劇団鹿殺し「電車は血で走る」
劇団鹿殺し
2-Nov-2008 19:30~21:30 H-20
青山円形劇場

「Salomeeeeeee!!!」以降、オルタナティブも含めて拝見してますが、いままでで一番の出来だと思います。
鉄道事故で死んだ電車好き少女・鉄彦(菜月チョビ)の霊と、工務店で働く傍ら"宝塚奇人歌劇団"で芝居をしている彼女の幼馴染・轟フルシアンテ(丸尾丸一郎)他との心温まるファンタジー。
"宝塚奇人歌劇団"は、男だけの劇団。歌舞伎調メイク&衣装でロックを歌います。劇団鹿殺しはもともと"つかこうへい"芝居をやるために結成され、その後オリジナルをやるようになったそうですが、"宝塚奇人歌劇団"の演目は「蒲田行進曲」や「熱海殺人事件」をモチーフにしており、演出もどことなく"つか芝居"風。
楽隊電車は、鉄彦の霊が乗ってくる電車なのだけれど、どことなく寺山演劇風。(吃音の作家...というセリフもあったので、寺山修司を意識しているのだらう)
"宝塚奇人歌劇団"のアクションシーンは、劇団☆新感線的でもあり。
擬人化した電車やキャッツ風の電車も出てきたり....
チョビ嬢や丸尾丸氏、オレノ氏が、過去客演・観劇・信仰の深い劇団への深いオマージュを感じます。っていうか、影響を受け気に入ったものは積極的に取り入れているのでしょう。
つか風の芝居、芝居をとるか仕事に生きるかの悩みと決断、劇団員の脱退など、彼らが実際に経験してきたであろうくだりが随所にあります。きっと半自叙伝的な作品なのでしょうね。
いつもの、過度な裸やエロ・グロは無く、チープな衣装・小道具も洗練度が増し、ビミョーにアングラ度が高いので万人受けは難しいでしょうが、鹿殺し作品のなかでは、もっとも幅広く受けいれられる作品なのではないでしょうか。
ラストは、鉄彦を電車に乗せ、夢(芝居)の世界に向かっていく(のかな?)。工務店の倒産という現実からの逃避とも解釈できるし、暗転後の電車の音が、まるで電車同士の衝突したような音であったことから、劇団員の死→あの世での劇団旗揚げと解釈できなくもない。(カーテンコールを芝居の一部とすれば、蒲田行進曲のように「すべてがフィクション、劇中劇」と言えなくもないが、これは劇中の"宝塚奇人歌劇団版蒲田行進曲"で刷り込まれてしまったか?)
「Salomeeeeeee!!!」以降、オルタナティブも含めて拝見してますが、いままでで一番の出来だと思います。
| 鉄彦 | 菜月チョビ |
| 秋桜ジュラ | 今奈良孝行(エッヘ) |
| 轟フルシアンテ | 丸尾丸一郎 |
| ロンリー酒盛り、のぞみ | オレノグラフィティ |
| 男前田ドクロ、7000系 | 山岸門人 |
| ハイライト小虎、駅長 | 谷山知宏(花組芝居) |
| パンタグラフ、楽隊、職人 | 橘輝 |
| 髭の駅長、オカン、イジメっ子4 タイガー建設社員 | 傳田うに |
| 麻祐子、車掌、イジメっ子3、少年 | 坂本けこ美 |
| 彰子、タイガー建設社員 | 円山チカ |
| 車掌、虎川、イジメっ子2、職人、少年 | 高橋戦車 |
| 楽隊、職人、イジメっ子1 タイガー建設社員、少年 | 菅野家獏 |
| 楽隊、職人、タイガー建設社員、父兄 | 木村和彦 |
| 楽隊、お坊さん、少年 | 神保良介 |
| 楽隊、職人、父兄 | 山本章平 |
| 楽隊、父兄 | 山口加菜 |
| 楽隊、職人 | 木村知貴 |
| 楽隊 | 緑川陽介 |
| 脚本 | 丸尾丸一郎 |
| 演出 | 菜月チョビ |
| チラシ・WEB | 李 |
| 舞台監督 | 杣谷昌洋、佐藤 恵 |
| 舞台美術 | 加藤まゆこ |
| 照明 | 工藤雅弘(Fantasista?ish.) |
| 音響 | 高橋秀雄(SoundCube) |
| 衣裳 | 赤穂美咲 |
| 宣伝写真 | 江森康之 |
| 演出助手 | 堀田創、正宗史子 |
| 印刷 | 東京書籍印刷株式会社 |
| 制作 | 對馬静子・内藤玲奈 |
| 制作統括 | 樺澤 良 |
| 制作協力 | ヴィレッヂ、こどもの城劇場事業本部 |
| 企画製作 | 劇団鹿殺し |
| 主催 | オフィス鹿 |
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