宝塚

May 07, 2008

宝塚歌劇団「ME AND MY GIRL」

宝塚歌劇団
4-May-2008 15:00~18:00 1F-14-82
宝塚大劇場

Corich公演情報

宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」(東京初日)

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 普段は東京宝塚劇場での観劇ですが、なんやかやで年に一度は大劇場に詣でてます。5月はちょうど初舞台生お披露目の時期。GWを利用して宝塚大劇場に遠征してきました。

 一昨年の東宝版(井上・笹本)が「My and My Girl」の初見。その後、月組DVD版(天海・麻乃)を購入し、10回以上は見ていると思います。今回、見て、改めてよくできたミュージカルだと思います。笑えて楽しめて最後はしっかり泣ける。ロングランすればいいのに(笑)

・マリア(出雲綾)、ビルやジョン卿との絡みは自在でさすが。ビルの悪ふざけに対し、威厳をもちつつも的確につっこんでいて面白い。

・パーチェスタ(未沙のえる)は、うわさどおりの芸達者ぶり。

・ジャッキー(城咲あい)と椅子に半分ずつ座り、ビル(瀬奈じゅん)が足先に帽子を懸けるところで帽子が落ちて、ふたりで「あら、おちたわね♪」みたいな芝居をしてた。帽子、落ちるときはやっぱり落ちるらしい。

・二人で抱えられるだけの荷物を持って行くくだり、瀬奈ビルが彩乃サリーに「せんぱい、もてるぅ?」って言っていたような気がしました。

・甲冑の置物、去り際にビル(瀬奈じゅん)とサリー(彩乃かなみ)に投げキッス。

・ビル(瀬奈じゅん)が虎の剥製で遊ぶところでは、オケピからシマウマとカエルのパペットが顔出してたました。シマウマは公演途中から登場したっぽい。

 悲しみこらえて明るく振舞うサリー(綾乃かなみ)の歌は、聞いていて切なくなりました。「顎で受け止めて」を歌い終わった後のキラリと光る目の涙に、こちらも涙。
 ラストシーンは、DVDで何遍もみているのに、やっぱり目頭が熱くなります。扇一枚隔てた二人の会話で手に汗握らせ、最後に扇を外し二人が抱き合って大団円。じらされた分、一気にうれし涙が込みあげてきます。


続いてショー。

 初舞台生総出のロケット。「このロケットにすべてかけてます」という一生懸命さが伝わってきて心から拍手。
出雲綾のエトワールは大劇場を完全制圧してました。


おまけ

 東京宝塚劇場と異なり、お菓子・おみやげ売り場・充実した飲食設備・変身コーナー・展示コーナ、さらには郵便局と、劇場型テーマパークな風情。チケットなくても利用できちゃうところがうれしい。

 プチミュージアムの"トップさんの衣装の前で写真を取ってもらおうコーナ"。前回訪問したときはシャンシャン持つだけでしたが、小さな大階段に立って羽背負って写真撮影ができるようになってました。

 門のあたりで、千秋楽当日券で並んでいるらしき集団がトランプしてました。のどかな風景でございました。

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April 10, 2008

宝塚歌劇団「赤と黒」

宝塚歌劇団
6-Ap-2008 15:00~17:40 2F-G-6
日本青年館

Corich公演情報

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宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」(ドラマシティ初日)

 原作は未読ですが、CS放送で放映した海外ドラマ版で予習してからの観劇。
裁判にかけられたジュリアンソレルの回想の形で物語が始まります。
一幕目はヴェリエール~ブザンソン編、出世への第一歩として市長の息子の家庭教師になったものの不倫が発覚し家庭教師解任、神学校でも派閥争いに巻き込まれてお先真っ暗となります。
二幕目はパリ編、パリの有力貴族の秘書になり、再び立身出生をめざすが、思いがけない悲劇へ。
と、ちょうどよいところで幕間になっていますね。

 ジュリアンというのは、野心家で頭もよく誇り高いが、同時に小心で純粋で目標のためには冷徹になりきれない弱さと脆さを持ち合わせている。考えてみればヒーローに成りきれないフツーの若者ね。
 前作で安蘭けいが演じたエル・アルコンのティリアンのような強さは持ち合わせていないわけです。安蘭けいがインタビューで「ティリアンにジュリアンと、悪役が2作続くが、同じ悪役にならないようにしなければ...」という趣旨のコメントをしていたけれど、見事にジュリアンソレルを演じていたと思います。

 レナール夫人(遠野あすか)とジュリアン(安蘭けい)の濡れ場もアダルトな雰囲気でよろしい。
抱き合っていざっというところで、ダンスシーンに移行するのはいかにも宝塚ミュージカルっぽい(笑)
 気持ちの高まりをダンスで表現しているのでしょうね。リアルに演じようとすると、抱き合って暗転になっちゃうでしょうから、ダンスで二人のやりとりを表現するというのは、とても正しいと思います。

ラ・モール侯爵(萬あきら)と ピラール校長(磯野千尋)は、さすが専科の風格。

 コラゾフ公爵(柚希礼音)のアドバイスで、ジュリアン(安蘭けい)が マチルド(夢咲ねね)を落とすくだりは、ドラマでは、ジュリアンたちの戦略でマチルダの気持ちが次第に変化していく様が結構面白かったのですが、
芝居では、割とあっさりした展開でちょっと物足りず。
 コラゾフ公爵というのは、貴族でありながらロシア人であるが故に、ジュリアンとフランス貴族のどちらにも属さない面白いポジションなのですね。ドラマ版ではかなりアクの強くてお気に入りのキャラだったのですが、本作では単にジュリアンに恋の手ほどきをする人でしかなかった点も物足りないところ。

 でも、総じて満足なのでした。

 オープニングテーマ曲の、トランペットはたまらなくかっこよい。
「はぐれ刑事純情派」「大都会」「ガッチャマン」を超えていると思う。

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宝塚歌劇団「黎明(れいめい)の風/Passion 愛の旅」

宝塚歌劇団
6-Apr-2008 11:00~14:05 1F-20-44
東京宝塚劇場

Corich公演情報

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詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」(東京初日)


「黎明の風」

 日本が軍国への道を歩き始めた1920年代から、第2次世界大戦~敗戦~サンフランシスコ講和条約調印で再び独立国となるまでが、白洲次郎とマッカーサーの二人の男を中心に語られます。
 戦前~戦後の日本の姿を、白洲次郎(轟)とマッカーサー(大和)の両方からの視線で描かれているため見応えのある歴史物に仕上がっています。轟悠特出でWトップ状態となったことが良い方向に作用していると思われます。
プロパガンダ放送の東京ローズ(美風舞良)や、天皇の人間宣言後に自ら正統な皇位継承を主張した熊澤天皇(夏大海)を登場させ、それとなく日系アメリカ人問題や天皇問題を匂わせるあたりは憎い。一般民衆の悲劇や混乱の代表のような存在になっており、作品に深みを与えています。
 朝鮮戦争のくだりでは、次郎が将来の北朝鮮に対する危惧を露骨に表現していましたが、あのセリフは事実だったのか創作だったのか?宝塚でそんな気骨のあるセリフが聞けるとは思わなかったので、ちょっとびっくり。(宝塚だから無問題っていうのはあるかもしれないですね)

 次郎が正子へ求婚する京都の夜の場面は、石田先生らしく大衆芸能風味というか「宝塚って関西の劇団だなあ」と感じさせてくれて、宝塚っぽいかどうかは別にして、個人的には好きな場面。

 神風特攻隊の出陣を轟歌う"群青"をバックにダンスで表現した"レクイエム"の場面は、ベルばらのバスティーユに匹敵する名場面かも。

ラストシーンで全員登場...しかし、ソ連大使テレビャンコ(天羽 珠紀)と熊澤天皇(夏大海)だけがセリで下げられるます。その場は笑って見ちゃいましたが、結構皮肉が効いた演出ですよね。

 歌劇にもグラフにもENAKのSTAGE GRAPHにも写真が無くて残念なのは、マッカーサーのミニスカ女性秘書(華凜もゆる)。
007シリーズのマネーペニーみたいな役割だけれど、男主体の物語には、本筋にからまないお色気要員って必須だと思うので、"主な配役"リストに載せてあげてください(笑)

 骨折で休演した陽月華の代役・和音美桜。先進的でありながら大地に根ざしたような母性もあってよろしかったと思われます。これが陽月華だったら、かなり攻撃的な、それこそ「将軍の妻は、将軍の将軍」的な最強の奥さんだったでしょうね。冒頭とラストのソロ歌がすばらかったですが、休演しなかったら陽月華が歌ってたってことでしょうか?想像するとちょっと怖い(笑)。

 吉田茂(汝鳥 伶)は、世間の評判とおり見事でした。ラストに流される「サンフランシスコ講和条約調印」のニュース映像の中の本物の吉田茂を見ても、違和感無し。

 東京ローズ(美風舞良)の歌う"蘇州夜曲"は聞き応えあり。美風舞良って、ちょっと小生意気な雰囲気が魅力だと思うのですが、そんな彼女が涙ながらに歌うと、哀愁が出てたまらないです。

 ブギの女役の音乃いづみは、本公演にて退団。また、歌える娘役さんが居なくなっちゃった。残念。意外に戦後の洋装が似合わないのね。

 2Fロビーに白洲次郎コーナーあり。リアル男性よりもかっこよいのが宝塚の男役ですが、今回は、白洲次郎氏御本人が
見た目の生き様も、男役に匹敵もしくはそれ以上のかっこよさがあるですね。劇中「タカラジェンヌに手を出して英国留学という島流しに会った」というくだりがありましたが、実際に10才年上のタカラジェンヌと付き合っていたそうですね。そんな白洲次郎を芝居にしてしまう宝塚、懐が広いなあ(笑)


「Passion 愛の旅」

 幕開早々、黒燕尾・黒ドレスに真っ赤な照明。シックな衣装に淫靡でゴージャスな雰囲気が漂い、いきなり期待度120%増。
ミラーボールを手に持って踊るのも妖しげで面白い。

 続いては「Passion 大空へ」。スチュワーデス物語か愛と青春の旅立ちか、青空バックにさわやかな群舞。

 アラビアンナイト風の「Passion 砂漠の薔薇」では、夢先案内人の怪しげ親父っぷりがいかにも美郷真也。

 ショーでの娘1の代役は美羽あさひと凪七瑠海。美羽あさひは陽月華とは対照的に非常にしなやかな踊り。言ってみれば本寸法の娘役さんなのでしょうね。
 「Passion 砂漠の薔薇」のみ凪七瑠海が代役。長い手足を生かして妖艶かつダイナミックな踊りで活躍。もともと陽月華の魅力全開の振付け(by KAZUMI-BOY)だったのでしょうが、その代役が男役から選ばれるって、やはり陽月華って破格な娘役さんなのですね(笑)。

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March 16, 2008

宝塚歌劇団「舞姫」

宝塚歌劇団
15-Mar-2008 15:00~17:35 2F-D-44
日本青年館

Corich公演情報

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宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」(バウ初演版)

 2007年6月の初演が好評だったものの、当時はバウホールのみの公演で観ることかなわず。SKY STAGEの放映待ちの状況でしたが、今回東京上陸、日本青年館で公演されることとなり、さそくの観劇。ありがとう、正規料金よりちょっぴり安いカンフェティ(笑)

 やはり評判通りの素晴らしい出来ばえ。

 エリスへの想いと祖国への想いの間で揺れている豊太郎を第三者の視線(=観客の視線)で描いています。原作は一人称で書かれているため内省的な色が濃く、ついつい豊太郎に対して批判的な感情をもってしまいがちなのですが、本作では素直に豊太郎の心情に共感できる構造になっていると思います。

 "ゆれる豊太郎"を表現するための、中央に豊太郎、舞台の下手にエリス、上手に日本の母妹を配した演出は効果的。音楽も然り、基本は洋楽ですが、時折挿入される和楽器の旋律が郷愁を誘って良いですね。

 エリスの妊娠が、豊太郎を思うあまりの想像妊娠であったことは、原作よりも救われる気がします。精神を病み入院したエリスが失敗しながらも要返しを練習し続ける姿を見て、エリスの手を取り、要返しを教える豊太郎。これはエリスに扇をプレゼントした日と同じ光景=二人が幸せだった頃の思い出であると同時に、二人の別れの挨拶でもあるのでしょう。これも原作にない、救いをかんじさせる場面となっていますね。

 日本に戻った豊太郎は日本の近代化に尽力し、大日本帝国憲法の発布で物語は終わります。同時期、大劇場では宙組公演「黎明の風」、これは大日本帝国の終焉と民主国家・日本のスタートの話。なぜか"舞姫"の結末がとても儚く感じられてしまうのでした。退団の決まった舞名里音、ちょっと宙組主演娘役の陽月華に似ているのも何かの因縁か?

 梨花ますみの風格はさすが。舞城のどかは、士族としての誇りを持ちつつも兄を慕う妹の健気さ・弱さが見え隠れして好演。星原センパイは大臣の貫録十分。

 華形ひかる扮する美術留学生の恋人役の華月由舞、ドイツ人もびっくりなお胸♪

 いつの日か再々演して欲しいし、景子先生の演出で外部の公演も見てみたい気がします。

蛇足

客席からすすり泣く声が聞こえましたが、感動で泣いているのか、単に花粉症のせいなのかわからない季節ではあるなあ。

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March 03, 2008

宝塚歌劇団「君を愛してる-Je t'aime-/ミロワール」

宝塚歌劇団
1-Mar-2008 11:00~14:00 1F-17-29
東京宝塚劇場

Corich公演情報

080301a

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

ラブ・ロマンス「君を愛してる-Je t'aime-」(作・演出/木村信司)

 「父親の遺言で、半年以内に貴族か上流階級の娘と結婚しないと遺産相続権を失う。こりゃえらいこっちゃ」と、なんだかありがちなコメディなのだけれど、こーゆーお気楽ラブコメディって、やはり宝塚にはぴったりだし、いかにも万人受けしそうなお話。

 主軸はジョルジュ(水夏希)とマルキーズ(白羽ゆり)の恋物語ですが、アルセスト(凰稀かなめ)とセリメーヌ(大月さゆ)の恋の行方や、アルガン(彩吹真央)を誘惑するレイチェル(美穂圭子)のくだりも、サブストーリーながら、ふくらめたら面白いシーンができそう。二幕モノのミュージカルだったら、きっと見所の場面ができあがるでしょうね。

 アダルトに乱れる美穂圭子さんってものずごく見てみたい。

 セリメーヌの父親でドシャレット家の家業の重役でもあるドビルバンの一樹千尋さん、鬚ツラなのにラストの総踊りでの仕草がとってもキュートで微笑ましい。一樹さんの甲高くて早口な口調って大好きなのだな。

 仮面舞踏会、男役連中の淑女に、ちっちゃい娘役連中の男装の組み合わせがとってもかわいらしくて愉快。

ショー・ファンタジー「ミロワール」(作・演出/中村暁)

 「君を愛してる-Je t'aime-」のマルキーズが登場したり、微妙に芝居とリンクしているあたりは御趣向。

 冒頭から金キラ衣装で客席降りあり、ちょうど通路際の席だったので気分は高揚♪

 "ハートダンスの、彩吹と音月の鏡をはさんでのダンスは面白い。アメリカングラフティみたいな雰囲気も楽しくって◎。

 スタンダードナンバーで踊る、万華鏡の場面が個人的にはお気に入り。
彩吹真央の"Night and Day"も聞かせるけれど、未来優希と美穂圭子の歌う"Night and Day"は、もう別格の上手さ。たまらないっす。

 今回、芝居とショーのバランスが非常によい。強烈なインパクトはないけれど、誰が見ても楽しめる内容で、初めて宝塚観る人には最適じゃないかなーと思いました。

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January 21, 2008

宝塚歌劇団「Hollywood Lover」

宝塚歌劇団
20-Jan-2008 15:00~17:30 2F-D-46
日本青年館

Corich公演情報

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宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」

 映画のような、ちょいと小粋で泣ける恋愛ドラマ。

 宝塚らしからぬという声が多かったA-"R"exに引き続いての公演ですが、こちらはいかにも宝塚らしい物語。大空祐飛の魅力が十二分に引き出されていました。

 The Last Party に登場したシーラ(五峰あき)が、同役で今回も登場。The Last Party から数年後の設定になっています。
劇中、「そいうえば彼(フィッツジェラルド)に似ている...」というセリフがありましたが、
The Last Party を見た観客にとっては、当時の感動がよみがえり、二重に涙することになるのではないでしょうか。植田景子先生、なかなかの策士(笑)。

 よりをもどそうとするステファーノとローズ、それを知ったリチャードのとった方法は予想を超えてましたが、ローズを自分のもとにとどめておくには最も確実な方法でしょう。(それを、言われずとも察してしまうレイ、恐るべし)

 悲しみをこらえてイタリアへ戻るステファーノに対し、人並みに幸せなビリーとマーガレット・夢と希望にあふれるサムとナンシーを配置するあたりはウマいなあと思うのでした。
 タイトルの"Hollywood Lover"、実はステファーノが若い頃にローズを主役に撮った映画のシリーズ名、ステファーノが去り舞台暗転、スクリーンに"Hollywood Lover"の文字が浮かび上がる...憎たらしいほど洒落たエンディングですね。

 短時間ながら黒燕尾に娘役の真っ赤なドレスというこれぞ宝塚的フィナーレ。
大空・城咲のデュエットダンスは、ステファーノの思い出の一場面のようにも感じられました。

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January 17, 2008

宝塚歌劇団「エル・アルコン-鷹-/レビュー・オルキス-蘭の星-」

宝塚歌劇団
14-Jan-2008 11:00~14:05 1F-12-48
東京宝塚劇場

Corich公演情報

080114a

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

「エル・アルコン-鷹-」(齋藤吉正脚本・演出)

 原作は青池保子作の「エル・アルコン-鷹-」「七つの海七つの空」のコミック。2冊分の内容を100分に詰め込んだことで、まるで大河ドラマの総集編というかダイジェスト版のようなステージ。1本モノで上演すべきだったと思う。冒頭の、スパイを逃がし父親を刺し殺すくだりは、原作読んでいないと何がなんだかわからないのじゃないかな?

 しかしながら原作を読んだことがある、もしくはリピーターならば、長編ドラマの名場面集を見ているようなものなので、じゅうぶん楽しめると思います。

 テーマ曲がメチャクチャかっこよろしいです。音楽配信で購入し(全13曲)、現在ヘビーローテーション中です。「ブランシュ・フルール」という曲中にはギルダvsティリアンの海戦がそのまんま入っているのですが、これが迫力満点のラジオドラマ風でよいです。

 安蘭けい、クールで策略家の悪役やらせたら日本一。遠野あすか、素の顔はアンパンマンのようにほんわか丸顔なのに、舞台では見事に女海賊になっているのが世界の七不思議。ドレスのようなロングスカートで剣を持って立ち廻りっていうのがたまらなくよいです。

 前日に原作本読んでおいたおいらは勝ち組な気分♪

「レビュー・オルキス-蘭の星-」(草野旦作・演出)

 振付家(オスカル・アライス)による、ちょっとコミカルでバレエ的なタンゴ。

 宝塚の大劇場公演の場合、前半の芝居がいまいちでも後半のショーが盛り上がればOKというところがありますが、今回、芝居が盛り上がりすぎて、尻すぼみになってしまった感があります。

 「エル・アルコン」が"ストーリー性の強い迫力あるショー"の趣があるので、公演自体がショー2本立てのよう。これもバランスはよろしくないと思います。

 やはり「エル・アルコン」一本で見たかったなあ。

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宝塚歌劇団「A-"R"ex」

-如何にして大王アレクサンダーは世界の覇者たる道を邁進するに至ったか-
宝塚歌劇団
7-Jan-2008 15:00~17:45 2F-D-48
日本青年館

Corich公演情報

080113a

公式ページ

宝塚プレシャス「榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー」

 劇中劇として始まる「アレクサンダー大王の物語」、演じる役者はヒッピーだったり軍服を着ていたりと現代風。Now on stage での霧矢大夢の解説によると、どうやらベトナム戦争当時のアメリカをイメージしているとのこと。国はベトナム戦争に躍起になる一方、若者は自由を求め反戦をうたう。しかし自由を求めた若者は、ドラッグの溺れ身を持ち崩していく...。それはマケドニア王としてペルシアと戦争しなければならなかったアレックスと、自由を求めやがて死(滅亡)にたどりつくアレックス個人という、アレックスの心の中と類似しているのですね。

 さて、この舞台の進行役の女性(出雲綾)は、劇中劇ではアテナ役でギリシャ世界復権のためにアレックスのペルシヤ遠征を画策するという"劇中劇"中の進行役でもあります。こいつはややこしいでしょ(笑)劇中・劇中劇の中でも同じ役割を一人の役者が演じているというのが、「現実の世界と劇中劇という虚構の世界」を不明確にしている原因だろうと思います。

 劇はシナリオに基づいて演じられるものであり、人間の人生は神の書いたシナリオによって演じらるもの。現実世界も、実は神の用意した舞台の上の劇であり、人間は単なる役者なのかもしれません。そして人間は、神の書いたシナリオを運命と呼ぶのではないでしょうか。


 ニケとデュオニソスについて。

 勝利の女神ニケはマケドニア王アレックスのための存在しており、彼が戦争をやめれば存在意義はない。片やデュオニソスは、王という立場から逃れ自由になりたいアレックスを誘惑する。それはアレックスの心の中の二面性、王としての自分と、自由を求める自分をしれぞれ象徴する存在でもあるのでしょう。
 結局デュオニソスは彼を誘惑することはできず、アレックスは(ニケとともに)死ぬまで戦い続けることになります。そしてニケは、ロクサーヌという人間の娘になってアレックスと結ばれます。やがてアレックスは病死、ロクサーヌも後に殺される運命にあるのですが、この「A-"R"ex」という舞台のなかで、与えられた役を素直に演じている者、悩みながらも演じている者、死によってでしか役から解放され得なかった者等ありますが、唯一ニケだけが、神から人間へと、自らの意志で自分の"役"を替えることができたのは面白いですね。シナリオの設定を根底からくつがえすような行為、それは神の否定=神々の終焉を暗示しているのかなあと思ったりして。


 そんなこんなで...

 いろいろ考えて遊べる題材ではありますが、宝塚らしからぬ難解系の作品でもあります。まー、大劇場公演じゃないし、バウ物ってもともと大劇場ではできない実験的な演目をも視野に入れているはずなので、アリだと思うのです。
 「宝塚だから、やっぱりフィナーレのショーが欲しい」という意見がありますが、フィナーレというリアルなステージがあると、それまでの現実と虚構が曖昧だった「A-"R"ex」の世界が、全て虚構の世界として片付けられてしまうように思います。

 表向きはフィナーレを入れる時間がなかったという理由ですが、実は荻田先生、ハナっからフィナーレ入れる気はなかったのではないかと勝手に思ってます。

 宝塚っぽくないという声もありますが、難しい題材を精一杯宝塚ナイズしていると思われます。ちゃんとミュージカルで、麻華りんかの狂った花嫁の歌(これ難曲と思われ)や矢代鴻のゴスペル、彩乃センパイの「皆殺しの歌」(絶品)など聞かせどころもある。ダンス場面は少ないけれどタンゴ風の場面もあり面白い。見た目・立ち振る舞いの美しさ、ニケの無邪気な可愛らしさやデュオニソスの中性的妖艶さは宝塚以外の場所だったら見られないと思うのです。

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December 24, 2007

春野寿美礼退団の12/24に考えてみよう♪今年見た宝塚の演目のベストワンは何?byマリーアントワネット

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まず、今年見た演目一覧。

1.「維新回天・竜馬伝!/ザ・クラシック」(ENAK STAGE GRAPH)
2.「パリの空よりも高く/ファンシー・ダンス」(ENAK STAGE GRAPH)
3.「A/L(アール)-怪盗ルパンの青春-」(ENAK STAGE GRAPH)
4.「明智小五郎の事件簿~黒蜥蝪/TUXEDO JAZZ」(ENAK STAGE GRAPH)
5.「さくら/シークレット・ハンター」(ENAK STAGE GRAPH)
6.「大坂侍-けったいな人々-」(あらすじはこちら)
7.「エリザベート - 愛と死の輪舞(ロンド) - 」(ENAK STAGE GRAPH)
8.「バレンシアの熱い花/宙 FANTASISTA!!」(ENAK STAGE GRAPH)
9.「Kean(キーン)」(ENAK STAGE GRAPH)
10.「MAHOROBA/マジシャンの憂鬱」(ENAK STAGE GRAPH)
11.「アデュー・マルセイユ/ラブ・シンフォニー」(ENAK STAGE GRAPH)


1.芝居の部

まず最初に「エリザベート」「Kean(キーン)」は、宝塚オリジナルではないので対象外としたい。

2007年一発目「維新回天・竜馬伝!」は、紫城るいのお竜をはじめ、娘役・女役さん扮するの芸者連中がよかったが、宝塚よりもコマ劇のほうが似合いそう。続く月組の「パリの空よりも高く」は、肩のこらないミュージカルコメディの佳作。宙組の新主演コンビお披露目の「A/L(アール)-怪盗ルパンの青春-」は、主演コンビの歌の下手さがどうでもよくなってしまうほどパワーあふれる楽しい舞台。花組「明智小五郎の事件簿~黒蜥蝪」は春野・明智のかっこよさは見所だったが、とんでもないオリジナルな展開に唖然。星組「シークレット・ハンター」はロードムービー風サスペンスラブコメで面白い。「大阪侍」は、霧矢大夢好演、歌謡ショーの趣あり。「バレンシアの熱い花」は、主役のフェルナンドが大和悠河のニンではないのが引っかかる。「マジシャンの憂鬱」は正塚コメディの秀作だが、二幕物としてじっくり見てみたいかも。春野最後の舞台「アデュー・マルセイユ」は手堅くまとめた秀作、大階段の使い方は見事。

で、面白さ優先で選ぶと「A/L(アール)-怪盗ルパンの青春-」「シークレット・ハンター」のどちらかになるのだけれど、実は、もう一本、とっても気になる作品がある。「明智小五郎の事件簿~黒蜥蝪」である。

・探偵と女賊の恋物語に、実は生き別れた兄妹だったというオリジナル設定を加え、近親相姦の要素を持ち込みんだことで、アングラ色が高くなっている。ややもするとエロ・グロに行きがちな世界だけれど、すみれコードというフィルタを通すと耽美な方向に向かうから面白い。(近年の大成功例は、昨年の「タランテラ」だと思う)
・戦後独特の和洋折衷感もよい。これは宝塚のノンジャンル性にも通じる。
・春野寿美礼の明智小五郎、はまり役だと思う。
・ついでに桜乃彩音の男装や、和服メガネっ娘もポイント高い。

「宝塚ならでは」(裏を返せば宝塚でなかったら、まず成立しないだろうってことだけど)という点で、あえて「明智小五郎の事件簿~黒蜥蝪」を本年度のベストワンとしたい。
ストーリー上は納得しかねる点が多々あるけれど、それもまた宝塚っぽくていいじゃないか(笑)


2.ショーの部

「ザ・クラシック」は、できればショパンだけに絞ったほうがよかったかも。「ファンシー・ダンス」は文字通りダンス全開、3人娘エトワールが印象に残る。「TUXEDO JAZZ」は荻田作品としては物足りないが、それは口当たりがよいからで、結構凝った構成になっている。「さくら」、笑える日本物のショーっていうのも珍しい。「宙 FANTASISTA!!」は、大和のアイドル性と陽月のダンスが光る。「MAHOROBA」はショーというより舞踏劇、古代スペクタクル。「ラブ・シンフォニー」は、これでもかこれでもかの総踊りの連続、春野を送る花組生たちという構図。

 もう、これは好みで選んでいるようなものだけれど、陽月華の切れのあるダンスと和音美桜の美声を堪能できたという理由で「宙FANTASISTA!!」をベストワンとしたい。「宇宙のファンタジー」や「スカイハイ」などの懐かしい歌が聞けたのもうれしい。前述のように大和・陽月は、歌はいまいちなのに、それを補って余りある"華"がある。なんか許せてしまうのだよなあ、不思議だ。

次点は「MAHOROBA」。彩乃かなみの歌声にはホントに癒されますぜ、だんな♪

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October 10, 2007

宝塚歌劇団「MAHOROBA/マジシャンの憂鬱」

宝塚歌劇団
7-Oct-2007 11:00~14:05 1F-19-21
東京宝塚劇場

Corich公演情報

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詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)



スピリチュアル・シンフォニー
『MAHOROBA』-遥か彼方YAMATO-
作・演出・振付/謝珠栄

 ヤマトタケルの一生~再生と、一本筋の通った演目で、"クマソ征伐""東国遠征"など、冒険活劇の趣のあるショーでした。ダンスも、普段の宝塚のショーとは一風変わって、コンテンポラリーダンスっぽい。

 冒頭、天女たちの東南アジア的な踊りが艶かしい。神々の衣装が華やか。

 「クマソ征伐~ニライナカイ~秋の豊作」の明るさ華やかさと、東国遠征以降の「嵐、吹雪のなかでの戦い~死」の悲しく寒々とした雰囲気が対照的で面白いです。嵐の場面で、オトタチバナ(彩乃かなみ)が神の怒りを静めるために命を捧げるくだりはショーの山場でもありドラマチック。"吹雪のなかでの戦い"は、上妻宏光の三味線が効果的。雪と津軽三味線って合いますね。

 オトタチバナの彩乃かなみの扇の舞が美しい。洋装より和装の方が俄然似合う人だと思います。
クマソ征伐で女装して潜入するサルメ(霧矢大夢)、もともとバタくさい顔立ちなので、なんだかアラビアンな感じがしますね(笑)

 この公演で退団する嘉月絵理演じるオオワタツミは、両性具有な何とも妖しげな魅力を放っていました。

 アマテラスの出雲綾の歌声はさすがの貫禄。彩乃かなみのふんわりとした歌声には癒されるなあ。


ミュージカル
『マジシャンの憂鬱』
作・演出/正塚晴彦

 透視能力をもったマジシャン(実は裏でスタッフが調査し、その結果を透視にみせかける)が、皇太子妃事故死の真相を透視するよう依頼され、適当なこと言ってたら、周囲の人間は勝手に勘違いするし、犯人は自滅するし、なんだか事件が解決しちゃった...って、「御神酒徳利」の宝塚版っすか?(笑)って趣ですが、楽しいサスペンスコメディでした。

 ボディーガード兼侍女の彩乃かなみ・憧花ゆりの・夢咲ねね三人衆の、強いんだか弱いんだかよくわからないアクションが可笑しい。彩乃かなみは、そういう役柄のためか、始終低く落ち着いた声でしたが、多分地声は低音のほうが近いのだろうなあ。クソまじめなのがかえって笑いを誘うような役で適役じゃないでしょうか。
 第3場で、新聞記者に化けたヴェロニカ(彩乃かなみ)が、端っこで、ダンスの振りを真似るところがヤケにかわいい。

 霧矢大夢は皇太子ボルディジャール、ちょいとセリフを噛んでいたですが、あわてんぼうな皇太子の役作りに違いない...と思っておこう(笑)

 墓堀夫婦の未沙のえる・矢代鴻。墓場での二人の小芝居が面白い。矢代鴻はエリザベートの冒頭にでてくる蘇える死者みたいでちょっと恐いけど(笑)


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September 09, 2007

星組ミュージカル「Kean(キーン)」

宝塚歌劇団
8-Sep-2007 11:00~14:00 1F-P-30
日生劇場

Corich公演情報

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

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 ブロードウェー・ミュージカルの日本初演。

 19世紀に実在した天才的なシェイクスピア役者エドモンド・キーン(轟悠)の、一人の男である自分と、役者である自分との狭間で揺れ動く姿を描いた作品。デンマーク侯爵夫人エレナ(南海まり)や資産家の娘アンナ・ダンビー(蒼乃夕妃)との恋も絡んではくるけれど、基本的にはキーン自身の「自分探し」の物語。「愛とファンタジー」が真骨頂の宝塚としては異質な作品でもあります。

 終演後、「宝塚っぽくないね」とか「他愛も無い話を派手にのが宝塚らしいよね」などという声がロビーで聞こえてきました。

 「宝塚でもこういう硬派な芝居ができるのだよ」ということなのでしょう。いかにも宝塚敵な作品ならば大劇場公演で見れば良いのだから、本公演のような宝塚らしからぬ作品があってもよいと思います。

 「宝塚らしくない」点は、二人のヒロイン・エレナとアンナにもいえます。"男役を引き立てる娘役"ではなく、"キーンと対等な自立した女性の役"となっています。南海まり・蒼乃夕妃にとってはおいしい役だったと思います。実際、好演でした。

 劇中劇が随所にあり。しかし、轟悠が「天才的なシェイクスピア役者」に見えたかというと、ちょっと疑問。ハムレットでもオセロでもなくキーン(あるいは轟悠)にしか見えませんでした。キーンの話だから、それでもいいのかもしれませんが。

 しかしキーンという一人の役者の生き様は、見事に演じていたのはないでしょうか。

 百花沙里はワキでガッチリ締めてくれます。こういう人が舞台上に居ると、なんだかうれしくなりますね。

 果物売り役の音花ゆり、胸元が大きく開いた(しかもルーズな)衣装で前かがみになって踊るのでつい覗きこめちゃったりして。宝塚でこーゆーのは案外めずらしいかも♪

 このような「宝塚らしからぬ」作品は、今後も公演があるかもしれません。娘役主演の舞台なんて実現してもらえないかなあ。

蛇足

日比谷スカラ座「HERO」公開初日、木村拓哉の舞台挨拶があるとのことで東京宝塚劇場から日生劇場に向かう歩道はファンのお友達であふれてました。

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August 23, 2007

宝塚歌劇団「バレンシアの熱い花/宙 FANTASISTA!!」

宝塚歌劇団
19-Aug-2007 11:00~14:00 1F-3列-35
東京宝塚劇場

Corich公演情報

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詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

バレンシアの熱い花

 スパニッシュで、怪傑ゾロ風コスチューム、三銃士。男役三人並んだらそりゃあ宝塚的にも格好よいってもんですね。

 陽月華のマルガリータは男前。レジェンド・オブ・ゾロのキャサリン・ゼタ=ジョーンズ並みに格好よい。剣片手に大立ち回りするような役も似合うんじゃないでしょうか。ぜひ見てみたいものです。

 悠未ひろのルカノール公は、悪役の色気と貫禄十分。

 和音美桜は相変わらず歌上手すぎ。前作・前々作は男まさりな役だったけれど、お姫様系の役も意外に似合うのだな。

 フェルナンドは、仇討ちの大望を悟られぬよう遊び人を装っているのですが、大和悠河だと遊び人になりきれていないように感じます。ロドリーゴの方が大和悠河のキャラにはあっているのじゃないでしょうか。

 復讐劇ですから、仇を殺して能天気にメデタシメデタシとなるよりも、成功の影に犠牲(シルヴィアの死・イサベラとの別れ)があってしかるべきとは思うのですが、なにもシルヴィアの死で幕切れにしなくてもよいのでは。冒頭のダンス削ってでも、大団円になるようなエピローグをつけて欲しいなあ。

宙 FANTASISTA!!

 開演前、劇場全体に星空が映し出されプラネタリウムのようになります。これは綺麗。

 客席降りした陽月華が、毎度の事ながら、愉快な小芝居をしてました。

 既成曲の宝塚風アレンジが、今回ツボで、ナイトショー風の「Venus(タッキー&翼)」、懐かしい「宇宙のファンタジー」に「スカイハイ」。もっとも「スカイハイ」は鳥人間コンテストで墜落する飛行機とミル・マスカラスの顔が浮かんできて妙ちきりんな気分でしたが(笑)

 新主演コンビのキャラに相応しく、勢いがあって楽しいショーでした。

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July 09, 2007

宝塚歌劇団「エリザベート - 愛と死の輪舞(ロンド) - 」

宝塚歌劇団
7-Jul-2007 11:00~14:00 1F-1-37
東京宝塚劇場

Corich公演情報

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

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「最前列センター、ちょっぴりトナミちゃん側@フィナーレ銀橋」というすばらしい席だったので、300%増で良く感じました。大劇場公演での、好評不評さまざまな意見は耳にしており、覚悟もしていたのですが、やはり間近で観る迫力のほうが難点を上回っちゃったかな。

 ウィーンオリジナルの迫力のエリザベートが、まだ記憶に残っているのですが、ウィーン版と宝塚版は似て非なるもの。
宝塚ならではの甘く耽美なエリザベートであることを再認識しました。

 だってさ、トートも黒天使もすげーきれいなんだもん♪

トート(水夏希)
 エリザベートへの想いが叶わず、時折感情をあらわにするのですが、人前ではその感情を抑えクールにふるまうストイックさが、水夏希に合ってると思います。
 歌は、上手下手というより、なんでこの人はポルタメント多用するような歌い方するんだろう(スライドトロンボーンをタンギング無しで吹いてるような歌い方)。他の役者は、たいていピアノのように音程とアタックを明確にするような歌い方だから、コーラスになると、かなり違和感を感じます。(音程が定まらないから下手に聞こえちゃうのです)

エリザベート(白羽ゆり)
 顔がまん丸なので、相対的に体が細く見える。顔見てからウエスト見ると、「驚異のウエスト50cm」も、なんとなく信じられる(笑)。最初の「私だけに」は、いまひとつ声が出ておらず、高音が苦しそうに聞こえたのですが、1幕最後あたりからはちゃんと声が出てきました。大鳥れい・瀬奈じゅんのシシィは、どこか強くたくましい感じがあるのですが、白羽ゆりのシシィは、フランツにも誰にも頼ることができず、自立しようとすればするほど精神的に無理が重なっていく弱さを、王妃としてのプライドで必死に隠しているようなシシィに感じました。白羽ゆりが、典型的なお姫様系だから、そう思えるのかもしれません。

ゾフィー(未来優希)
スカステの映像を見た時は、ゾフィーにしてはいい人っぽいなと思ったのですが、今回生で見たら、時折見せる表情が実に厳しく感じられて、なかなかよいゾフィーだと思います。歌は声量、節回しともすばらしい。

ルドルフ(凰稀かなめ)
美しすぎる(笑)。しかも憂いがあるし。
歌が下手という声はよく聞くけれど、水夏希の歌い方に比べれば無問題でした。「闇が広がる」で水夏希と一緒に歌うと、凰稀かなめの方がちゃんとした歌に聞こえるから不思議ですね。

フランツ(彩吹真央)
歌はさすがに安定しています。感情を抑えた静かな皇帝。ラストのトートとの対決では、もっと感情を爆発させてもいいのじゃないかと。観劇後、帰宅して月組のエリザをDVDで観たのですが、初風緑のフランツ、最後は結構爆発してるのと、マデレーネに対してすげースケベおやじ風になっているのがさすがだなと思ったりして。

ルキーニ(音月桂)
見る前は「若すぎないか」と思ってたのですが、良いルキーニでした。最後にトートからナイフを受け取るときの狂気な表情は好きです。

マダムヴォルフ(晴華みどり)
声量があるなあ。マイクいらないんじゃないの(笑)
しかし若すぎる。娼館のマダムっていうより、まだ現役でーすって年齢ですもん。今の雪組、ちょうどマダムヴォルフをやる学年の層が薄いのだろうな。音月ルキーニと並ぶと新人公演に見える(笑)

リヒテンシュタイン(美穂圭子)
月エリザではゾフィークローンみたいなリヒテンシュタインでしたが、今回は、シシィに対する優しさを持ち、立派な皇后に育ててあげたいと苦労するリヒテンシュタインでしょうか。
蛇足ながら美穂圭子ゾフィーを見たいですね。


 フィナーレで銀橋総並びでは、真ん前に白羽ゆり。「うわ~となみだあ~近ぇ~♪」と、そのまんまの感想なのだけれど、思ったほど目と目は離れていませんでした。きっと顔が小さいから、それほど広く感じないのだろうな。


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June 12, 2007

宝塚歌劇団「大坂侍-けったいな人々-」

宝塚歌劇団
10-Jun-2007 11:00~13:30
日本青年館 2F-I-34

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Corich公演情報

あらすじはこちら

なにわ人情歌謡ミュージカルコメディ時代劇。
音楽が全体に歌謡曲っぽい。

・青樹泉&麻華りんかのムード歌謡「大坂チャチャチャ♪」(ミラーボール付)
・花瀬みずかの演歌歌謡。
・お化け屋敷でスリラー

フィナーレでは
・ハッピーハッピー福娘ダンサーズ
・未沙・箙・瀧川の音曲トリオの歌で、お勢又七の後日談。
・ボレロも踊る着流の男役連中。

宝塚というよりビジュアル系大衆演劇のよう。
なかでも星条海斗がちょと洋風な顔立ちがそうさせるのか、いかにも大衆演劇の2枚目さんのような風貌でした。

夢咲ねねかわいい。大股広げてお地蔵さん背負って身投げをする場面は笑った。

嘉月絵理のヤクザの親分は貫禄十分。クールな悪役が似合う人ですね。


宝塚のバウものって、こういうトンデモ面白いものがあるからあなどれない。

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May 23, 2007

宝塚歌劇団「さくら/シークレット・ハンター」

宝塚歌劇団
20-May-2007 11:00~14:05
東京宝塚劇場

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Corich公演情報

詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

「さくら-妖しいまでに美しいおまえ-」

 オープニング、チョンパではじまる若衆姿の総踊りが美しい。
安蘭けい、和化粧がよく似合う。
遠野あすか、体は細いのに顔が丸いので、とても柔らかい感じがする。

 「桜は人の心を狂わす」というけれど、桜の木の下で、若衆が踊るというのが、とても非日常的に感じられる。まるで桜の精が若衆姿であらわれて一夜限りの舞踊り...単なる和モノのショーというより、和風ファンタジーの世界。

 松本悠里の踊りが、いまひとつ目立たないのも、ファンタジー寄りの和モノだからなのではないかな。(「長崎しぐれ坂」や「花の宝塚風土記」のような本寸法の舞踊の場面でば松本悠里の存在が際立っていた。)

 「雛人形の反乱」「オペレッタ狂言」は、昔の「時代劇ミュージカル」のようなポップさあって、たいへん楽しい。こんなに笑いが起きるショーも珍しいと思う。
 お内裏様と三人官女、武者人形とお雛様が、それぞれ不倫関係にありそうで面白い。

「シークレットハンター この世で、俺に盗めぬものはない」

 冒頭の宝石泥棒のシーンから、安蘭けいの芸達者ぶりを堪能。
こういう軽妙洒脱な悪党やらせたら、安蘭けいは日本一だと思う。逆に正統的な王子様は似合わない。(相手役の遠野あすかも、正統的なお姫様が似合わないタイプだから、ある意味、この二人って似たもの同士なのだろうな)

 主演の二人、歌も芝居も安定していている。

 ローマの休日ならぬカリブの休日といった趣向のコメディで、全編ラテンの音楽が楽しい。

 イグナシオのアサルトライフルは、あんなもん持ち歩く刑事の助手はいないだろーと思うけれど、キャラとしては面白いので無問題。アナマリアがシュラウド付きラバー・グリップのリボルバーだったり、男爵がシルバーのシングルアクションだったりするあたり、見事にキャラにあってると思うのだが、児玉先生は結構ガンマニアだったりするのかな。

 英真なおきの父母二役、アル中のオヤジだったのが、最後に母親になって登場するのだから大笑い。同じ顔の両親から、どうしたら安蘭けいのような顔の息子が生まれるのか、とっても不思議だ(笑)

蛇足

 児玉先生にしろA/Lの斉藤先生にしろ、やっぱり「ルパン三世」を共通言語にもつ世代だよなあと思った。


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May 12, 2007

宝塚歌劇団「明智小五郎の事件簿~黒蜥蝪/TUXEDO JAZZ」その2

宝塚歌劇団
3-May-2007 11:00~14:05
6-May-2007 15:30~18:35
東京宝塚劇場

Corich公演情報

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詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

リピートですぅ。

黒蜥蜴

 リピートの楽しみとしては、東京ではなかなかお目にかかれない御崎恵さんの指揮だったりします。
宙組ファントム以来じゃないかな。振りが大きく、しかも切れがよいので、見ていて飽きません。指揮っぷりがかっこよいのですよね♪

 個々に好きなシーンがあるので列挙してみる。

・早苗に変装した黒蜥蜴(野々すみ花)が、明智(春野寿美礼)の歌にあわせて踊りながら首人形を仕込むシーンは、妖しげで美しい。
・ホテルのボーイとメイドによる椅子を使った踊りは面白い。
・楽園の総踊り。船のなかの静かなシーンが続いてちょっと眠くなったところで、この総踊り。2回ともここで目が覚めた(笑)
・壮一帆。素顔はさわやか奥さん風なのに、二枚目を演じると腹黒さが感じられ、良い人を演じるとおまぬけさんになってしまう芸風は好きだけれど、主演男役には向かないよなあ。
・鈴懸三由岐のサソリ。
・小林少年全般

TUXEDO JAZZ

 初回はやけに物足りなく感じたのに、2回目、3回目と見るたびに面白くなってきた。

じゃあなぜ初回は物足りなく感じたのかというと、
・「ドルチェビータ」「タランテラ」系の翳りのある耽美な雰囲気を期待していたら、対極にある明るくほのぼのした舞台であった点。やけにあっさりしたオープニングとフィナーレ。
・JAZZというので、Swing~Bebop~の系譜の、暴力的で猥雑な都会の夜のイメージを想像していたら、明るく洗練されたブロードウェイミュージカル風のJAZZであった点。

だからこそTUXEDOであるのだろうなと思うのだけれど。

あと、
・桜一花ばっかり追いかけていたので、舞台全体を観ていなかった。
これは大きいかもしれない(笑)

で、2回目は特に期待もせず、一歩引いて見ていたら、いろんな趣向が凝らされていつことに気づく。大人数のシーンでは、舞台上同時多発的に物語が進行。"街角"の交通事故、"アンタッチャブル"の最後の交通事故、そこから生還して"仕立て屋の恋"...と個々の場面が裏でつながっているあたりは面白いな。

 "仕立て屋の恋"につづく、"アステア"、春野・真飛のベチョっとダンディなダンスもさることながら、鈴掛・舞城・花野らのセクシーなお姉さま方に混ぜてもらえてよかったね風な、やけに童顔な華耀きらりに目が行く。

 そして、白昼夢のように金キラで明るいフォーリーズの中詰。真野すがた・扇めぐむ・朝夏まなとの男役3人の金ダルマ自体が白昼夢みたいなものだ(笑)

 ナイトジャズにはいると、舞台はJAZZ CLUB風だけれど、すぐに総踊り。愛音羽麗の"幻想の女"は、ちょっと性格が悪そうな雰囲気がよろしい。全員で狂ったように踊ってますが、フォーメーションが複雑で面白い。

 梨花ますみ・絵莉千晶・華桐わかなの三人組、いかにもJAZZのコーラスグループ風の貫禄がある。

 "フィナーレB"、矢代鴻矢の"The Man I Love"あたりから、やっとSTANDARD JAZZな雰囲気に。春野の歌う"Song For My Father"にあわせてパレードの男女は大階段を降りてくるシーンは背筋がゾクゾクするほどかっこよい。


...そんなわけで、実況CD購入、現在ヘビーローテーション中だったりします。荻田作品には麻薬のような魅力があるのでございました。


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April 16, 2007

宝塚歌劇団「明智小五郎の事件簿~黒蜥蝪/TUXEDO JAZZ」

宝塚歌劇団
14-Apr-2007 11:00~14:00
東京宝塚劇場

Corich公演情報

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詳しい内容はこちらで(ENAK STAGE GRAPH)

黒蜥蜴

 オリジナルの「黒蜥蜴」と異なり、明智小五郎と黒蜥蜴は、実は生き別れた兄と妹で、それを知らずに恋に落ちるという話。
脚本・演出の木村先生によると、『...黒トカゲを「少女」だと捉えました。その自己演出、行動の大胆さに、むしろ処女性を感じとったのです。実は少女こそ、少年と同じく残虐さを秘めているものですから...』とのこと。

 当初、「なるほど、少女の残虐性が人間の剥製につながっていくのが...」と思っていたのですが、観たら、美しい人間のコレクションじゃなく戦争孤児を養うための犯罪組織という設定。少女の残虐性どころか、これでは義賊です。

 最後に明智が黒蜥蜴に「結婚しよう」というくだり。これは「愛してる」だけにすべきではないかと。探偵と犯罪者という、決して結婚できない男女の恋の話=「黒蜥蜴」ではないのでしょうか?

 戦争で兄と生き別れになった少女が、大人に騙されて売られてしまい、それがもとで男性不信・人間不信になり犯罪に走り、屈折した愛情をもつようになってしまった...というほうがよかったんじゃないかなあ。

 人間の剥製コレクションが宝塚的に難しいなら、人間不信から宝石・美術品への異常な執着するようになったとか。やっぱり黒蜥蜴に慈善事業はして欲しくないでしょう。

 さて、明智小五郎は、浮浪児を集めて少年探偵団を組織していますが、小林少年の髪を優しく撫でるシーンがある。どうも明智に少年愛の気があるように見えて仕方がなかったのですが、そうなら明智が独身でいるのも納得だし、少年愛の明智と男性不信の黒蜥蜴が恋に落ちるのは、実は兄と妹の血によって互いに惹かれていたからだ、という解釈もできそう。

 改作のアイディアよかったの上手く料理できなかった感が強いけれど、冒頭の誘拐事件のくだりは緊迫感があったし、戦後の昭和っぽい雰囲気も好みで、実は結構面白かったのです。あと2回リピートするぜ♪

 お気に入りの人物・シーンを箇条書きで...

・桜一花の小林少年。
いくらなんでもかわいすぎる。(無理は承知だけれど)桜一花主演で「少年探偵団」を観てみたい。

・桜乃彩音のコスプレ
男装でホテル脱出は、オリジナル「黒蜥蜴」にもある有名なシーンなので想定の範囲内として、和服にメガネ・ほおかむりに割烹着はツボでした。蛇足ながら、桜乃彩音って、ほんとに昔の小説の挿絵に出てきそうな顔立ちなのだな。

・壮一帆の波越警部
自らプロポーズの言葉を歌で語るシーンは、しがない薄給の警察官の風情が出まくりで、おいらは泣いたね(笑)

・野々すみ花
大抜擢ですね。なかなかいいじゃん。がんばれー♪

・サソリの鈴懸三由岐
オリジナルでは”青い亀”の役ですね。アダルト~な雰囲気はさすが。

TUXEDO JAZZ

 荻田浩一作品にしては、やけにあっさりほのぼのしていて物足りず。

 JAZZっていうくらいだから、もっとダークで退廃的な雰囲気を想像していたのですが、プログラムにもあるとおり「朗らかな雰囲気のショー」でした。(前回の月組公演「ファンシーダンス」のほうが、よっぽどJAZZYだ)

 プログラムには「あくまでもタカラヅカ的な仮想世界のジャズ」とある。

 予想を裏切り、ひとひねりしたジャズの世界...やはり荻田先生、変化球を投げてくるのでした。

・桜一花のアメリカンガール
「明智・・・」の小林少年のイメージが強すぎたせいか、一瞬「ショーは娘役もやるのか」と思ってしまった。もともと娘役じゃんね(笑)

・鈴懸三由岐
中詰の総踊りで、ひときわ弾けて踊っていました。

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April 10, 2007

宝塚歌劇団「A/L(アール)-怪盗ルパンの青春-」

宝塚歌劇団
7-Apr-2007 11:00~13:45
日本青年館

Corich公演情報

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あらすじはこちら

 大和悠河の魅力全開、陽月華はお転婆天使炸裂、歌が調子ハズレな二人ですが、そんなのどーでもよくなってしまう、楽しさ大爆発の宝塚ミュージカルでした。

 キャッチーな曲多し。劇場出てからずーっとテーマ曲が頭の中でリピート。

 和音美桜のカゲソロはさすがのうまさ。

 この公演で卒業の初嶺磨代はパリ市警の警部役。銭形警部チックで面白い。

 ”面白い舞台”というのは世間に結構あると思うですが、「A/L」にように”楽しい舞台”っていうのはなかなかお眼にかかれないように思います。

大満足なのでした。

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February 20, 2007

宝塚月組「パリの空よりも高く/ファンシー・ダンス」

宝塚歌劇団
18-Feb-2007 15:30-18:30
東京宝塚劇場

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ENAK STAGE GRAPH

「パリの空よりも高く」

 娯楽系商業演劇の王道をゆくような舞台。「瀬奈じゅん座長公演」って感じです。たまにはこーゆー楽しくて、しかも後には何も残らない軽~い作品もよいものです。時代劇から現代劇、耽美系からお笑いまで、いい意味でなんだもありなのが宝塚だと思います。

 出雲綾と未沙のえる、さすがの上手さ。コメディは、こーゆー脇でしっかり締めてくれる人がいてこそ、主役が光るのだと思います。

 霧矢大夢の歌は聞いていて心地がよい。ちゃんと芯がある声だから安定感がある。

 大空祐飛は、いつもの影のある役とは違い、ペテン師の弟分でちょっと頼りない男の役ですが、意外によく合ってました。

 プロローグの歌と踊りは長すぎるような。ロケットはショーでもやるんだから、プロローグでは削って、その分を本編のエピソードを追加して欲しかったと思いました。たとえばクライマックスの”嵐の夜”、実際にエッフェル塔の工事現場のシーンがあったらもっと面白くなると思う...

「ファンシーダンス」

ファンシーというわりには、けっこうハードな曲、ジャジーな曲が多いような(笑)。

 全体に娘役さんのかっこいいダンスが多く、満足度高し。

 オン・ザ・ビートで、ハット被った娘役さんたちが登場するところはしびれます。
 アイ・ワナ・ダンス、ラスト・ダンスでの紫水梗華は、かっこよすぎ。下級生の男役なんかよりもよっぽど男前である。退団しちゃうのがとっても残念。
 ダンス・ウィズ・ミーの彩乃かなみの最後の台詞がかわいい♪

 彩乃さん、地声で歌ってるところがありましたが、いつものふんわりした裏声とは違って迫力ある太い声でびっくり♪

 リピートしたくなるショーでございました。

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