青果鹿「ブルカニロ博士の実験」

アングラ風に味付けされた宮沢賢治の世界...なので、寺山修司風でもあったりします。
ブルカロニ博士の発明した"時空を歪ませる機械"は、瞬間移動+時間移動が可能になる装置。この装置で火星人を実験室につれて来ようとするのだが、現れたのは"幸いの地"行きの列車の乗客たち。どうやら火星ではなく、鉄道と実験室がつながってしまったらしい...。
宮沢賢治の「フランドン農学校の豚」「銀河鉄道の夜」がモチーフになっています。
で、ブルカロニ博士というのは、「銀河鉄道の夜」の第3稿までに登場していたキャラクターで、最終稿である第4稿では削除されたキャラクターなのだそうだ。
民俗芸能あり、歌謡ショーあり、バレエありで楽しい(白鳥の湖で、上手くも美しくないのだけれど、手抜きせずにちゃんと踊ろうとする姿勢は感動モノ)。ブルカロニ博士と助手のベムベロン君のやり取りは、いわゆる博士と助手のコントのようで面白い。
役者さんが若いので、前半は「もっと年季のはいった役者さんだったら味わいがあるだろうな」という気がしないではなかったのですが、後半は作品世界に引き込まれて気にならなくなっていました。
終盤のスピード感に興奮、ラストのファゼーロの歌でホロリ。
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