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February 20, 2011

宝塚歌劇団「ロミオとジュリエット」

宝塚歌劇団
19-Feb-2011 16:00~19:00
東京宝塚劇場

Corich公演情報

 主要キャストのは、それぞれ聞かせどころのソロ歌があるのだけれど、緒月・早霧・沙央の歌が非常に残念。物語の流れからみると、絶対心に響く場面であるにもかかわらず、歌の技量が追いついていない。もっとも緒月ティボルトと早霧マーキューシオは2幕の前半で死亡するし沙央の乳母のソロ歌もクライマックスには無いのが救い(笑)。終盤の悲劇の場面では音月・未涼・麻樹・晴華ら、名歌手の活躍で観客を泣かせにかかる。

 正直、緒月・早霧・沙央の歌を聞いたとき、本作=失敗作の予感すらしたのだが、終盤の感動は半端なく、泣いているお客さん多数。自分も泣いた。
 霊廟での、ジュリエットのが目覚め~ロミオを見つけたときの喜び~ロミオが死んでいることに気づき後を追う...この場面の舞羽が可憐で儚くて可哀想で涙なくしては見られなかった。

 "愛"を演じた大湖せしるがすばらしい。主役そっちのけでオペラグラスで追いかけてしまうこと、一度や二度ではない。予想外の豊乳、"愛"がいっぱいつまっていそうだ(笑)。
 宝塚の舞台では難しいと思うが、音楽はロック系であるしもっと爆音で聞きたかった気がしないでもない。特に仮面舞踏会の場面、打ち込み系の音楽で、きっとクラブやディスコをイメージしていると思うので、あの場面だけでも爆音で聞きたかったなあ。


ロミオ:音月 桂
ジュリエット:舞羽 美海/夢華 あみ
キャピュレット卿:一樹 千尋
モンタギュー卿:飛鳥 裕
モンタギュー夫人:麻樹 ゆめみ
ベンヴォーリオ:未涼 亜希
ロレンス神父:奏乃 はると
パリス:彩那 音
ティボルト:緒月 遠麻
マーキューシオ:早霧 せいな
キャピュレット夫人:晴華 みどり
乳母:沙央 くらま
ヴェローナ大公:大凪 真生
愛:大湖 せしる
ピーター:詩風 翠
ジョン:央雅 光希
死:彩風 咲奈

原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎
音楽監督・編曲:太田 健
振付:御織ゆみ乃、若央りさ、KAZUMI-BOY、桜木涼介
装置:大橋泰弘
衣装:有村 淳
照明:笠原俊幸
音響:大坪正仁
歌唱指導:楊 淑美、高橋 恵
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社

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