鈴木製作所「ノミコムオンナ」
鈴木製作所
1-Sep-2011 19:00~20:45
新宿シアターモリエール
エキサイティングでロマンチック。
感情のやりとりをすべてダンスで表現、合間をセリフで繋いでゆく。ストーリー性のあるダンス公演というのもあるが、本作はより芝居に近く、とってもわかりやすい(前者のダンス公演だと、時として抽象度が高くて、いろんな解釈ができてしまうことがある。)
チャンピオンを育てる夢を追いかけるジムの経営者・島津誠、しかし彼の妻・静音はジムを閉じてカフェを開きたがっている。娘・墨子は親の言うことには逆らわず、しかし自分をここから連れ出してくれる男を、息をひそめて待っている...
ダンスとは、言葉より雄弁なものなのだな。おそらくどんなセリフも、見せられたダンスのほどの豊かな表現はできないように思う。
それそれのダンススタイルが、そのまま各キャラクタの性格になっている。了太郎と相良が墨子を取り合うダンスシ-ンは、それがはっきり現れていて面白い。
陽月華さん、そーいえば娘トップになってからは芝居でもショーでも男前な役が多かった。だから今回のようなかわいらしい娘役は、星組時代を彷彿させて、ちょっと懐かしかった。
登場人物中、陽月華さん演じる墨子だけは一言もしゃべらない。すべてをノミコンデルんだろう。
赤ペン瀧川先生は、毎日筋肉通になりそーな力のはいったダンスで、公演中、体がもつかどうか心配になってしまった(笑)。
島津墨子:陽月華
了太郎:柴一平
相良:安田栄徳
小島:鴇田芳紀
夏美:木村晶子
ビート:瀧川英次
島津静音:福麻むつ美
島津誠:久保酎吉
男(Wチャスト):俵和也/桜木涼介
脚本:蓬莱竜太
演出:鈴木裕美
照明:原田保
音響:長野朋美
舞台監督:安田美知子
衣裳スタッフ:吉田祐子
宣伝美術:鳥井和昌
企画:鈴木裕美
制作:自転車キンクリーツカンパニー 須藤千代子、大槻志保
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