虚飾集団廻天百眼「存ぜぬ快楽」
虚飾集団廻天百眼
4-Mar-2011 19:40~21:20
ザムザ阿佐ヶ谷
見せたい(表現したい)シーンがまずあって、それをもとに一本の話にしているような気がする。
美法がアキを折檻する場面、お話的には必要以上に長いと思う。けれど見続けていると酔ってクラクラした気分になる。きっとそれが狙いなんだろう。
革命家を殺すように命ずる立仁を、取り巻きの政治家たちがたしなめる場面。自分たちの立場を危うくする革命家の命乞いを、なぜ政治家がするのかもよくわからないのだが、多分、その後の、"立仁が革命家を撃ち殺す"シーンをやりたいがためだろう。
お話としては、疑問の残る流れなのだけれど、魅力的な場面も多く、ある意味ダンス公演のような気持ちで見たほうが正解なのかもと思わなくもない。
欲を言えば、おそらく予算の関係なのだろうけれど軍服がチープなのでビジュアル的に美しくない。ピシッと皺ひとつない軍服のかっこよさがあって倒錯した世界が引き立つというもの。
ついでに銃撃戦。銃の反動のアクションでひじを曲げてる人がいた。ちゃんと構えて撃つとひじは曲がらない。
岩崎役の有栖川ソワレさんは、ほとんどオスカルだった。かっこよい♪
紅日毬子さんがエロかった。声がよいのでセリフが心地よい。
着物女子、襦袢女子というものは、やっぱりよいね。
次回公演は、丸尾末広の「少女椿」なのだそうだ。これは期待♪
夜船アキ:紅日毬子
天神家
天神立仁:TETRA。
天神美法:金原沙亜弥
雨憑家
雨憑千代:こもだまり(昭和精吾事務所)
雨憑苔牟須売神:仲村弥生
政治家
軍閥の長(川島錠太郎):桜井咲黒
財閥の長(西園寺琢磨):常川博行
学会の長(岩崎白百合):有栖川ソワレ(MONT★SUCHT)
館の奴隷
篠田:いちご
松山:ユートピア麻美
外から来たもの
磯部:倉垣吉宏(SAI)
栗原:桐山菜穂
安藤:紅夜
北:泰造
脚本・演出:石井飛鳥
音楽:fujimiya.tv(解散レコード)
衣裳:大島朋恵、いちご
造形:奥山友太
舞台監督:川俣勝人
照明:川添真理((株)A.S.G.)
音響:飯塚ひとみ
小道具:リボ双夢
製作:存ぜぬ快楽製作委員会
企画:虚飾集団廻天百眼
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