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March 24, 2010

「ULTRA PURE!」

公式サイト
16-Mar-2010 19:00~21:05
東京グローブ座

Corich公演情報

100316

 客席、三宅健ファンと思われる女子多数。

 あらすじはこちら。

 38歳独身の作蔵に彼女を紹介するという目的で、寿幸が企画した春スキー。馬術クラブのメンバーで次期オリンピック代表候補の俊太郎は、自由恋愛の達人という評判の男。作蔵の恋愛指南役として寿幸に誘われたのだが、実は30歳を目前に、いまだ童貞。俊太郎の真の目的は、この春スキーで童貞を卒業することでした。
 俊太郎の悩みは、童貞であることはもちろんだが、それ以上に、馬術で成績を上げるたびに、周囲の人間にちやほやされ勝手なイメージで見られること、そしてそのイメージに従って本当の自分を偽って生きていること。童貞をすてれば、そんな自分も変われるような気がしていたのでした。

 ほのぼのした青春ラブコメで、最後には、全員が落ち着くところに落ち着き、めでたしめでたし。爽やかで楽しい舞台でした。

 軟派な男女とは対照的なのが作蔵。堅物で38年間独身なのですが、緊急事態になると一番頼れる男。

 鷲尾真知子さんは別荘の使用人、なんでもお見通しなおばさま。50歳くらいにしか見えない70歳、実は…歳で、その年齢幅を演じてしまうというのはある意味怪演(笑)

 陽月華(田中沙織)、宝塚くささが全く無く、実に自然。思い起こせば現役時代から、宝塚にはめずらしく自然体な娘役さんでした。今回の役は、あて書きなのでしょうか、はまり役だったと思います。

 寿幸役の瀧川英次さんて、エロメール添削の瀧川先生なのですね。いざとなるとヘタレなおぼっちゃまで笑わせてくれました。

 終盤、沙織と俊太郎が幼い頃の思い出話をするくだり、温かくてよい感じ。

 グローブ座の3階席は初でしたが、席の前の壁が高いので舞台前方が見切れるんですね。舞台前方に置かれたソファーで座られると、背筋をピンとのばしても上半身を見るのがやっと。それ以上見るには腰を浮かせるか前かがみにならないといけない。劇場の構造上の問題だと思いますが、その欠点をふまえた舞台美術設計&演出にしてほしかったですね。
 ま、3階席からは磯山さやか嬢の胸の谷間がよく見えたので、今回は許すことにします(笑)

 音楽は瓜生明希葉、挿入曲がよい曲でした。5月に収録アルバムがでるようです。

沢田俊太郎 三宅 健
田中沙織 陽月 華
横山みずほ 磯山さやか
渡瀬こずえ 大久保麻理子
佃 二郎 福島カツシゲ
八戸作蔵 西ノ園達大
光友寿幸 瀧川英次
鷲尾真知子 八戸和子
 
作、演出 福島三郎
音楽 瓜生明希葉
美術 秋山光洋
照明 吉川ひろ子
音響 長野朋美
衣裳 木鋪ミヤコ
ヘアメイク 富岡克之(スタジオAD)
演出助手 山本 了
舞台監督 荒 智司
制作協力 ドラマチック・デパートメント
プロデューサー 堂本奈緒美
麻田幹太
谷口浩二
企画、製作 Quaras
主催 東京グローブ座

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