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July 11, 2009

青蛾館「上海異人娼館-チャイナ・ドール -」

青蛾館
8-Jul-2009 19:35~21:15
こまばアゴラ劇場

Corich公演情報

090708

 初日を観劇しました。

 待合室は黒カーテンで囲われ、楽屋として使われていました。
2Fバルコニー部に「上海春桃婁」の看板がかかげられ、劇場=春桃婁の風情。ときおり桜とステファン卿がバルコニーに現れます。

 丸山厚人さんが、衣装のままで入場案内。場内案内自体が一種の芸として成立しちゃってるのはすごいなあ。

 開演前から少女娼婦たちが舞台上でまったり。王學は床の雑巾掛けで舞台上っを行ったり来たり。

 超満員で、調光室まで客席になったそう。最前列桟敷席に座ったところ「狭いので、よろしかったら靴を脱いでご覧下さい。」と、靴袋をくれました。こういう配慮はうれしいですね。

 約5分押しで開演。

 少女Oが娼館にやってくるくだりから静かに始まります。

 やがて音楽とともに桃春楼の娼婦が勢ぞろい。なんて豪勢な出で立ち!待合室を楽屋にしちゃった理由はこれかな。
 ここで妖しい世界に一気に引き込まれました。この感覚、前にも味わったことがあったなあと思い返してみると、荻田浩一氏作演出による宝塚のショーなんですよね。耽美でアングラで少女がでてきて蹂躙されて...ってまさに荻田センセー好みの世界(ってことは荻田センセーも寺山修司とか好きでいっぱい見ていたのだろうなあ。)

 言葉が綺麗。その言葉を力のある役者さんが語ると、実に心地よいものですね。

 白欄(野水左記子)はSM系娼婦で、宝塚も真っ青なメイクで強烈。
 尾花(雛涼子)は肺病の娼婦、咳をするたびに本当に喀血しそうで怖かった。
 愛染(高野美由紀)と山田(保村大和)の映画ごっこの場面はコミカルで大笑い。

 妙に心に残ったのは、雑貨商(井内俊一)が少女O(市川梢)の脚に喰らい付く場面。そのときの少女の姿が絵的に妖艶で美しかったこと、そして。そして少女の「食べられるのは怖いわ」の一言がとてもエロティックでゾクっときました。

 尾花(雛涼子)が血を吐いた後の洗面器を置くときに水が跳ねたのと、少年(尾崎宇内)が殴られる場面で、血糊が飛んできました。
 家に帰って、シャツ脱いだら、結構服に血糊が飛んでいてびっくり(笑)。アングラ芝居で、危険のない最前列は最前列じゃないとは思いますが、一応お約束で「何かが飛んでくるかもしれません」的事前注意をしといた方がよくはないかな~なんて思ったりして。
 
 丸山厚人氏の役者紹介が聞けるかと、期待していったのですが無し。千秋楽ではあるかもしれませんね。

 1時間40分。

黒蜥蜴 野口和彦
西瓜男 丸山厚人
少女O 市川梢
ステファン卿 点滅
百蘭 野水佐記子
扣絹 三島慶子
咲耶 東野醒子(激弾BーKYU)
尾花 雛涼子(ユニットR)
愛染 高野美由紀(A・P・BーTokyo)
辻占いの少女 村田弘美(万有引力)
王學 川上史津子
青年将校 松本力
山田 保村大和
少年 尾崎宇内
男 渡辺敬彦
雑貨商 井内俊一
客(趙) 青木孝澄
幻舞 関さなえ
犬 ケンジル・ビエン
春梵
少女娼婦 立川貴一
MASAMi
岩本薫
高橋回顧
 
原作 寺山修司
構成・脚本 岸田理生
構成・演出 青蛾
音楽 落合敏行
劇中歌 渚ようこ
美術 野村直子
照明 正村さなみ(ライズ)
音響 飯塚ひとみ
衣装 竹内陽子
衣装助手 笹木明日香
ヘアメイク 川村和枝(P.bird)
舞台監督 川俣勝人
宣伝写真 服部昌一郎
宣伝美術 宇野亜喜良、福田真一
WEB制作 小池田芳晴(シミコムデザイン)
制作協力 菊地廣(K・企画)・鈴木佳加
企画/制作 青蛾館
提携 (有)アゴラ企画、こまばアゴラ劇場、d-倉庫
主催 理生さんを偲ぶ会
助成 芸術文化振興基金

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