オリガトプラスティコVol.4「しとやかな獣」
M&O plays
31-Jan-2009 19:00~20:45 E-2
THEATER/TOPS
原作の映画は未見ですが、1962年公開だそうで、舞台もその当時の時代設定で、昭和の団地の一部屋。白黒テレビやら家具調のステレオセットなどは、なんだか懐かしい気分です。
緒川たまきさんは、御本人のキャラ自体、どの時代に生きているのか不明なのが魅力だと思うのですが、そのキャラをいかんなく生かして、とても昭和な風情でした。(映画のDVDのジャケットを見る限り、劇中で着用していた着物は、映画のなかの衣装とほぼ同じようですね)。天使の姿をした悪魔な役を好演。
前田夫妻(浅野氏、広岡氏)のすっとぼけたようなふてぶてしさが可笑しい。この二人のかもしだす空気が、舞台をブラックコメディとして成立させているように思いました。
すほうれいこ嬢、近藤公園氏は、昭和というにはちょっと平成寄りな雰囲気。なんでだろーと考えてみるに、2009年現在から1960年代を見た時に感じるダサさが不足しているからかなーなんて思ったりして。その点、大河内氏は、登場からして昭和の人間そのものでした。
きつねとたぬきの化かし合いの面白さ。ラストのブラックさもよい感じ。派手さはないけれど、そこがまた味わいだったりする1時間45分でした。
端席だと、ベランダや、奥の間が見切れてしまうかも。E-2と、前方下手側席で、ベランダの様子は全く見えず。見えなくても大勢に影響はありませんでしたが、ちょっと悔しい(笑)
前田時造 | 浅野和之 |
前田よしの | 広岡由里子 |
香取一郎(芸能プロ社長) | 佐藤誓 |
三谷幸枝 | 緒川たまき |
ピノサク | 山本剛史 |
前田実 | 近藤公園 |
前田友子 | すほうれいこ |
吉沢駿太郎(作家) | 大河内浩 |
ゆき(バーのママ) | 吉添文子 |
神谷栄作(税務署員) | 玉置孝匡 |
作 | 新藤兼人 |
演出 | ケラリーノ・サンドロヴィッチ |
美術 | 中根聡子 |
照明 | 清水利恭 |
音響 | 藤田赤目 |
音楽 | 中村康隆 |
衣装 | 前田文子 |
舞台監督 | 久保勲生 |
ヘアメイク | 大和田一美(APREA) |
音響操作 | 富田聡 |
映像 | 荒川ヒロキ(&FICTION!) |
振付 | 金崎敬江(picoLoop%) |
主催・製作 | 森崎事務所 M&Oplays |
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Comments
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Posted by: Apartment Jayakarta | December 12, 2014 05:18 PM