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November 08, 2008

劇団鹿殺し「電車は血で走る」

劇団鹿殺し
2-Nov-2008 19:30~21:30 H-20
青山円形劇場

Corich公演情報

081102c

 「Salomeeeeeee!!!」以降、オルタナティブも含めて拝見してますが、いままでで一番の出来だと思います。

 鉄道事故で死んだ電車好き少女・鉄彦(菜月チョビ)の霊と、工務店で働く傍ら"宝塚奇人歌劇団"で芝居をしている彼女の幼馴染・轟フルシアンテ(丸尾丸一郎)他との心温まるファンタジー。

 "宝塚奇人歌劇団"は、男だけの劇団。歌舞伎調メイク&衣装でロックを歌います。劇団鹿殺しはもともと"つかこうへい"芝居をやるために結成され、その後オリジナルをやるようになったそうですが、"宝塚奇人歌劇団"の演目は「蒲田行進曲」や「熱海殺人事件」をモチーフにしており、演出もどことなく"つか芝居"風。

 楽隊電車は、鉄彦の霊が乗ってくる電車なのだけれど、どことなく寺山演劇風。(吃音の作家...というセリフもあったので、寺山修司を意識しているのだらう)

 "宝塚奇人歌劇団"のアクションシーンは、劇団☆新感線的でもあり。

 擬人化した電車やキャッツ風の電車も出てきたり....

 チョビ嬢や丸尾丸氏、オレノ氏が、過去客演・観劇・信仰の深い劇団への深いオマージュを感じます。っていうか、影響を受け気に入ったものは積極的に取り入れているのでしょう。
 つか風の芝居、芝居をとるか仕事に生きるかの悩みと決断、劇団員の脱退など、彼らが実際に経験してきたであろうくだりが随所にあります。きっと半自叙伝的な作品なのでしょうね。

 いつもの、過度な裸やエロ・グロは無く、チープな衣装・小道具も洗練度が増し、ビミョーにアングラ度が高いので万人受けは難しいでしょうが、鹿殺し作品のなかでは、もっとも幅広く受けいれられる作品なのではないでしょうか。

 ラストは、鉄彦を電車に乗せ、夢(芝居)の世界に向かっていく(のかな?)。工務店の倒産という現実からの逃避とも解釈できるし、暗転後の電車の音が、まるで電車同士の衝突したような音であったことから、劇団員の死→あの世での劇団旗揚げと解釈できなくもない。(カーテンコールを芝居の一部とすれば、蒲田行進曲のように「すべてがフィクション、劇中劇」と言えなくもないが、これは劇中の"宝塚奇人歌劇団版蒲田行進曲"で刷り込まれてしまったか?)

 「Salomeeeeeee!!!」以降、オルタナティブも含めて拝見してますが、いままでで一番の出来だと思います。

鉄彦 菜月チョビ
秋桜ジュラ 今奈良孝行(エッヘ)
轟フルシアンテ 丸尾丸一郎
ロンリー酒盛り、のぞみ オレノグラフィティ
男前田ドクロ、7000系 山岸門人
ハイライト小虎、駅長 谷山知宏(花組芝居)
パンタグラフ、楽隊、職人 橘輝
髭の駅長、オカン、イジメっ子4
タイガー建設社員 
傳田うに
麻祐子、車掌、イジメっ子3、少年 坂本けこ美
彰子、タイガー建設社員 円山チカ
車掌、虎川、イジメっ子2、職人、少年 高橋戦車
楽隊、職人、イジメっ子1
タイガー建設社員、少年 
菅野家獏
楽隊、職人、タイガー建設社員、父兄 木村和彦
楽隊、お坊さん、少年 神保良介
楽隊、職人、父兄 山本章平
楽隊、父兄 山口加菜
楽隊、職人 木村知貴
楽隊 緑川陽介
 
脚本 丸尾丸一郎
演出 菜月チョビ
チラシ・WEB 
舞台監督 杣谷昌洋、佐藤 恵
舞台美術 加藤まゆこ
照明 工藤雅弘(Fantasista?ish.)
音響 高橋秀雄(SoundCube)
衣裳 赤穂美咲
宣伝写真 江森康之
演出助手 堀田創、正宗史子
印刷 東京書籍印刷株式会社
制作 對馬静子・内藤玲奈
制作統括 樺澤 良
制作協力 ヴィレッヂ、こどもの城劇場事業本部
企画製作 劇団鹿殺し
主催 オフィス鹿

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