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February 11, 2011

東京芸術劇場「チェーホフ?!~哀しいテーマに関する滑稽な論考~」

5-Feb-2011 14:00~15:20
東京芸術劇場 小ホール2

Corich公演情報

 自分は、チェーホフの戯曲もしくは舞台に触れる以前に「ロマンス」でチェー
ホフの生涯を見てしまったクチなので、「こんなチェーホフ!」という宣伝文句
にも何ら踊らせられることなく、「あーやっぱりこんな人だったんだなー」とい
う印象。

 チラシには妄想世界とある。「チェーホフの頭の中をそのままのぞいてみま
しょう」ということなのだろう。

 その旅の案内人は篠井氏ふんする不思議な男。マメ山田さん扮する少年?は
チェーホフ本人の分身かな。

 劇中での「人間とは?」の問いかけに、肉体の塊としての人間と、精神として
の人間が渾然となって現れるのがホントに妄想的。妄想的なシーンの合間に、い
きなりタバコの害について理論的考察が出てくるのも面白い。人間の頭の中なん
てそんなものだよなあ。

 音楽とダンスと芝居と絵画が一緒になった舞台だったが、人の脳内なんてきっ
とそんなもので、自分の妄想を他人に表現する手段として、それが音楽だったり
ダンスだったりするだけのことだと思う。

 NHKの教育テレビで、たまに、大人が見ても鑑賞に堪えうるえらい完成度の高
い番組に出会うことがあるけれど、そんな番組のような舞台だった。

【出演】
魔女:篠井英介
女:毬谷友子
男:手塚とおる
老婆:蘭妖子
少年:マメ山田

作・演出:タニノクロウ[庭劇団ペニノ]
ドラマトゥルク:鴻 英良
音楽:阿部篤志
美術:田中敏恵
衣裳:太田雅公
照明:山口暁
音響:中村嘉宏
ヘアメイク:川端富生
演出助手:若月理代
特殊小道具:小此木謙―郎
舞台監督:白石英輔
宣伝美術:松下計
制作:勝優紀、樺澤良
主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団

シーンリスト
0「始まり、終わり。少年は広野へ」
1 「死神・ステップ」
2 「女」
3 「男」
4 「人体」
5 「巨人・バガトゥイリ」
6 「森」
7 演奏
8 「におい」
9 「痛み」
10「人体その2」
11「寒さと飢え」
12「少年」

シーンごと主に参照したチェーホフ作品
0~3、5 小説「贖野」より
4、10 小説「簡約人体解剖学」より
6 小説「贖野」、「黒衣の僧」より
8 小説「第六病棟」、戯曲「かもめ」より
9 小説「第六病棟」、「黒衣の僧」より
11 小説「グーセブ」より

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