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February 2009

February 28, 2009

暗黒メルヘン夜会

28-Feb-2009 19:30-21:50
吉祥寺MANDA-LA2

090228

 昼間降っていた雪も小雨になりました。ユザワヤに寄ろうと思ったら棚卸で臨時休業だってサ。

flowered gem

 1曲目は三拍子のアングラっぽい曲でいかにも暗黒メルヘン。2曲目以降は、かなり明るい曲だけれど、それがかえって暗黒さを引き立ててるように感じました。

ジョン(犬)
試聴

 「男の世界」って、最小限の言葉で世界を表現しているところがすんばらしい。17文字で世界を表現する俳句に匹敵していると思う。お笑い的にも、引っ張っといて一気に落とすあたりが秀逸。拝見するのは三度目ですが、やっぱり笑っちゃったです。
 夏場も活動するのかなあ。暑さに弱そうだなあ。

lu.la.vie
試聴

 lu.la.vieも三度目なのだけれど、前回より音が力強くなってるよーな気がしました。陽の光を浴びたら灰になってしまう妖魔の宴・情念の叫びみたいな世界。その世界に静かに引き込まれていくようなのだが、これが結構心地よいのです。
 LIVE CD@1500yen購入。聴きながら寝た。意外に寝やすい。闇に引きずり込まれる感覚が、ちょうと眠りに落ちる感覚と同調するんだと思うです。

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February 24, 2009

猫の日@2/22

22-Feb-2009

 猫の日イベントで空クジ無しの抽選があるというので、八王子の猫カフェ「にゃんとも」に行きました。
2220
14:30までに新宿で観劇予定だったので、その前に軽く1時間ほど遊んで、昼御飯たべて移動しようと思ってたですが、気がつけば2時間。ビルの6Fなので、結構外の眺めがいいのかもしれないけれど、猫しか見てないもんなあ。駅からちょっと離れているせいか、それほど混んでいなくてまったりするにはいいお店。
2221
 
 16:30頃終演、夜は19:30からTHEATER/TOPSでポツドール観劇。時間つぶしに下北沢に移動して先月オープンした猫カフェ「Prince」へ行く。ちょっと混んでる様子だったので、近隣ひとまわりしてから入店。ちょうど猫さんのゴハンタイム。食べ終わった猫さんはスヤスヤ。こちらもまったりしてしまいました。フロアデビューを控えた子猫たちがケージのなかにいました。激カワ。
2222
こちらの店は、店舗が1Fなので外から覗くことができるのが強みっぽい。道行く人が結構覗いていくので、店内から外を見てるのも面白いニャ。
2223

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毬谷友子WORK IN PROGRESS VOL.1「令嬢ジュリ-」

毬谷友子
23-Feb-2009 19:30~20:40
MANDA-LA2

090223

 Live Houseでの公演。机は撤去され、椅子席のみ。平場ゆえ後方席だと見にくい場面があるのはご愛嬌かな。
地下&石の壁というのが、いかにも古いお屋敷の地下室のような風情でよさげ。

 なんといっても間近で毬谷友子さんが見られたのがうれしい。

 白いドレスで登場した毬谷友子さんのピアノでスタート。その後、田島氏が登場して、お互い本を見ながら朗読劇の体。
ピアノの上でラブシーンって、なんか背徳な感じがしてゾクゾクしましたニャ。
 終盤、台本を投げ捨てての芝居になります。"台本を投げ捨てる"っていうのが、いままで被っていた殻を脱ぎ捨ててお互いの本性が剥き出しになることをあらわす演出なのね、きっと。

ジュリ- 毬谷友子
ジャン 田島 亮
 
作 アウグスト・ストリンドベリ
台本 木内宏昌
演出 熊林弘高
美術 トクマスヒロミ
音響 浅井誠(MANDA-LA2)
照明 水井亮佑(MANDA-LA2)
宣伝美術 河内崇

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ポツドール「愛の渦」

ポツドール
22-Feb-2009 19:30~21:50 B-8
THEATER/TOPS

Corich公演情報

090222a

 再演だそうですが、自分は今回が初見。

 「上演時間2時間20分、途中休憩はございませんっ!」を何度もアナウンスしていたのえらい。制作側の気配りではありますが、「よーし、2時間20分見ちゃうぞーっ!」と、気分が高揚してきちゃいましたもん。

 2時間20分、あっという間。乱交パーティの一夜が、まさに人生の縮図となっていて面白いですね。
スケベ心が人間の原動力っていうのは正しいものね。落語で廓ネタが一大ジャンルとして君臨しているのも、スケベ心が人間の業として極めて大きなものだからだと思うです。いま、人間の業を語らせたら、立川談志と三浦大輔がトップ2じゃないかと。

 場面転換時にスクリーンに映し出される宗教画とBGMの宗教音楽は絶妙。
見も心も裸になり難行苦行を乗り越えた先の悟り、闇からの脱却、朝日の如しみたいな(笑)
 見終わって嫌の気分になるかどうか期待と不安でありましたが、思いのほかさわやかな気分なのは、朝日のせいなんでしょうね。

 一戦終了したあとの休憩タイムで、個々が勝手に会話すている喧騒の場面って、すべて脚本に書いてあるセリフで、緻密に演出された場面なんでしょうね。すごいな。

 江本氏、エステの高額ローンを組んだと、昨年末の毛皮族軽演劇でバラされていましたが、お金かけただけのことはあったっぽい。
 有料パンフ@1000円。

出演者のプロフィールによると、遠藤留奈嬢って、ミュージカル科卒なのね、へぇ~。

佐々木幸子さんって、御本人もやっぱりすごいのかなと、中学生みたいなことを思ってしまった日曜夜でした。

男1 米村亮太朗
男2 富田恭史
男3 岩瀬亮
男4 古澤裕介
男5 美館智範
女1 江本純子(毛皮族)
女2 内田慈
女3 佐々木幸子(野鳩)
女4 遠藤留奈
女5 山本裕子
店員1 井上幸太郎
店員2 脇坂圭一郎
 
作・演出 三浦大輔
照明 伊藤孝(ART CORE)
音響 中村嘉宏
舞台監督 矢島健
舞台美術 田中敏恵
映像・宣伝美術 冨田中理(SelfimageProdukts)
小道具 大橋路代(パワープラトン)
衣装 中西瑞美
写真撮影 曵野若菜
制作 木下京子
広報 石井裕太
運営 山田恵理子(Y.e.P)
企画・製作 ポツドール

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虚飾集団 廻天百眼「鬼姫」

虚飾集団 廻天百眼
22-Feb-2009 14:30~15:30
タイニイアリス

Corich公演情報

090222b

 劇場公演は毎回拝見してますが、公演毎に進化しているのがはっきりわかるので、今回も楽しみにしていたのですが、期待以上の出来に満足。

 鬼(吸血鬼)に血を吸われた娘・蘭は鬼(吸血鬼)として生き返った。あの世とこの世の狭間で輪廻転生を繰り返す。決して抜け出せない無間地獄。鬼姫・紅葉の産んだ娘が蘭で、その蘭が紅葉の従者である蜜に血を吸われたことで鬼(吸血鬼)として覚醒する。蘭の命を絶とうとする妖怪やら人間やら。

  ...っていう話ではないかと。イメージとしてがつかめるのだけれど、説明しようとするとよくわからない。当日パンフにも公式ウェブサイトにもフライヤーにも、あらすじの類はいっさい無いからだと思う。

 ま、鬼とか陰陽道とか輪廻とか、その手の世界に造形が深ければ、すんなり理解できる世界だと思います。自分の場合は、その世界は好きなんだけれど知識が中途半端なので、この芝居の理解度も中途半端(笑)。興味ゼロの人にはわけわからない世界だろうな、たぶん。
 蜜の存在がいまひとつわからない。単なる紅葉の従者ではなさそうだし、自分の命と引換えに蘭の覚醒を促す存在のようにも感じられるし。

...そんなわけで、戯曲か設定集を激しく希望なのだけれど、じゃあ不満足かというと実はかなり満足。芝居というよりもアングラショーとして楽しんでしまったということなのだろうな。

以下、箇条書きで感想♪

・冒頭、紅葉(こもだまり)の歌で始まるのだけれど、この歌がかなりよい。歌ウマさん。
・後半、長丁場の斬り合いになると、ちょっと間延びしてしまう(息切れしちゃう漢字かな)ところ、シーンの転換がいまひとつタイトじゃないところが惜しい。
・ダンスシーンは、バレエに暗黒舞踏にポールダンスと、ほとんど異種格闘技戦の趣きで面白い。
・蘭役の大島朋絵嬢は、まさに鬼娘、ぶっとんでいて本領発揮な感じ。
・蜜役の牛水嬢、抑制の効いた語りが素晴らしい。セリフ廻しに江戸風味な仇っぽさがあってよいなあ。
・蘭と蜜がならぶと、下駄の高さを差し引いても、やっぱり大島さんのほうが小さいっぽい。
・大島嬢と牛水嬢で、丸尾末広の作品の舞台化してほしいかも。
・ポールダンスって、実はすげえアクロバティックなのだな。感動♪
・紅日毬子嬢が役者さんとして非常に成長していた。最後の挨拶も彼女。せっかくだから役者紹介もやってくれたらよかったのに。(やっぱりアングラには役者紹介っしょ)
・サントラ購入。意図してなのかどうか、ジャケットには書いていない呪いのトラックがたくさん...(笑)

地獄丸 泉カイ
可畏 泰造
玉藻 桜井咲黒
温羅 常川博行
蜜 牛水里美(黒色綺譚カナリア派)
蘭 大島朋恵
紅葉 こもだまり(昭和精吾事務所)
睡蓮 仲村弥生
木蓮 宮田真奈人
秀衡 大畑篤志(Dangerous Box)
空蝉 伊藤花りん
極楽丸 篠原志奈(Dangerous Box)
あぐり 紅日毬子
 
作・演出 石井飛鳥
球体関節人形 清水真理(アトリエ果樹園)
楽曲 fujimiya.tv(解散レコード)
衣裳 伊藤さちこ(CuLLuCOO ViSiON)
美術 奥山友太、森川明香
照明 棚橋悦子((株)A.S.G.)
化粧 LinDa
殺陣指導 青木賢治(負味)
小道具 リボ双夢
スチル 齋藤明
宣伝美術 hana(zerogravityxxx)
制作 果無愚味、くるこ

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三遊亭天どん「僕の落語道」

21-Feb-2009 18:30-21:25
なかの芸能小劇場

090221b

天どん「帰ってきた男」(仮)
たん丈「新・寿限無」
天どん「三年目の再会」(仮)
仲入り
白酒「松曳き」
天どん「火事息子」

二ツ目昇進後のたん丈さんの口座は今回はじめて見ますた。つくしさんとの二人会とか見てみたい。

天どんさん、口調はぶっきらぼうで淡々としているので、ドラマチックな噺も単調に聞こえてきちゃうキライがあるよーな感じがした。でも、あのぶっきらぼうさが噺とハマるとめちゃ面白いんだよなあ。

昇太氏とまではいかないけれど結構女子率の高い客席だった二ゃ。

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February 22, 2009

三条会「ロミオとジュリエット」

三条会
21-Feb-2009 14:00~15:30 A-4
下北沢 ザ・スズナリ

Corich公演情報

090221a

 三条会としては三回目の「ロミオとジュリエット」で、今回はジュリエットが登場している場面だけを抜粋して構成したとのこと。「ロミオとジュリエット~ジュリエット編」って御趣向なのかな。過去2回は見ていないのでわかりませんが。

 落語のようで大笑い。バカ娘・バカ息子の心中噺。ジュリエットを多人数で演じ、外観・寺内亜矢子だけれど内面は白ジュリエットだったり黒ジュリエットだったりバカジュリエットだったりと、いろんな姿が見られて面白い。

 ジュリエット・寺内亜矢子は、まだ見た目がお嬢様風情なのですが、ロミオ・橋口久男にいたってはお金持ちのアホぼんみたい。全編関西弁で上方落語っぽく演出したら、それも面白いかもなと思ったりして。

 ロミオとジュリエットの死も、「やべっ、死んじゃったよ♪」みたいにとってもドライ、生き返って総踊りでもしそう。ティボルトは生き返って人形振りのように踊っていて、まるで「らくだ」のかんかんのうでした。

以下その他雑感

 大川潤子さんの一人二役のくだりはガチで落語みたい。

 昭和歌謡をBGMに、まんが日本昔話のテーマ曲を大フィーチャーしていて、さんざんあの番組は見たけれど、フルコーラス聴いたのは今回はじめてかも。悠久の時を感じさせる名曲だよなあ...

 中村岳人氏、ぱっと見が香港映画に出てくるヤクザみたいで笑ったです。

ロミオとジュリエット 橋口久男
キュピュレットとジュリエット 榊原毅
キュピレット夫人とジュリエット 大川潤子
乳母とジュリエット 立崎真紀子
パリスとジュリエット 中村岳人
ロレンズとジュリエット 渡部友一郎
ティボルトとジュリエット 牧野隆二
ジュリエットとジュリエット 寺内亜矢子
 
作 W・シェイクスピア
演出 関美能留
舞台美術 石原敬
照明 岩城保
宣伝美術 
制作 久我晴子

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「そのだりん ひゃくものがたり(第24夜)」

シアターPOOプレゼンツ2009
20-Feb-2008 20:00~21:10
シアターPOO

090220


陰陽師の伝奇「福子妖異録」(荒俣宏)を舞台化。
東北の村を襲った日照り干ばつを解消しようと福子を入れた瓶を背負って旅立つ陰陽師の倅。
日照りの村を壊滅から救うには、竜神の子・福子・竜宮童子を竜宮に帰さなければならない・・
しかし竜宮を知る者もなく、隠された福子を探し当てる旅の行く末や如何に・・・

 今回、大量の本水使用。本物の菊の花びらも最後に舞いました。
中村理恵さんが、ちょっと板垣桃子さんの若い頃な風情(って若い頃の板垣さんは見たことないのですが)で、仕掛けとともに桟敷童子っぽい雰囲気あり。

 そのだりんさんと中村理恵さんがユニゾンで歌うのですが、相性が良いのかな、声がピタリと合っていて聴き応えあり。アングラミュージカルの可能性を十二分に感じさせる場面でした。

出演 そのだりん
スペシャルゲスト 中村理恵
 
構成・演出 小島邦彦
照明 奥田賢太
音響 半田充(MMS)

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花より落語 ~川柳つくし勉強会~

川柳つくし
18-Feb-2009 19:30~21:25
なかの芸能小劇場

090218

ゲスト 春風亭柳太郎

つくし「初音の鼓」
つくし「紅の男」
柳太郎「怪談家族」
~仲入り~
つくし〈お歌噺〉「世間知らず」、「君はそのうち死ぬだろう」、「ブームブーム」、「不思議」
つくし「やせる思い」


演芸の殿堂、「なかの芸能小劇場」での会。

ゲストの柳太郎氏、大爆笑。

「紅の男」は、ドリカムのリーダーと母親、妻との世代間ギャップがテーマ。母親とのくだりと、妻とのくだりをそろぞれ独立させれば二本の噺ができそう。

お歌噺のうちの「不思議」、漢字の読めない麻生首相と漢字検定協会との蜜月を、悪代官と悪徳商人になぞらえた小噺が秀逸。

つくし嬢、笑点Jrのレギュラーが決まったらしい。たしかに大喜利向きな芸人さんではあるような。

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February 16, 2009

宝塚歌劇団「『太王四神記』-チュシンの星のもとに-」

宝塚歌劇団
15-Feb-2009 15:30~18:30 1F-1-14
東京宝塚劇場

Corich公演情報

090215

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

 いやぁ、面白かったなあ♪

 TVドラマは、再放送を含め、一切見ていないので、太王四神記は今回の宝塚版がはじめて。
小池氏によると、ドラマの脚本家さんが、「こういうラストも考えていた」というストーリーを元に舞台化したとのことで、ドラマとは異なるラストのようですね。

 発端となるファヌン・セオ・カジンの出会い~四神封印~2000年後のタムドク・ヨンホゲの誕生までのくだりは、ヒョンゴ(未涼亜希)の語りとともに足早にすすみます。必要にして十分な情報量ですが、ここで油断して聞き逃してしまうと、後の展開がわからなくなるかも。(自分は"歌劇"のステージインフォを読んで、あらすじを頭にいれておいてよかったです)
TV版みていないおともだちは、事前に有料パンフのあらすじに目を通しておいた方がよさげ。ロビーには、人物相関図の描かれたパネルがありましたが、パンフには相関図が無く、これはちょっと残念。(休憩時、パネル図を見ながら、おともだちに人物相関を説明している光景が見られました。)

 全24話の物語を2時間10分におさめるのは相当大変な作業だったと思いますが、TV版を知らない自分にとって今回の舞台は、ダイジェストっぽい感じは全く無く、十分見応えのある作品でしたので、小池氏の作業は成功していると思われます。
 個人的には、こういう時空を越えた因縁話は好き。この物語にも2000年後の運命の出会いの場面が随所にあり、そのたびにウルっと来ちゃったりなんかしちゃったりして。太田健氏の音楽も秀逸で、コーラスは重厚で迫力があり、ドラマを盛り上げていました。

 ヨンホゲ絶命の場面、火天会が矢を放つと、ホゲの胸に矢が立つ仕掛けがあるそうなのですが、ちょうどこの日は、仕掛けが動作しませんでした。仕掛けの件は後に知ったことなので、観劇中は、なんで死んだのか、頭の上で?マークが五つくらい飛び交っちゃいました(笑)

 真飛聖のタムドクは、王子らしくおおらかで、神の子のとしての大きさも十分。対するヨンホゲの大空祐飛、自分がチュシンの王ではないと自覚してからの、ちょっと屈折した暗さは、大空ならでは。
火天会の大長老プルキルの壮一帆が素晴らしい。やっぱり悪役が圧倒的な強さと憎たらしさで存在感が無いと、物語は面白くならない。壮一帆って、正統派二枚目をやろうとすると、コメディなら人のよいお間抜けさん、シリアスドラマなら腹にイチモツをもった悪役に見えてきてしまう人だと、常々思っておりました。で、今回は、その悪役っぷりが見事に花を咲かせていました。
 桜乃彩音、典型的宝塚娘役向けのお嬢様然とした役よりも、カジンのような男勝りな娘や、タムドクに愛想尽かしした後の機はのような冷たい女風な役のほうが俄然似合う娘役さんだと思います(主演娘役になってから、いちばんのハマリ役では)。

 将軍、部族長は髭のせいで誰が演じているやらわからないのだけれど、皆さん、髭が似あっています。部族長たちは、役名と顔が結びつかないものの、衣装の色が異なるので判別は容易。

 セーム・花野じゅりあは抜擢かな。若い頃の鰐淵春子のようなバタくさい感じがして、けっこう好き。
近衛隊長で女剣士・カクダンは望月理世。これが凛々しくてしかも可愛い。退団公演で女役というのはどんなものかとは思うけれど、よい役ではありますね。
 愛音羽麗のセオは「娘役に転向しちゃえばいいじゃん」的に綺麗。スジニは男の振りをしている娘の役だけれど、娘役が少年役をやっているような風情。そんな男役としては中性的なところが愛音羽麗の魅力なんだろうな。(愛音羽麗娘役転向主演娘役なんてびっくり人事を密かに期待(笑))
 群集場面では、華耀きらりに目がとまりました。表情がころころ変わってかわいい。

 四神をモチーフとしたフィナーレが出色の出来でした。(朱雀は紅い衣装でロケット。青龍は青い衣装で男女入り乱れて中詰め風の盛り上がり、玄武は大階段バックに黒燕尾風でかっこよし。最後は白虎、白い衣装でデュエットダンス。)

ファヌン、タムドク 真飛聖
カジン、キハ 桜乃彩音
ヨン・ホゲ 大空祐飛
ヤン王 星原美沙緒
ヨン・ガリョ 夏美よう
カグン将軍 高翔みず希
ソノ部族長 眉月凰
大神官 絵莉千晶
ヒョンス、フッケ将軍 悠真倫
プルキル(大長老) 壮一帆
セオ、スジニ 愛音羽麗
ヒョンゴ 未涼亜希
パソン 桜一花
サリャン 華形ひかる
チョロ 真野すがた
チョ・ジュド 紫峰七海
カクダン 望月理世
セーム 花野じゅりあ
チャピ、トラジ、産婆 初姫さあや
イルス 日向燦
スンノ部族長 紫陽レネ
コ将軍 扇めぐむ
カンノ部族長 夕霧らい
チョク・ファン 祐澄しゅん
チュムチ 朝夏まなと
チャンミ 華耀きらり
セドル 月央和沙
ヒョンミョン 望海風斗
メファ、ホゲ(少年) 白華れみ
モラン 華月由舞
チュモン 嶺乃一真
ポッコッ 芽吹幸奈
ナリ 梅咲衣舞
モンニョン 瞳ゆゆ
タルビ、タムドク(少年) 野々すみ花
クカ 花蝶しほ
スリョン 月野姫花
 
脚本・演出 小池修一郎

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February 15, 2009

黒色すみれ単独演奏会「ショコラ・ショコラテ・ショコラッタ」

黒色すみれ
14-Feb-2009 19:40~21:40
渋谷チェルシーホテル

090214c

 ホテルといってもライブハウス。古いヨーロッパのホテルみたいな雰囲気。

黒色すみれ(ゆかvo.acc.pf&さちvl.)
青月泰山(cello)
西井慶太(bass)
前田一知(drums)
カトリーヌ&キャサリン(ダンサー&お手伝い)

 ほぼ2時間ぶっ通し。衣装は、前半はトランプ柄、後半は天使。天井はツリーのイルミネーションやら針金の鳥かごやらをぶらさげて。手が届く位置にぶら下がってるので、結構ぶつかってました(笑)

 椅子席(120~130席かな)&後方立ち見。

 従来曲もちょとアレンジ変えてたりして新鮮。「世界一幸福な花嫁」の曲前の語りが秀逸でした。次回アルバムの収録曲になると思うのだけれど「~の雨~♪」っていう曲は心に染みる名曲だと思う。

 アンコールでは、メルヘンワゴン紹介(物販案内)。Men's三人によるおりじなるTシャツファッションショーあり。
前田一知兄さんの軽妙なしゃべりも聞けて満足(笑)

 特製チョコ(黒色すみれオリジナル包装&中身は明治ミルクチョコレート)、ステージから飛ばした紙飛行機をキャッチした人にプレゼント。紙飛行機飛ばしはリハーサル無しだったのか、はたまた力入りすぎて失速しちゃったのか、最前列で墜落多数。

 客層、年齢層はあいかわらず幅広い。ロリータさんの多さは想定内だけれど、今回は年配男性が多かった。映画「斜陽」がらみかな。片桐仁夫妻もいらっしゃってましたが、同じ事務所さんなのだなあ。

set list
1.幸福な王女さま
2.恋は野の鳥
3.若きグレーテルの悩み
4.乙女賛歌
5.世界一幸福な花嫁(屈強コーラス付き)
6.お医者さんごっこ
7.純潔は赤
8.悲劇のマリオネット
9.チェックメイト
10.カノン
11.真珠の涙
12.ゆけ!少年十字軍!
~月光恋歌レクチャー~(with カトリーヌ&キャサリン)
13.月光恋歌
14.夢見る少女人形
15.サンゴと潮(うしお)
16.永久に麗しく、すみれの花よ
17.片羽の天使のパバーヌ

~アンコール~
*メンズ隊長によるファッションショー*
1.おしまいのうた
2.すずむしの唄

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ワワフラミンゴ「流れる生活」

ワワフラミンゴ
14-Feb-2009 15:00~15:55
Bar&lounge 'greenz'

Corich公演情報

090214b

 黒門亭第一部が20分伸びちゃったので遅刻してしまったです。
 右翼の街宣車のパレードが明治通りを走ってましたが、なんで今日(2/14)なのだろう。2/11に出来なかったからかな。

 南の国の飲食店みたいな店、公演を行った三階は、ちょっと秘密の集会所っぽくて面白い。

 鳴沢と牧子は姉妹で、コンパスを売ってる。九九山と豪徳寺は夫婦じゃないのに夫婦みたいで、ヨシ子は二人をスキーにつれてかなきゃ。アカリは万能アイス棒の発明でお金持ち。タミちゃんはウエイトレスさん。

 この日、春みたいなポカポカ陽気の一日でしたが、芝居自体が、まさに春みたいな雰囲気。登場人物がメルヘンの世界の住人のようで、世間の雑踏から切り離されたような空気が心地よかったです。彼女(彼)らの、わかりやすいのに意味があるんだかないのだかわからない会話は、ある意味禅問答じゃないかと思います。それも癒し系な禅問答。

 アカリに、デビューしないかと口説かれ、頑なに断るタミちゃんが妙にかわいくてツボでしたニャ。

 帰りにTokyo135°に寄ったら、身丈ピッタリの縞の着物を発見、思わず購入♪

鳴沢 すどうりえこ
牧子 宍戸円
九九山 榎本純子(月刊口遊)
豪徳寺 向原徹
ヨシ子 菊池千里
アカリ 北村恵
タミ 菅谷和美(野鳩)
 
作・演出 鳥山フキ
撮影 佐藤拓央
制作 宍戸円、ワワフラミンゴ

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黒門亭 「光る二ツ目の会 その61」

14-Feb-2009 12:00~14:20
落語協会2F

第1部 光る二ツ目の会 その61
柳家花いち「桃太郎」
柳家小権太「寝床」
月の家鏡太「粗忽の使者」
仲入り
柳家さん若「代書屋」
春風亭朝也「崇徳院」

柳家花いち「桃太郎」

 なんだか、一昔前のさわやかだったころの長渕に似ている。

柳家小権太「寝床」

 初っ端から「寝床」とは、またヘビーだなあ(笑)。
旦那の下手くそな義太夫っぷりがいい感じ。

月の家鏡太「粗忽の使者」

 本日のワーストワン。なんだかグダグダな「粗忽の使者」。

柳家さん若「代書屋」

 本日のベストワンな出来。キャラ最強、大笑い。

春風亭朝也「崇徳院」

 本日のベストツー(「寝床」と同立2位)。ご本人の風情が、まさに36件床屋と湯屋をまわった後みたいなんですよね(笑)

終演予定の14:00を20分オーバー。戦犯は小権太・鏡太(笑)。小権太の「寝床」は、1番バッターなのでやったもん勝ちの確信犯かな。続く鏡太も、もうちょっと軽いネタにすればよいのに...っていうか「粗忽の使者」って30分以上かかる噺だっけ?

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野田地図「パイパー」

野田地図
13-Feb-2009 19:00~21:05 2F-E-3
シアターコクーン

Corich公演情報

090213

 「宮沢りえ妊娠・結婚」報道があった日で、”そういう目で観劇しちゃいそうだなあ、やだなあ”と思ってましたが、開演と同時に芝居の世界に引き込まれ、そんな報道のことなんぞどこかへすっとんでしまいました。

 松さん・りえちゃんの2大女優がすばらしい。終盤の二人の怒涛の割り台詞のくだりは鳥肌モノ。

 パイパーとは、火星に移殖した人類を幸福にするために作られたロボット群の総称。その造形は一昔前のSFっぽい。火星や金星への移殖が進み、数百年後の世界。いつしか地球上の人類は絶滅。大量のおはじきは先人たちのメモリーチップ。そのおはじきを鎖骨にあてると過去が見える。火星の衰勢興亡史。

 前半は笑いどころ多いが、後半、火星の歴史とダイモス・フォボスの母親が見た火星の真実の姿が提示されるくだりはグっとシリアスになります。ここの展開はゾクゾクしました。

 おはなしは、面白いことは間違いないのですが、こーゆーのは手塚治虫が火の鳥でさんざん描いてきたテーマじゃないかなとも思ったりして。"火の鳥"の出てこない"火の鳥"=パイパーという感じがしました。野田氏の作・演出はもちろんすばらしいと思いました、それ以上に手塚治虫のすごさを強く感じてしまった芝居でした。

 前半は落語的・歌舞伎的なお笑い場面が随所にありました。キムくんはまるで与太郎だし、鎖骨におはじきのくだりは"鎖骨の思い出"(...って何かになかったっけ?)、9代目文楽の鎖骨ネタをも思い出させます。

蛇足

 パイパー見ながら、ふと思ったのですが...
 現代医療の現場から、最後には人類創生にまで話がおよぶ壮大な新作落語、三遊亭白鳥版"死神"というのがあります。舞台化したら面白いんじゃないかなあ。

ダイモス 松たか子
フォボス 宮沢りえ
ワタナベ 橋爪 功
キム 大倉孝二
ビオラン 北村有起哉
フィシコ 小松和重
ガウイ 田中哲司
マトリョーシカ 佐藤江梨子
パイパー コンドルズ
近藤良平
 藤田善宏
 山本光二郎
 鎌倉道彦
 橋爪利博
 オクダサトシ
ゲネラール 野田秀樹
 アンサンブル 浅野涼
 飯塚のり子
 池田美千瑠
 石原晶子
 泉田奈津美
 井手みな子(演劇集団 円)
 伊藤衆人(X-QUEST)
 いとうめぐみ
 遠藤歩
 大石貴也
 大谷由梨佳
 川本亜貴代
 清原愛
 清原舞子
 酒井梨歩
 塩崎こうせい(X-QUEST)
 重本由人
 七味まゆ味(柿喰う客)
 下司尚美
 鈴木美穂
 高田淳
 高橋紗也佳
 高橋真弓
 竹島由華
 竹田靖
 竹村彩子
 田尻亜希
 立島明奈
 田仲祐希
 谷口綾
 田山仁
 土田祐太(タテヨコ企画)
 徳永眞弓
 永野雅仁
 中平良夫
 新見聡一
 野上絹代(快快)
 野村昇史(演劇集団 円)
 長谷川寧(冨士山アネット)
 深谷由梨香(柿喰う客)
 古河耕史
 星利枝
 前野未来
 毎ようこ
 松嶋千秋
 村上結花
 森由果
 山田英美
 渡邊淳
 
作・演出 野田秀樹
美術 堀尾幸男
照明 小川幾雄
衣裳 ひびのこづえ
選曲・効果 高都幸男
振付 近藤良平
映像 奥秀太郎
ヘアメイク 宮森隆行
舞台監督 瀬崎将孝
演出助手 田尾下哲
プロデューサー 鈴木弘之
宣伝美術 後藤徹、横山文啓
提携 Bunkamura
企画・製作 NODA・MAP

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February 12, 2009

たんす屋寄席

11-Feb-2009 18:20~21:00
お江戸日本橋亭

090211

春風亭ぽっぽ「動物園」
林家たけ平「紙入れ」
古今亭菊六「金明竹」
月亭遊方「飯店エキサイティング」
お仲入り・たんす屋着付け教室の宣伝
川柳つくし「三題噺」(とうふ、黒猫、オバマ)
鈴々舎馬るこ「紺屋高尾」

 昼間は(招待券の期限がきれそうだったので)池袋演芸場の定席へ。寄席初の女性紙きりの林家花さんが見られたのは収穫。夢花さんの「ときそば」は仕草が可笑しすぎ。トリは夢丸師匠の「紅い手」、冬に聞く怪談話も一興。

 終演後、池袋TOBUの「たんす屋ビッグセール」をひやかす。お財布と折り合いがつく範囲では心に響く出物が無かったので何も買わず。

 最前列に座ったので、どの程度着物の方がいたのかははっきりわからないけれど、やはり座敷より椅子席に集中していたっぽい。自分は座敷席に座るつもりで袴はいていったが、裾の乱れを気にしなくってよいから袴って偉大だな(笑)

春風亭ぽっぽ「動物園」
昼間の馬桜師匠の会から、引き続き前座なんですね。元気で口跡のよい「動物園」。アンパンキャッチの仕草が可笑しいっていうかかわいい。

林家たけ平「紙入れ」
 得意ネタなんでしょうね、安定してました。新吉の小心っぷりとおかみさんのしたたかさがいい感じ。

古今亭菊六「金明竹」
 持ち時間充分だからか、じっくりたっぷりな金明竹。
与太郎さん、バカなのに小ずるいところ、関西弁の言いたてのわかりにくさが絶妙。言い立てで拍手が起きたのは納得(あまり寄席や落語会に行かないお客さんが多かったというのもあるかもしれないけれど)。最近聞いた数々の金名竹のなかでも出色の出来。

月亭遊方「飯店エキサイティング」
マクラでは天王寺近辺のスーパーのおもしろ話。本編は、仲の悪い夫婦が切盛りする中華飯店での、昼飯時のすったもんだの噺。遊方さん、最近、なかの芸小の独演会のチラシをよく見かけるけれど、拝見するのは初めて。おもしろ兄さん♪独演会に行ってみようかと本気で計画中。
 小拍子が無かったので、変わりに木製のドアストッパを使ってました。子拍子って、扇子・手拭のように噺家さんが個人持ちするのではなく、見台・膝隠し側に属する道具なのかな。

お仲入り & CMタイム
 菊六さんとTokyo135°のスタッフさんの「着付け教室」CM。
 着物付きで5講座10,500円(税込)は安いなあ。
 菊六さんのチビッコへの客いじりもあって、たのしいCMタイムでした。

川柳つくし「三題噺」
「とうふ」「黒猫」「オバマ」
オバマ大統領の次に就任したのは、女性初の大統領オババ。就任演説では、中年のおばさんが喜びそうな公約ばかりをかかげる始末...
国立酩人会で聞いた三遊亭円福さんのネタのアナザストーリーといった風情でしたが、ちょっとトンデモ系の展開になってしまったので場にそぐわなかったし、オチもいまいち。円福氏の呪いだと思う。残念。

鈴々舎馬るこ「紺屋高尾」
 最後は「紺屋高尾」をたっぷり。
 高尾は、久蔵の三年間思いつづけた一途さに惚れるのだけれど、馬るこさんの「紺屋高尾」は、高尾は久蔵の幼馴染みの娘で、幼い頃は片思いだが久蔵のことが好きだったという設定でした。これは馬るこさんオリジナルなのだそう。確かに紺屋の職人に嫁に行くというのは、馬るこ版のほうがしっくりきます。ただ、高尾が幼馴染だったと知ってから高尾の年季明けの3月15日までの久蔵の心境も、従来の「紺屋高尾」の、浮かれまくった心境とは違ってくるのではと思うのですが、そこは従来通りでした。これからもっともっと練られていくと思うので、期待してます。
 地語りの部分は、一言一言をかみしめて、淡々と語っていましたが、昔話のように軽く流れるように語ってもよかったんじゃないかと思ったりして(そしたら10分くらい早く終わってたかもよ)。

 2時間40分、おなかいっぱいな落語会でした。

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February 11, 2009

あひるなんちゃら「フェブリー」

あひるなんちゃら
10-Feb-2009 19:30~20:40
サンモールスタジオ

Corich公演情報

090210

 東京行きのフェリーに乗り合わせた、ちょっとおかしな人々の出会いとすったもんだのおはなし。

 個々にとっては人生の一大事と思えるドラマがあるんだろうけれど、全体にはとてもゆるくて平和な空気がただよっています。こーゆー人たちばかりだったら世界は戦争も起きないであろうなあと思います。その空気にひたりながら観ているのがなんとも心地よいっす。

 グランドホテル形式で物語は進んでいきますが、どのキャラ・グループもそれぞれに愛らしくて面白くて飽きません。小野ゆたか氏が、パラドックス定数では考えられないコミカルな役なのに、しかし口調はいつものままで可笑しかったですね。黒岩嬢の「見んなよ」っていうときの顔が好き。

 スノハラとカミジョウが缶コーヒーを飲みながら海上の生霊(ヤスイとヒメノ)を眺めるラストシーンを見て、思ったのは「この芝居は缶コーヒーの、70分間の長編CMだったりして。」

スノハラ(一人旅、東京に帰る) 根津茂尚
カミジョウ(「愛してるよ」が口癖) 永山智啓(elePHANTMoon)
キザキ(迷子、沖縄にいくはずだったのに) 江見昭嘉(MCR)
ナツメ(追っかけ、下っ端) 黒岩三佳
エンドウ(追っかけのリーダー格) 墨井鯨子(乞局)
モリカワ(追っかけ、腰巾着風) 金沢涼恵(クロムモリブデン)
ワカヤマ(究極のカカオを求めるパティシエ) 小野ゆたか(パラドックス定数)
シマダ(人生について悩むワカヤマの弟子) 尾倉ケント(アイサツ)
ヤスイ(卒業旅行は浅草と巣鴨) 異儀田夏葉(ヨシロォの夏は夢叶え冒険団)
ヒメノ(卒業旅行は絶対TDL) 篠本美帆(チーム下剋上)
 
脚本・演出 関村俊介
舞台監督 佐野功
照明 古川睦子
音効 星野大輔
音楽 綱島慎平
舞台にあるもの コマツバラミワ
WEB ムー
宣伝美術 
取材協力 伯美乃里
制作 中川加奈子、塩田友克(クロムモリブデン)
企画・製作 あひるなんちゃら

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つくしのシークレットライブ

川柳つくし
8-Feb-2009 19:00~20:40
阿佐ヶ谷区民センター

 会場が阿佐ヶ谷になってからは2回目のシークレットライブ。前回が、阿佐ヶ谷に移って最初の会だったから、久しぶり。阿佐ヶ谷の会になってからは開催日が休日の夜七時になったのだけれど、休日のほうが予定がつまっていて行きにくくなりました。中野の会のように平日の七時半だと仕事帰りに寄れるんですけど。

客は自分含め4人。

 近況報告を1時間ほど。ミュージカル「タイタニック」の代演ならぬ代観劇のはなしなど。

 さきほど思いついたという新ネタを披露。
ドリカム中村正人氏が29歳年下の奥さんのしゃべる若者言葉を理解できないという噺。

 三題噺「受験シーズン」「塩大福」「雪」
稀代の雨女ならぬ雪女、塩大受験を目指すも、毎年雪で電車が止まり、浪人生活十数年。駅で出会ったOLが力を貸し、翌年は見事合格したという平成の人情噺(笑)

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五反田団「俺の宇宙船、」

五反田団
8-Feb-2009 15:00~16:45
三鷹市芸術文化センター 星のホール

Corich公演情報

090208a

 すげえ強風で、三鷹駅から歩くのも一苦労。

 開場にはいると、座席撤去、雛壇型の座席が2面、中央に舞台と、サイズは中劇場ながら、とっても小劇場的な風情。

 最近子供の姿が見られなくなったのは、「善良な宇宙人」のせいだと、主婦で探偵の君枝は、米平少年と、彼の率いる少年探偵団とともに調査を開始する。
調査を進める一方、いつしか夫が「善良な宇宙人」といれかわっているのではと疑問を持つ。
 夫・慶一は、「世間が物騒だから子供たちが出歩かなくなっただけだろう」というが、妻は信じようとしない。子供の行方を調査依頼した木村美奈子は、実は少年愛な女性で、無理矢理子供を襲ったことも...なのに、子供がいなくなったのは「宇宙人のせい」と言い切っています。
 環境の変化、夫婦の間の変化が、自分たちに責任があるということを認めようとしないんですね。

 米平少年や少年探偵団といっても、実は立派な成人。しかし感情が高まると子供のような言動をするのがとっても可笑しい。
大人になりきれない連中なのか、いや、感情剥き出しになったら、大人も子供もたいして変わらないのかもしれません。子供の姿がない世界では、大人が大人らしく(理性的で)いる必要はないからなのかもしれませんね。
(大の大人のダダっこぶりが、春風亭百栄の「鮑のし」にでてくる甚兵衛さんみたいで大笑い。)

 ラスト、慶一・君枝夫妻の、宇宙人捜しという荒唐無稽な言い争いが、いつしか夫婦の会話になっていくくだりは秀逸でした。

遠藤君枝(主婦探偵) 川隅奈保子(青年団)
遠藤慶一(君枝の旦那) 前田司郎
飯田(君枝の同僚) 西田麻耶
麻生(君枝の同僚) 後藤飛鳥
米平少年(君枝の部下) 大山雄史
木村美奈子(依頼人) 菊池明香
江藤(少年探偵団) 折原アキラ
川島(少年探偵団) 三浦俊輔
楢(少年探偵団) 立蔵葉子(青年団)
混血ロシア人 奥田洋平(青年団)
店長 齊藤庸介(東京ELECTROCKSTAIRS)
道子 中川幸子
大人少女 望月志津子
 
脚本・演出 前田司郎
照明 岩城保
舞台美術 鈴木健介
舞台監督 松本謙一郎
制作 榎戸源胤
主催 (財)三鷹市芸術文化振興財団
企画・製作 五反田団

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February 08, 2009

劇団鹿殺し「ベルゼブブ兄弟」

劇団鹿殺し
7-Feb-2009 19:30~21:20 E-6
赤坂RED/THEATER

Corich公演情報

090207b

 不器用な兄弟と父親の、壮絶で悲しい鹿殺しならではの話。

 wikipediaによると、ベルゼブブとは、
「ベルゼブブ (Beelzebub)は旧約聖書『列王紀』などに登場する異教神。ベルゼバブ、ベールゼブブとも表記される。新約聖書にもその名がみえる。この名はヘブライ語で「ハエの王」を意味する。」
(ベルゼブブ by wikipedia)

 ハエのように世間からは嫌われている・蔑まされている兄弟ってことなのでしょうね。

 また、ハエは人間に対して圧倒的弱者として扱われます。父親の前では弱者である隆志が、自分が強者となり殺すことができる対象としてハエが登場します。ハエたちは復讐を誓い、ハエの王の復活を願います。そのハエの姿は、父親の前の四兄弟そのものなのでしょうね。
 兄弟の不幸な結末が、果たしてハエの呪い(復讐)によるものだったのか、それともハエの存在は単に象徴的なものだったのかは、ちょっとわかりにくいようにも思いましたが。

 一族の嫌われ者の姉の子を預からねばならなかった父親は、心の底では、"家族"というものを夢見ながらも、その不器用な性格からか、タカシに対して折檻という形でしか接することができない。正隆の語りで「父親は真面目すぎる性格が...」というくだりがあったように記憶しています。その後、登場した父親の暴力的な造形を見たときは、真面目というイメージがそぐわなかったのですが、真面目=品行方正ということではないですものね。真面目で不器用なゆえに、父親は暴力的行為に走らざるを得なかったんでしょう。
 隆志と正隆の、もうひとりの自分としてトシゾウ、ボヘミやんが登場したり、隆子がメガネをとると、普段見えない世界が見えたり(漂う父親の霊が見えたり)します。このあたりは鹿殺しっぽいし面白いとは思いましたが、後半の展開に深く関わってくるとよかったのに。(たとえば、隆子の能力が兄弟和解のきっかけになるとか)

 実質二日間の出来事だと思うのですが、ラストの惨劇を、四十九日が過ぎ父親の霊が旅立ってしまった後の出来事とする方法もあったのでは。

 前作「電車は血で走る」から、従来の荒削りなロックで猥雑な世界に人情噺的な"泣かせ"が加わったように感じます。この路線は好きだな。

 今奈良氏の父親がすばらしく、ラストの、子供たちへの独白の場面には泣かされました。
 小林氏、抑圧された長男の役を好演。
 森下亮氏のアマンダ、女装なんですが、足が綺麗(笑)
 坂本けこ美嬢の、ちょっと足りない感じの嫁が妙に味あり。
 劇中のライブシーン、チョビ嬢のボーカルはやっぱり良い。

羽根田隆志 小林健一(動物電気)
羽根田隆子 菜月チョビ
羽根田正隆 丸尾丸一郎
羽根田正弘 山岸門人
羽根田正造(父親)、蝿将軍 今奈良孝行(エッへ)
羽根田順子(隆志の嫁) 坂本けこ美
坂田、トシゾウ
蝿1、白人、女 
オレノグラフィティ
小俣巡査、アマンダ
蝿3、ギース、男 
森下亮(クロムモリブデン)
馬場、ボヘミやん
蝿5、警官2 
高橋戦車
神保(医者)、鎖の男(犬?)
蝿4、ペタ、職人 
橘輝
ババア(正造の姉、隆志と隆子の母)
蝿6、ヨシコ 
傳田うに
坊主、蝿7、ヒデオ
警官1、職人 
木村セキュ
羽根田文子(正造の嫁)、黒人、蝿8 円山チカ
蝿9 山口加菜
 
脚本 丸尾丸一郎
演出 菜月チョビ
音楽、チラシ、WEB 
舞台監督 杣谷昌洋、小野瀬弥彦
舞台美術 加藤まゆこ
照明 工藤雅弘(Fantasista?ish.)
音響 高橋秀雄(SoundCube)
衣裳 赤穂美咲
演出助手 堀田 創・山口加菜
撮影 TRICKSTAR FILM
舞台写真 和田咲子
印刷 東京書籍印刷株式会社
制作 中山静子、内藤玲奈
制作統括 樺澤 良
企画製作 劇団鹿殺し
主催 オフィス鹿
協力 ハイレグタワー
キューブ
劇団制作社

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春風亭昇太27周年記念落語会「感傷旅行」

4-Feb-2009 19:00~21:10
本多劇場

マキシム・ド・のん兵衛(作:三遊亭白鳥)
パパは黒人
戦後史開封
ハワイの雪(作:柳家喬太郎)

 日本と外国、そのコンプレックスが隠しテーマとしてあるのかな。ものすごくゆるやかだけれど、先の噺が後の噺の伏線として見ることもできる。

マキシム・ド・のん兵衛(作:三遊亭白鳥)

 原作にほぼ忠実。実際のマキシム・ド・パリが地下にあるという件には触れず(笑)。

パパは黒人

 黒人の恋人がいるとウソをついた娘。「その恋人が見たい」という友達の言葉にに引くに引けなくなった娘は、父親に黒人の恋人になってもらうのだが...

 黒人に対するコンプレックスがネタとなっています。男の夢のひとつ「黒人にストリートファイトで勝つこと」は言いえて妙。今ではなかなかやりずらいネタではあるけれど、黒人だからケンカに強いというのは、黒人だからリズム感が良いとか、関西人だから面白いはずなど、今でも普遍的にある偏見だなあと思います。

戦後史開封

 戦争体験を無理やり孫に聞かせようとする祖父の噺。

 孫に戦時体験をシミュレーションさせるのだが、B29 VS 零戦のくだりでは、飛行機の身振りが面白かった。
 サゲが秀逸。戦争中に兵隊が見た夢だったというもの。兵隊が自分も未来の姿を夢に見ている、それは死を目前にしているからこそだろうし、彼自身の戦死をも予感させるような暗いトーンの終わり方も、昇太氏にしては珍しいような気がします。

ハワイの雪(作:柳家喬太郎)

 一連の出来事を爺さんの見た夢だったいうサゲに改変していました。夢落ちかよって一瞬思ったけれど、こちらの夢は戦争を生き残った者が晩年に見た、自分の過去を総括する夢でもあります。戦後史開封のラストと呼応しているかのようで、素敵な夢落ちでした。
 しいていえば、サルスベリのしょう吉のキャラが、どうみても年寄に見えなかったけど、キザっぷりがおかしかったのでオケーだと思うです。

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February 02, 2009

西本智実&ロイヤルチェンバーオーケストラ2009

ロイヤルチェンバーオーケストラ
1-Feb-2009 16:00~17:45 2F-15-16
文京シビックホール

090201b

1.ヴェーバー:歌劇「オベロン」序曲 J.306
2.M・C・F・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調作品26
 ヴァイオリン:マキシム・フェドートフ

3.ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98

アンコール
ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番

 ロイヤルチェンバーオーケストラ、楽団員が若く(全員、西本さんより若いのでは?)、しかも女子率高し。

 2Fの方が音が良いであろうと思って2F席にしてみましたが、結構空席あり。1FのS席は、上から見る限り満席。

 弦の音色は綺麗でしたが、管が入った途端、音がバラバラに聞こえてくるときが少なからずあって、オケとしては、まだまだ発展途上にあるのかなと思いました。

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鈴本 2月上席(昼席)

1-Feb-2009 12:15~14:50
鈴本演芸場

林家まめ平「子ほめ」
三遊亭歌太郎「転失気」
アサダ二世
三遊亭歌橘「粗忽の釘」
入船亭扇遊「初天神」
ホームラン
橘家文左衛門「道灌」
柳家喜多八「小言念仏」
ぺぺ桜井
桂藤兵衛「浮世床」
(仲入りまで)

 ヤフオクで落とした紬の着物が届きまして、快晴だったので、さっそく着てお出かけ。屋内外の温度差が激しいこの季節、絹モノは外では温かく内では涼しくで快適ですね。風が強いので裾がはだけないように袴履いていったけれど、袴がモロに風受けるので真っ直ぐ歩けなかったです(笑)。

 黒門亭の第一部を目的に湯島へ向かうが、中央線が車両点検で遅れ発生。現地に到着したらすでに満員札止で、予定変更して鈴本へ。

 12時10分頃入場で、客席は半分くらいの入り。一部団体のお客さんが入っていました。その後、じわじわと客が増え、2時頃は立ち見も出てました。

 客席は、転失気や小言念仏がどっかんどっかん受ける、なんだか浅草演芸ホール寄りな雰囲気でした。

 16:00から文京シビックホールで「西本智美&ロイヤルチェンバーオーケストラ2009 」コンサートの予定があり、仲入りで寄席を出ました。歌武蔵師匠の角界ネタが聞けなかったのが悔やしい(旬な若麒麟ネタが出たにちがいない...)。

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深夜寄席(31-Jan-2008)

31-Jan-2008 21:30-23:00
新宿末廣亭

神田蘭「正岡子規『野球ぞなもし』」
春風亭柳太「のっぺらぼう」
笑福亭和光「犬の目」
桂夏丸「もう半分」

 紀伊国屋ホール「しとやかな獣」の終演後、末広亭の深夜寄席へ。
到着は21:50分頃、天気悪いし芸協だしさほど混んでいないだろうという世層に反し、すでにゲームセンターの角まで列が伸びてました。なぜだろう、神田蘭効果?

 9:05頃開場。開演まで紀伊国屋で購入した「ガラスの仮面43巻」を読む。

神田蘭さん、寄席では珍しい、派手な柄の着物がでした。
前回柳太さんを見たときも「のっぺらぼう」だったような。

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「マンマミーア」

公式ページ
30-Jan-2009
MOVIX昭島

 金曜日が公開初日というのは、ターゲットが中高年の社会人ターゲットで、会社帰りに見に来てねっ!ってことなんでしょうね。そんな策略にまんまとはまって、初日レイトへ。劇団四季版は1回観たことがありましたが、ディテールはかなり忘れていおり、映画版と舞台版の差がどうのこうのと余計なことを考えず、素直に見られたように思います(笑).。でも、ギリシャの島の美しい風景をバックに歌い踊るのは、映画ならではの楽しさ。
 悪人は1人も出てきませんが、その島だったらさもありなんな感じがしますね。

 夢と現実に折り合いつけて現在まで生きてきた男女三人が再び新たな一歩を踏み出そうとするところは共感できるけれど、正直ストレートプレイだったら地味で、さして面白くもない話になるでしょうね。やっぱりABBAの曲あってのミュージカル映画だと思うです。DVDでたら買おうっと♪

 ソフィーが、夢を追いかけて島を出て行くくだりは、舞台版のほうが、動機がはっきりしていたような記憶があるなあ。

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February 01, 2009

文鳥舎寄席「考える文左衛門 vol.4」

31-Jan-2009 15:00~17:15
文鳥舎

090131a

 朝から降っていた雨も止みまして、ヨカッタヨカッタ♪

橘家文左衛門「あくび指南」
桂笑生「猿後家」
 お仲入り
橘家文左衛門「文七元結」

文七元結たっぷり。文左衛門さん、もともと強面なのに、文七はちゃーんと文七の顔になっちゃってるのがすごいニャ。

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聖せめ達磨学園Vol.18

聖せめ達磨
27-Jan-2009 19:00~21:10
なかの芸能小劇場

090127

前説では、ぬう生さんがせめ達磨を卒業したという報告。

玉々丈「楽にしてやる」
天どん「節分」
百栄「午前の審議」
宮田 陽・昇「漫才」
  お仲入り
今輔「男たちのウォーミングアップ」
らく里「旅行代理店」

三遊亭玉々丈「楽にしてやる」
タクシーの乗せた客、なにやら物騒なもの言いで...

三遊亭天どん「節分」
ひきこもりの男のもとにやってきたのは赤鬼と青鬼。聞けばしばらく福の神を預かってくれというのだが...

春風亭百栄「午前の審議」
末廣亭の高座にあがった春風亭百栄が、床の間の土瓶でお客を殴った事件の裁判。
証人としてお茶子の谷田部さんへの尋問がはじまる...

宮田 陽・昇(ゲスト) 「漫才」

古今亭今輔「男たちのウォーミングアップ」
銀行強盗を計画する二人だが、まずは簡単なところで駄菓子屋を襲うことに。

立川らく里「旅行代理店」
支社のなかでワーストワンである北千住支店の最低の営業成績の男。1日に10件のノルマを課せられるのだが...

どれもサゲがいまいちなのは、ねたおろしクオリティだからだろうなぁ

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あさかめ「マダムとアストロノーツ」

あさかめ
1-Feb-2009 19:30~20:20
a-bridge

Corich公演情報

090201c

 初めての会場、路地への入り口は案内のお兄さんが立っていて、すぐにわかりましたが、路地に入ってから建物がわからず突き当りまで行っちゃいました。戻ってお兄さんに教えてもらいました。ホントに隠れ家ですニャ。

 壁一枚隔てた見ず知らずの男女の交流の話。

 壁が無ければ、もしかしたら二人はお互い無関心なままだったかもしれない。壁があって、相手の声しか聞こえないからこそ相手が気になるのだろうし、勝手な想像で期待がふくらんでしまうのだろうし。
 で、この壁、容易に越えていける壁で、向こう側に行くか行かないかは、自分の意思による。そんなゆるーい壁でもちゃーんと世界を二つにわけてしまうのだから、壁って面白いものだな。

 自分を偽り、相手を想像しながらの壁越しの会話が可笑しかったです。

 ゆったり椅子に座って見物できるにはうれしい。上演中の席移動は自由でしたが、座り心地よくて移動がめんどくさくなり、移動せず。それに壁の向こうを想像しながら見てるほうが楽しいですしね。
 ...とはいうものの 壁の向こうの様子が、一部だけれど窓ガラスに反射して見えまして、ちょっとお得な気分。夜の公演ならではでしょうね。

 蛇足

 ハヤシが、タチバナの読んでいた本が吉田戦車のモノだと当てるくだり、机から落ちた本をチラっと見たからわかったということになっていたけれど、吉田戦車を読んだとき独特の笑い方ってあるのじゃないかと、ふと思いました。だから笑い方で、誰の本読んでるか当てることも不可能じゃないと思うです。

タチバナ ヒザイミズキ
ハヤシ 児玉洋平
 
脚本、演出 児玉洋平
宣伝美術 fukky
舞台美術・照明・音楽・その他 あさかめ

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オリガトプラスティコVol.4「しとやかな獣」

M&O plays
31-Jan-2009 19:00~20:45 E-2
THEATER/TOPS

Corich公演情報

090131b

 原作の映画は未見ですが、1962年公開だそうで、舞台もその当時の時代設定で、昭和の団地の一部屋。白黒テレビやら家具調のステレオセットなどは、なんだか懐かしい気分です。

 緒川たまきさんは、御本人のキャラ自体、どの時代に生きているのか不明なのが魅力だと思うのですが、そのキャラをいかんなく生かして、とても昭和な風情でした。(映画のDVDのジャケットを見る限り、劇中で着用していた着物は、映画のなかの衣装とほぼ同じようですね)。天使の姿をした悪魔な役を好演。

 前田夫妻(浅野氏、広岡氏)のすっとぼけたようなふてぶてしさが可笑しい。この二人のかもしだす空気が、舞台をブラックコメディとして成立させているように思いました。

 すほうれいこ嬢、近藤公園氏は、昭和というにはちょっと平成寄りな雰囲気。なんでだろーと考えてみるに、2009年現在から1960年代を見た時に感じるダサさが不足しているからかなーなんて思ったりして。その点、大河内氏は、登場からして昭和の人間そのものでした。

 きつねとたぬきの化かし合いの面白さ。ラストのブラックさもよい感じ。派手さはないけれど、そこがまた味わいだったりする1時間45分でした。

 端席だと、ベランダや、奥の間が見切れてしまうかも。E-2と、前方下手側席で、ベランダの様子は全く見えず。見えなくても大勢に影響はありませんでしたが、ちょっと悔しい(笑)

前田時造 浅野和之
前田よしの 広岡由里子
香取一郎(芸能プロ社長) 佐藤誓
三谷幸枝 緒川たまき
ピノサク 山本剛史
前田実 近藤公園
前田友子 すほうれいこ
吉沢駿太郎(作家) 大河内浩
ゆき(バーのママ) 吉添文子
神谷栄作(税務署員) 玉置孝匡
 
作 新藤兼人
演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術 中根聡子
照明 清水利恭
音響 藤田赤目
音楽 中村康隆
衣装 前田文子
舞台監督 久保勲生
ヘアメイク 大和田一美(APREA)
音響操作 富田聡
映像 荒川ヒロキ(&FICTION!)
振付 金崎敬江(picoLoop%)
主催・製作 森崎事務所 M&Oplays

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本田ライダーズ「くだらない時間」

本田ライダーズ
28-Jan-2009 19:30~20:20
喫茶ヴィオロン

Corich公演情報

090128

 とある喫茶店のマスター・司織と、バイト・加藤。そこに数年前に家を飛び出した店主の妹が帰ってくる。
 姉である司織が、「店を人手に渡す」と手紙を出したからだ。
実は、マスター・司織とバイトの加藤は、本当に妹が帰ってくるかどうかで賭けをしていた。もし妹が帰ってきたら加藤はバイトを辞めなければならず、妹が帰ってこなかったら店は加藤のものになるという。

 マスターは闘病するために店を止めなくてはならず、しかし行方不明の父親が帰ってくる場所として店は残したい。加藤は弟の看病で実家に帰るべきか悩んでいる。妹は、仕事が長続きせず何度も転職している。

 事情のわからない妹は、姉や加藤(妹とは同級生)とぶつかるのですが...

 妹が帰ってきて、衝突し、やがて3人がそれぞれの行く先を決めるまでのリアル50分間の出来事。

 ワンシチュエーションの短いドラマなのだけれど、三人の今までの人生とこれからの人生がつながって見えてくるので、パっと見はこじんまりしつつも身は詰まっているなと思います。

 脚本・演出・演技の緩急が絶妙。たとえば、割とシリアスな話なのに加藤の言動が適度に笑いを誘い、緊張がほどよく緩和されるあたりの塩梅は見事。たとえ50分でも緊張し続けは疲れちゃいますもんね。

 お客は、10人ちょいくらいだったと思います。適度な空き具合でゆったり見られました。おいしいコーヒー付きの1000円はお得。
※欲言えば、最後は、三人でマスタの入れたコーヒーで乾杯してほしかったなぁ。

司織 生見司織
智恵 加藤智恵
綾乃 松村綾乃
 
作・演出 生見司織

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