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December 2009

December 31, 2009

「トンデモ暴年会」

オフィスぼんが
30-Dec-2009 18:00~20:30
浅草・木馬亭

三遊亭白鳥 「河童の手」
瀧川鯉朝 「鯉昇一門の忘年会、笛演奏ほか」
立川キウイ 「書籍『百年前座』宣伝」
快楽亭ブラック 「近況報告、桃太郎」
お仲入り
元気いいぞう 「コミックソング」
立川談之助 「落語界勢力地図、書評」

デンジャラスネタ満載。

元気いいぞう氏の破壊力絶大。

仲入りでふるまい酒(数量限定、先着順)あり。

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オフィスぼんが「第19回特選落語会 橘家文左衛門の『芝浜』を聴く会」

オフィスぼんが
27-Dec-2009 18:00~20:00
お江戸日本橋亭

三遊亭玉々丈「金明竹(名古屋版)」
橘家文左衛門「寄合酒」
お仲入り
橘家文左衛門「芝浜」

 二つ目になったばかりの玉々丈さん(羽織を着ている姿は初見)は円丈師匠直伝の「金明竹(名古屋版)」。

 文左衛門師匠、おだやかな表情で登場。妙に血色がよかったのが強く印象に残りました。小噺を2,3披露し、大爆笑の「寄合酒」。

 「芝浜」たっぷり。おかみさんの心情が細かく描かれます。おかみさん目線の「芝浜」と言ってもよいかもしれません。

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攻める!! 達磨侍 ─せめ達磨年末企画・古典落語の会─

せめ達磨
27-Dec-2009 14:00~16:30
なかの芸能小劇場

立川らく里 「近日息子」
古今亭今輔 「壷算」
春風亭百栄 「厩火事」
古今亭駒次 「明烏」
お仲入り
三遊亭天どん「大掃除の夢(引越しの夢)」
林家きく麿 「茶金」

 普段は新作ネタおろしの「せめ達磨」の会メンバーによる古典の会。

 らく里氏の新作は、個人的には退屈で苦手なのですが、今回は古典ゆえか楽しく聞くことができました。バカ息子のキャラと本人のキャラがピタリと合っていてのも、楽しめた要因のひとつかも。

 今輔氏、百栄氏は、さすが真打というべきか、各々の個性を生かした演出となっていて場内を沸かします。

 駒次氏は、大ネタ「明烏」。見た目、ご本人が若旦那キャラなのは得してるなあ。

 天どん氏は、"引越し"ではなく"大掃除"の夢を見ていたと、年末風にアレンジ。天どん氏のぶっきらぼうさは照れ隠しの裏返しだと思うのですが、男子のエロ願望をストレートに表現するネタだと、ぶっきらぼう故に妙に可笑しい。

 きく麿氏、「パンチラクラブ」の印象が強すぎて、最近は顔見ると"パンチラ"しか浮かんでこないのですが、トリネタとして、軽すぎず重すぎず、ちょうどよい塩梅の「茶金」でした。

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天どんくんと一之輔くん―イヴイヴふたりのイヴ噺―

23-Dec-2009 18:30~21:00
なかの芸能小劇場

春風亭朝呂久 「一目上がり」
三遊亭天どん 「レンタルビデオの女」
春風亭一之輔 「クリスマスの夜(サンタ泥)」
 ―仲入り―
春風亭一之輔 「河豚鍋」
三遊亭天どん 「僕とサンタクロース」

 まず、お二人の挨拶。
 のらや謹製、家紋入りTシャツの宣伝を兼ね、クリスマスカラーのTシャツで登場。天どん氏は三遊亭の三つ組橘紋入りの赤Tシャツ、一之輔氏は春風亭の中蔭光琳蔦紋入りの緑Tシャツを着て登場。
 本日の趣旨、クリスマスにちなんだ噺、目玉は天どん氏作の新作落語を一之輔氏が口演すること。

三遊亭天どん 「レンタルビデオの女」

 クリスマスらしく赤い着物(普段からよく着ている着物だけれど)。
 レンタルビデオ屋でエロビデオを借りようとすると、若い女子の店員に「今日借りると、返却日はクリスマスになる。エロビデオをクリスマスに日に返却するような人生でよいのか?」と説教されるはめに。
 やがて二人は結ばれて...「紺屋高尾」の一席(笑)。

 店員に説教されてブツクサ文句を言う客、調子はずれの声を出す店員ともども、天どん氏が演じるとたいへん面白い。ご本人のキャラに合っているからでしょう。

春風亭一之輔 「クリスマスの夜(サンタ泥)」

「新作なので一番派手な着物を着てきました」と、薄ピンクの羽織で登場。
 売れない噺家"たん丈"は、サンタに扮して泥棒に入ると、その家の子供たちに見つかってしまう。母子家庭で母親は働きに出ている。サンタ泥と子供たちの心の交流のを描く。やがてサンタ泥は子供たちの母親と結ばれ、元結屋を開くという「文七元結」の一席(笑)。

 一之輔氏がかなりアレンジをしているらしいです(天どん氏の原作を聞いていないので、どの程度かはわかりません)。仲入り後の天どん氏の評によると、三遊亭白鳥風になっているらしい。後半登場する刑事が江戸前で大笑い、古典落語専門の一之輔氏だから本物の江戸前になる、だから可笑しい。ケーキを食べる場面、まんじゅうを食べてる様子、一之輔氏も「苦労した」ともおっしゃってましたが、後半の江戸前刑事の登場を考えると、できないふりをして、わざと古典の仕草風にケーキを食べてみたのかもしれない、新作に古典を持ち込んだときのギャップの面白さを狙っていたのかもしれない。考えすきかな?(でも一之輔氏だと、そこまで考えていそう。)

 ―仲入り―

春風亭一之輔 「河豚鍋」

 「古典にクリスマスの噺はないので、季節にあった噺を...」とのこと。

三遊亭天どん 「僕とサンタクロース」
 黒紋付+袴で登場。
 天どん氏いわく「三丁目の夕日」世界の噺。金持ちの家の息子と、貧乏人の息子。二人の前に現れたのは、どこから見ても怪しいおじさんにしか見えないサンタさん。そのサンタさんの仕事は、クリスマスの日に"やさしさ"を世間に振りまくことだった。やがて、少年は大人になり勝五郎と名乗り芝で魚屋をひらくという「芝浜」の一席(笑)。

 ファンタジックなクリスマス噺をつくる天どん氏。クリスマスの深夜の単発TVドラマで見てみたいような噺です。淡々とした、というかぶっきらぼうな口調のせいか、長い噺だと山場がなく終わってしまう感じがしてしまうのは残念。

 新作を古典落語の由来の一席にしてしまおうという趣向は、多分、その場のアドリブでやることにしたと思いますが、新作落語、を年末落語会定番ネタ「文七元結」「芝浜」の由来話として強引に下げるのは、シニカルで面白い。

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and Me「くらやみに降る雪」

and Me
31-Dec-2009 14:00~15:30
渋谷SPACE EDGE

Corich公演情報

091231

 対面座席、それぞれ2列で、フロア全体が舞台。

 16年前、その学校の体育倉庫には願いを書いた手紙をいれると、その願いが叶うという“神様のポスト”があった。ある夜、ポストに手紙を入れる為に忍び込んだ3人の女子。
 そのとき、妹の頭上の窓が落下。妹はガラスで足に怪我を負う。妹をかばった姉は命を落とす。
 16年後の体育倉庫。バレー部OG会と言う名目で集まった女性達。しかし集まった本当の目的は、16年前の事故のトラウマから妹を開放することだったのでした...

 全員女性で、女同士の話のなかに彼氏の話は出てくるものの、基本的に女の子同士の物語。ガールズコミックの世界で、自分の少ない少女コミック体験のなかでいえば、吉田秋生の「桜の園」でしょうか。自分は男ですが、この物語の女子同士の関係って、やっぱり女子特有のもので、ちょっとうらやましかったりもします。

 ラストで妹はトラウマから解放されます。キャラメルボックスっぽいファンタジックな展開で、ここはもっとベタに演出したら、お客を泣かせられるんじゃないかな。

 体育倉庫という設定ですから、倉庫のようなSpace edgeはこの物語にぴったりの劇場ですね。体育倉庫の扉が開くと、外の冷たい空気が入ってきてリアル。

当日パンフ無くして、役名わからないぞ(泣)

キャスト 
 菅川裕子(バッカスカッパ)
 長嶺稔枝(ペテカン)
 南波有沙(SET)
 異儀田夏葉(ヨシロォの夏は夢叶え冒険団)
 青木岳美
 平手舞
 成田沙織
 笹峯愛
 大見遥
 
脚本、演出 笹峯愛
舞台監督 桑原淳
照明 岡村潔
音響 三木大樹
音響オペ 多田トモコ
制作協力 宮田さゆり(河童企画)

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超新星オカシネマ「どん底2009」

超新星オカシネマ
30-Dec-2009 13:00~15:00
シアター711

Corich公演情報

091230a

 木賃宿の住人を女性に置き換えての「どん底」。

 舞台は明治時代のとあるドヤ街の、夜鷹の巣窟と呼ばれる木賃宿。

 オリジナルの男性キャラは、いったい何をして生計をたてているのかわからない、ほとんど浮浪者に近いイメージなのですが、これらが夜鷹の女性たちとなると、不思議と生命力があふれて感じられます。「世界最古の職業は売春婦」と言われるくらいですから、貧しくても、自分で稼いでいる、ゆえにちゃんと生きていると見えたのかもしれません。

 綾乃テンさんの踊りは、女たちの魂を表現しているとのこと。踊り自体はすばらしく、見入ってしまったのですが、芝居の合間に唐突に踊りの場面が入ってくるのは違和感がありました。もっとうまく両者を融合させる方法があったのではないかなあ。

 終演の挨拶とアンケート協力のお願いを、役者役の天野麻優子嬢が、役柄のままでアナウンスしたのは正しいと思います。首くくったアル中女が、いきなり素に戻って挨拶されても困ってしまいますもん(笑)

 毎年年末恒例の超新星オカシネマの「どん底」、2010年も今回の女性版「どん底」でお願いしたい!


 蛇足

 スケジュールの関係上、昼の観劇となってしまったが、やっぱり「どん底」は夜公演に限る。どよーんとした気分で劇場を出て、夜の寒風に震えるのがいいんだよな♪

平吉(泥棒) 内田亮介
とよ(大家の妻) SATOMI
さよ(とよの妹) 星野麻美
鬼吉 間宮結
巡査 佐藤英一
お初(饅頭屋) 浅田遥
役者 天野麻優子
令嬢 青山華歩
錠前屋 沼田大輔
お菊(仕立て屋) 小野莉世
りん 春矢つばさ
小僧 RANKO
お妙 藤井理代(テラ.アーツ.ファクトリー)
婆さん 今井里美
大家 かわさきひろゆき
 
踊り 綾乃テン
 
原作 マキシムゴーリキーどん底より
脚本 小松公典
演出 かわさきひろゆき
音楽 リン・ホブディ
監修 中田新一
制作 間宮結
広正翔
照明 神部保
舞台監督 安永和彦
音響 長谷川ふな蔵
舞台美術 宮原修一
衣装 オカシネマ
企画・製作 オカシネマ

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クロムモリブデン「不躾なQ友」

クロムモリブデン
29-Dec-2009 19:30~21:15
赤坂RED/THEATER

Corich公演情報

091229

 ポップでスタイリッシュに仕上げるセンスはすばらしいと思うです(あのセンスを持っていることに嫉妬してしまいます)。

 そして大音量の音楽とテンポのよい展開にアドレナリン大放出♪

 夢の中で殺人を犯した人間が、続々と自首してくる。調査をすすめると、どうやら鱒淵という男の催眠術が原因らしい。
 彼の催眠術を破るために越中が選ばれる。いわゆるバカがもたらす予測不能の力に期待してのこと。
 ところが、バカゆえか、だれも予想しなかった結果を招くのでした...(笑)
 
 現実世界と夢世界の対決はオールブラックスの応援風で大笑い。

 萩岡(北川大輔)の帰国子女キャラ(?)は誰が考えたかわかりませんが、本年度ベストワンの演出じゃないでしょうか。

 とかげ嬢のキャラも強く印象に残りました。

 オチは秀逸、よくできた落語みたい。ちょっと「天狗裁き」風。

越中(売れない漫才師) 森下亮
久谷(越中の相方) 武子太郎
山田(同級生) 久保貫太郎
果歩(山田の妻) 金沢涼恵
ナツコ(妻) 渡邉とかげ
平畑(精神科医) 奥田ワレタ
羽村(警官) 小林義典
堅田(刑事) 花戸祐介
諸味里(フリーター) 鶴田祐也
萩岡(刑事) 北川大輔(カムヰヤッセン)
鱒淵(なぞの男) 中川智明
亀山(増渕にくっついている) 幸田尚子
 
脚本、演出 青木秀樹
音響効果 笠木健司(とんかつ音房)
照明 床田光世
美術 ステファニー(劇光族)
舞台監督 塚本修
美粧 増田加奈
衣裳 浅利ねこ(劇団銀石)
パフォーマンス指導 石田陽介
宣伝写真 安藤青太
宣伝美術 野間口幸子
Web制作 小林タクシー(ZOKKY)
制作 床田光世 安井和恵 野崎恵
企画・製作 office crome

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トリのマーク(通称)「メッテルニヒ飛行場」

トリのマーク(通称)
26-Dec-2009 19:00~20:00
下北沢 ザ・スズナリ

Corich公演情報

091226b

 飛行禁止となった時代の、とある飛行場が舞台。

 飛行場を見学に来た人と、案内する人。
 報告書を書く人と、受け取りに来た人。
 何かを探り、防ごうとする人。

 なぜ飛行禁止になったのかは不明ですが、それぞれ、飛行禁止ゆえに存在しているような気もします。

 中盤、さかな人間の登場で無言劇となります。

 ラスト、キャンドルが持ち込まれ、元飛行士と、宇宙飛行士の会話の場面。飛行禁止となっても宇宙へ出発する決意が語られます。

 幕。

 時間を遡っているのかな?

 飛行禁止が噂される時代、それでも出発する宇宙飛行士。
  ↓
 飛行禁止が施行され、地球に戻れなくなる。
  ↓
 宇宙人(さかな頭)との遭遇。
  ↓
 いまだ飛行禁止中の地球上。

 冒頭の飛行場を見学に来た人と案内する人、元飛行士と現役飛行士は、おなじ役者が演じていますが、ひょっとすると、飛行場を見学に来た人と案内する人の祖先が元飛行士と現役飛行士という設定かもしれません。

 ちょっと「星の王子さま」の風情を感じました。さかな頭との遭遇の場面は「2001年宇宙の旅」のラストシーンが思い出されました。
 生と死の狭間がノスタルジックに描かれた世界と言えば意よいのかな?心地よい一時間でした。

 原田優理子嬢の男装がカッコよすぎ。

報告書をつくる人 大畑麻衣子
報告書を受け取りに来た人
宇宙飛行士 
山中正哉
見学に来た人
元飛行士 
柳澤明子
父親を待っている人 藤田早織
探っている人 原田優理子
 
台詞・演出・音響
照明・美術 
山中正哉
音響操作 櫻井拓見
照明操作 出月勝彦
会場 田中真実
中村智弓
渋谷橙
舞台監督 原田優理子
大畑麻衣子
藤田早織
製作・衣装・美術 柳澤明子

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M&O PLAYS「マレーヒルの幻影」

M&O PLAYS
25-Dec-2009 19:00~21:50
本多劇場

Corich公演情報

091225

 「華麗なるギャツビー」を、デイジーの側から、フィッツジェラルドの妻・ゼルダの姿をオーバーラップさせて描きなおした作品。

 男の女々しさと女の逞しさを強く感じました。

 男が女々しいのは「華麗なるギャツビー」同様ですが、女は違う。ソトオカのとどめをさし切れないタナカにかわり、銃弾を打ち込む三枝子はデイジーよりもはるかに逞しい。スージーも然り、タナカを養い、ケツを引っぱたく強さがあります。

 失恋~没落で逞しさを身に着けた三枝子。彼女に対するソトオカの想いは幻影でしかなく、まさに「マレーヒルの幻影」。

 三枝子は、ちょっとメンヘラっぽいキャラで不気味ですらあります。TVや映画ではコミカルな役が多い麻生久美子嬢にしてはめずらしい役かも。

 フジオ役の松重氏が好演(というか怪演の部類かも)。一幕ラストで、フジオが三枝子の妻だとわかる場面のフジオの表情が印象的。第2幕は、はたしてどうなる?刃傷沙汰か?サイコスリラーか?サスペンスか?...といろいろ想像させる、そんな表情でした。

 三宅氏演じるキタさんは、唯一の明るい(というか騒がしい)登場人物。この人のおかげで重く暗い話がテンポよく進んでいるようですね。

三枝子 麻生久美子
ソトオカ ARATA
キタ 三宅弘城
タナカ 荒川良々
スージー 市川実和子
フジオ 松重 豊
マリア カリン山田
バルデッツィ サイラス・望・セスナ
オブライエン アンドリュー・ウォールナー
 
作、演出 岩松 了
照明 沢田祐二
美術 磯沼陽子
舞台監督 榎 太郎
音響 高塩 顕
衣裳 兼田サカエ
ヘアメイク 大和田一美(APREA)
照明オペレーター 渥美友宏
演出部 星野真紀
久保勲生
渡辺秀幸
衣裳助手 戸田京子
衣裳製作 金子通代
久保薗美鈴
山本満穂
西原宣子
稽古場音響オペレーター 原陽子
宣伝美術 坂本志保
宣伝写真 三浦憲治
宣伝スタイリスト 兼田サカエ
宣伝ヘアメイク 大和田一美(APREA)
宣伝 宇津宮明美(る・ひまわり)
台本英訳 川本孝子
サイラス・望・セスナ
衣裳協力 ブルックスブラザース
CABARET
メイク協力 江原道(株)
制作助手 土井さや佳
寺地友子
大島さつき
制作協力 (株)リトル・ジャイアンツ
制作&プロデューサー 大矢亜由美
主催・製作 (株)森崎事務所 M&Oplays

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December 21, 2009

「立川亮とタンゴアカシアーノ×渡辺塾国民学校×部活動の『鱈。』」

菊川朝子の、俺ブログ。
渡辺塾国民学校
立川亮とタンゴアカシアーノ
20-Dec-2009 19:30~24:30頃(含忘年会)
渋谷7thfloor

Corich公演情報

091220

立川亮とタンゴアカシアーノ×渡辺塾国民学校×部活動の『鱈。』presents
【僕たちが理想とするクリスマスの過ごし方2009】

渡辺塾国民学校
 校長先生への質問。

 渡辺塾国民学校さんは見るのも聞くのも初めて。「エンタの神様」に別名で出演されているらしいので知名度は高いのかな。

 「エンタの神様」や「レッドカーペット」は、番組の在り方に腹が立つので見ていません。だから、それらの番組で活躍している芸人は全く知りませんが別に損をしているとも思いません。面白い芸人なら、いずれ他の番組に登場し、目にすることになるでしょうから。

 で、渡辺塾国民学校さんですが、大笑いさせていただきました。

立川亮とタンゴアカシアーノ
 ラジオ番組。
 ・お便り再現ビデオ
 ・ラジオドラマ最終回

 名前だけは知っていたけれど、拝見するのは初めて。
 演芸色濃厚なのねん。
 お便り再現ビデオは、立川亮氏の一人芝居。柳家喬太郎の"純情日記"シリーズの雰囲気あり。そーいえば、高座扇と手拭が小机に置いてあったような気がするですが、立川氏は落研出身なのだろーか?
 ラジオドラマは二人の山男の物語。ここで登場したロドリゲス剛というお兄さんが母音法発声全開だったので、ひょっとしたらと思ったところ、坂本剛さんという劇団四季の役者さんなのだそう。間近で四季芝居を味わえたことに感動ですが、間近すぎて、伝わってくるもの全てが過剰で可笑しかったのも事実。

再び渡辺塾国民学校

『鱈。』の29

~29歳のクリスマス、本当に~

 アイドルたちのクリスマス。アイドルユニット「まばたき」のもろたんこともろみが、パパラッチから逃れて密会する相手は...

 中森明菜シングル曲をフューチャー(個人的に相当嬉しい♪)。
 大映ドラマ風でとっても可笑しいのですが、次第に世界に引き込まれて、最後はちょっぴり感動したりして。それは、彼女たちが大映ドラマコントをやっているのではなく、マジメに80年代青春ドラマキャラになりきって演劇しているからなのでしょうね。

演劇部長(作・演出・振付・出演):菊川朝子(Hula-Hooper)
演劇部員:畔上千春(ボーダビッチ)
     沖田愛(テアトル・エコー)
     上枝鞠生(Hula-Hooper)
     服部弘敏(IDENTITIEZ)
     仗桐安(RONNIE ROCKETS)
音楽部長:安田奈加
音楽部員:瀬尾雅也
     岡野直史(SGT)
     前田卓次

忘年会編

・速度!(菊川朝子、畔上千春)
・服部弘敏・即興Song(客席からお題を貰って即興曲をつくる)
・カバー曲特集
・安田奈加オリジナル
・岡野直史(SGT) Solo
・安田奈加バンド+カワサキプロ

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December 20, 2009

安蘭けいファーストコンサート「UNO」

「UNO」
19-Dec-2009 13:00~15:20 3F-5-37
東京国際フォーラム

091219a

 Act1、ミニスカートで美脚を披露しながらラテンメドレー。立ち姿・決めのポーズが、まんま男役(笑)。若い男子を引き連れたマダムな風情で、舞台はトロピカル。

 Act2、前半は宝塚時代の名曲。後半はミュージカルRENTから。
途中、瞳子先生レクチャーによる、観客全員参加のダンスコーナーあり。

 アンコール曲(という扱いになると思うのだが)は「ひとかけらの勇気」(スカーレットピンパーネル)にプチ涙。

 アンコール、カーテンコールで幕が上がるまでの時間が短すぎて、アンコールという気がしなかったけれど、時間が押していたせいかな。

 歌のコンサートなのであたりまえかもしれませんが、トークが少ないのは残念。曲と曲の間に面白トークがあれば、いや、いっそトークとトークの間にちょこっと歌というコンサートでもよいぞ。

♪ 安蘭けいファーストコンサート「UNO」曲目 ♪
ACT 1
The Rose
Turn The Beat Around
Beautiful Maria of my soul
Turn The Beat Around / reprise
El Cumbanchero
From a Distance
When a Man loves a Woman
DREAMER
Paris Panam
J'ai Deux Amours
C'est Si Bon (Insturmental)
I wanna be loved by you
Round About Midnight
Round About Midnight(Insturmental)

ACT 2
Un Amor
Concierto de Aranjues
Desperado
Blues Requiem
失くした翼
星を継ぐ者
Eres mi amor
若き日の輝き
最後のダンス
My Dear New Orleans
UNO, DOS, TRES
ONE メドレー
UNO, DOS, TRES (reprise)
One Song Glory
I'll Cover You
Goodbye Love
Turn The Beat Around
UNO
そして今は

アンコール
ひとかけらの勇気

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オルガンヴィトー「幻探偵Ⅰ」~神沼の祟り編~

オルガンヴィトー
19-Dec-2009 19:00~21:15
不思議地底窟 青の奇蹟

Corich公演情報

091114b

 「幻探偵Ⅰ」を拝見するのは2回目になります(前回は2008年2月の公演)。前回も今回も1F席前列でしたが、水の飛び具合・かかり具合が激しくなってたように思います。ビニールシートで水をよけつつワーキャー言いながら見ちゃいました♪

 明智智子からの手紙により昭和32年に迷い込んだ小林青年、手には神沼家惨殺事件の新聞記事。やがて自分が事件の犯人・神沼清吾と瓜二つで、十年間行方不明であったことを知る。清吾の許婚・笑子の兄・咲矢に神沼家に連れ戻される清吾。神沼家の当主・清一の四十九日の直前、吾作は清一の後妻・碧を嫁に迎え新たな当主となるつもりだった。
 清吾(小林青年)の前に、成仏できない清一の幽霊があらわれる。成仏できるよう自分の怨念を晴らしてくれと、清吾に願をかける清一。清一の死の真相を探る清吾は、一族の死が、墓守の娘・翠の神沼家の復讐であったことを知る。清吾(小林青年)は清一の怨念を晴らすかのように、神沼の人間を皆殺しにするのだった...

 神沼家への恨みを抱いたまま死んでゆこうとする翠の魂を、清吾(小林青年)は救おうとします。水浸しの舞台と読経のBGMで、まさに異空間な雰囲気。(Village Vanguardの"ブッダサウンドシステム"買おうかな。)

 最後は現代に戻ります。すべては、事件後精神崩壊して入院していた神沼清吾の記憶をたどる旅だったのですね。清吾の魂が救われて、ここで初めて神沼の祟りから解放されたということなのでしょう。だから、ホラーな物語ながら、見終わって後味さわやか。

 幽霊となった神沼清一役の保村大和氏、不気味だけど男前で色気があります。男女問わず幽霊には色気がなくっちゃいけないと思うです。

 泉野咲也役の丸山厚人氏は、いつもながらの腹に響く美声。

 早々に殺されて、後半は幽霊として登場の実(永井輝久)、陽気で可笑しい。

 ほのぼのほんわか路線の「幻探偵Ⅱ」に、スペクタクル路線の「幻探偵Ⅰ」、どちらも面白い。で、なんと「幻探偵Ⅲ」の公演も決定なのだそうだ。いまから楽しみなり~♪

蛇足

幻探偵の心得...

・幻探偵、明日の為のその1、先入観を捨てて、自然体であれ。
・幻探偵、明日の為のその2、恐れず、裸の赤ん坊になって飛び込んでゆけ。
・幻探偵、明日の為のその3、考えるな感じろ。
・幻探偵、明日の為のその4、半眼の構えで己に戻れ。
・幻探偵、明日の為のその5、恐怖や怒りに呑み込まれるな、泳ぎ切れ。

人生訓として頭にいれておくとよさげ。小難しい芝居を観劇するときの心得としても使えるね♪

明智智子、神沼碧 不二稿京
小林青年、神沼清吾 高橋茶太朗
神沼清一 保村大和
神沼吾作 井内俊一
肥蔵 本城ケイタ
泉野咲也 丸山厚人
泉野実 永井輝久
泉野笑子 迫真由美
作・演出・舞台美術 不二稿京
舞台監督・音楽監督 亘理千草
照明プラン 塔嶌昭三
制作 高橋茶太郎
空手指導 本吉かおる

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December 19, 2009

Celeron450MHzノートにXPをいれてみる。

スペックは以下の通り。現在はパソコン業から撤退したHITACH製である。

Prius note 20P Windows98SEプリインストールモデル
型名 202T45P
CPU Mobile Intel CeleronTM
プロセッサ(450MHz)
システムバスクロック 100MHz
チップセット ALI社 M1621/M1535
メインメモリー 標準 64MB(シンクロナスDRAM)(PC100)
最大 256MB(シンクロナスDRAM)(PC100)
DIMMソケット 2(空き1)
キャッシュメモリー 1次 32kB(CPUに内蔵)
2次 128kB(CPUに内蔵)
ビデオコントローラー ATI社 RAGE Mobility-M(AGP 2X) マルチディスプレイ対応
VRAM 4MB SDRAM
表示色 800×600ドット 1,677万色
外部CRT接続(1280×1024ドット時1,677万色)
ディスプレイ 12.1型TFTカラー液晶800×600ドット表示
内蔵FDD 3.5型(1.44MB/1.2MB/720kB)×1
内蔵HDD 9.0GB(Ultra ATA対応)
CD-ROMドライブ 最大24倍速 (Photo CDマルチセッション対応、CD EXTRA対応)
サウンド機能 ステレオ16ビット44.1kHz(Sound Blaster Pro互換)、
スピーカー内蔵(ステレオ)
マイク内蔵(モノラル)
PCカードスロット PC Card Standard(JEIDA V4.2)準拠
TypeII×2またはTypeIII×1 (CardBus対応)
データ通信/FAX機能 内蔵FAXモデム DATA最大56,000bps*4(V.90規格準拠)、 FAX14,400bps
インターフェース シリアル RS-232C準拠(D-Sub9ピン×1) 16550A準拠
パラレル セントロニクス準拠(D-Sub25ピン×1) ECP/EPP対応
マウス/テンキー PS/2タイプ(ミニDIN 6ピン×1)
ディスプレイ アナログRGB(ミニD-Sub15ピン×1)
サウンド ラインイン×1(ステレオ)
ヘッドフォン×1(ステレオ)、
マイク×1
その他 USB*5×2
FAXモデム×1
TV-OUT(S端子 4ピン)×1
キーボード OADG109配列準拠キーボード87キー
(キーピッチ19.05mm、ストローク3mm)
ポインティングデバイス ポインティングパッド(静電式、スクロール機能付き)
2ボタン+Pスイッチ
外形寸法 320(W)×264(D)×37.7*6mm(H)
質量 約3.2kg


 TV-OUT(S端子 4ピン)付というのが珍しいが、上位機種DVDドライブ搭載モデルのための端子だろう。

 数年ぶりに立ち上げるとCMOS Battery Low のアラートがでた。F1キーを押せば起動するが、タイマーが毎回0:00になってしまうのは気分が悪い。Batteryはキーボード下にあった。新品のCR1220に交換。

 古いマシンなので軽量Linuxを入れてみる。

■Puppy Linux(4.30)を入れる

 有線LAN(corega CB-TXD)は一発で認識・接続したのが無線LAN(corega PCCL-11)が認識しない。OS立上げ時は認識しているのだが、無線LANの設定をしていると応答がなくなってしまう。
 サーバにするなら有線LANでも無問題だが、ファイルサーバー、簡易メディアサーバーならルーターのNAS機能で十分だし、別途サーバを立ち上げる必要性は無いし...

 やはりDesktop用途で使った方がよいのではないか。ならばデバイスの認識が簡単なWindowsを入れよう。

■Windows2000を入れる

 ...と思ったのだが、ウチのWindows2000はアップグレード版なので、クリーンインストールの場合はWindows98Diskが要求される。PriusのWin98は一括リカバリーディスクなので、CD-ROMドライブに入れただけではWindows98Diskだと認識してくれない。つまりPCにWindows98をリカバリーしてからWindows2000を導入する必要がある。これは面倒なり。

■WindowsXPを入れる。

 さすがに64MBでXPはきついだろうと思い、ハードオフでPC100 SDRAM 64MB を315円で買ってきた。最低推奨サイズの128MBになった。XPのインストールは、時間はかかったが問題なく終了。

 12.1インチなのに800x600なので文字は読みやすい。"らくらくPC"だ(笑)。

 システムのプロパティを見たらメモリが64MBしか認識されていない。メモリの不良品か?原因はメモリスロット端子の接触不良だった。長期間空気中に露出していたため、表面が汚れたのだろう。メモリ抜き差しを何回か繰り返したら認識するようになった。

 再起動すると、今度は"仮想メモリが小さい"のアラートがでる。見ると98MBとなっている。実メモリ64MBに適した仮想メモリサイズのままになっていた。実メモリ128MBに対するOSの推奨サイズ190MBに変更する。低スペックだがWebを見るだけなら十分使える。

 3.2kgなのでモバイル用途では使えない。ワンセグチューナーつないでポータブルTV化できるとうれしいが、非力すぎて使えそうも無い。いったい何に使おうか?

■FAX専用機

FAXモデム内蔵なので、ペーパーレスFAX専用機として使ってみよう。
ひかり電話ルーターはモジュラージャックのある玄関に置いてある。電話線を家内に引き回さないようにするため、ルーターの近くにPCを設置する。

・送信

 LAN経由でのFAX共有できないが、Desktop機からリモート接続して操作することで送信可能。

・受信

 留守電と併用するにはどうすればよいか。ひかり電話なのでFAX専用の電話番号を100円/月で追加できるが、ここは追加投資無しで実現させたい。

その1

 ひかり電話ルーターはデフォルトでアナログ2ポートに同時着信する。5コールで留守番電話が応答するので、その後にFAX受信を開始するようにすれば、留守六中に相手先がFAXであればFAXソフトが応答してくれるはず。結果はNG。留守電が応答した時点で、FAX側のポートは通話不能になってしまうようだ。

その2

 片側ポートに切り替え機能のない分岐アダプタをつける。
 誤動作、誤発信が起きるので推奨されない接続方法。そーいえば昔、アナログモデムの時代に、モデムと電話をパラ接続してたっけ。5コールで留守番電話が応答、FAXも5コールで自動受信にしておく。相手側がFAXならばPCのFAXが受信を開始する。欠点はFAXのピーガラガラ音が留守緑されること。

その3

 昔使っていたISDN対応のダイアルアップルーターがあって、これはアナログポートを2つもちFAXの無鳴動受信に対応した振り分け機能があるため、FAXであればFAX側ポートに、音声電話なら普通にコールして受信させることが可能...と説明書に書いてある。欠点は場所とることと、ダイアルアップルーターの電気代がかかること。。

もっとも安上がりな「その2」を選択した。

CD&ネットラジオ受信機としても使用中である。

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Desktop(XP) に Windows7を入れてみる。

 2年前にMouseComputerで購入したミニタワー。
Vista→XPにダウングレードして購入したため、Windows7は必然的にクリーンインストールとなる。

■導入検討編

 デバイスドライバの対応次第で32bit or 64bitを決めようと思い、Desktop(XP)用は、Windows7アップグレード版(優待パッケージ)を購入。

本体は
 ・マザーボード ECS G31T-M W7-64対応
 ・グラフィックカード N9600GT-T2D512J-OC W7-64対応

 メモリは最大搭載量の2GB→4GBに換装済。

現状で正式対応していないのは
  1.DV Raptor
  2.Cano Scan 8200F
  3.Lismo port
  4.W61S USBドライバ
  5.Wacom Intuos(RS232C)
  6.Gigabeat V30E

 1.DV RaptorはVistaにも非対応。だからXPを使いつづけていたのだけれど、引越しでDVカメラを処分しちゃったので、もう潮時か。ハードを使った高速ビデオ編集は快適だが、AVI2.0のファイルを編集できない(事前に変換が必要)、ACPI非対応でスタンバイが出来ないなどの使いづらさもあった。

 2.Cano Scan 8200Fは、Canonのサイトでは非対応、Microsoftのサイトでは対応となっていて、どっちなのかよくわからない。 同シリーズ上位機種の8400Fは64bit対応しており、かつ32bit用ドライバは8400Fと8200F共通になっている。ということは、8400Fの64bitドライバで動いちゃうのではないか?サポートが面倒なので、Canonが非対応って言ってるだけじゃないのか?

 3.と4.W61Sは、ドライバ自体は[AMD64]のセクションがあり、64bit用のドライバもある。ソニーエリクソンのサイトには、「XPの64bitには対応しておりません」と書いてあるでの、Vistaの64bitなら動ということだろう。ならばWindows7の64bitで動く可能性は高い。ドライバが動けば、Lismo Portは動作しそうな気がする。Lismo Portはいずれ64bitに対応してくるだろうから、USBドライバが動くかどうかが肝だと思う。

 5.は、USB版のみ64bit対応。USB接続のFAVOも所有していて、これは64bit対応なのだが、Intuosと比べると、いまひとつ描き味がよろしくない ...なんて考えながら、ビックカメラの店頭で、Intuos4、Bambooをいじってみた。スペック上はBambooでも十分なのだが、Intuos4を触ってしまうと、描き味の良さでBambooには戻れない。分解能の差以上に、描いたときの感触が違うんですね。なのでIntuos4を衝動買い。一挙解決。

6.Windowsから動画が転送できるかどうか?できないと、感度の悪いワンセグTVに成り下がってしまうです。


■動作確認

 64bit版での動作状況は以下の通り。

【64bit】
 ECS G31T-M Windows標準ドラバで動作
 N9600GT-T2D512J-OC Windows標準ドラバで動作
 Canon PIXUS 990i Windows標準ドラバで動作
Canonのサイトから拡張プログラムをインストールすると、プロパティにて詳細設定が可能になる。
 DV Raptor 不明なマルチメディアデバイス
 Cano Scan 8200F Windows Update でドライバ無しと判断される。
8400Fドライバ動作せず
 W61S USBドライバ インストールできず
 LISMO port USBドライバがインストールできないため未検証
 Wacom Intuos4 Windows標準ドラバで動作、Wacom製ドライバで詳細設定可能になる。
 Gigabeat V30E 未検証

XPmodeでの動作検証はせず。心機一転、32bit版をインストール(クリーンインストール)

【32bit】
 ECS G31T-M Windows標準ドラバで動作
 N9600GT-T2D512J-OC Windows標準ドラバで動作
 Canon PIXUS 990i Windows標準ドラバで動作
Canonのサイトから拡張プログラムをインストールすると、プロパティにて詳細設定が可能になる。
 DV Raptor 不明なマルチメディアデバイス
 Cano Scan 8200F Canon提供のドライバで動作
 W61S USBドライバ 動作OK
 LISMO port 動作OK
 Wacom Intuos4 Windows標準ドラバで動作、Wacom製ドライバで詳細設定可能になる。
 Gigabeat V30E 接続したらWindows標準ドラバがインストールされた。接続OK。

 アプリケーションソフト群

■MS Office 2003

動作OK。家ではめったに使わないけれど、無いと困るのがオフィスソフト。

■Paint Shop Pro 8

動作OK。

■Corel draw 11

動作OK。

■秀丸エディタ

最新版、動作OK

■WinBiff(メーラー)

動作OK。
2009年3月31日で販売終了、2010年3月でサポート終了なのだそうだ。他のメーラーに引っ越すにしても、既存メールのエクスポートができないので、当面は継続使用とする。

■ウイルスセキュリティZERO

動作OK(Windows7正式対応品)
3台まで同時使用OK。ソースネクストにはすでに3機種分が登録済、Sx17A(Vista)、Sx17A(Windows7(X64)、Sx17A(Windows7(X86))である。さらに登録しようとすると使用可能台数オーバーだと怒られてしまった。同サイトにログインして未使用となったエントリー(VistaとWindows7(X64))を削除する。Web上で簡単に削除できるのがありがたい。

■PowerDVD Suits 7 ultra

 とりあえず動作OKっぽい。cybberlinkのWindows7対応チェックプログラムによると、Vista用のSuits収録のアプリケーション、はWindows7対応版にアップグレードが必要(有償)なもの、アップデートが必要(無償)なもの2種類があった。アップデートをしていたら、Suits用には使えないパッチを当ててしまい、単品用のアクティベーションキーを入力しないと起動しなくなってしまった。とりあえず全部アンインストール。

■Nero 9

動作OK
ただし、正式対応版はNero 9 relodedなので「アップグレードしろ」のアラートが出た。動作自体は問題無さそう。

 PowerDVDやNero9の統合ソフトは、それぞれ得手不得手があるのだが、痒いところに手が届かないのは同じ。現行ソフトをアップグレードするよりも、新たに、高機能オーサリングソフトを購入し、ライティングのみフリー版を使うのが賢いのではと考えた。さっそくヨドバシカメラにCorelのVideoStudioを買いに行く(ビデオ編集からDVDライティングまで対応)

 ところで、ウチの光学ドライブはブルーレイ非対応なのだが、ヨドバシ店頭で「ブルーレイディスク+バンドルソフト」の購入という選択肢に気づく。VideoStudio購入は見あわせ、ブルーレイ対応光学ドライブ(Buffaro BR-H1016FBS-BK 日立LG:BH10NS30)を購入する。CyberLinkのPowerシリーズがバンドルされていたので、しばらくはこいつを使うことにしようっと。

 「アップスケーリング再生」対応で、既存のDVDを再生してみたところ、なるほど、鮮やかになっている。アンシャープマスクをかけて彩度アップさせたよーな感じ。

 ※BR-H1016FBS-BK、価格COMで、なにやらBD書き込みの不具合報告多数。同じBH10NS30を使っているIO-DATA製は大丈夫そうだし、バルクのBH10NS30も、不具合で盛り上がっている様子はないので、Buffaroのファームがトンチンカンだったんだろう。ウチのは、とりあえずPanasonicのBD-R(X2)は問題なく焼けた。

■SONAR 1.3

 Windows に付属のGS音源があまりにしょぼいので、Sonar付属のVirtual Sound Canvas に期待したのだが、Windows7では動作せず。そこで、SD-90とMIDI KEYBOARD(YAMAHA CBX-K1)を引っ張り出して接続した。外部音源を使う分には問題無い。...とはいうものの、いまどきVST非対応のVer1.3というのもいかがなものか。Sonar7 HomeStudio XL あたりに買い換えたいところだが、そのうちWindows7完全対応版がでるかもしれない。稼働率の低いソフトだし、しばらくはフリーのMIDIシーケンサーDominoとSonar1.3でいいや♪

 そーいえば、ノートPCでWindows起動時に音がプチプチ切れる件だが、Desktopでも、程度は軽いが同じ症状がある。内蔵音源でもUSB外付音源(SD-90)でも解消できないので、再生されるタイミングで何か重たい処理をしてるんだろう。

 Windows7導入に先立ち、Linux の QTParted でパーティションサイズを変更した。サイズ指定を間違ったので中断させたところ、元の状態に戻るのではなく、ちょうど作業をしていた写真・音楽等のデータ保存用パーティションが全部消えた(笑)。昔NiftyのMIDIフォーラムから落としてきたMIDI-DATAが消えたのは残念。

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Dynabook SS SX/17A に Windows7を入れてみる。

■検討編

 Dynabook SS SX/17A は Windows Vista Business がプリインストールされていたのだが、動作がもっさりしていてストレスがたまる。引越しに伴いWindowsXPを載せていたDesktop機を処分したため、XPのライセンスが浮いている。ヒマができたらXPに入れ替えるつもりでいたら、Windows7が発売された。Vistaよりも軽快らしい。

東芝DynabookサイトのWindowsアップグレード対象機種にSX/17Aの記載はないが、ほぼ同仕様のRX1がアップグレード可能機種となっているので、問題無さそう。
・チップセット SX/17Aが945GM、RX1が945GMS と同ファミリー。
  ※945GM と 945GMS のちがいはメモリと著作権機能が違うらしい。
   DDR2-667(PC2-5300)は945GM
   DDR2-533(PC2-4200)は945GMS
・無線LAN Intel PRO/Wireless 3945ABG で同じ
・TPMと指紋認証も仕様書を見る限り同じっぽい。
・CPUはcore solo U1400 でVT対応、すなわちXPmodeに対応している。

 Windows7で動作するなら、Windows7を入れてみよう。

 次に32bitか64bitか?

 Au携帯とのデータのやり取りをするのだけれど、LISMO Portは64bitに非対応(ググってみたら、XPmodeでの動作実績はあるようだが不安定とも聞く)。携帯(W61S)のUSBドライバは、「XPは64bitに対応しておりません」とあったので、Vista以降なら64bit対応かもしれないが、現状はWindows7対応の公式アナウンスはない。

 互換性重視で32bitに決定、DSP版Windows7 Pro(32bit)を近所のドスパラで購入。USB-IFかFDDのどちらかを選べる。FDDにした(現行のDesktopにはFDDがついていないため。使わないとは思うけど)。

■インストール Windows7 編

 http://naknet.jpn.ph/blog/log/eid300.htmlのやり方に従い、HDDのリカバリー領域のデータからリカバリーディスクを作っておく。

 東芝のサイトによると、Windows7上書きインストールの場合は、OSインストール前に、アップグレードしておかなくてはならないユーティリティがあるようだ。また、あらかじめ削除しておいたほうが良いソフトもある(Deamon toolなど)ようなので、この際、HDDのお掃除がてらHDDフォーマット~クリーンインストールをする。

 まず、必要なデータをDeskTop機にバックアップ。

 インストール画面でカスタムインストールを選ぶと、インストール先、ディスクをフォーマットするかどうかを聞いてくる。フォーマットを選ぶと、ほんの数秒でフォーマット終了。あまりに速くて、フォーマットされたかどうか不安になり、再度フォーマット実行してしまいました。

 あとはトラブル無しで進行進む。有線LANをつないであったため、そのままアクティベーション、Windows Upgradeを実施して無事終了。

 このあと、無線LANの設定をしたのだが、トラブル発生。無線LAN親機は認識するのだがセキュリティキーの入力を受け付けない。何度入力しても「接続できませんでした」となってしまう。小1時間悩んで、この日は就寝。

 翌日、「これはドライバがおまぬけさんなのではないか?」と思い、TOSHIBAのRX1アップグレードモジュールダウンロードページには「Windows 7の標準のドライバを利用します。自動的にインストールされますので、そのままご利用ください。」とある。Windows 7の標準のドライバが悪いのか?そこでIntelのサイトから、PRO/Wireless 3945ABG のドライバを落としてきてインストール。再度、セキュリティキーを入力すると、今度は無事LANに接続できた。

あとはTOSHIBAの詩後から落としてきたRX1用のWindows7アップグレードモジュールをインストール。
ドライバ
 Intel Chipset Device Software
 Display Driver
 Audio Driver
アプリケーション(とりあえず使いそうなやつだけ)
 TOSHIBA Value Added Package
 Infineon TPM Software Professional Package
 TOSHIBA HDD Protection
 TOSHIBA Fingerprint Utility

 Display Driver をインストールした後は、しばらくの間、勝手に解像度がかわるので、ドライバが未完成なのだろうと思ったが現在は安定している。自動でコンフィグレーションしていたのだろう。

 指紋認証は新規に登録となる。登録プログラムがはプログラムメニューに無いので探してしまった。コントロールパネルにあった。

 HDD Protection、本体揺らすと「退避しました」のアラートが出るので正常に動作している模様。

 TPMは、インストールはしたものの無効にしてあるので、正常に動作するかはわからない。

 Audio Driver は完成度がいまいちかも。
 (1)起動時、サウンドが鳴るとノイズが入り、音がもたつく。
 (2)MP3を再生させたところ、テンポがもたつくことがある。
 Realtek のサイトからHigh Definition Audio Codecs を落とし、インストールする。(2)は改善された。(1)の症状はあるが、起動時の音は、別に無くても良いし実用には問題無い。

 VISTAに比べると動きがきびきびして気持ちよいが、UIは変わりすぎて使い勝手がわからない。

 「ウイルス対策ソフトがインストールされてないじょ」というアラートがうるさいので、ウイルスセキユリティZEROをインストールする。Windows7未対応版(Vistaで使っていたもの)を再インストール。「Windows7未対応版のため、アップデートできません。」とでた。ソースネクストのサイトにアクセスしアップグレード版(ダウンロード)を購入。シリアルナンバーを入力して購入すると、そのシリアルナンバーの製品に対してWindows7対応版へのアップグレードが可能になるという仕組み。

■ネットワーク、ファイル共有

 Desktop(XP)にバックアップしたデータをSX17Aに戻そうとしたが、ファイルの共有ができず、悩む。

 SX17A(Windows7)からDesktop(XP)に接続

 Desktop(XP)のインターネットセキュリティ(マカフィ)のファイアーウォールをオフにしても接続できない。Pingは通るので、ブラウンジングリストにDesktop(XP)がのってこないのだと思う。しばらく放置しても、一向にリストアップされない。

 Desktop(XP)からSX17A(Windows7)に接続

 SX17AのウイルスセキュリティZEROのファイアーウォールをオフにすることでネットワークにSX17Aがリストアップされ、接続できた。Vistaのときはファイヤーウォールをオフにしなくても接続できたのだが(Windows7インストール前にNote PC→Desktopにデータを退避している)、Windows7版になって厳しくなったのかも。

 Desktop(XP)からSX17A(Windows7)へデータコピー中に、SX17Aでネットワーク一覧の表示の更新をしたら、コピーが中断した(接続が切れた)。

 その後、何回かシャットダウン、起動を繰り返したが、ブラウズできるときとできないときがある。

 WORKGROUP名を"PURO"から"PUROLAND"に変更したところネットワークコンピューターでブラウズできるようになった。何故かはわからないが結果オーライ。
 PCx2、DVDx1、TVx1、ルーターx1、無線APx1な小規模体制なので固定IPとした。名前解決できない場合でも、IPアドレスで相手先を指定できるから。っていうか、この構成だと、DHCPにしたとしても、ほぼIP不変なんだけどね。

■インストール ソフト編

 Microsofy Office XP
インストールOK、動作OK
 Paint Shop Pro 8
インストールOK、動作OK
 FFFTP
インストールOK、動作OK
 秀丸エディタ
インストールOK、動作OK
 Roxio creater 2009
インストールOK、SP4を適用して動作OK。(SP4を適用しないと起動せず)

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北沢落語名人会 第四回特別公演「柳家権太楼独演会」

18-Dec-2009 19:00~21:50 1F-G-7
北沢タウンホール

091218

柳家さん市  「寿限無」
林家しん平  「挨拶、漫談」
柳家ほたる  「反対車」
柳家権太楼  「睨み返し」
仲入り
ニューマリオネット「獅子舞、酔っ払い、骨よせ」
柳家権太楼  「芝浜」

柳家さん市「寿無限」

 さん喬さんとこのお弟子さんなんだそうだ。喬太郎さんから教わった「寿限無」っぽい。

林家しん平「挨拶、漫談」

 サンタの帽子に真っ赤な羽織で登場。
 会のプロデューサからのご挨拶。権太楼さんの「芝浜」を聞いて涙したしん平さんが、「ぜひ、皆さんにも聞いてほしい」ということで企画されたのが、今回の権太楼独演会とのこと。
 先代三平のクリスマス小噺をちょこっと披露。

柳家ほたる「反対車」

 あの巨体で飛び上がる姿を見て「体は大丈夫か、いや、舞台は大丈夫か(笑)。」最初の車屋は、ちょっと健康そうだし、韋駄天の車屋は、いまいち速そうには見えなかったけれど...。

柳家権太楼「睨み返し」

 芸能人年金破綻についてのマクラ。積立金の元本302万円が返還されたが、これは権太楼師匠のものか、おかみさんのものかで夫婦喧嘩。話し合いの結果、300万をおかみさん、残り2万を権太楼師匠が受け取ることとなった...
 年末にふさわしく、借金取りのお話。

ニューマリオネット「獅子舞、酔っ払い、骨よせ」

 衣装は洋装だし、ニューマリオネットの操り人形は西洋式だと思うのだけれど、今回の演目を見ると「日本の至芸」という気がします。寄席にもたまに出演されていますがタイミングがあわず、生で見るのは今回が2度目、しかも今回の演目は生でみるのは初めてのものばかり。ニューマリオネットを初めて見たのはTVだったけれど、そのときのネタが「酔っ払い」でした。懐かしかったなあ。

柳家権太楼「芝浜」

 50両をめぐる夫婦のやりとりを聞き、「睨み返し」のマクラ、芸能人年金の返還金がもたらした夫婦喧嘩の話が、「芝浜」のマクラにもなっていたことに驚きました。すると「睨み返し」での借金で首が回らない年末の風景が、「芝浜」の熊さんの家の年末と重なります。
 出色は、熊さんが50両を拾ったのは夢だったと言われ、酒をやめる決意をするくだり。酒で夢と現実の区別がつかなくなった自分の不甲斐なさと、酒で自分がおかしくなってしまったのではという恐怖感におそわれた熊さんの姿が切なく泣けてきます。そのせいか、ラストは逆に、すべてが好転してすがすがしい気分でした。たっぷり且つ後味さわやかな「芝浜」でございました。

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December 15, 2009

劇団桟敷童子「海獣」

劇団桟敷童子
12-Dec-2009 14:00~16:00
鈴木興産株式会社2号倉庫内特設劇場(すみだパークスタジオ)

Corich公演情報

091212

 役者さん自らお客を誘導。時代劇コントのような鬘の外山博美嬢に笑い、呪い師?風のもりちえ嬢の姿に恐怖(笑)。キャスト表で確かめるまでいったい誰かわからなかったのは婆メイクの川原嬢、せっかくの美人が台無しじゃあ(笑)。
 入場するとどこかで見たような椅子、黒い塗料の剥げ具合...今は無きベニサンピットの椅子でした。こんなところで再生されていたのね。

 横浜開港直前の貧しい漁村。港建設のため、漁師たち漁に出ることを禁止されている。
 その村では、わざわいは海獣さまの祟りだと信じられていた。そして海で死んだものは、海獣さまが来世では幸せにしてくれると言われていた。
 異人相手の遊郭「玉鈴楼」の女主人・富士本(山本あさみ)と女衒・大根梅次郎(小野瀬弥彦)は、4人の娘を連れて村を訪れる。「女郎にするために連れてきたのだが、攘夷派の妨害で遊郭建設の工期が遅れていおり、娘らを置いておく場所が無い。しばらくの間、娘らの面倒をみてもらえないか」ということだった。
 気丈にふるまう霧音(椎名りお)、病がちの志乃(中井理恵)、志乃を慕う都留(ヨネクラカオリ)と加代(大手忍)の姉妹。彼女たちは、「異人に抱かれると鬼になる」と恐れながらも、その境遇を運命と考えていた。夜中、留吉らが浮かべた舟に乗り、つかのまの夢を見るのだった。
 ある日、富士本がやってくる。明日、志乃ひとりを連れて行き女郎にするというのだ。4人一緒の最後の夜、志乃は「異人に抱かれても鬼にならない薬」と偽り、三人に毒を飲ませる。そして自分も毒を飲む。
 海緒たちの必死の介抱で、一命は取り留めたものの、都留と加代は、また毒を盛られるのではという恐怖から、何も口にしない。なぜ死なせてくれなかったと海緒に言い寄る志乃。なにがあっても生きろという海緒。
 普段は海鼠亭主と女房の海緒から役立たず呼ばわりの留吉は、彼女たちを逃がそうとする。そんなことをしても無駄だと引き止める海緒。海緒は富士本に頼み込み、娘たちをすぐには女郎にせず下働きからさせる、自由に海緒たちに会いに来られるようにするとの約束を得る。しかし、娘たちの体から毒は抜けきっておらず、都留と加代は絶命する。志乃は崖から飛び降り自殺する。霧音だけが異人の薬で生き残った。海鳴りのように吼える海獣の声が響く。
 やがて海緒たちは強制立ち退きで村を出る。霧音は異人の妾となり生き続けた...

 海獣は姿をあらわしません。時おり海鳴りのような声をあげるだけ。きっと海鳴りを神格化した存在なのでしょう。海緒は生命力あふれ貧乏でも明るく生きています。海緒には"異人に抱かれたら本当に鬼になるのか"はおそらくわかっていないと思います。しかし娘たちには「生きろ」と叫びます。死んだら何もならない、まず生きてこそ希望がでてくるということなのでしょう。娘たちの行く末に対して、留吉たちのように"娘を逃がす"のではなく、富士本と交渉するという方法をとります。現実を踏まえて自ら道を切り開いていく女なのですね。
 板垣桃子嬢が、たくましく、やさしく、そして留吉には怖い女房(笑)を好演。

 4人の娘たちこそ本当の主役でしょう。
 霧音は、富士本に言わせればもっとも女郎に向いている娘であり、実際に、異人の妾となり(もちろん鬼にもならず)生きていくこととなります。ラストシーン、"生きる"道を選んだ霧音の表情は明るい。
 自ら命を絶つ志乃、毒を飲んだのは女郎になりたくないからだったでしょうが、崖から飛び降りたのは、自分のせいで都留と加代が死んでしまった贖罪の気持ちが強かったように感じました。中井理恵嬢、客入れ時の明るい表情とはうってかわって病気がちの悲しげな表情になり美人度アップ。入水の場面では「やっぱり美人の入水は絵になる」と思いました。
 幼い(であろう)都留と加代はまだ女郎になることの本当の意味はわかっていなかったでしょう。舟に乗って星を見上げながら死んでゆく姿はベタだけれど、「あの世で幸せになってね」とつい涙。ヨネクラカオリ嬢、大手忍嬢が健気でかわいらしい。

 クライマックスの大仕掛けは床が上下、"海獣様の怒り=荒れ狂う海"を表現。この波の中から死んだ三人の娘が現われ、海緒・霧音に別れを告げます。ここで涙腺決壊。

 海緒の亭主・留吉、奥さんに役立たず呼ばわりされる姿に、客席の多くの男性が共感を覚えたのではないかと思います(笑)。ラストシーンでお腹の大きな海緒が登場して、心の中で思わず「グッジョブ留吉さん!」とさけんでしまいました。

 玉鈴楼の用心棒・彦三郎は考え方は海緒と同様に現実的で、攘夷だ佐幕だと叫ぶのではなく用心棒として"生きる"道を選んだ男。池下重大氏の抑えた口調が絶妙。
 矢内瓢兵衛ら攘夷の侍の方は、彦三郎よりも腕が立ち見た目は侍らしいのですが、中身は何も考えていない連中にすぎません。名を捨て実をとった彦三郎のほうが人間的な魅力にあふれています。見た目こそパっとしないものの、池下氏演じる彦三郎は"かっこよい侍"でした。

 海緒たちの生き続ける強さがあればこそ、現在の横浜があったような気がして、後味は爽やか。

漁村の人々 
 海緒 板垣桃子
 海鼠の留吉(海緒の夫) 稲葉能敬
 お島(海緒の母) 鈴木めぐみ
 波婆(海緒の祖母) 川原洋子
 丑松 原口健太郎
 お春(丑松の後妻) 新井結香
 竹造(お春の弟) 桑原勝行
 豚芳(丑松の叔母) 外山博美
遊郭・玉鈴楼 
 女主人 富士本 山本あさみ
 女衒の大根梅次郎 小野瀬弥彦
遊郭に売られた娘たち 
 霧音 椎名りお
 志乃 中井理恵
 都留 ヨネクラカオリ(劇団阿佐ヶ谷南南京小僧)
 加代(都留の妹) 大手忍
攘夷の侍 
 矢内瓢兵衛 深津紀暁
 大穴寅吉 古味哲之甫
 卯ノ助 井上昌徳
浪人 松尾彦三郎(玉鈴楼の用心棒) 池下重大
御札売り 海ノ獣鯨魂 もりちえ
 
作 サジキドウジ
演出 東憲司
美術 塵芥
照明 Jimmy
照明操作 (株)FREE WAY
音楽 川崎貴人
チラシ画 横岳由紀子
チラシデザイン 山田武
助成 平成21年度文化芸術振興費補助金
(芸術創造活動重点支援事業)
制作 劇団桟敷童子事務所

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December 12, 2009

metro「妹と油揚 MY SISTER and IZUNA」

metro
11-Dec-2009 21:00~22:40
SPACE雑遊

Corich公演情報

091211

 妙ちきりんな人々と妖怪イヅナのゆかいな騒動。可笑しく楽しい舞台でした。元の映画は未見ですがパンフによるとホラーコメディとのこと。舞台化にあたりコメディシーンを追加しているそうです。ホラーコメディというより不条理コントの趣がありました。

 妖怪が妹に取り憑いたという梶原が相談にやってくる。垣乃花の調査によって、その妖怪はイヅナであることが明らかになった。イヅナを追い払うため、必死の作戦が続く。しかし梶原と妹は近親相姦だということが発覚し、事件は意外な展開を見せることに・・・・。
 イヅナを放ったのは、精神を病んで家族を殺した挙句に自殺した、梶原京子の別れた亭主、京子と近親相姦の関係にあった兄・忠への恨みからイヅナ使いとなったのでした。

 妖怪調査の垣乃花、イヅナ祓いの第一人者・水島源之助はイヅナと迎合、「近親相姦はいけない」とイヅナと一緒に忠を諌める始末(イヅナと一緒にみんなで油揚鍋を囲む場面は大笑い)。

 イヅナ使いである京子の元夫が死んでしまったため、イヅナ祓いは困難に。のこされた解決方法は恨みの元凶である忠の京子への想いを絶つこと。それには京子に結婚させるのがいちばん。結婚相手は...なんとイヅナ様だったのでした。ちゃんちゃん♪

 登場人物は変人ばかり。

 垣乃花謙太郎(若松武史)、よろず何でも相談屋で妖怪調査のスペシャリスト。人形と一緒に八戸へ調査旅行。サウナ大好き。人形と会話する若松氏の可笑しさったらありゃしない。小粋に踊る若松氏も見もの。

 垣乃花の助手・沢登柴乃(出口結美子)は垣乃花の操り人形を持ち歩き腹話術で会話する奇行の持ち主、おまけに変態好き。

 水島源之助(外波山文明)、イヅナといったら水島源之助らしいが。今回の事件では、ほとんど役立たず(笑)。油揚鍋を囲む場面では、単なるよっぱらいおやじ。顔が赤くなってリアルに酔っ払ってるようだったけれど、まさか本物の酒?(あれが演技だったらすごい)
 metro女優のお二人、月船嬢はキュートで出口嬢はエロティックと対称的な魅力でした。浴衣がはだけた月船嬢はエロキュート。変態・梶原忠に萌えてる出口嬢はほとんど淫乱症。

 ミイラ取りがミイラのごとく、イヅナと迎合しまうくだり、落語「貧乏神」「化け物使い」等と同様、妖怪への恐怖をすっ飛ばして一緒に日常生活してしまうところがなんともお可笑しいのですよね。

 ラスト、出口結美子嬢の歌うキーハンターの主題歌が絶妙のヘタウマ具合、調子はずれてるんだけど全身全霊で歌ってるんで心に響いちゃう♪(いっしょにカラオケ行ってみてぇ~)

 月船嬢、自分は宝塚時代の月船さららは熱血系男役のイメージで結構好きだったのだけれど、退団後はすっかりキュートな女優さんになられました。今回の舞台では、元タカラジェンヌ"月船さらら"の影はどこにもなく、360度アングラ女優"月船さらら"でした。客層は年齢層高め(30~50くらいか)かつ中年男子が多く、宝塚時代のファンって少ないのではという印象。 

終演後は、ステージにて女優お二人による物販あり。めちゃくちゃキレイカワイイ売り子さんに見惚れちゃいましたぜ。うひゃっ!

「妹と油揚」有料パンフ(2010カレンダー付) 1,200円
「陰獣」有料パンフ(2010カレンダー付) 1,200円
「妹と油揚」Tシャツ 2,500円
metro Tシャツ 2,000円
metroロゴ トートバッグ 1,800円
metroロゴ ステッカー 500円
「陰獣」DVD 3,500円
映画「妹と油揚」DVD 2,800円
「妹と油揚」ポスター(サイン入り) 1,000円
「妹と油揚」ポスター(サインなし) 1,000円
全部入りセット(各公演限定三個) 10,000円

梶原忠 寺十吾
梶原京子 月船さらら
イヅナ 鴇巣直樹
垣乃花謙太郎 若松武史
沢登柴乃 出口結美子
水島源之助、乞食 外波山文明
 
脚本・演出 天願大介
舞台美術 加藤ちか
照明 沖野隆一
音響 青蔭佳代
音楽 めいなCo.
振付 石丸だいこ
演出助手 木村茂之、小松明人
舞台監督 松石圭史
宣伝写真 moco
宣伝美術 上野はじめ
宣伝制作 庄司信晴(PAL)、小林宗明(PAL)
企画・製作 metro

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December 11, 2009

月蝕歌劇団「白夜月蝕の少女航海紀」

月蝕歌劇団
6-Dec-2009 19:30~20:40
風紋

091206c

 昭和の雰囲気を味わう。

 この物語で泣けるかどうかはラストのじゅんの出来次第だと思うですが、大島嬢が見事に泣かしてくれました。

 まちこ役の沙夜(堂本麗改め)嬢、美形なので10年後とか恐ろしいことになってるんじゃないか。白永嬢なみのしゃべりと仕切り能力が身につけば天下無敵だと思う。

 倉敷あみ嬢、男役で正解だと思う(娘役としてはでっかすぎ)。

 リル役の松林らんぜ...って誰?と検索してみたら、クォーターさんなのね、無国籍な風情。ラストのスーツ男役姿が綺麗。次回本公演にも出演して欲しいです。プロフィールを見たら映画「少女椿」出演決定とありました。「少女椿」実写化されるのだろーか♪

 岡崎氏、無理矢理笑わせようとしているので、かえって笑えないのだけれど、どの公演も同じなので、ひょっとしたら演出の指示かもしれない。

 竹内あきこ嬢、関隆行氏は声優さんかな。関氏は、よく行く猫カフェの店長さんに似ているなあ(笑)

 実験公演と銘打っているが、高取氏21歳のときの作品で定期的に上演している演目だし、店舗を舞台にしているのも毎度同じだし、いったい何が実験公演なんだろう。新人さんの勉強会の側面はあると思うけど。

 この公演、役者さんの上手下手の差が激しく舞台の完成度は低い。でもそれはたいした問題じゃない。平成生まれの女子がディープな昭和を表現している姿を味わうのが正しい見方であり、その点では十分満足なのですよね。

 次回、月蝕本公演は、「津山十三人殺し」と「少女地獄」の2本立てだそうな。

じゅん 大島朋恵
ジョー 倉敷あみ
まちこ 沙夜(堂本麗改め)
上杉小次郎 岡崎哲也
ますみ 竹内あきこ
マスター 関 隆行
リル 松林らんぜ
ウェイトレス 白永歩美
野狐お銀 しのはら実加
花子 國崎 馨
刑事 福井アキラ
回転木馬共和国の人々 石橋 真 他
 
作・演出 高取英
音楽 J・A・シィザー
照明 石橋 真 他
振付 北崎正人
宣伝美術 吉田光彦
音響 碓井信一
制作 月蝕歌劇団制作局
製作 月蝕歌劇団

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宝塚歌劇団「バウ人情噺「雪景色」」

宝塚歌劇団
6-Dec-2009 15:00~17:35 1F-P-33
日本青年館

Corich公演情報

091206b

バウ人情噺
『雪景色』
作・演出/谷正純

【第一幕】 『愛ふたつ』
【第二幕】 『花かんざし』
【第三幕】 『夢のなごり』

 落語シリーズの第4弾。落語ネタは第一幕の「愛ふたつ」に、人情芝居「花かんざし」人情芝居、舞踏劇「夢のなごり」が加わり、まるで歌舞伎座の公演のような趣き。二幕と三幕は連続上演でしたが、幕間の休憩をつくったら、それこそ歌舞伎公演になります。女子トイレ混雑緩和、物販・主催チケット拡販のためにも、2回休憩にした方がよかったんじゃないかと思ったりして。

【第一幕】 『愛ふたつ』

 元ネタは「小間物屋政談」+「幽霊の辻」(鈴鹿山での小四郎と茶店の婆のくだり)。

 大凪真生の茶屋の婆ァが出色の出来。最初は「えっ、誰、この新感線の村木よしこさんみたいなひと!?」、一幕終了後に速攻でプログラムで確認したところ大凪真生とありました。こんな芸達者さんだったとは...今まで彼女をノーチェックだった自分が恥ずかしい。

 舞羽美海、プロローグの総踊りの場面では、日本髪があまり似合っていないのが気になったけれど(顔立ちがはっきりしすぎているのと、メイクも研究の余地がありそう)、芝居が始まると"お咲"のキャラに見事にはまっていて、お顔と日本髪の不釣合い自体もキャラに思えてきました。対する浪江は、大店の未亡人で、話の上ではお咲の上をゆくいい女の設定ですが、大月さゆ自身日本髪がよく似合っていたし、品格も十分でした。

 お咲との婚礼を控え舞い上がっている三五郎が、燗を呑み酔っ払ってゆく場面は、「たらちめ」「不動坊」などにある、婚礼を前に一人で盛り上がる場面からの引用でしょう。早霧せいな扮する三五郎の暴走っぷりに大笑い。

 早合点大家は落語シリーズの常連、汝鳥 伶。今回は、この人の早合点が騒動の原因であり、影の主役といってよいでしょう。絶妙の可笑しさでした。

 飛鳥裕は、前回の大劇場公演は休演していたので、ひさしぶりに拝見しました。最後のお白洲の場面だけでしたが、お奉行様の貫禄、存在感ともに十分、さすが組長さん。

 幽霊の小糸、丸顔で愛嬌があり、いかにも落語に出てきそうな生命力あふれる幽霊でした。透水さらさが好演。「お菊の皿」で肥えて血色のよくなったお菊ちゃんって、あんな感じなんだろうな。

【第二幕】 『花かんざし』

 新国劇風の人情芝居。しっとりと泣かせてくれます。

 店の金に手をつけたために江戸所払いになった簪職人の伊佐治が渡し船を待っていると、岡引の吉蔵はじめ、幼馴染の連中がやってくる。真実は、妹の許婚である弟分が病気の母親の薬を買うために盗んだのだが、妹の幸せにためにその罪をかぶり、江戸を去ろうとする伊佐治。伊佐治に恋する主の娘・お菊。すべての事情を知ってか知らずか主の温かいはからいもあり、涙ながらに伊佐治は江戸を去ってゆく。

 谷先生オリジナルかどうかはよくわかりませんが、どこかに元ネタがありそうな気もします。

 一幕モノだからか、事件・伊佐治の過去についての吉蔵の説明ゼリフが多い。吉蔵は沙央くらまでしたが、長いとはいえ、説明ゼリフで噛んでいたのはいただけません。

 船頭の源助は、年はとっているが新米の船頭で、三度にニ度は船をひっくり返すという、徳三郎みたいな船頭さん。
 船宿の若女将(かな?)、お静(大月さゆ)、名入りの羽織(半纏だったか?)がよく似合ってました(個人的に羽織女子萌えなのだ)。

【第三幕】 『夢のなごり』

 歌舞伎で源平の世界は、滅び行く平家の侍の悲劇と相場が決まっていますが、「夢のなごり」は、まさに平家残党の悲劇の舞踏劇。白鷺の群れを源氏のかかげる白旗と勘違いした平家の残党が死を選ぶと言う話。平家落人伝説の「しらさぎの悲劇」が元になっています。

 冒頭、鎌を片手にかどわかされた娘を探す庄屋が登場。これは「愛ふたつ」で茶店の婆が語った「首無し地蔵」由来の話、なるほいど、源平時代の実話だったいう趣向。しかし茶店の婆が語った話では、「娘が悪党にたぶらかされてボロボロになって...」とあったが、実話は、どうやら若い男女の駆け落ちのよう。平家の落人伝説と入り混じってオカルトじみた話として後世に語り継がれたようですね。

 宝塚的に言うと、和物のショーの一場面の趣き。一幕目の「愛ふたつ」とは真逆の幻想的な舞踏劇でした。

 そしてエピローグでは、冒頭と同じ、陽気な総踊りとなります。

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 落語を題材にした映画や芝居は数多ありますが、落語的な面白さは元の落語におよばないケースが多いと思います。新劇というのは理性と人の持つ業との鬩ぎ合いをドラマにすることが多いですが、「落語とは業の肯定である」というように、鬩ぎ合いの向こうを描いている世界。芝居化すると、どうしても鬩ぎ合いのドラマの要素がはいってきてしまい、その分"業の肯定"のおもしろさが減ってゆくように思います。
 じゃあ、宝塚はどうかというと、リアルな芝居よりも荒唐無稽な世界(夢の世界ともいう)を描くことに長けた劇団であり、理論的には破綻した物語を極上のエンタテイメントに仕立て上げてしまう力をもった稀有な集団だと思います。だから、新劇的世界を飛び越えて、落語の非日常的な"業の肯定"の世界へと容易に飛んでいけるのだと思うです。

 落語ネタは桂枝雀の音源が生徒さんたちの参考書として出回っているようで、ところどころ枝雀師匠の仕草・言い回しが見受けられます。落語ファンにとってはうれしいポイントかも。

【第一幕】 『愛ふたつ』
小四郎 沙央 くらま
三五郎 早霧 せいな
甚兵衛 汝鳥 伶
佐々木信濃守 飛鳥 裕
茶屋の婆ァ 大凪 真生
浪江 大月 さゆ
伊勢屋 香綾 しずる
お熊 此花 いの莉
杢兵衛 透真 かずき
うどん屋 詩風 翠
幽霊の小糸 透水 さらさ
喜六 凛城 きら
米やん 彩風 咲奈
お咲 舞羽 美海
清八 帆風 成海
【第二幕】 『花かんざし』
伊左次 早霧 せいな
吉蔵 沙央 くらま
源助 汝鳥 伶
弥次郎兵衛 大凪 真生
お静 大月 さゆ
喜多八 香綾 しずる
お染 千風 カレン
お品 悠月 れな
おきわ 此花 いの莉
庄助 透真 かずき
甚六 央雅 光希
お市 透水 さらさ
巳之助 彩風 咲奈
お菊 舞羽 美海
【第三幕】 『夢のなごり』
伊予三郎忠嗣 早霧 せいな
伊予四郎信嗣 沙央 くらま
門脇刑部太夫 汝鳥 伶
太郎兵衛 飛鳥 裕
阿波次郎景季 大凪 真生
柚木 大月 さゆ
朽木源左衛門 香綾 しずる
平有盛 凛城 きら
藤太 真那 春人
伊予八郎直嗣 帆風 成海
常磐木姫 舞羽 美海
お雪 妃桜 ほのり

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宝塚歌劇団「ラストプレイ」「Heat on Beat!」

宝塚歌劇団
6-Dec-2009 11:00~14:05 1F-9-41
東京宝塚劇場

Corich公演情報

091206a

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)


ミュージカル・ロマン
「ラスト プレイ」-祈りのように-
作・演出/正塚晴彦

 ミュージカルロマン、あらすじを読むと男同士の友情・裏世界を描いているようであり、しかも正塚作品となれば、これはハードボイルにちがいない!
 さて、いざ観劇してみると、ハードボイルドではなく、人情コメディであることが判明。退団作品だからか、ラストはやけにしんみりとさせる、アリステア旅立ちのシーンとなっていたけれど、もっとコメディ風に、アリステアはピアニストとして復活、敵味方みんな幸せになって大団円みたいな終わり方の方がよかったんじゃない?
 退団公演がコメディだっていいと思うですよ。死んだと思われたムーアが、実は眠っただけっていうのは、あきらかに"劇団からはミュージカルロマンにしろって言われたけど、これって実はコメディなんだよ"っていう正塚センセーのメッセージでしょ。
 香港映画「ゴッドギャンブラー」シリーズという本流・亜流含め複雑怪奇なシリーズがあるけれど、ほぼ共通しているのは伝説のギャンブラーが出てきて、クライマックスは生死をかけたギャンブルシーンなのだが、その他の場面は一貫しておバカコメディになっているということ。本作「ラスト プレイ」も同じ匂いがしました。

 アリステア(瀬奈じゅん)とムーア(霧矢大夢)のやり取りは、ゴッドギャンブラーでのチョウユンファとアンディラウのやり取りを彷彿させ、ナイスコンビネーション。

 ローレンス(青樹 泉)一味はマンガ的悪の組織、天野ほたる(アヌーク)は、ちょっとドロンジョ様系の風情もあってよい感じ。 看護士アイリーン役に憧花ゆりの、カッチリした職業婦人役がはまる人ですね。最近すーちゃんがマイブームなんだよな。


ファンタスティック・ショー
「Heat on Beat!」
作・演出/三木章雄

 ファンシーダンスと全体のニュアンスが似ているような...両方とも同じ三木先生作品でした。

 「Hot Jazz」のプロローグの総踊りは、ワンピースにショートのブロンドで踊る娘役さんに目が行く。そのなかでも一際目立ってたのは、「もう退団だからどうなっちゃってもいいわ!」といわんばかりの、今までの娘役のイメージをかなぐりすててはじけていた城咲あい(もし、このまま在団していたなら、2代目夏川ゆらを襲名できたのではと思わせるはじけっぷりでした)。
 「The Beat Goes On!」、後方センターの麗百愛のダンスが綺麗。お顔まん丸ほんわかイメージなのに衣装は黒でダークな役というギャップに惹かれました。本作で退団なんですね、残念。龍真咲がかっこよく決めてくれました。

 「Body Heat」、椅子を使った演出が面白い。椅子を積んで崩してましたが、オケボックスは結構恐怖かも?彩星りおんノソロ歌が雰囲気を盛り上げます。娘役さん連中が下手側後方で一列になってセンターの瀬奈じゅんを見ながら踊る場面が立体的で面白い構図だったです。

「Hot Latino」では、青いダルマの若手男役連中に目が釘付け。明日海りおは想定内だったけれど、「The Beat Goes On!」でかっこよくきめてた龍真咲がめちゃくちゃセクスィーでびっくり。眼福眼福♪

 後半は男役・瀬奈じゅんの魅力が大爆発。
 黒燕尾男役を引き連れ、銀橋センターでポーズを決めた瀬奈じゅんがカッコよすぎて困ってしまいました。男でも惚れるぞなもし。

アリステア 瀬奈 じゅん
ムーア 霧矢 大夢
グラハム 未沙 のえる
エルネスト 越乃 リュウ
ローザ 花瀬 みずか
ベンジャミン
ベレッタ 
一色 瑠加
ジークムント 遼河 はるひ
グレゴリ 研 ルイス
ヴィクトール 桐生 園加
ジンジャー 美鳳 あや
ヴァレリー 音姫 すなお
ローレンス 青樹 泉
アヌーク 天野 ほたる
エスメラルダ 城咲 あい
アロイス 星条 海斗
アイリーン 憧花 ゆりの
クリストファー 龍 真咲
エボニー 麻月 れんか
アイボリー 綾月 せり
ピエトロ 光月るう
マクシミリアン 明日海 りお
ヘレナ 羽桜 しずく
ポーリーン 蘭乃 はな
 

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東宝「シェルブールの雨傘」

公式ページ
5-Dec-2009 18:00~20:20 1-M-8
日生劇場

Corich公演情報

091205b

 初日観劇。

 初めて映画「シェルブールの雨傘」を見たときは、音楽のすばらしさと、全編ミュージカルという驚き、小粋な結末で、たいへんに感動したものでした。
 舞台を見ていると、映画をみたときの感動が場面場面でフラッシュバックのようによみがえってきて、ついウルっときちゃいました。今回の舞台「シェルブールの雨傘」、かなり感動し満足度高いののですが、これは舞台がすばらしかったからなのか、映画がすばらしかったからなのか、自分では判別不能です(笑)。

 場面転換は、アンサンブルのダンスシーンとなっていて、派手なリフトが多く見応えありました。本編は、映画とほぼ同じ展開なのでどこで場面転換があるのかは予想がつきます。場面転換が近づくたびに「こんどはどんな演出なんだろう?」とわくわくさせてくれました。謝先生グッジョブ!

 ギイとジュヌヴィエ-ヴとのデュエットでは、ギィの声ばかりが際立って気になりましたが、マイクバランス悪くないか?公演がすすめば改善されていくでしょう。

 ギイ・井上芳雄。熱い。熱唱してました。

 ジュヌヴィエ-ヴ・白羽ゆり。宝塚退団当時と比べると、お顔がまん丸になったせいか、目と目の間の距離が気にならなくなってました(笑)。悩んで焦燥してゆく様子が泣かせます。鼻濁音が言いにくそうな声質(決して言えていないわけではないのだけれど)がちょっと気になりました。宝塚時代はそれほど気にならなかったんですけどね。井上氏がソフトな歌声だから余計に気になっちゃうのでしょね。
 エレーヌ・香寿たつき。タータンさん綺麗♪母親役を好演。

 マドレーヌ・ANZA。出番は多くないし、目立つ性格の役でもないけれど、印象に残ります。マドレーヌって、内面にはいろんな感情があるけれど、それを表には出さない娘。そういう役作りがちゃんとできているから存在感があるのでしょう。

 エりーズ・出雲綾は慈愛に満ちていました。もともと声量のある人ですが、今回は病床の老婆役にあった弱々しい歌声でした。フォルテシモで歌い上げるよりもはるかに難しいと思うけれど、完璧にコントロールされた歌声でした。すばらしい。

 有料パンフ1500円。シェルブールの紹介ページがよくできてました。

ギイ 井上芳雄
ジュヌヴィエーヴ 白羽ゆり
マドレーヌ ANZA
エリーズ 出雲綾
カサール(宝石商) 岸田敏志
エムリー夫人 香寿たつき
アンサンブル 松澤重雄
KENTARO
杉山有大
高原紳輔
東山竜彦
福永吉洋
横沢健司、 一倉千夏
岩﨑亜希子
樺島麻美
後藤 藍
園田弥生
滝沢由佳
 
脚本・作詞 ジャック・ドゥミ
音楽 ミシェル・ルグラン
演出・振付 謝 珠栄
翻訳・訳詞 竜 真知子
音楽監督 八幡 茂
歌唱指導 ちあきしん
装置 松井るみ
照明 成瀬一裕
衣裳 前田文子
ヘアーメイク 林みゆき
音響 山本浩一
振付助手 平野 亙
指揮 塩田明弘
稽古ピアノ 國井雅美・宇賀神典子
オーケストラ (株)ダット・ミュージック・東宝ミュージック(株)
舞台監督 廣田 進
演出助手 末永陽一
翻訳協力 込山麻子
プロデューサー 岡本義次・吉田訓和

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イキウメ「見えざるモノの生き残り」

イキウメ
5-Dec-2009 14:00~16:00 O-2
紀伊国屋ホール

Corich公演情報

091205a

 現代の座敷童子のおはなし。新人の座敷童子・ナナフシに対し、先輩座敷童子が心得・ケーススタディを語ります。後半はナナフシが座敷童子となるにいたった経緯が語られます。

 死んでこの世を彷徨っている幽霊が座敷童子になるというのは面白い設定。

 竹男の死の直接原因が、座敷童子・日暮によるものというのは、日暮の口からすでにネタバレされているのですが、あえて、その再現シーンで幕としています。"オチ"と呼ぶにふさわしい鮮やかなラストシーンとなっていました。

 カナクラ(板垣雄亮)の見た目にそぐわない爽やかなしゃべり口調が可笑しい。

 岩本幸子さんの鼻にかかった声がたまらない。岩本さんのリーディングCD発売してほしい(テキストは何でもいいです)。

矢口九作 浜田信也
梅沢鉄彦 盛 隆二
梅沢郁子 岩本幸子
持田喜美 伊勢佳世
太鼓打 森下 創
竹男/七節(ナナフシ) 窪田道聡
伽那蔵(カナクラ) 板垣雄亮
日暮(ヒグラシ) 有川マコト
 
作、演出 前川知大
美術 土岐研一
照明 松本大介
音楽 安藤克人
音響 鏑木知宏
衣装 今村あずさ
舞台監督 谷澤拓巳
演出助手 石内エイコ
ヘアメイク 前原大祐
照明操作 鳥海咲、宮田正芳
小道具 高津装飾美術
映像製作 原口貴光
大道具製作 C-COM舞台装置
宣伝美術 末吉 亮
制作 中島隆裕、吉田直美
宣伝写真 渡辺マコト
舞台写真 田中亜紀
主催 イキウメ、エッチビイ株式会社

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