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June 2011

June 14, 2011

マグネシウムリボン「六月の魔女」

マグネシウムリボン
12-Jun-2011 17:00~18:40
遊空間がざびぃ

Corich公演情報

6人の女性と1人の少年が住む館で騒動ガ起こる。
何かが盗まれたようだが、誰も何を盗まれたかわからない。肝心な部分の記憶が欠落している。

少年の母親(通称:マザー)は占い師で、人の心を読み、導く不思議な能力を持っている。皆、マザーに導かれ、あるいはマザーを慕ってやってきた者たち。現在、どうやら母親はおらず、6人の女性に少年は育てられている。
ところが、少年の担任・金閣寺先生の談によれば、少年の母親は夫に浮気した夫を殺害、少年はそれ以来家に引きこもっているいることになっている。心のバランスを保つために、居もしない6人の女性の存在を信じているらしい。

6人女性は現実なのか、それとも少年の想像なのか、明確には答えを出さずに話は終わる。

 6人の女性は実存しているようだけれど、少年の妄想にあわせて行動し、役割を演じているということなのだろう。6人の女性と少年、血の繋がらない者同士なのだけれど、本当の少年の家族よりもよっぽど家族らしい。家族とは、お互いに存在を認め必要とし合うもの、と言っているようだ。

ハルキ役の前田綾香さん、キャスト表みるまで、リアルに高校生男子だと思ってた。他の役も見てみたい役者さんだ。

ちょっと疑問:本当にカリスマ的な超能力者のマザーと、夫を殺した母親がどうも結びつきにくいのだけれど、真実はどうだったんだろうか?

ハルキ:前田綾香
マザー2:永野百合香
ナタデココ:尾鷲知恵
イライライザ:鈴木理保
シスター:深沢亜企
ダンノウラ:千陽
パープル:高橋優都子
馬の骨:芹川翔
泥助:仲澤剛志
金閣寺:塚本健一

脚本、演出:塚本健一
舞台美術:松本謙一郎
照明:尾池義弘(ライブネットワーク)
音響:宮崎裕之(predawn)
舞台監督:田中新一(東京メザマシ団)

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コクーン歌舞伎「盟三五大切」

12-Jun-2011 12:00~15:15
シアターコクーン

Corich公演情報

菊之助、綺麗だし可愛らしいし芸者三のあだっぽいところもあるしで眼複。
お母上の富司純子さんはロビーでご贔屓筋に御挨拶。綺麗すぎる。なんだろうね、あの綺麗さは。
八右衛門は、橋之助の長男・国生くん。まだまだこれから。輪郭はお母さん似、眼はお父さん似って感じだ。
橋之助の源五兵衛、かっこいい。後半の妖気ただよう色気がたまんない。
勘太郎、声といいセリフまわしといいお父さんそっくりになってきた。

 ラスト、客席中ほどで立ち尽くす源五兵衛(数右衛門)と、舞台上、廻る盆の上で繰り広げられる過去の出来事。討ち入りに向かう数右衛門の頭の中に、それこそ走馬灯のようにいままでの記憶が蘇るといったところだろう。

 数右衛門が義士となることで救済される魂、義士としていずれ死んでゆく数右衛門の前にあらわれる真で言った魂...先日見たレ・ミゼラブルをふと思い出した。ミュージカル版レ・ミゼラブルでは、ジャン・バルジャンの魂はホントに救済されるけれど、盟三五大切では、「数右衛門が義士にならなかったら、すべてが無駄死に」というレベルの救済で、こちらのほうがよほど「悲惨な人々(レ・ミゼラブル)」である。

  売店充実。お団子、磯部揚げ、ところてん、お好み焼き、幕間にはできたてのお素麺がでた。つるつるうまうま♪

串田和美 演出・美術

薩摩源五兵衛実ハ不破数右衛門:中村 橋之助
芸者妲妃の小万実ハ神谷召使お六:尾上 菊之助
船頭笹野屋三五郎実ハ徳右衛門倅千太郎:中村 勘太郎
芸者菊野:坂東 新悟
若党六七八右衛門:中村 国生
徳右衛門同心了心:笹野 高史
船頭お先の伊之助:片岡 亀蔵
富森助右衛門/家主くり廻しの弥助実ハ神谷下部土手平:坂東 彌十郎

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ザ・プーチンズ「川島さる太郎の自己破産」

ザ・プーチンズ
11-Jun-2011 19:30~21:45(含むアフタートーク)
アトリエヘリコプター

Corich公演情報

明らかに演奏より芝居のほうが長いよなー(笑)

マチオさんのスチールドラムでスタート。
やがて、テルミンで痩せる「テルミンダイエット」ダンスへ。

オーダーメイドのロボットがアマゾンで買えるようになって、マチコさんは五反田の平和を守るためロシアン・アトムを、マチオさんはマチコさん型のメイドロボットを発注。

しかしロボットのソフトは別売りのようで、かなりお金がかかるらしい。マチコさんはマチオさんから借金し、マチオさんは友人の川島さる太郎くんから借金をし、やがて川島さる太郎くんはカード破産...

一見クールな街角マチオさんが急にヘタレになるところ、街角マチコさんが真顔でヘンなことするところ、可笑しいったらありゃしない。

ダンボールにペットボトルのキャップを三つ貼り付けただけの"なんちゃって押しボタン"を全員に配布し、劇中で演奏曲リクエスト。もちろんボタンが動作するわけでもなく、曲も最初から決まってるんだけど、マチコさんの「ボタンを押してくださーいっ!」の有無を言わせない勢いに、一生懸命ボタンを押してたら通じるのではないかと思えてくるから不思議だ。

アフタートークには前田司郎さん登場。
製作のプロセスとしては、作はマチオさんで、二人で演出をしていくのだそう。前田氏はスーパーバイザーとして演出参加とのこと。

作:街角マチオ
出演:街角マチオ、街角マチコ、川島さる太郎
演出:ザ・プーチンズ、前田司郎
舞台監督:榎戸源胤
制作:尾原綾、TakeS水
宣伝美術:乙女音楽研究社デザイン部(二宮佐和子 谷奈津美)
特設カフェ:NEXT KITCHEN
イラスト:林牧
撮影協力:ねるやま研究所
美術協力:藤井亮次(アーバンギャルド)、ボッチン

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たけのこレシピvol.06 すいかの女子会

たけのこレシピ
11-Jun-2011 15:00~16:45
藪伊豆本店

粋歌 「権助魚」
こみち 「祇園祭」
粋歌 新作「おじいせん」
お仲入り
粋歌 新作「二人の秘密」

こみちさんの一席で仲入りの予定が、一席目が短すぎたため、急遽二席目にあがったとのこと。

粋歌さんの新作は初めて聞いたけれど、面白い。

「おじいせん」
男運のわるいキミコ、後輩に誘われ合コンに参加してみると、なんと後輩は爺専で...

「二人の秘密」
ボケの始まった父の世話をする母、父は母のことを、自分の世話をしてくれるお手伝いさんだと思っている。「かわいそうに」という娘に「そうでもないわよ」という母。「昔は一言もいってくれなかった「ありがとう」を言ってくれるし、会話もはずむし...」

「二人の秘密」の母親の達観したよーな貫禄も、「おじいせん」に登場する二十歳そこそこのマミマミも、両方無理が無いのは奇蹟、マミマミがフツーにかわいいし(笑)。

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June 10, 2011

第16回 高円寺ルック寄席「婚活成就落語会・おめでとう圓十郎

高円寺ルック商店街
9-Jun-2011 20:00~21:45
高南自治会館(ルック商店街事務所2F)

川柳つくし 「エブリデイ夫婦」
三遊亭丈二 「極道のバイトたち」
三遊亭金八 「野ざらし」
橘家圓十郎 「宮戸川」
全員でトーク
おたのしみ抽選会

客席の雰囲気がほんわかしていて、ホントに町内の落語会といった風情。
どら焼きとお茶付きでおなかも満足♪

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つくしの復興落語会

川柳つくし
5-Jun-2011 19:00~20:30ころ
阿佐ヶ谷 Oil City

「残念」(復興ウクレレ漫談)
「ライフ・イズ・ビューティフル」(復興落語)
~仲入り~
『被災者なりすまし』(復興ソング)
「天罰」(復興ウクレレ漫談)
「Yes,No」(復興落語)
チャリティーフリーマーケット


チャリティ落語会ではなく、復興をネタにした落語会なのだそうだ。
震災で仕事が減って、自分自身を復興しなくちゃなんだそうな(笑)

「ライフ・イズ・ビューティフル」(復興落語)
復興ままならず、バッシングを受ける某総理が奥さんに叱咤激励されるという噺

「Yes,No」(復興落語)
邯鄲の夢。原発推進派の知事を支持し、交付金で街は潤って暮らしやすくなったと話す、とある主婦だが、震災が発生、原発の水素爆発で放射線が漏れ...という夢を見た奥さんの話。

「チャリティーフリーマーケット」
つくしさん持参のグッズの売上がそのまま義捐金となるとのこと。
おそらく、お客さんが一番欲しいであろう現役噺家さんの手拭や扇子は、無断で売るのは波風たつらしく
エコバックや折りたたみ傘等の一般私物で、特に欲しいものは無くて購入しなかったんだけど、今思えばサインしてもらえばよかったんだな。

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June 09, 2011

多少婦人「おまんじゅう」

多少婦人
5-Jun-2011 14:00~16:00
OFF OFFシアター

Corich公演情報

1・蛮頭村殺人事件
脚本、演出:渡辺裕之

蛮頭村の洋館で起きた猟奇殺人。名探偵が小林くんとともに推理する...

埴生 妙(名探偵):遠藤夏子
小林一茶(蛮頭村を訪問した人):小林知未
道明寺(蛮頭村の地主、洋館の主):小泉めぐみ
刑事(張り込み中の刑事):石井千里
丸 ボーロ(英人とのハーフ、考古学者):平山瑞代
須尼(蛮頭村の貸金業者):酒井雅史
金 寮区(中国人、道明寺に仕える使用人):鈴木洋二(イクチヲステガ)
村雨:宮嶋みほい
石衣:筑田大介(人形劇団かたすく)
桃山:小宮凜子(シーグリーン)  
赤飯:山村遊哲

2・平和の代償は誰が払うか

茶野さんと古河さんの仕事中、始終おしゃべり。二人のおしゃべりを波風立てずにやめさせたい南方くんと朝田さんは、華井さんに相談する。そこで授けられた秘策とは...

脚本、演出:酒井雅史
南方 修:筑田大介(人形劇団かたすく) 
朝田加奈:平山瑞代
茶野美佐:小宮凜子(シーグリーン) 
古川晃子:小泉めぐみ
華井 計:みかん

3・つつむ

 とある旅館で同窓会。しかしこの中にまんじゅう星人が居る?まんじゅう星人探しが始まった...

脚本、演出:渡辺裕之
桜:山本しずか
雲平:山村遊哲
花梨:小宮凜子(シーグリーン)
萩:筑田大介(人形劇団かたすく)
千歳:宮嶋みほい
従業員:石井千里

4・具と皮で出来ている

和菓子屋ホームドラマ。主人の姉は出戻り、主人は店のテーマソング作りに夢中、嫁の心中いかに...。

脚本、演出:酒井雅史
叶 恵:國枝陽子
めぐみ:小林知未
叶 真一:鈴木洋二(イクチヲステガ)
寺尾大地:山村遊哲
猿川 隆:酒井雅史
直井英理子:小宮凜子(シーグリーン)


 「蛮頭村殺人事件」でに登場した刑事と名探偵(埴生 妙)は、じつは幽霊で、「具と皮で出来ている」の和菓子屋の常連さん。二人とも、まんじゅうにあたったのかどうかはわからないが死んで、でも死にきれずに幽霊に。
「平和の代償は誰が払うか」の華井さんも常連さんで、職場にいつもまんじゅうを持って行くが、同僚からは「まずい」と不評。

 それぞれの話は、和菓子屋を起点にゆるーく繋がっている。

 「つつむ」だけは独立した話のようだが、旅館のまんじゅうは「具と皮で出来ている」の和菓子屋のまんじゅうということにしておけばいいか。まんじゅうが、まんじゅう星人のからだの一部(性器)という設定で、食と性が直結したラストに大笑い。だいたい「おまんじゅう」って響きはエロいものね。

 「蛮頭村殺人事件」で、名探偵(埴生さん)と刑事が小林くん意外の人間に見えているのか見えていないかがよくわからない。見えているのは小林くんだけだよね?そもそも埴生さんと刑事さんは、何しに蛮頭村に行ったのだろう。小林くんに取り付いてたのかな?

 「具と皮で出来ている」のラスト、まんじゅうやの夫婦が新作まんじゅうをおいしそうに食べている。そのまんじゅうやのまんじゅう、「平和の代償は誰が払うか」の会社ではまずいと評判のようだし、結局、好きな人と一緒に食べるのがおいしいといことか。

 バラバラだった話が、最後に一本の糸でつながる...ことはなく、2~3本の糸がからんでる感じだったのは惜しい気もするが、そのユルさも、日曜の昼下がりにピッタリでキライじゃないなあ。

舞台監督:樫 正久
照明プラン:たなか一絵
照明操作:岡田潤之
音響:act orch
楽曲提供:翡翠澪
スチール:荒多惠子
フライヤーメイク:天羽由貴子
映像:mwf
宣伝美術:かたくり子
制作:中川由紀子

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June 05, 2011

キノコホテル「サロン・ド・キノコ」

キノコホテル
4-Jun-2011 19:00~21:00
新宿ロフト

堪能しますたー♪

老若男女16歳から60歳までみたいな、おっそろしく客の年齢層が広いな。

昭和の香プンプンなところがたまらないなー。

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タカラヅカ亭

29-May-2011 18:30~21:00頃
赤坂区民センター5階和室

宝塚と落語が同時に楽しめちゃう、なんだかとってもドリーミンな企画。

客入れBGMは当然宝塚。
 月組ミーマイは大劇場版の瀬名じゅんに博多座版のきりやん...ミーマイ特集かと思ったら大空祐飛のRed Hot Seaと、なんだかこだわりの選曲(笑)。

ヅカ談義
 石井徹也
 立川らく次
 司会進行:松本尚久

 ・初めてのタカラヅカ体験
 ・タカラヅカの魅力
 ・男子ファンについて
 ・落語と(家元と)タカラヅカ
 ・おすすめの舞台
     ...etc

 などなど、タイトルだけ見るとタカラヅカ入門編なのだけれど、実際にはかなりディープな2時間トーク。

 3.11に松本さんが東京宝塚の幕間で震災にあった話、きりやん休演の話、演出家のセンセーの話、そして家元の好みの女性の話までたっぷりだったなあ。

 とりあえず、みんな宝塚Love♪

お仲入りのあとは落語「鮫講釈」。歴代トップさんの言い立て付き♪

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ノラや茶会 恩田えりさんの会

28-May-2011 14:00~15:30
ノラや

いま、日本でいちばん面白いお囃子さんだから、世界でいちばん面白いお囃子さんなのだろうな(笑)

木戸銭1500円(お菓子付き)

「たい平一門会」の打ち上げでえらい目にあってしまったレポ

お囃子リクエスト

「植木のお化け」クイズ(ペーパーテスト)

終演後は出口でえり先生から個々にテストを返されるオマケ付き。

復興支援手拭&高級もなか 販売あり。

次回は10/22の予定。

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宝塚歌劇団「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会い再び」その1

宝塚歌劇団
4-Jun-2011 11:00~14:00
東京宝塚劇場

Corich公演情報

 役代わり公演、Aパターンだけチケット買っていなかったので、当日券にて観劇。

 3パターン見てからちゃんとした感想を書くとして、まずは印象を箇条書きにて。

・紅ゆずるのメール夫人が、ことのほか美人で"いい女"。

・ゆず長かっこいい。

・いつもはどことなく貧相な白華れみ、黒塗りのせいかとっても健康的に見える(笑)

・入りの私服、みんなヒールの高い靴を履いてるのに、ねねちゃんだけぺったんこの靴だった。

・音波みのり、ショーは少年役、芝居は男装少女役。男の子役者になったのかな?

・「めぐり会い再び」、お気軽に楽しめるコスプレラブコメ。小柳センセーGJ♪

・紅ゆずるがおいしい。この日、台詞のタイミング間違って場内爆笑。

・ねねちゃんのフィナーレの衣装、「愛と青春の旅立ち」と同様、ミニスカドレスだった。ねねちゃんはミニスカがデフォになったのかな。

・せあら、出番は少ないけど印象的な役で、ある意味おいしい。退団なんだからエトワールやらせてあげればよかったのに>小柳センセー

・紅ゆずるだが、かっこいい役よりも、今回のようなヘタレ男子のほうが彼(彼女)の持ち味なんじゃないかと思う。


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日曜機関社「給水塔」

日曜機関社
1-Jun-2011 19:30~20:50
SPACE雑遊

Corich公演情報

 初日拝見。

 全員が本を持って登場、リーディングっぽい演出はなんか青臭く感じて「こりゃ自分には合わないかも?」だったのだけれど、喫茶点で見知らぬ男女が同席する場面になって、リーディングの台詞が男女の心の声という構造になっていて面白くなってきた。

 日常生活に世界的(?)な陰謀がからんでくるあたりはキョンキョンの「諜報員メアリー」みたい。トンデモな展開になるところは白鳥さんの落語のようでもある。

 チラシの写真はナゾだったけど、見終わると、チラシの写真どおりの内容であった。
 しっとり終わらせてたけど、自分的にはもっとブラック寄りかコメディ寄りのほうが好みではあった。

出演者
和泉奈々
加藤晃子(天幕旅団)
岸野聡子(味わい堂々)
曽田明宏
大間剛志(HUSTLE MANIA)
土谷朋子
中野架奈
鍋谷ナナオ
畑雅之
保倉大朔(unclejam)
小川拓哉

作:小川拓哉
演出:澤唯 
舞台監督:内山清人(サマカト)
照明:千田実(CHIDA OFFICE)
音響:宮崎裕之(predawn)
美術:4Bstudio
衣装:徳元直子(劇団ぐるぐる牛)
音楽:工藤ケンタ(STUDIO ELEPHANT)
宣伝美術:コカゲカズヒロ
製作:日曜機関社

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風琴工房「紅き深爪」

風琴工房
28-May-2011 19:30~20:30
渋谷ギャラリールデコ4F

Corich公演情報

 病室。余命わずかの母親。その母親から虐待を受けて育った姉妹。
 身ごもった姉も、娘を持つ妹も、自分に母親と同じ血が流れていることを嫌い、子供に対して母親といなじようになることを恐れている(妹は、現に娘に虐待をしているようで...)

 姉妹のトラウマが解消されるわけでも、救いがあるわけでもなく、このまま負の連鎖が続いていくやもしれない怖さを残しつつ、幕となる。

 あざやかだなと思ったのは、殺意をもって母親のベッドのカーテンを睦美が開けた瞬間。母親の横に居て、睦美を見つめる知奈の表情、とりわけ目が怖かった。自分の心の闇を見透かされそうで怖いというような意味で。たぶん、自分が睦美に感情移入しちゃってるから怖く感じちゃったのだろうなあ。

 恐怖っていうのは、対象となるモノや人物が怖いのではなく、対象を怖いと思う心があるから恐怖なのだそうだ。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」のように、恐怖の源は自分自身の心にある。その意味では本作はホラーである。

 ホラーにつきものといえば、美女と少女とエロ。この三つもちゃんと押さえてあるあたり、素敵(笑)

 内容があまりに重く苦しいので、ついおちゃらけてつっこんでみたくなる。タバコを押しつけられたりマチ針でさされたりのくだり、「ツボが刺激されてして、健康になったんじゃん?」

 wikipedia見てたら、恐怖を感じない疾患があるのだそう。この姉妹がこの疾患だったら、悩まなくてすんだのではなかろうか?

長田睦美(妹):浅野千鶴(味わい堂々)
森本妙子(姉):葛木英(ehon)
長田良平(睦美の夫):園田裕樹(はらぺこペンギン!)
森本宏治(妙子の夫):佐野功
長田知奈(睦美の娘):大塚あかり(IVYアイビィーカンパニー)
粟城志保(ナースさん):横尾宏美(シアターノーチラス)
女:露木友子、中山有子

脚本、演出:詩森ろば
宣伝美術:詩森ろば
all design:LIVESTOCK STYLE
当日運営:吉田仁美(クロカミショウネン18)
演出助手:鳥越永士郎(けったマシーン)

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バナナ学園純情乙女組「王子大大大大大作戦」

バナナ学園純情乙女組
21-May-2011 13:00~、16:00~
王子小劇場

Corich公演情報

 オールスタンディングで、客席より舞台のほうが広くて、しかも客席乱入なんでもありで、最初から最後までハイテンション。

 お祭りの興奮っていうのは、こーゆーことじゃないかと思うニャ。

 終わってみれば、浅川千絵さんの座敷童子みたいな白塗りの顔が脳裏に焼き付いてて困ったもんだ(笑)

壮絶戦!! 二階堂瞳子
最美戦!! 加藤真砂美
超冷戦!! 野田裕貴
既死戦!! 前園あかり
(以上、バナナ学園純情乙女組)

無駄戦!! 浅川千絵(スージーちゃんのスパゲッティ)
道頓堀♂ 櫟原将宏(Amusement Theater劇鱗/Dact party)
滑舌戦!! 猪股和磨(ぬいぐるみハンター)
只暴戦!! 今野雄仁
相模線!! 氏家綾乃
秀麗戦!! 内田悠一
惑笑戦!! 大川大輔(しもっかれ!)
皆無戦!! 大森美里(劇団大森美里)
繊細戦!! 岡本優
秋葉戦!! 神岡磨奈
モー娘? 亀田梨紗
肉体戦!! 北尾亘(Baobab)
男女戦!! 黒澤たける
花花戦!! 古賀スミレ
銀河戦!! 斉藤マッチュ(劇団銀石)
道頓堀♀ ザネリ
看護戦!! 高村枝里
殲滅戦!! 田中正伸
ミニ戦!! 戸谷絵里
…‥戦!! 内藤彩加
参謀戦!! 長尾美代子(風花水月)
実力戦!! 中村早香(ひょっとこ乱舞)
国護戦!! 西田未希
浪花戦!! 西村和晃
江戸戦!! 長谷川雅也(BOX101)
酒乱戦!! 服部由衣
ゴルフ!! 林田遼(劇団活劇工房)
いいひと 古木将也
創田戦!! 堀内萌
内萌戦!! 堀田創
捨身戦!! 真嶋一歌
コミッティ!!! 町山優士
優静戦!! 松島拓朗
戦っっ!! 松本ゆい
遊戯戦!! 丸石彩乃
戦番長!! 目次立樹(ゴジゲン)
囮①妹!! 吉原あおい
囮②姉!! 吉原小百合
オカマ!! 六川裕史(ニューゲートプロダクション)

ハイパー留学生
乳☆戦!! 高野ゆらこ(毛皮族)
七味まゆ味(柿喰う客)

総指揮官  二階堂瞳子
総指揮官助手 瀧澤玲衣 岡林孝祥 細井ひさよ
戦地指揮官  喜久田吉蔵 加藤唯
基地設計指揮官 角田知穂
爆音指揮官  ミ世六メノ道理(体験)
閃光指揮官  山内祐太
戦闘服裁縫指揮官  山内彩瑚
戦闘服考案指揮官  浅利ねこ(劇団銀石)
戦場カメラマン  奥山郁
銀幕指揮官  矢口龍汰(ウィルチンソン)
ビラ指揮官  ヨシダサオリ
文字装飾指揮官 ヨシダサオリ
戦場絵師 桐村理恵
電子情報板指揮官  金澤舞(しもっかれ!)
制作指揮官  金澤舞(しもっかれ!)

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宝塚歌劇団「ニジンスキー」

宝塚歌劇団
15-May-2011 15:00~17:30
東京宝塚劇場

Corich公演情報

 ニジンスキーが精神的に追いつめられて行くくだりのスリリングさと、ニジンスキーとセルゲイのBL的エロさ、これらがたまらなくよかった。

 早霧のダンスが、はたしてニジンスキーのようだったかどうかは、ニジンスキーのダンス自体見たことがないのでなんとも言えない。

 ただ、自分的には、劇中のダンスはニジンスキーのダンスというよりは早霧せいなのダンスでしかなくって(気持ちよさそうに踊ってたけど)、しかもフィナーレの黒燕尾のダンスの方が遙かにかっこよく感じられて、結果、ニジンスキーのダンスはすごい...とまではいたらなかった。ちょっと残念。

ヴァーツラフ・ニジンスキー:早霧 せいな
ロモラ・ド・プルツキー:愛加 あゆ
セルゲイ・ディアギレフ:緒月 遠麻
レオン・バクスト:磯野 千尋
タマラ・カルサヴィナ:五峰 亜季
リポン侯爵夫人:麻樹 ゆめみ
エミリー・マルクス:涼花 リサ
ポーラ:早花 まこ
ミハイル・フォーキン:大凪 真生
アドルフ・ボルム:大湖 せしる
イゴール・ストラヴィンスキー:蓮城 まこと
マルセル:香音 有希
ヴェラ:千風 カレン
シモン:透真 かずき
ジョゼット:透水 さらさ
マリー・ランバート:彩凪 翔
レオニード・マシーン:真那 春人
ガンズブルク男爵:帆風 成海

脚本・演出:原田 諒
作曲・編曲:青木 朝子
振付:羽山紀代美、麻咲 梨乃、小林 十市
装置:稲生 英介
衣装:有村 淳
照明:笠原 俊幸
音響:実吉 英一
小道具:松木 久尚
歌唱指導:楊 淑美
舞台進行:日笠山 秀観、政村 雄祐

舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
音楽演奏:宝塚ニューサウンズ
制作:角田 泰久
制作補:原田 豊浩
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社

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東京タンバリン「ロマン」

東京タンバリン
13-May-2011 19:30~21:20
三鷹市芸術文化センター 星のホール

Corich公演情報

 ロマンをテーマにした作品を書きたいという佐藤君だが、いつまでも芽が出ず三十路過ぎてもスーパーのバイト。同棲相手の絵里ちゃんに愛想尽かされて追い出され、小学校の同級生の前田君の家に転がり込む...

 夢を追いかけるのが男のロマン、でもロマンじゃご飯は食べられない。だから人妻にはなんだかモテちゃうけど結婚対象にはならないんだね。

 男だって、「いつまで夢を追いかけてるんだ!」と激をとばしつつもロマンを追いかける佐藤君をうらやましく思っていたりいて。

 全体に佐藤君への愛が感じられる。「やっぱりロマン」だよなと。

 演劇を続けてること自体がロマンを追い続けていることだから、きっと作者はロマンに寛容なんだと思う。

おまけ

 舞台は前面階段状。気分は大階段(笑)。大階段こそヅカファンのロマンだよなと思った。

佐藤(作家志望):扇田拓也(ヒンドゥー五千回)
原みちる(元コミック作家):上田桃子(文学座)
前田(佐藤の同級生):森啓一郎
小松(佐藤の先輩、真樹の夫):瓜生和成
真樹(佐藤の元カノ):青海衣央里
田中(佐藤のバイト先のパートさん):ミギタ明日香
久美(佐藤のバイト先のパートさん):島野温枝
香(佐藤のバイト先のパートさん):柴田薫
絵里:松下倖子
渡辺聖子(有名作家):遠藤弘章
女1:大田景子
女2(ウェイトレス):田島冴香

脚本、演出:高井浩子
舞台監督:松下清永+鴉屋
舞台美術:杉山至+鴉屋
照明:工藤雅弘(Fantasista?ish.)
音響:平井隆史
宣伝美術:清水つゆこ
制作:東京タンバリン
主催:東京タンバリン・(公財)三鷹市芸術文化振興財団

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唐組「ひやりん児」

唐組
8-May-2010 19:00~20:00
花園神社

Corich公演情報

休憩(舞台転換)含め役1時間。
 モノにこだわり求める人たちが群がる構造とラストの屋台崩しはいつもと同じだけれど、「紙芝居の~」や「行商人ネモ」では、モノをめぐる争いと紆余曲折があった挙句の屋台崩しであったのが、最近の作品は争いと紆余曲折があっさりで、屋台崩しの際に以前ほどの爽快感はないように思う。
 いままで2時間かけなくては表現できなかったことが円熟して1時間で語れるようになったのか、単なる体力の低下なのかはわからない。もし前者とするなら、不器用でも熱く暴力的だった以前の方が好みだなあ。

 鳥山氏、退団されたようで寂しい。
 赤松由美嬢、ルビーを求める夜の女。ゴージャス衣装に負けないゴージャスなお胸の迫力♪
 大鶴美仁音嬢、唐氏と並ぶと顔ソックリ。
 お膝送りも無く、ゆったり見られて、しかも1時間。身体にやさしいテント公演ではあった。
 思いのほか終演時刻が早かったので、帰りに1980円のウクレレを買ってしまったよ。

尾加良(豆腐屋。失踪した水島を捜す):稲荷卓央
路子(クラブ渦巻のホステス):赤松由美
藻八重(水島の妹):藤井由紀
水島(放浪の男):唐十郎
曽根(クラブ渦巻の経営者):辻孝彦
夕月(元クラブ経営者のイロ):大美穂
波坂(告発する青年):久保井研
ガンモドキ氏(神父牧師で弁護士)、スクリュー男:気田睦
スクリュー男(曽根の部下):大石亜衣、轡あずみ
江島(アパートの主婦):土屋真衣
アパート主婦の亭主:岡田悟一
ユズ(尾加良を弁護する少女):大鶴美仁音

作・演出:唐十郎
音楽:安保由夫、大貫誉
舞台美術:劇団唐組
制作:劇団唐組制作部
デザイン:及部克人
絵:合田佐和子
データ作成:海野温子
制作:劇団唐組制作部
協力:(株)文化印刷

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BQMAP「大図」

BQMAP
8-May-2011 14:00~16:00
サンモールスタジオ
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 幕府の命を受け、伊能忠敬の蝦夷測量の旅に同行することになった間宮林蔵だが、彼は薩摩の密偵であり、その目的は完成された大図を奪うことだった。間宮から地図を受け取る命を受けたのは薩摩のおちこぼれ4人組。間宮の馴染の花魁の正体はロシアのスパイ、旅一座に化けて測量隊を追う。

 「大図」と「OZ」をかけていて、大図入手を命ぜられた薩摩のおちこぼれ4人組が、オズの魔法使いの4人に相当する。伊能忠敬一行を水戸黄門一行風としているのも御趣向。20周年企画なせいか、ダンス&ミュージカルシーンを取り入れ、エンターテイメント色の強い舞台となっていた。

 花魁の衣装が秀逸(ボンデージ風の黒の衣装に帯と長襦袢)。帯だけも花魁っぽくみえてくるのが面白い。

 竹内順子嬢、花魁の甘えた声から、スパイとしての低い声までさまざま。随所に「あのアニメのあの声だ」っていうのがあって、ちょっと楽しい。

 高瀬郁子嬢、オズでいうところのライオンの役。男前♪

前田 剛
栂村年宣
矢部 亮
立花拓也
竹内順子
高瀬郁子
丘崎 杏
知桐京子
土屋真由美
明神杏奈
伊達康浩
山井克馬
伊藤菜実子
雄賀多あや
齋藤智美
嶋田あきえ

関戸博一 (Studio Life)
篠崎高志 (POOL-5)
下崎紘史 (尾木プロ THE NEXT)

作・演出・美術:奥村直義
音楽:佐藤太、竹下亮、山本伸一
照明:泉次雄(RISE)
照明操作:宮崎絵美子(RISE)、鳥海 咲
音響:竹下亮(OFFICE my on)
衣装:山下和美(宮本宣子ワークショップ)
ヘアメイク:井上益美、KIMIKO
殺陣:清水大輔(和太刀)
舞台監督:筒井昭善
イラストレーション:quolia
宣伝美術:日置好文、須田裕之
宣伝写真:久保田育男(OWL)
制作:木田昌美、上地美華、鈴木暁子、岩渕史、COMPASS
制作協力:ネルケプランニング
企画・製作:BQMAP

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宝塚歌劇団「バラの国の王子/ONE」

宝塚歌劇団
7-May-2011 11:00~14:00
東京宝塚劇場

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「ONE」

 個人的には、健全すぎて物足りなかったのだが、きっと「バラの国の王子」にあわせて、ファミリー仕様にしているからなのだろう。

 ジャクポット 一攫千金を狙う、お茶目な若者・龍&明日海。ギャンブルで大金持ちになろうというのは、宝くじを買うようなもので、とっても健全だ。正しいギャンブルは、金持ちになるか無一文になるかのスリルを味わうものだと思うのだが、そんなスリルは微塵もない、とってもファミリー向けな場面♪

 ナンバーワン選手権 星条旗カラーの衣装だから、舞台はUSAという設定かな?

 ユニコーン ダンスは素敵だったが、メルヘンチックすぎる(笑)。霧矢&蒼乃コンビの、おっとな~なデュエットダンスが見たかったかも。

 フレーズの末尾に「~ONE」とつける歌詞、「おいしいワン」とか「たのしいワン」のような犬語に聞こえて、ちょっと吹いてしまった。

脚本・演出:草野 旦
作曲・編曲:高橋 城、太田 健、高橋 恵
音楽指揮:清川 知巳
振付:羽山紀代美、御織ゆみ乃、若央りさ、上島雪夫
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:勝柴次朗
音響:大坪正仁
映像:奥秀太郎
小道具:今岡美也子
演出助手:田淵大輔
衣装補:河底美由紀
舞台進行:中村 兆成

舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
演奏コーディネート:ダット・ミュージック
制作:岡田 隆之
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社

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