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March 2010

March 24, 2010

鈴本三月下席(夜席) 真打昇進披露興行

落語協会
22-Mar-2010 17:20~21:10
鈴本演芸場

桂才紫「子ほめ」
柳家一琴「真田小僧」
鏡味仙三郎「太神楽」
桃月庵白酒「ざるや」
古今亭菊之丞「元犬」
三遊亭小円歌「音曲」(寄席囃子、かっぽれ)
柳家さん喬「徳ちゃん」
柳家小三治「二人旅」
三遊亭金馬「親子酒」
仲入り
真打昇進披露口上(金馬、円歌、小三治、さん喬)
花島世津小「マジック」
三遊亭円歌「漫談」
柳亭市馬「芋俵」
林家正楽「紙きり」
柳家三之助「長屋の花見」


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ままごと「スイングバイ」

ままごと
21-Mar-2010 19:30~21:00
こまばアゴラ劇場

Corich公演情報

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 スイングバイ (swing-by) とは、天体の万有引力を利用して宇宙機の運動方向を変更する技術。天体の公転運動を利用することで宇宙機を増速あるいは減速することができる。by Wikipedia

 人類の歴史と会社をリンク、人類は社員。紀元前を建物の地下、紀元後を地上階に見立たてる。現在は2010階、さらに未来へ建設中...
 さまざまな職種で会社が成立しているように、人類の歴史も、さまざまな人々の手によってつくられてきた。目立たない仕事も、それは必要な仕事。そして人から人へ、過去から未来へとあらゆるものが引き継がれて、人類・会社は成長してゆく。

 人類・社員は、社員としては個人ですが、人類としてみると、ある職種の総体であり、その総体はさらにこまかな職種から成っているはずで...と、自己相似的な世界が見えてきます。
 ギンギラ太陽's のデパートや遊園地の擬人化にも通じるものがありますね。

 人の体のなかで、ちいさな人が働いているという絵があるじゃないですか(胃袋で食べ物を鍋で溶かしていたり、腹の中で栄養素取り出したり、エネルギーの素を体中に運んだり...っていう、アレです)。
 この舞台、そんな絵を見ているような感じでした。

 競技場のような舞台上で、ボールをやりとりするようにファイルを受け渡してゆくシーンは、スポーツ観戦をしているようでした。見ているだけでワクワク。

 人類と会社をリンクさせたとき、タイムカードや社内報というのは、人類の歴史の、何に該当するのだろうとあれこれ考えてみるのも面白いかも。

 昼間観劇したパラドックス定数「ブロウクン・コンソート」は性悪説に基いているような話ですが、ままごと「スイングバイ」は性善説に基いているのか、全員さわやか。まあ人類史上の善悪なんて、後の世で勝手に決めつけたよーなもので、絶対的な善悪なんてないのかも。(ウイルスが悪とされるのは、たまたま人体に有害だからで、ウイルス本人には何の悪意も責任もないのと同じ)

 さつき(お局)役の森谷ふみさんが美人さんで見惚れちゃいました。

 場内スタッフのスーツにメガネっ娘さんも可愛かったなあ。

 蛇足

 三遊亭白鳥作「新あたま山」という落語がありまして、これは体の各器官を擬人化し、各器官が脳みそ一家と対決するという人体を舞台にした人体スペクタクル任侠モノです。「スイングバイ」を見ていて、ちょっと思い出してしまいました。

小梁さん(退職者) 飯田一期
大石(新人) いしお
中村くん(同僚) 板倉チヒロ
北川さん(先輩) 折原アキラ
鬼頭さん(エレベーター係) 菊地明香
山本さん(掃除のおばさん) 島田桃依
宮澤さん(部長) 菅原直樹
小川秀三郎(窓際) 鈴木燦
長尾さん(契約) 高山玲子
佳子(小梁の妻) 能島瑞穂
明日香(小梁の娘) 野津あおい
さつき(お局) 森谷ふみ
 
作・演出 柴幸男
舞台監督 佐藤恵
美術 青木拓也
照明 伊藤泰行
音響 星野大輔
衣裳 藤谷香子(快快)
ドラマトゥルク 野村政之
演出助手 白川のぞみ(てとあし)
宣伝美術 セキコウ
制作補佐 荒川真由子 杉山沙織 野田奈々恵 渡邊由佳梨
制作 ZuQnZ with 赤羽ひろみ
製作総指揮 宮永琢生
企画制作 ままごと・ZuQnZ/(有)アゴラ企画、こまばアゴラ劇場
主催 (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
技術協力 鈴木健介(アゴラ企画)
制作協力 林有布子(アゴラ企画)
芸術監督 平田オリザ

ブログで検索「ままごと スイングバイ」

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パラドックス定数「ブロウクン・コンソート」

パラドックス定数
21-Mar-2010 15:00~16:55
渋谷SPACE EDGE

Corich公演情報

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 ブロークン・コンソート(英語:broken consort)とは、ルネサンス音楽の時期にヨーロッパで発展した合奏形態の一つで、元来は、たとえば弦楽器と管楽器というように、一種類以上の楽器が特徴的なアンサンブルを指したのだそうな(一方、完全に同属楽器だけからなるコンソートは、ホール・コンソート whole consort という語が使われた。) by Wikipedia

 刑事・職人・ヤクザのアンサンブルかあ。

 銃の密造工場、宗谷陽彰は機械オタク。兄・佳朗は、知的障害者で、施設の入居年齢を超えたために陽彰が引き取って世話をしている。
 智北健三は13年ぶりに出所、銃の密売でのし上がろうと考えている。
 抜海一巳は智北の弟分。智北にかわり、銃の密売を仕切っている。
 刑事・筬島はヤクザと癒着。部下の初野も仲間に引き込もうとする。
 永山は自称殺し屋、抜海を通じて陽彰のつくった銃を手に入れる。

 宗谷兄弟、智北と抜海、筬島と初野、職業は異なりますが、それぞれに支配と依存・嫉妬・憎しみ...等々があって、刑事-宗谷兄弟-ヤクザの間に"同類相憐れむ"的な連帯感が見え隠れするのが生々しくて無様で面白いですね。

 これはキャラ萌え芝居なのか?どのキャラも強烈でたまらないです(実生活では懇意にはなりたくないけれど♪)

 特に西原誠吾氏。「怪人二十一面相」「三億円事件」で彼が演じた"白砂さん"キャラが大好きなんですが、今回のヤクザ・智北も、白砂に匹敵するクセのある悪者キャラで、大満足。

 機械オタクの陽彰は、銃が人殺しの道具であることは百も承知だけれど、メカとして銃がたまらなく好き。ガンマニア高じて機械工学科を専攻しちゃった自分としては、陽彰の気持ちがよくわかります。メカトロでない純粋なメカであること、道具としての機能美、美術工芸品としての美しさ、メカオタ心をくすぐる要素が満載なのだよなあ。
 そこそこの工作機械があれば銃の製造自体は難しくないですが、陽彰のこだわり、抜海による新しい工作機械の導入などから、かなり出来の良い密造銃であることが想像できます。

 知的障害の佳朗役の小野ゆたか氏。どのような役作りをしたらあのように演じきれるのか想像がつかない。

 昼の観劇でしたので表は明るい。シャッターの外の自転車や通行人(この回は、たまたま自販機の補充作業あり)と、ごく普通の日常風景が見えるのも御趣向(夜は、また別の印象でしょうね)。

 発泡シーンはすべて、扉の向こう側で、音だけが響き渡ります。1斗缶をたたいてるのかな?リアルな感じ。薬莢がコンクリートに落ちて転がる音まで再現させていたのには脱帽でした。

 観劇して、数日たつのですが、会場を支配していたピーンと張り詰めた空気が、いまだ忘れられず。もう一度見たいなあ。

 蛇足

 よしあきにいちゃんから、ついったーのだいれくとめっせーじがとどきました。こうじょう、しめちゃうらしいです。あと、なるしまけいじのじょうしはしらすなさんだったらしいです(わらい)

宗谷佳朗(兄、知的障害) 小野ゆたか
宗谷陽彰(弟) 植村宏司
智北健三(ヤクザ) 西原誠吾
永山由之(自称殺し屋) 井内勇希
抜海一巳(ヤクザ、智北の舎弟) 今里真
筬島隆雄(刑事) 諌山幸治
初野柊弥(刑事) 十枝大介
 
脚本、演出 野木萌葱
照明協力 伊藤泰行
舞台脇力 金安凌平
青木拓也
宣伝美術 成川知也
舞台写真 渡辺竜太
販促 副島千尋
制作補 たけいけいこ
制作統括 赤沼かがみ(G-up)

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劇団☆新感線30周年興行(春)新感線☆RX「薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive」

公式サイト
20-Mar-2010 18:30~21:30
赤坂ACTシアター

Corich公演情報

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 赤坂ACTで大興奮♪

 開演前、休憩、終演後とも物販コーナーは女子トイレ並の行列。
 音楽CDはライブ録音のため、予約受付のみ。CD発売(4/27)後、期間限定でネット注文可能なので、一日も早く入手したいおともだち以外は、ネット発注のほうがよさげ(物販コーナー混雑のため)。

 海、海賊同士の闘いの場面でスタート。
隻眼の女海賊姿で登場の天海祐希さんのかっこよさにノックアウト。

 アンヌ、実は亡き国王の実の娘だといわれる場面、「Me and My Girl」で演じたビルを彷彿させます。海賊退治で軍服で陣頭指揮をとるアンヌは、金髪縦ロールで、まんまオスカル。往年の天海ファンも必見ではないかと思うのでした。ドレスを脱いで男装で踊るフラメンコもかっこよかったなぁ。

 GoemonRock OverDrive とありますが、まぁ、真の主役はアンヌで物語もアンヌと彼女の国の物語。そこに五右衛門が絡んでくるという五右衛門外伝的な趣きでした。

 神田沙也加嬢は、母親譲りのアイドル歌唱を聞かせてくれる。聖子ちゃんにそっくりじゃん♪

石川五右衛門 古田新太
アンヌ・ザ・トルネード 天海祐希
シャルル・ド・ボスコーニュ 浦井健治
デスペラード豹之進 山本太郎
海賊バルバネグロ 橋本じゅん
ラーカム・デ・ブライボン大宰相 藤木孝
マローネ(アバンギャルド公爵夫人) 高田聖子
ポニー・デ・ブライボン 神田沙也加
ゴンザンス男爵 右近健一
ガファス・デ・ナルビオッソ将軍 粟根まこと
エリザベッタ(ガファス将軍の妻) 森奈みはる
ドッカーノ伯爵、海賊翁オスクラメンテ 逆木圭一郎
ピエール・ド・ボスコーニュ 河野まさと
親衛隊長デカール 吉田メタル
海賊サングリア 村木よし子
海賊ヴィノ 西本カナコ
海賊セルベーサ 中谷さとみ
海賊ヘレス 保坂エマ
海賊ソルダ一ド 前田悟
山賊ゲッソー
ジェイケンス侯爵
海賊ゲッソーラ 
インディ高橋
酒場の店主リカー
マグロマル子爵 
礒野慎吾
山賊マルゴーネ
海賊マルゴネス 
村木仁
エスパーダ男爵 川原正嗣
コスカーリャ司教 武田浩二
カンテ 冠徹弥
ヴォス 教祖イコマノリユキ
海賊
コルドユア兵
山賊
   他 
武田浩二
藤 家剛
矢部敬三
川島弘之
斉藤健二
安田桃太郎
貴族
ボスコーニュ兵
市民
   他 
安部誠司
蝦名孝一
奥西寛
北村智晃
小林賢治
佐々木誠
貴婦人
メイド
市民
   他 
安藤由紀
大澤恵
葛貫なおこ
嶌村緒里江
中野真那
森加織
 
バンド
 Guitars 岡崎司
 Guitars 高井 寿
 Bass 福井ビン
 Drums 岡部 亘
 Keyboards 松田信男
 Keyboards 松崎雄一
 
作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
作詞 森雪之丞
美術 堀尾幸男
照明 原田 保
衣裳 小峰リリー
音楽 岡崎司
振付 川崎悦子
音響 井上哲司
音効 末谷あずさ、大木裕介
殺陣指導 田尻茂一、川原正嗣、前田悟
アクション監督 川原正嗣
ヘア&メイク 宮内宏明
小道具 高橋岳蔵
特殊効果 南義明
映像 上田大樹
大道具 俳優座舞台美術部
歌唱指導 右近健一
音楽助手 大塚 茜、道上いづみ
演出助手 山﨑総司
舞台監督 芳谷 研
宣伝美術 河野真一
宣伝画 長野剛
あらすじ 飯田健三郎
宣伝 ディップス・プラネット
票券、広報 脇本好美
制作協力 サンライズプロモーション東京(東京公演)
制作 柴原智子
エグゼクティブプロデューサー 細川展裕
企画、製作 ヴィレッヂ、劇団☆新感線

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ディートリッヒ

公式サイト
20-Mar-2010 12:30~15:00
青山劇場

Corich公演情報

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 目玉は花總まりさん女優復帰第一作であること(正直、花總さんが出るからチケットとったようなもの)。

 ヘミングウェイの語りによるディートリッヒの評伝劇のスタイルで、彼女の劇的な人生を、淡々と描いています。

 物語上ドラマチックで華があるのは、ピアフかな。花總さん主演でピアフの物語が見てみたい。

 鈴木綜馬氏のトラヴィス(ゲイのスタイリスト)、戦争、ナチス...という暗い時代背景で暗くなりがちな舞台を、コミカルな演技で楽しく明るくしてくれます。グッジョブ♪

 気になったのは、連合国側兵士のライフルがM16を持っていた点、第二次大戦ベトナム戦争に見えて困ってしまいました。

マレーネ・ディートリッヒ 和央 ようか
トラヴィス・バントン 鈴木 綜馬
エディット・ピアフ 花總 まり
ジャン・ギャバン 宮川 浩
マルセル・セルダン 桜木 涼介
マリア 麻尋 えりか
ヨゼフィーネ 今 陽子
アーネスト・ヘミングウェイ 横内 正
アンサンブル 青山航士 織田和馬
折井洋人 小西のりゆき
白石拓也 武井基治
那須幸蔵 横山敬
小川紗登子 桑原麻希
児玉彩 坂本法子
相馬杏奈 深野琴美
 
 吉田 都
 
演出 釜紹人
原案、作詞、訳詞 竜 真知子
音楽監督・作編曲 宮崎 誠
バレエシーン振付 Will Tuckett
振付 桜木涼介
上演台本 嶽本あゆ美
装置 伊藤雅子
照明 原田 保
衣装 小林巨和
ヘアメイク 田中エミ
音響 遠藤宏志
演出助手 風花 舞
舞台監督 今野健一
制作協力 Planning Office GS
宣伝美術 二宮 大(Gene&Fred)
宣伝美術 デザイン佐藤嘉高(White Out Graphics)
宣伝写真 石黒淳二(go relax E more)
宣伝ヘアメイク 冨沢ノボル(和央ようか)、武井優子(花總まり)
プロデューサー 麻田幹太、近藤有希
企画、プロデュース 松野博文、牧山真智子
協力 ヤマハ株式会社
主催、企画、製作 Quaras / Blooming GROUP

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「ULTRA PURE!」

公式サイト
16-Mar-2010 19:00~21:05
東京グローブ座

Corich公演情報

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 客席、三宅健ファンと思われる女子多数。

 あらすじはこちら。

 38歳独身の作蔵に彼女を紹介するという目的で、寿幸が企画した春スキー。馬術クラブのメンバーで次期オリンピック代表候補の俊太郎は、自由恋愛の達人という評判の男。作蔵の恋愛指南役として寿幸に誘われたのだが、実は30歳を目前に、いまだ童貞。俊太郎の真の目的は、この春スキーで童貞を卒業することでした。
 俊太郎の悩みは、童貞であることはもちろんだが、それ以上に、馬術で成績を上げるたびに、周囲の人間にちやほやされ勝手なイメージで見られること、そしてそのイメージに従って本当の自分を偽って生きていること。童貞をすてれば、そんな自分も変われるような気がしていたのでした。

 ほのぼのした青春ラブコメで、最後には、全員が落ち着くところに落ち着き、めでたしめでたし。爽やかで楽しい舞台でした。

 軟派な男女とは対照的なのが作蔵。堅物で38年間独身なのですが、緊急事態になると一番頼れる男。

 鷲尾真知子さんは別荘の使用人、なんでもお見通しなおばさま。50歳くらいにしか見えない70歳、実は…歳で、その年齢幅を演じてしまうというのはある意味怪演(笑)

 陽月華(田中沙織)、宝塚くささが全く無く、実に自然。思い起こせば現役時代から、宝塚にはめずらしく自然体な娘役さんでした。今回の役は、あて書きなのでしょうか、はまり役だったと思います。

 寿幸役の瀧川英次さんて、エロメール添削の瀧川先生なのですね。いざとなるとヘタレなおぼっちゃまで笑わせてくれました。

 終盤、沙織と俊太郎が幼い頃の思い出話をするくだり、温かくてよい感じ。

 グローブ座の3階席は初でしたが、席の前の壁が高いので舞台前方が見切れるんですね。舞台前方に置かれたソファーで座られると、背筋をピンとのばしても上半身を見るのがやっと。それ以上見るには腰を浮かせるか前かがみにならないといけない。劇場の構造上の問題だと思いますが、その欠点をふまえた舞台美術設計&演出にしてほしかったですね。
 ま、3階席からは磯山さやか嬢の胸の谷間がよく見えたので、今回は許すことにします(笑)

 音楽は瓜生明希葉、挿入曲がよい曲でした。5月に収録アルバムがでるようです。

沢田俊太郎 三宅 健
田中沙織 陽月 華
横山みずほ 磯山さやか
渡瀬こずえ 大久保麻理子
佃 二郎 福島カツシゲ
八戸作蔵 西ノ園達大
光友寿幸 瀧川英次
鷲尾真知子 八戸和子
 
作、演出 福島三郎
音楽 瓜生明希葉
美術 秋山光洋
照明 吉川ひろ子
音響 長野朋美
衣裳 木鋪ミヤコ
ヘアメイク 富岡克之(スタジオAD)
演出助手 山本 了
舞台監督 荒 智司
制作協力 ドラマチック・デパートメント
プロデューサー 堂本奈緒美
麻田幹太
谷口浩二
企画、製作 Quaras
主催 東京グローブ座

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March 15, 2010

劇団阿佐ヶ谷南南京小僧「ラ・ムーの一族」

公式サイト
13-Mar-2010 14:00~15:30
明石スタジオ

Corich公演情報

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 チェーホフの「桜の園」をモチーフにするつもりだったそうですが、出来上がった本はチェーホフとはまったく関係のない、桜の木の近くに住まいする貧乏一家の家族の絆、末娘と桜の精の心の交流のおはなしでした。

 桜にちなんだ歌が随所に挿入されていますが。音楽劇でもミュージカルでもなく、小屋掛芝居&歌謡ショーって風情なんですよね~♪

 「夜桜お七」、森山直太郎の「さくら」、「スリラー」(は桜はいってたっけ?)など。
 クライマックスで家族を救うために家出中の父親が戻ってくる場面の音楽が「六本木心中」(おー、「桜吹雪が~」って歌詞があるね)。一昔前のカラオケ締めの定番曲だから、クライマックスで「六本木心中」というのは生理的にしっくりきます。

 ばかばかしい話なのですが、最後の家族写真の場面~桜吹雪~幕の流れは割と感動的(桜吹雪の威力が大だと思われます)。

 タイトルの「ラ・ムーの一族」、ドラマの"ムー一族"も、菊池桃子のバンド"ラ・ムー"もまったく関係ありません。客入れBGMは、ラ・ムー(菊池桃子)でしたけど(笑)。

 ヨネクラカオリさんの段ボール美術は見所のひとつ、今回、ギミック的な小道具は少なめ(桜の木だけかな)。
 終演後は、小道具オークション&サクラの木と記念撮影大会。
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 TVと黒電話をゲットしてきました♪TVはどうやら地デジ対応じゃないっぽいぞ。
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桜の精 伊藤昌子
母 たなか智保
父 椿やきそば太
ヒデ(長男) 立川弦佑
梅(長女) 名倉阿沙花
桃(次女) 小林由季
サクラ えびの(八町荒し)
少年 山崎真宏(劇団BLUES TAXI)
レン・ホウ メリルリン子
ユン・ピョウ 村山新
カツマ 雅憐(はぶ談戯)
大きくなったサクラ ヨネクラカオリ
 
作、演出 飯野邦彦
美術 ヨネクラカオリ
照明 松本永(光円錐)
音響 吉岡歩(モノクロ+)
装置 劇団阿佐ヶ谷南南京おつかい小僧
衣装 劇団阿佐ヶ谷南南京おはりこ小僧
制作 飯野邦彦、田中智保

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時間堂「月並みなはなし」

公式サイト
13-Mar-2010 18:00~20:00
座・高円寺2

Corich公演情報

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 再演ですが私は初見です。

 「月並みなはなし」とはうまいタイトル。選んだ1人が不合格で、残りの5人が合格というのは予想外でしたが、実社会で不条理な選別はいくらでもあるわけで、"よくあるはなし"="つきなみ"なのでしょう。

 しかし、なぜ残りの5人が合格だったのか。作中では「選考理由は公表できない」ことになっており観客の想像にまかせるかたちになっています。観劇している最中は、その理由がさっぱり思い付かす、フラストレーションがたまりました。

"補欠がでたので、一名の代表者を選んでください。制限時間は60分"

 あっ、一名が月に行けるとは言っていないから、落とすべき一人を選ぶという意味だったのか?と、コントのオチみたいなことまで考えちゃいましたが...
 過去公演のレビューをみると、「必要なのは選ばれた人ではなく選ぶことができる人」という明示的な台詞があったようですね。「なるほど」と思ったものの、6人全員が選ばれる対象の人間かつ選ぶ側の人間なので、最後に選ばれた人も選ぶことのできる人に含まれるわけで、矛盾に満ちた選考基準ですよね。
 アフタートークで、黒澤世莉さんは、「今回のテーマは?」と聞かれ「大きいものにはさからえない(さからわないだったかな?)」と答えられていました。そういうことなら明示しなくてもいいかな(笑)。

 さて、どうやって代表1人を選ぶか。ユリコが提案した"ふさわしくない人間を多数決で一人ずつ消去する方法"を採択します。

 自分が思うに、
 1.ルール(選考基準)を決める。
 2.具体的な選考方法を決める
 3.実行

と、そのプロセス毎に全員の了解を得れば、最終的に残った人間は、全員の総意で選ばれた人間ということになります。条件に従って、お互いに競い合ってもよいし、第三者のミミに、すべての判断をゆだねるのも有りでしょう。

 ところが彼らは、「1.ルール(選考基準)を決める。」を明確にせず、各々の判断にまかせてしまいました。自分に不利なルールを作りたくないという意識が全員にあって、ルールの明確化を避けてしまったのでしょうね。

 ユリコは、ススムを行かせたくない、そのために最もよい方法は何か?」と考えた上で、消去法を提案したのでしょう。しかも早々に辞退し客観的な第三者としての地位を得ることで、他の5人に「この方法しかない」と思わせることに成功している。コウドウとって不利な条件であるモリの妊娠の情報を全員に隠す。なんて策士なのだろうと思うのです。
 そんな妻をもったススムが、一人で月に行きたくなるのも、わからなくもないような(笑)

 ハナとミミ。ミミは偶然やってきて第三者としてその場に居ることになりますが、本当に偶然だったのでしょうか?実は、6人を誘導し監視するために潜入した職員だったというのは考えすぎでしょうか。ハナもミミも赤と黒の衣装をまとっていましたので、2人ともルーレット=運命を司る存在なのかなと思いました。

 最後、地球に残ったコウドウと婚約者のモリが、ロケットの打ち上げを見ながら幕となりますが、私は、打ち上げの轟音がロケット大爆発に聞こえて、合格者全員死亡、不合格者コウドウだけが生き残ったのか?と一瞬思っちゃいました。自分としては、そんな皮肉っぽいデンディングが大好きです。まっとうに見送って幕。これも"つきなみなはなし"。

 面白かったのは確かなのですが、結末がわかると魅力が半減しちゃう演目だと感じました。もっと人間のいやらしい部分が剥き出しになるとか、手に汗握る心理戦が繰り広げられたり...その方が、自分としては好みなのですが、それでは"つきなみ"じゃなくなってしまいますかね。
 6人にとっては人生を左右する大事だったけれど、傍からみればよくあるはなし、だから"つきなみなはなし"なんでしょうね。

その他...

 さすらいのパン屋のアマネさん。
 パン焼き道具を背負っての登場。「月のひとたちにパンを食べさせたい」とは、なんと素敵な。孤高で純粋なキャラクターがとってもツボ。アマネさん主役の冒険ファンタジーをつくってもらえないですかねー♪

 再演を繰り返すたびに、誰が代表者になるか変わると面白いかも。

 代表者をミミにしたら、結構丸くおさまるんじゃん?

 Twitterを見てると、号泣しちゃった方もいたっぽい。感情移入できる登場人物がいると、確かに切ないかもしれませんね。

コスギ コウドウ 鈴木浩司
カンバラ ユキチ 菅野貴夫
セガワ ミミ 大川翔子
イシヤマ ススム 園田裕樹
オノデラ キリン 髙島玲
ショウジ ユリコ 百花亜希
タカハラ アマネ 金子久美
セガワ ハナ 木内コギト
オオバヤシ モリ 原田優理子
 
脚本、演出 黒澤世莉
舞台監督 松下 清永+鴉屋
舞台美術 鎌田 朋子
照明 工藤 雅弘
音響 平井 隆史
宣伝写真 松本 幸夫
宣伝美術 [図案]立花 和政
[ヘア・メイク]増田加奈
Web制作 小林 タクシー
ビデオ撮影 $堂
演出助手 原田 優理子
元田暁子
パン 大和 みゆき
制作 佐伯 風土
制作助手 北澤芙未子

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珍しいキノコ舞踊団「あなたが「バレる」と言ったから」

公式サイト
13-Mar-2010 15:00~16:00
八王子いちょうホール

Corich公演情報

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 1999年に初演された同名作品を、ダンサー3名用に改作したものだそうです。

 上手奥に白い風船をいくつも積み重ねたぶどうのようなオブジェ。中央に張り出し舞台。張り出し舞台の横の席だったのですが、横から見るキノコダンスも、またオツなもの。

 ジャングル風のBGM、動物同士が出会って、驚いたり威嚇したりのようなダンス。

 出てゆく彼女を追いかけるようなダンス。

 スタンドマイクを使い、日常の行動を歌いながら踊るのは初めて見ましたが、不思議なユルさがあって楽しい。

 同じ動きでも、伊藤千枝さんが踊ると、なんとなく可笑しいのはなぜだろう。すっとぼけたような表情で面白い動きをしているからでしょうか?

 八王子からいちょうホールへの道、昼間歩くのは初めてだったんですが、おもしろそうなカフェやパン屋を発見。今度行ってみる。

出演 
 山田郷美
 伊藤千枝
 篠崎芽美
 
振付、構成、演出 伊藤千枝
主催 (財)八王子市学園都市文化ふれあい財団
共催 財団法人地域創造

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March 13, 2010

第52回八王子駅前寄席

日本文化情報会
10-Mar-2010 19:00~21:10
学園都市センター

三遊亭ありがとう「牛ほめ」
桃月庵白酒「新版 三十石」
春風亭一之輔「欠伸指南」
お仲入り
春風亭一之輔「黄金の大黒」
桃月庵白酒「佐々木政談」

桃月庵白酒「新版 三十石」、初めて聞いた。田舎の浪曲師がでてくる噺。

一之輔さん、あいかわらずダーク♪

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あひるなんちゃら「ミツバチか、ワニ」

あひるなんちゃら
8-Mar-2010 19:30~20:50
駅前劇場

Corich公演情報

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 アンケート用紙にアヒル、ワニ、ミツバチのカタチの枠がいっぱい書いてあったので、開演まで塗り絵をする。塗り絵しているお客さん、結構いたっぽい。なんだか楽しい♪

 舞台下手側が占いの館の一室、上手が占ってもらった男の家のリビング。どちらも机と椅子だけ。劇場の壁丸出しで、広く使って。。

おはなし

  恋人との将来を占ってもたいにきたはずなのに、前世を占われた。その前世とは「ミツバチかワニ」。
いったいどっちなんだろうと、再び占いの館を訪ねると、当の占い師はクビになって行方知れず。仕方なく他の占い師に占ってもらうと、ソクラテスだったり消防車だったり...。

 ばかばかしくて楽しい80分。

 渡邊とかげ嬢、"油断すると寿司を握ってしまう新人占い師"っていうのがツボ、小動物みたいでかわいい。

 出演者、クジラやらトカゲやら、なんだか楽しいですね。

出演者 黒岩三佳
 根津茂尚
 関村俊介
 異儀田夏葉(ヨシロォの夏は夢叶え冒険団)
 澤唯(projectサマカトポロジー)
 三瓶大介(ククルカン)
 篠本美帆(チーム下剋上)
 墨井鯨子(乞局)
 登米裕一(キリンバズウカ)
 中野架奈
 日栄洋祐
 渡邉とかげ(クロムモリブデン)
 
脚本・演出 関村俊介
舞台監督 佐野功
照明 古川睦子
音効 星野大輔
音楽 綱島慎平
舞台にあるもの コマツバラミワ
WEB ムー
宣伝美術 
取材協力 伯美乃里
制作 中川加奈子、塩田友克(クロムモリブデン)
企画・製作 あひるなんちゃら

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「農業少女」

東京芸術劇場
7-MAr-2010 19:00~20:40
東京芸術劇場 小ホール1

Corich公演情報

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 初演版は未見ですぅ。

 チラシを読んで、農業がキライで田舎を飛び出した少女が農業に回帰していく話かあ...と勝手に予想しての観劇でしたが、少女の死の理由を語るという展開、どうやら一筋縄では行かない様子で。

 農家が嫌で都会に飛び出した百子は、山本や都罪らと出会い、新しい世界に触れるのですが、田舎とゆったりした均一な世界と違って、山本は山本の、都罪は都罪の世界があって、さらに都罪には、その時々で世界がかわってゆくんですね。都罪の世界に影響され、その都度染まってゆく百子ですが、やがて"農業少女"という米作りを自分の世界としてしまいます。
 ラストで、百子は、なぜ農家が嫌であるのか、女性であることが嫌なのか(種をまかれるのをじっと待っているだけ...云々)を延々と語りますが、「農業=生み出し育てることの重大さ」を百子は多分知っていて、だから都罪たちのように消費し廃棄してゆくことができず、死を選ばざるを得なかったのでしょうね。
 百子の行く末は悲劇ですが、彼女の最後の叫びがとても力強く、逆にそれまで野心にあふれていた都罪はひどく矮小に見えて爽快でした。大地に根ざしたものって、やっぱり強い。だから女(というか母的なもの)って強いのでしょうね。

 多部未華子嬢、かわいい。TVでは小柄なイメージがあったんですが、割と大きめ。肉食獣みたいな鋭い表情するときがあり、ドキっとします(劇中で"シャーッ"と噛み付く仕草をする場面がありますが、そういう場面っていうことではなくて)。オイラてきには野生の照明で初めて薬師丸ひろ子を見たときの印象に近いです。

 江本純子女史、江戸弁がへんちくりんで可笑しかった。あれは、田舎者が想像する間違った都会人の姿なのかな(笑)。

百子(モモコ) 多部未華子
山本ヤマモト 山崎一
秘書 江本純子
都罪(ツツミ) 吹越満
 
作 野田秀樹(野田地図)
演出 松尾スズキ(大人計画)
舞台監督 瀬崎将孝
舞台美術 加藤ちか
照明 佐藤啓
音響 水越佳一
衣裳 戸田京子
ヘアメイク 大和田一美
振付 振付稼業air:man
映像 上田大樹
演出助手 佐藤涼子
制作 栗原千波
花澤理恵
宣伝美術 松下計
森井美紅
宣伝イラスト 加藤ゆわ
助成 平成21年度文化芸術振興費補助金
 (芸術創造活動特別推進事業)
主催 東京芸術劇場(財団法人東京都歴史文化財団)
東京都
財団法人東京都歴史文化財団

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あなざーわーくす「~文学を詠む~すべらないひどい話」

あなざーわーくす
7-Mar-2010 13:30~15:00くらい
仙川 森のテラス

Corich公演情報

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 仙川駅を降りて森のテラスへ。最初は道を間違って裏の坂道を下ってしまったけれど、無事到着。たどりつけた自分に拍手(笑)。
 "森のテラス"と呼ぶのがピッタリな空間でした。

第1部
鼻(原作:ニコライ・ゴーゴリ)

歌とピアノ:ボンバードラミ

 洋間。窓の外、木枝に小鳥が飛んできて、置いてあるバターをついばんでました。バターで鳥を食べたことはあるけど、鳥もバターを食べるんですね♪

 まずは手品でスタート。パンから鼻がでてきて、物語へ。
 こんな不条理な話、フツーは芝居にしないよねーなんて思いましたが、実はオペラになってるらしいです。ロシア人ってすごいですね。

 ボンバードラミさん、ピアノ弾き語りでしっとりと。歌うまー。

第2部

芋虫(原作:江戸川乱歩)
ホーメイとイギル演奏:寺本雅一

 和室に移動。机の上に一本のサツマイモ。須永中尉役のサツマイモさんらしい(笑)。
 時子夫人役の大西嬢が淫靡でエロくて可笑しい。
 古井戸に向かう芋虫(須永中尉)のくだり、欄間をサツマイモがノソノソと進んでゆく場面に大笑い♪

 ホーメイとイギル演奏、NHK「シルクロード」に出てきそうな音楽。ホーメイって、
http://www.asahi-net.or.jp/~XF3K-MKGM/what.html
いろんな声が出るのだなあ。日本にいながら別世界な雰囲気。
こんなところに発声法が...
http://www.culta.jp/mongol/info/khoomii.html

お茶タイム
 パウンドケーキ、おからのクッキー、たんぽぽ茶、ハーブティー
 たんぽぽ茶はコクがあっておいしい。
 おからのクッキーは、ほのかに香ばしく、いくらでも食べられる。

贅沢な日曜の午後でした。

出演 大西智子
 髙木雅代
音楽 
 歌とピアノ ボンバードラミ
 ホーメイとイギル演奏 寺本雅一
 
脚本、演出 わたなべなおこ
小道具製作 髙木雅代
チラシイラスト 髙橋美貴
お茶とお菓子のコーディネート 花土翔
企画制作 あなざーわーくす

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矢内原美邦「あーなったら、こうならない」

Nibroll
6-Mar-2010 20:00~21:00
横濱赤レンガ倉庫1号館3Fホール

Corich公演情報

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 横浜美術館から赤レンガ倉庫へ。暗くなったら方向がわからず、EZナビウォークに連れて行ってもらいました。
 到着すると、横浜美術館に居たスタッフさんも赤レンガ倉庫に来ていて、同じように移動してきたかと思うと、ちょいと可笑しかったです。

 前半、白いステージ。学生服の男女が登場。写真をコラージュしたような学生服に衣装が可愛い。告白して振られて、追いかけっこしてぶつかって飛び乗ってつきとばして...。舞台上には大きなモニタが3つ。ロボットがひたすら落ちていく映像が流れている。
 屋上から、誰かが落ちたのか?飛び降り自殺?

 後半、喪服(?)の女性登場。黒い布が敷かれる。扇風機の風で布がふくらみ、黒い雲のよう。皆、黒い服で登場。前半で死んだ友人の葬式?

 前半は楽しく可笑しく、後半は静かで幻想的。

 観て感じるものなので、何か意味を汲み取ろうとするのは愚かなことかもしれませんが、タイトルの「あーなったら、こうならない」ってどういうことなんでしょうか。前半が「あーなったら」、後半が「こうならない」に相当するのかなと勝手に思っちゃったりなんかしました。"思い通りにはならないよ"、"理屈どおりの結果にはならないよ"、それとも"もし、あーなっていたら、こうはなっていなかっただろうに"なのかな。

 ダンス公演のアンケートって書き難いですね。言葉にならない印象が確かにあるんですけど、表現力が乏しくて文字にできない。無理矢理書こうとすると「おもしろかった」と、小学生の作文のようになってしまうのが悩みのタネ。絵でかいてみようかな。

出演 カスヤマリコ
 陽茂弥
 橋本規靖
 小山衣美
 絹川明奈
 永井美里
 
振付、演出 矢内原美邦
映像、高橋啓祐
衣装 矢内原充志
楽曲提供 スカンク
阿部海太郎
照明 森規幸
音響 稲荷森建
舞台監督 原口佳子
小野哲史
宣伝美術 岡本健+
制作 precog
主催 ニブロール
横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
助成 芸術文化振興基金
(財)セゾン文化財団

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チェルフィッチュ「わたしたちは無傷な別人であるのか?」

チェルフィッチュ
6-Mar-2010 17:00~18:30
横浜美術館レクチャーホール

Corich公演情報

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 STスポット公演、後半のみ観ているので、1.5回目となります。

 会場が変わっても「絵本のよう」という印象は同様でした。「~です。」「~ます」調のナレーションと、時計だけが壁にかかった白い壁、動きの少ない登場人物が、まるで余白の多い絵本の眺めているような気にさせるのでしょう。

 "不幸せな人"。これは人というより、"不幸せを司る神様"もしくは"不幸せ"そのものなのかな。部屋に静かに寝転がっているのは、幸せに見える夫婦が無意識にもっている"不幸せ"な部分なのかも。

 ちょっと前に見た飛龍伝2010では神林美智子と山崎一平が、卓袱台ひっくり返すは殴るわ蹴るわ、お互いぶつかりあう場面がありました。そこでは幸せも不幸せもその他あらゆる感情が剥き出しになっていました。「わたしたちは無傷な別人であるのか?」では、バス亭や公園で出会った他人とはもちろん、同僚とも、そして夫婦同士でさえも、表層的なコミュニケーションしかしていないように感じました(Sexシーン、夫が触るだけで、最後までいかないんですもんね。)。ひたすら"無傷な別人"でありつづけているようです。

 蛇足ですが、佐々木幸子さんは、昭和の団地妻の風情があって、妙にそそられます。

 この舞台で会話している場面って、マンションの玄関先での挨拶だけだと思いましたが(他はすべてナレーションで構成)、その口調が無機質で可笑しくて、思わず吹いちゃいました。

 三人のみずきちゃん登場の場面、ユリイカに、「どの場面で誰がみずきちゃんを演じ、ナレーションを担当するかは、その場で三人が無言の会話によって決めていうる」と書いてありました。無言になったときの三人の眼のやりとりがとってもスリリングに感じたのはそういうわけだったのか。
 三人ともタイプが違うので、一人の人間のなかのいろんな人格が、その都度あらわれてくるようで面白かったです。

 それにしても「幸せ」っていったいなんでしょうね。舞台にでてくる夫婦は、一応幸せということにはなっているけれど、幸せに満ち溢れている顔はしてないですもん。「不幸せ」の後にしか「幸せ」はやってこない、でも"不幸せ"さんがまだ目覚めなていない。
 タワーマンションに引っ越して、あの夫婦は、本当に幸せになれるのか、"不幸な人"は引越し先にもついていっちゃうのでしょうか。

不幸せさん 山縣太一
みずきちゃん 松村翔子
みずきちゃん 安藤真理
みずきちゃん 青柳いづみ
通りすがりの人さん 武田力
奥さん 佐々木幸子(野鳩)
旦那さん 矢沢誠
 
作、演出 岡田利規
舞台監督 鈴木康郎
引光哲也
照明 大平智己
音響 牛川紀政
制作 プリコグ
中西茜
奥野将徳
山崎奈玲子
中島友紀子
黄木多美子
主催 チェルフィッチュ
神奈川県

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快快「Y時のはなし」

快快
5-Mar-2010 20:00~21:30 + お楽しみ
原宿VACANT

Corich公演情報

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学童保育のお話。

学童保育のおにーさんと、子供たち。
おにーさんは担任のおんなの先生に片思い。
夏休み最後のカレーパーティの日に転校していくよーじくん。
ともくんの見た夢。
雲にのる先生、宇宙人とたたかうおにいさん...

 事前に上演台本をダウンロードして読む。ちょっと宮沢賢治風にも感じられ、よーじくんの転校と、その後のおにいさんとの再会の場面は、不覚にもウルっときちゃったりして。
 一方、"巨大化するせんせー"やら"雲に乗るせんせー"やら"カメハメハをうつおにーさん"やら、どう演出するんだろ?映像使うのかな?という場面が多く、舞台を見るのが余計楽しみになりました。

 で、はじまってみるとなんとまあ人形劇!人形芝居と人間芝居が混ざり合っていました。人形が人間になって"巨大化"、なるほどなあ。人形だと雲に乗るのも飛んだり跳ねたりも自由自在ですもんね。
 人形と人間がからむ舞台って他に無いわけじゃないですけど、人形はもっと人間らしく動きは細密ですよね。快快のように、保育所に転がってそうな縫いぐるみとリカちゃん人形で、動きは幼稚園児のお人形さんごっこ的。なんてポップなんだろー。

 当日パンフは紙飛行機となっていて、先生&おにーさんLoveの場面ではみんなでハートマークめがけて飛ばします。飛ばすのはよいんだけど、読まずに飛ばしちゃったから、当日パンフ、読んでないや(笑)

 物販、手作りfaifaiパンダペンダント@800えん購入。春のちらし寿司@500円はシャケといくらの塩加減が絶妙でウマウマでした。

よーじ 竹田靖
せんせー、りっきー 中林舞
学童のおにーさん、ともくん 山崎皓司
男のせんせー、いろいろ 天野史朗
 
脚本 北川陽子
演出 篠田千明
舞台監督 佐藤恵
美術 佐々木文美
照明 上田剛
映像 天野史朗
佐々木文美
音響 星野大輔
音楽 蓮沼執太
衣裳、人形 藤谷香子
ジオラマ 山本ゆい
宣伝美術 東京ピストル
写真 加藤和也
キャラクターデザイン しんぽうなおこ
物販 大道寺梨乃
会場デコレーション 嫁入りランド
faifaiせーさく 河村美帆香
協力 芦立さやか
HEADZ

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演劇集団キャラメルボックス「ハーフタイムシアター ミス・ダンデライオン/南十字星駅で」

演劇集団キャラメルボックス
4-Mar-2010 19:00~20:00、20:30~21:30
なかのZERO 大ホール

Corich公演情報

100304

 想いが通じてハッピーエンドっていうのは泣ける。隣の人も泣いてました。
 サポータークラブ、はいっちゃおうかな。

ミス・ダンデライオン 
青木比呂志 岡田達也
鈴谷樹里 岡田さつき
野方耕市 西川浩幸
北田/武子 前田綾
古谷 筒井俊作
葉山/吉本 石原善暢
吉澤 阿部丈二
水村/祥子 小林千恵
11歳の樹里 稲野杏那
 
南十字星駅で 
野方耕市 西川浩幸
海老名/佳江 坂口理恵
片倉珠貴 岡内美喜子
頼人/22歳の耕市 畑中智行
耕平/湯河原 三浦剛
萩塚敏也 左東広之
めぐる 渡邊安理
鶴巻/松田 多田直人
凜香/山北 原田樹里
 
原作 梶尾真治「クロノスジョウンターの伝説∞インフィニティ」
脚本・演出 成井豊
美術 キヤマ晃二、秋山光洋
照明 黒尾芳昭
音響 早川毅
舞台監督 矢島健、村岡晋
振付 川崎悦子(BEATNIK STUDIO)
スタイリスト 遠藤百合子
ヘアメイク 武井優子
小道具 高庄優子
音楽監督 加藤昌史
企画・製作 株式会社ネビュラプロジェクト

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March 01, 2010

黒門亭 第4週第2部

27-Feb-2010 15:00~16:50
落語協会2F

三遊亭多ぼう「桃太郎」
鈴々舎鈴之助「ときそば」
古今亭八朝「お血脈」
川柳川柳「映画やぶにらみ」

川柳師匠、高座で飛び上がってました。元気!

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新妻聖子「LIVE MOMENTS」

20-Feb-2010 17:30~19:30
よみうりホール

 入場列が2F下の店内まで延び、しかも最後尾がわかりにくいため、文句がちらほら。よみうりホールの落語会では、こんなに列が延びた経験はないのだがなあ。チケットもぎりの人数が少ないんじゃないか?18:05に来て、着席したのが18:25(開演5分前)って、いかがなものか。

 そんな手際の悪さに若干プンスカしていたものの、開演し、ピンクのドレスをまとった新妻聖子を見た途端、あまりのかわいさに不機嫌は完全に吹っ飛びました。

 前半は、ミュージカルナンバーを中心。出色はモーツァルトの「影を逃れて」、鳥肌モノ。

 後半、C&W風衣装で登場し数曲。一旦退場し、背中がパックリ開いた黒ドレスでで再登場(2度ほど、クルリンと回転して最中を見せてくれました。回り方がオルゴール人形のようでかわいかった)

■第一部
01.The First Star~上を向いて歩こう~
02.愛をとめないで~Always Loving You~
03.夜霧の馬車
(ミュージカル特集)
04.Think of me
05.100万のキャンドル
06.ジュリー・アンドリュースMedley
  The sound of music
  I could have danced all night
  Superecaliflagilisticexpialidocious
07.命をあげよう
08.影を逃れて

■第二部
01.Sisters
02.Man in the mirror
03.ひとつ
04.ガラスのうさぎ
05.SPAIN(I CAN RECALL)
06.I will always love you
07.Beyond Here
08.Vincero(アリア「誰も寝てはならぬ」より)

■アンコール
アンダンテ
Time to say goodbye

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柿喰う客「ヘビーユーザー」

柿食う客
26-Feb-2010 16:00~17:00
池袋 仙行寺

Corich公演情報

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 舞台はお寺の本堂、衣装は喪服。

 内容はあるような無いような。回転寿司のお客様相談センターにかかってくる電話のやり取りが続きます。音をテーマにしているらしく、マンツーマン英会話教室、ノイズ、同時通訳、狂言などが入り混じる、なんとも不思議な電話での会話。

 まー、お客様相談センターにかかってくる電話って、マジメなクレームの電話よりも、ひまつぶしや人生相談、いたずら電話の方が多いんじゃないか(よくは知りませんが)。そんなどうでもよい電話の数々がコラージュされ、リズミカルで心地よい1時間。途中で内容追っかけるのは止めて(無意味なようなので)、音とリズムと動きを楽しませていただきました。

 ケチャのように全員でひたすら喋りつづける場面、耳の錯覚でしょうけれど、セリフ以外の言葉が聞こえてきました。音に"うなり"ってありますが、多分、言葉の"うなり"効果ではなかったかと。

蛇足1

 "中屋敷法仁"って字面は高僧っぽくて、公演会場に合ってますね。

蛇足2

 女子喪服、着物・ワンピース・ミニスカ・パンツと4種。喪服好き男子にはうれしいのでは。どれが好みかアンケートとってみると面白いかも。喪服に限っては、意外とミニスカは票が伸びない予感。

蛇足3

 アフタートークはコロ嬢と中屋敷氏。コロ嬢が胡座で中屋敷氏が正座、サークルの女子部長と下級生男子のようで面白かった。コロさん、男前だね。

自殺女 右手愛美
母親 川田希
同僚 コロ
ゴリラ 村上誠基
不眠症 永島敬三
王様 野元準也
電話 大村亘
英語 七味まゆ味
 
作、演出 中屋敷法仁
舞台製作 本郷剛史
衣装 飯田裕幸
宣伝美術 山下浩介
宣伝写真 堀奈津美
モデル 深谷由梨香
制作 赤羽ひろみ
コーディネーター 斎藤努
制作協力 GORTH BROTERS
主催、企画製作 柿喰う客

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女王陛下「いばらひめ」

女王陛下

いばらひめ~La Belle au bois dormant~
25-Feb-2010 19:30~21:40
駅前劇場
Corich公演情報

いばらひめ~Sleeping Beauty~
28-Feb-2010 13:00~15:00
OFFOFFシアター
Corich公演情報

 2劇場同時上演。

いばらひめ~La Belle au bois dormant~
 現実の世界。とあるサナトリムで10年間昏睡中の娘。同室には、余命わずか(?)な建築会社の婿養子と、恋人に無理矢理入院させられた男。やがて昏睡中の娘は出産...

いばらひめ~Sleeping Beauty~
 こちらは童話の「いばらひめ」の世界。眠りに落ちた姫は現実の世界へ。サナトリウムの昏睡中の娘・だりあこそがオーロラ姫(?)。姫を眠りから覚ますのは、現実の世界の男だった...

 ...と、映画「魔法にかけられて」(絵本の世界と現実の世界)のような構造になっています。オーロラ姫とだりあが時空を越えて同一人物というのが御趣向。

 いばらひめ~La Belle au bois dormant~はサスペンスホラーのような趣きもあって、単品で見ても面白いと思われます。いばらひめ~Sleeping Beauty~は、前半は、童話・いばらひめをファミリーミュージカル化したような内容ですが、オーロラ姫が眠った後に現実世界と行き来するようになると、いばらひめ~La Belle au bois dormant~を先に見ていないと、謎が多いかもしれません。

 いばらひめ~La Belle au bois dormant~、ラストで魔女が射殺されますが、看護士が拳銃持っている超展開に、思わず笑っちゃいました。

女優さんがそれぞれに個性的で、
 看護士の吉田さん役の 嬢、アダルトな雰囲気。
 美人。
 アイドル二人は眼福。福田嬢、けっこう体育会系っぽい。
 王妃役の伊藤嬢、素顔はどういう人なんだろう?
 妖精メリーウェザー役のいぐちしおり嬢、インパクト大。

 ミドリちゃん扮する魔女が、両劇場で「オペラ座の怪人」を歌っていたのは大笑い。オフオフでは大地嬢のフラメンコあり。
 役者紹介はオフオフのみ。

 女王陛下はバーレスクを標榜しているユニット(のはず)で、何作か拝見しています。下らなくてお気楽で、でも場末の小洒落たバーみたいな感じが結構好きです。

いばらひめ~La Belle au bois dormant~

眠る女・佐藤たりあ 福田麻衣
たりあの兄・佐藤 露木一博
サナトリウムの院長・栗原 川瀬忠行
院長の妻・栗原夫人 大地輪子
看護士・吉田 川崎 桜
看護士・野崎 関口 剛
末期癌の患者・兵頭 星野恵亮
兵頭の妻・ゆかり 中村貴子
兵頭の会社の従業員・田所 日置滋士
入院してきた男・小野寺 高沢知也
小野寺の彼女・城里直子 岡田亜矢
小野寺の友人・和田コウジ 今村 聡
コウジの彼女・まみ 水野以津美
眠る女の父と母 福屋吉史
伊藤真奈美
野崎の見た幻想 福屋吉史
伊藤真奈美
コースケ・ハラスメント
露木一博
神野まるみ
いぐちしおり
マレフィセント ミドリちゃん

いばらひめ~Sleeping Beauty~

オーロラ姫 福田麻衣
王様 福屋吉史
お妃 伊藤真奈美
家来 コースケ・ハラスメント
露木一博
妖精シュービルティー 神野まるみ
妖精メリーウェザー いぐちしおり
妖精フローラ 関口 剛
妖精ティターニア 大地輪子
マレフィセント ミドリちゃん
迷い込んできた人 今村 聡
水野以津美
絡みつく人々 川瀬忠行
大地輪子
川崎 桜
星野恵亮
中村貴子
日置滋士
高沢知也
岡田亜矢
今村 聡
水野以津美
ハチ公前で踊る女 大地輪子
作・演出 後藤英臣
舞台監督 比嘉正哉、坂野早織
照明 川上 勉(駅前劇場)
松井裕子(OFFOFFシアター)
音響 眞澤則子、別所ちふゆ、遠藤理子
音楽 サナザワノリコ
衣装 後藤英臣、タマキチヒロ
振付 大地輪子
スチール 辺見真也
宣伝美術 マキコージ
映像 竹村文彦
プロデュース サナザワノリコ
企画制作 女王陛下執務室
制作協力 松竹芸能株式会社

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NHKシアターコレクション2010 KAKUTA「目で見て嘘をつけ」

KAKUTA
27-Feb-2010 19:00~21:00
NHKみんなの広場 ふれあいホール

Corich公演情報

100227c

 いい話だなあ。

 初演時の感想はこちら

 前回は2F建てのセットでしたが、今回は、舞台にあわせて平屋(TV収録なので縦長を避けたのかな)

 ストーリーは初演時と同じ(セリフや演出は、多少変更されているかもしれません)。

 しかし、今回はラストで妙に目頭が熱くなりました(前回は、ブログに「泣けた」って書いていないので、多分泣いていないでしょう)。
 真路が何度も「私は女だ!」と叫び、自信を取り戻して行く様子を見てると、こちらの気持ちも高まってきて、そして暗転、音楽が流れた瞬間にウルっときてしまいました。

 初演時に自分が書いた感想には、


 ラストで「私女だよ!」と叫ぶ長男の真路。それを聞いた次男・澄義がうつむいて目頭に手をやる。思わず涙を流したようにもし、長男への怒りを必死でこらえようとしているようにも見えました。どっちなんだろう?

とあります。今回の澄義は、真路が立ち直ってほっとしているように感じられました。
真路は最後に「私は女だ!」と何度も叫びますが、初演時は「私女だよ!」だったのかな(記憶曖昧)。もし、セリフが変わったとしたら、それで真路の言葉がストレートに自分の心に響いてきて泣けたのかもしれません。2年経って、自分もいろいろ心境は変化しているから、単にそのせいで泣けただけかもしれませんが。

 筒井真理子さんを間近で見たくて、最前列に座ったところ、ソバ屋の机で出演者の顔が隠れてしまう場面あり。ま、それでも十分満足で、筒井真理子さんって前回から年取ってないんじゃなかろうか?眼福♪

 放送が楽しみなり。

雉本瑛(きじもとてる) 成清正紀
永詩炉鯛吾(ながしろだいご) 内海賢二
永詩炉真路(ながしろまさみち) 筒井真理子
永詩炉澄義(ながしろすみよし) 若狭勝也
永詩炉荒志(ながしろあらし) 馬場恒行
(初演時:松田昌樹)
永詩炉火穂子(ながしろかほこ) 水野美穂
(初演時:大枝佳織)
梶吹雪(かじふぶき) 原扶貴子
梶雪乃丞(かじゆきのじょう) 佐賀野雅和
(初演時:川本裕之)
羽間二平(はざまにへい) 佐藤滋
佐々木衣斗(ささきいと) 高山奈央子
鳥飼卓史(とりがいたくし) 熊野善啓
(初演時:馬場恒行)
ゆうやけ鮒夫(ゆうやけふなお) 横山真二
夏目翁子(なつめおうこ) 桑原裕子
大津百恵(おおつももえ) 高橋里枝
水木さよ(みずきさよ) ヨウラマキ
曽根絢子(そねあやこ) 大塚あかね
 
作・演出 桑原裕子
舞台監督 安田美知子
舞台美術 袴田長武(ハカマ団)
照明 三嶋聖子(スペースエンジニアリングワークス)
山口久隆
音響 島貫聡、樋口亜弓
選曲 真生
衣装 山崎留里子
演出助手 市原幹也、野澤爽子
写真撮影 相川博昭
制作 前川裕作、堀口剛、宮崎由

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宝塚歌劇団「ハプスブルクの宝剣/BORELO」

宝塚歌劇団
27-Feb-2010 11:00~14:05 1F-21-42
東京宝塚劇場

Corich公演情報

詳しい内容はこちらで(STAGE GRAPH)

ショーの感想です。

 評判が賛否両論なのは毎度のことですが、今回のショーは「否」の意見を多く目にしたので覚悟しての観劇となりました。 結果は...自分的には面白い部類に入るショーでした。

 男女の出会い~再会がテーマで、お互いを探し各地を旅します。柚木、夢咲の詩の朗読をバックに踊る場面、これこそ賛否両論ですが、舞台自体が朗読のイメージ映像のような雰囲気で面白く感じました。

 ねねちゃんのダルマは、評判どおりでやっぱりくい込んでるよーに見える。足長いよなあ。

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DANCE ACT「MATERIAL」

~波津彬子作“雨柳堂夢咄”(朝日新聞社)より~

公式ブログ
26-Feb-2010 18:30~20:30 3F-D-13
天王洲 銀河劇場

Corich公演情報

100226

原作、“雨柳堂夢咄”は、

 口に大きな柳の木がある骨董屋「雨柳堂」。
そこへ集まるのは、様々な“想い”を持った品々。骨董と人の織りなす愛情と因縁。
主人の孫息子・蓮は、それらの“想い”を感じ取る不思議な力を持っていた…。

 パンフによると、「蜃気楼」の話を主軸に、他のエピソードを織り交ぜているとのこと。蓮をはじめとする登場人物のまわりに、物にこもった想いが漂うようにダンサーが踊り、物語が進んでゆきます。

 様々な人の手を経て骨董屋にやってきた品には、いろいろな想いが入り混じりっているのでしょう。和とも洋とも言い難い装束で登場する"想い"の醸し出す無国籍感がたまらない。

 朝海ひかるは、恐らく蓮のもつ"不思議な力"の役。

 映像の使用あり。原作のイラストや朝海ひかる嬢のコスプレ姿等など。"想い"のイメージ映像だと思われます。秀逸だったのは"黄金の鯛に乗ったお姫様姿の朝海ひかる"で、下に垂れたお引きずりの部分が、まるで人魚の尾。和装の人魚とは御趣向♪

 後半はショー、恐らく物の"想い"をモチーフにしたショーなのでしょうね。"Tea for Two"など、スタンダードナンバーを中心に構成。

 終演と思いきや「まだまだ、オマケがあります」との表示。道成寺の物語が語られ、やがて登場した蛇体はフラメンコ衣装の朝海ひかる。フラメンコ道成寺とは驚かされました。盛り上がって終幕となりました。(フラメンコ道成寺って、過去にあったそうです。見たかったな。ドラマティコ・フラメンコ「炎の道成寺~清姫伝説~」)

 出演者全員、歌もダンスも上手くて気持ちが良い。男性陣は逞しくも美しく、女性陣はキュートで元気って雰囲気でした。

 宝塚時代から、「荻田作品は、上から見たほうが面白い」と言われているので、今回は、あえて3F席を選択。多分正解(笑)。後方中央にバンドがいましたので、1F席だとバンドとキャストが重なってまるで風景が違ったことでしょう。

 久しぶりの荻田先生の不思議世界に大満足。

出演
蓮 朝海ひかる
 森川次朗
 東山竜彦
 紀元由有
 宮菜穂子
蓮 三浦涼介
由貴哉 川原一馬
須永 石井一彰
雨柳堂主人(蓮の祖父)
梓乃刀自(由貴哉も祖父) 
植本潤
 
演奏 斉藤恒芳 MODEA
 
原作 波津彬子
構成、演出 荻田浩一
音楽 斉藤恒芳
青木朝子
振付 川崎悦子
麻咲梨乃
森川次朗
紀元由有
音響 大坪正仁
照明 永谷信雄
美術 古口幹夫
映像 奥秀太郎
衣装デザイン 木鋪ミヤコ
衣装 松本衣装/中司英利子
ヘアメイク 中原雅子
かつら、結髪 奥松かつら
歌唱指導 楊淑美(朝海)、カサノボー晃
稽古ピアノ 荒巻みどり
振付助手 佐々木信彦
タップ振付協力 RON×Ⅱ
演出助手 豊田めぐみ
舞台監督 中西輝彦
藤本典江
主催、産経新聞社/銀河劇場
企画、制作、主催 梅田芸術劇場

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宝塚歌劇団「HAMLET!!」

宝塚歌劇団
21-Feb-2010 11:00~13:35
日本青年館

Corich公演情報

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ロックオペラ。
 龍真咲どアップのポスターを見て、「どんなHAMLETを見せてくれるのだろう?」と期待大だったのですが、予想以上の楽しさでした。楽しい分、原作の重厚さはあまり感じられなかったですけど(笑)

 ハムレット(龍真咲)がハンドマイクにスタンドマイクで歌う場面は、真っ赤な衣装(だったよね?)のハムレットはかっこよく、ダンサー連中はゴスというかハードロックっぽい黒い衣装で踊る。これぞロックオペラな雰囲気。「To be or not to be~♪」って連呼する歌でしたねー♪
 後半になると、いつもの宝塚風の音楽が多くなり、ロック色が薄れてきたのが惜しい。大劇場公演ではないのだから、全編ハードロックで押し切るくらいの冒険をしてもよかったのではと思います。

 オフィーリア役は、次期花組娘役トップ内定の蘭乃はな。めちゃくちゃかわいい。ラストの総踊りの場面でシャープなダンスを見せてくれました。

 原作の"言葉遊び"の面白さは、ミュージカルになったことで薄れてしまいました。もしも"言葉遊び"を歌で再現できていたなら名作ミュージカルとなっていたかもしれません。

龍 真咲 ハムレット
五峰 亜季 ガートルード
越乃 リュウ クローディアス
研 ルイス 先王の亡霊
憧花 ゆりの ローゼンクランツ
美夢 ひまり ムーヴァ
綾月 せり ポローニアス
夏月 都 ムーニョ
彩央 寿音 タッチストン
紗蘭 えりか トレッセル
沢希 理寿 ゴンザーゴー
宇月 颯 ホレーシオ
海桐 望 ルシエーナス
白雪 さち花 ムーガル
有瀬 そう クリストファ
蘭乃 はな オフィーリア
貴澄 隼人 アダム
鳳月 杏 ギルデンスターン
真愛 涼歌 バークレー
愛那 結梨 ゴンザーゴー妻
花陽 みら シーリア
都月 みあ フィービ
隼海 惺 オリヴァー
珠城 りょう レアティーズ
煌海 ルイセ コリン
晴音 アキ オードリー
朝美 絢 シルヴィアス
 
原作 W.シェイクスピア
脚本、演出 藤井大介
作曲、編曲 青木朝子
手島恭子
振付 御織ゆみ乃
若央りさ
殺陣 栗原直樹
装置 新宮有紀
衣装 河底美由紀
照明 佐渡孝治
音響 登 孝久
小道具 増田恭兵
歌唱指導 矢部玲司
演出補 斎藤吉正
舞台進行 片岡麻理恵
香取克英
舞台美術製作 (株)宝塚舞台
録音演奏 宝塚ニューサウンズ
制作 木場健之
制作補 西尾雅彦
制作・著作 宝塚歌劇団
主催 阪急電鉄(株)

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松竹「飛龍伝2010ラストプリンセス」


20-Feb-2010 12:00~15:00
新橋演舞場

Corich公演情報

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 愛原実加退団発表、つか氏入院で急遽チケット購入(笑)。

 黒木メイサのかっこよさに惚れました。

 舞台全体が熱くってよい。終盤、一人一人が順に散ってゆくのは定番の手法だけれど、「やはりこれしかないでしょう」ってくらいはまってますよね。

 神林美智子が山崎一平に殴られ、それでも「あんたが好き」って美智子が一平にすがりつく場面(確か)、「そりゃDVだろっ」ってなもんですが、最近の、"静かな演劇"じゃないけれど、表面上は普通の夫婦なのに、実はお互いがよくわからなかったり、お互い秘密を抱えてたりなんて演劇を多くみていると、「やっぱり人間同士、ぶつかりあって初めて見えてくるものってあるよな」と思います。
 現実は、夫婦関係に限らず、表面上はとても"静か"。その一瞬を切り取って見せてくれる現代演劇は、深いテーマをつきつけてくれますが、飛龍伝のような"熱さ"は現代ではなかなか見られないゆえにファンタジーでエンタテイメント。だからダンスや歌のシーンがあっても全然不思議じゃない、って思います。

神林美智子(全共闘委員長) 黒木メイサ
山崎一平 (第四機動隊長) 徳重聡
桂木潤一郎(全共闘作戦本部長) 東幹久
横浜国大・舘形比呂一 舘形比呂一
ひょっとこ 矢部太郎
大江裕 大江裕
東海村女子大・後宮リリィ 渋谷亜希
石原映画大・炊出太郎
東部方面隊 加賀見幕僚長 
池田努
日大・馬場徹 馬場徹
花井トラ 清家利一
古賀豊 古賀豊
イエス高須 武田義晴
早稲田大・泊平助 赤塚篤紀
鳩山由紀夫、元全共闘委員長 嶋祐一郎
島根大・篠山輝信 篠山輝信
西郷降 とめ貴志
大家 及川いぞう
難波漫才大・チャーリーヒロトシ 川畑博稔
北田理道 北田理道
早稲田大・松本有樹純 松本有樹純
ジャンキートモ 小川智之
久保田創 久保田創
倉本光 倉本光
渡邊慶人 渡邊慶人
大石敦士 大石敦士
時津真人 時津真人
伊澤玲 伊澤玲
渡辺昇 渡辺昇
井上賢嗣 井上賢嗣
木村明弘 木村明弘
浦野真介 浦野真介
古屋太朗 古屋太朗
仲畑佑一 仲畑佑一
日大横田真吾 横田真吾
駒沢専修大・違藤広太 遠藤広太
長崎オカマ大・木村アダモ 木村和男
 
作、演出 つかこうへい
装置 中村知子
照明 酒井 明
作曲、編曲 からさきしょういち
音響 山本能久
殺陣 清家利一
振付 古賀 豊
ヘアメイク 宮内宏明
演出助手、舞台監督 森 和貴
演出部 大内淳史、宮崎康成、平石尚子、山中舞
宣伝美術 隆 俊作(5fret)
宣伝写真 細野晋司(Star Shot)
宣伝衣裳 青木貴志(MACARONIC)
宣伝メイク 中台朱美(brandnewfabrique)
制作 村上具子、本田景久、吉田実加子
製作 松竹株式会社

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