« トリのマーク(通称)「Classic on the Carpet Tile」 | Main | 劇団☆新感線「港町純情オセロ」 »

May 05, 2011

宝塚歌劇団「バラの国の王子/ONE」

宝塚歌劇団
1-May-2011 11:00~14:00
東京宝塚劇場

Corich公演情報

「バラの国の王子」

 ディズニー版(劇団四季版)ではなく、ボーモン夫人版を元にしている。

 大きな違いは、
 ・野獣になったいきさつ
 ・王子の成長か、ベルの成長か。

 ディズニー版は、わがままでいじわるな王子が魔法で野獣にされるが、ベルにより、優しさ・愛を知り、やがて人間に戻るという話。
 宝塚版は、王の後妻である悪い仙女が自分の息子を王にするために、正統継承者である王子を野獣に変えてしまう。心は美しいが外観の醜い王子の求愛に対し、ベルは同情するが愛情はもてないと答える。しかしベルはやがて本当の愛は何か、見た目に惑わされず王子の心を知り、王子の求愛を受け入れ、王子は人間に戻る。

 ディズニー版に登場するガストンは高慢で粗暴な人間、野獣にされる前の王子のような人物である。宝塚版では、ガストンに相当するキャラクタとして弟の王子が登場する。ガストンのように死ぬのではなく去ってゆくのみ。人間に戻った王子(兄)は、彼らを許し、再び国に戻ってくることを願いつつ幕となる。

 勧善懲悪ではなく、"すべてを許す"という結末は日本的なのかもしれない。

 木村先生の場合、すぐに恋愛と結婚を結び付けたがる癖があり、明智小五郎が黒蜥蜴に求婚するという愚挙にでたこともあったけれど、本作には先生の恋愛観と上手く適合している。

 召使連中が正装で片手に動物のマスクというのはグッジョブ。宝塚的なビジュアルの美しさを保ちつつ、マスクと仕草で動物をあらわしている。

 終盤で、ベルが何度も口にする「おバカさん♪」が妙に耳に残る。そーいえばベルって、動物の召使も「さん」付けだったなあ。あんなかわいい娘に「おバカさん♪」とか言われたら、そりゃあたまらないでしょう(笑)

 ディズニー版を見た人にも、そうでない人にも、万人に進められる良策に仕上がってると思う。

生徒さんの感想

霧矢大夢
 やさしくて醜いがゆえに小心になってしまった王子。歌声にすべてがあらわれてる。

蒼乃夕妃
 庶民出身のお姫様的な役が似合う。赤いドレスよりも、パッチワークのオレンジの服の方が似合ってる。

明日海りお
 ネコさんのような虎さん♪

憧花ゆりの&星条海斗
 ベルのお姉ちゃん's。芸達者。

龍真先
 王子(弟)、ハムレット思い出すね。

桐生園加
 お猿の召使。退団公演なんだから、もうちょっと目立つ役にしてあげたらよかったのに...

花瀬みずか&彩星りおん
 良い仙女(花瀬みずか) VS 悪い仙女(彩星りおん)。花瀬みずかは主演娘役さんみたいな真っ白いドレスでおいしい役だなあ。彩星りおんは悪女系を好演、これまたおいしい役どころ。男役から転向した人は悪女系やらせると光るね。二人が対峙する場面、妹をにらむ姉の表情が超こわかった。あーちゃんこわいよあーちゃん(笑)

参考

ディズニー版
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E5%A5%B3%E3%81%A8%E9%87%8E%E7%8D%A3_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E6%98%A0%E7%94%BB)

ボーモン夫人版
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E5%A5%B3%E3%81%A8%E9%87%8E%E7%8D%A3

青空文庫
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve
楠山正雄訳
http://www.aozora.gr.jp/cards/001135/card43125.html


「ONE」

 個人的には、健全すぎて物足りなかったのだが、2回目見ると、また印象がかわりそうな気もする。次回JCB貸切公演に参戦予定なので、ショーの感想はその後で。

ミュージカル
『バラの国の王子』
~ボーモン夫人作「美女と野獣」より~

野獣(王子):霧矢 大夢
ベル:蒼乃 夕妃
王様:龍 真咲
家臣(虎): 明日海 りお
商人:越乃 リュウ
清き仙女:花瀬 みずか
家臣(ライオン):一色 瑠加
家臣(ジャガー):研 ルイス
家臣(モンキー):桐生 園加
アンリ:青樹 泉
長女:星条 海斗
次女:憧花 ゆりの
家臣(野兎):妃鳳 こころ
家臣(リス):美夢 ひまり
家臣(山猫):萌花 ゆりあ
家臣(キツネ):羽咲 まな
家臣(シカ):光月 るう
家臣(ヒツジ):夏月 都
アオカケス:沢希 理寿
キツツキ:響 れおな
妹君:彩星 りおん
家臣(チーター):宇月 颯
家臣(ビーバー):琴音 和葉
ヒバリ:紫門 ゆりや
ヤマセミ:煌月 爽矢
ヒレンジャク:輝城 みつる
ハチドリ:珠城 りょう

脚本・演出:木村信司
作曲・編曲:長谷川雅大、手島恭子
音楽指揮:御崎 恵
振付:竹邑 類、麻咲梨乃
装置:大田 創
衣装:有村 淳
照明:勝柴次朗
音響:大坪 正仁
小道具:松木 久尚
歌唱指導:楊 淑美
演出補:齋藤 吉正
舞台進行:中村 兆成

舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
演奏コーディネート:ダット・ミュージック
制作:岡田 隆之
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社

ブログで検索「バラの国の王子」

|

« トリのマーク(通称)「Classic on the Carpet Tile」 | Main | 劇団☆新感線「港町純情オセロ」 »

宝塚」カテゴリの記事

Comments

Hello! feaadkk interesting feaadkk site!

Posted by: Pharmk49 | May 08, 2011 02:21 PM

Way cool! Some extremely valid points! I appreciate you penning this write-up plus the rest of the site is extremely good.

Posted by: Pirater Facebook | January 15, 2014 10:02 AM

Good article! We will be linking to this great content on our site. Keep up the good writing.

Posted by: Robert | September 03, 2014 03:49 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 宝塚歌劇団「バラの国の王子/ONE」:

« トリのマーク(通称)「Classic on the Carpet Tile」 | Main | 劇団☆新感線「港町純情オセロ」 »