芸者さん踊り(笑)
 殺陣は、チャンバラもカンフーもごっちゃ、プロレス技がでてきて思わず吹いた。
 カメラワークが、米国産忍者映画な風情

 映画というより、チャンバラアクションゲームデモの実写版。ストーリーや深みなどは間違っても期待してはいけない、アクションを見るための映画。

 音楽は全て打ち込みかな?洗練されたチープさ。琴、尺八も勿論打ち込みでゲーム音楽♪
 主題歌「あかつき」はかなりよさげ。

※プロジェクタ上映と思われるが、シャギーが盛大に出てた。文字読みづらい。圧縮のビットレート低すぎっぽい。

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青山円劇カウンシル#2~Relation~ONEOR8プロデュース「思い出トランプ」

ONEOR8
18-Oct-2008 18:30~20:20 F-16
青山円形劇場

Corich公演情報

081018b

 短編集「思い出トランプ」に収録の「だいこんの月」「だらだら坂」「花の名前」「かわうそ」の4作品をもとに一本の芝居に仕上げられているとのこと。大人になった健太が、祖母・幸恵の通夜の晩に昔を回想するかたちで物語が始まります。

 初めて向田邦子の世界に接したのは1979年のNHKドラマ「阿修羅のごとく」、次が「あ・うん」だったかと思います。自分は中学生の頃でした。当時は、家族の闇の部分・父親の男の部分・母親の女の部分等の描かれ方が生々しく感じられて(加藤治子さんが恐かった)、ちょっと苦手な世界ではありました。以来、向田邦子作品は無意識に避けていたように思いますが、今回、舞台を見て、また、終演後、物版コーナーで買った原作本を読んでみて、人間のもつ業の部分がリアルで時にコミカルで「なんて面白いのだろう」と目からウロコな気分でした。

・根岸季衣さんと阿知波悟美さんを間近で見られる贅沢さ。
・山口良一氏、ちょっと暗さや哀しさがただよう父親。いままで山口氏に持っていたイメージは"単なるいいひと"でしたが、良い意味で裏切られました。
・宮地雅子さん、一人きりになったときの雰囲気の恐ろしさに背筋も凍る。
・田中麗奈さん、息子の事故のあとの身も心も居場所の無い様子に観客として同情しつつも、やはり女って強いよな、たくまいいよなと思わせる。蛇足ながらラストの喪服は眼福でした。

英子 田中麗奈
幸恵(英子の義母) 根岸季衣
今里(不動産会社社長 宅次の幼なじみ) 八十田勇一
常子(今里の妻) 宮地雅子
村瀬(健太の担任教師) 弘中麻紀
つわ子(今里の愛人) 中島愛子
秀一(英子の夫) 野本光一郎
健太(英子の子供) 恩田隆一
さゆり(英子の姉) 和田ひろこ
奈美(健太の妻) 冨田直美
厚子(英子の実母) 阿知波悟美
宅次(英子の実父) 山口良一
 
原作 向田邦子
脚本・演出 田村孝裕
舞台美術 香坂奈奈
音響 今西工
照明 伊藤孝(ART CORE design)
衣装 遠藤百合子
ヘアメイク 山本成栄
舞台監督 村岡晋
演出助手 城野健
宣伝美術 美香(Pri-graphics)
制作 岡本愛子
プロデューサー 高田雅士、椎名浩子
エグゼクティブプロデューサー 志茂聰明、松田誠
企画・制作 ONEOR8
主催 こどもの城 青山円形劇場、ネルケプランニング

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Piper「ベントラー・ベントラー・ベントラー」

Piper
18-Oct-2008 14:00~15:45 10-1
全労済ホール スペース・ゼロ

Corich公演情報

081018a

 パターン通りの展開ゆえか、安心して笑える王道的喜劇。

 会場と同時に宇宙服を着たナゾの人物が、ガイガーカウンターらしき測定器を片手に、ホワイエ・劇場を行き来し、舞台上では、開演前から、壁の絵が落ちたり皿が動き出したり...なにやら超常現象が起きている模様。

 宇宙人を解剖したと言われる軍の秘密研究施設に住む三人家族。その場所で宇宙会議が開かれるといって、宇宙人マニアの"さかき"を騙そうとするボビーと彼の運転手・本木。迷い込んだ椎名と達也。本木を追う軍曹。

 看板かえても中身は同じ。違う設定が、どうやって決まりきったパターンに当てはまっていくのかを見る楽しさ。「やっぱり」という部分もあれば、「そうきたか」という部分もありますね。

 今回ならではといえば、「パコと魔法の絵本」公開記念で、本木の記憶を取り戻すために

 軍曹「ほっぺをさわってあげなくてはっ!」

っていうくだりでしょうね。「パコと魔法の絵本」の感動が蘇ってきて、思わず泣きそうになってしまうじゃあないか(笑)

作家、軍曹 後藤ひろひと
ひろゆき 山内圭哉
みづほ 楠見薫
たま子 平田敦子
さかき 川下大洋
ボビー 松尾貴史
椎名 鈴木蘭々
達也 竹下宏太郎
本木 腹筋善之介
 
作・演出 後藤ひろひと
音楽・編曲 山内圭哉、石田雄一
振付 竹下宏太郎
美術 中根聡子
照明 黒尾芳昭
音響 原田耕児
衣裳 木村猛志
ヘアメイク 有吉奈津子
演出助手 高野玲
舞台監督 瀬崎将孝
宣伝美術 東學[188]
制作 永田聖子、長谷川由美
プロデューサー 仲良平、加藤ともみ、永田聖子
制作 ネルケプランニング
企画・製作 よしもとクリエイティブ・エージェンシー

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神田京子バトルロイヤルミルクティ

神田京子公式
17-Oct-2008 19:30~21:15
横浜にぎわい座 のげシャーレ

081017

「清水次郎長伝」シリーズの第3回目。

「庵原河原の仲裁(上下)」

外神田きの子さんのお料理教室(という名の前回ダイジェスト紹介)あり

おまけ
「桃太郎」

エアー講談にて次回の予告(ニ代目神田山陽の声にあわせて身振り手振り)。。

次回は1/30(金)

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October 16, 2008

桂米團治襲名披露興行

15-Oct-2008 18:30~21:20
立川市民会館

081015

桂ちょうば「時うどん」

 開口一番、「すぐに終わります♪」と、「時うどん」へ。関東では、なかなか聞く機会がない「時うどん」。爆笑。

桂吉弥「ちりとてちん」

 NHK朝ドラ「ちりとてちん」のおかげで、いろんな人に声をかけてもらえるようになったとのこと。以来「ちりとてちん」を高座にかけることが多くなり、200回は超えているとかなんとか。吉弥さんの場合、イタズラに胸躍らせて目が爛々と輝くところが絶品。

柳家花緑「初天神」

 歩き方がとっても洋風、そのままバレエ踊ってもいいくらい。「大坂ではアウェイ感が強かったが、やっと東京に戻ってこられ心強い」とのこと。旅の話、先日のANAシステムトラブルに遭遇、2時間以上遅れたのに、マニュアル通りの対応(機内アナウンス)に、ちょっぴりプンスカ。噺は、米朝・米團治親子にちなみ、親子の噺「初天神」。

桂ざこば「肝つぶし」

 おかみさんの態度に腹を立てるも我慢をするというマクラから「肝つぶし」へ。「一文笛」と同様、人情噺とみせておいてストンと落とす。噺のなかでも、呉服屋のお嬢さんとの出会いの話は、すべて夢だったというバカバカしいオチがあり、二重構造になっているといえなくもない(笑)。

襲名披露口上 米朝、花緑、鶴瓶、ざこば、吉弥(司会)

米朝氏
「自分が若い頃は、上方落語がどん底の時で、このような派手な襲名披露なんて考えられなかった。そういう意味で、新・米團治は恵まれている。」といい話かと思ったら、最後は「新・米團治がこれからどうなるか、責任はもてないので、皆さんにおまかせします」だって(笑)

花緑氏(米團治と同じく、人間国宝の師匠・家族をもつ)
「米團治氏の息子さんも、落語家への道を考えているらしい。ぜひとも親子3代の落語会を実現させて欲しい」

笑福亭鶴瓶氏
上方落語協会、副会長に就任したばかり。
自分のレギュラー番組の予定をすっかり忘れて、鶴瓶氏と合う約束をしたり、鶴瓶氏の「もっと気を入れぇ」という叱咤に対し、「祈祷師に気を入れてもらいました」と新・米團治の天然ぶりのエピソード。

ざこば氏
明くん(新・米團治)との初めての出会いのエピソードから「なんで鶴瓶が副会長やねん(笑)」という話まで。

後半戦...

笑福亭鶴瓶「オールウェイズお母ちゃんの笑顔」

 お母ちゃんとの仁義なき闘いの日々(笑)。肥溜めに落ちて、あまりに汚いので、自分の予想で当てた馬券のお金で作った内風呂("まなぶの湯")に入れなかったというくだりが面白かった。井戸端で水かけられている場面の仕草と表情がリアルに可笑しい。

桂米団治「親子茶屋」

 放蕩三昧の若旦那の軽~い感じは新・米團治のキャラにピッタリですが、大旦那の貫禄も十分にあり、満足しました。はめものが華やかで楽しい。

 高座返しはお茶子さん風の女性でした。高座返しの度に座布団の角房を整えていたのが印象的。あそこまで丁寧な高座返しは見たことが無かったですが、上方では普通なのかな。

物販はCD,DVD,書籍,手拭,お香。記念に五代目・米團治襲名披露記念手拭を購入。

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福袋演芸場 第65回「タテ社会は厳しいナ」

13-Oct-2008 10:00~11:30
池袋演芸場

第65回「タテ社会は厳しいナ」

柳家小権太「幇間腹」
五街道弥助「鹿政談」
古今亭志ん公「万病円」
三遊亭天どん「妾馬」

 「妾馬」を除く三席のなかでは「鹿政談」がベスト。奉行と部下の、口には出さず目だけのやりとりが見事でした。
トリ、「妾馬」は天どんワールド全開、良くも悪くも別次元。古典の枠を飛び出していて他の三席と比較できません(笑)。正当な「妾馬」を知っている人は大笑いだろうけれど、初めて「妾馬」を聞いた人はどう思ったか、ものすごーく興味があるです。

 池袋演芸場は芸協・柳橋襲名披露興行の最中なので、舞台上に後幕ご祝儀ご進物があるなかでの落語協会二つ目勉強会。ちょっと不思議な光景でした。

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October 15, 2008

宝塚歌劇団「ソロモンの指輪/マリポーサの花」

宝塚歌劇団
13-Oct-2008 11:00~14:00 2F-7-23
東京宝塚劇場

Corich公演情報

081013c

詳しい内容はこちらで(STAGE GRAPH)

宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」(東京初日)

「ソロモンの指輪」

 指輪が見てきた歴史の再現。指輪の精が現れ円環が開くと、中から膨大な歴史が噴き出し、やがて円環が閉じ物語は終わりをむかえる。宝石に魅せられた者たちが見てしまった指輪の世界なのでしょう。

 第3場から第6場は、衣装を見る限り、時間を遡っているような気がします。

第1場 プロローグ
第2場 指輪の精の登場
第3場 ジャングルと迷彩服(近代)
第4場 海に落ちた指輪
第5場 砂漠
第6場 ソロモン王の世界(古代)
第7場 エピローグ

 そして第3場と第6場は、時代は違うが似たようなイメージ、歴史は輪のように永遠に繰り返すということなのかな。

 大人数の場面では、どこで誰が歌いだすのか予測がつかない。探しているうちに、他の生徒が歌い継いでいたりして。ただし、未来優希さんだけは、どこで歌っていようと「ハマコさんだ」ってすぐわかりますね。

 そのほか

・2F席から拝見しましたが、第1場、リングの中で踊る極楽鳥たちが見えたところで「この先何を見せてくれるのだろう」とワクワクした気分になりました。
・"宝石商"に"看板娘"と"評判娘"、アングラっぽい配役で面白い。
・海の場面、フラメンコで波を表現するとは、恐れ入り谷の鬼子母神。
・山科愛、幻想世界の少女をやらせたら宝塚一だろうなあ。

あっという間の30分、まさに一瞬の夢でした。

東京国際映画祭の自主企画「宝塚歌劇雪組公演 ショー『ソロモンの指輪』」って、荻田先生の退団と、なんか関係ありなのかなあ。

「マリポーサの花」

 水夏希と彩吹真央の男くささこそがこの芝居の眼目で、そこに萌えているおともだちが多いことは百も承知なのだが、プロット上・設定上気になるところがあります。

・サルディバルの弱みが"ネロがサルディバルに渡した賄賂の記録"という設定だが、はたしてそんなもんで大統領が失脚するのだろうか?

 ル・サンクによると、

大統領官邸の場面
ネロ「ここに、銀行の記録がある。これまでスイスの隠し高座に振り込んだ金の記録だ」
サルディバル「それがどうした。そんなもので私がどうにかなると思うのか」
ネロ「さあな、アメリカの投資家たちに、いいわけするのはお前だ」

さては「アメリカからの投資を横領しているのだな」と思っていたら、倉庫の事務所の場面(この情報を、リナレスと交換にロジャーに渡すときのセリフ)で、

ネロ「オレが奴に渡した賄賂の記録だ」
・・・・・
ネロ「本物の通信社に売るかな。サルディバルがどうなるかはともかく。国民の怒りは爆発する。チャモロにとっては絶好の機会が訪れることになる」

 ...とあります。本来国民の手に渡るべき金が大統領の懐にはいってるとしたら国民も怒るだろうが、ネロが渡した賄賂の記録で"怒り爆発"となるかなあ?

 日本ならば、賄賂・隠し口座がばれた政治家は即失脚だろうが、「マリポーサの花」は南米の軍事独裁政権の話だもんなあ。賄賂なんて日常茶飯事だろうし。

・ネロはいったい何を密輸していたのか?

 プランテーションの農産物だけではあるまい。マフィア・フェルッティが乗り出してくるようなモノっていったい何?CIAもFBIも、見て見ぬふりをしているようだし?

・戦いの場面、ネロとエスコバルの弾帯はライフルorショットガン用なのに、手にしているのはサブマシンガン。意味無いじゃん。

・チャモロの帰国が、チャモロのラジオ放送を聴いていればすぐわかるとですぐわかる言うリナレス。
その後のラジオ放送で、
チャモロ「...明朝、我々は必ず祖国の地を踏んでみせよう。...」
こっそり潜入しろよ~
 あと、チャモロがいまいち革命のリーダーっぽい貫禄が感じられないのも残念な点。

・ネロの持つ銃がMP5(ドイツ製)、エスコバルはUZI(イスラエル製)と、ともに西側産。CIAのロジャーがVz61(チェコ製)と東側産の銃をもっているのは(意図していたなら)面白いのだが。

 プロット・設定上のリアリティが出てくると、極上のハードボイルドになると思うのだがなあ。宝塚的にはこれでもOKなのでしょうが...


そのほか

・何と言っているのか聞き取れないセリフが何箇所かあった。
 ル・サンクで確認してみたら、聞き取れなくても大事無いセリフであった(笑)

・ ダイアローグのみの場面が多いですが、大劇場でこれを遣られると結構きつい。動きが無いから眠くなっちゃう。
(これが映画なら、クローズアップで細かい仕草や表情が見られて退屈はしないのですけどね。)


 戦闘場面のダンスは秀逸、、ベルばらのバスティーユの場面に匹敵。
 水・彩吹はもちろんだが、緒月遠麻・凰稀かなめもそれぞれにクセがあってよい感じ。


 蛇足

 「マリポーサの花」、ル・サンクで台本読むと、これがなかなか面白い。舞台見てるより面白いかもしれない(笑)

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October 13, 2008

黒色綺譚カナリア派「そまりえ~ある模倣画家の苦悩~」

黒色綺譚カナリア派
12-Oct-2008 19:30~21:20
ザムザ阿佐ヶ谷

Corich公演情報

081012b

 男女逆転劇(男が女を演じ、女が男を演じる)とすることで、見た目の性別に惑わされず、"男性性と女性性"や"役割としての男女"がはっきり見えてきました。
 途中で、再度男女が入れ替わる(男が男を演じ、女が女を演じる)場面があります。生物学上の男女と社会的な男女とは別物っていうのがよくわかる場面。男女が入れ替わっても、関係性はかわらない。たとえば満作夫妻、山下恵が男になれば亭主関白、女になれば嬶天下。
 普段、我々は見た目の性別に、いかに誤魔化されていることか。

物語は(ネタバレ含む)、


人気美人画家赤熊百合なる人物が失踪して一ヶ月が経った
赤熊百合専門の贋作絵師である少女あけびは、新作の作成に苦戦している
彼女にとって赤熊百合の筆致に勝る美は無いからだ
そんなあけびの執着が、或る一つの悲劇を生んだ

...とあるのでミステリーかサスペンスと思っていたのですが、実のところ模倣画家家庭のホームコメディでした。大笑いしちゃいました。
 悲劇とは「赤熊百合の失踪の真実=死?」ということなのですが、その謎は迷宮入りのまま終わります。どうやら満作夫妻と画商・矢車(と赤熊百合)が仕組んだ狂言のようで...(笑)
 満作夫妻の仕事が何かは明示されていませんが、あけびのマネジメント(というか寄生)で食べているんでしょうね。

 小道具がすべてミニチュア、おままごとのようだけれど、「役割としての男女=夫や妻を演じる=ままごと」ってことかな。向井孝成氏が大きな体で家事をするのが可笑しくてたまりませんでした。

・山下恵嬢の表情がいちいち可笑しい。女子が羽織を着るとあだっぽくてよさげ。
・中里順子嬢の画商、"スーツ男役"がカッコよすぎ。相対比で、赤澤ムックさんが女性らしく見えた。
・向井孝成氏、津村知与支氏。着物小さすぎて裾がすぐはだけちゃうのが難点。もそっと立ち振る舞いが和装女子っぽいとよいのだけれど。
・牛水嬢、ぴょんぴょん跳ねてて面白い。花つけた学生帽がいいね。
・枡嬢、デフォルトで男子な気がした。
・芝原弘氏演じる満作あけび、ヲタというか不思議ちゃんなんだろうな。

 「繭文」に続くアングラホームコメディ。この路線は定番化して欲しいニャ♪

満作あけび
 才能ある、若き模倣画家
芝原弘
満作大介 
 その兄は妻に対して様子がおかしい
山下恵
満作藤江 
 兄嫁は従順だが発散のできない女
向井孝成
矢車菊雄 
 画商は飄々と独身貴族
中里順子
侘助   
 幼馴染は模倣画家に恋をする
牛水里美
赤熊百合 
 憧れの人気画家は上品なはず
津村知与支
青木   
 画家の弟子は正義を振りかざす
升ノゾミ
芹子   
 弟子の友人はおきゃんな少女
吉田正宗
蒲    
 ご近所さん(刑事)は姿が見えぬと寂しいね
中村真季子
済田   
 本当に余り姿を現わさぬ刑事
赤澤ムック
 
作・演出 赤澤ムック
舞台監督 川除学(至福団)
美術 吉野章弘
照明 奥田賢太(オフィスダミアン)
音響 中村義宏
衣裳 吉田正宗、西荻カナリア工房、中西瑞美
演出助手 山下由
票券管理 堀内淳
制作 黒色綺譚文鳥派
制作協力 RIDEOUT
美術画家 重野克明
ビデオ撮影 テアトルプラトー
宣伝美術 足立学
企画製作 黒色綺譚カナリア派

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バジリコFバジオ「ニッポニア・ファンタジア」

バジリコFバジオ
12-Oct-2008 14:00~16:10 1F-A-12
三鷹市芸術文化センター星のホール

Corich公演情報

081012a

 前方の両サイドブロック席は撤去。

 地球のさびれた遊園地に訪れた宇宙人の親子、そこで娘ユビコは、一体のおばあさんロボットに出会います。ロボットは、自分の生い立ちを話はじめます...

 コミックやらTVネタ(新しいやつもあれば古いやつも)を随所にいれつつ、ドタバタと、しかも登場人物それぞれのエピソードがパラレルに展開されるので、冒頭のユビコとロボットの場面なんぞ忘却の彼方へとふっとんでしまいました。最後にはちゃんと冒頭の場面に戻って「あ、そういう話だったっけな」と思いだす始末でした。
 そのせいか、「中間のハチャメチャが、見事に一本の糸でつながった!すげー」って気がしちゃいました。(冷静に検討すれば、きっと回収できてない部分は多々あると思うけれど)

 話の中心は、人間とロボットの恋。最後に、人間の娘ヨドミはロボットにされ、ロボット同士の恋となってしまうのですが、これは「火の鳥」のロビタがモデルなのかな。ロボットヨドミの無骨さがロビタっぽいですね。

 田中あつこさんは、記憶喪失となり狼少女のように扱われる宇宙人、この狼少女が見事。ガラスの仮面の北島マヤに匹敵か(笑)
 記憶が戻ったあとで、マイケルジャクソンの振りをしながらフリオを追いかける場面が可笑しかった。

 千葉おもちゃさんは、母親/モスラ化したピンサロ嬢/竹内まりやの三役。どことなくミュージカル風な濃い芝居が面白い。

 週刊連載のマンガの単行本を全巻一気読みしている気分。連載当初はSFファンタジーだったはずなのに、連載中にラブコメ、ナンセンス、アクション、サスペンス、学園モノ...と様変わりし、最終回で急にSFファンタジーに戻ったみたいな。

 日本は滅んだけれど、フリオとヨドミの恋は永遠となった。このファンタジー具合は結構好き。
 ラストはETのごとく、二人乗り自転車が宙をとびます。これには思わず拍手でした。

不動フリオ 横島裕
緑沼ヨドミ 石川ユリコ
横山バビル 帯金ゆかり
横山ヨミ、中年の水木しげる 近藤佳秀
ユビコ、みゆき、ミミィ 田中あつこ
ユビコの父、ビフ
助手の古代くん、老いた水木しげる 
亀岡孝洋
大空ツバタ 伊藤伸太朗
記者A、日向大次郎、若き日の水木しげる 三枝貴志
女子A、伊福部先生、TMNの宇都宮 武田論
女子B、山下達郎、審判 樋山剛一
記者B、ナビタイム、オカマタレントA 中込恭史
ツバタの母、モスコ、竹内まりや 千葉おもちゃ
ルーク、女子C、総理大臣
本郷くん、アニヤ 
井黒英明
秘書、女子D、オカマタレントB
ミコシバ 
八木勇人
記者C、ヨスィコ、メーテル 杉村こずえ
記者D,アンドロイド 榎本真希
記者E、アンドロイド 新井田沙亜梨
円谷猪四郎博士 武藤心平
ユビコの母、実相寺先生 木下美香、
 
作・演出 佐々木充郎
照明 今西理恵(LEPUS)
音響 筧良太(Sound Cube)
スチール撮影 安みさと
衣装協力 近藤真紀
特殊小道具 アルマジロウ
舞台美術 稲田美智子
舞台監督 中西隆雄
当日運営 田辺恵瑠、たけいけいこ
人形制作・宣伝美術 木下実香
企画・製作 バジリコFバジオ

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宝塚歌劇団「外伝 ベルサイユのばら -アラン編-/エンター・ザ・レビュー」

宝塚歌劇団
11-Oct-2008 17:00~18:30 1F-24-51
府中の森芸術劇場

Corich公演情報

081011b

「外伝 ベルサイユのばら -アラン編-」

 フランス革命の十年後、ディアンヌ(桜乃彩音)の幽霊とアランが登場し、オスカル・アンドレの思い出を語りはじめます。アラン・オスカル・アンドレの三角関係とフランス革命後のアランの人生が話の中心になっています。
 90分という制約のためか前半は説明セリフ多し。ディアンヌ(桜乃彩音)の婚約~自殺のくだりが説明セリフになってしまったのは
いかがなものか、冒頭のダンスシーン削ってでも、やるべきだったと思います。アランを語る上で非常に重要な場面だと思うのだがなあ。

 真飛聖のアランはハマリ役。愛音羽麗のオスカルが女性的なので、アランの荒くれ者っぽさが際立ってよい感じ。

 革命の場面、武器を持った娘役さんたち大活躍。バスティーユの場面に匹敵するかっこよさ。ダンスでの戦闘表現ですが、クルクル回ってるのはちょっとやりすぎのような気もします(笑)

 ラストは、ナポレオンの刺客に命を奪われるのですが、雪の中、死を覚悟して剣を抜いて立ち向かっていくくだりは、植田歌舞伎の真骨頂かな。もし、着流しに長ドス、BGMが昭和歌謡だったら東映ヤクザ映画の世界ですね。

 全体に前時代的な雰囲気がただよっていますが、それこそが良くも悪くも植田紳爾のベルばら。古くささも、あそこまで一貫していると、「ああ、これは時代劇なのだ」という気分になります。

「エンター・ザ・レビュー」

 本寸法の宝塚レビュー。酒井先生特有の美しい世界を堪能しました。

 エトワール真飛聖の客席降り、お客さんへのサービスもたっぷり。
 猛獣使い、壮一帆好演。桜一花、豹というよりも肉食の小動物みたいでしたが、隙を見せたら噛み付いてきそうな感じがたまらない。
 "ミッドナイトシティ"アフリカンダンスの場面でのマヌカン、"ジプシーのかがり火"の女ジプシー等、花野じゅりあが印象的、肉感的な踊りになると俄然目立ってきます。

 夜の部は、下手側最前列にて稔幸さん御観劇でした。

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パパ・タラフマラ「『ガリバー&スウィフト』ー作家ジョナサン・スウィフトの猫・料理法ー」

パパ・タラフマラ
11-Oct-2008 14:30~17:00(アフタートーク付) 1F-K-19
東京グローブ座

Corich公演情報

081011a

01.ワシは見た…スウィフト家の不貞/ジョナサン乳母のスタコラサッサ
02.オーファン!田園ダブリンにて…坊ちゃん、卑屈の日々
03.ガキ帝国の妄想戦争~パートリッジを、黒く塗れ!
04.坊ちゃん、司祭になる~貧困児救済処理法
05.愛の嵐の少女趣味~浅ましき坊ちゃん
06.解体される高級娼婦
07.ジジイの妄想/最後の想念
08.とろける脳の男~海辺にて/おれは阿呆だ~新しい生命の誕生

 猫の目からみたジョナサン・スウィフトの生涯。それはガリバー旅行記そのものだった...

 アフタートークによると、虚実半々なのだそうだが、どれが真実でも、相当変人だったことがうかがわれます。

 で、おはなしは上記のリストのように進みます。若く元気な頃(前半)は、舞台もにぎやかなダンスが多くて楽しいのですが、終盤、、衰えてボケてくると、静かで観念的なシーンとなります。催眠術にかかって夢を見させられているような、夢の世界(眠りの世界)に落ちていきそうになりました(笑)。

 このまま、終わりかな、このまま盛り上がらず静かに終わっちゃうのかな...と思っていると、"新しい生命の誕生"として、サンバカーニバルの山車の上の人形のような、巨大赤ん坊のオブジェが登場し、観客を驚かせます。ただでは死なないスウィフト、彼の精神は作品を通して更生に語り継がれるというところでしょうか。
 それにしても、最後のセリフが「おれは阿呆だ!」ですから、スウィフト、かなりくえない野郎♪

 ネコって、人間のことを冷静に、ときにはバカにしながら見ていそうなところがあります。スウィフトも、まわりの人間をネコが人間を見るように見ていたのでしょう。そのスウィフトをネコの視線で描くというのは面白いですね。

 舞台上に置かれているネコのオブジェ、体のラインが妙に艶めかしかったです。
 後半に登場する西洋甲冑の男とオブジェのネコ、ともにカプセルで頭を覆っていて宇宙服のように見えましたが、アフタートークによると、"防護服を着てチェルノブイリにはいっていく姿"がイメージの元になっているらしいです。終盤の老いてボロボロになった猫とガイガーカウンターらしきものを持った甲冑の男の場面は、核戦争後の世界のように見えますね。

 コミカルで、つい吹き出してしまうダンスでしたが、きっと技術的要求レベルは相当高そう。机を飛び越えたり上を転がったりの場面はまるでサーカス。みなさん軽々と机を飛び越えてましたが、結構な高さだったお思います。すげーや。

 ステージのきわのフットライトだけの照明の場面、キャバレーのレビューショーみたいな風情でいい感じでした。

 "高級娼の解体"は、パワードスーツにような娼婦の鎧を剥がしていくと、実は老婆だったという場面。これもサンバカーニバルに出てきそうな人形だったなあ。

出演 池野拓也
 白井さちこ
 あらた真生
 橋本礼
 南波冴
 横手亜里沙
 横手祐樹
 田中明子
 松島誠
 小谷野哲郎
 赤松直美
 石本華江
 石川正義
 高橋倫平
 リアント
 クトゥット・リナ
 キャサリン。オマーリ
 
エレクトーン 松本純一
ガムラン演奏 デワ・ライ
 
作・演出・振付 小池博史
舞台美術・オブジェ ヤノベケンジ
衣装 小林和史、甲斐さやか(out sect)
メイク 村上ユウ(bads)
映像 馬場良枝
仮面製作 イ・ワヤン・タンダー
イ・マデ・スティアルカ
照明 関根有紀子(ぐれこはうす)
音響 深澤秀一
演出助手 矢澤翠、関井博之
ダンスシスタント 縫原弘子
舞台監督 大谷地力
宣伝美術 葛西薫、安藤隆
プロデュース 山本麻紗子
制作 山田未代、山内祥子
企画・製作 SAI inc

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日フィルシーズンコンサート「秋」

日本フィルハーモニー交響楽団
10-Oct-2008 19:00-20:40 1F-8-29
杉並公会堂 大ホール

指揮:西本智実

081010

 一週間とあけずに"日フィル+西本智実"となってしまったのは、単なる偶然。

曲目

♪ベルリオーズ「序曲<海賊>」
♪サン・サーンス交響詩「死の舞踏」
♪サン・サーンス「ハバネラ」
♪ ベルリオーズ「幻想交響曲」
 アンコール
♪ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」より「ワルツ」

「序曲<海賊>」
初めて聞いた。おもしろい曲なり。

サン・サーンス交響詩「死の舞踏」
サン・サーンス「ハバネラ」

木野雅之氏のバイオリンソロ。

「幻想交響曲」
折込の"日本フィルかわら版 ベルリオーズ特集"を読んでいたら、ベルリオーズとスミスソンとの馴れ初めのくだり、

「...スミスソンは《幻想交響曲》の演奏を聴き感激のあまり、ついには彼との結婚に同意したのです。」

とあったけれど、あんな精神を病んだような曲聞いたら、感激どころかひいてしまうと思うのだがなあ。

 近くで見ようと前方の席にしたけれど、多分音的には2Fのほうがよいだろうな。管楽器ソロが見えないのもちょっと寂しいし。

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第2回初花漬・柳家初花独演会

柳家初花
7-Oct-2008 19:30~21:30
武蔵野芸能小劇場

081007a

柳家初花「堀の内」
柳家初花「ウェディングめがね」
お仲入り
柳家初花「芝浜」

「堀の内」
 橘家円蔵師匠に習ったとのこと。そそっかしい人の小噺から「堀の内」へ。あわててそそっかしい男ではなく、落ち着いてそそっかしい男だった。そのせいか不条理度がアップ、妙にしみじみとした堀の内でした。
 堀の内のお祖師様って、阿佐ヶ谷にあるのだそうで。堀之内妙法寺

「ウェディングめがね(新作)」
 マクラでは結婚式の司会や余興の仕事の話。「披露宴での落語は、お客さんが酒や料理に夢中になるので、なかなか難しいとのこと。某落語会の世話人さんの結婚式では、ちゃんとしたホールでの落語会+料亭での披露宴としたそう。落語会では新郎新婦の披露口上付きだったそうで、御趣向御趣向♪
 落語はメガネフェチ同士の結婚式の噺。ドレスコードはメガネ着用。新郎新婦の紹介はメガネのプロフィール。ケーキ入刀のかわりに、メガネの洗浄機への入投。二次会~新婚旅行はメガネと本人が別々に行く始末。
 シュールで面白い。さげで噛んでしまったのは惜しいけれど無問題。仲入り後、何ていうのか逆に楽しみだったりして。

「芝浜」
 折り込みチラシによると、桂吉坊さんとの落語会でも「芝浜」をかけるそうなので、現在「芝浜」強化中なのでしょう。
海岸で財布を拾う場面があるので三木助型かな。
 冒頭、熊さんを起こすおかみさんのキャラが「堀の内」のおかみさんのキャラとあまり変っていなくて違和感があったものの、後半は、旦那思いのおかみさんになってました。まだまだ練り上げている最中のよう。

 「堀の内」「芝浜」両方で、夫婦の会話の際、体の姿勢が夫のまま、セリフだけおかみさんにスイッチしている場面が何度かありました。"新作"では気にならなかったので、「堀の内」「芝浜」は、まだ勉強中ということなのだろうな。

 物販あり。「しょっぱな漬け(大根と紫蘇の漬物) 」300円也。漬物屋さんとのコラボかな。
081007b

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October 06, 2008

第一回大阿佐ヶ谷落語祭

5-Oct-2008 19:00~20:30
阿佐ヶ谷区民センター第三和室

川柳つくし「平林」
三遊亭円福「(家族ネタの新作)」
川柳つくし「碕山結婚相談所」
三遊亭円福「花嫁」

 阿佐ヶ谷駅から歩いて1分。なかのZEROよりも駅から近いのはいいが、土日祝日は快速が止まらないのが難点。会場に到着したらすでに開演してましたが、まだマクラだったのでラッキー♪
 ほぼ満席でした。座布団は余裕をもって並べられていたので、詰めれば倍の人数は入るでしょうが、主宰側の予想は超えてた模様。

 花丸・笑助が欠席のため、つくし福楽二人会になってしまったが、福楽氏がまだ来ていないので、最悪つくし独演会になるかもしれないとのこと。そして「平林」へ。
 福楽氏、「平林」の最中に到着したようで、二席目は福楽氏の新作。ちょい悪オヤジになろうとしてなりきれないお父さんの話。

 三席目は、本日イチバンの大ネタ、つくし嬢「碕山結婚紹介所」、練り上げたらなかなかいい話になりそう。
 つくし嬢も福楽氏も、登場人物を、もっとはっきりと演じ分ければ、話にメリハリがでてくるのになあと思う。

 四席目は、福楽氏、ギターを抱え花嫁衣裳で登場、「花嫁」のネタ。

 ビデオ撮影を任ぜられたつくし嬢、画面に福楽氏が入りきらないのでポートレートで撮影してた。ビデオを90度傾けて撮る人をはじめてみた。一番後ろで立って撮影すればよかったのにと、後で思ったけど。
 なんかグダグダで4席目終了、グダグダのまま落語会も終了。木戸銭自由。500円でいいかなと思いましたが、こーゆーときにかぎって小銭が無かったりするのな(笑)。

 自分のなかでは深夜・早朝寄席の500円が、木戸銭の基準になっているっぽい。

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アタシト、「さわってみたら、かたかった」

アタシト、
5-Oct-2008 17:00~18:30
SPACE雑遊

Corich公演情報

081005a

河合奈保子の妹分「スリー★リーズ」としてデビューが決まっている三人。しかし、それぞれ何やらわけありっぽい。

実は、

えり...西城秀樹の妹としてソロデビューの日、大失敗をし、デビューし損なった過去を持つ。
まり...オーディションに合格した友達になりすまして上京。行方不明の生き別れた父に自分を見てもらいたい。
じゅり...オーディションではなく、巣鴨でスカウトされた。二人暮しの祖母も亡くなり、いまはひとりぼっち。

 そんな事情を隠して、共同生活がはじまった。

 デビュー前日。いまだにまともな笑顔をつくれない"まり"と"じゅり"に、"えり"の厳しい特訓が続く。ところがデビュー当日の朝、それまでいちばん張り切っていた"えり"が、「会場には行かない」と言い出す。「自分は人前に出ると急に笑顔ができなくなる」と告白する。他のふたりも、いままで隠していた秘密を告白する。

 やがて「笑わないアイドルがいたっていいじゃん」と、ありのままの自分でステージに立つ決意をする3人だった。

 演じるべきキャラクタと本当の自分との間の埋められないギャップに苦しむ話かな。確かに80年代アイドルにあてはめるとわかりやすい。けれど、この悩みは時代を問わないものだと思います。そのせいか、80年代が舞台なのにもかかわらず、彼女たちの心の葛藤が今風に感じられました。

 「さわってみたら、かたかった」とは、デビュー当日、三人がはじめて手をつないだときの"まり"のひとこと。もっとやわらかいかと思ったら、意外とかたかったということだけれど、そのときまで、三人は手もつないでいない=相手のことを何も知らない状態だったってことですね。「見た目じゃわからないよ」っていう意味も含んでいるのでしょう。

 その他、箇条書きで。

・アイテム的には80年代全開。壁に貼られた平凡付録のポスターに聖子ちゃんカット、スクールメイツ風ダンスは懐かしくも大笑い。
・河合奈保子って、西城秀樹の妹分としてデビューしたはずなので、ヒデキの妹分になるはずだった"えり"が、再度、河合奈保子の妹分でデビューさせるというのは御趣向。当時、土曜朝は毎週「モーニングサラダ」を見てた。懐かしい。
・「スター千一夜」を見ながらアイドルとしてのインタビューの受け答えを勉強するくだりは面白かった。
・まり役の****さん、コンテンポラリー系のダンサーさんですから基本的にすげー踊れるひとのはず。なのに、(ジャズダンスとはいえ)、よく素人同然にヘタクソに踊れるものだと感心しちゃいまいした。
・"まり"、"じゅり"二人がボケ役で、ツッコミ役が"えり"。ボケの相乗効果とでもいうか、カオスの領域に達しそうな"まり"と"じゅり"を、必死につっこむ"えり"の構図が可笑しかった。"えり"のツッコミが80年代の風情で、ひとりテンションが高く浮いているように見えたが、演出なんだろうな。
・"じゅり"の涙がひたすら熱かった。

えり 久積絵夢
まり 福留麻里
じゅり 長尾純子
 
脚本・演出 川本昭彦
美術 伊藤雅子
音響 塚原康裕(SSD)
照明 小粥之央
舞台監督 入倉津
制作 アタシト、・菊地美保
協力 見上げたボーイズ事務局

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日本フィルハーモニー交響楽団 サンデーコンサート

日本フィルハーモニー交響楽団
5-Oct-2008 14:00-15:45 2F-F-10
東京芸術劇場

指揮:西本智実

081005b

曲目
♪シベリウス フィンランディア
♪モーツァルト ピアノ協奏曲第21番 ピアノ:田部京子
♪ムソルグスキー 展覧会の絵
アンコール
♪チャイコフスキー 眠れる森の美女「ワルツ」

 最近聞いたクラシックのコンサートというと無料のミニコンサートばかりなので、たまにはちゃんとお金出して聞こうということ思い、ミーハー気分で西本智実&日本フィルへ。

 東京芸術劇場、中・小ホールは何回か行きましたが、大ホールは初めて。ホワイエからの外の眺めが気持ちよい。池袋北口方面の雑多な風景が見えないのがすばらしいですね。みなさん結構おめかしさんで、池袋北口仕様の服装で来てしまったことをちょびっと後悔(笑)

 終演後は西本智実サイン会、対象はCDorDVD購入者全員。500人近く並んだらしい。物販コーナーも大盛況。日本フィルとHello kittyコラボのお稽古カバンを売ってるのには笑った。サイン会が始まると、それまで遠巻きで見ていたギャラリーが押し寄せて携帯で写真撮りはじめたため、急遽写真撮影禁止。あれは、遠巻きにお行儀よくしてたら写真撮影黙認してくれたと思うぞ。

 1曲目「ファインランディア」、池袋が北欧になった(笑)。

 2曲目「ピアノ協奏曲第21番」、他の2曲と比べると、いかにも古典~といった雰囲気なのだけれど、そこはさすがモーツァルト、メロディラインがポップだよな~と思いながら聞いてました。

 3曲目「展覧会の絵」、生のオケで聞くのは初めて。「へー、あんな楽器も音出してたのか~」的な驚きあり。スネアのロールがクレッセンドしていくところ、結構ノイジー&スリリングなのね、かっこよい。

 いろんな指揮者・楽団の演奏を比較できるほど、クラシックを聞いているわけではないので、西本氏の指揮の良し悪しは言えないのだが、あくまで颯爽としているのね。振り終わっても、汗一つかかいていないクールな感じですね。そこがかっこよくて人気の理由なのだろうな。

 蛇足 女性指揮者といえば、ミュージカル系だけれど御崎恵さんという指揮者さんがいます。威勢の良い指揮っぷりで結構好きだったりします。御崎さんの方が熱い感じがするなー。

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October 05, 2008

第5回東西師弟笑いの喬演

4-Oct-2008 18:00~20:45
国立演芸場

081004b

柳家小ぞう 「初天神」
笑福亭三喬 「あみだ池」
柳家さん喬 「福禄寿」
~仲入り~
柳家喬太郎 「派出所ヴィーナス」
笑福亭松喬 「質屋蔵」

 午後は八王子市民会館にてキエフオペラ「トゥーランドット」観劇。終演時刻17:00。国立演芸場18:00に間に合うわけ無いじゃん♪到着すると、すでに笑福亭三喬「あみだ池」も最中でした。途中から聞いても無問題・大爆笑なネタなので助かりました。

 柳家さん喬「福禄寿」、五代目小さんとの思い出、"さん喬"命名の由来、円生の「福禄寿」を聞いたときの話など。そして「福禄寿」。

 柳家喬太郎「派出所ヴィーナス」、この日のお賑やかしというか実にフリーダムな高座。「食いつき&ヒザがわり」としての任務に徹した高座なのでしょう。本日は異端モードなのかにゃ♪マクラでは、「電車で見かけた???なおともだち」「三越池袋店閉店について思う」など。

 笑福亭松喬「質屋蔵」、本寸法の上方落語を堪能。この話、繻子の帯が質草になるまでのくだりが可笑しくて大好きです。

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ウクライナ国立歌劇場「キエフ・オペラ『トゥーランドット』」

ウクライナ国立歌劇場
4-Oct-2008 14:00~17:00 1F-20-33
八王子市民会館

Corich公演情報

081004a

 やっぱりかっこよい楽曲なり。

 公演スケジュールをみると日本ツアーの初日のようです。

 1階席後方1/3はガラガラ、実質自由席状態。2幕以降は、端席や2階席からの移動してきたとおぼしき人多数(笑)。コアなオペラファンは居るものの、メイン客層は地元のみなさんかな。良くも悪くも「八王子~♪」といった雰囲気。
 この後、10/7~12までは、音響設備もはるかに良いと思われるBunkamuraオーチャードホールなので、八王子近隣在住でない限り、本公演には来ないような気がします。
 特設オーケストラボックスに入りきらないコントラバスとパーカションが、それぞれ舞台袖の下手と上手に居たのにはビックリ。

 アリアたっぷりでオペラには満足。でも、もうちょっと混んでたほうが盛り上がるよなあ。

蛇足

 「トゥーランドット」というと、どうしても宝塚宙組「鳳凰伝」の印象が強く残っている。氷のような冷酷さと高貴な美しさという点では、花總まりのトゥーランドットにかなうものは、なかなか無いと思う。オペラ見てても、なぜか花總トゥーランドットが頭に浮かんできてしまいました。花ちゃんおそるべし...

トゥーランドット テチヤナ・アニシモヴァ
カラフ オレクシィ・レプチンスキー
皇帝アルトウム ステパン・フィツィチ
ティムール セルヒィ・マヘラ
リュー リリア・フレヴツォヴァ
ピン ペトロ・プリイマク
ポン ドミトロ・ボボウ
パン パヴロ・プリマイク
役人 ミハイロ・キリシェウ
 
指揮 ヴェロディミル・コジュハル
管弦楽 ウクライナ国立歌劇場管弦楽団
合唱 ウクライナ国立歌劇場オペラ合唱団
バレエ ウクライナ国立歌劇場バレエ団

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October 04, 2008

ナイロン100℃「シャープさんフラットさん」ブラックチーム

ナイロン100℃
3-Oct-2008 19:00~21:30 1F-F-6
本多劇場

Corich公演情報

080928c

 ブラックさんを観劇。

 ホワイト観劇から約一週間、細かいところは忘れているせいか新鮮味もあり、ちょういどよいインターバルだったかも。

ホワイトさん感想

 辻煙が行き着く先。ホワイトさんではやっと見つけた(逃げ込んだ)安住の地、ブラックさんでは悪魔に魂を売り飛ばして自ら飛び込んだ魔界のように感じられました。

 園田夫妻、特に犬山イヌ子さんの園田(妻)がすばらしく、涙をさそいます。

全体の印象としては

 ホワイトさん=NHK
 ブラックさん=民放

かな。

蛇足

 小池栄子さんは、はじめて生で見ましたが、男気がありそうでかっこよい。
 坂井真紀さんは、自分的に、いまだに「実録・連合赤軍」の印象が強く"遠山美枝子"が妙にかぶってきてしまい、まいったです(笑)

ホワイトチーム
 辻煙(田中正明 劇団主宰) 三宅弘城
 赤坂弥生(元芸人) 松永玲子
 園田春奈(研々の妻)、煙の母親 村岡希美
 園田研々(元芸人) 廣川三憲
 日田美果(辻の恋人 女優) 新谷真弓
 不二山キリ(赤坂の秘書) 安澤千草
 小柱力(劇団員) 藤田秀世
 北(サナトリウム職員) 吉増裕士
 砂川(サナトリウム職員) 皆戸麻衣
 塩見実子 杉山薫
 熊林(サナトリウム職員) 眼鏡太郎
 サニー関口(劇団員)他 大倉孝ニ
 成瀬南(職員) 佐藤江梨子
 音波究二(患者) 清水宏
 小骨(音波の息子) 六角慎司
 塔島邦人(元劇団員)、煙の父親 河原雅彦
ブラックチーム
 辻煙(田中正明) 大倉孝二
 園田春奈/煙の母親 犬山イヌコ
 音波究二 みのすけ
 赤坂弥生 峯村リエ
 不二山キリ 長田奈麻
 小骨(音波の娘) 植木夏十
 小柱力 喜安浩平
 砂川(サナトリウム職員) 大山錆則
 北(サナトリウム職員) 廻飛雄
 熊林(サナトリウム職員) 柚木幹斗
 塩見実子 水野顕子、研究生
 サニー関口他 三宅弘城
 日田美果 小池栄子
 成瀬南 坂井真紀
 園田研々 住田隆
 塔島邦人、煙の父親 マギー
 
作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術 BOKETA
照明 関口裕二(balance,inc.DESIGN)
音響 水越佳一(モックサウンド)
音楽 三浦俊一
映像 上田大樹(&FICTION!)
映像イラスト(切り絵) 古屋あきさ
衣裳 松本夏記(ミシンロックス)
ヘアメイク 武井優子
演出助手 山田美紀(至福団)、相田剛志
舞台監督 山矢源
宣伝美術 雨場千砂子(ワゴン)
宣伝美術コーディネート モリタタダシ(Homesize)
プロデューサー 北牧裕幸、高橋典子
制作 北里美織子ほか
制作 キューブ
企画・製作 (株)シリーウォーク
助成 文化庁、芸術創造活動重点支援事業

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パラドックス定数「三億円事件」

パラドックス定数
2-Oct-2008 19:30~21:15
OFFOFFシアター駅前劇場

Corich公演情報

↓先行予約特典(笑)
091002

 座席は対面式。捜査本部のセット。奥に事件現場が書かれた黒板。

 三億円事件時効成立の三ヶ月前、捜査員189名が突如8名に減らされる。所轄の4名に、本庁から新たにやってきた4名。

 単純な本庁vs所轄という対立ではありません。公安がからみ、それぞれの思惑が交錯し、最初はお互いが腹の探りあい。次第に各々の目的は明らかになってゆき、捜査は確信に近づいてゆきます。

 "被疑者不詳のまま時効成立"となるのはわかっているのですが、後半は、"タイムリミットまでに真相にたどり着けるのか"、犯人逮捕も夢ではないような手に汗握る展開となります。時効に近づけば近づくほど、捜査員たちの気持ちは加速していきます。

 「東京裁判」に比べると、若干密度は薄く感じられましたが、それでも十二分に満足な105分でした。(「東京裁判」が異常に高密度だったのでしょう)

 白砂警部補(西原誠吾)が、なんとも公安らしいイヤらしさがたまらなく気持ちよい(って、公安の人に会った事はないですが)。

 チラシに「権力という暴力」とあります。警察も権力には違いないですが、さらにその上の権力も指しているのでしょう。

 今回も、上演台本衝動買い。ト書きがホードボイルドしている。すげえや。

蛇足

 馬見塚警部の「相互に礼!」で、つられて一緒に礼をしまったが、対面から見られていたかと思うと、ちょびっと恥ずかしいぞなもし。

府中署刑事課 
馬見塚勲(警部) 諌山幸治
高瀬雅尋(巡査部長) 今里真
華山克臣(巡査部長) 加藤敦
天本征介(巡査部長) 十枝大介
警視庁捜査一課 
荻荘貴志(警視) 小野ゆたか
古城晴彦(巡査部長) 植村宏司
白砂駿嗣(警部補) 西原誠吾
宮内晃平(巡査部長) 井内勇希
 
作・演出 野木萌葱
照明 伊藤泰行
舞台監督 渡辺陽一
音響 古場田良子(オフィスPLIP-LIP)
宣伝美術 成川知矢
写真 渡辺竜太
販促 副島千尋
制作統括 赤沼かがみ(G-up)
企画製作 パラドックス定数研究所

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KAKUTA「STAR MAN」

KAKUTA
1-Oct-2008 19:30~21:22 A-20
青山円形劇場

Corich公演情報

091001

 STAR MAN てどんな歌詞だろうと調べてみると、 スターマンはこの空で待っている。地球の人と出会いたがってるけど、心を奪い去ると恐れられている…そう思っている。スターマンは空で待っている。脅かすつもりはないんだ。試してみる価値のあることだって思っている...という内容のようです。
 本人の気持ちは純粋で一途なのだけれど、まわりからは気持ちわるいと思われる星次は、まさにスターマン。ラストで、彗生も、自分もスターマンであると告白します。
 両者は対象的で、星次は見た目から"気持ち悪い"と思われるキャラで、自分の気持ちが顔に出てしまう性質(旬子への片思いも教子に見透かされている)なのに対し、彗生は、自身から心のうちを明かすまで"気持ち悪さ"はわかりません(これは相当怖い)。
 なぜ、彼らが"気持ち悪い"のか。それはあまりに純粋無垢で一途のため、世俗なれしてしまった我々には理解できなくて"気持ち悪い"と感じるのだと思います。もし、星次が小さな子供だったら、だれも気持ち悪がらないでしょう。彼らを"気持ち悪い"と思う心が、実はいちばん"気持ち悪い"ことなのじゃないでしょうか。

 相手のことをいちばんよく見ているのも星次や彗生。誰よりも旬子や早由利の本質を捉えているような気がします。もののけ姫で「曇りなき眼で見定め、決める」というセリフがあります。星次や彗生こそ"曇りなき眼"を持っているのです。一方、総介・早由利は、見ているようで表面しか見えていない。で、若者4人組は、自分たちしか見ていない。

 旬子さんは、普段は負の感情をいっさい表に出さない人ですが、最後に妹と星次の前で本心を吐露します。そこからの洵子と星次のやりとりは切ない。どんどん負の方向に進んでいるような、心中物の道行を見ているような気分でした。
 それまではただのオバチャンだった旬子さんが、この場面ではウソのように魅力的に見えます。女が全開になった場面なんでしょうね。惚れちゃいそう(笑)。

 見た目は愉快な鹿立夫妻ですが、実は結構、達観しているのかもしれません。

 セット秀逸。いかにもリアルな風情のキャンプ場管理室と、斜め向かいに、森のくまさんがやってきそうなバンガローや切り株の椅子・机で、開演前から気分わくわく。
 夜、河原で花火をやっている大学生連中と、旬子さんが声を掛け合う場面で、客席の向こう側に河原があるように感じるのも、舞台の中に客席があるような円形劇場ならではかも。

 万里男が、切り株に足を乗せそこなったり、彼女の腕をつかみそこなったりしたのは、ワザとなのかミスだったのか気になるところ。カッコつけようとして自爆するキャラっぽいのでワザとじゃないかという気がするんだけどな。

 前作で、薄幸の韓国女子を演じてた大枝佳織嬢、今回は、華奢なのに思い切りセクシーポーズで登場してきたのでちょっと笑っっちゃいました。

 切ない旬子さんを見てしまうと、おまけCDのユキヤマモトコさんを涙なくして聞けなくなってしまうのが難点(笑)

泉彗生(いずみとしお) 若狭勝也
恩田早由利(おんださゆり) 高山奈央子
立川星次(たちかわせいじ) 横山真二
保澄旬子(ほずみじゅんこ) 原扶貴子
鹿立陽一(すだちよういち) 成清正紀
鹿立里緒(すだちりお) 桑原裕子
三井豊世(みついとよよ) 大枝佳織
田ノ浦万里男(たのうらまりお) 松田昌樹
望月光輝(ながさきみつてる) 馬場恒行
椎名ふみ(しいなふみ) 小堀友里絵
入間教子(いるまきょうこ) 青木岳美
津川総介(つがわそうすけ) 内田健介
 
作・演出 桑原裕子
舞台監督 横尾友広
舞台美術 田中敏恵
照明 三嶋聖子(SEW)
照明操作 山口久隆
音響 島貫聡
選曲 真生
衣装 山崎留里子
宣伝美術 川本裕之
宣伝写真 相川博昭
演出助手 山崎総司
演出補佐 大見遥
制作助手 横内里穂、小野由香
制作 前川裕作、田村友佳
企画・製作 K.K.T.
提携 こどもの城、青山円形劇場

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